JP2625474B2 - カメラ等の露光量決定装置 - Google Patents

カメラ等の露光量決定装置

Info

Publication number
JP2625474B2
JP2625474B2 JP63041441A JP4144188A JP2625474B2 JP 2625474 B2 JP2625474 B2 JP 2625474B2 JP 63041441 A JP63041441 A JP 63041441A JP 4144188 A JP4144188 A JP 4144188A JP 2625474 B2 JP2625474 B2 JP 2625474B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screen
photometric
divided
weighting
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63041441A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01216325A (ja
Inventor
十九一 恒川
一樹 小西
明彦 長野
広巳 染矢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP63041441A priority Critical patent/JP2625474B2/ja
Publication of JPH01216325A publication Critical patent/JPH01216325A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2625474B2 publication Critical patent/JP2625474B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はカメラ等の光学機器に搭載される露光量決
定装置に関するものである。
[従来の技術] 現在、我国で販売されているカメラの大部分には自動
合焦装置(以下にはAFと略記)及び自動露出制御装置
(以下にはAEと略記)が搭載されており、従って、測距
及びピント合せや測光及び露出決定などの操作がすべて
自動的に行うことができる。
前記カメラに搭載されている公知のAFは、撮影画面内
の被写体までの距離を測定する測距装置と、該測距装置
による測定結果に基いて撮影レンズを合焦位置へ移動さ
せる合焦装置と、によって構成されており、公知の測距
装置は撮影画面の中央に位置する被写体までの距離のみ
を測定する中央一点測距方式の装置として構成されてい
た。
一方、前記カメラに搭載されているAEには撮影画面内
に被写体の輝度を測定するための測光装置が含まれてお
り、該測光装置として、部分測光方式、平均測光方式、
中央重点測光方式、及び評価測光方式、等の種々の測光
方式に基いて構成された装置が知られている。現在の時
点では、前記種々の測光方式のうち、評価測光方式が撮
影画面全体に対して最もバランスのよい露出決定を行い
うる測光結果が得られると考えられている。
評価測光方式とは公知の中央重点測光方式の欠点を排
除した方式であり、次のように原理に基いて構成されて
いる。すなわち、この測光方式では、主被写体が存在す
ると予想される撮影画面中央部における測光結果と従被
写体が存在すると予想される撮影画面周辺部における測
光結果とを比較する一方、両測光結果の差を所定の評価
基準に基いて評価するとともに両測光結果と所定の評価
関数とによって撮影画面内の測光分布の演算を行うこと
により露出量決定の基礎となる最終的な測光結果が得ら
れる。
[発明が解決しようとする課題] 公知の評価測光方式に基いて構成されている測光装置
では、撮影画面中央部の測光結果を撮影画面周辺部の測
光結果よりも大きな寄与率で評価する評価基準や評価関
数が構成されていた。一方、従来のカメラに搭載されて
いるAFは前記したように中央一点測距式の測距装置を有
しているものであった。
前記の如き評価測光方式の測光装置を内蔵したAEと中
央一点測距式の測距装置を内蔵したAFとを有している公
知のカメラを用いて撮影画面周辺部に主被写体を配置し
た写真を撮影しようとする場合、先ず、画面中央部に
主被写体が位置するようにフレーミングを行って主被写
体にピント合わせた後、主被写体が画面周辺部に位置す
るようにフレーミングをずらして測光及び露出制御を行
