JP2625305B2 - ヒンジダウン開放式バウバイザー付きカーフェリー - Google Patents
ヒンジダウン開放式バウバイザー付きカーフェリーInfo
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- JP2625305B2 JP2625305B2 JP3358787A JP35878791A JP2625305B2 JP 2625305 B2 JP2625305 B2 JP 2625305B2 JP 3358787 A JP3358787 A JP 3358787A JP 35878791 A JP35878791 A JP 35878791A JP 2625305 B2 JP2625305 B2 JP 2625305B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63B—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING
- B63B19/00—Arrangements or adaptations of ports, doors, windows, port-holes, or other openings or covers
- B63B19/08—Ports or like openings in vessels' sides or at the vessels' bow or stern
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63B—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING
- B63B19/00—Arrangements or adaptations of ports, doors, windows, port-holes, or other openings or covers
- B63B19/08—Ports or like openings in vessels' sides or at the vessels' bow or stern
- B63B2019/083—Bow ports, e.g. for ferries
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Mechanical Engineering (AREA)
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- Bridges Or Land Bridges (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カーフェリーに関し、
特に船首端に車両出入用開口をそなえて、同開口の開放
をバウバイザーの下方への回動(ヒンジダウン)により
行なうようにしたカーフェリーに関する。
特に船首端に車両出入用開口をそなえて、同開口の開放
をバウバイザーの下方への回動(ヒンジダウン)により
行なうようにしたカーフェリーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のバウバイザー付きカーフェリーと
しては図6に示すようなものがあり、船首端の外板部に
設けられたバウバイザー11は、アーム12およびヒン
ジ14を介し船体に枢着されていて、シリンダーロッド
13の伸長に伴い同図中の鎖線位置11aまで上方へ回
動することによって開放状態となり、図示しない折畳み
式車路部材を展張して、車両の出入を許容するようにな
っている。
しては図6に示すようなものがあり、船首端の外板部に
設けられたバウバイザー11は、アーム12およびヒン
ジ14を介し船体に枢着されていて、シリンダーロッド
13の伸長に伴い同図中の鎖線位置11aまで上方へ回
動することによって開放状態となり、図示しない折畳み
式車路部材を展張して、車両の出入を許容するようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来のバウバイザー付きカーフェリーでは、車両甲板
