JP2624650B2 - 回路遮断器の電動操作装置 - Google Patents

回路遮断器の電動操作装置

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JP2624650B2
JP2624650B2 JP61161813A JP16181386A JP2624650B2 JP 2624650 B2 JP2624650 B2 JP 2624650B2 JP 61161813 A JP61161813 A JP 61161813A JP 16181386 A JP16181386 A JP 16181386A JP 2624650 B2 JP2624650 B2 JP 2624650B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は回路遮断器を電動操作で開閉する回路遮断器
の電動操作装置に係り、特に電動操作と手動操作との切
換時における安全性向上に好適な回路遮断器の電動操作
装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の装置は、特開昭60−172121号に記載のように手
動操作時に手動操作ハンドルを電動操作機構が接続され
た回路遮断器のハンドルに装着して、手動操作ハンドル
の先端でリミットスイッチを動作させて電動操作回路の
電源を切り、電動機構を動作させないようにしていた。
しかし、手動操作用ハンドルの装着が完了しないとリミ
ットスイッチが動作しないため、手動操作用ハンドル着
脱時における安全性の点については配慮されていなかっ
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来技術は第13図に示すように電動操作と手動操
作の切換時に、回路遮断器101のハンドル102に接続され
た補助ハンドル103に装着された手動操作用ハンドル104
の先端でリミットスイッチ167を動作させていたので、
電動操作から手動操作への切換時に、回路遮断器101の
補助ハンドル103に手動操作用ハンドル104を装着してい
る最中に誤って電動操作機構110のスイッチが入れられ
るとリミットスイッチ167が動作するに至ってないため
に電動操作機構110が動作して補助ハンドル103が動き、
作業者がけがをするおそれがあった。また、手動操作か
ら電動操作への切換時においても手動操作用ハンドル10
4が回路遮断器の補助ハンドル103から取り外される前に
リミットスイッチ167が復帰してしまうため、電動操作
機構110のスイッチが誤って投入されると補助ハンドル1
03が動いて作業者がけがをするおそれがあった。また、
電動操作時であってもカバー111に設けられた手動操作
用開口部111aを開くことができるので、ここから誤って
指や工具を入れると事故の原因となることがあり、危険
であった。
また、上記従来技術においては、回路遮断器の補助ハ
ンドル103に手動操作用ハンドル104が不完全な状態で装
着され電動操作モードのままであっても手動操作モード
と誤認されることがあり、電動操作機構110のスイッチ
の誤投入により作業者がけがをするおそれがあった。
なお、この種の電動操作機構が取付けられる回路遮断
器は通常数百〜数千アンペアの大容量機種であり、大き
な力でハンドル操作を行うので、動いているハンドルに
作業者が触れると非常に危険である。
本発明の目的は、筺体に手動操作ハンドルを着脱自在
に保持して手動操作時にこの手動操作ハンドルを筺体か
らはずして容易に用いることができ、遮蔽部材が開かれ
るだけで、電動操作時または事故時や停止時であって
も、電動操作機構の動作が阻止されるとともに手動操作
ハンドルが装着でき手動操作が即時に可能となり、電動
操作から手動操作への移行が安全、容易かつ迅速に行わ
れ、操作性と安全性に優れた回路遮断器の電動操作装置
を提供することにある。
〔問題点を解決する手段〕
上記目的は、電路を開閉する開閉機構を操作するハン
ドルがケースの表面から突出して設けられた回路遮断器
の上記ハンドルを電動あるいは手動操作ハンドルで開閉