う、という撮影方法を採用するか、或いは、画面中央
部に主被写体が位置するようにフレーミングを行って主
被写体にピントを合わせるとともにAEロックを行って測
光及び露出制御を行った後、主被写体が画面周辺部に位
置するようにフレーミングして撮影するという撮影方法
を採用するか、が必要であった。
しかしながら、前記の撮影方法で撮影を行った場
合、主被写体が画面周辺部に存在するにもかゝわらず、
公知の評価測光方式では画面中央部における測光結果を
画面周辺部における測光結果よりも大きな寄与率で測光
演算してしまうため、主被写体に対する露光量が著るし
く悪くなり勝ちであり、主被写体の鮮明度の低い写真が
でき上る場合が多かった。
また、前記の撮影方法で撮影を行った場合は、実際
に撮影する画面以外の物体や背景をも測光してしまうた
め、主被写体に対する露出のみならず撮影画面全体に対
する露出も著るしく不適正になってしまうことが多かっ
た。
前記の如き現象が生ずる原因は、公知の評価測光方式
の測光装置と公知の測距装置とが共に“画面中央部に主
被写体が位置決めされる”ということを前提として設計
されていることにある。従って、主被写体が画面中央部
に位置決めされない場合であっても主被写体や画面全体
に対する露出不適正が起らぬようにするためには、少く
とも測光装置を、中央重点型評価測光方式ではなく任意
点型評価測光方式に基づいて構成されたものにすること
が必要であった。
それ故、本発明の目的は、主被写体が撮影画面内のい
ずれの位置に位置決めされようとも該主被写体及び撮影
画面全体に対する露出不適正を生ずる恐れがなく、しか
も、1回のフレーミングのみで撮影可能なカメラを構成
することができる、新規な露光量決定装置を提供するこ
とである。
[課題を解決するための手段] 請求項1記載の発明によるカメラ等の露光量決定装置
は、測光用の画面を複数箇所に分割した複数の分割領域
を別々に測光する測光手段と、前記複数の分割領域の中
から箇所が画面の中心を含むものに必ずしも特定されな
い任意の領域を選択する分割領域選択手段と、該分割領
域選択手段によって選択された領域と該分割領域選択手
段によって選択されなかった領域とに関する輝度分布に
基いて該画面内の各分割領域に対する重み付けを決定す
る重み付け決定手段と、該重み付け決定手段によって決
定された重み付けと該各分割領域の測光結果とに基いて
該画面全体に対する測光結果を演算するとともに露光量
を決定する手段と、を有していることを特徴とする。
請求項2記載の発明によるカメラ等の露光量決定装置
は、測光用の画面を複数箇所に分割した複数の分割領域
を別々に測光する測光手段と、前記複数の分割領域を別
々に焦点検出する焦点検出手段と、前記複数の分割領域
の中から箇所が画面の中心を含むものに必ずしも特定さ
れない任意の分割領域を選択する分割領域選択手段と、
該画面に対する該焦点検出手段の焦点検出出力と該分割
領域選択手段によって選択された分割領域とに基いて該
画面内の各分割領域に対する重み付けを決定する重み付
け決定手段と、該重み付け決定手段によって決定された
重み付けと該各分割領域の測光結果とに基いて該画面全
体に対する測光結果を演算するとともに露光量を決定す
る手段と、を有していることを特徴とする。
[作 用] 本発明の装置では、主被写体の存在位置に合わせ、画
面の複数の分割領域の中から箇所が画面の中心を含むも
のに必ずしも特定されない任意の領域を選択可能であ
り、選択された領域と他の領域との輝度分布や、選択さ
れた領域と各領域の焦点検出出力に基づいて各分割領域
に対する重み付けが決定される。
[実施例] 以下には、本発明の露光量決定装置を一眼レフレック
スカメラに搭載した場合について説明する。
第1図は、本発明の第1実施例の露光量決定装置と多
点測距装置を搭載した一眼レフレックスカメラの電化的
構成の要部を示した図である。
第1図ににおいて、SP1〜SP9は撮影画面内をたとえば
9等分した9個の分割領域を別々に測光する測光素子、
OP1〜OP9は演算増幅器、LD1〜LD9は対数変換素子であ
り、測光素子及び演算増幅器並びに対数変換素子は測光
装置の検出端を構成している。REは該検出端の電源とな
るバイアス用基準電源、MPはアナログゲート等から成る
マルチプレクサ、AEはAD変換回路、CPUはメモリー及び
演算部等を内蔵した評価演算回路、IFはシャッター及び
絞り等の情報をCPUに入力する露光情報入力回路、CKTは
露出制御回路、SW1〜SW9は撮影画面を構成する9箇所の
分解領域の中から画面の中心を含むものに必ずしも特定
