JP2620817B2 - マンホール周辺部等の補修工法 - Google Patents

マンホール周辺部等の補修工法

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JP2620817B2
JP2620817B2 JP2253609A JP25360990A JP2620817B2 JP 2620817 B2 JP2620817 B2 JP 2620817B2 JP 2253609 A JP2253609 A JP 2253609A JP 25360990 A JP25360990 A JP 25360990A JP 2620817 B2 JP2620817 B2 JP 2620817B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、マンホール周辺部等の補修工法に関する。
さらに詳しくはくり返し補修の必要がない耐久性のある
マンホール周辺部等の補修工法に関する。
〔従来技術〕
道路等の舗装面、とくに市街地等の道路の舗装面で
は、道路環境、巾員、大型車交通量、過積載大型車交
通、道路上の駐車、地下構造物のための掘りおこしなど
いろいろな条件が重なってマンホール等の道路占用物
は、その周囲の路面の沈下や流動、或は破損などのため
に路面から突出して、そこに、段差が発生しやすい。そ
のマンホール等の周辺部に段差が発生したときには、交
通障害や交通事故の大きな原因になると共に、周辺の舗
装の破壊が生じやすくなる。またマンホール自身にがた
つきがきて、その下部に位置する調整コンクリート層お
よびマンホール本体まで破損する危険がある。さらに、
積雪寒冷地においては、除雪作業時に除雪車のショベル
の刃がその段差に激突して人身事故につながる恐れがあ
ったり、除雪機械などの破損を招くことがある。
したがって、マンホール等の道路占用物周囲の段差
は、常に補修しておく必要がある。従来は補修にはマン
ホール周辺部を掘削除去しその部分に加熱アスファルト
混合物を充填していた。また、段差の生じた部分に骨材
と瀝青乳剤を交互に散布し転圧して整正する方法も行な
われていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、補修用材料である加熱アスファルト混
合物は、特に冬期において混合物の冷えが早く、また水
があると水蒸気が出て密な仕上りを得ることができなか
ったり、摺り付け部分が剥離しやすいことから、補修し
ても永持ちせず、また同じ個所が摩損したり破損したり
して、段差を生ずる結果となり、繰返えし補修しなけれ
ばならないという問題がある。また、加熱アスファルト
混合物は、取扱上火傷しないよう注意する必要がある。
さらに、加熱アスファルト混合物は、冷えると使用でき
ないので運搬中に保温をし、熱いうちに施工しなければ
ならない。したがって、ある程度規模の大きい現場でな
いと施工がしにくく、材料のロスが大きいことから、段
差の補修等に使用するには問題がある。
また、段差の生じた部分に骨材と瀝青乳剤を交互に散
布し転圧して整正する方法は、骨材の飛散がおきやす
く、施工にも手間がかゝりすぎるなどの問題がある。
そして、大都市圏における交通量の増大は、舗装補修
工事の施工時間及び交通止めの時間の制約を受けるの
で、常温で施工でき、施工性が良く、交通機関も早く、
繰返えし補修の必要がない耐久性のある補修工法の開発
が切望されている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はこのような要望にこたえるものであって、マ
ンホール周辺部等の既設瀝青質舗装体を掘削除去したの
ち、その除去部分にセメントコンクリート混合物を打設
し、その上面に瀝青乳剤混合物を舗設・整形することに
より既設瀝青質舗装体、補修部、マンホール等を一体化
して固めた耐久性のあるマンホール周辺部などの補修工
法を提供するものである。
即ち、本発明は、既設のマンホール周囲の瀝青質舗装
体を掘削除去し、該掘削除去した部分、若しくは、該掘
削除去部分と既設マンホールの表面高さを調整する受枠
下の調整空間部分とにセメントコンクリート混合物を該
マンホールの表面高さより低く打設してマンホールを固
定し、ついで、このセメントコンクリート混合物の打設
面上に粗粒度骨材を用いた瀝青乳剤混合物を該マンホー
ルの表面高さの位置まで舗設・整形し、さらに、その上
面と既設瀝青質舗装体の隣接する上面とを含めて細粒度
骨材を用いた瀝青乳剤混合物で表面処理を施し、既設瀝
青質舗装体、補修部、マンホール等を一体化して固めた
ことを特徴とするマンホール周辺部等の補修工法を要旨
とするものである。
本発明によれば、マンホール周辺部に生じた段差によ
るマンホール受枠のがたつきは、マンホール周辺部の既
設瀝青質舗装体を掘削除去した部分に、セメントコンク
リート混合物を打設してマンホールを固定することによ
り、アスファルト合材の約10倍の強度を得ることができ
マンホールのがたつきをなくすことができる。ここで用
いるセメントとしては補修作業時間を短縮するために後
述する超速硬型のジェットセメントを使用するのが好ま
しい。
また、本発明によれば、打設したセメントコンクリー
ト混合物層の上面に瀝青乳剤混合物を施すことにより、
セメントコンクリート混合物からの水分の蒸発を防ぎ、
その硬化を容易にして、初期のひびわれ防止、初期強度
発現、凍結防止等をすることができる。
さらに、本発明によれば、その補修部分の表面とそれ
に隣接する既設瀝青質舗装体の表面とを含めて瀝青乳剤
混合物層で表面処理を施すことにより、既設瀝青質舗装
体、補修部、マンホール等が一体化した状態となり、短
時間のうちに交通に供することができ、しかも段差のな
い耐久的なマンホール周辺部の補修体を形成することが
できる。
本発明でいうセメントコンクリート混合物とは、セメ
ントおよびセメント混和材、骨材、水等より構成された
ものである。
そして、セメントとしては、例えば、普通ポルトラン
ドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルト
ランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、白色ポ
ルトランドセメント、高炉セメント、シリカセメント、
フライアッシュセメント、アルミナセメント、膨張セメ
ント、耐硫酸塩セメント、ジェットセメント、高炉コロ
イドセメント、コロイドセメントなどである。これらは
単独でも、或は併用しても用いられるが、前記したよう
に補修作業時間を短縮するために、特にジェットセメン
トを用いることが好ましい。また、これらのセメントと
共に混和剤、例えばセメントの収縮補償材、硬化促進
材、硬化遅延材、AE剤、分散剤、増粘剤、減水剤、発泡
剤、消泡剤などを併用することができる。
さらに、セメントに添加剤としてアスファルト乳剤、
ゴムアスファルト乳剤、SBRラテックス、EVAラテック
ス、アクリルラテックスなどを加え、製造されるセメン
トコンクリートを弾性セメントコンクリートとすること
もできる。
骨材としては、一般の砂利、砂などが使用される。砂
利の寸法は25mm以下であるのが好ましい。また、骨材と
しては、粉末ゴム、粉末樹脂、さらには有機繊維、スチ
ールファイバなどを併用することもできる。
セメントコンクリート混合物の配合の1例を示せば、
表−1の通りである。
上記の配合例は、一つの指針を与えるものであって、
現場条件によって随時配合を変えてもよい。
本発明でいう粗粒度骨材および細粒度骨材を用いた瀝
青乳剤混合物とは、骨材成分がセメントまたは石灰を4
重量%以下の量で混合している骨材または骨材、フィラ
ー等よりなり、骨材の最大粒径が粗粒度骨材においては
20mmまたは13mm以下、細粒度骨材においては5mm以下で
あって、何れの場合も0.074mmふるい通過量が4〜20重
量%であり、その骨材成分の所定量と、その骨材成分の
所定量を結合させるに必要な所要量の瀝青乳剤とを混合
して製造したものであり、スランプ性のある超硬型瀝青
乳剤混合物であることが望ましい。
この瀝青乳剤混合物を、特開平1−250505号公報に開
示されているように、骨材成分の所定量と瀝青乳剤の所
定量とを、予じめ分けて容器にパック(例えば、商品名
ロメンパッチ;日瀝化学工業(株)製がある。)して
おき、これを補修現場において混合するようにすれば、
その製造が極めて容易となり有用である。
セメントとしては前記のものが使用され、石灰として
は、消石灰、生石灰などを用いる通常粉末状の消石灰が
用いられる。
骨材としては、通常アスファルト舗装に用いられる骨
材が用いられる。例えば、枠石、クラッシャーラン、ス
クリーニングス、砕石ダスト、スラグ、粒度調整砕石、
砂などである。このほか明色骨材、硬質骨材も用いるこ
とができる。これらの骨材は乾燥している骨材を用い
る。
フィラーには、いわゆる石粉のほか炭酸石灰粉、上下
水汚泥焼却灰、セメント、フライアッシュ、消石灰、け
いそう土、タルク、クレー、火山灰、ガラス粉等を用い
ることができる。
また、骨材成分の中、セメントまたは石灰を4重量%
以下で使用するのは、4重量%をこえると、瀝青乳剤が
分解した際に骨材成分への接着性が低下するためであ
る。また、瀝青乳剤混合物が硬化したときに、瀝青に対
するセメント等の割合が多いと、撓み性が低下するため
である。また、下限をきめてないのは、骨材成分に配合
するフィラーによっては、セメント等を添加しないです
むことがあるためである。例えば、上下水汚泥焼却灰の
ように、消石灰を多く含有しているものをフィラーに使
用するような場合である。
骨材成分の0.074mmふるい通過量は、4〜20重量%好
ましくは5〜16重量%の範囲にあるようにするのは、骨
材成分の0.074mmふるい通過量(以下、フィラー分とい
う)が4重量%を下まわるときは、骨材成分を結合させ
るのに必要な量の瀝青乳剤を加えることができないの
で、製造される瀝青乳剤混合物がパサパサとなりスラン
プ性が得られず、作業性が悪くなる。また、瀝青乳剤混
合物中の空隙が多く、その上結合材量が少なくなること
から瀝青乳剤混合物の耐摩耗性、耐久性が低下する。ま
た、フィラー分が20重量%をこえるときは、骨材成分に
混合する瀝青乳剤量が多くなりすぎ、瀝青乳剤混合物の
舗設後の硬化収縮が大きくなる。また、安定度が低下
し、流動しやすくなり、さらには、夏季に瀝青材のフラ
ッシュのおそれも生じる。骨材成分の粒度の代表的な1
例を示せば表−2のとおりである。
本発明で使用される瀝青乳剤は、天然アスファルト、
スレートアスファルト、プローンアスファルト、セミブ
ローンアスファルト、溶剤脱瀝アスファルト(例えばプ
ロパン脱瀝アスファルト)、タール、ピッチ等の瀝青物
の1種または2種以上の混合物や、これらを加熱溶解し
ておいて、これにゴム、樹脂等を混和した改質瀝青物を
乳化剤、分散剤、安定剤等を適宜使用して水中に乳化さ
せた水中油滴型の瀝青乳剤である。一般には、ストレー
トアスファルトを主とするアスファルトあるいはストレ
ートアスファルトをゴム、樹脂等で改質した改質アスフ
ァルトを乳化した瀝青乳剤が用いられる。乳化に使用さ
れる乳化剤(界面活性剤)の種類により瀝青乳剤には、
ノニオン系、アニオン系、カチオン系、クレータイプ等
の種類が知られているが、本発明で使用される瀝青乳剤
は、カチオン系またはアニオン系のもので、骨材成分と
混合性が良く、混合後混合物の作業性を確保するに必要
な時間を経過したら、速かに分解するタイプのものが用
いられる。
本発明で使用される瀝青乳剤は、瀝青乳剤に水、その
他の添加剤(たとえば分解調節剤、界面活性剤など)を
加えることなくそのまま使用するのが望ましく、骨材成
分の所定量に対しこれを所要量混合すれば、容易に混合
できて、得られる瀝青乳剤混合物がスランプ性であり、
作業性の良いものが得られ、且つ、骨材成分に対する結
合材量が適切であり、瀝青乳剤混合物の分解硬化時間、
硬化後の性状等を考慮して、その濃度は、不揮発分が40
〜62重量%(水分60〜38重量%)、通常42〜60重量%の
範囲内で調節されている。また、季節、使用条件等によ
り骨材成分との反応性、分解時間等がかわるので、適宜
調節されている。瀝青乳剤は、濃度の高い乳剤に水等を
添加したり、濃度のうすい乳剤と濃度の高い乳剤を混合
したり、また、はじめから所定の濃度の乳剤を造るなど
して所定の濃度のものを供給できる。
骨材成分に対する瀝青乳剤の配合割合は、たとえば、
スラリーシールに用いられる配合設計に準じてきわめる
ことができる。すなわち、フローコーン法、貫入量測
定、水浸摩耗試験、ホイール試験及び砂吸着試験等の試
験方法等を行ってきめることができる。
骨材成分に対する大体の瀝青乳剤の量を示すと、表−
2における細粒型、粗粒A型、および粗粒B型の骨材成
分に対し、不揮発分60重量%に換算した瀝青乳剤の量
は、夫々18〜21重量%、14〜16重量%、および12〜14重
量%(いづれも外%)程度のものである。
瀝青乳剤混合物の製造方法の1例を示せば、次の通り
である。
アスファルトプラントのドライヤーで乾燥され分級さ
れた骨材を表−2に示す粒度範囲でそれぞれ混合すると
共にこれに普通ポルトランドセメント2重量%(内%)
を加え混合して骨材成分とし、一方、蒸発残留物43〜44
重量%、蒸発残留物の針入度60〜70%、軟化点56〜58℃
のカチオン系混合用速硬性瀝青乳剤(商品名 パックゾ
ール:日瀝化学工業(株)製)を瀝青乳剤成分とした。
そして、細粒度骨材を用いた瀝青乳剤混合物は、細粒
型骨材成分35kgに対し瀝青乳剤成分10kgを加え撹拌混合
して製品とした。細粒型骨材成分3.5kgと瀝青乳剤成分
1.0kgとを別々の容器にパックしてセットとしたもの
が、細粒型ロメンパッチ(商品名、日瀝化学工業(株)
製)である。
また、粗粒度骨材を用いた瀝青乳剤混合物は、粗粒A
型骨材成分52kgに対しては瀝青乳剤成分10kg、粗粒B型
骨材成分60kgに対しては瀝青乳剤成分10kgをそれぞれ撹
拌混合して製品とした。粗粒A型骨材成分5.2kgと瀝青
乳剤成分1.0kgとを別別の容器にパックしてセットした
ものが粗粒型ロメンパッチ(商品名、日瀝化学工業
(株)製)である。
次に、本発明における補修工法の概略を図のよって説
明する。
第1図は、マンホール周辺部における既設の瀝青質舗
装体を掘削、除去した状態を示すマンホールとその周辺
部の縦断面図である。図中において、(1)は既設の瀝
青質舗装体であり、マンホール(2)が設けられてい
る。マンホール(2)は、マンホール本体(3)の上部
に環状の調製コンクリート(4)を介して金属製の受枠
(5)が支持され、その受枠(5)にマンホール蓋
(6)が開閉自在に設けられている。(7)はマンホー
ル周辺部における既設瀝青質舗装体(1)を掘削除去し
た部分を示しており、その掘削除去は、ブレーカーなど
によって調整コンクリート(4)の下面に至るまで掘削
しそれを除去したものである。補修に当って、調整コン
クリート(4)、受枠(5)に異状のない時にはそのま
までよいが、受枠(5)の表面高さに異状があったり、
受枠(5)にがたつきがあったりする時には、受枠
(5)の基部周縁部に高さ調節ボルトなどを配設し、こ
れを使用して調整する。その調整により、調整コンクリ
ート(4)と受枠(5)との間に生じる調整空間にセメ
ントコンクリート混合物で充填する。また、調整コンク
リート(4)にひびが入っていたりして破損している時
には、調整コンクリート(4)を新規なものと取り替え
るか、若しくは、破損した不良調整コンクリートを除去
してマンホール本体(3)の上面に受枠(5)を該受枠
(5)の基部周縁部に配設した高さ調整ボルト(図示せ
ず)により載置し、その調整ボルトによって受枠(5)
の表面高さを調整した後、マンホール本体(3)と受枠
(5)との間に形成された調整空間にセメントコンクリ
ート混合物(8)を既設瀝青質舗装体を除去した部分
(7)と一体的に打設して調整コンクリート(4)の代
替とするのがよい。前者と後者では、既設瀝青質舗装
体、補修部、マンホール等を一体化して固めるのには、
後者の方が簡便で効果的である。
第2図は、第1図のマンホール周辺部における既設瀝
青質舗装体を掘削除去して部分に補修を施した状態を示
す縦断面図であり、第3図はその平面図である。図中に
おいて、(8)はセメントコンクリート混合物であっ
て、マンホール周辺部における既設瀝青質舗装体を掘削
除去した部分(7)に打設されている。その打設は、マ
ンホール(2)の表面高さより大略10〜20mm程度低い位
置まで行なわれる。(9)は粗粒度骨材を用いた瀝青乳
剤混合物であって、セメントコンクリート混合物(8)
の上面に打設されるものであり、例えば、金ごて押しな
どの手段により転圧し整形される。その仕上りは、マン
ホール(2)の表面高さ位置に合せて行なわれる。(1
0)は細粒度骨材を用いた瀝青乳剤混合物で、粗粒度骨
材を用いた瀝青乳剤混合物(9)の上面と、これに隣接
する既設瀝青質舗装体の上面とにわたって施こされ表面
処理層を形成するものであり、例えば、金ごて押しなど
の手段により転圧し整形される。その仕上り厚さは大略
5mm程度であり、その周縁部には摺り付け部分が設けら
れる。表面処理層の上面には、必要に応じて細砂が直ち
に散布される。細砂の散布は、交通開放を早めるのに効
果的である。
(実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。
〔使用材料〕
(1) セメント;ジェットセメント(小野田セメント
(株)製) 比重=3.00 (2) 砂 利;市販品 粒径=25mm以下 比重=2.55 (3) 砂 ;市販品 比重=2.55 (4) 水 ;水道水 (5) 粗粒度骨材を用いた瀝青乳剤混合物;粗粒型ロ
メンパッチ(日瀝化学工業(株)製) 13mm以下の骨材成分と超速硬型瀝青乳剤を別々の容器
にパックされたもの。
(6) 細粒度骨材を用いた瀝青乳剤混合物;細粒型ロ
メンパッチ(日瀝化学工業(株)製) 5mm以下の骨材成分と超速硬型瀝青乳剤を別々の容器
にパックされたもの。
直径60cmのマンホールにおける受枠の外側に位置する
瀝青質舗装体を巾平均20cm(第1図W)、深さ約15cm
(第1図H)の割合にプレカーで掘削除去した。そこ
で、マンホールの表面高さ位置を受枠に設けられている
調節ボルトにより調整し、その調整によって生じた受枠
と調整コンクリートとの隙間にジェットセメントコンク
リート混合物を充填した。その後、既設瀝青質舗装体を
掘削除去した部分にジェットセメント混合物をマンホー
ルの表面高さ位置より約1cm低く打設した。この時使用
したジェットセメントコンクリート混合物の打設量は12
0kgで各材料の配合割合および配合数量は、表−3に示
す通りである。
但し、ジェットセメントコンクリート混合物の密度は
2.035、ロス率は19%である。
ジェットセメントコンクリート混合物の製造は4トン
トラックに搭載された200kg練りモルタルミキサを使用
し、先づ砂とジェットセメントとを約20秒間混合し、良
くまじったところで、水を使用量全体の1/2を投入混合
してペースト状よりやや柔らかい混合物を造り、ついで
砂利を投入混合しながら残り1/2の水を投入し、約15秒
前後混合して製造した。製造したジェットセメントコン
クリート混合物は、直ちにミキサより排出し、スコップ
等で掘削部に打設した。
ついで、粗粒型ロメンパッチを用いて粗粒度骨材瀝青
乳剤混合物を製造した。即ち、計量せずに最大粒径13mm
以下の骨材成分の所定量をパックしている袋内に、別に
パックされたその骨材成分の所定量の結合材となる所要
量の瀝青乳剤を入れ、その袋を約10秒間ゆすり混合して
製造した。製造した粗粒度骨材瀝青乳剤混合物は直ちに
先に打設したジェットセメントコンクリート混合物層の
上面に排出して金ごて押し手段によってマンホールの表
面高さ位置まで転圧整形し仕上げた。仕上り厚は約1cm
であり、これに使用した粗粒型ロメンパッチ(約6.2kg
入り)は3セットであった。さらに、この上面に最大粒
径5mm以下の細粒型ロメンパッチを用いて粗粒度骨材瀝
青乳剤混合物を製造したものと同様の要領で細粒度骨材
瀝青乳剤混合物を製造し、直ちに袋より排出し、既設瀝
青質舗装体の一部(第2図W′)を含めて金ごて押し手
段により、第3図に示すように正方形(1.3m×1.3m)に
転圧整形して約5mmの表面処理層を設けた。なお表面処
理層の各端縁部は摺り付け仕上げとした。これに使用し
た細粒型ロメンパッチ(4.5kg入り)は6セットであっ
た。施工後、細砂(ロメンサンド)を散布し、20分経過
した後に交通開放した。
また、細粒度骨材瀝青乳剤混合物、粗粒度骨材瀝青乳
剤混合物として、骨材成分と瀝青乳剤成分とをパックす
ることなく、両成分を直ちに撹拌混合したものを使用し
ても同様の効果が得られた。
(実施例2、3、4、5、6) 実施例1と全く同様の要領で実施したが、各材料の使
用量は、次のとおりである。
以上いずれの実施例においても、その補修個所は都内
の市街地で、かなり大型車の交通量のある場所であった
が、補修後約1年経過した現在も良好な状態を保ってい
る。
〔発明の効果〕
つぎに、本発明の効果について述べる。
1)マンホール周辺部の既設瀝青質舗装体を掘削除去し
た部分にセメントコンクリート混合物を打設するので、
アスファルト合材の約10倍で強度でマンホール周囲を固
めることができ、通過交通に対する抵抗性が大きく、沈
下等の発生がない。なお、セメントとしてジェットセメ
ントを使用する時には、セメントコンクリート混合物の
硬化時間が短縮されるので効果的である。
2)また打設したセメントコンクリート混合物層の上面
には瀝青乳剤混合物層が施されているので、セメントコ
ンクリート混合物からの水分の蒸発を防ぎ、その硬化を
容易にして初期のひびわれ防止、初期強度発現、凍結防
止等の効果がある。さらに、その表面と既設瀝青質舗装
体の一部表面と既設舗装体の一部表面とを含めて瀝青乳
剤混合物層で表面処理を施こしてあるので、既設瀝青質
舗装体、補修部、マンホール等が1体化した状態とな
り、短時間のうちに交通に供することができ、しかも段
差のない耐久的なマンホール周辺部の補修形態を形成し
ているのでマンホール本体の保護効果も極めて大きい。
3)常温施工であるので実使用分だけを製造して使用す
ることができるので、加熱アスファルト混合物のように
使用材料のむだがない。なお、実施例に示すように、所
定量の骨材成分と所定量の瀝青乳剤とを予じめ別々の容
器にパックしておき、その必要量を現場において混合す
るようにすれば、計量の必要もなく、容易に瀝青乳剤混
合物を製造できるので極めて効果的である。また、常温
施工なので火傷などの心配がない。
4)さらに従来の加熱アスファルト混合物による工法に
比べて使用機材が少なく道路占有面積が小さいなどの実
益を有する。
【図面の簡単な説明】
図は、本発明の実施例を示すものであり、第1図はマン
ホール周辺部における既設瀝青舗装体を掘削除去した状
態を示すマンホールとその周辺部の縦断面図、第2図は
第1図のマンホール周辺部における既設瀝青質舗装体を
掘削除去した部分に補修を施した状態を示す縦断面図、
第3図は第2図の平面図である。 図中の符号を説明すれば、次の通りである。 (1)は既設瀝青質舗装体、(2)はマンホール (3)はマンホール本体、(4)は調整コンクリート (5)は受枠、(6)はマンホール蓋 (7)はマンホール周辺部の既設瀝青質舗装体掘削除去
部分 (8)はセメントコンクリート混合物 (9)は粗粒度骨材を用いた瀝青乳剤混合物 (10)は細粒度骨材を用いた瀝青乳剤混合物

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】既設のマンホール周囲の瀝青質舗装体を掘
    削除去し、該掘削除去した部分、若しくは、該掘削除去
    部分と既設マンホールの表面高さを調整する受枠下の調
    整空間部分とにセメントコンクリート混合物を該マンホ
    ール表面高さより低く打設してマンホールを固定し、つ
    いで、このセメントコンクリート混合物の打設面上に粗
    粒度骨材を用いた瀝青乳剤混合物を該マンホールの表面
    高さの位置まで舗設・整形し、さらに、その上面と既設
    瀝青質舗装体の隣接する上面とを含めて細粒度骨材を用
    いた瀝青乳剤混合物で表面処理を施し、既設瀝青質舗装
    体、補修部、マンホール等を一体化して固めたことを特
    徴とするマンホール周辺部等の補修工法。
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