JP2621292B2 - 抗菌化合物 - Google Patents

抗菌化合物

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JP2621292B2
JP2621292B2 JP2605288A JP2605288A JP2621292B2 JP 2621292 B2 JP2621292 B2 JP 2621292B2 JP 2605288 A JP2605288 A JP 2605288A JP 2605288 A JP2605288 A JP 2605288A JP 2621292 B2 JP2621292 B2 JP 2621292B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、改良された抗菌活性を有する新規キノロン
カルボン酸化合物、その製造方法ならびにその新規化合
物を有効成分とする抗菌剤に関する。
[従来の技術] キノロンカルボン酸系抗菌剤はナリジクス酸にはじま
り、ピリミド酸更にピペミド酸が開発されてきた。これ
らはグラム陰性菌に有効な尿路感染症治療薬として臨床
上用いられている。近年、開発されたノルフロキサシ
ン,エノキサシン及びオフロキサシンが現在ニューキノ
ロン系抗菌剤として臨床に汎用されている。これら市販
品や開発品では、7位にピペラジニル基をもつものが主
流であるが、これらの市販品とは異なる新しい系統の化
合物として、7位に縮合ピペラジニル基を持つキノロン
カルボン酸系化合物についても、研究がなされ、特許出
願も何件かなされている。これらの特許出願としては、
例えば、特開昭61−205258、同59−204193、同59−2041
94、同59−222494、同60−23381及び同60−23382等が挙
げられる。これらの特許出願に具体的に開示されている
キノロンカルボン酸系化合物が、7位に持つピペラジニ
ル環に縮合している環はいずれも飽和した環である。一
方不飽和の環が縮合した複素環基を7位に有するキノロ
ン化合物は、特開昭60−166681に開示されている。
[発明が解決しようとする課題] ノルフロキサシン及びエノキサシンは、緑膿菌を含む
グラム陰性菌に対して著しい抗菌活性を示すが、グラム
陽性菌に対する活性はグラム陰性菌に対するほど強くな
い。更に動物あるいはヒトに経口投与した場合の、経口
吸収性あるいはバイオアベラビリティ(生物学的利用
率)の点でさらに改善が望まれる。オフロキサシンはこ
れらの問題がある程度改善された抗菌剤と考えられてい
るが、なお、抗菌活性の面においては、必ずしも満足で
きるものでない。第三世代セフェム系に高度耐性を示す
メチシリン・セフェム耐性黄色ブドウ球菌,表皮ブドウ
球菌等のブドウ球菌、および腸球菌,溶連菌等のグラム
陽性菌への抗菌活性が改善され、かつ副作用(特に中枢
性)の少ない抗菌剤の登場が望まれている。
本発明の目的は、このような従来のキノロン系化合物
に比べより抗菌力が改良された新しい構造のキノロン系
化合物を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、よりすぐれた抗菌力を有するキノロン
系化合物を得るべく鋭意研究を行った結果、7位に置換
基を有する5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]
ピラジン−7−イル基という特定の縮合複素環基を有す
るキノロン系化合物の創製に成功するとともに、これら
特定縮合複素環基を7位に持つ化合物のうち、特に1位
に特定の基を持つ本発明のキノロン系化合物またはその
塩は、意外にも、従来具体的に公知のキノロン系化合物
に比べグラム陰性菌のみならずグラム陽性菌に対しても
格段優れた抗菌力を発揮することを知見し、本発明を完
成させるに至った。
すなわち、本発明は 式[I] (式中、Xはハロゲン原子を、R1はエステル化されてい
てもよいカルボキシル基を、R2およびR3は、独立して、
水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基また
は、置換されていてもよいフェニル基を示す。但し、R2
およびR3が同時に水素原子である場合を除く。)で表わ
されるキノロン化合物またはその塩およびその製造法お
よびそれらを有効成分とする抗菌剤に関する。
式[I]で表わされる化合物において、R1で表わされ
るエステル化されたカルボキシル基のエステル部分とし
ては、例えば、置換されていてもよい低級アルキル、低
級アルケニル、アリール、複素環基及びシリル基が挙げ
られる。さらにその具体例としては、例えばメチルエス
テル,エチルエステル,n−プロピルエステル,ベンジル
エステル,4−ニトロベンジルエステル,フェニルエステ
ル,ピバロイルオキシメチルエステル,アセトキシメチ
ルエステル等が挙げられる。
すなわち、R1は式[I]で示される化合物がカルボン
酸またはその薬理学的に許容しうるエステルであっても
よいことを示す。
Xで表わされるハロゲンとしては、フッ素,塩素,臭
素及びヨウ素が含まれる。R2及びR3で表わされる低級ア
ルキル基としては、メチル,エチル,プロピル,イソプ
ロピル基等のC1-3アルキルが好ましい。置換アルキル基
としては、例えばメトキシメチル,2−メトキシエチル基
等の低級アルコキシ置換アルキル基、例えばトリフルオ
ロメチル基等のハロゲン置換アルキル基が含まれる。R2
およびR3で表わされる置換されていてもよいフェニル基
の置換分としては、塩素及びフッ素等のハロゲン原子、
メトキシ,エトキシ等の低級アルコキシ基及び、メチ
ル,エチル等の低級アルキル基等が含まれる。
本化合物のうち、とりわけXがフッ素原子、または塩
素原子で、R1がカルボキシル基、R2がメチル,エチル,
メトキシメチルまたはフェニル、R3が水素原子またはメ
チルである化合物が好ましい。とりわけXがフッ素原子
でR1がカルボキシル基であり、R2がメチル,エチルまた
はフェニルでR3が水素原子である化合物は、すぐれた抗
菌作用を示す実施態様である。
式[I]で示される本願発明の目的化合物は、式[I
I] (式中、Yは反応性脱離基を示し、XおよびR1は前義の
通りである。)で表わされる化合物またはその塩と、式
[III] (式中、R2およびR3は前義の通りである。)で表わされ
る化合物とを縮合させ、要すれば加水分解することによ
り得られる。式[II]における反応性脱離基としては、
ハロゲン原子(例、フッ素,塩素),アリールスルホニ
ル(例、ベンゼンスルホニル,p−トリルスルホニル),
アリールスルフィニル(例、ベンゼンスルフィニル),
低級アルキルスルホニル(例、メタンスルホニル),ア
リールスルホニルオキシ(例、ベンゼンスルホニルオキ
シ),低級アルキルスルホニルオキシ(例、メタンスル
ホニルオキシ)等が挙げられる。
本反応は、エタノールの如きアルコール類、ジオキサ
ン,テトラヒドロフラン,1,2−ジメトキシエタンの如き
エーテル類、ベンゼン,トルエン,キシレンの如き芳香
族炭化水素類、N−メチルピロリドン,アセトニトリ
ル,ジメチルホルムアミド,ジメチルアセトアミド,ジ
メチルスルホキシド等の不活性溶媒中、10〜200℃、好
ましくは50〜150℃において、30分から24時間、通常は
1〜5時間行なう。
本反応は脱酸剤の存在下に原料化合物[III]を原料
化合物[II]に対して当量ないしやや過剰量好ましく
は、1.0〜4倍モル量使用して行なうのが好ましい。脱
酸剤としては、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム等の
水酸化物、炭酸ナトリウム,炭酸カリウム等の炭酸塩、
炭酸水素ナトリウム等の重炭酸塩、トリエチルアミン,
ピリジン,ピコリン等の有機塩基が挙げられる。なお、
ピリジン,ピコリン,トリエチルアミン等を過剰に用い
て脱酸剤の役割と溶媒としての役割を兼ねさせてもよ
い。脱酸剤は、通常、原料化合物[II]に対して、1.5
〜4倍モル量好ましくは2〜3倍モル量用いられる。あ
るいは、原料化合物[III]を過剰に用いて脱酸剤とし
ての役割を兼ねさせてもよい。
更にR1がエステル化されたカルボキシル基である場
合、この縮合反応後、所望により、通常よく知られた方
法、例えば酸またはアルカリによる加水分解によりR1
カルボキシル基の化合物に変換することができる。この
ような加水分解は例えば水酸化ナトリウム,水酸化カリ
ウム,炭酸ナトリウム,炭酸カリウムのようなアルカリ
又は例えば塩酸や硫酸のような酸によって、吸,メタノ
ール,エタノール等のアルコール類あるいはそれらの混
合溶媒中で室温から溶媒の沸点で容易に実施することが
できる。すなわち、自体公知の方法によって、加水分解
を行なうことができる。
次に式[I]で表わされる化合物は、所望ならば常法
に従ってその塩に変換することができる。本発明の塩と
しては通常用いられる無毒性塩が適しており、例えば、
塩酸,硫酸,リン酸等の無機酸との塩、メタンスルホン
酸、乳酸、クエン酸、酒石酸等の有機酸の塩が挙げられ
る。またカルボキシル基におけるアルカリ金属またはア
ルカリ土類金属塩、例えばナトリウム、カリウム、マグ
ネシウム等の塩が挙げられる。
このようにして得られる[I]またはその塩は、自体
公知の手段たとえば濃縮、液性変換、転溶、溶媒抽出、
凍結乾燥、結晶化、再結晶、クロマトグラフィーなどに
単離精製することができる。
尚、原料化合物[II]は、例えば、特開昭61−1682に
記載の方法又はそれと同様な方法に従って製造すること
ができる。
式[II]で表わされる出発化合物の塩としては、式
[I]で表わされる化合物について、上記したような塩
がそのまま適用される。
前記式[III]で表わされる化合物は、例えば式[I
V] で示される化合物をジャーナル ケミカル リサーチ
シノップス 1984年28頁に記載の方法またはそれに準じ
た接触還元法で還元することにより得られる。
このような接触還元での、触媒としては白金,酸化白
金,パラジウム,ラネーニッケル,ロジウムが挙げら
れ、とくに白金,酸化白金,パラジウムが好ましい。反
応温度は室温もしくは加熱下で実施されるが、好ましく
は室温から150℃である。水素圧としては常圧から200気
圧で行なわれる。更に反応溶媒としては水,メタノー
ル,エタノール等のアルコール類,テトラヒドロフラ
ン,ジオキサン等のエーテル類,酢酸が挙げられる。好
ましくは、エタノール,水および酢酸である。
更に本発明化合物[I]もしくはそれの生理学的に許
容される塩を人に対して抗菌剤として使用する場合、そ
の投与量は、年令,体重,症状,投与経路,投与回数等
により異なるが、1日当り0.5〜500mg/kg,好ましくは5
〜100mg/kgを1日2〜3回に分割して投与するのがよ
い。投与経路は経口、非経口のいずれでもよい。
本発明の化合物は原末のままでもよいが、通常製剤用
担体と共に調製された形で投与される。その具体例とし
ては、錠剤,カプセル剤,顆粒剤,細粒剤,散剤,シロ
ップ剤,注射剤等が挙げられる。これらの製剤は常法に
従って調製される。経口用製剤担体としては、デンプ
ン,マンニット,結晶セルロース,カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム等の製剤分野において常用されてい
る物質が用いられる。注射用担体としては、蒸留水,生
理食塩水,グルコース溶液,輸液剤等が用いられる。
[発明の効果] 下記する本発明の代表化合物である実施例1〜8の化
合物について試験管内抗菌活性を、市販品のノルフロキ
サシン,オフロキサシンの試験管内抗菌活性とともに調
べた。その結果を、表Iに示す。尚、試験管内抗菌活性
は、下記の方法により、最小阻止濃度(MIC)をμg/ml
で表わした。
測定方法: 試験化合物のMIC値は寒天希釈法(agardilution meth
od)により決定した。即ち、順次薄められた試験化合物
の水溶液1.0mlをシャーレ(petri dish)に注ぎ、次に
トリプティカーゼ・ソイ・アーガー(Trypticase soy a
gar)9.0mlを注いで混ぜる。その混合寒天プレート上に
試験菌の懸濁液(約108CFU/ml)塗沫する。37℃で18時
間培養(incubation)した後、試験菌の増殖を完全に阻
害する試験化合物の最低濃度を、最小阻害濃度(MIC:mi
nimal inhibitory concentration)とする。
表Iで示された最小阻止濃度からわかるように本発明
化合物は、市販のノルフルキサシン及びオフロキサシン
に比べグラム陰性菌のみならずグラム陽性菌に対しても
強い抗菌力を示す。従って、本発明化合物は、各種病原
菌に起因するヒトを含む動物や魚類等の疾病治療薬とし
て有用であり、農薬、食品の保存剤、あるいは手術器具
の消毒剤等としても利用可能である。
[実施例] 以下に参考例,実施例で本発明をさらに詳しく説明す
るが、これらは単なる例であって本発明を何ら限定する
ものではない。
以下の参考例,実施例においてカラムクロマトグラフ
ィーにおける溶出はTLC(Thin Layer Chromatograph
y,薄層クロマトグラフィー)による観察下に行なわれ
た。TLC観察においては、TLCプレートとして(Merck)
社製のキーゼルゲル60F254(70〜230メッシュ)を、展
開溶媒としてはカラムクロマトグラフィーで溶出溶媒と
して用いられた溶媒を、検出法としてUV検出器を採用し
た。カラム用シリカゲルは同じくメルク社製のキーゼル
ゲル60(70〜230メッシュ)を用いた。またNMRスペクト
ルは内部または外部基準としてテトラメチルシランを用
いてXL−100A(100MHz),EM360(60MHz),EM390(90MH
z)またはT60(60MHz)型スペクトメーターで測定し、
全δ値をppmで示した。混合溶媒において( )内に示
した数値は各溶媒の容量混合比である。参考例、実施例
中の記号は次のような意味を有する。
s:シングレット t:トリプレット q:カルテット br:ブロード dd:ダブル ダブレツト m:マルチプレット J:カップリング定数 参考例1 2−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−
a]ピラジン 2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン2.0g(ジャ
ーナル メデシナル ケミストリー 27巻,206頁,1984
年(J.Med.Chem.,27,206,1987)の記載方法で合成)を
エタノール70mlに溶解し、酸化白金170mgの存在下、水
素気流中室温で撹拌する。計算量の水素を吸収させたの
ち、触媒をろ去し、ろ液を減圧濃縮すると、2−メチル
−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン
2.0gが得られる。
NMRスペクトル(CDCl3)δ:2.20(3H,s),2.33(2H,
s),3.18(2H,t,J=5Hz),3.86(2H,t,J=5Hz),4.03
(2H,s),6.51(1H,s) 参考例2 2−エチル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−
a]ピラジン a) アミノピラジン6.4g、1−ブロモ−2−ブタノン
11.2gおよびエタノール70mlの混合液を2時間加熱還流
後、反応液を冷却し、析出した結晶をろ去する。ろ液を
減圧下で濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、クロロホルム−メタノール(20:1)で溶
出すると2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン0.6g
が得られる。
NMRスペクトル(CDCl3)δ:1.35(3H,t,J=7Hz),2.87
(2H,q,J=7Hz),7.45(1H,s),7.80(1H,d,J=5Hz),
7.98(1H,dd,J=5Hzと1.5Hz),8.98(1H,d,J=1.5Hz) b) 2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン0.6gを
エタノール35mlに溶解し、酸化白金100mgの存在下、水
素気流中室温で撹拌する。計算量の水素を吸収させたの
ち、触媒をろ去し、ろ液を減圧濃縮すると、2−エチル
−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン
0.5gが黄色油状物として得られる。
NMRスペクトル(CDCl3)δ:1.20(3H,t,J=7Hz),2.56
(2H,q,J=7Hz),3.19(2H,t,J=5Hz),3.43(2H,br),
3.88(2H,t,J=5Hz),4.07(2H,s),6.49(1H,s) 参考例3 2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ
[1,2−a]ピラジン a) アミノピラジン14.5g、1−ブロモ−3−メチル
−2−ブタノン27.7gおよびエタノール150mlの混合液を
70℃で4時間加熱撹拌する。析出不溶物をろ去後、ろ液
を減圧下濃縮し、残渣を1規定塩酸70mlで抽出する。塩
酸溶液を炭酸ナトリウムで中和後クロロホルムで抽出
し、抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥する。減圧下
で溶媒を留去後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、クロロホルム−メタノール(20:1)で
溶出すると2−イソプロピルイミダゾ[1,2−a]ピラ
ジン3.0gが得られる。
NMRスペクトル(CDCl3)δ:1.37(6H,d,J=7Hz),3.17
(1H,m),7.45(1H,s),7.80(1H,d,J=5Hz),7.98(1
H,dd,J=5Hzと1.5Hz),9.00(1H,d,J=1.5Hz) b) 2−イソプロピルイミダゾ[1,2−a]ピラジン
1.8gを参考例1と同様の条件下で接触還元を行なうと2
−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2
−a]ピラジン1.7gが得られる。
NMRスペクトル(CDCl3)δ:1.25(6H,d,J=7Hz),2.90
(1H,m),3.25(2H,t,J=5Hz),3.97(2H,t,J=5Hz),
4.15(2H,s),5.6(1H,br),6.57(1H,s) 参考例4 2−メトキシメチル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ
[1,2−a]ピラジン a) 2−クロロメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン
2.3g(ジャーナル メデシナル ケミストリー 27巻,2
06頁,1984年(J.Med.Chem.,27,206,1984)に記載の方法
で合成)をメタノールに溶かし、28%ナトリウムメチラ
ート メタノール溶液3mlを加えて6時間加熱還流す
る。減圧下溶媒を留去後、残渣に水50mlを加え、塩酸で
中和後クロロホルムで抽出する。抽出液を乾燥後減圧下
で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、クロロホルム−メタノール(20:1)で溶出す
ると2−メトキシメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン
2.3gが得られる。
融点 71−72℃ NMRスペクトル(CDCl3)δ:3.49(3H,s),4.69(2H,
s),7.67(1H,s),7.84(1H,d,J=5Hz),8.03(1H,dd,J
=5Hzと1.5Hz),9.03(1H,d,J=1.5Hz) b) 2−メトキシメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジ
ン1.6gを参考例1と同様の条件下で接触還元を行なうと
2−メトキシメチル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ
[1,2−a]ピラジン1.7gが得られる。
NMRスペクトル(CDCl3)δ:3.21(2H,t,J=5Hz),3.42
(3H,s),3.93(2H,t,J=5Hz),4.09(2H,s),4.38(2
H,s),6.80(1H,s) 参考例5 3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−
a]ピラジン a) アミノピラジン12.8gをエタノール200mlに溶解
し、2−ブロモプロピオンアルデヒド30gを加えて60℃
で6時間加熱撹拌する。減圧下に溶媒を留去し、残留物
を水にとかし、炭酸ナトリウムでアルカリ性としたの
ち、ジクロルメタンで抽出する。抽出液を水洗,乾燥後
減圧下で溶媒を留去すると3−メチルイミダゾ[1,2−
a]ピラジン9.4gが得られる。
融点 155−157℃ NMRスペクトル(CDCl3)δ:2.52(3H,s),7.57(1H,
s),7.87(2H,s),9.06(1H,s) b) 3−メチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン5.1gを
参考例と同様の条件下で接触還元を行なうと3−メチル
−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン
5.2gが得られる。
融点 38−41℃ NMRスペクトル(CDCl3)δ:2.13(3H,s),2.27(1H,
s),3.21(2H,t,J=5Hz),3.73(2H,t,J=5Hz),4.01
(2H,s),6.67(1H,s) 参考例6 3−エチル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−
a]ピラジン a) アミノピラジン20.1gをエタノール200mlに溶解
し、2−ブロモブチルアルデヒド35.2gを加えて70−80
℃で1.5時間加熱撹拌する。反応液を減圧下で濃縮し析
出した結晶をろ取し、これを水にとかし、炭酸水素ナト
リウム水溶液で中和後クロロホルムで抽出する。抽出液
を水洗,乾燥後減圧下で濃縮乾固し、残渣をエーテルか
ら再結晶すると3−エチルイミダゾ[1,2−a]ピラジ
ン22gが得られる。
融点 127−128℃ NMRスペクトル(CDCl3)δ:1.41(3H,t,J=7.5Hz),2.8
9(2H,q,J=7.5Hz),7.60(1H,s),7.87(2H,s),9.06
(1H,s) b) 3−エチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン3.0gを
参考例1と同様の条件下で接触還元すると3−エチル−
5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン3.
2gが得られる。
NMRスペクトル(CDCl3)δ:1.23(3H,t,J=7.5Hz),2.1
3(1H,br),2.50(2H,q,J=7.5Hz),3.22(2H,d,J=5H
z),3.76(2H,d,J=5Hz),4.05(2H,s),6.70(1H,s) 参考例7 2−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−
a]ピラジン a) アミノピラジン9.4gをエタノール200mlに溶解
し、2−ブロモアセトフェノン20gを加えて4時間加熱
還流する。不溶物をろ去し、ろ液を減圧下に濃縮し、残
渣を水にとかし、炭酸ナトリウムでアルカリ性としたの
ち、ジクロルメタンで抽出する。抽出液を水洗、乾燥
後、減圧下で濃縮する。残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、クロロホルム−メタノール(2
0:1)で溶出すると2−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピ
ラジン2.0gが得られる。
融点 155−157℃ NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.3〜7.6(3H,m),7.8〜8.2
(5H,m),9.12(1H,s) b) 2−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピラジン2.0g
を参考例1と同様の条件下で接触還元を行なうと2−フ
ェニル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピ
ラジン1.4gが得られる。
融点 50−53℃ NMRスペクトル(CDCl3)δ:2.17(1H,br),3.18(2H,t,
J=5Hz),3.91(2H,t,J=5Hz),4.10(2H,s),7.03(2
H,s),7.1〜7.5(3H,m),7.6〜7.85(2H,m) 参考例8 2−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロイミ
ダゾ[1,2−a]ピラジン 2−トリフルオロメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン
1.0g(ジャーナル ヘテロサイクリック ケミストリ
ー,23巻,1031頁,1986年(J.Heterocyclic Chemistry
23,1031,1986)の記載方法で合成)を参考例1と同様の
条件下で接触還元を行なうと2−トリフルオロメチル−
5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン0.
9gが得られる。
融点 54.5−56.5℃ NMRスペクトル(CDCl3)δ:1.94(1H,s),3.23(2H,t,J
=6Hz),3.97(2H,t,J=6Hz),4.07(2H,s),7.13(1H,
s) 実施例1 1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−7−(2−メ
チル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラ
ジン−7−イル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノ
リン−3−カルボン酸 1−シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸(特開
昭61−1682に従って得た)0.28gと2−メチル−5,6,7,8
−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン0.53gとを
ピリジン5mlに溶解して70〜90℃で6.5時間加熱撹拌す
る。減圧下に溶媒を留去後残渣をクロロホルムに溶解
し、0.1規定塩酸で抽出する。抽出液をアンモニア水で
中和後クロロホルム300mlで抽出し、抽出液を無水硫酸
マグネシウムで乾燥する。減圧下に溶媒を留去し、残渣
をメタノールから再結晶すると1−シクロプロピル−6,
8−ジフルオロ−7−(2−メチル−5,6,7,8−テトラヒ
ドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−1,4−
ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸0.15
gが得られる。
融点 261−263℃ 元素分析 C20H18F2N4O3 計算値:C,60.01; H,4.59; N,14.00 実測値:C,59.61; H,4.53; N,13.76 NMRスペクトル(CDCl3)δ:1.0−1.4(4H,m),2.23(3
H,s),3.80(2H,t,J=5Hz),3.96(1H,m),4.13(2H,t,
J=5Hz),4.67(2H,s),6.64(1H,s),7.95(1H,dd,J=
12Hzと2Hz),8.81(1H,s) 実施例2 1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−7−(2−エ
チル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラ
ジン−7−イル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノ
リン−3−カルボン酸 1−シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸0.28g
と2−エチル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−
a]ピラジン0.49gとをピリジン4mlに溶解し、110−120
℃で6時間加熱撹拌する。冷後反応液にエチルエーテル
100mlを加え析出する不溶物をろ去する。ついでろ液を
室温に放置後析出結晶をろ取し、メタノールとエチルエ
ーテルの混合溶媒から再結晶すると1−シクロプロピル
−6,8−ジフルオロ−7−(2−エチル−5,6,7,8−テト
ラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−
1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン
酸0.1gが得られる。
融点 226−227℃ 元素分析 C21H20F2N4O3・1/2H2O 計算値:C,59.57; H,5.00; N,13.23 実測値:C,59.76; H,4.82; N,13.40 NMRスペクトル(CDCl3−CD3OD)δ:1.1−1.4(4H,m),
1.23(3H,t,J=7Hz),2.58(2H,q,J=7Hz),3.83(2H,
t,J=5Hz),4.17(2H,t,J=5Hz),3.9−4.1(1H,m),4.
41(2H,s),4.65(2H,s),6.70(1H,s),7.93(1H,dd,J
=12Hzと2Hz),8.81(1H,s) 実施例3 1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−7−(2−イ
ソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−
a]ピラジン−7−イル)−1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソ−キノリン−3−カルボン酸 1−シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソ−キノリン−3カルボン酸0.43gと2
−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2
−a]ピラジン1.0gとをN−メチルピロリドン6mlに溶
解し、100−120℃で8時間加熱撹拌する。冷後反応液に
エチルエーテル200mlを加えて不溶物をろ去する。ろ液
を濃縮後、再度クロロホルムにとかし、0.1規定塩酸120
mlで抽出する。酸性溶液をアンモニア水で中和し、析出
結晶をろ取、水洗、乾燥後、メタノールから再結晶する
と標記化合物0.15gが得られる。
融点 236−237℃ 元素分析 C22H22F2N4O3・1/2H2O 計算値:C,60.41; H,5.30; N,12.81 実測値:C,60.41; H,5.03; N,13.00 NMRスペクトル(CDCl3)δ:1.1−1.4(4H,m),1.25(6
H,d,J=7Hz),2.87(1H,m),3.78(2H,t,J=5Hz),3.97
(1H,m),4.13(2H,t,J=5Hz),4.68(2H,s),6.60(1
H,s),7.93(1H,dd,J=12Hzと2Hz),8.76(1H,s) 実施例4 1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−7−(3−メ
チル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラ
ジン−7−イル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノ
リン−3−カルボン酸 1−シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸0.74g
と3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−
a]ピラジン1.07gとをN−メチルピロリドン4mlに溶解
し、60−70℃で2時間加熱撹拌する。冷後、反応液にメ
タノールを加え、析出結晶をろ取し、メタノールついで
エチルエーテルで洗浄し、乾燥すると1−シクロプロピ
ル−6,8−ジフルオロ−7−(3−メチル−5,6,7,8−テ
トラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)
−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボ
ン酸0.21gが得られる。
融点 240−241℃ 元素分析 C20H18F2N4O3・1/2H2O 計算値:C,58.68; H,4.68; N,13.68 実測値:C,58.51; H,4.64; N,13.28 NMRスペクトル(d6−DMSO−CF3CO2D)δ:1.0−1.4(4H,
m),2.34(3H,s),3.8−4.4(4H,m),4.94(2H,s),7.4
3(1H,s),7.90(1H,dd,J=12Hzと1.5Hz),8.74(1H,
s) 実施例5 1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−7−(3−エ
チル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラ
ジン−7−イル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノ
リン−3−カルボン酸 1−シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソ−3−カルボン酸0.57gと3−エチ
ル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジ
ン1.24gとをN−メチルピロリドン8mlに溶解し、60−70
℃で2時間加熱撹拌する。冷後、反応液にエチルエーテ
ル100mlを加えて不溶物をろ去し、ろ液を濃縮後、残渣
をクロロホルムに溶解し、0.1規定塩酸100mlで抽出す
る。酸性溶液をアンモニア水で中和後クロロホルム(10
0ml×2)で抽出し、抽出後を乾燥後減圧下で溶媒を留
去し、残渣をメタノールとエチルエーテルの混合溶媒か
ら再結晶すると1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ
−7−(3−エチル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ
[1,2−a]ピラジン−7−イル)−1,4−ジヒドロ−4
−オキソ−キノリン−3−カルボン酸0.16gが得られ
る。
融点 250−252℃ 元素分析 C21H20F2N4O3・1/2H2O 計算値:C,59.55; H,5.00; N,13.23 実測値:C,59.21; H,4.97; N,13.13 NMRスペクトル(CDCl3−CD3OD)δ:1.1−1.45(4H,m),
1.29(3H,t,J=7.5Hz),2.60(2H,q,J=7.5Hz),3.75−
4.2(5H,m),4.67(2H,s),6.74(1H,s),7.95(1H,dd,
J=12Hzと2Hz),8.81(1H,s) 実施例6 1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−7−(2−フ
ェニル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピ
ラジン−7−イル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キ
ノリン−3−カルボン酸 1−シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸0.57g
と2−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2
−a]ピラジン1.2gとをN−メチルピロリドン3mlに溶
解し、100−105℃で3時間加熱撹拌する。冷後、反応液
にメタノール2mlとエチルエーテル100mlを加え、析出結
晶をろ取し、メタノールで洗浄後、乾燥すると1−シク
ロプロピル−6,8−ジフルオロ−7−(2−フェニル−
5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−
7−イル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−
3−カルボン酸0.34gが得られる。
融点 277−279℃ 元素分析 C25H20F2N4O3・H2O 計算値:C,62.50; H,4.62; N,11.66 実測値:C,62.61; H,4.44; N,12.05 NMRスペクトル(CF3COOD)δ:1.3−1.7(4H,m),3.6−
4.1(1H,m),4.1−4.3(2H,m),4.4−4.7(2H,m),5.23
(2H,br),7.59(6H,s),8.24(1H,dd,J=12Hzと1.5H
z),9.30(1H,s) 実施例7 1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−7−(2−ト
リフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ
[1,2−a]ピラジン−7−イル)−1,4−ジヒドロ−4
−オキソ−キノリン−3−カルボン酸 1−シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸0.57g
と2−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロイ
ミダゾ[1,2−a]ピラジン1.16gとをN−メチルピロリ
ドン3mlに溶解し、100〜105℃で5時間加熱撹拌する。
減圧下に溶媒を留去し、残渣にエチルエーテルを加え、
析出物をろ取し、メタノールついでエチルエーテルで洗
浄、乾燥すると1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ
−7−(2−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒ
ドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−1,4−
ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸0.24
gが得られる。
融点 280−282℃ 元素分析 C20H15F5N4O3・3/2H2O 計算値:C,49.90; H,3.77; N,11.64 実測値:C,49.90; H,3.47; N,12.07 NMRスペクトル(CF3COOD)δ:1.3−1.7(4H,m),4.00−
4.30(2H,m),4.35−4.90(3H,m),5.24(2H,br),7.86
(1H,s),8.20(1H,dd,J=12Hzと1.5Hz),9.37(1H,s) 実施例8 1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−7−(2−メ
トキシメチル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−
a]ピラジン−7−イル)−1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソ−キノリン−3−カルボン酸 1−シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸0.43g
と2−メトキシメチル−5,6,7,8−テトラヒドロイミダ
ゾ[1,2−a]ピラジン1.0gとをN−メチルピロリドン6
mlに溶解し、100−110℃で4.5時間加熱撹拌する。反応
液にクロロホルム100mlを加え、水洗後、0.1規定塩酸12
0mlで抽出する。酸性溶液をアンモニア水で中和後、ク
ロロホルム200mlで抽出し、抽出液を乾燥後減圧下に溶
媒を留去する。残留物をクロロホルムとメタノールの混
合溶媒から結晶化させると1−シクロプロピル−6,8−
ジフルオロ−7−(2−メトキシメチル−5,6,7,8−テ
トラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)
−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボ
ン酸0.22gが得られる。
融点 222−224℃ 元素分析 C21H20F2N4・1/2H2O 計算値:C,57.39; H,4.83; N,12.75 実測値:C,57.84; H,4.67; N,12.88 NMRスペクトル(CDCl3−CD3OD)δ:1.10−1.40(4H,
m),3.41(3H,s),3.80(2H,d,J=5Hz),4.00(1H,m),
4.17(2H,d,J=5Hz),4.37(2H,s),4.67(2H,s),6.88
(1H,s),7.92(1H,dd,J=12Hzと2Hz),8.75(1H,s)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式[I] (式中、Xはハロゲン原子を、R1はエステル化されてい
    てもよいカルボキシル基を、R2およびR3は、独立して、
    水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基また
    は、置換されていてもよいフェニル基を示す。但し、R2
    およびR3が同時に水素原子である場合を除く。)で表わ
    されるキノロン化合物またはその塩。
  2. 【請求項2】式[II] (式中、X,R1は請求項1に定義した通りで、Yは反応性
    脱離基を示す。)で表わされる化合物またはその塩と、
    式[III] (式中、R2およびR3は請求項1に定義した通り。)で表
    わされる化合物とを縮合させ、要すれば、加水分解する
    ことを特徴とする請求項1記載のキノロン化合物または
    その塩の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載のキノロン化合物またはその
    塩を含有することを特徴とする抗菌剤。
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