されない任意の領域をカメラ使用者が選択した時に閉じ
られる分割領域選択スイッチ、SEは該スイッチSW1〜SW9
が閉じられた時に選択された領域を表わす信号をCPUに
向けて発生するとともに後記の測距装置の測距素子にも
同じ信号を発生する分割領域選択回路、EA及びEBは本実
施例のカメラに搭載された多点測距装置の検出端を構成
している測距素子、AKは該測距素子EA及びEBの出力に基
いて合焦検知及び合焦制御を行う合焦制御回路、LNは合
焦制御回路AKの出力によって制御される撮影レンズであ
る。
前記構成のうち、本発明の露光量決定装置は、測光装
置の検出端となる部分(すなわち、測光素子SP1〜SP9及
び対数変換素子LD1〜LD9並びに演算増幅器OP1〜OP9)
と、マルチプレクサMPと、AD交換回路AEと、評価演算回
路CPU、分割領域選択スイッチSW1〜SW9と、分割領域選
択回路SEと、で構成されている。分割領域選択スイッチ
SW1〜SW9はたとえばカメラの背蓋等に配設されており、
カメラ使用者がフレーミングを行う際に撮影画面内の任
意の位置に主被写体を設定することに応じてカメラ使用
者が該スイッチを操作するように構成されている。
また、CPUには、AD変換回路AEでディジタル化された
測光素子出力を記憶させておくメモリーと、分解領域選
択回路SEからの入力信号に応じて測光素子出力の撮影画
面内での分布を解析して重み付けを決定するとともに露
光情報入力回路IFからの入力及び重み付け並びに測光素
子出力分布等のデータに基いて最適露光量を演算する演
算部と、マルチプレクサーMPやAD変換回路AE等を制御す
るシーケンス制御回路部と、が設けられている。
一方、本実施例のカメラの搭載されている多点測距装
置は、CCDエリアセンサー等から成る測距素子EA及びEB
を有しており、該素子EA及びEBは撮影画面の分割領域に
対応したアドレスを有している。そして、分割領域選択
回路SEからの入力信号により該測距素子のアドレスが指
定された時には、そのアドレスにおける測距素子出力が
合焦制御回路AKに入力されて該アドレスに対応した撮影
画面の分割領域に対する合焦制御が行われる。
第2図は本実施例のカメラの光学系に関する概略的配
置構造を示したものである。第2図において、LNは前記
した撮影レンズ、QMはクイックリターンミラー、SHはシ
ャッター、PGはヒント板、CLはコンデンサーレンズ、RP
はペンタプリズム、ELはアイピースレンズ、MLは測光用
結像レンズ、SPは前記の測光素子、HN及びHMは半透明鏡
を内蔵した光分割ブロック、ALはピント板PGに結像した
像を再結像させるための測距用再結像レンズ、EA及びEB
は前記した測距素子である。なお、測距素子としてエリ
ア型センサーを使用して高精度の測距及び合焦を行うた
めにはピント板PGの測距視野部を素通りにしておくこと
が望ましい。
第3図(a)は本発明の露光量装置において撮影画面
を複数に分割した分割領域Ai(本実施例ではi=1〜
9)を示し、第3図(b)は該分割領域Aiに対応して配
置した測光素子の出力Siを示したものである。なお、測
光素子SP1〜SP9及び分割領域選択スイッチSW1〜SW9はそ
れぞれのシリアル番号が該分割領域A1〜A9のシリアル番
号に対応しており、分割領域A5の輝度は分割領域A5に配
置した測光素子SP5によって検出され、カメラ使用者が
該分割領域A5を指定したい時には分割領域選択スイッチ
SW5が投入される。
第4図(a)は、主被写体が第3図(a)の分割領域
A5(すなわち画面の中央)に位置している場合に分割領
域選択スイッチSW5がカメラ使用者によって投入され、
その時にCPU内で決定される重み付けWi(i=1〜9)
の一例である。この場合、画面中央の分割領域A5におけ
る測光素子SP5の測光出力S5は重み付けW5(=16)を乗
じた測光分布出力S5W5として評価される。
第4図(b)は、第4図(a)の場合と同じように、
主被写体が分割領域A5に位置するとともに分割領域選択
スイッチSW5が投入された場合においてCPUが決定した重
み付けの別の例である。この場合は、分割領域A5におけ
る測光素子出力S5に対しては重み付け8が選択されるこ
とになる。
CPUにおいて露光量決定の基礎となる最終的な測光出
力Mは で表わされ、CPU内ではこの演算が行なわれる。
重み付けは、測光素子SP1〜SP9の出力分布やカメラの
使用状態(カメラを横にして使用する場合と縦にして使
用する場合)及び、どの分割領域が選択されるか、等の