aの直上の上部甲板b以上にわたる高さまでバウバイザ
ー11が構成され、このように大きく構成されたバウバ
イザー11の重心位置を上部甲板bの上方へかなり高く
持ち上げなければ車両出入口を開放することができな
い。
な従来のバウバイザー付きカーフェリーでは、車両甲板
aの直上の上部甲板b以上にわたる高さまでバウバイザ
ー11が構成され、このように大きく構成されたバウバ
イザー11の重心位置を上部甲板bの上方へかなり高く
持ち上げなければ車両出入口を開放することができな
い。
【0004】したがってバウバイザー11の駆動機構と
してのシリンダーロッド13が大がかりなものとなり、
また港内で接岸時にバウバイザー11を開放位置へ高く
持ち上げた状態にすると、見栄えが悪くなるという問題
点もある。
してのシリンダーロッド13が大がかりなものとなり、
また港内で接岸時にバウバイザー11を開放位置へ高く
持ち上げた状態にすると、見栄えが悪くなるという問題
点もある。
【0005】そして、バウバイザー11の開放後に、別
に設けた車路部材を展張して、その上を車両が走行でき
るようにしなければならず、構造の複雑化を招くほか、
準備作業に多くの手間と時間とを要するという問題点も
ある。
に設けた車路部材を展張して、その上を車両が走行でき
るようにしなければならず、構造の複雑化を招くほか、
準備作業に多くの手間と時間とを要するという問題点も
ある。
【0006】本発明は、上述の諸問題の解消をはかろう
とするもので、開放操作時にバウバイザーを下方へ回動
させるようにすることにより、従来のようにバウバイザ
ーを上部甲板上へ高く持ち上げることを不要とし、バウ
バイザー駆動機構の簡素化をはかれるようにするととも
に、バウバイザーのアームが車路部材を兼ねるようにし
た、ヒンジダウン開放式バウバイザー付きカーフェリー
を提供することを目的とする。
とするもので、開放操作時にバウバイザーを下方へ回動
させるようにすることにより、従来のようにバウバイザ
ーを上部甲板上へ高く持ち上げることを不要とし、バウ
バイザー駆動機構の簡素化をはかれるようにするととも
に、バウバイザーのアームが車路部材を兼ねるようにし
た、ヒンジダウン開放式バウバイザー付きカーフェリー
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明のヒンジダウン開放式バウバイザー付きカー
フェリーは、船首端の外板部に車両甲板へ通じる開口を
そなえ、同開口の内周縁の上端位置が、上記車両甲板の
直上の上部甲板よりも低いレベルに設定されるととも
に、同開口を開閉しうるバウバイザーが、閉鎖時に同バ
ウバイザーの外周縁を上記開口の内周縁に整合させて船
首部外形を形成しうるように設けられ、上記バウバイザ
ーに装着されたアームが、その基端部を船体に枢着され
て、同アームを下方へ回動させることにより上記バウバ
イザーを閉鎖位置から開放位置へ旋回させうるようにし
たバウバイザー旋回駆動機構が設けられ、上記アーム
が、上記バウバイザーの開放状態で車両の走行面を形成
する車路部材を兼ねるように構成されたことを特徴とし
ている。
め、本発明のヒンジダウン開放式バウバイザー付きカー
フェリーは、船首端の外板部に車両甲板へ通じる開口を
そなえ、同開口の内周縁の上端位置が、上記車両甲板の
直上の上部甲板よりも低いレベルに設定されるととも
に、同開口を開閉しうるバウバイザーが、閉鎖時に同バ
ウバイザーの外周縁を上記開口の内周縁に整合させて船
首部外形を形成しうるように設けられ、上記バウバイザ
ーに装着されたアームが、その基端部を船体に枢着され
て、同アームを下方へ回動させることにより上記バウバ
イザーを閉鎖位置から開放位置へ旋回させうるようにし
たバウバイザー旋回駆動機構が設けられ、上記アーム
が、上記バウバイザーの開放状態で車両の走行面を形成
する車路部材を兼ねるように構成されたことを特徴とし
ている。
【0008】また、本発明のヒンジダウン開放式バウバ
イザー付きカーフェリーは、船首端の外板部に車両甲板
へ通じる開口をそなえ、同開口の内周縁の上端位置が、
上記車両甲板の直上の上部甲板よりも低いレベルに設定
されるとともに、同開口を開閉しうるバウバイザーが、
