JP2626710B2 - 4−アミノ−1,2,4−(4h)トリアゾール誘導体の合成方法 - Google Patents

4−アミノ−1,2,4−(4h)トリアゾール誘導体の合成方法

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JP2626710B2 JP62295914A JP29591487A JP2626710B2 JP 2626710 B2 JP2626710 B2 JP 2626710B2 JP 62295914 A JP62295914 A JP 62295914A JP 29591487 A JP29591487 A JP 29591487A JP 2626710 B2 JP2626710 B2 JP 2626710B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は一般的には複素環式化学と窒素複素環状化合
物の分野に関するものであり、さらに具体的にいえばヒ
ドラジンとカルボン酸から4−アミノ−1,2,4−(4H)
トリアゾールの誘導体を合成する新規の方法に関するも
のである。
4−アミノ−1,2,4−(4H)トリアゾールの誘導体は
多数の1,2,4−トリアゾール化合物の合成における中間
体としてよく知られた有用性をもち、それらの化合物は
除草剤(例えば、ドイツ特許No.2,653,447およびNo.2,7
37,489)、植物成長抑制剤(例えば、ドイツ特許No.2,7
37,489および英国特許No.2,050,334)および防かび剤
(例えば、Chem.Abotr.,104、124849(1986);バルケ
らのProc.−Annu.Mest.Am.Wood−Preserv.Assoc.1985
81、196。また、ジヤガーのPestic.Chem.,5th 第1巻、
pp.55−65)として利用される。その上、4−アミノ−
1,2,4−(4H)トリアゾール自体は硝化阻止剤としてよ
く知られた用途をもつている(例えば、米国特許No.3,6
97,244;クチヤラスキーおよびチヨダンのZass.Nauk,Aka
d.Roln−Tech.Ols−ztynie,Roln.,36、109−116 Chem.A
bstr.,101、129600(1984))。
1,2,4−トリアゾール誘導体の合成はよく開発されて
おり、一般的にはC.テンプルJr.の“トリアゾール1,2,4
“The Chemistry of Hetrocyclic Compounds,第37巻、
(1981年、ニユーヨークのジヨン・ワイリー・アンド・
サン社)に概観されている。4−アミノ−1,2,4−(4
H)トリアゾール合成の一つの方法はOrganic Synthesis
(第24巻、12ページ、1944年)に記述されており、その
中では、蟻酸エチルと85%ヒドラジン水和物とを組合
せ、次に次第に高い温度において加熱し、まずエタノー
ル、そして次に水を反応混合物から溜去し、次いで残留
物を200℃まで加熱する。残留物をまだ熱い間に、溶剤
で以て処理し、その後の処理の後に、結晶化された4−
アミノ−1,2,4−(4H)トリアゾールが65−71%の収率
で得られることが報告されている。この方法は望ましい
ものではなく、なぜならば、可燃性で揮発性の蟻酸エチ
ルの使用を必要とするからであり、わずかに控え目な収
率で生成物を生ずることが報じられているからである。
回収される湿つたエタノール副生成は、コストのかかる
手順をさらに使つてそれを精製するのでないかぎり、ほ
とんどまたは全く価値がない。
ハーブストとガソリン(J.Org.Chem.,18、872(195
3))はヒドラジン水和物をカルボン酸と蒸溜によつて
水を除去しながら加熱する非触媒的方法によつて一連の
3,5−ジアルキル−1,2,4−(4H)トリアゾールを製造す
ることを開示している。その方法は200℃から280℃の過
度に高い温度を必要とし、この方法を用いるいくつかの
置換生成物の収率は許容できない程度に低く再現性がわ
るい。
ミズシマら(日本特許No.7135056(1971年);Chem.Ab
str.76、3867(1972))は蟻酸をヒドラジン水和物およ
び燐酸と160−180℃において反応させて96.6%の収率の
4−アミノ−1,2,4−(4H)トリアゾールが得られるこ
とを開示した。しかし、この方法の生成物はまた燐酸が
生成物中に残るので極度に純度が低く、大部分の用途に
不適当な純度のものにする。
さらに最近では、ジヤロミールおよびジヤロミール
〔チエコ特許216,554(1984);Chem.Abst.,103、160520
(1985)〕は強酸性イオン交換樹脂触媒の存在下におけ
るホルムアミドとヒドラジンとの反応を開示しており、
まず熱と真空とを使つて反応中に生成するアンモニアと
水を除き、次に不愉快な高温である220℃、好ましくは1
60−180℃へ、反応を完了させる間加熱する。イオン交
換樹脂は100℃の昇温下で粗生成物から取出され、4−
アミノ−1,2,4−(4H)ヒドラゾールが溶融物から80%
−85%の収率で結晶化され、未反応のホルムアミドが残
り、これは回収および循環せねばならない、ことが報告
されている。この方法もまた非置換1,2,4−トリアゾー
ルの副生成物を生成し、それは所望の4−アミノ−1,2,
4−(4H)トリアゾール中に不純物をもたらし、同時に
4−アミノ−1,2,4−(4H)トリアゾールの低収率をも
たらす。
出願人らは、現存技術におけるこれらの不適切さを克
服し、商業的製造操作にはるかによく適し、著しい副生
成物もなく、生成物分離の容易さと4−アミノ−1,2,4
−(4H)トリアゾールの場合における高収率および高純
度との両方をもたらす、魅力的な低温における合成反応
方法を得たのである。
本発明の要約 本発明の一つの具体化として、式 をもつ4−アミノ−1,2,4−(4H)トリアゾール誘導体
組成物の製造方法が提供されており、この式において、
Rは水素あるいは炭素原子数が1個から約10個であるア
ルキル基であり、そのアルキル基は1個または1個より
多くのアリール、複素アリール、ヒドロキシ、あるいは
アルケニルの置換基によつて追加的に置換えることがで
きる。この方法は、ヒドラジンまたはヒドラジン水溶液
を式RCO2Hをもつカルボン酸と、その反応段階を進行さ
せるのに十分に強い酸性官能基を含む不溶性ポリマーか
ら成る酸性イオン交換樹脂の存在下において、反応させ
る段階から成る。それらの好ましい形態においては、こ
れらの合成反応は約150−180℃の温度においておだやか
な条件の下で進行し、Rが水素である最も好ましい具体
化においては特に、高い収率と純度をもたらし、それに
よつて過去において報告されたものにまさる実質的利点
を証明する。その上、本発明者らの好ましい方法を利用
して製造される4−アミノ−1,2,4−(4H)トリアゾー
ル誘導体はすぐれた結晶構造を示し、容易に過され、
他の報告された方法によつて製造されるときよりも吸湿
性が低いことが示された。
本発明の関連する目的と利点は以下の記述から明らか
になる。
好ましい具体化の説明 前に述べたとおり、本発明の一つの具体化は式 をもち、この式においてRは水素であるかあるいは炭素
原子数が1から約10個のアルキル基であり、そのアルキ
ル基は1個または1個より多くのアリール、複素アリー
ル、ヒドロキシあるいはアルケニルの置換基によつて追
加的に置換されることができる、4−アミノ−1,2,4,−
(4H)トリアゾール誘導体組成物を合成するための新規
の方法から成る。この好ましい方法はヒドラジンまたは
ヒドラジン水溶液をRが上記定義のとおりである式RCO2
Hをもつカルボン酸と、特定的な酸性イオン交換樹脂触
媒の存在下で反応させる段階から成る。本発明の領域内
にある好ましい触媒はこの反応段階を進行させるのに十
分に強い酸性官能基を含む不溶性ポリマーである。この
点に関しては、この反応を触媒するようその種の酸にお
いて必要とされる相対的強度は、各種の酸候補について
文献において既知であるか報告されているかのいずれか
で当業にとつて共通の問題であり、あるいは少くとも当
業者の普通の技能の中で十分に決定できる問題である。
その種の必須強度をもつことを本発明者が知つている好
ましい官能基の例は、スルホン酸とホスホン酸を含む
が、この列挙はここで開示し特許請求されているとおり
の本発明の領域あるいは広さを決して制限するものでは
ない。
同様に、本発明の好ましい具体化に関して有用である
代表的な商業的に入手できる酸性イオン交換樹脂は次の
とおりである:すなわち、ローム・アンド・ハース社に
より登録商標「アンバーリストA−15」および「アンバ
ーライト200」として市販されているようなスルホン酸
化架橋ポリスチレン;デュポン社によって市販されてい
る「ナフイオン」(登録商標)のようなパー弗素化スル
ホン酸;ダイヤモンド・シャムロック社によって市販さ
れている「デュオライトES−63」(登録商標)のような
ホスホン酸;ビオ・レッド社によって市販されている
「ビオ・レックス63」(登録商標);およびナルコ社に
