JP2620119B2 - 燃料ガス用付臭剤 - Google Patents
燃料ガス用付臭剤Info
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- JP2620119B2 JP2620119B2 JP63168876A JP16887688A JP2620119B2 JP 2620119 B2 JP2620119 B2 JP 2620119B2 JP 63168876 A JP63168876 A JP 63168876A JP 16887688 A JP16887688 A JP 16887688A JP 2620119 B2 JP2620119 B2 JP 2620119B2
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- Japan
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- odorant
- sulfide
- gas
- fuel gas
- odor
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は液化天然ガスや液化石油ガス等の燃料ガス用
付臭剤に関する。
付臭剤に関する。
（従来の技術） 従来から液化天然ガスや液化石油ガス等の燃料ガスに
は、ガス漏れによる引火爆発、ガス中毒を防止するため
に特有な臭気物質（付臭剤）が添加されている。付臭剤
の望ましい性質としては、 微量の添加量で効果のあること、 ガス臭であると認識できること、 嗅覚疲労をおこしにくいこと、 人間に対しては無害で毒性のないもの、 燃焼後は無臭になるもの、 供給系統への腐食、導管内で凝縮、化学反応をおこ
さないもの、 家庭内での匂い、その他に臭質が類似しないもの、 土壌透過性のよいもの、 LPGボンベ中でガスの使用につれて付臭剤が濃縮さ
れないもの、であることが挙げられる。
は、ガス漏れによる引火爆発、ガス中毒を防止するため
に特有な臭気物質（付臭剤）が添加されている。付臭剤
の望ましい性質としては、 微量の添加量で効果のあること、 ガス臭であると認識できること、 嗅覚疲労をおこしにくいこと、 人間に対しては無害で毒性のないもの、 燃焼後は無臭になるもの、 供給系統への腐食、導管内で凝縮、化学反応をおこ
さないもの、 家庭内での匂い、その他に臭質が類似しないもの、 土壌透過性のよいもの、 LPGボンベ中でガスの使用につれて付臭剤が濃縮さ
れないもの、であることが挙げられる。
従来の付臭剤は上記の要求特性を十分に満足している
とはいえず更に理想的な付臭剤の開発が望まれている。
とはいえず更に理想的な付臭剤の開発が望まれている。
従来好ましいとされる付臭剤にはチオール類とスルフ
ィド類があり、スルフィド類の方がチオール類よりも認
知濃度（臭気の質がわからなくなる限界濃度をいい、気
体の単位容積中当たりの臭気成分濃度たとえばμg/m3等
で表わす）が比較的高い。従来知られたスルフィド系付
臭剤はジメチルスルフィド、エチルメチルスルフィド、
ジエチルスルフィド、ビニルメチルスルフィド、テトラ
ヒドロチオフェン等の炭素数２から４までの化合物であ
る。
ィド類があり、スルフィド類の方がチオール類よりも認
知濃度（臭気の質がわからなくなる限界濃度をいい、気
体の単位容積中当たりの臭気成分濃度たとえばμg/m3等
で表わす）が比較的高い。従来知られたスルフィド系付
臭剤はジメチルスルフィド、エチルメチルスルフィド、
ジエチルスルフィド、ビニルメチルスルフィド、テトラ
ヒドロチオフェン等の炭素数２から４までの化合物であ
る。
（発明が解決しようとする課題） 本発明の目的は従来知られた付臭剤に比し前記した要
求特性をより満足する付臭剤を提供することにあり、特
に化学的に安定で従来最もよいとされている公知のスル
フィド系付臭剤よりも更に付臭効果の大きい付臭剤を提
供することにある。
求特性をより満足する付臭剤を提供することにあり、特
に化学的に安定で従来最もよいとされている公知のスル
フィド系付臭剤よりも更に付臭効果の大きい付臭剤を提
供することにある。
（課題を解決するための手段） 本発明の燃料ガス用付臭剤は一般式 R1−Ｓ−R2 但しR1は炭素数４個のアルケニル基を示し、R2は炭素
数１から５個のアルキル基もしくはアルケニル基を示
す、にて表わされる不飽和スルフィドを必須成分とする
ものである。
数１から５個のアルキル基もしくはアルケニル基を示
す、にて表わされる不飽和スルフィドを必須成分とする
ものである。
本発明の付臭剤は上記一般式で示される不飽和スルフ
ィド単独からなるものでも、また通常の付臭剤と同様適
宜他の付臭成分や希釈成分等と混合したものでもよい。
ィド単独からなるものでも、また通常の付臭剤と同様適
宜他の付臭成分や希釈成分等と混合したものでもよい。
本発明の付臭剤は付臭剤の添加を要する適宜の燃料ガ
ス、例えば液化天然ガスや液化石油ガス、に常法に従っ
て混入される。
ス、例えば液化天然ガスや液化石油ガス、に常法に従っ
て混入される。
次に臭気強度の試験結果を示す。
臭気強度の測定は６名の充分に訓練されたパネルによ
り官能反応を行うもので、試験は無臭室にて行い表
（Ｉ）に示す６段階臭気強度表示法を用いて官能判定を
した。
り官能反応を行うもので、試験は無臭室にて行い表
（Ｉ）に示す６段階臭気強度表示法を用いて官能判定を
した。
この試験方法は悪臭公害研究会や日本環境衛生センタ
ー内の臭気対策研究会などで用いられているものであ
る。
ー内の臭気対策研究会などで用いられているものであ
る。
無臭室における臭気強度測定の結果、従来用いられて
いるスルフィド系付臭剤の認知濃度は、ジメチルスルフ
ィドで60μg/m3、メチルビニルスルフィドで30μg/m3、
プロペニルブチルスルフィドで20μg/m3、テトラヒドロ
チオフェンで15μg/m3である。
いるスルフィド系付臭剤の認知濃度は、ジメチルスルフ
ィドで60μg/m3、メチルビニルスルフィドで30μg/m3、
プロペニルブチルスルフィドで20μg/m3、テトラヒドロ
チオフェンで15μg/m3である。
これに比べ本発明の炭素数４個のアルケニル基をもつ
不飽和スルフィド化合物は１〜８μg/m3で認知すること
ができ極めて付臭効果が高いことが判る。
不飽和スルフィド化合物は１〜８μg/m3で認知すること
ができ極めて付臭効果が高いことが判る。
第１図は付臭剤濃度と臭気強度の関係を示したもので
あり、ＡとＢは本発明の付臭剤の例として、Ａは２−ブ
テニルメチルスルフィド、Ｂは２−メチル−２−プロペ
ニルメチルスルフィドを、またＣ〜Ｅは従来のジスルフ
ィド系付臭剤としてＣはテトラヒドロチオフェン、Ｄは
ビニルエチルスルフィド、Ｅはジメチルスルフィドを、
それぞれ単独で用いた場合を示す。
あり、ＡとＢは本発明の付臭剤の例として、Ａは２−ブ
テニルメチルスルフィド、Ｂは２−メチル−２−プロペ
ニルメチルスルフィドを、またＣ〜Ｅは従来のジスルフ
ィド系付臭剤としてＣはテトラヒドロチオフェン、Ｄは
ビニルエチルスルフィド、Ｅはジメチルスルフィドを、
それぞれ単独で用いた場合を示す。
第１図からも本発明の付臭剤が従来最も優れていると
される公知のスルフィド系付臭剤よりもさらに顕著に優
れていることが判る。
される公知のスルフィド系付臭剤よりもさらに顕著に優
れていることが判る。
本発明の付臭剤のうちでは前記一般式においてR1が２
−ブテニル基である化合物、特にR1が２−ブテニル基で
R2がメチル基である化合物が顕著な効果を示す。
−ブテニル基である化合物、特にR1が２−ブテニル基で
R2がメチル基である化合物が顕著な効果を示す。
（発明の効果） 本発明の付臭剤は前記したとおり、従来最も優れると
される公知のスルフィド系付臭剤に比し、より微量で大
きな付臭効果を示すが、これは経済性もさることながら
ガス中の硫黄含有率を低く抑えることを可能にするとい
う効果も示す。また本発明の付臭剤は有機溶剤に溶け易
く、水に不溶であり、吸着性が少なく、金属に対する腐
食がなく、化学的には極めて安定であるなど付臭剤に要
求される他の要求特性をも満足するものであり、その実
用的効果は従来の付臭剤に比し顕著に大きい。
される公知のスルフィド系付臭剤に比し、より微量で大
きな付臭効果を示すが、これは経済性もさることながら
ガス中の硫黄含有率を低く抑えることを可能にするとい
う効果も示す。また本発明の付臭剤は有機溶剤に溶け易
く、水に不溶であり、吸着性が少なく、金属に対する腐
食がなく、化学的には極めて安定であるなど付臭剤に要
求される他の要求特性をも満足するものであり、その実
用的効果は従来の付臭剤に比し顕著に大きい。
（実施例） 以下にその実施例を示すが本発明は実施例によって限
定されるものではない。
定されるものではない。
（実施例−１） ２−ブテニルメチルスルフィド50重量％、ヘキサン50
重量％を混合撹拌、脱水して製品とする。ついでこの製
品を無臭のLPG1kgに対して20mgの割合で添加した。この
ガスを空気で1000倍に希釈した状態で臭気試験を行った
ところ強いガス臭を感じた。
重量％を混合撹拌、脱水して製品とする。ついでこの製
品を無臭のLPG1kgに対して20mgの割合で添加した。この
ガスを空気で1000倍に希釈した状態で臭気試験を行った
ところ強いガス臭を感じた。
（実施例−２） ２−メチル−１−プロペニルメチルスルフィド30重量
％、テトラヒドロチオフェン20重量％、ヘキサン50重量
％を混合撹拌、脱水して製品とする。ついでこの製品を
無臭の天然ガスに対して5mg/Nm3添加した。このガスを
空気で1000倍に希釈した状態で臭気試験を行ったところ
強いガス臭を感じた。
％、テトラヒドロチオフェン20重量％、ヘキサン50重量
％を混合撹拌、脱水して製品とする。ついでこの製品を
無臭の天然ガスに対して5mg/Nm3添加した。このガスを
空気で1000倍に希釈した状態で臭気試験を行ったところ
強いガス臭を感じた。
（実施例−３） ２−メチル−２−プロペニルｉ−プロピルスルフィド
30重量％、ジメチルスルフィド10重量％、テトラヒドロ
チオフェン10重量％、ヘキサン50重量％を混合撹拌、脱
水して製品とする。ついでこの製品を無臭のLPG1kgに対
