JP2625536B2 - 非粘着性の汚れにくい柔軟な塗料のための結合剤 - Google Patents

非粘着性の汚れにくい柔軟な塗料のための結合剤

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JP2625536B2 JP1006083A JP608389A JP2625536B2 JP 2625536 B2 JP2625536 B2 JP 2625536B2 JP 1006083 A JP1006083 A JP 1006083A JP 608389 A JP608389 A JP 608389A JP 2625536 B2 JP2625536 B2 JP 2625536B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、粘着性が少なく汚れにくい柔軟な塗料のた
めの結合剤として使用できる水性重合体分散液に関す
る。
柔軟な塗料は建築材の保護のため、壁には垂直に屋根
には水平に塗布される。柔軟な塗料は、好ましくはひび
の入つた建築面の修復に用いられる。この塗料は水が壁
や屋根に浸透しないように、亀裂を耐久的に柔軟に被覆
することが要求される。これらの材料は屋外で使用され
るので、用いられる係合剤は耐水性、耐加水分解性及び
耐候性(紫外線)でなければならず、そのほか−15℃ま
での温度でも持続的に柔軟でなければならない。耐弾性
低温挙動は、通常は−10℃における引裂き力及び破断時
の伸びの値によつて特性決定される。顔料添加塗料(顔
料濃度は一般に15〜35容量%)の破断時の伸びは約100
%でなければならない。低温において要求される機械的
性質から、この柔軟な塗料のための結合剤中に存在する
当該の重合体は、−20℃以下の低いガラス転移温度を有
することが必要である。その結果として、耐候性の点で
好適な結合剤はしばしば汚れやすい粘着性フイルムを生
じる。
非粘着性で汚れにくく、しかも低温柔軟性を有するフ
イルムは、天然ゴムラテツクス又はブタジエン含有重合
体を用いて得られることができるが、これらの結合剤は
紫外線安定性でなく、すなわちこれらは風化作用により
分解し、もろくなりそして白亜化し、分解物の一部は粘
着性でもある。それ故このような結合剤は不適当であ
る。
非粘着性表面を有する光架橋性塗料を製造できるアク
リレートを基礎とする結合剤が市販されている。しかし
この光架橋性塗料は、例えば屋根及びバルコニーの突出
部の下の日陰の範囲で、乾燥しても全く又はわずかしか
非粘着性にならないので、この部位では汚れやすいとい
う欠点がある。
さらにドイツ連邦共和国特許第2337606号明細書に
は、pH3〜11で水に不溶な合成重合体及び水不溶性の金
属錯化合物好ましくは亜鉛−アンモニウム−炭酸塩を0.
2〜20ミリモル/水1モルの量で懸濁液の形で含有する
腐食防止性水性塗料材料が開示されている。しかしこの
種の塗料材料からのフイルムは、一部が相容性を有しな
いため不透明であり、高い添加量では白粉の吹出しが生
ずることがある。しかしこの亜鉛塩架橋は汚れ傾向に対
してほとんど効果がなく、ガラス転移温度が約−20〜0
℃の重合体は記載されていない。
本発明の課題は、前記の欠点を有しない柔軟な塗料の
ための結合剤を提供することであつた。
水性共重合体分散液を基礎とする結合剤が、亜鉛錯化
合物を含有し、この結合剤が、A)ガラス転移温度−40
〜−1℃の(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合
体の水性分散液99〜90重量%及びB)重合体カルボン酸
の水溶性亜鉛アミン錯塩1〜10重量%から本質的にな
り、この場合、重量%での記載は、成分A)及びB)の
重合体の合計重量に対するものであり、かつ成分A)の
共重合体が0.01〜0.5μmの平均粒度を有する場合に、
非粘着性の汚れにくい柔軟な塗料のために特に適するこ
とが見出された。
成分(A)として好適な−40〜−1℃のTgの(メタ)
アクリル酸アルキルエステル共重合体の水性分散液は、
その共重合体が好ましくは0.01〜0.5μmの平均粒径を
有し、炭素原子数が2〜12個好ましくは4〜8個のアル
カノール例えばn−ブタノール、イソブタノール及び/
又は2−エチルヘキサノールから誘導される(メタ)ア
クリル酸アルキルエステルを重合体に対し一般に少なく
