JP2620879B2 - ディスプレイ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、例えば植木に代わるものとして、喫茶店
の片隅、ホテルのロビー、待合室などに設置されるディ
スプレイ装置に関する。

従来の技術 この種の装置としては、例えば特開昭61−296381号公
報に開示されているように、液体が入れられる透明槽
と、透明槽外の気体供給源から透明槽内の液体中に気体
を送り込むための供給管と、供給管に設けられた流量制
御弁と、流量制御弁の開度を制御する弁制御装置とを備
えているものが知られている。

を備えているものが知られている。

発明が解決しようとする課題 上記装置では、流量制御弁が開かれると、気体供給源
から気体が供給管を通って透明槽内の液体中に送り込ま
れ、送り込まれた気体は気泡となって液体中を上昇して
いくことになるが、流量制御弁の開度を変化させると、
気泡の大きさ、数等の気泡群の形態が変化し、これによ
り、見る人の感興をそそるようにしている。

ところが、上記装置は、流量制御弁の開度を制御する
ことのみにより、気泡群の形態を変化させようとするも
のであるから、その変化がやや単調となる嫌いがあっ
た。

この発明の目的は、上記問題点を解決したディスプレ
イ装置を提供することにある。

課題を解決するための手段 この発明によるディスプレイ装置は、液体入透明槽
と、透明槽内の液体を循環させる循環手段と、透明槽内
の液体に気泡を送込む送込手段とを備えているディスプ
レイ装置において、透明槽が、これの内部に内通路およ
び外通路を形成する垂直筒状仕切壁を有しており、循環
手段が、吐出口を内通路下端に臨ませ、吸込口を外通路
下端に臨ませた循環管を有しており、送込手段が、噴出
口を外通路下端に臨ませた気体ノズルを有しており、外
通路の横断面が、上から下にかけて、大から小へと複数
段に変化させられていることを特徴とするものである。

作 用 ディスプレイ装置では、透明槽が、これの内部に内通
路および外通路を形成する垂直筒状仕切壁を有してお
り、循環手段が、吐出口を内通路下端に臨ませ、吸込口
を外通路下端に臨ませた循環管を有しているから、内通
路内に液体上昇流が生じさせられるとともに、外通路内
に液体下降流が生じさせられる。

さらに、送込手段が、噴出口を外通路下端に臨ませた
気体ノズルを有しているから、ノズルから噴出された気
泡は、外通路内を液体下降流に対して対向流となって上
昇していく。

また、外通路の横断面が、上から下にかけて、大から
小へと複数段に変化させられているから、この断面変化
にともなって液体下降流の流速が変化させられ、とく
に、段のところではその変化が急激である。

実 施 例 この発明の実施例を図面を参照してつぎに説明する。

ディスプレイ装置は、水槽11を備えている。水槽11
は、円形状底板21と、これの中央部にそれぞれ直立状に
設けられた外筒22および内筒23とで構成され、内筒23の
内側は内通路11Aとされ、外筒22と内筒23の間は外通路1
1Bとされている。底板21は、これより少し大きい円形の
水平基板24上に立てられた複数の支柱25で受けられてい
る。底板21と基板24の間および外筒22の下端部は下カバ
ー26で覆われている。外筒22および内筒23は、いずれも
透明プラスチックで円筒状に形成されかつ互いに同心と
なされているが、外筒22の高さより内筒23の高さが低く
なされている。外筒22の上端にはその開口を覆うように
透明プラスチック製天板27がのせられている。外筒22の
上端部および天板27は上カバー28で覆われている。上カ
バー28の頂壁には照明器具31が吊り下げられ、これの光
線を七色に変化させる色変化装置32が天板27上に装備さ
れている。

水槽11内には、内筒23の上端を越えたレベルまで水Ｗ
が入れられている。

底板21の内筒23より外側の円環状部分を周方向に等分
する６か所には、これらを貫通して空気ノズル41がそれ
ぞれの噴出口41aを上に向けるように取付けられてい
る。各空気ノズル41の供給口41bには、一端を空気ポン
プ42に接続した空気供給管43の他端が、詳しく図示しな
い分岐管44を介して接続されている。空気供給管43には
流量制御弁45が設けられている。流量制御弁45は、ソレ
ノイドに供給される電流によって開度が制御される電空
比例弁である。