種々の要因を考慮して様々な分布のものが用意され、こ
れらの重み付けは予めCUP内のメモリーに格納されてい
る。CPUはカメラの使用状態や測光素子SP1〜SP9の出力
分布、及び前記スイッチSW1〜SW9によって選択される分
割領域などの種々の入力に基いてどのような重み付けを
選択すべきかを決定する。たとえば、カメラを横にして
撮影をした時には画面中央部の分割領域A5を測光する素
子SP5の出力S5と画面天空部の分割領域A2を測光する素
子SP2の出力S2とを比較し、(S2−S5)>K(一定値)
の場合には「画面中央部と画面上部との輝度差が大きい
ので画面上部には空が入っている」と判断し、画面周辺
部の測光出力の寄与率を下げ、第4図(a)の如き重み
付けを選択して評価演算を行う。
一方、(S1−S5)<K場合には画面中央部と画面上部
との輝度差が小さいので第4図(b)の如き重み付けを
選択することにより、主被写体(画面中央部)と画面全
体との輝度バランスのよい写真を撮影できるように露光
装置をセットされる。
多点測距装置の検出端を構成している測距素子EA及び
EBは撮影画面の各分割領域Ai(第3図)に対応して分割
された測距視野B1〜B9(第5図参照)を有し、該測距素
子EA及びEBの画素E1〜E9(第6図参照)は前記測距視野
に対応している。各画素E1〜E9の位置はX座標系及びY
座標系のアドレスとして検索されるようになっている。
次に、第1図に示した実施例の構成における動作を説
明する。
以下には、カメラ使用者が主たる被写体を撮影画面の
左側にずらして配置した写真を撮影したいと欲した場合
について説明する。
カメラ使用者が被写体の方へ向ってカメラを構え第7
図に示すように主たる被写体Xを撮影画面の左側位置に
配置したフレーミングを行った後、撮影のためにカメラ
のリレーズボタンを半押しして測光及び測距を開始した
と仮定する。この場合、主たる被写体Xが第7図に示す
ように撮影画面の分割領域A1,A4,A7の3領域に跨って配
置されていることがカメラ使用者に認識されるのでカメ
ラ使用者はカメラの背蓋等に設けられている分割領域選
択スイッチSW1〜SW9のうち、スイッチSW1及びSW4並びに
SW7を投入操作する。分解領域選択スイッチSW1及びSW4
並びにSW7が投入されると、分割領域A1及びA4並びにA7
が選択されたことを表わす信号が分割領域選択回路SEか
ら生じ、該信号がCPUと測距素子EA及びEBのアドレス回
路とに別々に印加される。CPUに該信号が印加される
と、CPUは評価測光演算に使用する重み付けの決定のた
めの一要素として該信号を受入れ、重み付け決定のため
準備態勢に入る。
一方、測距素子EA及びEBのアドレス回路に分割領域選
択回路SEから該信号が印加されると、測距素子EA及びEB
の画素E1及びE4並びにE7の出力が合焦制御回路AKに印加
されるように測距素子がセットされる。
レリーズボタンの半押し操作に応じて測光装置及び測
距装置が作動状態となると、測光装置においては各測光
素子SP1〜SP9に撮影画面の各分割領域A1〜A9の輝度に応
じた光電流が生じ、該光電流を対数圧縮した値の電圧出
力(すなわち、測光出力S1〜S9)が各演算増幅器OP1〜O
P9の出力端子に生じる。また、該測光出力S1〜S9はマル
チプレクサMPによって順番にAD変換回路AEに入力されて
該AD変換回路AEでディジタル化されてCPU内のメモリー
に記憶される。撮影画面の全分割領域A1〜A9の測光素子
出力分布がCPUに入力されると、CPUは、露光情報入力回
路IFからの入力データや分割領域選択回路SEからの入力
信号などに基いて重み付けを決定した後、前記した評価
測光演算を行い、その演算結果を測光値として露光制御
回路CKTに印加し、該露光制御回路CKTを介して絞りやシ
ャッター等の露光装置の状態を最適に調整する。
この場合、CPUが決定する重み付けはたとえば第8図
に示したような分布のものとなる。第8図(a)及び
(B)に示した重み付けはいずれも、主たる被写体Xを
第7に示すように撮影画面の左側に偏って配置したフレ
ーミングが行なわれた場合に採用されるものである。
一方、測距装置側では、前記したように、分割領域選
択回路SEから測距素子EA及びEBのアドレス回路に印加さ
れた信号によって、測距素子EA及びEBの各画素E1及びE4
並びにE7の出力のみが合焦制御回路AKに入力されるの
で、撮影画面の全分割領域A1〜A9毎に測距は行われるが
合焦は分割領域A1及びA4並びにA7みに対して行われ、該
