JP2623231B2 - 水生植物の植栽構造 - Google Patents

水生植物の植栽構造

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JP2623231B2
JP2623231B2 JP6249910A JP24991094A JP2623231B2 JP 2623231 B2 JP2623231 B2 JP 2623231B2 JP 6249910 A JP6249910 A JP 6249910A JP 24991094 A JP24991094 A JP 24991094A JP 2623231 B2 JP2623231 B2 JP 2623231B2
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照夫 白石
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株式会社ジャグラス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は河川や湖沼における水辺
の侵食防止、水の浄化及び緑化のための水生植物の植栽
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水辺を緑化するための水生植物の
植栽方法には、図4に示すように布袋内に土砂を詰めた
土のう1を水辺に並べて設置し、その間に水生植物2を
植え、土のう1によって植えられた水生植物2や土の流
失を防止したものがある。
【0003】また図5に示すように透水性の箱3内に土
壌4を詰め、その上面を植栽用の穴5をあけた蓋6で閉
鎖し、これを水辺に並べて設置し、各穴5に水生植物7
を植え、箱3の上面を流失防止用の網8をもって覆った
ものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の植栽
方法の内、土のうを使用したものにあっては、河川の増
水時に土のうごと流失することが多く、また土のう内に
は根が張りにくく、このため、中に詰めた土砂が流失し
易いという問題があった。
【0005】また透水性の箱を並べる方法においては、
水位が低下した場合でも内部の土砂に水が供給されるよ
うにするには箱を深くする必要があり、内部に詰める土
壌量を多く要するにもかかわらず、詰めた土壌が流失し
易いという問題があった。
【0006】本発明はこのような従来の問題をにかんが
み、より安定性が高い状態の植栽が得られ、しかも水位
の上下にも順応して植えた植物への水が適度に供給さ
れ、植栽土壌の流失が防止される水生植物の植栽構造に
関する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題を
解決し、所期の目的を達成するための本発明特徴は、合
成樹脂製の透水材をもって成形された保形性のある筒状
ポット内に、天然及び又は人造の繊維質材を含む植生用
土壌材を充填し、該筒状ポットを水辺に投入した石材層
内に埋設するとともに、該筒状ポット内に水生植物を植
えてなる水生植物の植栽構造にある。更に他の特徴は、
水辺等の湿潤地に透水性の箱体を設置し、該箱体内に石
材を詰め、該石材内に筒状ポットを埋設することにあ
る。
【0008】
【作用】本発明の水生植物の植栽構造においては、筒状
ポット内の土壌材に対し、筒状ポットの周壁を通して水
が供給され、繊維質材を含む土壌材の吸い上げ作用によ
ってポット上部に植えられた植物に給水される。また植
えられた植物は、次第に根を広げ、ポット内にはびこ
り、土壌材全体を塊状に保持することとなり、繊維質材
と根によって他の粒状土壌材の流失が防がれる。
【0009】また水辺に投入した石材層や、透水性のあ
る箱体内に詰めた石材内に筒状ポットを埋め込むことに
より、筒状ポットの流失が効果的に防止される。
【0010】
【実施例】次に本発明の実施例を図1〜図3について説
明する。
【0011】図において、11は箱体であり、12は箱
体11内に詰めた栗石からなる石材、13は石材12内
に埋め込んで設置した筒状ポットである。
【0012】筒状ポット13は図3に示すように透水材
によって円筒形に成形され、下端を底蓋14をもって閉
鎖している。この筒状ポット13には、泥土の脱水処理
に使用されるドレーン材が使用でき、これは合成樹脂繊
維材料を円筒形の不織布状に成形したものであって、石
材12の詰め込み時における外力によっては変形しない
程度の保形性成を有している。
【0013】箱体11はコンクリートをもって成形さ
れ、底面に大きめの通水口15aが開口されているとと
もに、周壁に多数の小通水口15b,15b……が開口
されている。
【0014】設置に際しては、箱体11を水辺の水面下
の地盤上に多数並べ、内部に筒状ポット13を立てなが
ら石材12を箱体11内に詰めて筒状ポット13を抜け
止めする。
【0015】筒状ポット13内には、図3に示すように
植栽用の土壌材16を予め詰めておき、これに水生植物
苗17を植えておく。土壌材16にはピートモス、粒状
ロックウール、パーライト、その他の天然鉱物質、緩効
性窒素、速効性窒素、燐酸、加理、石灰、苦土、微量要
素及び繊維質として水ゴケを混合した肥料入りの人工土
壌材を使用している。
【0016】水生植物苗17の植え付けは、根部17a
を土壌材16内に埋めて植え付けた後、V字形に折り曲
げた直径10mm程度の鋼棒18を水生植物苗17の上
にまたがらせてV字状の両端間を弾性的にすぼめて筒状
ポット13内に挿入し、両端にて筒状ポット13の内面
を弾性的に押し付けることによって抜け止めさせ、これ
によって植えられた水生植物苗17が根を張る前に流失
するのを防いでいる。
【0017】尚、上述の実施例では、コンクリート製の
箱体を使用しているが、この箱体はコンクリートの他、
合成樹脂材料によって成形されたものでもよい。
【0018】尚、一例として筒状ポット13の大きさは
直径110mm、長さ650mm程度、また箱体11は
一辺が1900mmの正方形であって、高さが1000
mm程度の大きさのものを使用し、箱体11内に330
mm程度の間隔を隔てて筒状ポット13を立設する。
【0019】また、箱体を使用することなく、筒状ポッ
ト13を水辺に投入した石材層内に埋設し、その中に前
述と同様に植生土壌を詰め、水生植物苗を植えても良
い。
【0020】
【発明の効果】本発明の水生植物の植栽構造では、透水
性のある筒状ポットを使用し、その中に繊維質を含む植
生用土壌材を充填したものを水辺に投入した石材層内に
埋めて立設し、これに植栽するようにしたことにより、
少い植生用土壌材により効果的な植栽が可能になり、作
業も少い労力にて可能になるとともに、土壌材の流失が
防止される。
【0021】また本発明では、水辺に投入した石材層
や、透水性の箱体内に詰めた石材内にに上述した筒状ポ
ットを埋めて立設するようにしたことにより、安定性の
高い筒状ポットの立設状態が得られると同時に護岸効果
も高く、増水によっても流失され難い植栽構造が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る植栽構造の一例の縦断面図であ
る。
【図2】同平面図である。
【図3】本発明の植栽構造に用いている筒状ポット部分
の拡大断面図である。
【図4】従来例の断面図である。
【図5】他の従来例の断面図である。
【符号の説明】
11 箱体 12 石材 13 筒状ポット 14 底蓋 15a 通水口 15b 小通水口 16 土壌材 17 水生植物苗 17a 根部 18 鋼棒

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の透水材をもって成形された
    保形性のある筒状ポット内に、天然及び又は人造の繊維
    質材を含む植生用土壌材を充填し、該筒状ポットを水辺
    に投入した石材層内に埋設するとともに、該筒状ポット
    内に水生植物を植えてなる水生植物の植栽構造。
  2. 【請求項2】 水辺等の湿潤地に透水性の箱体を設置
    し、該箱体内に石材を詰め、該石材内に筒状ポットを埋
    設してなる請求項1に記載の水生植物の植栽構造。
JP6249910A 1994-09-19 1994-09-19 水生植物の植栽構造 Expired - Lifetime JP2623231B2 (ja)

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JPH0884532A (ja) 1996-04-02

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