JP2629272B2 - 2−メトキシ−6−メチルアミノピリジンの製造方法 - Google Patents
2−メトキシ−6−メチルアミノピリジンの製造方法Info
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- JP2629272B2 JP2629272B2 JP15499988A JP15499988A JP2629272B2 JP 2629272 B2 JP2629272 B2 JP 2629272B2 JP 15499988 A JP15499988 A JP 15499988A JP 15499988 A JP15499988 A JP 15499988A JP 2629272 B2 JP2629272 B2 JP 2629272B2
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は2−メトキシ−6−メチルアミノピリジンの
製造方法に関する。2−メトキシ−6−メチルアミノピ
リジンは医薬、農薬の合成中間体として非常に有用であ
る。
製造方法に関する。2−メトキシ−6−メチルアミノピ
リジンは医薬、農薬の合成中間体として非常に有用であ
る。
<従来技術> 従来の製造法としては、2−ハロ−6−メチルアミノ
ピリジンとナトリウムメチラートを有機溶媒中で反応し
2−メトキシ−6−メチルアミノピリジンを製造する方
法(特公昭61−58475号公報)、並びに2−ハロ−6−
メチルアミノピリジン、メタノールをアルカリ金属水酸
化物存在下、反応させ2−メトキシ−6−メチルアミノ
ピリジンを製造する方法(特開昭59−10569号公報等)
が知られている。
ピリジンとナトリウムメチラートを有機溶媒中で反応し
2−メトキシ−6−メチルアミノピリジンを製造する方
法(特公昭61−58475号公報)、並びに2−ハロ−6−
メチルアミノピリジン、メタノールをアルカリ金属水酸
化物存在下、反応させ2−メトキシ−6−メチルアミノ
ピリジンを製造する方法(特開昭59−10569号公報等)
が知られている。
<従来技術の問題点> 特公昭61−58476号公報に記載された方法において
は、ナトリウムメチラートが高価で経済的ではなく、ま
た吸湿性のために工業的規模での適用は困難である。
は、ナトリウムメチラートが高価で経済的ではなく、ま
た吸湿性のために工業的規模での適用は困難である。
また、特開昭59−10569号公報に記載された方法にお
いては、経済的に製造可能であるが、2−ハロ−6−メ
チルアミノピリジンは常温で固体であるため、工業的規
模では反応仕込み操作が複雑となる場合がある。
いては、経済的に製造可能であるが、2−ハロ−6−メ
チルアミノピリジンは常温で固体であるため、工業的規
模では反応仕込み操作が複雑となる場合がある。
<発明が解決しようとする手段> 本発明者らは、2−メトキシ−6−メチルアミノピリ
ジンの製造方法に関して、より工業的な製造法について
鋭意検討を行ったところ、2−ハロ−6−メチルアミノ
ピリジンはあらゆる有機溶媒に比較的溶解度が大である
ため、有機溶媒溶液とすることが可能でため、溶液状態
とすることにより取扱いが容易となる。また、有機溶媒
として、芳香族炭化水素溶媒は比較的沸点が高いため、
取扱いが容易である。さらには、該有機溶媒は、2−メ
トキシ−6−メチルアミノピリジンを製造する反応に関
して不活性のため、何等反応に支障なく、副反応の発生
がないことを見出だし本発明を完成させるに至った。
ジンの製造方法に関して、より工業的な製造法について
鋭意検討を行ったところ、2−ハロ−6−メチルアミノ
ピリジンはあらゆる有機溶媒に比較的溶解度が大である
ため、有機溶媒溶液とすることが可能でため、溶液状態
とすることにより取扱いが容易となる。また、有機溶媒
として、芳香族炭化水素溶媒は比較的沸点が高いため、
取扱いが容易である。さらには、該有機溶媒は、2−メ
トキシ−6−メチルアミノピリジンを製造する反応に関
して不活性のため、何等反応に支障なく、副反応の発生
がないことを見出だし本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、2−ハロ−6−メチルアミノピリジ
ンとメタノールをアルカリ金属水酸化物存在下、芳香族
炭化水素溶媒中で反応させることを特徴とする2−メト
キシ−6−メチルアミノピリジンの製造方法を提供する
ものである。
ンとメタノールをアルカリ金属水酸化物存在下、芳香族
炭化水素溶媒中で反応させることを特徴とする2−メト
キシ−6−メチルアミノピリジンの製造方法を提供する
ものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の方法としては、高圧反応器にアルカリ金属水
酸化物を仕込み十分窒素置換した後、予め芳香族炭化水
素溶媒の溶液とした2−ハロ−6−メチルアミノピリジ
ン、所定量のメタノールを仕込む。次いで加熱すること
により反応を行う。
酸化物を仕込み十分窒素置換した後、予め芳香族炭化水
素溶媒の溶液とした2−ハロ−6−メチルアミノピリジ
ン、所定量のメタノールを仕込む。次いで加熱すること
により反応を行う。