とも70重量%重合含有する。コモノマーとしては、30重
量%までの量でのビニルエステル例えば酢酸ビニル及び
プロピオン酸ビニルならびにスチロール、メチルメタク
リレート、シクロヘキシルアクリレート又はメチルアク
リレート、ならびに場合により18重量%までの量でのア
クリルニトリル及び/又は塩化ビニル又は塩化ビニリデ
ン、ならびに0.5〜5重量%特に0.5〜4重量%の量で
の、一般に炭素原子数が3〜5個のα,β−モノオレフ
イン性不飽和モノ−及び/又はジカルボン酸例えばアク
リル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸又はマ
レイン酸、ならびにさらに窒素原子が置換されていても
よい前記の酸のアミド例えばアクリルアミド、メタクリ
ルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−メチルメタ
クリルアミド、N−メチロールアクリルアミド及び−メ
タクリルアミド、マレイン酸イミド又はマレイン酸モノ
エチルエステル。
これら共重合体は、さらにα,β−エチレン性多重不
飽和単量体又はα,β−エチレン性不飽和のカルボニル
基含有単量体、例えばジアセトンアクリルアミド及びブ
タノン−2−メタクリレートを好ましくは0.5〜4重量
%重合含有することができる。カルボニル基含有共重合
体に、その製造後に、カルボニル基1当量に対し0.8〜
1.2当量のジヒドラジド化合物例えばアジピン酸ジヒド
ラジドを添加してもよい。この種の成分(A)は、フイ
ルム成形時に増大した弾性の性質及び少ない汚れ傾向を
有する架橋したフイルムを形成する。
特に重要なものは、共重合体の重量に対し、n−ブチ
ルアクリレート及び/又は2−エチルヘキシルアクリレ
ート70〜91重量%、スチロール28〜7重量%、アクリル
酸及び/又はメタクリル酸1〜3重量%及びアクリルア
ミド及び/又はメタクリルアミド1〜2.5重量%からの
共重合体の分散液である。これらの共重合体は、好まし
くは−40〜−16℃のTgを有し、常法により製造できる。
これらのものは一般に普通の非イオン性乳化剤例えばエ
トキシル化アルキルフエノール(EO含量5〜30)、なら
びに場合によりさらに、乳化剤の合計重量に対し80重量
%以下好ましくは25〜75重量%の普通の有機乳化剤例え
ばスルホン置換されたエトキシアルキルフエノール(EO
含量5〜25)及びアルキル硫酸塩を含有し、この場合、
乳化剤の合計量は共重合体に対し一般に1.5〜6重量%
である。そのほか普通の保護コロイド及び他の補助剤を
含有することができる。この分散液の固形分含量は、一
般に20〜60重量%特に40〜55重量%であり、DIN53276に
よりテトラヒドロフラン中で室温で測定した共重合体の
K値は、一般に35〜90である。特に好ましい粒径範囲は
0.05〜0.25μmであり、50%分散液の粘度は2500〜50mP
as好ましくは2000〜100mPasである。本発明に用いられ
る共重合体のpHは、NH3で調整したのち一般に7〜11
で、しばしば8〜10である。
成分(B)としては、DIN53726によりTHF中で室温に
おいて測定したK値が8〜40好ましくは10〜25である重
合体カルボン酸の亜鉛アミン錯塩の水溶液が用いられ
る。剛体カルボン酸は、一般に20〜100重量%の1個又
はそれ以上のα,β−モノエチレン性不飽和モノ及び/
又はジカルボン酸(一般に3〜5個の炭素原子を有す
る)、例えばアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸及
び無牛マレイン酸、ならびに0〜80重量%の他の水不溶
性α,β−モノエチレン性不飽和単量体、例えば(メ
タ)アクリル酸エステル(これは例えば1〜12個の炭素
原子を有するアルカノール例えばメタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、n−ブタノール及び/又はイソ
ブタノールから誘導される)、スチロール及び/又はア
クリルニトリルを重合含有する。特に重要な共重合体
は、アクリル酸及び/又はメタクリル酸35〜60重量%及
びスチロール65〜40重量%を重合含有するものである。
これらの共重合体は好ましくは210〜500mgKOH/gの酸価
を有する。これらは塊状重合又は溶液重合により常法で
