JP2624886B2 - エレベータ装置 - Google Patents

エレベータ装置

Info

Publication number
JP2624886B2
JP2624886B2 JP2247584A JP24758490A JP2624886B2 JP 2624886 B2 JP2624886 B2 JP 2624886B2 JP 2247584 A JP2247584 A JP 2247584A JP 24758490 A JP24758490 A JP 24758490A JP 2624886 B2 JP2624886 B2 JP 2624886B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire rope
sheave
elevator
cast iron
test
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2247584A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04128340A (ja
Inventor
正勝 田中
莞児 小林
利隆 渡辺
俊彦 奈良
龍彦 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2247584A priority Critical patent/JP2624886B2/ja
Priority to CN 91108989 priority patent/CN1032873C/zh
Publication of JPH04128340A publication Critical patent/JPH04128340A/ja
Priority to CN 96101630 priority patent/CN1140691A/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP2624886B2 publication Critical patent/JP2624886B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエレベーター装置に係り、特に、新規な材料
により形成されたシーブを有するエレベーター装置に関
する。
〔従来の技術〕
例えばエレベーターの乗かごを吊るワイヤロープを巻
掛けて駆動するシーブは、一般的に片状黒鉛鋳鉄(Ferr
um Casting,以下FCと略称する)が用いられている。こ
れは黒鉛による自己潤滑作用のためにワイヤロープとの
相性が良いことと、加工性が容易で安価なためである。
そして、前記シーブは、ワイヤロープとの摩擦駆動力を
確保するために、ワイヤロープを巻掛けるロープ溝を断
面V形あるいはワイヤロープがロープ溝の底に接触しな
いようにするためアンダーカツト形のロープ溝としてい
る。即ち、前記ワイヤロープをロープ溝の側面と接触さ
せ、その接触面圧を高め、摩擦力を増加させている。こ
のように、ワイヤロープとロープ溝間のくさび効果を利
用すれば、摩擦力が増大するが、ワイヤロープによつて
シーブの摩耗が促進され、シーブの寿命を短かくする問
題があつた。
上記FCよりも耐摩耗性が優れたものとして、鋳放し状
態で基地組織がパーライトである球状黒鉛鋳鉄(Ferrum
Casting Ductile,以下FCDと略称する)がある(特開昭
57−188645号公報,特開平1−123048号公報)。しか
し、上記FCDは、組織が緻密で、硬度が高いことから、
一般に機械加工時の切削性が上記FCに比べて劣り、鋳造
価格も割高となるために、エレベーター用シーブの材料
として適しているとは云えない。
一方、機械的性質,物理的性質,切削性,鋳造性が上
記FCと上記FCDとの中間となるコンパクト・バーミキユ
ラ黒鉛鋳鉄(Compact Vermicular Graphite,以下CVと称
す)が考えられている(特開昭60−248864号公報,特開
昭61−3866号公報)。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記CVは上記FCとFCDとの中間特性を有するが、耐摩
耗性及び鋳造性がまだまだ低く、加えて、パーライト組
織の安全化についても十分でなく、FCとFCDとの中間特
性を備えた鋳鉄として十分に満足できるものではなかっ
た。したがって、エレベーター用シーブとして適用した
場合、高価であるにもかかわらずシーブの交換期間が短
いと云う問題があった。
本発明の目的の一つは、耐摩耗性に優れたシーブを有
するエレベーター装置を提供することにある。
本発明の別の目的の一つは、鋳造性に優れたシーブを
有するエレベーター装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するために、乗かごを昇降さ
せるワイヤロープを巻掛けて回転するエレベーター用シ
