JP2624133B2 - レーダ信号処理装置 - Google Patents
レーダ信号処理装置Info
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- JP2624133B2 JP2624133B2 JP5195188A JP19518893A JP2624133B2 JP 2624133 B2 JP2624133 B2 JP 2624133B2 JP 5195188 A JP5195188 A JP 5195188A JP 19518893 A JP19518893 A JP 19518893A JP 2624133 B2 JP2624133 B2 JP 2624133B2
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Description
ルチドップラフィルタ(MDF:Multi Doppler Filte
r) をグランドクラッタの強度に基づいて選択し、物標
を分離するレーダ信号処理装置に関する。
は、パルスレーダ受信機の信号処理に、グランダクラッ
タのように地上固定物体からの比較的強力な反射波信号
を除去し、航空機などの移動物標のみの反射信号をドッ
プラ効果を利用して抽出するムービングターゲットイン
ジケータ(MTI:Moving Target Indicator )が利用
されている。
(MTI)とともに、近時のパルスレーダ受信機の信号
処理では、ウェザクラッタのような移動するクラッタ中
からも航空機などの移動物標の反射信号を検出する複数
のフィルタで構成されるマルチドップラフィルタ(MD
F)が一般的に用いられている。
は、一つのマルチドップラフィルタ(MDF)と接続し
て、その処理を行っている。この場合、前段のムービン
グターゲットインジケータ(MTI)ではゼロドップラ
付近に分布するグランドクラッタの大部分を抑圧し、こ
の後にマルチドップラフィルタ(MDF)によってクラ
ッタと物標とを分離している。このマルチドップラフィ
ルタ(MDF)の処理によってクラッタ内での物標の検
出を向上させている。
81号公報に開示された「レーダー信号処理装置」を挙
げることが出来る。この公報の例では、ターゲットとク
ラッタとのドップラ周波数成分の相違に用いて分離した
後にクラッタ抑圧演算を行い、あらゆる領域で有効なク
ラッタ抑圧演算を行っている。
た従来例の信号処理では、パルスレーダ受信機の信号処
理に一つのMDFを用いている。すなわち、MDFの周
波数特性が固定されていたため、抑圧度をあまり必要と
しない弱いクラッタエリアでも、強いエリアと同一の速
度応答のみしか得られない。したがって、グランドクラ
ッタに対する抑圧を高く処理すると速度応答特性が劣化
し、逆に、この速度応答特性を向上させるとクラッタ抑
圧性能が劣化するという欠点がある。
れたものであり、速度応答特性が改善され、クラッタ内
の物標の検出性能が向上して効果的な物標検出が可能に
なるレーダ信号処理装置の提供を目的とする。
に、本発明の請求項1記載のレーダ信号処理装置は、周
波数特性が相違する複数のフィルタを有し、入力信号の
ドップラ周波数に応じて物標の反射信号を検出したビデ
オ信号をそれぞれ出力する複数のマルチドップラフィル
タと、ノーマルビデオ信号からグランドクラッタの振幅
を内部に設定された段階的なスレッシュホールドレベル
と比較して検出し、クラッタ強度に応じたエリアのエリ
ア信号を出力するクラッタ検出手段と、このクラッタ検
出手段からのエリア信号に基づいて、上記複数のマルチ
ドップラフィルタからのビデオ信号の内よりエリア信号
のクラッタ強度に応じて選択したビデオ信号を出力する
マルチドップラフィルタ選択手段と、を備える構成とし
てある。
処理装置は、入力I/Qコヒアレントビデオ信号を処理
し、ゼロドップラ付近に多く分布するグランドクラッタ
を抑圧するムービングターゲットインジケータ消去手段
と、周波数特性が相違する複数のフィルタを有し、上記
ムービングターゲットインジケータ消去手段からの入力
信号のドップラ周波数に応じて物標の反射信号を検出し
たビデオ信号をそれぞれ出力する複数のマルチドップラ
フィルタと、ノーマルビデオ信号からグランドクラッタ
の振幅を内部に設定された段階的なスレッシュホールド
レベルと比較して検出し、クラッタ強度に応じたエリア
のエリア信号を出力するクラッタ検出手段と、このクラ
ッタ検出手段からのエリア信号に基づいて、上記複数の
マルチドップラフィルタからのビデオ信号の内よりエリ
ア信号のクラッタ強度に応じて選択したビデオ信号を出
力するマルチドップラフィルタ選択手段と、を備える構
成としてある。
は、グランドクラッタの強度に応じて周波数特性が異な
る複数のマルチドップラフィルタを選択して使用し、ク
ラッタ抑圧度を必要に応じて制限している。したがっ
て、速度応答特性が改善され、クラッタ内の物標の検出
性能が向上して効果的な物標検出が可能になる。
について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の
レーダ信号処理装置の実施例の構成を示すブロック図で