操作する回路遮断器の電動操作装置において、 電動操作機構を格納すると共に回路遮断器の表面を覆
うよう固着された筺体と、手動操作ハンドルが装着され
る装着部を有しハンドルに係合して手動操作ハンドルの
動きをハンドルに伝達する伝達部と、手動操作ハンドル
の装着部を覆う遮蔽部材と、遮蔽部材の開閉状態を検知
するリミットスイッチを設け、 手動操作ハンドルを筺体に形成された手動操作ハンド
ル保持部に着脱自在に保持し、かつ遮蔽部材をその動作
を妨げる手段を有することなく常時開閉自在に配設し、 遮蔽部材が開かれることによって手動操作ハンドルの
装着部への装着を可能にするとともにリミットスイッチ
の検知により電動操作機構の動作が阻止されて電動操作
から手動操作への移動が行われ、手動操作ハンドルの動
作が妨げられることなく伝達部に伝達されて手動操作ハ
ンドルの操作だけで手動操作を行えるよう構成すること
により達成される。
好ましい実施態様においては手動操作ハンドルは筺体
に形成された手動操作ハンドル保持部に対して筺体の表
面から突出しないように着脱自在に保持される。
また、上記目的は、電路を開閉する開閉機構を操作す
るハンドルがケースの表面から突出して設けられた回路
遮断器のハンドルを電動あるいは手動操作ハンドルで開
閉操作する回路遮断器の電動操作装置において、 電動操作機構を格納すると共に回路遮断器の表面を覆
うよう固着された筺体と、手動操作ハンドルが装着され
る装着部を有しハンドルに係合して手動操作ハンドルの
動きをハンドルに伝達する伝達部と、手動操作ハンドル
の装着部を覆う遮蔽部材と、遮蔽部材の開閉状態を検知
するリミットスイッチと、操作モードが電動操作モード
か手動操作モードかを表示する表示手段とを設け、 手動操作ハンドルを筺体に形成された手動操作ハンド
ル保持部に着脱自在に保持し、かつ遮蔽部材はその動作
を妨げる手段を有することなく常時開閉自在に配設し、 遮蔽部材が開かれることによって手動操作ハンドルの
装着部への装着を可能にし、表示モードを手動モードの
表示とするとともにリミットスイッチの検知により電動
操作機構の動作が阻止されて電動操作から手動操作への
移行が行われ、手動操作ハンドルの動作が妨げられるこ
となく伝達部に伝達されて手動操作ハンドルの操作だけ
で手動操作を行えるよう構成することにより達成され
る。
〔作用〕
筺体は回路遮断器にその表面を覆うよう固着されると
ともに手動操作ハンドル保持部が形成されており、手動
操作ハンドルが手動操作ハンドル保持部に着脱自在に保
持されているので、保守点検または事故や停電等で手動
操作が必要な場合に手動操作ハンドルをわざわざ用意し
ていかなくてもその場で筺体の保持部から容易にはずし
て用いることができる。手動操作ハンドルの装着部を覆
う遮断部材はその動作を妨げる手段を有することなく常
時開閉自在に配設されているので、電動操作時であって
も事故時や停電時であっても手動操作が必要な場合には
すぐに開くことができ、装着部へ手動操作ハンドルを装
着することができる。遮蔽部材の開閉状態を検知するリ
ミットスイッチは、遮蔽部材が開かれたことを検知して
電動操作機構の動作を阻止する。これにより、電動操作
時または事故時や停電時であっても、遮蔽部材を開くだ
けで電動操作から手動操作への移行が安全、容易かつ迅
速に行われ、筺体から操作ハンドルをはずして装着部に
装着するだけで手動操作ハンドルによる手動操作を安全
かつ容易に行える。また、手動操作ハンドルを筺体に形
成された手動操作ハンドル保持部に対して筺体の表面か
ら突出しないように着脱自在に保持することにより、電
動操作時に手動操作ハンドルへの不用意な接触を防止で
き、安全性が向上するとともに、手動操作ハンドルの脱
落による紛失を防止できる。さらに、表示手段は操作モ
ードが電動操作モードか手動操作モードかを表示するの
で、視覚的にもモードの確認が容易にできさらに安全性
の向上を図れる。
〔実施例〕
本発明の実施例を第7図〜第9図により説明する。
本発明に至る過程で検討された回路遮断器の電動操作
装置(以下検討案)を第1図〜第6図及び第10図〜第12
図により説明する。
回路遮断器1の上面には回路遮断器1のハンドル2と
