JP2622660B2 - 磁気式ロータリダンパ - Google Patents

磁気式ロータリダンパ

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JP2622660B2
JP2622660B2 JP5166826A JP16682693A JP2622660B2 JP 2622660 B2 JP2622660 B2 JP 2622660B2 JP 5166826 A JP5166826 A JP 5166826A JP 16682693 A JP16682693 A JP 16682693A JP 2622660 B2 JP2622660 B2 JP 2622660B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気式ロータリダン
パに関し、さらに詳しくは、回転運動を磁力によって制
動する磁気式ロータリダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、VTR,テープレコーダ等の扉
開閉部に用いられる従来のダンパ機構の一例を示す説明
図である。このダンパ機構600において、オイル式ロ
ータリダンパ601は、内部に封入された粘性オイルに
より、回転軸601Jの回転を制動する。回転軸601
Jには平歯車602が取り付けられており、その平歯車
602はラック603と噛み合い状態にある。ラック6
03の終端は、扉Dに取り付けられている。扉Dには、
スプリングSが取り付けられている。
【0003】さて、扉Dが閉っている状態で、ユーザ
が、テープエジェクトボタンEを押すと、扉Dの保持レ
バー(図示省略)が外れ、スプリングSの反発力により
扉Dが自動的に開くが、オイル式ロータリダンパ601
の制動力があるため、扉Dはゆっくり滑らかに開くこと
になる。
【0004】次に、ユーザが、扉Dを指で押して閉める
と、扉Dの保持レバー(図示省略)がかかり、扉Dが閉
った状態に保持される。なお、オイル式ロータリダンパ
601の制動力およびスプリングSの反発力よりもユー
ザの力の方がずっと大きい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のダンパ機構
600では、オイル式ロータリダンパ601は、粘性オ
イルが漏れないような密封構造のため構成が複雑とな
り、コストアップとなる問題点がある。そこで、この発
明の目的は、簡単な構造で安価に構成できるロータリダ
ンパを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、この発
明は、相対回転可能に且つ相対回転しても両者が近接し
て面対向しているように配置された第1部材と第2部材
とからなり、第1部材はその対向面が相対回転方向に交
互にNS着磁されたマグネットであり、第2部材は半硬
質磁石であり、第1部材と第2部材の一方側を回転可能
に保持し、他方側を回転不能に保持し、両者間の磁力に
より一方側の回転を制動する磁気式ロータリダンパにお
いて、第1部材が軸方向断面段付形状であると共に、第
2部材が前記第1部材に間隙をあけて対向する軸方向断
面段付形状であることを特徴とする磁気式ロータリダン
パを提供する。
【0007】第2の観点では、この発明は、相対回転可
能に且つ相対回転しても両者が近接して面対向している
ように配置された第1部材と第2部材とからなり、第1
部材はその対向面が相対回転方向に交互にNS着磁され
たマグネットであり、第2部材は半硬質磁石であり、第
1部材と第2部材の一方側を回転可能に保持し、他方側
を回転不能に保持し、両者間の磁力により一方側の回転
を制動する磁気式ロータリダンパにおいて、第1部材が
軸方向断面段付形状であると共に、第2部材が前記第1
部材に間隙をあけて対向する軸方向断面段付形状であ
り、第1部材と第2部材との間隙の一部にグリースを添
加することを特徴とする磁気式ロータリダンパを提供す
る。
【0008】
【作用】上記第1の観点による磁気式ロータリダンパで
は、マグネットまたは半硬質磁石の一方を他方に対して
相対回転させうるが、マグネットはその対向面が交互に
NS着磁されているため、両者間にヒステリシストルク
が働く。そして、マグネットおよび半硬質磁石に段を設
けて、この両段付面を対向させているので、マグネット
と半硬質磁石との対向面積が大きくなって、両者間にヒ
ステリシストルクがより大きく働く。このように、従来
のオイル式ロータリダンパと同様に回転運動を制動する
ことが出来るが、構成はより簡単になり、そのため安価
に製作でき、コストを低減できる。また、直径を大きく
せずに対向面積を大きくでき、高トルクで相対回転を制
動できる。
【0009】上記第2の観点による磁気式ロータリダン
パでは、マグネットまたは半硬質磁石の一方を他方に対
して相対回転させうるが、マグネットはその対向面が交
互にNS着磁されているため、両者間にヒステリシスト
ルクが働く。そして、マグネットおよび半硬質磁石に段
を設けて、この両段付面を対向させているので、マグネ
ットと半硬質磁石との対向面積が大きくなって、両者間
にヒステリシストルクがより大きく働く。さらに、マグ
ネットと半硬質磁石との間隙の一部にシリコーングリー
ス,フッ素系グリース等を添加しているため、グリース
等の粘性が働き、高トルクで相対運転が制動される。こ
のように、従来のオイル式ロータリダンパと同様に回転
運動を制動することが出来るが、構成はより簡単にな
り、そのため安価に製作でき、コストを低減できる。ま
た、直径を大きくせずに対向面積を大きくでき、高トル
クで相対回転を制動できる。また、グリース等の粘性が
働くので、さらに高トルクで相対運転を制動できる。
【0010】なお、マグネットまたは半硬質磁石の対向
面積,厚み,磁気特性,着磁ピッチなどを変化させれ
ば、制動力を高度に制御することが可能である。
【0011】
【実施例】以下、図に示す実施例によりこの発明をさら
に詳細に説明する。なお、これによりこの発明が限定さ
れるものではない。図1は、この発明の一実施例の磁気
式ロータリダンパ400の分解斜視図である。この磁気
式ロータリダンパ400において、マグネットハウジン
グ49は、円盤状で且つ軸方向の断面が段付形状のマグ
ネット本体41と,その円周方向に突出した取付部44
とからなっている。マグネット本体41は、中心部に凹
部42および軸部43を有する。また、円周方向に交互
にNS着磁されている。マグネット本体41の大きさ
は、例えば直径20mmである。
【0012】マグネットハウジング49の材料は、例え
ばフェライト系プラスチックマグネット,希土類マグネ
ット(Sm−Co系,Nd−Fe−B系),金属磁石(Al
−Ni−Co系,Fe−Cr−Co系)等であるが、他の材
料を用いてもよい。
【0013】45は、ワッシャである。ワッシャ45の
材料は、例えばポリアミド樹脂(66ナイロン)であ
る。
【0014】46は、円板形状で且つ軸方向の断面が段
付形状のヒス板である。このヒス板46の材料は、例え
ばマルテンサイト系ステンレス鋼の焼入材である。この
外にMn鋼系,Cr−Co系,析出硬化系ステンレス鋼,
Cr鋼などを用いてもよい。
【0015】47は、ピニオンギアである。該ピニオン
ギア47は、前記マグネットハウジング49の軸部43
を遊挿可能な穴部48を有する。また、前記ヒス板46
と一体成形されている。ピニオンギア47の材料は、例
えばポリアセタール樹脂等のエンジニアリングプラスチ
ックであるが、この外の物を用いてもよい。
【0016】図2は、上記磁気式ロータリダンパ400
の断面図である。図2のように、マグネット本体41の
軸部43にワッシャ45を挿入し、次いでピニオンギア
47の穴部48を挿入し、マグネット本体41の段付の
着磁面とヒス板46とを面対向させる。両者が面対向し
た状態は、両者間の磁気引力により保持される。両者の
間隙はワッシャ45の厚みによって任意に設定できる
が、両者は磁気引力により保持されているだけなので、
ワッシャ45の交換は容易である。
【0017】上記磁気式ロータリダンパ400では、マ
グネット本体41に対してヒス板46を回転させうる
が、マグネット本体41とヒス板46の間にヒステリシ
ストルクが働くため、ヒス板46の回転運動が制動され
る。この制動力は、マグネット本体41とヒス板46の
材料や,マグネット本体1の着磁量によって任意に設定
できる。また、ワッシャ45を外したり交換して両者の
間隙を変えることによっても調整できる。また、マグネ
ット本体41とヒス板46とを段付形状にして対向面積
を増加させたから、ヒステリシストルクが大きく働い
て、高トルクでヒス板46の回転運動を制動できる。
【0018】さらに、軸部43と穴部48との間隙にシ
リコーングリース(高温下で使用する場合は、フッ素系
グリースでも良い)を添加すれば、粘性により制動力を
高めることが出来る。従って、極めて容易に適切な制動
力を得られるようになる。また、オイルの劣化のような
ことがないから、制動力の安定性も向上できる。さらに
部品点数を減らすことが出来るので、コストを下げるこ
とが出来る。
【0019】図3は、上記磁気式ロータリダンパ400