製造することができ、好ましくはドイツ連邦共和国特許
出願公開第3034171号明細書に記載の方法により製造で
きる。
この固形共重合体を溶解した形に変えるには、この樹
脂をアンモニア又はアミンを含有する水に溶解すること
ができる。このためのアミンとしては、アルキル−及び
ヒドロキシアルキルアミン例えばエタノールアミン、ト
リエチルアミン、エチルジメチルアミン及びトリエタノ
ールアミン、好ましくはアンモニアが用いられる。アン
モニア又はアミンの含量は、溶液がカルボキシル基含量
に対し2〜6倍モル過剰に含有するように選ぶことが好
ましい。カルボキシル基に対し一般に0.8〜1.2当量の酸
価亜鉛をこのアルカリ性重合体溶液に加え、そして一般
に撹拌下に10〜90℃の温度で場合により加圧下に溶解す
る。
本発明の柔軟で汚れにくい塗料のための結合剤は、一
般に水で希釈されていてもよい成分(B)と成分(A)
とを混合し、その際好ましくは成分(A)中に成分
(B)を撹拌下に加えることにより製造できる。成分
(B)を加える前に、成分(A)に0.5〜4重量%のグ
リコールエーテル例えばC1〜C4−アルカノールとエチレ
ンオキシド及び/又はプロピレンオキシドとの反応生成
物、例えばブチルグリコール、ブチルジグリコール及び
ジプロピレングリコールモノエチルエーテル(異性体混
合物)を加えることが好ましいことが知られた。
過剰のアンモニア又は過剰のアミンは、必要に応じ蒸
発除去するか、あるいは例えばホルムアルデヒドと化学
的に結合させることができる。
カルボキシル基不含の成分(A)及び成分(B)から
製造された本発明による結合剤が架橋して非粘着性フイ
ルムを形成することは、特に予想外のことであつた。
この本発明による混合物は、水平及び垂直表面のため
の柔軟で汚れの少ない塗料例えば屋根用塗料又は耐亀裂
架橋系を製造するための結合剤として特に有利に使用す
ることができる。顔料着色は普通の顔料及び充填剤によ
り行うことができ、PVC(顔料容量濃度)は一般に10〜5
0%好ましくは20〜35%である。充填剤としては、例え
ば方解石、白雲石、重晶石及びタルク、顔料としては例
えばTiO2が用いられる。
フィルム形成には、普通のフイルム形成補助剤例えば
グリコールエーテル、テストベンジン及びエステルを、
50%重量体分散液に対し1〜5重量%の量で併用するこ
とができる。他の補助剤は普通の濃化剤例えばウレタン
を基礎とする濃化剤、及び例えばシリコーンオイル又は
鉱油を基礎とする普通の消泡剤である。
下記例中の部及び%は重量に関し、K値はDIN53276に
よりテトラヒドロフラン中で室温において測定した。
実施例1 a)重合体亜鉛アミン錯塩の製造: 25%アンモニア水55.8部を加熱できる耐圧性の撹拌式
容器に装入し、これにドイツ連邦共和国特許出願公開第
3034171号明細書に記載の方法により製造したスチロー
ル60部及びアクリル酸40部から成るK値12の共重合体3
4.4部を撹拌下に溶解する。この溶液に撹拌下に酸化亜
鉛(品質:赤煉瓦(Rotziegel)9.7部を加え、容器を閉
じ、55℃に加熱する。この温度に達したのち3時間撹拌
し、容器を放圧して室温に冷却すると、重合体亜鉛アミ
ン錯化合物の45%水溶液が得られる。
b)柔軟な結合剤の製造: n−ブチルアクリレート40部、2−エチルヘキシルア
クリレート40部及びスチロール20部から成る共重合体の
56%水性分散液(これはアクリル酸3%、アクリルアミ
ド1%、C12−アルキルスルフエート1.5%及びエトキシ
ル化オクチルフエノール(OE度:25)1.5%を補助剤系と
して用いて製造した)96部を、撹拌式容器に装入する。
次いで(a)で製造した重合体亜鉛アミン錯化合物の水
溶液4部を10分間かけて加えると、pH9.4の49.8%分散
液が得られ、そのフイルムは下記の特性を有する。
吸水率(24時間後):16%(DIN53495) 引裂き力(−10℃):13.6N/mm3(DIN53455)破断時の伸
び(−10℃):410% フイルムの粘着性(23℃):0〜1(DIN53230) c)柔軟な塗料の製造: 下記の成分を撹拌下にそこに記載の順序で混合する
(量はいずれも部)。