係合して開閉操作する電動操作装置10が装着される。
検討案では電動操作装置10は電動機6と、電動機に接
続されて、回転運動を直線運動に変換してその動きをハ
ンドル2に伝達する周期の変換機構8とにより構成され
た電動操作機構9とハンドル2に取付けられて電動操作
機構9の動作をハンドル2に伝達する補助ハンドル3
と、補助ハンドル3の先端部のねじ孔3aに螺着されるよ
う構成された手動操作用ハンドル4と電動操作装置10の
カバー11と、カバー11に設けられた手動操作用ハンドル
4の保持部14と、保持部14からのハンドル4の着脱を検
知して電動操作から手動操作への移行を予知する移行予
知手段16と、操作モードが電動操作モードか手動操作モ
ードかを表示する表示手段18とにより構成される。
なお、本発明において、「予知」とはある操作モード
から他の操作モードへの移行に際し、先立って行われる
動作を検知することをいう。
検討案において移行予知手段16は、カバー11の表面に
手動操作時に回路遮断器1の補助ハンドル3の頂部が露
出するよう設けられた開口部11aを電動操作モード時に
塞ぐ遮へい板12と、遮へい板12を開方向に付勢するばね
13と、遮へい板12が開状態となったときに遮へい板の端
部12bで押されて動作するリミットスイッチ57とにより
構成される。
遮へい板12はカバー11の裏側に固定された座板15によ
り摺動自在に保持され、かつ、手動操作用ハンドル4の
保持部14に相対して手動操作用ハンドル4と当接する当
接部12aを有する。保持部14は手動操作用ハンドル4を
着脱するための開口部14aと手動操作用ハンドル4を保
持する折曲部14bとより成る。これにより手動操作用ハ
ンドル4が保持部14に装着されているときには遮へい板
12はばね13の張力に抗して手動操作用ハンドル4の頭部
で開口部11aを塞ぐ方向に押されて開口部11aを塞ぐとと
もに、端部12bがリミットスイッチ57を押圧せず、リミ
ットスイッチ57が動作しない状態となり、電動操作モー
ドが継続される。
手動操作用ハンドル4が保持部14から取外されると、
遮へい板12はばね13により開方向に付勢され、開口部11
aが開くとともに、端部12bがリミットスイッチ57を押圧
してリミットスイッチ57を動作させ、手動操作モードに
切換えが行われる。
検討案において表示手段18は遮へい板12に貼付けられ
た銘板であり、電動操作モード時には、遮へい板12の開
口部11aに露出する部分に貼られた銘板18aが電動操作モ
ードを表示し、手動操作モード時には遮へい板12の保持
部14の開口部14aに露出する部分に貼られた銘板18bが手
動操作モードを表示する。
検討案の電気回路を第4図に示す。第4図は回路遮断
器1がOFFの状態を示す。電動操作装置10は端子A,Bが電
源50に接続され、端子C,DがそれぞれON用押釦スイッチ5
1およびOFF用押釦スイッチ52に接続されて端子Eが接地
される。
検討案の電動操作装置10は電気部品としてリミットス
イッチ57,電動機6,ON用リレー53,OFF用リレー54,3組の
接点56a,56b,56cを有するリミットスイッチ56とが内蔵
される。リミットスイッチ56の各接点は、この状態では
実線で示す向きに接続され、電動機6,ON用リレー53,OFF
用リレー54への電源供給はすべてリミットスイッチ57を
介して行われる。
ON用押釦スイッチ51を閉じると電源50→端子A→リミ
ットスイッチ57の常閉接点57b→リミットスイッチ56の
接点56a→リレー53のコイル→端子C→押釦スイッチ51
→電源50の閉回路が構成されてON用リレー53が励磁され
る。更に、電源50→端子A→リミットスイッチ57の常閉
接点→リミットスイッチ56のの接点56a→リレー53のコ
イル→リレー53のa接点53a→端子B→電源50の自己ホ
ールド回路が構成されるため押釦スイッチ51を開いても
リレー53の励磁は継続される。リレー53が励磁されるこ
とにより、電源50→端子A→リミットスイッチ57の常閉
接点→リレー53のa接点接点53b→電動機6の電機子55a
→リレー53のa接点53c→電動機6の界磁コイル55b→リ
レー53のa接点53d→端子Bの閉回路により電動機6が