ーブを、亜共晶成分からなりパーライト面積率が90%以
上のコンパクト・バーミキュラ黒鉛鋳鉄で形成したので
ある。
〔作用〕
上記のようなコンパクト・バーミキュラ黒鉛鋳鉄は、
パーライト組織を90%以上で安定化させることができ、
その結果、耐摩耗性に優れたエレベーター用シーブが得
られ、また、凝固後の処理を不要とすることができるの
で、鋳造性に優れたエレベーター用シーブを得ることが
できる。
〔実施例〕
以下本発明による新規なコンパクト・バーミキユラ黒
鉛鋳鉄((Ferrum Compact Vermicular,以下FCVと略称
する)の実施例を説明する。
キユポラで溶解後、黒鉛球状化処理,接種処理及び脱
硫処理を行ない、第1表に示す成分組成の溶湯を鋳型に
注湯し、その後、冷し金により冷却速度を調整しつつ凝
固させ試験片を製作した。そして、これら試験片につい
て機械的性質,黒鉛の球状化率,基地組織のパーライト
化率等を測定した。尚、第1表において、試料No.1及び
2は比較例であり、試料No.3は本発明による実施例であ
る。そして、試料No.1,2の炭素当量(C+1/3Si) は4.3%を越えて過共晶となつているのに対し、試料No.
3は4.3%以下の亜共晶成分となつている。これら試料1
〜3の各種測定結果を第2表に示す。この第2表から判
るように、過共晶成分となつた試料No.1,2はパーライト
化率が68%,74%であるのに対し、亜共晶成分となる試
料No.3はパーライト化率が94%まで高められ、安定した
パーライト組織のFCVとなつた。この試料No.3の鋳放し
状態における金属組織は、第1図の顕微鏡写真(倍率10
0倍)に示すように、片状黒鉛の先端の丸みが特徴であ
り、ほぼ完全なパーライト基地に晶出している様子が判
る。また、第2表から各種機械的性質(引張強さ,伸
び,硬度)も試料No.3が優れていることが判る。
尚、第1表の成分組織から判るように、本発明のFCV
の場合(試料No.3)は、C及びSiのほかにMn,Sn,Cu,S,M
g,P及びFeを有している。このうちCは黒鉛を析出させ
るための必須成分であり、FCVのためには3.0〜3.9%が
必要である。しかし、3.3%未満であると、チル化(炭
化物の析出)傾向が大となり、反面3.8%を越えるとフ
エライトが出易くなるので3.3〜3.8%の範囲が実用的で
あり、最も好ましい範囲は3.4〜3.6%である。
Siは添加量が少ないとFCVの安定化を阻害してチル化
傾向が大となり、反面添加量が多くなると黒鉛の形状が
粗大化してフエライト化し易くなるために、1.5〜3.0%
の範囲が実用的であり、最も好ましい範囲は1.8〜2.5%
である。
また、Mnはパーライト組織を安定化させるために有効
であるが、多量に含有するとチル化傾向を高めるため、
0.2〜0.8%の範囲が好ましい。
Snは一般には添加を制限されているものであるが、0.
03%以上添加することでパーライト組織を安定化させて
いることは注目すべき点である。しかし、0.25%以上に
なると黒鉛形状が片状になつたFCVの黒鉛形状が得られ
ないので、0.03〜0.2%の範囲が望ましい。
Cuも一般には添加を制限されているものであるが、0.
25%以上添加することで、FCVをパーライト基地化する
と共に、耐力及び靭性を向上させる点で注目される。し
かし、2.0%を越えると組織に偏析をおこし易いため
に、0.25〜1.5%が好ましい。
Sは黒鉛の球状化を阻害する成分であり、0.01%未満
では黒鉛が球状化し、球状黒鉛鋳鉄に近くなる。そし
て、収縮が大きくなり、ひけのために鋳巣などの鋳造欠
陥が発生し易くなる。反面0.09%以上になると黒鉛が片
状化するので安定したFCVが得られない。そのために、
0.01〜0.08%の範囲が好ましい。
Mgは0.05%未満では黒鉛形状が片状黒鉛となり、0.04
%を越えると球状黒鉛となると共に、ノロかみなどの鋳
造欠陥が生ずるので、0.005〜0.04%の範囲が望まし
い。
またPは0.1%を越えると基地に硬い組織であるリン
化鉄(ステダイト)が析出し、本鋳鉄でプーリなどを形
成した場合、相手部材であるワイヤロープの摩耗を早め
るので、0.1%以下とした。
以上説明したように本発明の実施例によれば、パーラ
イト組織を面積率90%以上として安定化することがで
き、耐摩耗性に優れたFCVを得ることができる。さら
に、上記FCVは鋳放し状態で得られるので、凝固後の処
理は不要となり、鋳造性が優れたFCVが得られる。
次に、上記実施例によるFCVによりエレベーター用シ
ーブを形成した場合を第2図〜第5図について説明す
る。一般に、エレベーター装置は昇降路1の頂部に形成
した機械室2内に巻上機3を設置し、この巻上機3によ
り後述の乗かご9を昇降させている。前記巻上機3は電
動機4と、この電動機4の回転を減速する減速機5と、
この減速機5の出力軸に連結されたシーブ6と、前記減
速機5の入力軸を制動する電磁ブレーキ7とで構成され