合焦制御回路AKの出力によって撮影レンズLNは撮影画面
左側のたる被写体Xにピント合せを行うように動かされ
る。
なお選択された3つの分割領域A1,A4,A7の測距結果が
異なった場合には、その測距結果の中央の値に対して合
焦が行われ、また2つの領域の測距結果がほぼ同じで、
1つの領域の測距結果が異なる場合には、測距結果がほ
ぼ同じ値の方に対して合焦が行われるように構成するこ
とにより主被写体全体にわたってピントおよび露出の良
い写真を得ることができる。
第1図に示した実施例では、撮影画面中央に主たる被
写体を設定しない場合であっても、該被写体を中心とす
る評価測光が行われるので該被写体に対して著るしい不
適正露光が行われたり、画面全体に対して著るしい不適
正露出となる危険性が全くなくなり、しかも、画面中央
部にない主被写体にも合焦が行われるので唯1回のフレ
ーミングで撮影を行うことができる。
第1図の実施例では、測光結果が評価測光演算に影響
を与えるように該露光量決定装置が構成されているが、
測距素子の出力分布に基いて評価測光演算が行われるよ
うに露光量決定装置を構成してもよい。
第9図は、測距素子の出力分布即ち被写体の明るさと
コントラストに基づいて評価測光演算が行なわれるよう
に構成した本発明の第2実施例の露光量決定装置と、該
装置を搭載しているカメラと、を示した図であり、第1
図と同じ符合で表示されている部分は第1図の構成部分
と同じである。
本実施例の露光量決定装置は、多点測距装置が構成部
分として組込まている点において第1実施例の装置とは
異っている。すなわち、本実施例の装置では、測距素子
EA及びEBのすべての出力がCPUに入力され、CPUは分割領
域選択回路SEの出力と該測距素子の出力分布とに応じて
適切な重み付けを決定するように構成されている。
つまり本実施例では、被写体の画像のコントラストを
直接CCDエリアセンサ等で検知できるので、例えば選択
された分割領域の画像の出力を評価判断して、必要な画
像の出力比が1:1000ある場合には、この選択された分割
領域にかなりの重みを置いた重み付けを選択する必要が
あり、こうしないとこの画像をフィルムのラチチュード
内におさめることは困難である。
また画像の出力比が1:10程度の場合には、この選択さ
れた分割領域の画像をフィルムのラチュード内のどこに
置いても再現できるので、まわりの領域の影響を十分に
考えて重み付けを決定すれば良い。
本実施例のCPUにおいて決定される重み付けWiはたと
えば、第10図(a)及び(b)に示したもののほか、多
種のものが用意されている。なお、第10図(a)及び
(b)に示した2種の重み関数は第7図に示すように主
被写体Xが撮影画面の左側に片寄って配置された場合の
ものであり、主被写体が撮影画面の中央に配置された場
合は第4図の如き重き関数が選択される。
しかしながら、第1図及び第9図の両実施例において
撮影画面内の全被写体の輝度差が小さい時には第4図及
び第8図の重み付けWiと第10図の重み付けWiのいずれか
が選択されてもよい。このような場合、第4図及び第8
図の重み付けWiや第10図の重み付けWiのいずれが選択さ
れても同じ評価測光値となり且つ同じ露出決定が行われ
るためには第4図の重み付けWiと第8図及び第10図の重
み付けWi及びWiとの間に相関係数を設定しておくことが
必要となる。この相関係数はたとえば、以下の如き理論
によって決定することができる。
第4図(a)に示した重み付けWiの和 は40、第4図(b)に示した重み付けWi和 も40、第10図(a)に示した重み付けWiの和 は33、第10図(b)に示した重み付けWiの和 は30、(第8図に示した重み付けWiは第10図に示した重
み付けと同じであるから第8図の重み付けに関しては説
明を省略する。)である。従って、第10図(a)の重み
付けを用いて評価測光演算を行う場合は、相関係数40/3
3を乗じた値を最終的な評価測光値とすることが必要と
なる。すなわち、第10図(a)の重み付けを使用した場
合の評価測光値Mは となる。
なお、第9図に示した実施例においても、分割領域選
択スイッチSW1〜SW9によって撮影画面内の任意の分割領
域が指定されているならば、測距素子EA及びEBからは該
指定分割領域に対応する画素の出力が合焦制御回路AKに
入力されて合焦制御回路AKが該指定分割領域に対する合
焦制御を行うことは第1実施例と同じである。
以上に示した実施例では、重み付けの決定や選択を評
価演算回路CPU内で行うように構成されているが、重み