回転し、変換機構8を介して回路遮断器1のハンドル2
をON方向に付勢する。
ハンドルの2のON動作が完了する位置でリミットスイ
ッチ56が反転し、各接点が破線で示す向きに接続され
る。これによりON用リレー53は消磁され、各a接点53a,
53b,53c,53dが開き、各b接点53e,53fが閉じる。そのた
め、電動機6への電源供給が停止されると同時に電動機
6の電動子55a→リレー53のb接点53e→リレー54のb接
点54eリミットスイッチ56の接点56b→電動機6の界磁コ
イル55b→リミットスイッチ56の接点56c→リレー54のb
接点54f→リレー53のb接点53f→電動機6の電機子55a
の発電制動回路が構成され、電動機6を急停止させてON
動作を完了する。
検討案では、リミットスイッチ56としてトグルスイッ
チを用いているので、ON操作完了後は各接点の接続が破
線の向きに保持される。この状態でOFF用押釦スイッチ5
2を閉じると電源50→端子A→リミットスイッチ57の常
開接点57b→リミットスイッチ56の接点56a→リレー54の
コイル→端子D→押釦スイッチ52→電源50の閉回路が構
成されてOFF用リレー54が励磁される。更に電源50→端
子A→リミットスイッチ57の常閉接点→リミットスイッ
チ56の接点56a→リレー53のコイル→リレー54のa接点5
4a→端子B→電源50の自己ホールド回路が構成されるた
め押釦スイッチ52を開いてもリレー54の励磁は継続され
る。リレー54が励磁されることにより、電源50→端子A
→リミットスイッチ57の常閉接点→リレー54のa接点接
点54b→電動機6の電機子55a→リレー54のa接点54c→
電動機6の界磁コイル55b→リレー54のa接点54d→端子
Bの閉回路により電動機6が逆方向に回転し、変換機構
8を介して回路遮断器1のハンドル2をOFF方向に付勢
する。
ハンドル2のOFF用動作が完了する位置でリミットス
イッチ56が復帰し、各接点が実線で示す向きに接続され
る。これによりOFFリレー54は消磁され、各a接点54a,5
4b,54c,54dが開き、各b接点54e,54fが閉じる。そのた
め、ON操作完了時と同様に、電動機6への電源供給が停
止され、発電制動回路が構成されて電動機6は急停止
し、OFF操作が完了する。電動操作装置10は通常は上述
の如くON用押釦スイッチ51,OFF用押釦スイッチ52により
ON,OFF操作を行うが、停電や保守点検等の場合、ハンド
ル2に取付けられた補助ハンドル3のネジ穴に手動操作
用ハンドル4を装着して手動によりON,OFF操作を行う。
検討案では、手動操作用ハンドル4を保持部14から取
出すことにより移行予知手段16は電動操作モードから手
動操作モードに移行することを予知し、リミットスイッ
チ57を動作させて接点を開き、断路状態とすることによ
り電動操作を禁止する信号とする。これにより、電動操
作装置10は手動操作モードに移行し電動機6,ON用リレー
53,OFF用リレー54への端子A側からの電源供給が停止さ
れ、ON用押釦スイッチ51,OFF用押釦スイッチ52のいずれ
を操作しても電動機6は動作することがなく、電動操作
が禁止される。
検討案の一変形例を第2図,第3図に示す。本変形例
は第2図に示すように手動操作用ハンドル4を水平方向
に折曲部14bで保持して遮へい板12の当接部12aを手動操
作用ハンドル4のねじ部の先端4aで押圧するよう構成し
かつ、遮へい板12に長孔12cを形成してピン17で遮へい
板12を摺動自在に保持するよう構成したものである。本
変形例によれば、保持部14の深さが手動操作用ハンドル
4の外径分で済むため、保持部14を浅くでき、カバー11
内に設置される部品類との干渉を防止することができ
る。遮へい板12はカバー11の開口部11aを塞ぎ、遮へい
板12に貼り付けられ「電動」と表示された銘板18aが電
動操作モードであることを表示する。第3図に示すよう
に手動操作用ハンドル4が保持部から取り出されると、
ばね13の張力により遮へい板12は開方向に移動し、開口
部11aが開口するとともに、遮へい板12の端部12bがリミ