ている。そして、前記シーブ6はその外周に複数本のロ
ープ溝6Gを有しており、このロープ溝6Gにワイヤロープ
8を巻掛け、その両端を昇降路1内に吊下げて乗かご9
及びつり合いおもり10を連結している。そして、前記シ
ーブ6を電動機4によつて回転させることにより、前記
ワイヤロープ8は前記ロープ溝6Gとの摩擦力によつて移
動し、前記乗かご9を昇降させる。
上記エレベーター用のシーブ6を本発明によるパーラ
イト組織のFCVで形成した場合の効果を検証するため
に、第6図及び第7図に示す試験装置を用いて摩耗寿命
試験を行つた。試験装置は水平方向に間隔をおいて設置
された2組の供試シーブ20a,20bと、これら2組の供試
シーブ20a,20bの中間上部に位置するアイドルプーリ21
と、前記供試シーブ20a,20bの外側下方に位置する駆動
プーリ22と張力調整プーリ23と、これら供試シーブ20a,
20b、アイドルプーリ21,駆動プーリ22,張力調整プーリ2
3に巻掛けられ連結金具24により無端状に連結されたワ
イヤロープ8とより構成されている。そして前記2組の
供試シーブ20a,20bは夫夫複数回転軸25上に取付けられ
ている。この回転軸25の一端は軸受26を貫通しており、
その貫通端に夫々歯数がわずかに異なるスプロケツト27
a,27bを取付けている。そして、両供試シーブ20a,20bの
スプロケツト27a,27b間をチエーン28で連結している。
また、前記駆動プーリ22には駆動軸29を介して駆動装置
30が連結され、前記張力調整プーリ23には油圧装置31を
連結して前記駆動プーリ22との距離を調整している。
以上の構成の試験装置において、前記駆動装置30を正
転,逆転させ、これを繰返すことにより、前記ワイヤロ
ープ8が第6図の矢印a,bの如く走行するが、この際前
述したように前記スプロケツト27aと27bは歯数をわずか
に異なるようにして供試シーブ20a,20bの周速に差をも
たせているため、前記供試シーブ20a,20bと前記ワイヤ
ロープ8との間にはわずかな滑りが生じ、前記供試シー
ブ20a,20bを強制的に摩耗させるのである。尚、スプロ
ケツト27a,27bの歯数の代りに、一方の供試シーブの速
度を変えたり、外径を変えたりしてもよい。
上記試験装置は、供試シーブ20a,20bとして本発明に
よるパーライト組織のFCVを用いたシーブと、パーライ
ト基地組織のFCDを用いたシーブと、FCを用いたシーブ
を装着し、比較試験を実施した。
ここで、供試シーブの摩耗量の評価法として、第8図
に示すように、シーブ20の摩耗によりワイヤロープ8aが
8bの位置に変位するのであるが、その摩耗した断面積32
をシーブ摩耗量(mm2)として測定することにした。シ
ーブ摩耗量の測定はモデリング・コンパウンドにより型
を採取し、その断面を拡大して計測した。
以上の方法にて前述の供試品シーブの摩耗寿命の比較
試験を実施した結果の一例を第9図に示す。第9図より
明らかなように、本発明によるFCVから成るシーブの摩
耗量は、FCから成るシーブに比較して著しく低減し、FC
Dのシーブと同等な耐摩耗性を有していることがわか
る。
尚、前述の供試シーブに用いたFCVはパーライト面積
率が94%のものであるが、同様なシーブ摩耗試験機によ
る試験結果より、パーライト面積率は90%以上であれば
良好な耐摩耗性を有することを得ている。具体例として
は、パーライト面積率が80%の場合には耐摩耗性が30〜
40%低下することを確認している。
上記FCVから成るシーブを、定格速度が105m/分の規格
形エレベーターの走行距離に換算すると、56000km以上
の使用に耐えることが判つた。走行処理56000kmは、稼
動実積から求めた月当りの走行時間が120時間となる上
記規格形エレベーターの走行距離であり、また定格速度
105m/分は規格形エレベーターとして最も早いエレベー
ターである。そして、上記走行距離56000kmは、約7年
の使用期限に相当するものであり、実際に3〜5年で交
換していた従来のシーブに比べて大幅に耐摩耗性が向上
している。
次に、本発明によるFCVをエレベーター用巻上機のシ
ーブに応用した場合のワイヤロープへの影響を確認する
ため、第10図及び第11図に示す試験装置を用いてワイヤ
ロープの寿命試験を実施した。
第10図において、供試シーブ20a,20bとアイドルプー
リ21はワイヤロープがダブルS字の如く巻掛けられるよ
うに配置し、供試ワイヤロープ33を屈曲させる。試験装
置の各部位は前述のシーブ摩耗試験装置とほぼ同じであ
り、異なるのはチエーン28がないのと第11図に示す構成
である。即ち、第11図は第10図の供試シーブ20aの部分
の断面を示すC−C断面図である。供試ワイヤロープ33
を巻掛けた供試シーブ20aは、軸受26に両端回転支持さ
れた軸25との間に各々独立した滑り軸受34を介して回転
支持されている。このように構成してあるため、供試ワ
イヤロープ33の連続屈曲試験、つまりワイヤロープの屈