付けの選択及び決定を分割領域選択回路SE内で行うよう
に構成してもよい。また、測距素子の指定された画素の
出力のみをCPUに入力して重み付けの決定を行うように
構成してもよい。
[発明の効果] 請求項1の発明では、主被写体が画面の中央にいない
場合でも、主被写体の位置に合わせて分割領域の中から
特定領域を選択することにより、主被写体位置と、主被
写体の領域と他の領域との輝度分布に基づいて決定され
た重み付けによって露光量が決定されるので、主被写体
が仮に中央にいない場合でも適正露出による露光が行え
る。
請求項2の発明では、主被写体が画面の中央にいない
場合でも、主被写体の位置に合わせて分割領域の中央か
ら特定な領域を選択することにより、主被写体と複数領
域の焦点検出出力に基づいて決定された重み付けによっ
て露光量が決定されるので、主被写体が仮に中央にいな
い場合でも、焦点の検出の情報も加味した正確な主被写
体位置に基づいた適正露出による露光が行える。
なお、本発明はカメラ用に限られるものではなく種々
の光学機器等に適用しうることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による露光量決定装置と多点測距装置と
を搭載した一眼レフレックスカメラの電気的構成の一部
を示した図、第2図は第1図に示したカメラの光学系の
概略構造を示した図、第3図(a)は撮影画面の分割例
を示した図、第3図(b)は該撮影画面の各分割領域を
別々に測光する測光素子の配置と該測光素子の測光出力
とを該撮影画面に対応して示した図、第4図(a)及び
第4図(b)は第1図の露光量決定装置において決定さ
れる重み付けを該撮影画面に対応させて表示した図、第
5図は該多点測距装置の測距視野の分割例を示した図、
第6図は該多点測距装置の測距素子における画素を撮影
画面及び測距視野に対応させて表示した図、第7図は主
たる被写体が撮影画面の左側に位置決めされた場合の撮
影画面を示した図、第8図(a)及び(b)は第7図の
ように主被写体が位置決めされた時に露光量決定装置で
決定される重み付けの例を撮影画面に対応させて表わし
た図、第9図は本発明の第2実施例の露光量決定装置の
電気的構成を示した図、第10図(a),(b)は第9図
に示した装置において使用される重み付けの例を示した
図である。 RE……バイアス用基準電源、 SP1〜SP9……測光素子 MP……マルチプレクサー、AE……AD変換回路、 CPU……評価演算回路 SE……分割領域選択回路、 SW1〜SW9……分解領域選択スイッチ、 EA及びEB……測距素子、AK……合焦制御回路、 CKT……露出制御回路。
フロントページの続き (72)発明者 染矢 広巳 神奈川県川崎市高津区下野毛770番地 キヤノン株式会社玉川事業所内 (56)参考文献 特開 昭57−84441(JP,A) 特開 昭62−255925(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測光用の画面を複数箇所に分割した複数の
    分割領域を別々に測光する測光手段と、前記複数の分割
    領域の中から箇所が画面の中心を含むものに必ずしも特
    定されない任意の領域を選択する分割領域選択手段と、
    該分割領域選択手段によって選択された領域と該分割領
    域選択手段によって選択されなかった領域とに関する輝
    度分布に基いて該画面内の各分割領域に対する重み付け
    を決定する重み付け決定手段と、該重み付け決定手段に
    よって決定された重み付けと該各分割領域の測光結果と
    に基いて該画面全体に対する測光結果を演算するととも
    に露光量を決定する手段と、を有して成るカメラ等の露
    光量決定装置。
  2. 【請求項2】測光用の画面を複数箇所に分割した複数の
    分割領域を別々に測光する測光手段と、前記複数の分割
    領域を別々に焦点検出する焦点検出手段と、前記複数の
    分割領域の中から箇所が画面の中心を含むものに必ずし
    も特定されない任意の分割領域を選択する分割領域選択
    手段と、該画面に対する該焦点検出手段の焦点検出出力
    と該分割領域選択手段によって選択された分割領域とに
    基いて該画面内の各分割領域に対する重み付けを決定す
    る重み付け決定手段と、該重み付け決定手段によって決
    定された重み付けと該各分割領域の測光結果とに基いて
    該画面全体に対する測光結果を演算するとともに露光量
    を決定する手段と、を有して成る、カメラ等の露光量決