閉鎖時に同バウバイザーの外周縁を上記開口の内周縁に
整合させて船首部外形を形成しうるように設けられ、上
記バウバイザーの後端部が船体に枢着されて、同バウバ
イザーを下方へ旋回させることにより閉鎖位置から開放
位置へ移行させうるようにしたバウバイザー旋回駆動機
構が設けられ、上記バウバイザーの後端部の船体への枢
着部が同バウバイザーの僅かな前後移動を許容しうるよ
うに構成されるとともに、同バウバイザーの前後駆動機
構が設けられたことを特徴としている。
イザー付きカーフェリーは、船首端の外板部に車両甲板
へ通じる開口をそなえ、同開口の内周縁の上端位置が、
上記車両甲板の直上の上部甲板よりも低いレベルに設定
されるとともに、同開口を開閉しうるバウバイザーが、
閉鎖時に同バウバイザーの外周縁を上記開口の内周縁に
整合させて船首部外形を形成しうるように設けられ、上
記バウバイザーの後端部が船体に枢着されて、同バウバ
イザーを下方へ旋回させることにより閉鎖位置から開放
位置へ移行させうるようにしたバウバイザー旋回駆動機
構が設けられ、上記バウバイザーの後端部の船体への枢
着部が同バウバイザーの僅かな前後移動を許容しうるよ
うに構成されるとともに、同バウバイザーの前後駆動機
構が設けられたことを特徴としている。
【0009】
【作用】上述の本発明のヒンジダウン開放式バウバイザ
ー付きカーフェリーでは、バウバイザーの上縁位置が上
部甲板よりも下方となるので、バウバイザーの大きさは
従来の場合に比べて小型化される。
ー付きカーフェリーでは、バウバイザーの上縁位置が上
部甲板よりも下方となるので、バウバイザーの大きさは
従来の場合に比べて小型化される。
【0010】そして、上述のように小型化されたバウバ
イザーが下方へ回動することにより車両出入用開口の開
放を行なうので、バウバイザーの重心の上下方向におけ
る移動量も従来の場合より小さくてすみ、このようにし
てバウバイザーの旋回駆動作用は簡素なバウバイザー旋
回駆動機構により的確に行なわれるようになる。
イザーが下方へ回動することにより車両出入用開口の開
放を行なうので、バウバイザーの重心の上下方向におけ
る移動量も従来の場合より小さくてすみ、このようにし
てバウバイザーの旋回駆動作用は簡素なバウバイザー旋
回駆動機構により的確に行なわれるようになる。
【0011】また、バウバイザーの開放状態で、バウバ
イザーは下方へ回動した姿勢に保たれるので、上部甲板
の上方へバウバイザーを持ち上げる従来の場合と比べ
て、接岸時における見栄えが向上するようになる。
イザーは下方へ回動した姿勢に保たれるので、上部甲板
の上方へバウバイザーを持ち上げる従来の場合と比べ
て、接岸時における見栄えが向上するようになる。
【0012】さらに、上記バウバイザーのアームが車路
部材を兼ねるので、別個に折畳み式の車路部材を設ける
必要がなくなり、バウバイザーの下方への旋回による開
放操作に伴って、同時に車両通行の路面が形成されるよ
うになる。
部材を兼ねるので、別個に折畳み式の車路部材を設ける
必要がなくなり、バウバイザーの下方への旋回による開
放操作に伴って、同時に車両通行の路面が形成されるよ
うになる。
【0013】また、バウバイザー後端部の船体への枢着
部がバウバイザーの前後移動を許容する場合は、バウバ
イザーの開放操作に先立って同バウバイザーを前方へ僅
かに移動させることにより、ステムの傾斜が小さくても
開放時にバウバイザー下端縁が船体開口の下部内周縁と
干渉するのを防止できるようになる。
部がバウバイザーの前後移動を許容する場合は、バウバ
イザーの開放操作に先立って同バウバイザーを前方へ僅
かに移動させることにより、ステムの傾斜が小さくても
開放時にバウバイザー下端縁が船体開口の下部内周縁と
干渉するのを防止できるようになる。
【0014】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明すると、図1,2は本発明の第1実施例としてのヒン
ジダウン開放式バウバイザー付きカーフェリーを示すも
ので、図1はそのバウバイザー閉鎖時の船首部側面図、
図2はそのバウバイザー開放時の船首部側面図である。
明すると、図1,2は本発明の第1実施例としてのヒン
