JP2628248B2 - 圧力鋳込み成形装置の泥漿減圧機構 - Google Patents

圧力鋳込み成形装置の泥漿減圧機構

Info

Publication number
JP2628248B2
JP2628248B2 JP29742491A JP29742491A JP2628248B2 JP 2628248 B2 JP2628248 B2 JP 2628248B2 JP 29742491 A JP29742491 A JP 29742491A JP 29742491 A JP29742491 A JP 29742491A JP 2628248 B2 JP2628248 B2 JP 2628248B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slurry
mold
pressure
valve
compressed air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29742491A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05131414A (ja
Inventor
和繁 村田
和男 千田
Original Assignee
株式会社イナックス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社イナックス filed Critical 株式会社イナックス
Priority to JP29742491A priority Critical patent/JP2628248B2/ja
Publication of JPH05131414A publication Critical patent/JPH05131414A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2628248B2 publication Critical patent/JP2628248B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は衛生陶器等の焼成前の素
材を成形する圧力鋳込み成形装置の泥漿を加圧し、型枠
内における着肉終了後の泥漿圧力の減圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】便器や洗面器に代表される衛生陶器は泥
漿鋳込み方法により素材が成形され、焼成製造されるの
である。該泥漿鋳込みの段階において、加圧鋳込みを行
う技術についても、従来から公知とされているのであ
る。例えば特開平3−69313号公報や、特開平3−
67604号公報や、特開平3−69304号公報や、
特開平3−81103号公報や、特開平3−67605
号公報や、特開平3−83608号公報に記載の技術の
如くである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】泥漿鋳込み方法につい
て説明すると。原料粘土粉末等を十分な水で溶いて分散
懸濁状態とし、所謂泥漿を使用することに特徴がある。
この泥漿を型枠に流し込み、粘土分を型枠成形面に着肉
させるのである。上記泥漿型枠として、石膏或いは連続
気孔を有する多孔性樹脂層が使用される。型枠を構成し
た石膏は吸水性があるので泥漿を吸引し、該泥漿中の水
分を吸収し、粘土分を型枠の成形面に着肉せしめる。少
量生産であれば、人手で型枠を型組みし、この型枠に泥
漿を流しこみ放置して着肉せしめ、型枠を外して成形体
を得る。
【0004】しかし大量生産する場合には、従来の石膏
型により吸水性では、連続的な成形が出来ないので、連
続気孔を有する多孔性合成樹脂層により構成した型枠
を、機械的にセット可能として、該型枠内に泥漿を自動
的に流し込んで、この型枠と泥漿の両方から圧力をかけ
て、強制的に多孔性樹脂層に水分を吸収させて、着肉さ
せる圧力鋳込み成形方法が用いられるのである。本発明
は上記圧力鋳込み成形装置において、泥漿の加圧と減圧
の機構に関する技術であり、加圧した泥漿を減圧する場
合において、泥漿が減圧弁を通過すると、該減圧弁が泥
漿が激しく吹き出す結果、損傷するという事故が発生
し、耐久性が低かったのである。この減圧弁が摩耗しに
くい圧力鋳込み成形装置の泥漿減圧機構を構成したので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の解決すべき課題
は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の手段を
説明する。即ち、泥漿ポンプにより型枠内に泥漿を充填
し、充填終了後に泥漿を加圧する圧力鋳込み成形装置に
おいて、型枠内への着肉終了時に泥漿圧力を低下させる
泥漿減圧装置をダイアフラム弁8と圧縮空気弁6より構
成したものである。
【0006】
【作用】次に本発明の作用を説明する。図6において、
型枠の押圧力である油圧シリンダ圧力と、泥漿圧力の相
関関係が図示されている。そして油圧シリンダ圧の上昇
に対して、常時泥漿圧力の方が常に低い値となるように
構成しているのである。例えば型枠の締付圧力が50kg
/cm2 である時に、泥漿圧力の方は、15kg/cm 2 であ
るというように設定している。そして型枠内の泥漿圧を
減圧する場合にも、常時型枠の圧力の方が高い状態で、
減圧するのである。これにより、泥漿が圧力により型枠
の隙間から吹き出すという不具合がなく、型枠が泥漿の
圧力により損傷を受けるということが無いのである。
【0007】
【実施例】次に実施例を説明する。図1は、本発明の圧
力鋳込み成形製造ラインの側面図、図2は同じく圧力鋳
込み成形製造ラインの平面図、図3は本発明の圧力鋳込
み成形装置の泥漿減圧機構において泥漿注入途中の側面
断面図、図4は型枠への充填終了後に、圧縮空気弁6か
らダイアフラム弁8を加圧した状態を示す側面断面図、
図5は着肉終了後に、圧縮空気弁6を開放して減圧を行
う状態の側面断面図、図6は型枠の圧力と泥漿の圧力の
関係を示す図面である。
【0008】図1と図2において、圧力鋳込み成形ライ
ンの全体構成について説明する。図2において、右側に
型枠搬送ライン11を配置し、左側に成形体搬送ライン
12が配置されている。そして型枠搬送ライン11と成
形体搬送ライン12の間の中間位置に配置して、成形ス
テーションが構成されている。該成形ステーションは加
圧機枠2と泥漿スタンドAにより構成されている。該成
形ステーションへ、型枠搬送ライン11の上を搬送され
た型枠が搬送されて、型枠分岐ライン32から加圧機枠
