JP2620234B2 - 核燃料ペレツトの製造方法 - Google Patents

核燃料ペレツトの製造方法

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  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、核燃料ペレットに関し、特に高速増殖炉用
に好適な核燃料ペレットの製造方法に関する。
〔発明の背景〕
従来、UO2やUO2とPuO2の混合物ペレット(以下ペレッ
トと略称する)を低密度(理論密度の90%以下)で焼結
するためには、焼結を還元雰囲気下(H2主成分)低温度
(通常1600℃以下)で行なうことが有効であることは既
に知られている。しかしながら、このような還元雰囲気
下において低温度で焼結したペレットは、焼きしまりの
値が高く、照射挙動に着目すると、コラップスやペレッ
ト温度上昇によるFPガス放出量の増大等の問題が生ずる
点で好ましくない。したがって、これらの問題を防止す
るためには、高温度(通常1600℃以上)で還元雰囲気下
焼結して低密度を得る為には、適当量のポア・フォーマ
ーを原料に添加することが必要となる。しかし、ポア・
フォーマー等の付加的成分を添加することは、その添加
工程や、焼結前の脱ポア・フォーマー工程が必要とな
り、商業ベースから考えると、コストの増大をもたら
し、また工程も繁雑化する。
〔発明の概要〕
本発明は上述した点に鑑みてなされたものであり、製
造工程が簡略化されるとともに、微細構造ならびに燃焼
特性にすぐれた、すなわち大結晶粒径で低密度の高速炉
用ペレットを製造する方法を提供することを目的として
いる。
このような目的を達成するため、本発明に係る核燃料
ペレットの製造方法は、二酸化ウラン粉末を主原料と
し、ポア・フォーマーを含まない成形体を、ペレットマ
トリックスへの溶解度が低い雰囲気であって二酸化炭素
と不活性ガスとの混合ガスからなる焼結雰囲気中におい
て、1600〜1800℃の温度範囲で焼結し、さらにこの焼結
体に対して還元雰囲気中で還元処理を行うことによっ
て、大結晶粒径で低密度の核燃料ペレットを得ることを
特徴としている。
このように本発明によれば、高速炉用低密度ペレット
燃料(理論密度の80〜90%)を製造するに際し、従来の
ポア・フォーマーを用いて密度をコントロールする方法
にかわって、ポア・フォーマーを用いずしかも低密度の
ペレットを製造することができる。この方法を適用すれ
ば、ポア・フォーマー添加工程が省略できるので、工程
が簡略化されるとともに、コストの低減化を図ることが
できる。
また前述したように、ポア・フォーマーなしで低密度
を得るためには、低温度還元雰囲気下(通常1600℃以
下)で焼結を行なえば可能であることは従来知られてい
るが、このようにして焼結されたペレットは、焼きしま
りが大きく、前述した問題点が生じる。本発明の方法に
おいては、これを防止するため、比較的高温度(1600℃
以上)で焼結することができ、しかも低密度化を達成す
ることができる。
また、従来法で得られるペレットの結晶粒径は通常10
〜20μmであるが、本発明によれば、大結晶粒径(40μ
m以上)のペレットを得ることができるので、FPガス放
出量の低減化においてもすぐれている。
〔発明の具体的説明〕
以下、本発明を更に具体的に説明する。
本発明で用いられる核燃料原料粉末としては、二酸化
ウランその他の酸化ウラン、酸化プルトニウム、酸化ナ
トリウム等の1種または2種以上が用いられ、さらにこ
の他に中性子吸収物質として酸化ガドリニウムを加えた
混合物も用いられ得る。
これらの原料粉末は、焼結工程での粒成長をより促進
させるためには、ボールミル、振動ボールミル、ジェッ
トミル等で平均粒径0.1〜1.0μm(BET法による計算
値)まで微粉砕を行なうことが好ましい。これらの粉末
を成形し、焼結すると、微粉砕された粉末は比較的活性
であるため、通常の粉末より更に低温度で焼結が開始
し、粒成長および密度低下を促進する上で好ましい。
次いで、このようにして得られた原料粉末を常法に従
い、所望形状の成形機の金型中に装入し、例えば0.5〜5
ton/cm2程度の圧力で成形して、40〜60%TD(理論密度
の40%〜60%、理論密度は二酸化ウランの場合10.95g/c
m2)の成形体を得る。
次いで、このようにして得られた成形体を焼結する。
本発明における特徴のひとつは、粒成長を促進させ、
かつ、粒成長時に粒界に集合したポアでペレット密度を
低下させるために、焼結雰囲気として、ペレットマトリ
ックスへの溶解度が小さく、かつ低温度で焼結を開始さ
せることができる雰囲気を使用することである。
このような雰囲気としては、CO2とAr、N2等の不活性
ガスと混合ガスが好ましい。この場合の混合比は、CO21
00〜60%、不活性ガス40%以下の範囲が望ましい。
焼結条件としては、1600〜1800℃、2〜4時間が最も
好ましい。1600℃未満では、粒成長が十分でなく、所望
の焼結密度(理論密度の80〜90%)より高密度となり、
一方、1800を超えると、焼結雰囲気中に含まれるO2の影
響でUD2の酸化および蒸発がはげしくなるので好ましく
ない。
焼結後、更に還元処理を施す。この還元処理は、H2
の還元性雰囲気中で、1000〜1800℃、1〜2時間、熱処