ジダウン開放式バウバイザー付きカーフェリーを示すも
ので、図1はそのバウバイザー閉鎖時の船首部側面図、
図2はそのバウバイザー開放時の船首部側面図である。
【0015】図1,2に示すように、船首端の外板部
に、車両甲板aへ通じる車両出入用の開口28が設けら
れ、同開口28の内周縁の上端位置は車両甲板aの直上
の上部甲板bよりも低いレベルに設定されている。
に、車両甲板aへ通じる車両出入用の開口28が設けら
れ、同開口28の内周縁の上端位置は車両甲板aの直上
の上部甲板bよりも低いレベルに設定されている。
【0016】そして、開口28を開閉しうるバウバイザ
ー21が、閉鎖時に同バウバイザー21の外周縁を開口
28の内周縁に整合させて船首部外形を形成しうるよう
に設けられている。
ー21が、閉鎖時に同バウバイザー21の外周縁を開口
28の内周縁に整合させて船首部外形を形成しうるよう
に設けられている。
【0017】また、バウバイザー21には車路部材(ラ
ンプ)を兼ねるアーム24が装着されており、同アーム
24の基端はヒンジ25で船体に枢着されている。
ンプ)を兼ねるアーム24が装着されており、同アーム
24の基端はヒンジ25で船体に枢着されている。
【0018】さらに、バウバイザー21の旋回駆動機構
として、上部甲板b上に設置されたウインチ22からワ
イヤロープ23が下方へ導かれてアーム24の先端部に
係止されている。
として、上部甲板b上に設置されたウインチ22からワ
イヤロープ23が下方へ導かれてアーム24の先端部に
係止されている。
【0019】そして、ワイヤロープ23が繰出される
と、バウバイザー21とアーム24とがヒンジ25を中
心にして下方へ回動し、図2に示すように、開口28が
開かれるとともに、船体に形成された受部でアーム24
の支持が行なわれるようになっている。その際、水平に
倒れた車路部材としてのアーム24の上面は、車両甲板
aの上面と同レベルになって、車両の円滑な通行を許容
しうるようになっており、アーム24の先端縁には陸上
可動橋cが接続される。
と、バウバイザー21とアーム24とがヒンジ25を中
心にして下方へ回動し、図2に示すように、開口28が
開かれるとともに、船体に形成された受部でアーム24
の支持が行なわれるようになっている。その際、水平に
倒れた車路部材としてのアーム24の上面は、車両甲板
aの上面と同レベルになって、車両の円滑な通行を許容
しうるようになっており、アーム24の先端縁には陸上
可動橋cが接続される。
【0020】図2の開放状態で、バウバイザー21の下
半部は開口28よりも下方の船体外板部に重なるが、船
首部の外板面形状は上部から下方へゆくにしたがい痩せ
ているので、バウバイザー21が下方の船体外板部と干
渉し合うことはない。
半部は開口28よりも下方の船体外板部に重なるが、船
首部の外板面形状は上部から下方へゆくにしたがい痩せ
ているので、バウバイザー21が下方の船体外板部と干
渉し合うことはない。
【0021】なお、図2に示すように、ヒンジ25に近
接して配置された水密隔壁29における車両通行用開口
29aには、同開口29aの上縁部に枢着された水密扉
29bが設けられている。
接して配置された水密隔壁29における車両通行用開口
29aには、同開口29aの上縁部に枢着された水密扉
29bが設けられている。
【0022】上述の構成により、この第1実施例のヒン
ジダウン開放式バウバイザー付きカーフェリーでは、バ
ウバイザー21の上縁位置が上部甲板bよりも下方とな
るので、バウバイザー21の大きさは従来の場合に比べ
て小型化される。
ジダウン開放式バウバイザー付きカーフェリーでは、バ
ウバイザー21の上縁位置が上部甲板bよりも下方とな
るので、バウバイザー21の大きさは従来の場合に比べ
て小型化される。
【0023】そして、上述のように小型化されたバウバ
イザー21が下方へ回動することに より車両出入用開口
28の開放を行なうので、バウバイザー21の重心の上
下方向における移動量も従来の場合より小さくてすみ、
このようにしてバウバイザー21の旋回駆動作用は簡素
な旋回駆動機構により的確に行なわれるようになる。
イザー21が下方へ回動することに より車両出入用開口
28の開放を行なうので、バウバイザー21の重心の上
下方向における移動量も従来の場合より小さくてすみ、
このようにしてバウバイザー21の旋回駆動作用は簡素
な旋回駆動機構により的確に行なわれるようになる。
【0024】また、バウバイザー21の開放状態で、バ
ウバイザー21は下方へ回動した姿勢に保たれるので、
上部甲板bの上方へバウバイザーを持ち上げる従来の場
合と比べて、見栄えが向上するようになる。
ウバイザー21は下方へ回動した姿勢に保たれるので、
上部甲板bの上方へバウバイザーを持ち上げる従来の場
合と比べて、見栄えが向上するようになる。
【0025】さらにバウバイザー21のアーム24が車
路部材を兼ねているため、別個に折畳み式の車路部材を
設ける必要がなくなり、バウバイザー21の下方への旋
回による開放操作に伴って、同時に車両通行の路面が形
成されるようになる効果がある。またバウバイザー21
に車路部材を兼ねるアーム24が組込まれているので、
バウバイザー21が十分に補強され、その強度が向上す
るようになる利点もある。
路部材を兼ねているため、別個に折畳み式の車路部材を
設ける必要がなくなり、バウバイザー21の下方への旋
回による開放操作に伴って、同時に車両通行の路面が形
成されるようになる効果がある。またバウバイザー21
に車路部材を兼ねるアーム24が組込まれているので、
バウバイザー21が十分に補強され、その強度が向上す
るようになる利点もある。
【0026】図3〜5は、本発明の第2実施例としての
ヒンジダウン開放式バウバイザー付きカーフェリーを示
すもので、図3はその船首部側面図、図4はその要部の
縦断面図、図5はそのハンギングロッドを示す側面図で
ある。
ヒンジダウン開放式バウバイザー付きカーフェリーを示
すもので、図3はその船首部側面図、図4はその要部の
縦断面図、図5はそのハンギングロッドを示す側面図で
ある。
【0027】この第2実施例の場合も、前述の第1実施
例の場合と同様に、図3に示すごとく、船首端の外板部
に、車両甲板aへ通じる車両出入用の開口38が設けら
れ、同開口の内周縁の上端位置は車両甲板aの直上の上
部甲板bよりも低いレベルに設定されている。
例の場合と同様に、図3に示すごとく、船首端の外板部
に、車両甲板aへ通じる車両出入用の開口38が設けら
れ、同開口の内周縁の上端位置は車両甲板aの直上の上
部甲板bよりも低いレベルに設定されている。
【0028】そして、開口38を開閉しうるバウバイザ
ー31が、閉鎖時に同バウバイザー31の外周縁を開口
38の内周縁に整合させて船首部外形を形成しうるよう
に設けられている。
ー31が、閉鎖時に同バウバイザー31の外周縁を開口
38の内周縁に整合させて船首部外形を形成しうるよう
に設けられている。
【0029】また、バウバイザー31の上部両側には、
補強された縁部32が設けられており、各縁部32の後
端はヒンジ34で船体に枢着されている。
補強された縁部32が設けられており、各縁部32の後
端はヒンジ34で船体に枢着されている。
【0030】さらに、バウバイザー31の旋回駆動機構
として、上部甲板b上に設置されたウインチ36からワ
イヤロープ36aが下方へ導かれて補強縁部32の上方
部分に係止されている。
として、上部甲板b上に設置されたウインチ36からワ
イヤロープ36aが下方へ導かれて補強縁部32の上方
部分に係止されている。
【0031】そして、ワイヤロープ36aが繰出される
と、バウバイザー31がヒンジ34を中心にして下方へ
回動し、船体の図示しない受部で同バウバイザー31の
補強縁部32の支持が行なわれるようになっている。
と、バウバイザー31がヒンジ34を中心にして下方へ
回動し、船体の図示しない受部で同バウバイザー31の
補強縁部32の支持が行なわれるようになっている。
【0032】ところで、この第2実施例では、補強縁部
32の後端におけるヒンジ34の軸34aの軸受穴34
bが、前後方向に長い長穴として形成され、バウバイザ
ー31の下方への旋回による開放動作に先立って、同バ
ウバイザー31を前方へ、図4において矢印eで示すご
とく、僅かな量d(本実施例では100mm)だけ移動
させるための油圧シリンダ33が、船体と補強縁部32
の後端部との間に装架されている。
32の後端におけるヒンジ34の軸34aの軸受穴34
bが、前後方向に長い長穴として形成され、バウバイザ
ー31の下方への旋回による開放動作に先立って、同バ
ウバイザー31を前方へ、図4において矢印eで示すご
とく、僅かな量d(本実施例では100mm)だけ移動
させるための油圧シリンダ33が、船体と補強縁部32
の後端部との間に装架されている。
【0033】このようにして設けられたバウバイザー前
後駆動機構としての油圧シリンダ33の伸縮端33a
は、バウバイザー31のヒンジ軸34aを中心とする旋
回作用に支障をきたさないように、補強縁部32の後端
部に対し電磁式ロック機構等により係脱可能に構成され
ている。また、別の手段として、バウバイザー31に固
定された回転軸34aを、油圧シリンダ33の伸端縁3
3aに枢着することにより、バウバイザー31の前後移
動を行なえるようにしてもよい。
後駆動機構としての油圧シリンダ33の伸縮端33a
は、バウバイザー31のヒンジ軸34aを中心とする旋
回作用に支障をきたさないように、補強縁部32の後端
部に対し電磁式ロック機構等により係脱可能に構成され
ている。また、別の手段として、バウバイザー31に固
定された回転軸34aを、油圧シリンダ33の伸端縁3
3aに枢着することにより、バウバイザー31の前後移
動を行なえるようにしてもよい。
【0034】なお、バウバイザー31の開放状態におい
て、別途に設けられた折り畳み式の車路部材が展張され
る。
て、別途に設けられた折り畳み式の車路部材が展張され
る。
【0035】図5に示すように、バウバイザー31のア
ーム32と船体との間には、相互にピン40で枢着され
た下部ロッド41aと上部ロッド41bとからなる折畳
み可能のハンギングロッド41が設けられており、同ロ
ッド41の伸張によりバウバイザー31の下方へ旋回し
た開放状態が安定よく強固に保たれるようになる。
ーム32と船体との間には、相互にピン40で枢着され
た下部ロッド41aと上部ロッド41bとからなる折畳
み可能のハンギングロッド41が設けられており、同ロ
ッド41の伸張によりバウバイザー31の下方へ旋回し
た開放状態が安定よく強固に保たれるようになる。
【0036】上述の第2実施例では、前述の第1実施例
と同様の作用効果が得られるほか、補強縁部32の船体
への枢着部における軸受穴34bが前後に長い長穴とし
て形成されて、同枢着部がバウバイザー31の僅かな前
後移動を許容するように構成されているので、バウバイ
ザー31の開放操作に先立って同バウバイザー31を前
方へ僅かに移動させることにより、ステムの傾斜が小さ
くても、またバウバイザー31の下端縁と船体開口38
の下部内周縁との間の隙間fが20mm程度に小さく形
成されていても、開放時にバウバイザー31の下端縁が
船体開口の下部内周縁38bと干渉するのを防止できる
ようになる。
と同様の作用効果が得られるほか、補強縁部32の船体
への枢着部における軸受穴34bが前後に長い長穴とし
て形成されて、同枢着部がバウバイザー31の僅かな前
後移動を許容するように構成されているので、バウバイ
ザー31の開放操作に先立って同バウバイザー31を前
方へ僅かに移動させることにより、ステムの傾斜が小さ
くても、またバウバイザー31の下端縁と船体開口38
の下部内周縁との間の隙間fが20mm程度に小さく形
成されていても、開放時にバウバイザー31の下端縁が
船体開口の下部内周縁38bと干渉するのを防止できる
ようになる。
【0037】また、開放状態のバウバイザー31を上方
へ旋回させて閉鎖させる作業の終期には、再び油圧シリ
ンダ33を作用させてバウバイザー31を後方へ引込め
る操作が行なわれ、これに伴いバウバイザー31は船体
開口38に整合するようになる。そして、ロック機構3
5により船体へのバウバイザー31の固定が行なわれ
る。
へ旋回させて閉鎖させる作業の終期には、再び油圧シリ
ンダ33を作用させてバウバイザー31を後方へ引込め
る操作が行なわれ、これに伴いバウバイザー31は船体
開口38に整合するようになる。そして、ロック機構3
5により船体へのバウバイザー31の固定が行なわれ
る。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のヒンジダ
ウン開放式バウバイザー付きカーフェリーによれば、次
のような効果ないし利点が得られる。 (1)バウバイザーの上縁位置が上部甲板よりも下方と
なるので、バウバイザーの大きさは従来の場合に比べて
小型化される。 (2)小型化されたバウバイザーが下方へ回動すること
により車両出入用開口の開放を行なうので、バウバイザ
ーの重心の上下方向における移動量も従来の場合より小
さくてすみ、このようにしてバウバイザーの駆動作用は
簡素な駆動機構により的確に行なわれるようになる。 (3)バウバイザーの開放状態で、バウバイザーは下方
へ回動した姿勢に保たれるので、上部甲板の上方へバウ
バイザーを持ち上げる従来の場合と比べて、接岸時に見
栄えが向上するようになる。 (4)バウバイザーのアームが車路部材を兼ねるので、
別個に折畳み式の車路部材を設ける必要がなくなり、バ
ウバイザーの下方への旋回による開放操作に伴って、同
時に車両通行の路面が形成されるようになる。 (5)上記車路部材を兼ねるアームがバウバイザーに組
込まれることにより、バウバイザーの補強が行なわれ、
その強度が向上するようになる。 (6)バウバイザーの船体への枢着部がバウバイザーの
前後移動を許容するように構成されている場合は、バウ
バイザーの開放操作に先立って同バウバイザーを前方へ
僅かに移動させることにより、ステムの傾斜が小さくて
も、またバウバイザーの下端縁と船体開口の下部内周縁
との隙間が小さくても、開放時にバウバイザー下端縁が
船体開口の下部内周縁と干渉するのを防止できるように
なる。
ウン開放式バウバイザー付きカーフェリーによれば、次
のような効果ないし利点が得られる。 (1)バウバイザーの上縁位置が上部甲板よりも下方と
なるので、バウバイザーの大きさは従来の場合に比べて
小型化される。 (2)小型化されたバウバイザーが下方へ回動すること
により車両出入用開口の開放を行なうので、バウバイザ
ーの重心の上下方向における移動量も従来の場合より小
さくてすみ、このようにしてバウバイザーの駆動作用は
簡素な駆動機構により的確に行なわれるようになる。 (3)バウバイザーの開放状態で、バウバイザーは下方
へ回動した姿勢に保たれるので、上部甲板の上方へバウ
バイザーを持ち上げる従来の場合と比べて、接岸時に見
栄えが向上するようになる。 (4)バウバイザーのアームが車路部材を兼ねるので、
別個に折畳み式の車路部材を設ける必要がなくなり、バ
ウバイザーの下方への旋回による開放操作に伴って、同
時に車両通行の路面が形成されるようになる。 (5)上記車路部材を兼ねるアームがバウバイザーに組
込まれることにより、バウバイザーの補強が行なわれ、
その強度が向上するようになる。 (6)バウバイザーの船体への枢着部がバウバイザーの
前後移動を許容するように構成されている場合は、バウ
バイザーの開放操作に先立って同バウバイザーを前方へ
僅かに移動させることにより、ステムの傾斜が小さくて
も、またバウバイザーの下端縁と船体開口の下部内周縁
との隙間が小さくても、開放時にバウバイザー下端縁が
船体開口の下部内周縁と干渉するのを防止できるように
なる。
【図1】本発明の第1実施例としてのヒンジダウン開放
式バウバイザー付きカーフェリーの船首部側面図であ
る。
式バウバイザー付きカーフェリーの船首部側面図であ
る。
【図2】図1のカーフェリーのバウバイザー開放状態を
示す船首部側面図である。
示す船首部側面図である。
【図3】本発明の第2実施例としてのヒンジダウン開放
式バウバイザー付きカーフェリーの船首部側面図であ
る。
式バウバイザー付きカーフェリーの船首部側面図であ
る。
【図4】図3のフェリーの要部における作動を説明する
ための拡大図である。
ための拡大図である。
【図5】図3のフェリーのハンギングロッドを示す側面
図である。
図である。
【図6】従来のバウバイザー付きカーフェリーの船首部
側面図である。
側面図である。