底板21の中央部には水吐出口51が設けられ、底板51の
内筒23より外側の円環状部分には、丁度隣り合う空気ノ
ズル41の間に１つずつ位置するように６つの水吸込口52
が設けられている。水吐出口51には循環管53の一端が接
続され、６つの水吸込口52には循環管53の他端が詳しく
図示しない分岐管54を介して接続されている。循環管53
には水ポンプ55が設けられている。

空気ポンプ42、流量制御弁45および水ポンプ55は、１
つの制御装置61によって制御される。制御装置61は、あ
らかじめ定められたプログラム等を記憶した記憶装置を
備えており、そのプログラム等により、流量制御弁45の
弁開度、両ポンプ42,55の起動停止、吸込・吐出量等が
制御される。

内筒23の外面上端部には環状突出部71が形成されると
ともに、同外面下端部には環状溝72が形成され、これに
より、外通路11Bの内外方向の間隙が、上から順次小間
隙部C1に、中間隙部C2および大間隙部C3の３段階に変化
している。

流量制御弁45を開いて空気ポンプ42を作動させると、
供給管43を通じて６つの空気ノズル41から空気が一斉に
噴出され、噴出された空気は気泡となって外通路11B内
を上昇していく。一方、水ポンプ55を作動させると、水
吐出口51から内通路11A内に向かって水が吐出され、水
吸込口52へ外通路11B内から水が吸込まれ、これによ
り、内通路11A内には水の上昇流が生じ、外通路11B内に
は水の下降流が生じる。この下降流の流速は、小間隙部
C1のところで最も速く、大間隙部C3のところで最も遅
く、中間隙部C2のところではその中間となっている。

外通路11B内に生じた水の下降流は気泡の上昇を抑制
するように作用するが、その効果は流速が速ければ速い
ほど大きい。したがって、水のある一定流量のもとで、
気泡は、大間隙部C3のところは急速に上昇し、中間隙部
C2から小間隙部C1かけてその上昇速度は次第に緩慢とな
る。その流量を次第に増加させていくと、気泡は大間隙
部C3から中間隙部C2にかけての部分では上昇するが、小
間隙部C1部分では通過できないでその下方の中間隙部C2
のところに溜められ、さらに流量を増加させると、気泡
は下降することにもなる。上記したように制御装置61で
流量制御弁45の弁開度、両ポンプ42,55の起動停止、吸
込・吐出量等を制御することにより、気泡の上昇速度ま
たは下降速度が変化させられ、また気泡の溜められる位
置が変化させられる。

発明の効果 この発明によれば、内通路内に液体上昇流が生じさせ
られるとともに、外通路内に液体下降流が生じさせら
れ、ノズルから噴出された気泡は、外通路内を液体下降
流に対して対向流となって上昇していくから、透明槽内
の気泡群を複雑に変化させることができる。

さらに、外通路の断面変化にともなって液体下降流の
流速が変化させられ、とくに、段のところではその変化
が急激であるから、気泡群の変化をさらに複雑なものと
することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例を示し、第１図は垂直縦断面
図、第２図は第１図のII−II線断面図である。 11……槽、11A……内通路、11B……外通路、22……仕切
壁、41……気体ノズル、51……吐出口、52……吸込口、
53……循環管。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−161200（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−296381（ＪＰ，Ａ)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】液体入透明槽11と、透明槽11内の液体を循
   環させる循環手段と、透明槽11内の液体に気泡を送込む
   送込手段とを備えているディスプレイ装置において、 透明槽11が、これの内部に内通路11Aおよび外通路11Bを
   形成する垂直筒状仕切壁23を有しており、循環手段が、
   吐出口51を内通路11A下端に臨ませ、吸込口52を外通路1
   1B下端に臨ませた循環管53を有しており、送込手段が、
   噴出口51aを外通路11B下端に臨ませた気体ノズル41を有
   しており、外通路11Bの横断面が、上から下にかけて、
   大から小へと複数段に変化させられていることを特徴と
   するディスプレイ装置。