水 35.0 25%N−ポリホスフアート水溶液 3.0 30%アンモニウムポリアクリレート水溶液 2.0 市販の保存剤 3.0 市販のシリコーン系消泡剤 2.0 25%アンモニア水 2.0 セルロースエーテル 3.0 実施例1(b)の分散液 300.0 TiO2(ルチル) 35.0 タルク 40.0 白 亜 120.0 薄板状珪酸Al 80.0 微粉状二酸化珪素 5.0 テストベンジン180/120℃ 10.0 酒石酸、グルタル酸及びアジピン酸のブチルエステル混
合物 8.0 シリコーン系消泡剤 2.0 実施例1(b)の分散液 350.0 この柔軟な塗料は厚さ500μmのフイルムについて下
記の特性値を示す。
引裂き力、−10℃:9.8N/mm2 破断時の伸び、−10℃:165% 汚れ、23℃:0〜1 実施例2 柔軟な結合剤の製造: n−ブチルアクリレート79.5部、スチロール17部、ア
クリルアミド1.5部及びジアセトンアクリルアミド2部
から成る共重合体の50%水性分散液(これはアジピン酸
ジヒドラジド1部を含有し、重合体に対し1.5%の硫酸
化及びエトキシル化されたノニルフエノール(EO:25)
を乳化剤として用いて製造した)96部を、撹拌式容器に
装入する。実施例1(a)の亜鉛アミド錯化合物を10分
間かけて加えると、pH9.6の49.7%分散液が得られる。
これから得られる厚さ500μmのフイルムは下記の特
性値を有する。
吸水率(24時間後):18% 引裂き力、−10℃:9.2N/mm3 破断時の伸び、−10℃:420% フイルムの粘着性、23℃:1 柔軟な塗料の製造: 実施例1(c)に記載の処方を用いて製造した。厚さ
500μmのフイルムは下記の特性値を有する。
引裂き力、−10℃:6.5N/mm3 破断時の伸び、−10℃:290% 汚れ、23℃:1 *酸化鉄ブラツク10gを塗膜上にふるいで散布する。23
℃で1時間保護したのち、酸化鉄を振り落す。表面を湿
つたスポジンで5回こする。酸化鉄の残量を汚れとして
評価する。
0=酸化鉄の付着なし 5=きわめて強く付着(黒点) 柔軟な屋根用被覆剤の製造: 実施例2(b)の分散液 56.7部 脂肪酸のポリエーテル誘導体 1.4部 TiO2(ルチル) 3.4部 白 亜 27.9部 硫酸バリウム 10.2部 市販のポリウレタン濃化剤(5%水溶液) 0.4部 乾燥した厚さ500μmの屋根用塗膜は下記の特性値を
有する。
引裂き力、23℃、乾燥:1.90N/mm2 −10℃、乾燥:5.8N/mm2 −20℃、乾燥:11.86N/mm2 破断時の伸び、23℃、乾燥:237% −10℃、乾燥:186% −20℃、乾燥:70% 吸水率、48時間後:6.3% 96時間後:9.4% 2週間後:22% 4週間後:31% 汚れ:0〜1 実施例3 a)重合体亜鉛アミン錯塩の製造: 25%アンモニア水44.75部を装入し、スチロール60
部、アクリル酸30部及び無水マレイン酸10部からドイツ
連邦共和国特許出願公開第3034171号明細書に記載の方
法により製造されたK値15の共重合体34.4部を溶解す
る。この溶液に酸化亜鉛(赤煉瓦(Rotziegel)8.9部を
加え、実施例1(a)と同様に操作する。
b)柔軟な結合剤の製造: 2−エチルヘキシルアクリレート36部、n−ブチルア
クリレート42部及びメチルメタクリレート22部ならびに
アクリル酸2.5%から成る共重合体(単量体に対し1%
のオクチルフエノール(EO度:25)を添加して製造し
た)の50%水性分散液95部を撹拌式容器に装入し、実施
例3(a)に記載の亜鉛アミン錯塩5部を10分間かけて
加える。
この分散液からの厚さ500μmのフイルムは下記の特
性値を有する。
固形分含量:49.7% pH価:9.7 引裂き力、−10℃:21N/mm2 破断時の伸び、−10℃:190% 吸水率、24時間後:25% 粘着性:0(1J/m2) 実施例4 a)重合体亜鉛アミン錯塩の製造 25%アンモニア水28部を装入し、メチルメタクリレー
ト60部、メチルアクリレート15部及びアクリル酸15部か
らドイツ連邦共和国特許出願公開第3034171号明細書に
記載の方法により製造した共重合体34.4部を撹拌下に溶
解する。この溶液に酸化亜鉛(赤煉瓦(Rotziegel)4.8
5部を撹拌下に加え、実施例1(a)と同様に操作す
る。
b)柔軟な結合剤の製造: 実施例1(b)と同様に製造した50%分散液94部に、
実施例4(a)と同様に製造した亜鉛アミン錯塩6部を
撹拌下に10分間かけて加える。固形分含量49.6%及びpH