【符号の説明】 21 バウバイザー 22 ウインチ 23 ワイヤロープ 24 車路部材を兼ねるアーム 25 ヒンジ 28 車両出入用開口 29 水密隔壁 29a 開口 29b 水密扉 31 バウバイザー 32 補強縁部 33 油圧シリンダ 34 ヒンジ 34a 回転軸 34b 軸受穴 35 ロック機構 36 ウインチ 36a ワイヤロープ 38 車両出入用開口 40 ピン 41 ハンギングロッド 41a 下部ロッド 41b 上部ロッド a 車両甲板 b 上部甲板 c 陸上可動橋 d 移動量 e 移動方向 f 隙間
Claims (2)
- 【請求項1】 船首端の外板部に車両甲板へ通じる開口
をそなえ、同開口の内周縁の上端位置が、上記車両甲板
の直上の上部甲板よりも低いレベルに設定されるととも
に、同開口を開閉しうるバウバイザーが、閉鎖時に同バ
ウバイザーの外周縁を上記開口の内周縁に整合させて船
首部外形を形成しうるように設けられ、上記バウバイザ
ーに装着されたアームが、その基端部を船体に枢着され
て、同アームを下方へ回動させることにより上記バウバ
イザーを閉鎖位置から開放位置へ旋回させうるようにし
たバウバイザー旋回駆動機構が設けられ、上記アーム
が、上記バウバイザーの開放状態で車両の走行面を形成
する車路部材を兼ねるように構成されたことを特徴とす
る、ヒンジダウン開放式バウバイザー付きカーフェリ
ー。 - 【請求項2】 船首端の外板部に車両甲板へ通じる開口
をそなえ、同開口の内周縁の上端位置が、上記車両甲板
の直上の上部甲板よりも低いレベルに設定されるととも
に、同開口を開閉しうるバウバイザーが、閉鎖時に同バ
ウバイザーの外周縁を上記開口の内周縁に整合させて船
首部外形を形成しうるように設けられ、上記バウバイザ
ーの後端部が船体に枢着されて、同バウバイザーを下方
へ旋回させることにより閉鎖位置から開放位置へ移行さ
せうるようにしたバウバイザー旋回駆動機構が設けら
れ、上記バウバイザーの後端部の船体への枢着部が同バ
ウバイザーの僅かな前後移動を許容しうるように構成さ
れるとともに、同バウバイザーの前後駆動機構が設けら
れたことを特徴とする、ヒンジダウン開放式バウバイザ
ー付きカーフェリー。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-283894 | 1991-10-04 | ||
JP28389491 | 1991-10-04 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05147579A JPH05147579A (ja) | 1993-06-15 |
JP2625305B2 true JP2625305B2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=17671564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3358787A Expired - Fee Related JP2625305B2 (ja) | 1991-10-04 | 1991-12-27 | ヒンジダウン開放式バウバイザー付きカーフェリー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2625305B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113753194B (zh) * | 2021-09-29 | 2022-08-26 | 广船国际有限公司 | 一种船舶用坡道装置的设计方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6347994U (ja) * | 1986-09-18 | 1988-03-31 |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP3358787A patent/JP2625305B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05147579A (ja) | 1993-06-15 |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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