2の内側に、型枠を配置固定するのである。
【0009】該加圧機枠2の内側に固定されて、押圧シ
リンダにより押圧され、内部に加圧状態の泥漿が注入さ
れて、泥漿が型枠に着肉するのである。着肉後におい
て、加圧機枠2の内側で脱型作業が行われ、成形体1
が、成形体分岐ライン13から成形体搬送ライン12に
合流されるのである。型枠搬送ライン11には分岐部T
が設けられており、型枠の品番の読み取り機構が設けら
れているので、型枠分岐ライン32に行くのか、型枠搬
送ライン11bから型枠搬送ライン11aにそのまま型
枠分岐ライン32を通過するのかを判断するのである。
【0010】図1・図2において図示する如く、型枠搬
送ライン11と型枠分岐ライン32の軌道幅は狭く、図
1の(a)(b)に示す如き、轍間距離の狭い型枠搭載台車3
0に載置されて搬送されてくる。そして、成形終了後の
成形体1は、成形体分岐ライン13と成形体搬送ライン
12が幅広の軌道であり、轍間距離の広い成形体搭載台
車31に搭載して搬送するのである。図1の(c) におい
ては、成形終了後の成形体1を脱型した状態で成形体搭
載台車31に搭載した状態が図示されている。型枠は、
左右割型3・4と、上下割型5・7を基本として構成さ
れており、それぞれの左右割型3・4と上下割型5・7
を押圧する、左右押圧シリンダ15・16と上下押圧シ
リンダ14・17により、型枠を押圧している。
【0011】図3において、本発明の圧力鋳込み成形装
置の泥漿減圧機構の要部を説明する。本発明の最も大き
な目的は、従来の減圧機構が、圧縮空気弁により泥漿の
注入回路を直接に開閉して、減圧していたのでこの点を
改善したものである。即ち泥漿の注入回路に直接に圧縮
空気弁を介装すると、減圧の際にどうしても泥漿が該部
分まで上昇または到達し、僅かに開放した圧縮空気弁の
隙間から勢い良く噴出するのである。この泥漿の噴出に
より、圧縮空気弁が損傷を受けることとなり、圧縮空気
弁を交換する必要があったのである。
【0012】本発明においては、この不具合を解消する
為に、圧縮空気弁を泥漿が噴出することの無いように、
ダイアフラム弁8を介して圧縮空気弁6の開閉を行った
ものである。図3においては、泥漿が泥漿ポンプPから
供給される。該泥漿の供給時においては、圧縮空気弁6
が閉鎖されており、泥漿戻し弁10も閉鎖されたままで
ある。しかし型枠の上方に空気抜き弁18は開放されて
おり、該空気抜き弁18から型枠の内部の空気を抜きな
がら、泥漿ポンプPより泥漿を注入するのである。
【0013】そして、右側面型枠3と左側面型枠4と上
面型枠5と下面型枠7により構成された型枠の内部に泥
漿が完全に充填されると、空気抜き弁18を閉鎖する。
そして泥漿ポンプPの回転を停止し、該泥漿ポンプPか
らの泥漿の戻りも阻止する。当然泥漿戻し弁10も閉鎖
した状態で、圧縮空気弁6を開放して、図4に示す如
く、ダイアフラム弁8を押圧して、図6に示す如く圧力
をかけて行くのである。該圧力が十分にかかった状態で
圧縮空気弁6は閉鎖する。同時に上下押圧シリンダ14
・17により型枠にも圧力をかけて行くのである。
【0014】該型枠と泥漿の両方に圧力を掛けた状態
で、泥漿を型枠の内面に着肉させ、着肉が終了すると、
図5の如く、圧縮空気弁6を開放し、圧縮空気をダイア
フラム弁8の室から抜いて、型枠内の泥漿の圧力を減圧
する。この際において、泥漿はダイアフラム弁8の部分
で噴出を阻止するので、圧縮空気弁6が圧力泥漿により
損傷を受けることは無いのである。次に空気抜き弁18
を開口し、次に泥漿戻し弁10を開口して、型枠の内部
で着肉しない残りの泥漿を、抜き出すのである。その後
に、型枠をはずして、内部の成形体1を脱型する。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、泥漿の加圧に際し
てダイアフラム弁8により構成した泥漿減圧装置Gを介
装しているので、該ダイアフラム弁8の部分で泥漿の移
動を阻止出来るので、圧縮空気弁6には噴出泥漿が至ら
ないこととなり、圧縮空気弁6の損傷を阻止することが
出来るのである。また泥漿ポンプPにより泥漿を下方か
ら供給し、該泥漿供給通路から加圧することが出来るの
で、従来の如く、型枠の上方に型枠への泥漿充填後に加
圧空気を供給し、また余分な泥漿を貯留する予備タンク
が必要無くなったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧力鋳込み成形製造ラインの側面図。
【図2】同じく圧力鋳込み成形製造ラインの平面図。
【図3】本発明の圧力鋳込み成形装置の泥漿減圧機構に
おいて、泥漿注入途中の側面断面図。
【図4】型枠への充填終了後に、圧縮空気弁6からダイ
アフラム弁8を加圧した状態を示す側面断面図。
【図5】着肉終了後に、圧縮空気弁6を開放して減圧を
行う状態の側面断面図。
【図6】型枠の圧力と泥漿の圧力の関係を示す図面であ
る。
【符号の説明】
A 泥漿スタンド P 泥漿ポンプ 1 成形体 2 加圧機枠 3,4 左右割型 5,7 上下割型 6 圧縮空気弁 8 ダイアフラム弁 10 泥漿戻し弁 18 空気抜き弁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 泥漿ポンプにより型枠内に泥漿を充填
    し、充填終了後に泥漿を加圧する圧力鋳込み成形装置に
    おいて、型枠内への着肉終了時に泥漿圧力を低下させる
    泥漿減圧装置をダイアフラム弁と圧縮空気弁より構成し
    たことを特徴とする圧力鋳込み成形装置の泥漿減圧機
    構。
JP29742491A 1991-11-13 1991-11-13 圧力鋳込み成形装置の泥漿減圧機構 Expired - Fee Related JP2628248B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29742491A JP2628248B2 (ja) 1991-11-13 1991-11-13 圧力鋳込み成形装置の泥漿減圧機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29742491A JP2628248B2 (ja) 1991-11-13 1991-11-13 圧力鋳込み成形装置の泥漿減圧機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05131414A JPH05131414A (ja) 1993-05-28
JP2628248B2 true JP2628248B2 (ja) 1997-07-09