よって市販されている「ナルコX−219」(登録商標)
である。これらの特定的樹脂を別として、上記定義内に
ある他のものも、現在入手できるものであつても合成さ
れるべきものであつても、本発明の好ましい方法におい
て働き、その理由から、ここで開示され特許請求される
本発明の領域中にあると考えられる。
発明者らは、今日までの研究において、驚いたことに
は、自らの好ましい方法を利用しておこる触媒された反
応が、本発明者らの触媒の存在しない場合にその種の反
応に必要とされる温度よりも著しい低い温度においてお
こることを発見したのである。触媒が存在しない場合に
用いられる高温(200−280℃)は危険性があるほど高く
かつ市販のガラスライニング製化学工程設備の大部分の
最高操作温度に近いので、このことは特に重要である。
本発明者らの好ましい方法の触媒される反応はまた触媒
の存在しない場合よりも短かい時間で実施され、与えら
れた化学プラントのより高い潜在的生産性に通ずる。
本発明者らの好ましい方法の化学に関する一つの考え
られる理論は、この方法の二つの反応剤を本発明開示の
触媒の存在下において混合するときに、二つの中間体が
形成されるということであり、その第一は であり、第二は である。これらの中間体のうちの後者は、本発明者らの
好ましい触媒の存在下においては、約150℃までのおだ
やかな温度へ単純に加熱するときに、さらにここで規定
するとおりに次式によつて示される所望の化合物 へ、次に触媒される。
本発明の触媒が存在しない場合には、一つの考えられ
る説明は、この最終段階は当業において知られていると
おりのいくつかの酸性塩または酸自体の使用によつてあ
る程度は触媒されることができるであろうが、反応温度
を約200℃またはそれ以上へかなりの程度に上げると
き、あるいは、反応を長時間にわたつて実施するとき、
のみにおいて可能であるということである。Rが水素で
ある好ましい場合においてはしかし、その種の昇温と反
応時間は物質自体の分解点に近づくので許容できない。
驚いたことに本発明者らはまた、その好ましい方法を
利用する際の回収される収率、特に4−アミノ−1,2,4
−(4H)−トリアゾール自体の収率はきわめて高くかつ
一定した純度をもつことを発見した。商業的に意義のあ
る収率もまた今日までに実施された試験から誘導体組成
物についても得られており、ただし、これらの場合にお
いて収率または純度を最大化するための努力はなされて
いない。本発明者らは粗製の従来技術生成物から除去さ
れることが必要であるような酸性塩に出会つことがな
い。本発明者らの生成物はその純度のゆえに、すぐれた
結晶構造を示し、容易に過され、他の方法によつて製
造されるときより吸湿性が少ないことが示された。
本発明者らの好ましい方法の他の利点は多数ある。例
えば、好ましい固形イオン交換樹脂触媒は従来技術にお
いて使用する鉱酸と比べて取扱いがきわめて容易で安全
である。その上、樹脂は単純な過または類似の方法に
よつて生成物溶液から容易に除くことができ、かつ再生
なしで何回も循環することができる。本発明の方法はき
わめて高い収率ときわめて少量の望ましくない副生成物
を与えるので、液もまた循環が容易であり従つて反応
剤と溶剤の節約になる。生成物自体は代表的にはすぐれ
た外観をもつ白色結晶物質であり、溶融固体の過はい
くつかの従来技術の方法と同様に必要でないので回収が
容易かつ安全である。蟻酸を用いる本発明者らの反応は
副生成物として水を生じ、一方、その他の報告されてい
る方法はアルコールまたはアンモニアを生じ、これらは
適切に循環または廃棄するのが困難である。
本発明者らの方法の好ましい反応段階をさらに細かく
検討すると、所望カルボン酸を化学量論的にわずかに過
剰のヒドラジンまたはヒドラジン水溶液と、その反応段
階を進行させるのに十分に強い酸性官能基を含む不溶性
ポリマーの存在下において組合わせ、次に得られる混合
物を実質的反応をおこさせるよう十分な温度と時間の間
にあるようにさせる、ことが含まれる。好ましいポリマ
ーの重要なことは、それが多くのコポリマー配列中にお
ける場合のように交差結合を通してのものであるか、全
く分子的寸法を通してのものであるか、あるいはその他
によるかに関係なく、有効的に不溶性であること、並び
に、それがすでに論じた酸性官能基を適切に支持するこ
と、である。適当なポリマーの例は上に述べたが、この
列挙は単に例示であり、本発明の範囲を限定するもので
はない。その種の不溶性ポリマーの物理的構造はまたい
ろいろであり、多孔質のビードまたは粉末あるいはいく
つか他の層状または類似の構造が分離と以後の再使用の
ための回収の容易さから、この場合には好ましい。
今日まで本発明者の研究からは、特定の温度、時間、
あるいはその他の反応条件または設備を必要としない。
温度に関しては、約105−180℃の比較的低い温度範囲が
好ましく、最も好ましい範囲は約110−150℃である。反
応の長さに関しては、本発明者らの好ましい方法の商業
的応用について、今日までの実験はこの段階が何らかの
臨界的時間の間維持される必要があることを示していな
い。4−アミノ−1,2,4−(4H)トリアゾールの製造に
おいて、例えば、少なくとも約80%の収率を提供する十
分な時間反応を維持することが好ましい。しかし、その
他の特定的の所望または所要の収率は当然のことながら
関係する具体的な商業的必要性および製品とともに変
る。今日までの試験では、4−アミノ−製品の少くとも
約80%の収率は、多くの要因が結果を左右するが、約6
時間の時間で以て達成された。その上、その種の結果は
大気圧において達成されたのであり、このことは昇圧を
必要とし同時にしばしば昇温を伴う従来技術の方法にま
さる著しい重要性である。試験はさらに、反応の終りに
おける溶剤の使用が後刻再使用のための触媒の迅速分離
と回収を助けるのに有益であることを示した。
本発明の好ましい方法をより良い理解をさらにすすめ
る目的のために、規定された分類内の特定的4−アミノ
−4H−1,2,4−トリアゾール誘導体の製造について、以
下の実施例をここで参照する。本発明の範囲または広さ
についての制限をそれによつて意図するものではない。
実施例 1. 4−アミノ−1,2,4−(4H)トリアゾール 91%の蟻酸(471.0g,9.29モル)を100%ヒドラジン水
和物(474.4g,9.48モル)と「アンバーリストA−15」
(登録商標)樹脂(46g)との混合物へ、発熱反応を制
御できるような速度で添加した。混合後の反応温度は11
0℃であつた。熱を適用し、水を反応混合物から反応温
度が150℃に達するまで蒸溜した。反応温度を150℃にお
いて6時間保持し、でてくる溜出物をすべて捕集した。
この反応時間の終りにおいて、反応混合物を80℃へ冷却
し、イソプロパノール(500ml)を添加し、温度を75−8
0℃において保つた。樹脂を単純過によつて除き、追
加のイソプロパノール(150ml)で以て洗滌した。組合
せたイソプロパノール液を冷却させて4−アミノ−1,
2,4−(4H)−トリアゾールを沈澱させた。生成物を
過し、いくらかの冷イソプロパノールで以て洗滌した。
液を濃縮して4−アミノ−1,2,4−(4H)トリアゾー
ルの第二収穫物が得られ、これをまた過し、いくらか
のイソプロパノールで以て洗滌した。湿つたケーキ全体
を乾燥して、純度99.5%、融点87−89℃の4−アミノ−
1,2,4−(4H)トリアゾールの85%の収率が得られた。
この生成物、並びに以下の実施例の生成物は、本特許願
の背景の部分においてあげた特定用途のようないくつか
の領域において既知の有用性を示した。
実施例 2. 4−アミノ−1,2,4−(4H)トリアゾール:樹脂循環 91%の蟻酸(357.3g,7.05モル)を100%のヒドラジン
水和物(359.9g,7.19モル)と「アンバーリストA−1
5」(登録商標)樹脂(42g)との混合物へ制御された速
度で添加した。添加終了時において反応温度は105℃で
あつた。反応混合物を加熱し、水を150℃の反応温度へ
の蒸溜によつて除いた。反応混合物を次に150℃におい
て6時間保つた。6時間の終りにおいて、反応混合物を
80℃へ冷却し、イソプロパノール(400ml)を添加して
生成物を溶かした。そのイソプロパノール溶液を75−80
℃において保ち、フラスコから排出してフラスコ中に樹
脂を残留させた。イソプロパノールのもう一つの部分
(200ml)をフラスコへ添加し、樹脂を洗い、フラスコ
から排出させた。この時点で、フラスコに当量の100%
ヒドラジン水和物を装填し、そして、91%蟻酸の別の装
填物をフラスコへ次の行程のために同じ方式で添加し
た。このイソプロパノール溶液を冷却して生成物を沈澱
させた。生成物を過し冷イソプロパノールで以て洗滌
した。そのイソプロパノール液を次の行程のための循
環用に貯えた。この第二行程の終りにおいて、第一行程
と同じく実施して、この反応混合物を再び80℃へ冷却
し、第一行程からのイソプロパノール液(400ml)を
添加して生成物を溶解した。このイソプロパノール溶液
をフラスコから排出し、イソプロパノール液(200m
l)をさらにフラスコへ添加して樹脂を洗つた。この
液を排出させ、フラスコに再装填して第三回目の行程を
実施した。このイソプロパノール溶液を再び冷却して生
成物を沈澱させた。生成物を過し、いくらかの冷イソ
プロパノールで以て洗滌した。このイソプロパノール
液を第三の行程において使用した。第三の行程を実施
し、前二行程と同じ作業した。生成物を結晶化させ、
過、洗滌したのち、イソプロパノール液全体を濃縮
し、生成物の第二の収穫が得られ、これを過し、冷イ
ソプロパノールで以て洗滌した。湿つたフイルターケー
キを組合せ、乾燥して、上記三行程について4−アミノ
−1,2,4−(4H)トリアゾールの総括的収率91%が得ら
れ、純度は99.4%、融点は87−89℃であつた。
実施例 3. 3,5−ジメチル−4−アミノ−1,2,4−(4H)トリアゾー
ル 氷酢酸(242.8g,4.04モル)を85%ヒドラジン水和物
(243.0g,4.12モル)とアンバーリスト15樹脂(20g)と
へ反応温度が115℃をこえることがないような速度で添
加した。熱を次に適用し、水を180℃の反応温度への蒸
溜によつて除去した。この反応混合物を次に180℃で6
時間保持した。反応混合物を次に80℃へ冷却し、メタノ
ール(500ml)中に溶かした。樹脂を単純過によつて
除き、いくらかのメタノールで以て洗滌した。メタノー
ル液を冷却して生成物を沈澱させた。生成物を過し
いくらかの冷メタノールで以て洗滌した。組合せた液
を濃縮して生成物の第二収穫物が得られ、これを過し
て冷メタノールで以て洗滌した。湿つたフイルターケー
キを乾燥して純度99.2%、融点201−203℃の3,5−ジメ
チル−4−アルキル−1,2,4−(4H)トリアゾールの収
率80%が得られた。
実施例 4. 3,5−ジエチル−4−アミノ−1,2,4−(4H)トリアゾー
ル 3,5−ジエチル−4−アミノ−1,2,4−(4H)トリアゾ
ールが蟻酸の代りにプロピオン酸を使つて実施例3に記
載の手順によつて効果的につくられた。
実施例 5. 3,5−ジ−−プロピル−4−アミノ−1,2,4−(4H)ト
リアゾール 3,5−ジ−−プロピル−4−アミノ−1,2,4−(4H)
トリアゾールが実施例3に記載の手順によつて効果的に
つくられたが、ただし、反応温度を200℃へ上げ、蟻酸
の代りに酪酸を使つた。
実施例 6. 3,5−ジイソプロピル−4−アミノ−1,2,4−(4H)トリ
アゾール 3,5−ジイソプロピル−4−アミノ−1,2,4−(4H)ト
リアゾールが実施例3に記載の手順により効果的につく
られたが、ただし、反応温度を210℃へ上げ、蟻酸の代
りにイソ酪酸を使つた。
実施例 7. 3,5−ジ(ヒドロキシメチル)−4−アミノ−1,2,4−
(4H)トリアゾール 3,5−ジ(ヒドロキシメチル)−4−アミノ−1,2,4−
(4H)トリアゾールが蟻酸の代りにグリコール酸を使つ
て実施例1に記載の手順によつて効果的につくられた。
実施例 8. 実施例1の方法を実施したが、ただし、85%ヒドラジ
ン水和物の形にあるヒドラジンの当量を使用した。匹敵
する結果果が得られた。
実施例 9. 3,5−ジ(3−ブテニル)−4−アミノ−1,2,4(4H)ト
リアゾール 3,5−ジ(3−ブテニル)−4−アミノ−1,2,4−(4
H)トリアゾールが蟻酸の代りに4−ペンテン酸を使つ
て実施例1に記載の手順により効果的につくられた。
実施例 10. 3,5−ジベンジル−4−アミノ−1,2,4−(4H)トリアゾ
ール 3,5−ジベンジル−4−アミノ−1,2,4−(4H)トリア
ゾールが蟻酸の代りにフエニル酢酸を使つて実施例3に
記載の手順によりつくられた。
実施例 11. 3,5−ジフエネチル−4−アミノ−1,2,4−(4H)トリア
ゾール 3,5−ジフエネチル−4−アミノ−1,2,4−(4H)トリ
アゾールが蟻酸の代りに3−フエニルプロパン酸を使つ
て実施例3に記載の手順によつてつくられた。
実施例 12. 3,5−ジノニル−4−アミノ−1,2,4−(4H)トリアゾー
ル 3,5−ジノニル−4−アミノ−1,2,4−(4H)トリアゾ
ールが蟻酸の代りにデカン酸を使つて実施例1に記載の
手順によつてつくられた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エリック・エフ・ブイ・スクライブン アメリカ合衆国インディアナ州46217, インディアナポリス,メドウリッジ・レ ーン 8809 (72)発明者 ジェームス・ジー・ケイ アメリカ合衆国インディアナ州46256, インディアナポリス,ゲイスト・ウッ ヅ・ノース・ドライブ 10955 (72)発明者 ローウェル・マーク・ハックステップ アメリカ合衆国インディアナ州46168, プレインフィールド,スワロウ・レーン 412 (56)参考文献 特開 昭46−35056(JP,A) 特開 昭63−141972(JP,A) 特開 昭54−44674(JP,A) 特開 昭54−41893(JP,A)

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 をもち、式中、 Rが水素あるいは炭素原子数が1から約10個であるアル
    キル基であり、そのアルキル基が1個または1個より多
    くのアリール、複素アリール、ヒドロキシ、あるいはア
    ルケニルの置換基によつて追加的に置換されることがで
    きる、 4−アミノ−1,2,4−(4H)トリアゾール誘導体組成物
    の製造方法であつて、 ヒドラジンまたはヒドラジン水溶液を式RCO2Hをもつカ
    ルボン酸と、その反応段階を進行させるのに十分に強い
    酸性官能基を含む不溶性ポリマーの存在下において反応
    させる段階から成る製造方法。
  2. 【請求項2】Rが水素である、特許請求の範囲第1項に
    記載の方法。
  3. 【請求項3】Rがメチルである、特許請求の範囲第1項
    に記載の方法。
  4. 【請求項4】酸性官能基がスルホン酸である、特許請求
    の範囲第1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】上記反応段階における不溶性ポリマーがス
    ルホン酸化架橋ポリスチレンである、特許請求の範囲第
    4項に記載の方法。
  6. 【請求項6】酸性官能基がホスホン酸である、特許請求
    の範囲第1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】酸性官能基がパー弗素化スルホン酸であ
    る、特許請求の範囲第1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】反応実施後にポリマーを、過手段を通じ
    かつ以後の再使用の前の再生を必要とすることなしに、
    回収する追加段階から成る、特許請求の範囲第1項に記
    載の方法。
  9. 【請求項9】Rが水素である、特許請求の範囲第4、5
    または8項に記載の方法。
  10. 【請求項10】上記反応を約105℃から約180℃の範囲に
    ある温度において実施する、特許請求の範囲第1項に記
    載の方法。
  11. 【請求項11】上記反応を約110℃から約150℃の範囲に
    ある温度において実施する、特許請求の範囲第1項に記
    載の方法。
  12. 【請求項12】上記反応が、反応剤を反応槽中で組合わ
    せ、そしてその生成混合物を、少くとも約80%の所望生
    成物の収率を提供するよう十分に高い温度にかつそのよ
    うな長さの時間の間あるようにさせる段階を含む、特許
    請求の範囲第1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】上記反応が約99%の純度にある所望生成
    物を提供するのに十分である、特許請求の範囲第1項ま
    たは第12項に記載の方法。
  14. 【請求項14】上記反応後に所望生成物を単離および回
    収する追加段階から成る、特許請求の範囲第13項に記載
    の方法。
  15. 【請求項15】水を上記反応中に反応混合物から溜去す
    る、特許請求の範囲第9項に記載の方法。
  16. 【請求項16】上記反応を連続式で実施する、特許請求
    の範囲第14項に記載の方法。
  17. 【請求項17】上記反応実施後に過手段を通じかつ以
    後の使用の前の再生を必要とすることなしにポリマーを
    回収する追加段階から成る、特許請求の範囲第14項に記
    載の方法。
  18. 【請求項18】上記反応後の不溶性ポリマーの上記回収
    において酸に対する溶剤を使用する追加的段階から成
    る、特許請求の範囲第17項に記載の方法。
  19. 【請求項19】上記反応を大気圧下で行なう、特許請求
    の範囲第1項に記載の方法。
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