価9.9の分散液が得られる。
これから製造された厚さ500μmのフイルムは下記の
特性値を有する。
吸水率、24時間後:18% 引裂き力、−10℃:12.2N/mm2 破断時の伸び、−10℃:390N/mm2 フイルムの粘着性:0〜1 比較例A 実施例1(b)において使用した重合体亜鉛アミン錯
塩無添加の50%重合体分散液からの、厚さ500μmのフ
イルムは下記の特性値を有する。
引裂き力、−10℃:1.2N/mm2 破断時の伸び、−10℃:>900% 粘着性、23℃:5 比較例B 実施例1(b)において使用した50%重合体分散液96
部に、亜鉛テトラアミン炭酸水素塩溶液(25%アンモニ
ア水280部、炭酸水素アンモニウム110部及び酸化亜鉛11
0部を撹拌下に混合することにより製造され、その際酸
化亜鉛は溶解する)4部を撹拌下に加える。
この分散液から製造された厚さ500μmのフイルムは
下記の特性値を有する。
引裂き力、−10℃:10N/mm2 破断時の伸び、−10℃:530% 吸水率、24時間後:12% 粘着性:4(9.2Jm-2) ガラス転移温度:−22℃ この混合物を用いて、実施例1(c)の処方により塗
料を製造した。これから得られた厚さ500μmのフイル
ムは下記の特性値を有する。
引裂き力、−10℃:8.2N/mm2 破断時の伸び、−10℃:140% 汚れ:4〜5 比較例C 実施例2(b)において使用した重合体亜鉛アミン錯
塩無添加の50%重合体分散液は、厚さ500μmにおいて
下記の特性値を有するフイルムを与える。
引裂き力、−10℃:9.2N/mm2 破断時の伸び、−10℃:420% 粘着性、23℃:4〜5 ガラス転移温度:−24℃ 吸水率(24時間後):18% 比較例D 実施例3(b)において使用した重合体亜鉛アミン錯
塩無添加の50%重合体分散液から製造された厚さ500μ
mのフイルムは下記の特性値を有する。
引裂き力、−10℃:16N/mm2 破断時の伸び、−10℃:200% 粘着性:3(4.1J/m2) 吸水率、24時間後:20%
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲルノート・フランツマン ドイツ連邦共和国6719ボーベンハイム・ イム・ヴオークタール13 (72)発明者 ローター・マツテイ ドイツ連邦共和国6714ワイゼンハイム・ アム・ウエストリング42 (72)発明者 エツケハルト・ウイスツーバ ドイツ連邦共和国6702バート・デユルク ハイム・イム・オーベルガルテン7 (72)発明者 ヘルムート・タイチマン ドイツ連邦共和国6702バート・デユルク ハイム・ハムメルスタールシユトラーセ 25 (56)参考文献 特開 昭61−89270(JP,A) 特開 昭53−39987(JP,A) 特開 昭57−80407(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重合体の合計重量に対し、(A)ガラス転
    移温度−40〜−1℃の(メタ)アクリレート共重合体の
    分散液99〜90重量%及び(B)重合体カルボン酸の水溶
    性亜鉛アミン錯塩1〜10重量%から本質的に成ることを
    特徴とする、亜鉛アミン錯化合物を含有する水性共重合
    体分散液を基礎とする非粘着性の汚れにくい柔軟な塗料
    のための結合剤。
  2. 【請求項2】成分(A)の重合体が、カルボキシル基含
    有単量体を0.5〜4重量%重合含有することを特徴とす
    る、請求項1記載の結合剤。
  3. 【請求項3】成分(A)の重合体が、カルボキシル基含
    有単量体を0.5〜4重量%重合含有し、そして成分
    (A)が重合体のカルボニル基1当量に対し0.8〜1.2当
    量のジヒドラジド化合物を含有することを特徴とする、
    請求項1記載の結合剤。
  4. 【請求項4】成分(A)が、多官能性α,β−エチレン
    性不飽和化合物を4重量%まで重合含有することを特徴
    とする、請求項1記載の結合剤。
JP1006083A 1988-01-15 1989-01-17 非粘着性の汚れにくい柔軟な塗料のための結合剤 Expired - Lifetime JP2625536B2 (ja)

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