本発明に用いる、メタノールの量としては、2−ハロ
−6−メチルアミノピリジンに対して理論的には等モル
量で良いが、等モルでは反応速度が小さく、また大過剰
では、何等利益をもたらさない。従って、3.0〜11.0倍
モルの範囲でさらに好ましくは、4.2〜7.2倍モルの範囲
である。
−6−メチルアミノピリジンに対して理論的には等モル
量で良いが、等モルでは反応速度が小さく、また大過剰
では、何等利益をもたらさない。従って、3.0〜11.0倍
モルの範囲でさらに好ましくは、4.2〜7.2倍モルの範囲
である。
本発明において使用するアルカリ金属水酸化物として
は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等を挙げることができる。アルカリ金属水酸化物の添
加量としては、2−ハロ−6−メチルアミノピリジンに
対して2倍モル以上好ましくは、2〜約4倍モルの範囲
である。
は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等を挙げることができる。アルカリ金属水酸化物の添
加量としては、2−ハロ−6−メチルアミノピリジンに
対して2倍モル以上好ましくは、2〜約4倍モルの範囲
である。
芳香族炭化水素溶媒としては、ベンゼン、トルエン、
キシレン、エチルベンゼン、メシチレン等の常温で液体
の溶媒である。
キシレン、エチルベンゼン、メシチレン等の常温で液体
の溶媒である。
仕込み時の芳香族炭化水素溶媒中の2−ハロ−6−メ
チルアミノピリジンの濃度としては、2−ハロ−6−メ
チルアミノピリジンの、使用する芳香族炭化水素溶媒へ
の常温での溶解度以下であれば何等支障はなが、1wt%
以下の濃度は、溶液量が大となるため好ましくない。
チルアミノピリジンの濃度としては、2−ハロ−6−メ
チルアミノピリジンの、使用する芳香族炭化水素溶媒へ
の常温での溶解度以下であれば何等支障はなが、1wt%
以下の濃度は、溶液量が大となるため好ましくない。
反応時の芳香族炭化水素溶媒中の2−ハロ−6−メチ
ルアミノピリジンの濃度としては、10wt%以上が好まし
く、これ以下では反応速度の低下が発生する場合があ
る。
ルアミノピリジンの濃度としては、10wt%以上が好まし
く、これ以下では反応速度の低下が発生する場合があ
る。
従って、反応仕込み時の2−ハロ−6−メチルアミノ
ピリジンの濃度が10wt%以下の場合は、メタノールを仕
込む前に反応器より蒸留により芳香族炭化水素溶媒を回
収し、濃度を10wt%以上とした後にメタノールを仕込み
反応を行うことが好ましい。
ピリジンの濃度が10wt%以下の場合は、メタノールを仕
込む前に反応器より蒸留により芳香族炭化水素溶媒を回
収し、濃度を10wt%以上とした後にメタノールを仕込み
反応を行うことが好ましい。
反応温度としては、通常約100〜約200℃、好ましくは
約140〜190℃である。
約140〜190℃である。
反応時間は、反応温度、アルカリ金属水酸化物の使用
量、芳香族炭化水素溶媒の種類、2−ハロ−6−メチル
アミノピリジンの芳香族炭化水素溶媒中の濃度、その他
の条件により変更しても良い。
量、芳香族炭化水素溶媒の種類、2−ハロ−6−メチル
アミノピリジンの芳香族炭化水素溶媒中の濃度、その他
の条件により変更しても良い。
<発明の効果> 本発明により、2−ハロ−6−メチルアミノピリジン
の取扱いが容易となり、より工業的な2−メトキシ−6
−メチルアミノピリジンの製造が可能となった。
の取扱いが容易となり、より工業的な2−メトキシ−6
−メチルアミノピリジンの製造が可能となった。
<実施例> 以下、実施例により本発明を具体的に説明を行うが、
本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
実施例1 5の電動攪拌機付きオートクレーブに水酸化ナトリ
ウム407gを仕込み系内を窒素置換した。次いで2−クロ
ロ−6−メチルアミノピリジン667gを含有した1500gの
トルエン溶液(2−クロロ−6−メチルアミノピリジン
含有率44.5wt%)を仕込み後、メタノール800mlを添加
した。攪拌しながら昇温し、150℃で4時間反応を行っ
た。
ウム407gを仕込み系内を窒素置換した。次いで2−クロ
ロ−6−メチルアミノピリジン667gを含有した1500gの
トルエン溶液(2−クロロ−6−メチルアミノピリジン
含有率44.5wt%)を仕込み後、メタノール800mlを添加
した。攪拌しながら昇温し、150℃で4時間反応を行っ
た。
冷却の後、固体を濾過し得られた濾液をガスクロマト
グラフィーにより分析を行ったところ、収率92%、2−
クロロ−6−メチルアミノピリジン転化率98%であっ
た。
グラフィーにより分析を行ったところ、収率92%、2−
クロロ−6−メチルアミノピリジン転化率98%であっ
た。
実施例2 実施例1と同一の装置に水酸化カリウム640gを仕込み
系内を窒素置換した。次いで2−ブロモ−6−メチルア
ミノピリジン656gを含有した2400gのキシレン溶液(2
−ブロモ−6−メチルアミノピリジン含有率27wt%)を
仕込み後、メタノール800mlを添加した。攪拌しながら
昇温し、140℃で6時間反応を行った。
系内を窒素置換した。次いで2−ブロモ−6−メチルア
ミノピリジン656gを含有した2400gのキシレン溶液(2
−ブロモ−6−メチルアミノピリジン含有率27wt%)を
仕込み後、メタノール800mlを添加した。攪拌しながら
昇温し、140℃で6時間反応を行った。
冷却の後、固体を濾過し得られた濾液をガスクロマト
グラフィーにより分析を行ったところ、収率89%、2−
ブロモ−6−メチルアミノピリジン転化率99%であっ
た。
グラフィーにより分析を行ったところ、収率89%、2−
ブロモ−6−メチルアミノピリジン転化率99%であっ
た。
実施例3 実施例1と同一の装置に水酸化ナトリウム173gを仕込
み系内を窒素置換した。次いで2−クロロ−6−メチル
アミノピリジン248gを含有した4000gのトルエン溶液
(2−クロロ−6−メチルアミノピリジン含有率6.2wt
%)を仕込み後、反応器に蒸留装置を取付け、反応器を
60℃に加熱、真空ポンプで減圧することにより過剰のト
ルエンを蒸留回収した(トルエン回収量2090g)。トル
エンを留去することにより、反応器内の2−クロロ−6
−メチルアミノピリジンのトルエン溶液中の濃度は13wt
%となった。
み系内を窒素置換した。次いで2−クロロ−6−メチル
アミノピリジン248gを含有した4000gのトルエン溶液
(2−クロロ−6−メチルアミノピリジン含有率6.2wt
%)を仕込み後、反応器に蒸留装置を取付け、反応器を
60℃に加熱、真空ポンプで減圧することにより過剰のト
ルエンを蒸留回収した(トルエン回収量2090g)。トル
エンを留去することにより、反応器内の2−クロロ−6
−メチルアミノピリジンのトルエン溶液中の濃度は13wt
%となった。
次いで、メタノール500mlを添加した後、攪拌しなが
ら昇温し、160℃で3時間反応を行った。冷却の後、固
体を濾過し得られた濾液をガスクロマトグラフィーによ
り分析を行ったところ、収率93%、2−クロロ−6−メ
チルアミノピリジン転化率100%であった。
ら昇温し、160℃で3時間反応を行った。冷却の後、固
体を濾過し得られた濾液をガスクロマトグラフィーによ
り分析を行ったところ、収率93%、2−クロロ−6−メ
チルアミノピリジン転化率100%であった。
参考例1 実施例1と同一の装置に水酸化ナトリウム407g、粉末
の2−クロロ−6−メチルアミノピリジン652g、メタノ
ール800mlを仕込み、攪拌しながら昇温し、150℃で5時
間反応を行った。冷却の後、固体を濾過し得られた濾液
をガスクロマトグラフィーにより分析を行ったところ、
収率90%、2−クロロ−6−メチルアミノピリジン転化
率99%であった。
の2−クロロ−6−メチルアミノピリジン652g、メタノ
ール800mlを仕込み、攪拌しながら昇温し、150℃で5時
間反応を行った。冷却の後、固体を濾過し得られた濾液
をガスクロマトグラフィーにより分析を行ったところ、
収率90%、2−クロロ−6−メチルアミノピリジン転化
率99%であった。
Claims (1)
- 【請求項1】2−ハロ−6−メチルアミノピリジンとメ
タノールをアルカリ金属水酸化物存在下、芳香属炭化水
素溶媒中で反応させることを特徴とする2−メトキシ−
6−メチルアミノピリジンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15499988A JP2629272B2 (ja) | 1988-06-24 | 1988-06-24 | 2−メトキシ−6−メチルアミノピリジンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15499988A JP2629272B2 (ja) | 1988-06-24 | 1988-06-24 | 2−メトキシ−6−メチルアミノピリジンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH024775A JPH024775A (ja) | 1990-01-09 |
JP2629272B2 true JP2629272B2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=15596488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15499988A Expired - Fee Related JP2629272B2 (ja) | 1988-06-24 | 1988-06-24 | 2−メトキシ−6−メチルアミノピリジンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2629272B2 (ja) |
-
1988
- 1988-06-24 JP JP15499988A patent/JP2629272B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH024775A (ja) | 1990-01-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |