JP2627028B2 - 電気炊飯器 - Google Patents

電気炊飯器

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JP2627028B2
JP2627028B2 JP3174059A JP17405991A JP2627028B2 JP 2627028 B2 JP2627028 B2 JP 2627028B2 JP 3174059 A JP3174059 A JP 3174059A JP 17405991 A JP17405991 A JP 17405991A JP 2627028 B2 JP2627028 B2 JP 2627028B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気炊飯器の改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の電気炊飯器のなかには、マイクロ
コンピュータによって炊飯制御を行うようにされた電気
炊飯器も多く出回っている。マイクロコンピュータによ
って炊飯制御を行う電気炊飯器では、一般に、操作ボタ
ンおよび表示器を有する操作部が備えられている。そし
て操作ボタンによって炊飯時刻を予約したり、炊飯内容
を選択できるようにされている。また、予約された炊飯
時間や選択された炊飯内容は、表示器に表示されるよう
にされている。
【0003】このため、操作部は、操作ボタンの操作が
しやすく、かつ、表示器の表示が見やすい位置に取付け
られているのが好ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】操作部を前方肩部に設
けた場合、操作ボタンの操作がしやすいという利点があ
るが、本来、肩部の表面積はそれほど大きくなく、その
分表示器を十分に大きくして、見やすいものにすること
は困難であった。また、単に肩部の表面積を大きくする
ことは、炊飯器の内鍋の容積率は変わらないのに、炊飯
器全体の嵩を増やすことになり好ましいことではない。
【0005】ところで、外蓋の表面には広いスペースが
あり、かつ、外蓋は電気炊飯器の上面を形成しているた
め、操作部を設ける場所としては好適である。しかしな
がら、外蓋に操作部を設けると、炊飯器本体に内蔵され
た制御回路と操作部とを電気的に接続しなければなら
ず、構成が複雑化する。
【0006】この発明は、かかる従来技術を背景として
なされたもので、外蓋に、操作がしやすくかつ表示内容
の見やすい大きな操作部が備えられ特に信号が正確に
かつ確実に伝達されると共に外蓋の取扱いが便利な電気
炊飯器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、炊飯器本体
には、炊飯制御を行うための制御装置が内蔵されてお
り、本体の外蓋は、炊飯に必要なデータや信号等を入力
するための操作ボタンおよび炊飯に必要なデータ等を表
示するための表示器を含む操作部が備えられた電気炊飯
器において、本体の制御装置と外蓋の操作部との間で信
号の伝送を行うために、本体側には制御装置からの出力
信号を光信号に変換して操作部へ送信するとともに、操
作部から与えられる光信号を受信して電気信号に変換
し、制御装置へ与えるための第1の光信号カプラが備え
られており、外蓋側には、第1の光信号カプラから与え
られる光信号を受信して電気信号に変換し、操作部へ与
えるとともに、操作部からの信号を光信号に変換して第
1の光信号カプラへ与えるための第2の光信号カプラが
設けられ、第1の光信号カプラは、本体側の上方位置で
あって外蓋が閉じられたときに第2の光信号カプラと近
接して対向する位置に設けられ、前記電気炊飯器におい
て、前記外蓋に備えられた操作部は、外蓋に対して着脱
自在に設けられていることを特徴とするものである。
【0008】さらにまたこの発明は、前記電気炊飯器に
おいて、第2の光信号カプラは、外蓋に対して取り外し
自在な操作部の裏面に配置されており、外蓋には、操作
部の裏面に配置された第2の光信号カプラの一部を受入
れるための透光孔が形成されていることを特徴とするも
のである。
【0009】
【作用】この発明によれば、炊飯器本体に内蔵された制
御装置からの出力信号は、第1および第2の光信号カプ
ラを介して外蓋に備えられた操作部へ伝送される。ま
た、操作部へ入力された信号等は、第2および第1の光
信号カプラを介して炊飯器本体の制御装置へ伝送され
る。
【0010】本体側に設けた第1の光信号カプラは、本
体側の上方位置であって外蓋が閉じられたときに第2の
光信号カプラと近接して対向する位置に設けられている
ため、外蓋が閉じられた状態での本体との間の隙間バラ
ツキによるも、信号は正確にかつ確実に伝達される。
【0011】特に、外蓋に備えられた操作部は、外蓋に
対し着脱自在に設けられているので操作部を外蓋から取
り外して外蓋を拭き洗いすることができ、清潔さを保ち
やすく手入れも容易な取り扱いの便利な外蓋にすること
ができる。また、炊飯器の不使用時には、操作部を取り
外しておくことによって、子供等が誤って不用意に炊飯
操作することを防止することができ安全性の高いものと
なる。しかも、操作部と本体との間の信号の授受は、光
信号カプラによって行われるので、従来困難であった信
号線路の処理をしなくてよい。
【0012】
【実施例】以下には、図面を参照して、この発明の実施
例について詳細に説明をする。以下の実施例の説明で
は、保温機能が備えられた電気炊飯器、すなわち一般に
電気炊飯ジャーと称されているものを例にとって説明す
るが、この発明は、保温機能の有無にかかわらず、広く
一般の電気炊飯器に適用することができることを最初に
申し述べておく。
【0013】図1は、この発明の一実施例にかかる電気
炊飯器の外観形状を表わす斜視図である。電気炊飯器
は、本体1と、本体1の上部に備えられた開閉自在な蓋
ユニット2とを有している。蓋ユニット2は、本体1の
前方肩部材9に備えられた押しボタン3が押されると開
成するようにされている。
【0014】この蓋ユニット2は、後に詳述するよう
に、本体1の後方上部に備えられたアーム17から取り
外すことができ、本体1に対して着脱自在にされてい
る。蓋ユニットは、ほぼ中央に調圧口16を有し、その
前方面は前から奥行き方向へ緩い上がり傾斜の傾斜面と
なっており、ここに比較的広い凹部4が形成されてい
る。そしてこの凹部4には取り外し自在な操作部5が嵌
め込まれている。操作部5の下面にはたとえば鉄板(図
示せず)が備えられており、凹部4にはたとえば磁石6
が埋設されている。操作部5は、凹部4に嵌め込まれた
とき、鉄板が磁石6により磁力吸引され、しっかりと保
持される。
【0015】なお図示では、操作部5が凹部4から取り
外された状態が示されている。操作部5には、時刻、炊
飯予約時刻、炊飯時間等の時間データ、炊飯種類、調理
メニューその他のデータを表示するための表示器51が
配置されている。表示器51は、たとえば液晶表示器で
形成されている。また、操作部5には複数の操作ボタン
52,53,54および55が配列されている。
【0016】操作ボタン52は、調理メニューを選択す
るためのボタンである。操作ボタン53は、炊飯予約時
刻を入力して、タイマをセットするためのボタンであ
る。操作ボタン54は、炊飯スタートボタンである。さ
らに操作ボタン55は、設定内容を取り消し、保温を指
定するためのボタンである。操作部5には、また、3つ
の表示灯56,57および58が配列されている。表示
灯56は、タイマが動作中であることを表わすためのも
のである。表示灯57は、炊飯中であることを表わすた
めのものであり、表示灯58は、保温中であることを表
わすためのものである。
【0017】図2は、図1のA−Aに沿う図解的な断面
図で、この電気炊飯器の内部構造が示されている。図2
を参照して説明すると、この電気炊飯器の本体1は、そ
の外側面を形成する薄い金属板でできた円筒状のカバー
部材7と、その内側を形成する内容器8と、カバー部材
7の上縁部と内容器8の上縁部とを連結して本体1の肩
を形成する肩部材9と、カバー部材7の下縁部に嵌合さ
れて、本体1の底を形成する底部材10とを有してい
る。
【0018】また、内容器8の内底面中央には、センタ
センサ11が配置され、このセンタセンサ11を取り囲
むように炊飯ヒータ12が配置されている。そして、。
内容器8内には取り出し可能な内鍋13が収納されてい
る。内鍋13は、内容器8に正しく収納されたとき、そ
の外底面がセンタセンサ11および炊飯ヒータ12に当
接し、炊飯ヒータ12によって底面が加熱されるととも
に、底面中央部の温度がセンタセンサ11によって検出
され得る。
【0019】蓋ユニット2は、合成樹脂等で形成された
外蓋14と、外蓋14の内面側に、外蓋14に対して着
脱可能に取付られたたとえば金属製の鍋蓋15と、外蓋
14に組み込まれた調圧口16とを有している。鍋蓋1
5は、内鍋13を蓋するためのものである。この蓋ユニ
ット2は、前述したように、後方の肩部材9に備えられ
たアーム17に着脱可能に取り付けられている。アーム
17は、ヒンジピン18や図示しないばね等を含むヒン
ジ機構によって肩部材9に連結されている。アーム17
に関する詳しい構成については後述する。
【0020】蓋ユニット2は、閉められると、その先端
部が前方の肩部材9に備えられた押しボタン3と係合し
て、閉成される。また、押しボタン3が押されると、前
述したように、蓋ユニット2はヒンジ機構の図示しない
ばねの力で自動的に開成する。蓋ユニット2の外蓋14
には、前述したように、前方表面に凹部4が形成されて
いる。そして凹部4には操作部5が嵌め込まれている。
凹部4と操作部5との嵌合および操作部5の内部構造に
ついては、後に詳しい断面図を参照して説明することに
し、ここでの説明は省略する。
【0021】内容器8の外側周囲には保温ヒータ20が
設けられ、内容器8を介して内鍋13を側面周囲から蒸
らしまたは保温するために加熱することができる。ま
た、肩部材9には肩ヒータ21が組み込まれている。こ
の肩ヒータ21は、鍋蓋15の縁部に接触するように配
置されており、鍋蓋15を熱伝導により加熱して、鍋蓋
15の表面に生じる水滴を蒸発させ、内鍋13内への水
滴の落下を防ぐためのものである。
【0022】また、内容器8とカバー部材7との間に
は、断熱材22が配置されて、内容器8および内鍋13
からの放熱が防止されている。さらに、断熱材22とカ
バー部材7との間には、この電気炊飯器における炊飯制
御、保温制御、タイマ制御などを行うための制御装置2
3、および制御装置23の出力信号を操作部5へ伝送す
るために設けられた通信用基板24が設けられている。
通信用基板24は制御装置23に電気的に接続されてお
り、また、制御装置23は、センタセンサ11、炊飯ヒ
ータ12、保温ヒータ20、肩ヒータ21に電気的に接
続されている。
【0023】図3は、上述した電気炊飯器の操作部5に
関連する部分の図解的な断面図である。操作部5は、そ
の外殻を形成するハウジング31を有しており、外蓋1
4の表面前方に形成された凹部4に取り外し自在に嵌め
込まれ、ハウジング31内には制御基板32が備えられ
ている。制御基板32上には図示しないが、マイクロコ
ンピュータが備えられている。
【0024】また、ハウジング31の上面には窓33が
形成され、この窓33には透明樹脂の窓板が嵌合されて
いる。窓板34と窓33との接合部は、シール性接着剤
によって接着されており、接合部から水等がハウジング
31内に侵入しないようにされている。窓板34の内側
には制御基板32に取り付けられた液晶表示器51が配
置されており、液晶表示器51の表示内容は、窓板34
を介して外側から目視可能である。
【0025】さらに、ハウジング31の上面には、小孔
25が形成されていて、小孔25には透明樹脂性のキャ
ップ26が嵌合されている。小孔25とキャップ26と
の接合部も、シール性接着剤で接着されている。キャッ
プ26内側には、制御基板32に取り付けられた表示灯
としてのLED56が配置されている。なお、図では、
LED56だけが示されているが、小孔、キャップおよ
びLEDは、図1で述べたように、全部で3組備えられ
ている。
【0026】さらに、ハウジング31の上面前方には、
孔27が形成され、この孔27に臨むように操作ボタン
52が配置されている。また、操作ボタン52および孔
27の上面は可撓性のシールシート28によって覆われ
ている。シールシート28とハウジング31との間も、
シール性接着剤で接着されている。なお、この孔27、
シールシート28も、操作ボタン52だけでなく、図1
で説明したように、操作ボタン53、54、55のため
に、それぞれ設けられている。
【0027】また、ハウジング31内には電池室36が
形成されていて、電池室36内には電源としての電池3
7が収納されている。電池37を交換する場合には、電
池室36の後方壁が開かれる。電池室36も、閉じられ
たときは、水等が侵入しないように液密的に形成されて
いる。ハウジング31の下面前方には、孔38が形成さ
れ、透明なキャップ39がシール性接着剤によって接合
されている。このキャップ39に密着するように第2の
光信号カプラ40が配置されている。光信号カプラ40
は、制御基板32と接続されている。
【0028】凹部4の底には、ハウジング31の上記孔
38に対向する位置に透光孔41が形成されている。ハ
ウジング31の孔38に嵌められたキャップ39は、ハ
ウジング31の底面よりも下方へ突出している。そして
操作部5が凹部4に嵌め込まれたとき、キャップ39の
突出部が凹部4の底に形成された透光孔41に嵌まり込
むようにされている。
【0029】こうすると、操作部5を凹部4に取り外し
自在に嵌め込む際に、キャップ39の突出部と透光孔4
1とが位置決め用突起と凹部として働き、操作部5を凹
部4に嵌め込みやすいという利点がある。もっとも、キ
ャップ39がハウジング31の底面から突出するように
せず、キャップ39の面がハウジング31の底面と面一
になるようにされていてもよい。
【0030】一方、本体1の肩部材9には、孔42が形
成され、孔42には透明なキャップ29が嵌められてい
る。孔42は、蓋ユニット2が閉じられたとき、外蓋1
4に形成された透光孔41と対向する位置に形成されて
いる。本体側の上方位置を形成する肩部材9の内部に
は、通信用基板24がビス43で固定されている。通信
用基板24には、制御装置からの出力信号を光信号に変
換して操作部5へ送信するとともに、操作部5から与え
られる光信号を受信して電気信号に変換し、制御装置へ
与えるための第1の光信号カプラ44が備えられてい
る。
【0031】ハウジング31内には、第1の光信号カプ
ラ44から与えられる光信号を受信して電気信号に変換
し、操作部5へ与えるとともに、操作部5からの信号を
光信号に変換して第1の光信号カプラ44へ与えるため
の第2の光信号カプラ40が設けられる。上記第1の光
信号カプラ44は、外蓋14が閉じられたときに、上記
第2の光信号カプラ40と近接して対向する肩部材9の
内部位置に設けられ、上記キャップ29に当接され、孔
42に臨むように第2の光信号カプラ40と近接して対
向する位置に取り付けられている。
【0032】図4は、光信号カプラ40および44の外
観構成を示す斜視図である。光信号カプラは、一般に、
2つ1組で用いられる。光信号カプラ40(44)は、
電気信号を光信号に変換して出力し、また、受光した光
信号を電気信号に変換するものである。光信号カプラ4
0(44)には、電気信号が入力されるリード線46a
と、受光した光信号が電気信号に変換されて出力される
リード線46bと、本体47とが備えられている。本体
47の前面には光信号出力窓48と、光信号受光窓49
とが設けられている。そして、本体47内には、図示し
ないが、光信号出力窓48に対応して、発光素子が内蔵
され、光信号受光窓49に対応して受光素子が内蔵され
ている。
【0033】光信号カプラ40(44)は、リード線4
6aに電気信号が与えられると、その与えられた電気に
信号に応じて出力窓48から光信号を出力する。また、
受光窓49を介して光信号が受光されると、受光された
光信号に対応する電気信号がリード線46bから出力さ
れる。上記図3においては、操作部5と器本体1の制御
装置23との間は、かかる1対の光信号カプラ40,4
4によって、信号の授受が行われている。
【0034】図5は、上述した電気炊飯器の電気的な構
成を示すブロック図である。本体1側には、マイクロコ
ンピュータ60が備えられており、このマイクロコンピ
ュータ60によって炊飯ヒータ12、保温ヒータ20お
よび肩ヒータ21が制御されている。また、センタセン
サ11で検出された温度データはマイクロコンピュータ
60へ与えられる。
【0035】また、商用電源61からの電力がヒューズ
62を介してAC/DC変換器63で直流電力に変換さ
れて、マイクロコンピュータ60に駆動電源として与え
られている。蓋ユニット2側の操作部5にもマイクロコ
ンピュータ65が備えられている。本体1側のマイクロ
コンピュータ60と操作部5内のマイクロコンピュータ
65との間の信号の伝送は、上述したように、1対の光
信号カプラ44および40によって行われている。それ
ゆえ、本体1側の第1の光信号カプラ44と操作部5側
の第2の光信号カプラ40との間は、特に信号線によっ
て接続されていなくても信号の授受が行える。
【0036】操作部5内のマイクロコンピュータ65
は、本体1のマイクロコンピュータ60の指令を受けて
制御動作を行う。操作部5に備えられたメニューボタン
52、炊飯ボタン54、保温ボタン55、タイマセット
ボタン53からの信号はマイクロコンピュータ65へ与
えられ、これら信号に基づいてマイクロコンピュータ6
5は、液晶表示器51および3つのLED56,57,
58の点灯を制御する。
【0037】また、これら与えられる制御信号は、光信
号カプラ40および44を介して本体1側のマイクロコ
ンピュータ60へ伝送される。操作部5側のマイクロコ
ンピュータ65は、前述したように、電池37から電源
が供給されている。さらに、このように構成すると、操
作部5を外蓋14から取り外した状態でも、炊飯時間を
タイマ設定したり、炊飯メニューを選択するようにもで
きる。設定された炊飯時間や選択された炊飯メニュー
は、操作部5のマイクロコンピュータ65に記憶され、
操作部5が外蓋14の凹部4に正しく嵌め込まれたと
き、マイクロコンピュータ65が自動的に設定されたデ
ータ等を本体1のマイクロコンピュータ60へ出力する
ようにすればよい。
【0038】図6は、この発明の他の実施例にかかる電
気炊飯器の電気的な構成を示すブロック図である。図5
を参照して説明した構成では、操作部5のマイクロコン
ピュータ65は、電池37によって電力が供給されてい
た。これに代え、図6に示すように、太陽電池66及び
2次電池(たとえばリチウム電池)を設け、太陽電池6
6とそれを蓄電する2次電池67とによってマイクロコ
ンピュータ65に電源を供給してもよい。
【0039】このように構成すれば、操作部5を交換す
べき電池37を含まない構成とすることができ、操作部
5における液密構造をより簡易に実現することができ
る。図6におけるその他の構成は、図5の構成と同様で
あるから、同一部分には同一番号を付し、ここでの説明
は省略する。図7は、この発明の他の実施例にかかる電
気炊飯器の操作部5に関係する部分の図解的な断面図で
ある。
【0040】また、図1に示す蓋ユニット2を丸洗いす
る場合には、操作部5を取り外して洗えば、操作部5が
水に濡れる心配もない。もちろん、操作部5は液密的に
形成されているから、操作部5を蓋ユニットから外すの
を忘れ、操作部5を取り付けたまま蓋ユニット2が丸洗
いされても別段構わない。
【0041】次に、本体1に対する蓋ユニット2の取付
構造について説明をする。蓋ユニット2は、前述したよ
うに、本体1に対して着脱自在に取り付けられている。
この取付構造は、図および図に一例が示されてい
る。図は、本体1に対する蓋ユニット2の取付構造を
説明するための斜視図である。また、図はその取付構
造を説明するための断面図である。
【0042】図および図を参照して説明すると、肩
部材9の後部上方には隆起部84が形成されており、こ
の隆起部84にはアーム17の後端が連結されている。
隆起部84とアーム17の後端とは、ヒンジピン18に
よって回動自在に連結されるとともに、ねじりコイルば
ね87によって常時図において時計方向の回動力が加
えられている。
【0043】アーム17は、蓋ユニット2の後方部に形
成された連結溝88に差し込まれる。また、アーム17
には、連結溝88に差し込まれたときに、アーム17が
抜け出るのを防止するストッパ部材89が備えられてい
る。ストッパ部材89は、ピン90によって揺動自在に
取り付けられているとともに、ねじりコイルばね91に
よって、図において反時計方向の回動力が与えられて
いる。したがって、アーム17が蓋ユニット2の連結溝
88に完全に差し込まれると、ストッパ部材89先端の
爪93が連結溝88に形成された係止凹部94と係合
し、蓋ユニット2はアーム17によって確実に保持され
る。
【0044】一方、蓋ユニット2をアーム17から取り
外す場合には、ストッパ部材89の後部押しボタン95
を押し下げて爪93を係止凹部94から外し、蓋ユニッ
ト2をアーム17から引き抜けばよい。図は、蓋ユニ
ット2と本体1との他の取付構造を示す図解的な断面図
である。
【0045】図の取付構造では、図において説明し
たストッパ部材89に代えて、ストッパ部材101が設
けられており、蓋ユニット2の連結溝88に係止突起1
02が形成され、アーム17が連結溝88に差し込まれ
たとき、ストッパ部材101の先端突起と係止突起10
2とが係合するようにされている。この場合において、
ストッパ部材101の先端突起の形状と係止突起102
の形状とが、共に、断面半円形にされているので、予め
定める力以上の力が加わったときにのみ、ストッパ部材
102と係止突起102との係合を解除することができ
る。
【0046】つまり、通常の使用時には、蓋ユニット2
はアーム17から外れないが、蓋ユニット2を開成し、
通常加える力以上の力で蓋ユニット2をアーム17から
外すように引っ張れば、ストッパ部材101と係止突起
102との係合が外れる構成になっている。かかる構成
にした場合、蓋ユニット2を両手で持って取り外すこと
ができ、図11に示すような押しボタン95を操作する
という手間が省ける。
【0047】この発明は、以上の説明した構成の他、請
求の範囲に記載した範囲内で種々の変更が可能である。
【0048】
【発明の効果】請求項1項の発明によれば、操作部が外
蓋の表面に備えられているので、操作部に含まれる表示
器を大きなものにすることができ、表示内容がみやす
く、かつ、操作ボタンを操作しやすい位置に配置するこ
とができる。また、本体側に設けた第1の光信号カプラ
は、本体側の上方位置であって外蓋が閉じられたときに
第2の光信号カプラと近接して対向する位置に設けられ
ているため、外蓋が閉じられた状態での本体との間の隙
間バラツキによるも、信号は正確にかつ確実に伝達され
る。
【0049】特に、外蓋に備えられた操作部は、外蓋に
対し着脱自在に設けられているので操作部を外蓋から取
り外して外蓋を拭き洗いすることができ、清潔さを保ち
やす く手入れも容易な取り扱いの便利な外蓋にすること
ができる。また、炊飯器の不使用時には、操作部を取り
外しておくことによって、子供等が誤って不用意に炊飯
操作することを防止することができ安全性の高いものと
なる。しかも請求項第項の発明によれば、操作部と本
体との間の信号の授受は、光信号カプラによって行われ
るので、従来困難であった信号線路の処理をしなくてよ
い等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる電気炊飯器の外観
斜視図である。
【図2】図1のA−Aに沿う図解的な断面図である。
【図3】この発明の一実施例にかかる電気炊飯器の要部
構成を示す図解的な部分断面図である。
【図4】光信号カプラの構成を説明するための斜視図で
ある。
【図5】この発明の一実施例にかかる電気炊飯器の電気
的な構成を示すブロック図である。
【図6】この発明の他の実施例にかかる電気炊飯器の電
気的な構成を示すブロック図である。
【図7】本体1と蓋ユニット2との取り外し可能な取付
構造の一例を表す斜視図である。
【図8】図に示す取付構造の断面図である。
【図9】蓋ユニット2と本体1との取付構造の他の例を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 炊飯器本体 2 蓋ユニット 4 凹部 5 操作部 51 表示器 52,53,54,55 操作ボタン 14 外蓋 40 第2の光信号カプラ 44 第1の光信号カプラ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炊飯器本体には、炊飯制御を行うための制
    御装置が内蔵されており、 本体の外蓋は、炊飯に必要なデータや信号等を入力する
    ための操作ボタンおよび炊飯に必要なデータ等を表示す
    るための表示器を含む操作部が備えられた電気炊飯器に
    おいて、 本体の制御装置と外蓋の操作部との間で信号の伝送を行
    うために、 本体側には制御装置からの出力信号を光信号に変換して
    操作部へ送信するとともに、操作部から与えられる光信
    号を受信して電気信号に変換し、制御装置へ与えるため
    の第1の光信号カプラが備えられており、 外蓋側には、第1の光信号カプラから与えられる光信号
    を受信して電気信号に変換し、操作部へ与えるととも
    に、操作部からの信号を光信号に変換して第1の光信号
    カプラへ与えるための第2の光信号カプラが設けられ、
    第1の光信号カプラは、本体側の上方位置であって外蓋
    が閉じられたときに第2の光信号カプラと近接して対向
    する位置に設けられ、前記外蓋に備えられた操作部は、
    外蓋に対して着脱自在に設けられていることを特徴とす
    る電気炊飯器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電気炊飯器において、 第2の光信号カプラは、外蓋に対して取り外し自在な操
    作部の裏面に配置されており、 外蓋には、操作部の裏面に配置された第2の光信号カプ
    ラの一部を受入れるための透光孔が形成されていること
    を特徴とするものである。
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