JP2628147B2 - 抄紙原料の移送装置 - Google Patents

抄紙原料の移送装置

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JP2628147B2 JP21079194A JP21079194A JP2628147B2 JP 2628147 B2 JP2628147 B2 JP 2628147B2 JP 21079194 A JP21079194 A JP 21079194A JP 21079194 A JP21079194 A JP 21079194A JP 2628147 B2 JP2628147 B2 JP 2628147B2
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栄和 望月
孝之 国分
康郎 浜谷
伸一 木村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として和紙原料の移送
のために用いる抄紙原料の移送装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】和紙を抄造する場合、従来では、すき工
による手作業で行われていたが、作業が長時間を要する
問題があり、又、職人の高齢化、人手不足等の実情か
ら、近年では、たとえば、ヘッドタンク内に貯溜させて
おいた抄紙原料である和紙原料を、ヘッドボックスを介
してすき簀上に流し込ませ、すき簀を揺動させて繊維を
分散化し、すき簀を傾けて余剰の白水を捨てる、等の作
業を自動的に行わせるようにした抄造装置の開発が進め
られている。
【0003】上記和紙原料としては、一般に、楮、三
椏、雁皮などの靭皮繊維が用いられるが、これらは長繊
維であるので、繊維同士が互いに絡み合い、「くく
り」、「エビ」、「メガネ」と呼ばれる繊維結束が発生
し易いという性質がある。そのため、和紙原料において
は、通常、粘剤を混入させることにより、個々の繊維の
周りを粘剤で包むようにさせて上記の繊維結束を防止す
るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記抄造装
置のヘッドボックスへの和紙原料の移送のために、通常
の渦巻ポンプやプランジャポンプを用いると、原料が移
送途中で激しく混練、攪拌されることになるので、粘剤
の粘度が大幅に落ちて水状になって繊維を包み込むこと
ができなくなって、繊維同士の絡み合いが生じてしま
い、紙質を低下させる原因となる。したがって、粘剤を
多量に用いらなければならずコスト高になる問題が惹起
される。
【0005】そこで、本発明は、粘剤の粘度を大幅に落
すことなく抄紙原料をヘッドタンクへ移送することがで
きるような抄紙原料の移送装置を提供しようとするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、ヘッドタンクの上方レベルに真空タンク
を配置して、該真空タンクの上部を、第1の操作バルブ
を介して真空ポンプに接続すると共に、第2の操作バル
ブを介して大気に連通させるようにし、且つ上記真空タ
ンクの底部に、粘剤を混入させた抄紙原料を収容するよ
うにしてある白水タンクを、第3の操作バルブを備えた
吸入管を介して接続し、且つ上記真空タンクの底部とヘ
ッドタンクとを、第4の操作バルブを備えた払い出し管
にて連絡させた構成とする。
【0007】
【作用】第2、第4の操作バルブを閉じ、第1、第3の
操作バルブを開いて真空タンク内を真空引きすると、白
水タンク内に収容されている抄紙原料が吸入管を通って
真空タンク内に吸入され、しかる後、第1、第3の操作
バルブを閉じ、第2の操作バルブを開いて真空タンク内
を大気圧とし、第4の操作バルブを開くと、真空タンク
内の抄紙原料が自重により払い出し管を通ってヘッドタ
ンク内に払い出され、これにより、白水タンクからヘッ
ドタンクへ抄紙原料が静穏に移送される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0009】図1は本発明の一実施例を示すもので、原
料移送先となるヘッドタンク7よりも上方レベルに、底
部側をコーン状(漏斗状)に形成した真空タンク1を配
置し、該真空タンク1の頂部に、一端を真空ポンプ3に
接続した吸引管2の他端を接続して、該吸引管2の途中
に、第1の操作バルブとしてのサーボバルブSV1 を取
り付け、且つ上記吸引管2のサーボバルブSV1 よりも
上流側個所に、第2の操作バルブとしてのサーボバルブ
SV2 を備えた通気管4を接続し、上記サーボバルブS
V2 を閉じ、サーボバルブSV1 を開いて真空ポンプ3
を運転することにより、吸引管2を通して真空タンク1
内を真空引きさせられるようにすると共に、上記サーボ
バルブSV1 を閉じてサーボバルブSV2 を開くことに
より、通気管4を通して真空タンク1内を大気圧にさせ
られるようにする。
【0010】又、抄紙部からの白水及び捨水を回収して
消費原料に見合うだけの新しい原料と粘剤とを混入し常
に安定した抄紙原料としての和紙原料9を供給するため
の白水タンク5を、上記真空タンク1の底部に、第3の
操作バルブとしてのサーボバルブSV3 を備えた吸入管
6を介して接続し、真空タンク1内の真空引きの作用に
より白水タンク5内の和紙原料9を吸入管6を通して真
空タンク1内に真空移送させられるようにし、更に、上
記真空タンク1の底部とヘッドタンク7との間を、第4
の操作バルブとしてのサーボバルブSV4 を備えた払い
出し管8により連絡させ、真空タンク1内を大気圧とし
てサーボバルブSV4 を開くことにより、真空タンク1
内の和紙原料9を自重により払い出し管8を通してヘッ
ドタンク7内へ移送させられるようにする。
【0011】なお、上記吸入管6は原料移送時の流速を
充分に下げられるような径に設定してある。
【0012】図1中、10は真空タンク1内の原料のレ
ベルを検出するレベル検出器、11は一定濃度に調整し
た和紙原料を一旦貯蔵し、必要に応じて白水タンク5へ
落差を利用して供給するようにした原料タンク、12は
粘剤タンク、13は白水タンク5のオーバーフロー管を
示す。
【0013】白水タンク5内に収容されている和紙原料
9をヘッドタンク7へ移送する場合は、先ず、サーボバ
ルブSV2 ,SV4 を閉じ、サーボバルブSV1 ,SV
3 を開いて真空ポンプ3の運転を行う。真空ポンプ3の
運転により真空タンク1内が吸引管2を通して真空引き
されると、その圧力が吸入管6を通して白水タンク5に
作用するため、白水タンク5内の和紙原料9が吸入管6
を通って真空タンク1内に真空移送されることになる。
この際、真空タンク1の底部をコーン状に形成してある
ことから、吸入管6の上端から噴出した和紙原料9に乱
流を生じさせることはない。和紙原料9が真空タンク1
内に移送された後、サーボバルブSV1とSV3 を閉じ
ると共に、サーボバルブSV2 を開くことにより、通気
管4を通して真空タンク1内を大気圧にする。かかる状
態において、サーボバルブSV4を開くと、真空タンク
1内の和紙原料9が自重により払い出し管8を通ってヘ
ッドタンク7内に移送される。
【0014】上記において、白水タンク5から真空タン
ク1までの和紙原料9の移送を真空引きにより行わせ、
真空タンク1からヘッドタンク7までの和紙原料9の移
送を落差により行わせるようにしてあるので、渦巻ポン
プやプランジャポンプを用いる場合の如く、移送時に和
紙原料9を激しく混練、攪拌することはなく、静穏状態
で移送させることができる。したがって、和紙原料9中
の粘剤の粘度を大幅に低下させてしまうことを防止する
ことができる。
【0015】次に、図2は本発明の他の実施例を示すも
ので、上記実施例と同様な構成において、真空タンク1
の底部に、サーボバルブSV5 を備えた払い出し管14
を介して別のヘッドタンク7を接続したものである。
【0016】図2の実施例の場合には、サーボバルブS
V4 とSV5 の開閉操作により、2つのヘッドタンク7
に交互に和紙原料9を供給することができる。したがっ
て、2つのすき簀を置いて交互にすく作業を行わせるこ
とができ、効率を向上させることができる。
【0017】なお、上記実施例では、吸入管6や払い出
し管8,14等を開閉するための操作バルブとしてサー
ボバルブを用いた場合を示したが、吸入管6や払い出し
管8,14等を可撓性のチューブとして、圧縮空気の給
排により開閉操作されるようにしたピンチバルブを用い
るようにしてもよく、この場合、バルブ開時の乱流が起
きにくく且つ長繊維でも引っかからないので更に有利と
なること、又、実施例では、1つの白水タンク5内の和
紙原料9を1つの真空タンク1を介して1つ又は2つの
ヘッドタンク7へ移送させる場合について示したが、白
水タンク5、真空タンク1、ヘッドタンク7をそれぞれ
別ラインとして2組設け、異なる種類の原料をそれぞれ
ヘッドタンク7へ移送できるようにしてもよく、この場
合、異なる原料を別々のすき簀ですいて重ね合わせた重
ねずきが可能となること、更に実施例では、和紙原料の
移送について示したが、他の抄紙原料の移送に対しても
同様に実施できること、その他本発明の要旨を逸脱しな
い範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であ
る。
【0018】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の抄紙原料の移
送装置によれば、白水タンク内の抄紙原料を、ヘッドタ
ンクの上方レベルに配置した真空タンク内へ吸入管を通
して真空引きした後、落差により払い出し管を通してヘ
ッドタンク内に払い出して移送させることができるよう
にした構成としてあるので、渦巻ポンプやプランジャポ
ンプを用いて移送した場合の如く、抄紙原料を激しく混
練したり攪拌したりすることなく、静穏な状態で移送す
ることができ、したがって、抄紙原料中の粘剤の粘度を
大幅に低下させてしまうことを防止でき、紙質の劣化を
未然に防ぐことができる、という優れた効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の抄紙原料の移送装置の一実施例を示す
概要図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す概要図である。
【符号の説明】
1 真空タンク 5 白水タンク 6 吸入管 7 ヘッドタンク 8 払い出し管 9 和紙原料(抄紙原料) SV1 ,SV2 ,SV3 ,SV4 サーボバルブ(操作
バルブ)
フロントページの続き (72)発明者 木村 伸一 鳥取県鳥取市秋里390番地 鳥取県工業 試験場内 (56)参考文献 特開 平1−178848(JP,A) 特公 昭46−30443(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドタンクの上方レベルに真空タンク
    を配置して、該真空タンクの上部を、第1の操作バルブ
    を介して真空ポンプに接続すると共に、第2の操作バル
    ブを介して大気に連通させるようにし、且つ上記真空タ
    ンクの底部に、粘剤を混入させた抄紙原料を収容するよ
    うにしてある白水タンクを、第3の操作バルブを備えた
    吸入管を介して接続し、且つ上記真空タンクの底部とヘ
    ッドタンクとを、第4の操作バルブを備えた払い出し管
    にて連絡させた構成を有することを特徴とする抄紙原料
    の移送装置。
JP21079194A 1994-08-12 1994-08-12 抄紙原料の移送装置 Expired - Fee Related JP2628147B2 (ja)

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