Family

ID=17846335

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29742491A Expired - Fee Related JP2628248B2 (ja) 1991-11-13 1991-11-13 圧力鋳込み成形装置の泥漿減圧機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2628248B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05131414A (ja) 1993-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1313941C (en) Mold used in pressure casting ceramic articles
US20100126687A1 (en) One-piece core manufacturing method for swing bolster and sideframe of lorry
KR960004158B1 (ko) 도기(陶器)의 가압성형 장치
JPS6342803A (ja) 鋳込み成形法及び装置
US4694883A (en) Hollow core molding apparatus
FR2523880A1 (fr) Moule de coulee pour la fabrication de pieces coulees metalliques, et dispositif et procede de fabrication de ce moule
JPH0365304A (ja) 衛生陶器の泥漿加圧鋳込み成形装置
JP2628248B2 (ja) 圧力鋳込み成形装置の泥漿減圧機構
KR100832248B1 (ko) 알루미늄 휠 주조장치
JP3839289B2 (ja) コンクリート型の製法
EP0443287B1 (en) A horizontally parted molding machine of stationary drag core box type
GB2035165A (en) Casting in gas permeable moulds
CN206567491U (zh) 一种主减速器壳体内腔下部成型砂芯模具
CN206543865U (zh) 一种主减速器壳体内腔上部成型砂芯模具
JP2005297246A (ja) コンクリートブロックの製造装置
JPH11300718A (ja) 鋳込成形機
JPH11300730A (ja) 鋳込成形機
JPH05111906A (ja) 圧力鋳込み成形装置の泥漿加圧機構
JPH078166Y2 (ja) 圧力鋳込み型のシール構造
JP2628249B2 (ja) 圧力鋳込み成形装置の型枠押圧機構
JPS6345004A (ja) 凹凸模様付きコンクリ−ト二次製品の製造方法及び装置
JPS5844899Y2 (ja) 竪型無枠式鋳型造型機
JP2803268B2 (ja) 泥漿鋳込み成形機
JPH07227823A (ja) コンクリートブロック製造装置
JP4104689B2 (ja) コンクリート製品の加圧成形法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees