JP2620102B2 - 高誘電率系磁器組成物 - Google Patents
高誘電率系磁器組成物Info
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- JP2620102B2 JP2620102B2 JP63071556A JP7155688A JP2620102B2 JP 2620102 B2 JP2620102 B2 JP 2620102B2 JP 63071556 A JP63071556 A JP 63071556A JP 7155688 A JP7155688 A JP 7155688A JP 2620102 B2 JP2620102 B2 JP 2620102B2
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、磁器コンデンサ等に広く用いられるBaTiO3
−Nb2O5−La2O3系の高誘電率系磁器組成物の改良に関す
るものである。
−Nb2O5−La2O3系の高誘電率系磁器組成物の改良に関す
るものである。
(従来の技術) 高誘電率系磁器コンデンサの材料としては、ほぼ純粋
に近い状態のBaTiO3磁器の特性を利用したものや、BaTi
O3磁器の常温付近の誘電率εSの温度特性をできるだけ
平坦化して使用し得るεSの値を広げたもの等が知られ
ている。中でも、例えば、BiTiO3−BaZnO3−BaSnO3−Ca
TiO3系の組成物はJIS規格のF特性用のものとして実用
化されており、高誘電率で温度特性の良好なものとして
用いられている。
に近い状態のBaTiO3磁器の特性を利用したものや、BaTi
O3磁器の常温付近の誘電率εSの温度特性をできるだけ
平坦化して使用し得るεSの値を広げたもの等が知られ
ている。中でも、例えば、BiTiO3−BaZnO3−BaSnO3−Ca
TiO3系の組成物はJIS規格のF特性用のものとして実用
化されており、高誘電率で温度特性の良好なものとして
用いられている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、この組成物は第3図に示すようにその
結晶粒径が10乃至20μmと大きいため、これを用いて積
層コンデンサを製造した場合には、デラミネーション等
(内部電極と誘電体層の剥離等)を惹き起して製造上の
歩留りが悪くなり、また、静電容量抜けや耐電圧も低い
ということが欠点となる。また、主成分であるZn,Snは
焼成時に蒸発して磁器素体がポーラスになり絶縁抵抗
(IR)が劣化して耐電圧が低く実用性に欠けるという問
題もある。更に内部電極にパラジウムが含まれていると
焼結前の酸化物であるZn,Snがパラジウムと反応して金
属化し、不完全な磁器焼結体となり実用性がなくなる等
の大きな欠点があった。そのため、本発明者は、積層コ
ンデンサを製造した時でも前述した欠点の生じない組成
物を実現すべく鋭意研究を行った結果、BiTiO3−Nb2O5
−La2O3を主成分とする組成物に酸化セリューム(Ce
O2)を添加し、また、必要に応じてこれに酸化マンガン
(MnO)を添加すれば、高誘電率で温度特性の良好な、
しかも、結晶粒径の微細化した磁器組成物が得られるこ
とを見出した。
結晶粒径が10乃至20μmと大きいため、これを用いて積
層コンデンサを製造した場合には、デラミネーション等
(内部電極と誘電体層の剥離等)を惹き起して製造上の
歩留りが悪くなり、また、静電容量抜けや耐電圧も低い
ということが欠点となる。また、主成分であるZn,Snは
焼成時に蒸発して磁器素体がポーラスになり絶縁抵抗
(IR)が劣化して耐電圧が低く実用性に欠けるという問
題もある。更に内部電極にパラジウムが含まれていると
焼結前の酸化物であるZn,Snがパラジウムと反応して金
属化し、不完全な磁器焼結体となり実用性がなくなる等
の大きな欠点があった。そのため、本発明者は、積層コ
ンデンサを製造した時でも前述した欠点の生じない組成
物を実現すべく鋭意研究を行った結果、BiTiO3−Nb2O5
−La2O3を主成分とする組成物に酸化セリューム(Ce
O2)を添加し、また、必要に応じてこれに酸化マンガン
(MnO)を添加すれば、高誘電率で温度特性の良好な、
しかも、結晶粒径の微細化した磁器組成物が得られるこ
とを見出した。
本発明は、この事情に鑑みてなされたもので、誘電率
の温度特性を、JIS規格のF特性規格において−25℃乃
至+85℃の範囲内で+20℃を基準温度とした時に、誘電
率の温度変化が+30%乃至−80%内で誘電率が約8000乃
至13000の特性を持ち、しかも、平均結晶粒径が5μm
以下である新規な高誘電率系磁器組成物を提供すること
を目的とするものである。
の温度特性を、JIS規格のF特性規格において−25℃乃
至+85℃の範囲内で+20℃を基準温度とした時に、誘電
率の温度変化が+30%乃至−80%内で誘電率が約8000乃
至13000の特性を持ち、しかも、平均結晶粒径が5μm
以下である新規な高誘電率系磁器組成物を提供すること
を目的とするものである。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この目的を達成するための本発明の請求項1の構成
は、97.0乃至98.25mol%のBaTiO3と、 0.75乃至1.50のmol%のNb2O5と、 0.50乃至2.00mol%のLa2O3とを主成分とする組成物
に、この主成分組成物の100mol%に対し0.2乃至0.8wt%
のCeO2を添加した高誘電率系磁器組成物にある。
は、97.0乃至98.25mol%のBaTiO3と、 0.75乃至1.50のmol%のNb2O5と、 0.50乃至2.00mol%のLa2O3とを主成分とする組成物
に、この主成分組成物の100mol%に対し0.2乃至0.8wt%
のCeO2を添加した高誘電率系磁器組成物にある。
また、請求項2の構成は、前記請求項1記載の高誘電
率系磁器組成物に、更に前記主成分組成物の100mol%に
対して0.01乃至0.3wt%のMnOを添加した高誘電率系磁器
組成物にある。
率系磁器組成物に、更に前記主成分組成物の100mol%に
対して0.01乃至0.3wt%のMnOを添加した高誘電率系磁器
組成物にある。
(作 用) この構成に基づく本発明の請求項1の作用は、高誘電
率系磁器組成物にいおて、誘電率及び破壊電圧を高く保
ち且つ誘電率温度変化率もJIS規格のF特性を満足させ
つつ、結晶粒径の微細化を図ったことにある。
率系磁器組成物にいおて、誘電率及び破壊電圧を高く保
ち且つ誘電率温度変化率もJIS規格のF特性を満足させ
つつ、結晶粒径の微細化を図ったことにある。
また、請求項2の作用は、前記請求項1の作用を更に
良化向上させたことにある。
良化向上させたことにある。
(実施例) 以下、複数の実施例に基づいて本発明を詳細に説明す
る。
る。
本発明に係る高誘電率系磁器組成物はその出発材料と
して炭酸バリューム(BaCo3),酸化チタン(TiO2),
五酸化ニオブ(Nb2O5)酸化ランタン(La2O3),酸化セ
リューム(CeO2),炭酸マンガン(MnCo3)を用い次の
条件で組成する。すなわち、BaCo3+TiO2→BaTiO3+Co2
の関係で実現されるBaTiO3は、その量を97.0乃至98.25m
ol%の範囲内の値に、前記Nb2O5はその量を0.75乃至1.5
0mol%の範囲内の値に、前記La2O3はその量を0.50乃至
2.00mol%の範囲内の値にそれぞれ設定して主成分の組
成物となしこの主成分組成物に対して添加される関係に
ある前記CeO2は、その量を主成分組成物の100mol%に対
して、0.2乃至0.8wt%範囲内の値に設定する。なお、第
1図に本発明に係る主成分組成物であるBaTiO3−Nb2O5
−La2O3の3成分系図を示す。
して炭酸バリューム(BaCo3),酸化チタン(TiO2),
五酸化ニオブ(Nb2O5)酸化ランタン(La2O3),酸化セ
リューム(CeO2),炭酸マンガン(MnCo3)を用い次の
条件で組成する。すなわち、BaCo3+TiO2→BaTiO3+Co2
の関係で実現されるBaTiO3は、その量を97.0乃至98.25m
ol%の範囲内の値に、前記Nb2O5はその量を0.75乃至1.5
0mol%の範囲内の値に、前記La2O3はその量を0.50乃至
2.00mol%の範囲内の値にそれぞれ設定して主成分の組
成物となしこの主成分組成物に対して添加される関係に
ある前記CeO2は、その量を主成分組成物の100mol%に対
して、0.2乃至0.8wt%範囲内の値に設定する。なお、第
1図に本発明に係る主成分組成物であるBaTiO3−Nb2O5
−La2O3の3成分系図を示す。
このような組成比で秤量した高誘電率系磁器組成物の
具体例は添付した第1表及び第2表に示す通りである。
その内、第1に掲げる組成物には、更に添加物としてMn
Oが添加される。すなわち、MnCo3→MnO+Co2の形で実現
されるMnOを、その量が主成分組成物の100mol%に対し
て0.01乃至0.3wt%の範囲内の値になるように設定す
る。
具体例は添付した第1表及び第2表に示す通りである。
その内、第1に掲げる組成物には、更に添加物としてMn
Oが添加される。すなわち、MnCo3→MnO+Co2の形で実現
されるMnOを、その量が主成分組成物の100mol%に対し
て0.01乃至0.3wt%の範囲内の値になるように設定す
る。
さて、このような組成比を持つ高誘電率系磁器組成物
は、各々の出発材料を先ずホットミルクで混合し、これ
を脱水,乾燥した後に仮プレスを行い、これを炉内に入
れて1100℃乃至1200℃の焼成温度で2時間安定の仮焼を
実施する。そして、これを粉砕,脱水,乾燥した後、ポ
リビニルアルコール(PVA)をバインダとして加えて顆
粒状になし、これを3t/cm2の成形圧力をもって直径16.5
mm,厚さ0.6mmの円板状成形物とし、この成形物を空気中
で1280℃乃至1360℃の温度で2時間安定の焼成を施す。
は、各々の出発材料を先ずホットミルクで混合し、これ
を脱水,乾燥した後に仮プレスを行い、これを炉内に入
れて1100℃乃至1200℃の焼成温度で2時間安定の仮焼を
実施する。そして、これを粉砕,脱水,乾燥した後、ポ
リビニルアルコール(PVA)をバインダとして加えて顆
粒状になし、これを3t/cm2の成形圧力をもって直径16.5
mm,厚さ0.6mmの円板状成形物とし、この成形物を空気中
で1280℃乃至1360℃の温度で2時間安定の焼成を施す。
一方、本発明に係る組成物と比較するため、添付した
第3表に示すような他の組成比を持つ比較用磁器組成物
を作成した。
第3表に示すような他の組成比を持つ比較用磁器組成物
を作成した。
このようにして得た本発明の組成物及び比較用磁器組
成物の素体にそれぞれ銀電極を焼付けて試料を作成し、
これらの各試料についてそれぞれ電気的特性を測定し
た。この場合、誘電率εS及び誘電体損失tanδについ
ては、室温20℃,周波数1KHzで測定を行い、その際、誘
電率の温度変化率T.Cは、+20℃を基準として−25℃乃
至+85℃の誘電率温度変化率(%)を求めた。
成物の素体にそれぞれ銀電極を焼付けて試料を作成し、
これらの各試料についてそれぞれ電気的特性を測定し
た。この場合、誘電率εS及び誘電体損失tanδについ
ては、室温20℃,周波数1KHzで測定を行い、その際、誘
電率の温度変化率T.Cは、+20℃を基準として−25℃乃
至+85℃の誘電率温度変化率(%)を求めた。
各表のデータからも明らかなように、本発明の高誘電
率系磁器組成物では、誘電率については約8000乃至1300
0という高い値を得ることができ、誘電率温度変化率T.C
についても、−25℃乃至+85℃の範囲内で+20℃を基準
温度とした時に+30%乃至−80%の範囲内のものが得ら
れた。これらは、比較用磁器組成物では得ることのでき
ない特性で、本発明に係る高誘電率系磁器組成物の優秀
性を示して余りあるものといえる。
率系磁器組成物では、誘電率については約8000乃至1300
0という高い値を得ることができ、誘電率温度変化率T.C
についても、−25℃乃至+85℃の範囲内で+20℃を基準
温度とした時に+30%乃至−80%の範囲内のものが得ら
れた。これらは、比較用磁器組成物では得ることのでき
ない特性で、本発明に係る高誘電率系磁器組成物の優秀
性を示して余りあるものといえる。
この場合、主成分である前記BaTiO3,Nb2O5及びLa2O3
は、協同して誘電率εSを所定範囲に保ち且つ製造時の
焼結性を良好にするための条件であって、BaTiO3の量が
97.0mol%未満であると誘電率εSが小さくなり、98.25
mol%を超えると焼結性を悪くする。また、前記Nb2O5の
量が0.75mol%未満である時は焼結性を悪くし、1.50mol
%を超えるとその誘電率εSが小さくなる。そして、La
2O3の量が0.50mol%未満であると誘電体損失tanδが大
きく、焼結性も悪くなると共に絶縁抵抗も悪くなり、2.
00mol%を超えると誘電率εSが小さくなり、+85℃に
おける誘電率の温度変化率T.Cが大きくなる。
は、協同して誘電率εSを所定範囲に保ち且つ製造時の
焼結性を良好にするための条件であって、BaTiO3の量が
97.0mol%未満であると誘電率εSが小さくなり、98.25
mol%を超えると焼結性を悪くする。また、前記Nb2O5の
量が0.75mol%未満である時は焼結性を悪くし、1.50mol
%を超えるとその誘電率εSが小さくなる。そして、La
2O3の量が0.50mol%未満であると誘電体損失tanδが大
きく、焼結性も悪くなると共に絶縁抵抗も悪くなり、2.
00mol%を超えると誘電率εSが小さくなり、+85℃に
おける誘電率の温度変化率T.Cが大きくなる。
また、添加物である前記CeO2は、キューリ−ポイント
をマイナス側に移動させる(即ち、シフター)の役割を
果たすもので、その量が0.2wt%未満であるとキューリ
−ポイントが常温以上になると共に誘電体損失tanδが
大きく、誘電率εSも小さくなる。そして、0.8wt%を
超えるとキューリ−ポイントが常温以下になると共に誘
電率εSが小さくなり、誘電率の温度変化率T.Cが+85
℃においてJIS規格のF特性規格を外れて実用的ではな
くなる。更に、必要に応じて添加される前記MnOは、前
述の主成分組成物の持つ焼結性,絶縁抵抗及び誘電率ε
Sの条件をより良化させるためのもので、その量が0.01
wt%未満である時は焼結性及び絶縁抵抗の良化を向上さ
せることができず、0.3wt%を超えるとび誘電率εSが
低くなって実用的ではなくなる。
をマイナス側に移動させる(即ち、シフター)の役割を
果たすもので、その量が0.2wt%未満であるとキューリ
−ポイントが常温以上になると共に誘電体損失tanδが
大きく、誘電率εSも小さくなる。そして、0.8wt%を
超えるとキューリ−ポイントが常温以下になると共に誘
電率εSが小さくなり、誘電率の温度変化率T.Cが+85
℃においてJIS規格のF特性規格を外れて実用的ではな
くなる。更に、必要に応じて添加される前記MnOは、前
述の主成分組成物の持つ焼結性,絶縁抵抗及び誘電率ε
Sの条件をより良化させるためのもので、その量が0.01
wt%未満である時は焼結性及び絶縁抵抗の良化を向上さ
せることができず、0.3wt%を超えるとび誘電率εSが
低くなって実用的ではなくなる。
しかして、本発明に係る高誘電率系磁器組成物は、そ
の平均結晶粒径についても5μm以下と著しく微細化し
たものとなる。すなわち、写真2は前述したBaTiO3−Nb
2O5−La2O3−CeO2−MnO系焼結体の自由表面を、顕微鏡
写真で撮影したものを示したのであるが、同様にして撮
影した従来のBaTiO3−BaZnO3−BaSnO3−CaTiO3系組成物
の写真1のものと比べて著しく微細化していることが判
る。
の平均結晶粒径についても5μm以下と著しく微細化し
たものとなる。すなわち、写真2は前述したBaTiO3−Nb
2O5−La2O3−CeO2−MnO系焼結体の自由表面を、顕微鏡
写真で撮影したものを示したのであるが、同様にして撮
影した従来のBaTiO3−BaZnO3−BaSnO3−CaTiO3系組成物
の写真1のものと比べて著しく微細化していることが判
る。
以上説明したように、本発明の高誘電率系磁器組成物
では、誘電率εSが高く、誘電率温度変化率T.CもJIS規
格のF特性を満足し、例えば積層コンデンサに応用した
場合にも、結晶粒径の微細化によるデラミネーションの
抑止効果から製造上の歩留りを向上させることができ、
また、破壊電圧についても従来の物に比べて高くするこ
とが可能となり、更に、薄層化による容量取得範囲の拡
大等、従来のBaTiO3−BaZnO3−BaSnO3−CaTiO3系組成物
では考えられなかった種々の利点を得ることができた。
では、誘電率εSが高く、誘電率温度変化率T.CもJIS規
格のF特性を満足し、例えば積層コンデンサに応用した
場合にも、結晶粒径の微細化によるデラミネーションの
抑止効果から製造上の歩留りを向上させることができ、
また、破壊電圧についても従来の物に比べて高くするこ
とが可能となり、更に、薄層化による容量取得範囲の拡
大等、従来のBaTiO3−BaZnO3−BaSnO3−CaTiO3系組成物
では考えられなかった種々の利点を得ることができた。
以上数実施例について説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、その要旨を変更せざる範囲内で
種々に変形実施することが可能であることを付記する。
定されるものではなく、その要旨を変更せざる範囲内で
種々に変形実施することが可能であることを付記する。
[発明の効果] 以上述べた通り本発明の請求項1及び2を用いる時
は、誘電率の温度特性を、JIS規格のF特性規格におい
て−25℃乃至+85℃の範囲内で+20℃を基準温度とした
時、誘電率の温度変化が+30%乃至−80%内で誘電率が
8000乃至13000の特性を持ち、しかも、平均結晶粒径が
5μm以下である新規な高誘電率磁器組成物を実現する
ことが可能となる。
は、誘電率の温度特性を、JIS規格のF特性規格におい
て−25℃乃至+85℃の範囲内で+20℃を基準温度とした
時、誘電率の温度変化が+30%乃至−80%内で誘電率が
8000乃至13000の特性を持ち、しかも、平均結晶粒径が
5μm以下である新規な高誘電率磁器組成物を実現する
ことが可能となる。
第1図は本発明に係る高誘電率磁器組成物の主成分組成
物であるBaTiO3−Nb2O5−La2O3の3成分系図である。 写真1は顕微鏡写真で撮影した従来のBaTiO3−BaZnO3−
BaSnO3−CaTiO3系組成物の結晶粒径を示す写真、写真2
は顕微鏡写真で撮影した本発明に係るBaTiO3−Nb2O5−L
a2O3−CeO2−MnO系焼結体の結晶粒径を示す写真であ
る。
物であるBaTiO3−Nb2O5−La2O3の3成分系図である。 写真1は顕微鏡写真で撮影した従来のBaTiO3−BaZnO3−
BaSnO3−CaTiO3系組成物の結晶粒径を示す写真、写真2
は顕微鏡写真で撮影した本発明に係るBaTiO3−Nb2O5−L
a2O3−CeO2−MnO系焼結体の結晶粒径を示す写真であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】97.0乃至98.25mol%のBaTiO3と、 0.75乃至1.50のmol%のNb2O5と、 0.50乃至2.00mol%のLa2O3とを主成分とする組成物に、
この主成分組成物の100mol%に対し0.2乃至0.8wt%のCe
O2を添加して成る高誘電率系磁器組成物。 - 【請求項2】前記請求項1記載の高誘電率系磁器組成物
に、更に前記主成分組成物の100mol%に対して0.01乃至
0.3wt%のMnOを添加して成る高誘電率系磁器組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63071556A JP2620102B2 (ja) | 1988-03-24 | 1988-03-24 | 高誘電率系磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63071556A JP2620102B2 (ja) | 1988-03-24 | 1988-03-24 | 高誘電率系磁器組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01242463A JPH01242463A (ja) | 1989-09-27 |
JP2620102B2 true JP2620102B2 (ja) | 1997-06-11 |
Family
ID=13464119
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63071556A Expired - Lifetime JP2620102B2 (ja) | 1988-03-24 | 1988-03-24 | 高誘電率系磁器組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2620102B2 (ja) |
-
1988
- 1988-03-24 JP JP63071556A patent/JP2620102B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01242463A (ja) | 1989-09-27 |
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