ットスイッチ57を押圧して動作させ、常閉接点を開くこ
とにより、移行予知手段16が電動操作モードから手動操
作モードへの移行を予知して手動操作モードに切換え、
電動操作を禁止する。このとき、遮へい板12の保持部14
の開口部14aに露出する部分に貼付けられ「手動」と表
示された銘板18bが手動操作モードであることを表示す
る。手動操作モード時には銘板18aはカバー11の裏側と
なり、表面から見えなくなる。なお、第2図、第3図で
はカバー11に設けられた開口部11a、保持部14の開口部1
4aを二点鎖線で示してある。
補助ハンドル3には、第5図に示すように、回路遮断
器1のON,OFFを示す表示部3b,3cを設けてもよい。カバ
ー11の開口部11aには表示部3b,3cがそれぞれ見える表示
窓11b,11cを設け、ON状態では表示窓11bを介してON表示
3bが、OFF状態では表示窓11cを介してOFF表示3cがそれ
ぞれ見えるよう構成してもよい。また、表示窓11b,11c
に透明な樹脂板等をはめ込んでおけば、表示窓に指や工
具を誤って挿入するのを防止でき安全性がより向上す
る。
本発明の一実施例を第7図〜第9図により説明する。
本実施例は、移行予知手段26をツマミ12dと端部12bと
を備え、銘板18aおよび18bとが貼付けられて、座板15に
摺動自在に保持された遮へい板12と、遮へい板12の端部
12bに押圧されて動作するリミットスイッチ57と、開口
部14aと折曲部14bとを備え、手動操作用ハンドル4を折
曲部14bで保持する保持部14と、手動操作用ハンドル4
のねじ部の先端4aで押圧されて動作するリミットスイッ
チ58とにより構成したものである。
本実施例においては、第9図に示すようにリミットス
イッチ57の常閉接点とリミットスイッチ58の常閉接点と
が直列に接続されている。そのため、窓11dに突出した
遮へい板12のツマミ12dを遮へい板12が開口部11aを開く
方向に操作するか、手動操作用ハンドル4を保持部14か
ら取り出すか、少なくともいずれか一方の操作により、
電動操作から手動操作への移行を予知して、電動機6,ON
用リレー53,OFF用リレー54への電源の供給を停止し、手
動操作モードに移行する。本実施例においても遮へい板
12に貼付けられ「電動」と表示された銘板18a,「手動」
と表示された銘板18bがそれぞれ電動操作モードおよび
手動操作モードを表示する。本実施例では、遮へい板12
を開方向に操作して開口部11aを露出させただけでも手
動操作モードに移行するので、他の電動操作装置の手動
操作ハンドルを持って来て手動操作を行うことができ
る。
なお、本実施例の電気回路は、リミットスイッチ57と
リミットスイッチ58とが直列接続されること以外は検討
案と同様である。
検討案における表示手段の変形例を第10図〜第12図に
より説明する。この変形例は第10図に示すように機械的
な表示手段の他に電気的な表示手段を設けたものであ
り、具体的には第1図、第4図の検討案の電動操作装置
の電光式の表示装置60と、ON,OFF状態を検出する信号用
開閉器68,トリップ状態を検知する補助開閉器69が加え
られ、さらにリミットスイッチ57の結線を一部変更した
ものである。
本変形例では表示装置60は電源表示灯61,電動操作表
示灯62,手動操作表示灯63,ON表示灯64,OFF表示灯65,ト
リップ表示灯66とを備え、各表示灯は互いに逆方向な発
光ダイオードとダイオードとの並列回路に抵抗器を直列
接続したものより成る。本変形例の全体回路および、表
示装置とその周辺回路をそれぞれ第11図および第12図に
示す。第11図において、LD1〜LD6はそれぞれ発光ダイオ
ード,D1〜D6はそれぞれ発光ダイオードLD1〜LD6の保護
用ダイオード,R1〜R6はそれぞれ発光ダイオードLD1〜LD
6の保護抵抗である。
各表示灯は、そのダイオード側の端子が電源50のB端
子に接続されている。電源表示灯61は抵抗器側の端子が
電源50のA端子に接続され、所定値以上の電源電圧が印
加されると点灯して電源表示を行なう。本変形例ではリ
ミットスイッチ57は、そのコモン端子57cが電源50のA