曲疲労の寿命試験が可能である。
上記のワイヤロープ寿命試験装置に、供試シーブとし
て、本発明によるFCVで形成したシーブと、FCから成る
シーブを装着した。これと組合せる供試ワイヤロープ33
の断面の一例を第12図に示す。第12図において、35はワ
イヤロープの芯綱,36は3種類の細いワイヤから構成さ
れたストランドを示し、このストランド36は外層素線3
7,中間素線38,芯線39から成つている。
前記の外層素線37の抗張力が135kgf/mm2級のワイヤロ
ープをE種(又はエレベーター種)と呼び、エレベータ
ー用ワイヤロープとして一般に使用されているものであ
るため、前述のFCの供試シーブと組合せることにした。
同様に、外層素線37の抗張力が165kgf/mm2級のワイヤ
ロープをA種と呼ぶが、本発明のFCVを用いた供試シー
ブと組合せ、ワイヤロープの寿命試験を実施することに
した。
以上の試験装置を用い、前述の供試シーブと供試ワイ
ヤロープとの組合せによるワイヤロープの寿命比較試験
を実施した結果の一例を第13図に示す。第13図は、試験
装置の往復回数、つまり供試ワイヤロープ33の屈曲回数
と、供試ワイヤロープ33のシーブと接触する外層素線37
の損傷状態(素線断線の数)との関係を示したものであ
る。第13図より明らかなように、FCから成る供試シーブ
と組合せたE種のワイヤロープの損傷に比較して、本発
明によるFCVから成る供試シーブと組合せたA種のワイ
ヤロープの損傷の度合は著しく軽減され、エレベーター
用巻上機のシーブとワイヤロープに適していることがわ
かる。具体的には損傷の度合が約50%軽減されることを
確認している。
尚、前述のワイヤロープの外層素線の抗張力が165kgf
/mm2級のA種ロープについて詳述したが、このワイヤロ
ープの外層素線の硬度はHV420〜460であるワイヤロープ
が適していることを同様な試験結果より得ている。
次に、本発明によるFCVの超音波による非破壊検査に
ついて述べる。一般に鋳鉄中の超音波の通過速度は、内
在する黒鉛の形状と強い正相関関係にあることが知られ
ている。このため、鋳鉄の機械的性質と超音波の通過速
度との関係を把握することにより、鋳鉄の黒鉛形状は実
際に超音波を当ててその超音波速度を測定すれば区分で
きる。本発明によるFCVについても超音波による検査を
実施してみた。第14図にその一例として、鋳鉄の機械的
性質である引張強さと超音波通過速度との関係を示す試
験結果を示す。供試品の鋳物は本発明によるFCVから成
るシーブ、FCDのシーブ及びFCのシーブの実体強度(引
張強さ)と超音波速度の関係を求めたものである。第14
図より明らかなように、FCの領域とFCDの領域の中間に
本発明によるFCVの領域はあり、その領域における超音
波速度の範囲は4800m/s〜5400m/sにあることがわかる。
同様に、本発明によるFCVの硬度と超音波速度との関係
を測定すると、超音波速度が4800m/s〜5400m/sにおける
硬度がHB=200〜250に相当することがわかつた。
以上述べてきた本発明によるFCVは、亜共晶成分から
成る鋳放しパーライト基地組織のCVであるが、亜共晶成
分から成るCVであつても凝固後に熱処理、例えば焼入
れ、焼戻し、あるいは焼ならしを施すことによりパーラ
イト基地組織のFCVが得られる。一方、凝固中の亜共晶
成分から成るFCVの冷却速度を調整する目的で、冷し金
などの冷却速度調整手段を用いてパーライト基地組織の
FCVが得られる。
〔発明の効果〕 本発明によれば、耐摩耗性に優れ、鋳造性に優れたシ
ーブを有するエレベーター装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるコンパクト・バーミキユラ黒鉛鋳
鉄の金属組織を示す顕微鏡写真、第2図はエレベーター
用シーブを示す正面図、第3図はエレベーター用シーブ
の一部縦断側面図、第4図はエレベーター装置を示す概
略構造図、第5図はエレベーター用巻上機を示す平面
図、第6図はシーブの摩耗試験装置を示す構造図、第7
図は第6図のB−B線に沿う拡大断面図、第8図はシー
ブの摩耗状態を示す説明図、第9図は試験回数とシーブ
の摩耗量との関係を示す線図、第10図はロープの寿命試
験装置を示す構造図、第11図は第10図のC−C線に沿う
拡大断面図、第12図はワイヤロープを示す拡大断面図、
第13図はロープ寿命試験結果を示す線図、第14図は引張
強さと音速の関係を示す線図である。 6……シーブ、8……ワイヤロープ、9……乗かご。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奈良 俊彦 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日 立製作所水戸工場内 (72)発明者 高橋 龍彦 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日 立製作所水戸工場内