    定装置。
JP63041441A 1988-02-24 1988-02-24 カメラ等の露光量決定装置 Expired - Lifetime JP2625474B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63041441A JP2625474B2 (ja) 1988-02-24 1988-02-24 カメラ等の露光量決定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63041441A JP2625474B2 (ja) 1988-02-24 1988-02-24 カメラ等の露光量決定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01216325A JPH01216325A (ja) 1989-08-30
JP2625474B2 true JP2625474B2 (ja) 1997-07-02

Family

ID=12608459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63041441A Expired - Lifetime JP2625474B2 (ja) 1988-02-24 1988-02-24 カメラ等の露光量決定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2625474B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2768042B2 (ja) * 1991-05-14 1998-06-25 三菱電機株式会社 距離測定装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5784441A (en) * 1980-11-14 1982-05-26 Minolta Camera Co Ltd Photometric device
JPS62255925A (ja) * 1986-07-16 1987-11-07 Minolta Camera Co Ltd 測距・測光装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01216325A (ja) 1989-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4912495A (en) Light measuring device
US7450838B2 (en) Camera having autofocus adjustment function
JP6046905B2 (ja) 撮像装置、露出制御方法、及びプログラム
JPS6356966B2 (ja)
JPH01280737A (ja) カメラ
JP3475473B2 (ja) カメラの測光装置
US4566775A (en) Exposure control apparatus based on a multimetering system
JP2625474B2 (ja) カメラ等の露光量決定装置
JPH0784299A (ja) カメラの測光装置
US5305046A (en) Multi-point distance measurement apparatus
JPH0876187A (ja) カメラの測光装置
JPS62203141A (ja) カメラ
JPH02100027A (ja) 被写体輝度の測定方法
JPH09113953A (ja) カメラの測光領域が可変な輝度測光装置及び方法
US6445886B1 (en) Photometry device of a camera
JP2892008B2 (ja) カメラの露出制御装置
JPS6356964B2 (ja)
JP3624471B2 (ja) 測光装置
JP2621330B2 (ja) カメラの測光装置
JP2803168B2 (ja) カメラの露出演算装置
JP3045557B2 (ja) カメラの撮影画面内のエリア選択装置
JP4286077B2 (ja) ストロボ調光機能付きカメラ
JPH01217429A (ja) 測光装置
JP3685215B2 (ja) 測光装置を備えたカメラ
JPH01267621A (ja) カメラのスポット測光装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term