を、VTR,テープレコーダ等の扉開閉部のダンパ機構
として用いた例の説明図である。磁気式ロータリダンパ
400は、そのマグネットハウジング49でシャーシT
に取り付けられている。そして、ピニオンギア47は、
ラック603と噛み合い状態にある。ラック603の終
端は、扉Dに取り付けられている。扉Dには、スプリン
グSが取り付けられている。
【0020】さて、扉Dが閉っている状態で、ユーザ
が、テープエジェクトボタンEを押すと、扉Dの保持レ
バー(図示省略)が外れ、スプリングSの反発力により
扉Dが自動的に開くが、磁気式ロータリダンパ400の
制動力があるため、扉Dはゆっくり滑らかに開くことに
なる。
【0021】ユーザが、扉Dを指で押して閉めると、扉
Dの保持レバー(図示省略)がかかり、扉Dが閉った状
態に保持される。なお、磁気式ロータリダンパ400の
制動力およびスプリングSの反発力よりもユーザの力の
方がずっと大きい。
【0022】他の実施例としては、マグネット本体41
側に穴部を設けると共に、ピニオンギア47側に軸部を
設け、その軸部を穴部に挿入して、ヒス板46を一体成
形したピニオンギア47とマグネットハウジング49と
を面対向状態で一体にしたものが挙げられる。
【0023】また、マグネット本体41とヒス板46と
を置換したものが挙げられる。すなわち、マグネット本
体をピニオンギア側とし、ヒス板をハウジング側とした
ものが挙げられる。
【0024】さらに、マグネット本体41の背面(対向
面と反対側の面)にヨーク板を付設したものが挙げられ
る。これにより制動力を強化できる。なお、シャーシに
よりヨーク板を兼ねてもよい。
【0025】
【発明の効果】この発明の磁気式ロータリダンパは、上
記のように構成されているため、構造を簡単化でき,部
品点数を減少でき、従って、コストを下げることが出来
る。さらに、適正な制動力を容易に得られるようにな
る。そこで、VTR,テープレコーダ等の扉開閉部や,
カセットの挿入/排出部のダンパ機構として有用であ
る。また、例えば、ノギスの柄の長手方向にラックを設
け,その柄に沿って動く爪に当該磁気式ロータリダンパ
を設け、爪のリニア移動を磁力により制動するような用
途にも有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の磁気式ロータリダンパの
分解斜視図である。
【図2】図1の磁気式ロータリダンパの断面図である。
【図3】図1の磁気式ロータリダンパを、VTR,テー
プレコーダ等の扉開閉部のダンパ機構として用いた例の
説明図である。
【図4】VTR,テープレコーダ等の扉開閉部に用いら
れる従来のダンパ機構の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
400 磁気式ロータリダンパ 41 マグネット本体 46 ヒス板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対回転可能に且つ相対回転しても両者
    が近接して面対向しているように配置された第1部材と
    第2部材とからなり、第1部材はその対向面が相対回転
    方向に交互にNS着磁されたマグネットであり、第2部
    材は半硬質磁石であり、第1部材と第2部材の一方側を
    回転可能に保持し、他方側を回転不能に保持し、両者間
    の磁力により一方側の回転を制動する磁気式ロータリダ
    ンパにおいて、第1部材が軸方向断面段付形状であると
    共に、第2部材が前記第1部材に間隙をあけて対向する
    軸方向断面段付形状であることを特徴とする磁気式ロー
    タリダンパ。
  2. 【請求項2】 相対回転可能に且つ相対回転しても両者
    が近接して面対向しているように配置された第1部材と
    第2部材とからなり、第1部材はその対向面が相対回転
    方向に交互にNS着磁されたマグネットであり、第2部
    材は半硬質磁石であり、第1部材と第2部材の一方側を
    回転可能に保持し、他方側を回転不能に保持し、両者間
    の磁力により一方側の回転を制動する磁気式ロータリダ
    ンパにおいて、第1部材が軸方向断面段付形状であると
    共に、第2部材が前記第1部材に間隙をあけて対向する
    軸方向断面段付形状であり、第1部材と第2部材との間
    隙の一部にグリースを添加することを特徴とする磁気式
    ロータリダンパ。
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