ある。図1において、このレーダ信号処理装置は、入力
I/Qコヒアレントビデオ信号Saを処理するムービン
グターゲットインジケータ(MTI)消去器1を有し、
このMTI消去器1では、ゼロドップラ付近に多く分布
するグランドクラッタを抑圧して、グランダクラッタの
ように地上固定物体からの比較的強力な反射波信号を除
去し、航空機などの移動物標のみの反射信号をドプラ効
果を利用して抽出する。
2に示す複数種の周波数特性の複数のフィルタを有し、
ドップラ周波数に応じてウェザクラッタと航空機などの
物標とを分離して、ウェザクラッタのような移動するク
ラッタ中から航空機などの移動物標の反射信号を検出し
たビデオ信号S2a,S2b…を出力するマルチドップ
ラフィルタ(MDF)2a,2b…(種類1,種類2
…)を有している。なお、MDF2a,2b以外にも順
次、周波数帯域が狭く、かつ、その中心周波数の間隔が
狭くなるフィルタ特性のMDFが設けられている。
れるノーマルビデオ信号Sbからグランドクラッタの振
幅を、トリガ信号St及び角度信号Srに基づき、か
つ、内部に設定された段階的なスレッシュホールドレベ
ルと比較して検出し、クラッタ強度に応じたエリア信号
Scを出力するクラッタ検出回路3と、MDF2a,2
b…からのビデオ信号S2a,S2b…を、クラッタ検
出回路3からのエリア信号Scに基づいて選択した出力
ビデオ信号Soを出力するMDF選択回路4とを有して
いる。ここで、エリア信号Scには、グランドクラッタ
強度に対応した複数のエリア信号がある。
いて説明する。入力I/Qコヒアレントビデオ信号Sa
が、MTI消去器1に入力され、ここでゼロドップラ付
近に多く分布するグランドクラッタが抑圧される。すな
わち、グランドクラッタのように地上固定物体からの比
較的強力な反射波信号を除去し、航空機などの移動物標
のみの反射信号をドップラ効果を利用して抽出する。さ
らに、この比較的強力な反射波信号を除去したビデオ信
号S2a,S2b…が複数種の周波数特性(種類1,種
類2…)であるMDF2a,2b…に出力される。
aを示す特性図である。また、図2(b)はMDF2b
のフィルタ特性Fbを示す特性図である。この図2
(a)に示すMDF2aと図2(b)に示すMDF2b
とは、内蔵する複数のフィルタの周波数特性が相違して
いる。図2(a)に示すMDF2aは複数のフィルタは
図2(b)に示すMDF2bの複数のフィルタに比較し
て、各フィルタの周波数帯域が広く、かつ、中心周波数
の間隔が広くなっている。
1からのビデオ信号を処理し、図2(a)(b)に示す
ドップラ周波数Da,Dbに応じてウェザクラッタや航
空機の移動物標を分離したビデオ信号S2a,S2bを
出力する。なお、MDF2a,2b以外にも順次、周波
数帯域が狭く、かつ、その中心周波数間が狭くなるフィ
ルタ特性のマルチドップラフィルタ(MDF)が設けら
れ、それぞれMDF2a,2bと同様に処理したビデオ
信号を出力する。
出回路3に入力される。クラッタ検出回路3ではノーマ
ルビデオ信号Sbに含まれるグランドクラッタの振幅
を、内部で段階的に設定したスレッシュホールドレベル
と比較して検出する。この検出したクラッタ強度に応じ
たエリアのエリア信号Scを、クラッタ検出回路3から
MDF選択回路4に出力する。
たエリア信号Scにより、例えば、クラッタが弱いエリ
アではMDF2a(種類1)からのビデオ信号S2aを
選択し、クラッタが強いエリアではMDF2b(種類
2)からのビデオ信号S2bを選択して出力する。
aでの処理を総合した抑圧特性を示す特性図であり、図
3(b)はMTI消去器1及びMDF2bでの処理を総
合した抑圧特性を示す特性図である。また、図4(a)
はMTI消去器1及びMDF2aでの処理を総合した速
度応答特性を示す特性図であり、図4(b)はMTI消
去器1及びMDF2bでの処理を総合した速度応答特性
を示す特性図である。
ンドクラッタの分布を示し、この面積が小さい程クラッ
タ抑圧度が高い。すなわち、MDF2bのクラッタの抑
圧特性がMDF2aに比較して優れている。
ば、0.7×100knotsのラジアルベロシテイに
対するベロシテイレスポンス(速度応答特性)は、図4
(a)に示すMTI消去器1及びMDF2aの総合処理
が、略マイナス(−)22dBであり、これに対して図
4(b)に示すMTI消去器1及びMDF2bに示す総
合処理では略マイナス(−)33dBである。すなわ
ち、速度応答特性はMTI消去器1及びMDF2aの総
合処理が良好である。
じて特性が異なる複数のMDF2a,2b…を選択して
使用して、クラッタ抑圧度を必要に応じて制限してい
る。したがって、抑圧度をあまり必要としない弱いクラ
ッタエリアでは低いベロシテイレスポンス(遅い速度応
答特性)が得られる。すなわち、従前の説明のように一
つのMDFを用いて、その周波数特性を固定していない
ため、抑圧度をあまり必要としない弱いクラッタエリア
では、強いエリアと同一の速度応答がなくなり、グラン
ドクラッタに対する抑圧を高く処理した場合にも速度応
答特性の劣化がなくなる。
号処理装置は、グランドクラッタの強度に応じて周波数
特性が異なる複数のMDFを選択して使用し、クラッタ
抑圧度を必要に応じて制限しているため、速度応答特性
が改善され、クラッタ内の物標の検出性能が向上して効
果的な物標検出が可能になるという効果を有する。
構成を示すブロック図である。
を示す特性図である。(b)は実施例における他のMD
Fのフィルタ特性を示す特性図である。
Fでの抑圧処理を示す抑圧特性図である。(b)は実施
例におけるMTI消去器及び他のMDFでの抑圧処理を
示す抑圧特性図である。
Fの速度応答処理を示す速度応答特性図である。(b)
は実施例におけるMTI消去器及び他のMDFの速度応
答処理を示す速度応答特性図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 周波数特性が相違する複数のフィルタを
有し、入力信号のドップラ周波数に応じて物標の反射信
号を検出したビデオ信号をそれぞれ出力する複数のマル
チドップラフィルタと、 ノーマルビデオ信号からグランドクラッタの振幅を内部
に設定された段階的なスレッシュホールドレベルと比較
して検出し、クラッタ強度に応じたエリアのエリア信号
を出力するクラッタ検出手段と、 このクラッタ検出手段からのエリア信号に基づいて、上
記複数のマルチドップラフィルタからのビデオ信号の内
よりエリア信号のクラッタ強度に応じて選択したビデオ
信号を出力するマルチドップラフィルタ選択手段と、 を備えるレーダ信号処理装置。 - 【請求項2】 入力I/Qコヒアレントビデオ信号を処
理し、ゼロドップラ付近に多く分布するグランドクラッ
タを抑圧するムービングターゲットインジケータ消去手
段と、 周波数特性が相違する複数のフィルタを有し、上記ムー
ビングターゲットインジケータ消去手段からの入力信号
のドップラ周波数に応じて物標の反射信号を検出したビ
デオ信号をそれぞれ出力する複数のマルチドップラフィ
ルタと、 ノーマルビデオ信号からグランドクラッタの振幅を内部
に設定された段階的なスレッシュホールドレベルと比較
して検出し、クラッタ強度に応じたエリアのエリア信号
を出力するクラッタ検出手段と、 このクラッタ検出手段からのエリア信号に基づいて、上
記複数のマルチドップラフィルタからのビデオ信号の内
よりエリア信号のクラッタ強度に応じて選択したビデオ
信号を出力するマルチドップラフィルタ選択手段と、 を備えるレーダ信号処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5195188A JP2624133B2 (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | レーダ信号処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5195188A JP2624133B2 (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | レーダ信号処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0727855A JPH0727855A (ja) | 1995-01-31 |
JP2624133B2 true JP2624133B2 (ja) | 1997-06-25 |
Family
ID=16336921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5195188A Expired - Lifetime JP2624133B2 (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | レーダ信号処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2624133B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105190350A (zh) * | 2013-03-19 | 2015-12-23 | 三菱电机株式会社 | 雷达装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62148873A (ja) * | 1985-12-23 | 1987-07-02 | Nec Corp | レ−ダ装置 |
JPS62225979A (ja) * | 1986-03-26 | 1987-10-03 | Nec Corp | レ−ダ装置 |
JPH0259951A (ja) * | 1988-08-26 | 1990-02-28 | Nec Corp | バッチジョブのオンラインによる起動管理方式 |
-
1993
- 1993-07-12 JP JP5195188A patent/JP2624133B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0727855A (ja) | 1995-01-31 |
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