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗かごを昇降させるワイヤロープを巻掛け
    て回転するエレベーター用シーブを、亜共晶成分からな
    りパーライト面積率が90%以上のコンパクト・バーミキ
    ュラ黒鉛鋳鉄で形成したことを特徴とするエレベーター
    装置。
  2. 【請求項2】ワイヤロープを巻掛けて回転するエレベー
    ター用シーブを、超音波の通過速度が4800〜5400m/s
    で、硬度がHB200〜250の材料で形成したことを特徴とす
    るエレベーター装置。
  3. 【請求項3】超音波の通過速度が片状黒鉛鋳鉄より早く
    球状黒鉛鋳鉄よりも遅く、また引張り強さが前記片状黒
    鉛鋳鉄より大きく前記球状黒鉛鋳鉄よりも小さい鋳鉄で
    形成されたシーブを有するエレベーター装置。
  4. 【請求項4】乗かごを吊るワイヤロープと、このワイヤ
    ロープを巻掛けて回転するシーブとを備えたエレベータ
    ー装置において、前記ワイヤロープを外層素線の抗張力
    が165kg・f/mm2級のロープとし、かつ前記シーブを亜共
    晶成分からなりパーライト面積率が90%以上の鋳鉄で形
    成したことを特徴とするエレベーター装置。
  5. 【請求項5】ワイヤロープと、このワイヤロープを巻掛
    けて回転するシーブとを備えたエレベーター装置におい
    て、前記ワイヤロープを外層素線の抗張力が165kg・f/m
    m2級のロープとし、かつ前記シーブを超音波の通過速度
    が4800〜5400m/sで硬度がHB200〜250の材料で形成した
    ことを特徴とするエレベーター装置。
  6. 【請求項6】乗かごを吊るワイヤロープと、このワイヤ
    ロープを巻掛けて回転するシーブとを備えたエレベータ
    ー装置において、前記ワイヤロープを外層素線の硬度が
    HV420〜460のワイヤロープとし、かつ前記シーブを亜共
    晶成分からなりパーライト面積率が90%以上の鋳鉄で形
    成したことを特徴とするエレベーター装置。
  7. 【請求項7】ワイヤロープと、このワイヤロープを巻掛
    けて回転するシーブとを備えたエレベーター装置におい
    て、前記ワイヤロープを外層素線の硬度がHV420〜460の
    ワイヤロープとし、かつ前記シーブを超音波の通過速度
    が4800〜5400m/sで硬度がHB200〜250の材料で形成した
    ことを特徴とするエレベーター装置。
JP2247584A 1990-09-19 1990-09-19 エレベータ装置 Expired - Fee Related JP2624886B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2247584A JP2624886B2 (ja) 1990-09-19 1990-09-19 エレベータ装置
CN 91108989 CN1032873C (zh) 1990-09-19 1991-09-12 致密蠕虫状石墨铸铁及其制造方法
CN 96101630 CN1140691A (zh) 1990-09-19 1996-01-04 电梯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2247584A JP2624886B2 (ja) 1990-09-19 1990-09-19 エレベータ装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31853696A Division JP2894300B2 (ja) 1996-11-15 1996-11-15 コンパクト・バーミキュラ黒鉛鋳鉄