理することにより行なわれ得る。
この還元処理は、焼結時に雰囲気中のO2の影響で上昇
したペレットのO/U比(2.10〜2.25)を、化学量論組成
(O/U=200)まで減少させるために必要な処理である。
このようにして得られたペレットのマトリックス密度
はほぼ理論密度の100%であり、しかもペレット全体の
密度は、理論密度の80〜90%となる。
本発明の方法により、低密度化ならびに粒成長促進効
果が得られる理由は必ずしも明らかではないが、次の様
に考えることができる。すなわち、上記雰囲気で焼結を
行なうことにより、焼結速度を律速するウランイオンの
活性化で焼結開始温度が低温域化し、これにより低温度
で成形体に焼結の殻ができる。また、使用する焼結雰囲
気は、ペレットマトリックスへの溶解度が低いため、焼
結が進行して粒成長が進むと、これが粒界に集合し、ポ
アを形成する。このポアは粒界を移動するうちに集合・
合体し、体積膨張を起こす。このとき、殻のち密さが低
ければ集合したポアは、ペレット外部へ逃げるが、ち密
さが高ければ外部へ逃げることが不可能となり、このと
き集合・合体による体積膨張の影響を大きく受けて、密
度低下を起こすものと思われる。またウランイオンの活
性化により、粒界をはさむ相互の結晶粒間のウランイオ
ンのジャンプ頻度が増加し、これによっても粒成長が活
発化することになる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこ
れら実施例に制限されるものでない。
実施例 原料粉末(UO2:)を更に粉砕して、平均粒径0.3μm
(BET法による計算値)の混合粉末を調製した。この粉
砕には、ボールミルを使用し、粉砕時間は30時間とし
た。粉砕後、予備成形・造粒を行ない、その後圧縮成形
を行なった。このときの成形圧力は2ton/cm2であり、60
%TDの成形体を得た。
次いで、このようにして得た成形体をCO2とArの混合
雰囲気中(CO2:80%、Ar:20%)で焼結した。焼結温度
は、1750℃、時間は4時間であった。また、処理物の焼
結直後におけるO/U比は2.15であった。焼結後還元する
ためH2雰囲気中、1750℃で4時間の還元処理を行なっ
た。
得られたペレットの密度は、89%TDであり、平均結晶
粒径は46μmであった。第2図は、このペレットの断面
の金属組織の顕微鏡写真(400倍)である。
比較例 第2図に示すペレットと同程度の密度ペレットを得る
為H2雰囲気中で製作した例である。ただし、ポア・フォ
ーマーは使用しなかった。以下に製作例を示す。
まず原料粉末(UO2)の圧縮成形を行った。このとき
の成形圧力は2ton/cm2であり、50%TDの成形体を得た。
次いで、このようにして得た成形体をH2雰囲気中で焼
結した。焼結温度は1600℃、時間は4時間であった。
得られたペレットの密度は、90%TDであり、平均結晶
粒径は18μmであった。第3図はこのペレットの断面の
金属組織の顕微鏡写真(400倍)である。
検 討 通常、理論密度の90%以下のペレットを得る為には、
還元雰囲気下で1600℃以下での焼結温度で十分であっ
た。しかし、このような低温度で焼結したペレットの焼
きしまり値(1700℃、H2雰囲気中24時間処理)は、理論
密度で1%を超える。一方、1600℃以上の焼結温度で
は、ポア・フォーマー添加なしでは90%以下の密度を得
ることはできなかった。ところが、本発明に従って得た
ペレットの焼結密度は1600℃以上で焼結したにもかかわ
らず、90%以下の密度を有していた。このペレットの焼
きしまり値は、1%を超えることはなかった。また得ら
れたペレットの平均結晶粒径は40μ以上であり、従来の
方法で焼結したペレットの平均結晶粒径10〜20μと比較
すると2倍以上であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は製造工程のフローチャート図、第2図および第
3図は核燃料ペレットの断面の金属組織の顕微鏡写真
(400倍)である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被粉砕物の表面を活性化させる粉砕方法に
    より平均粒径0.1〜1.0μmに粉砕した二酸化ウラン粉末
    を主原料とし、ポア・フォーマーを含まない成形体をペ
    レットマトリックスへの溶解度が低い雰囲気であって二
    酸化炭素と不活性ガスとの混合ガスからなる焼結雰囲気
    中において、1600〜1800℃の温度範囲で焼結し、さらに
    この焼結体に対して還元雰囲気中で還元処理を行うこと
    によって、大結晶粒径で密度が理論密度の80〜90%の範
    囲の核燃料ペレットを得ることを特徴とする、核燃料ペ
    レットの製造方法。
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JPS5648582A (en) * 1979-09-29 1981-05-01 Tokyo Shibaura Electric Co Method of making sintered pellet of uranium dioxide
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