して30mgの割合で添加した。このガスを空気で1000倍に
希釈した状態で臭気試験を行ったところ強いガス臭を感
じた。
30重量％、ジメチルスルフィド10重量％、テトラヒドロ
チオフェン10重量％、ヘキサン50重量％を混合撹拌、脱
水して製品とする。ついでこの製品を無臭のLPG1kgに対
して30mgの割合で添加した。このガスを空気で1000倍に
希釈した状態で臭気試験を行ったところ強いガス臭を感
じた。
【図面の簡単な説明】 第１図は付臭剤濃度とそれに対する臭気強度の関係を表
わした線図である。 A:2−ブテニルメチルスルフィド、B:2−メチル−２−プ
ロペニルメチルスルフィド、C:テトラヒドロチオフェ
ン、D:ビニルエチルスルフィド、E:ジメチルスルフィ
ド。
わした線図である。 A:2−ブテニルメチルスルフィド、B:2−メチル−２−プ
ロペニルメチルスルフィド、C:テトラヒドロチオフェ
ン、D:ビニルエチルスルフィド、E:ジメチルスルフィ
ド。
Claims (3)
- 【請求項１】一般式 R1−Ｓ−R2 但しR1炭素数４個のアルケニル基を示し、R2は炭素数１
から５個のアルキル基もしくはアルケニル基を示す、に
て表される不飽和スルフィドを必須成分とする燃料ガス
用付臭剤。 - 【請求項２】R1が２−ブテニル基である請求項１記載の
燃料ガス用付臭剤。 - 【請求項３】不飽和スルフィドが２−ブテニルメチルス
ルフィドである請求項１又は２記載の燃料ガス用付臭
剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63168876A JP2620119B2 (ja) | 1988-07-08 | 1988-07-08 | 燃料ガス用付臭剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63168876A JP2620119B2 (ja) | 1988-07-08 | 1988-07-08 | 燃料ガス用付臭剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0220596A JPH0220596A (ja) | 1990-01-24 |
| JP2620119B2 true JP2620119B2 (ja) | 1997-06-11 |
Family
ID=15876200
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63168876A Expired - Lifetime JP2620119B2 (ja) | 1988-07-08 | 1988-07-08 | 燃料ガス用付臭剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2620119B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5500153A (en) * | 1994-07-05 | 1996-03-19 | The Procter & Gamble Company | Handwash laundry detergent composition having improved mildness and cleaning performance |
| JPWO2003050214A1 (ja) * | 2001-12-11 | 2005-05-12 | 曽田香料株式会社 | 燃料電池用燃料ガス付臭剤 |
| JP4941962B2 (ja) * | 2006-06-07 | 2012-05-30 | 東京瓦斯株式会社 | 燃料ガス用付臭剤の評価方法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS512324A (ja) * | 1974-05-30 | 1976-01-09 | Japan Broadcasting Corp | Nijigenjohojushinki |
| JPS61185595A (ja) * | 1985-02-12 | 1986-08-19 | Toho Gas Kk | 液化天然ガスの付臭方法 |
-
1988
- 1988-07-08 JP JP63168876A patent/JP2620119B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS512324A (ja) * | 1974-05-30 | 1976-01-09 | Japan Broadcasting Corp | Nijigenjohojushinki |
| JPS61185595A (ja) * | 1985-02-12 | 1986-08-19 | Toho Gas Kk | 液化天然ガスの付臭方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0220596A (ja) | 1990-01-24 |
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