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04128340A JPH04128340A (ja) 1992-04-28
JP2624886B2 true JP2624886B2 (ja) 1997-06-25

Family

ID=17165680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2247584A Expired - Fee Related JP2624886B2 (ja) 1990-09-19 1990-09-19 エレベータ装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2624886B2 (ja)
CN (2) CN1032873C (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120301346A1 (en) * 2009-12-22 2012-11-29 Doosan Infracore Co., Ltd. Cgi cast iron and production method for the same

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BR0105988B1 (pt) * 2001-11-27 2009-08-11 ferro fundido vermicular de alta usinabilidade e isento de microporosidades.
BR0105987B1 (pt) * 2001-11-27 2009-08-11 ferro fundido vermicular de alta usinabilidade.
BR0105989B1 (pt) * 2001-11-27 2009-08-11 ferro fundido grafìtico de alta resistência mecánica.
KR101822203B1 (ko) * 2011-12-23 2018-03-09 두산인프라코어 주식회사 고강도 편상 흑연 주철의 제조방법 및 그 방법에 의해 제조된 편상 흑연 주철, 상기 주철을 포함하는 내연기관용 엔진바디
KR102075802B1 (ko) * 2013-03-22 2020-02-11 두산인프라코어 주식회사 가공성이 우수한 고강도 편상 흑연 주철 및 그 제조방법
CN104745916B (zh) * 2013-12-30 2017-05-24 重庆铜梁渝和实业有限公司 一种汽车制动鼓及制造方法
CN109183472A (zh) * 2018-08-06 2019-01-11 江苏鸿泽不锈钢丝绳有限公司 汽车离合器用钢丝绳
WO2020234172A1 (de) * 2019-05-17 2020-11-26 Inventio Ag Aufzuglaufrolle für eine aufzuganlage, aufzuganlage mit zumindest einer solchen aufzuglaufrolle und verfahren zum herstellen einer aufzuglaufrolle