端子に接続され、常閉接点の57bがリミットスイッチ56
の接点56cを介してリレー53,54に選択的に接続されると
ともに、リレー53,54のa接点53b,54dを介して電動機6
の電機子55aに接続される。リミットスイッチ57の常閉
接点57bは、また電動操作表示灯62の抵抗器側の端子に
も接続され、電動操作時には電動操作表示灯62が点灯し
て表示を行う。リミットスイッチ57の常閉接点は手動操
作表示灯63の抵抗器側の端子に接続されている。これに
より、手動操作用ハンドル4を保持部14から取り外す
と、リミットスイッチ57の接点が常閉接点57a側に接続
され、手動操作表示灯63が点灯して表示を行うととも
に、電動操作表示灯62は消灯する。
一方、回路遮断器1に内蔵された補助開閉器69は、通
常は常閉接点69a側に接続され、電源50のA端子側はこ
の接点69aに接続された信号用開閉器68のコモン接点68c
に接続され、ON時には接点68aを介してON表示灯64を、O
FF時には接点68bを介してOFF表示灯65を択一的に点灯さ
せる。回路遮断器1がトリップすると、補助開閉器69は
反転し、ON表示灯64,OFF表示灯65がいずれも消灯すると
ともに電源50のA端子側が接点69aを介してトリップ表
示灯66を点灯させる。本変形例によれば、回路遮断器の
状態を電光表示できるため回路遮断器の状態を容易に確
認できる。
以上の実施例では、リミットスイッチ57がリレー53,5
4および電動機6の励磁回路を直接断路することで電動
操作を禁止する信号としていたがこれに限ることなく、
電動機6の制御回路を半導体回路あるいは論理回路で組
み、リミットスイッチ57が動作したときに、前記制御回
路が電動機6を停止させるような信号をリミットスイッ
チ57を介して前記制御回路に供給するよう構成してもよ
い。この場合において、電動操作を禁止する信号の発生
源はリミットスイッチに限ることなく、発光ダイオード
とフォトトランジスタとの組合せ等による光センサ、リ
ードスイッチ等の磁気センサ、あるいは静電容量の変化
を検出するセンサ、インダクタンスの変化を検出するセ
ンサ等を用いて手動操作用ハンドルの取外しまたは遮へ
い板の開操作等、電動操作から手動操作への移行に際
し、先立って行なわれる動作を検知して信号を発生する
ようにしてもよい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、筺体に手動操作ハンドルを着脱自在
に保持して手動操作時にこの手動操作ハンドルを筺体か
らはずして容易に用いることができ、遮蔽部材が開かれ
るだけで、電動操作時または事故時や停電時であって
も、電動操作機構の動作が阻止されるとともに手動操作
ハンドルが装着でき手動操作が即時に可能となり、電動
操作から手動操作への移行が安全、容易かつ迅速に行わ
れ、操作性と安全性に優れた回路遮断器の電動操作装置
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に至る過程で検討された回路遮断器の電
動操作装置(以下検討案)の主要部の構成を示す一部を
断面とした斜視図、第2図、第3図はそれぞれ検討案に
おける移行予知手段の一変形例において手動操作用ハン
ドルを保持部に格納した状態および手動操作用ハンドル
を保持部から取り外した状態を示す斜視図、第4図は検
討案における回路遮断器の電動操作装置の電気回路図、
第5図は検討案における回路遮断器の電動操作装置の補
助ハンドルにON・OFF表示を設けた例を示す斜視図、第
6図は補助ハンドルと表示窓との位置関係を示す斜視
図、第7図、第8図はそれぞれ本発明の一実施例におけ
る回路遮断器の電動操作装置の移行予知手段の手動操作
用ハンドルを保持部に格納し、開口部を遮へい板で塞い
だ状態および手動操作用ハンドルを保持部から取外し、
開口部を開いた状態を示す斜視図、第9図は本発明の一
実施例における回路遮断器の電動操作装置の電気回路
図、第10図は本発明の検討案の変形例における回路遮断
器の電動操作装置の斜視図、第11図は本変形例における
回路遮断器の電動操作装置の電気回路図、第12図は本変
形例における回路遮断器の電動操作装置の表示装置の電
気回路図、第13図、第14図はそれぞれ従来の回路遮断器
の電動操作装置の平面断面図および側面断面図である。 1:回路遮断器、2:ハンドル、4:手動操作用ハンドル、1
6,26:移行予知手段,18,60:表示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 和彦 新潟県北蒲原郡中条町大字富岡46番地1 株式会社日立製作所中条工場内 (72)発明者 長野 良正 新潟県北蒲原郡中条町大字富岡46番地1 株式会社日立製作所中条工場内

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電路を開閉する開閉機構を操作するハンド
    ルがケースの表面から突出して設けられた回路遮断器の
    上記ハンドルを電動あるいは手動操作ハンドルで開閉操
    作する回路遮断器の電動操作装置において、 上記電動操作機構を格納すると共に上記回路遮断器の上
    記表面を覆うよう固着された筺体と、上記手動操作ハン
    ドルが装着される装着部を有し上記ハンドルに係合して
    上記手動操作ハンドルの動きを上記ハンドルに伝達する
    伝達部と、上記手動操作ハンドルの装着部を覆う遮蔽部
    材と、上記遮蔽部材の開閉状態を検知するリミットスイ
    ッチを備え、 上記手動操作ハンドルは上記筺体に形成された手動操作
    ハンドル保持部に着脱自在に保持され、かつ上記遮蔽部
    材はその動作を妨げる手段を有することなく常時開閉自
    在に配設されており、 上記遮蔽部材が開かれることによって上記手動操作ハン
    ドルの上記装着部への装着を可能にするとともに上記リ
    ミットスイッチの検知により上記電動操作機構の動作が
    阻止されて電動操作から手動操作への移行が行われ、上
    記手動操作ハンドルの動作が妨げられることなく上記伝
    達部に伝達されて上記手動操作ハンドルの操作だけで手
    動操作を行えるよう構成されたことを特徴とする回路遮
    断器の電動操作装置。
  2. 【請求項2】上記手動操作ハンドルは上記筺体に形成さ
    れた手動操作ハンドル保持部に対して上記筺体の表面か
    ら突出しないように着脱自在に保持されたことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の回路遮断器の電動操作
    装置。
  3. 【請求項3】電路を開閉する開閉機構を操作するハンド
    ルがケースの表面から突出して設けられた回路遮断器の
    上記ハンドルを電動あるいは手動操作ハンドルで開閉操
    作する回路遮断器の電動操作装置において、 上記電動操作機構を格納すると共に上記回路遮断器の上
    記表面を覆うよう固着された筺体と、上記手動操作ハン
    ドルが装着される装着部を有し上記ハンドルに係合して
    上記手動操作ハンドルの動きを上記ハンドルに伝達する
    伝達部と、上記手動操作ハンドルの装着部を覆う遮蔽部
    材と、上記遮蔽部材の開閉状態を検知するリミットスイ
    ッチと、操作モードが電動操作モードか手動操作モード
    かを表示する表示手段とを備え、 上記手動操作ハンドルは上記筺体に形成された手動操作
    ハンドル保持部に着脱自在に保持され、かつ上記遮蔽部
    材はその動作を妨げる手段を有することなく常時開閉自
    在に配設されており、 上記遮蔽部材が開かれることによって上記手動操作ハン
    ドルの上記装着部への装着を可能にし、上記表示モード
    を手動モードの表示とするとともに上記リミットスイッ
    チの検知により上記電動操作機構の動作が阻止されて電
    動操作から手動操作への移行が行われ、上記手動操作ハ
    ンドルの動作が妨げられることなく上記伝達部に伝達さ
    れて上記手動操作ハンドルの操作だけで手動操作を行え
    るよう構成されたことを特徴とする回路遮断器の電動操
    作装置。
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