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5397919A (en) * 1977-02-09 1978-08-26 Hitachi Metals Ltd Pearlite spheroidal graphite cast iron with no aftercast treatment
JPS613866A (ja) * 1984-06-18 1986-01-09 Toa Koki Kk 耐摩耗性強靭鋳鉄およびその製造方法
JPS61227149A (ja) * 1985-04-01 1986-10-09 Aisin Takaoka Kk パ−ライト地cv黒鉛鋳鉄

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5397919A (en) * 1977-02-09 1978-08-26 Hitachi Metals Ltd Pearlite spheroidal graphite cast iron with no aftercast treatment
JPS613866A (ja) * 1984-06-18 1986-01-09 Toa Koki Kk 耐摩耗性強靭鋳鉄およびその製造方法
JPS61227149A (ja) * 1985-04-01 1986-10-09 Aisin Takaoka Kk パ−ライト地cv黒鉛鋳鉄

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120301346A1 (en) * 2009-12-22 2012-11-29 Doosan Infracore Co., Ltd. Cgi cast iron and production method for the same

Also Published As

Publication number Publication date
CN1032873C (zh) 1996-09-25
CN1140691A (zh) 1997-01-22
CN1059939A (zh) 1992-04-01
JPH04128340A (ja) 1992-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2624886B2 (ja) エレベータ装置
Savaşkan et al. Effects of silicon content on the mechanical and tribological properties of monotectoid-based zinc–aluminium–silicon alloys
Savaşkan et al. Effect of copper content on the mechanical and tribological properties of ZnAl27-based alloys
EP0004819B1 (fr) Procédé de préparation d'alliages ferreux permettant d'améliorer notamment leurs propriétés mécaniques grâce à l'emploi de lanthane et alliages ferreux obtenus par ce procédé
JP2894300B2 (ja) コンパクト・バーミキュラ黒鉛鋳鉄
EP1468126B1 (de) Sphärogusslegierung
Kim et al. Mechanical, wear and heat exposure properties of compacted graphite cast iron at elevated temperatures
Li et al. Effects of Mn content on the tribological behaviors of Zn-27% Al-2% Cu alloy
Raveendranath et al. Solutionizing temperature effect on the dry sliding wear performance of Al-7Si-0.3 Mg-3Ni hypoeutectic alloy
CN111699150A (zh) 牵引轮电梯
Alam et al. Metallurgical and tribological investigations of aluminium bronze bushes made by a novel centrifugal casting technique
JPH09290983A (ja) エレベータ駆動装置の寿命改善方法及びエレベータ駆動装置
JP2798970B2 (ja) 耐摩耗シーブ
JP3381350B2 (ja) エレベータ用非常止め装置およびエレベータ
JP3603169B2 (ja) エレベータ
JP2905241B2 (ja) 転動疲労寿命に優れた軸受用素材の製造方法
Sharma et al. Solutionizing temperature and abrasive wear behaviour of cast Al–Si–Mg alloys
Li et al. The microstructure and wear mechanism of a novel high-strength, wear-resistant zinc alloy (ZMJ)
Ahmadabadi et al. Wear behaviour of austempered ductile iron
Kaymak et al. Effects of Ti addition and wall thickness on microstructure, hardness, and wear properties of spheroidal graphite cast irons
ES2160891T3 (es) Procedimiento para la preparacion de un acero resulfurado de grano austenitico fino.
SU1507844A1 (ru) Лигатура
JP2676456B2 (ja) ブレーキディスク材の製造方法
RU2030475C1 (ru) Антифрикционный сплав на основе алюминия
Keshavamurthy et al. Effect of Silicon Addition on Friction and Wear Behaviour of High Tensile Brasses

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080411

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090411

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090411

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100411

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees