JP2619785B2 - ハンドドリル用垂直孔明けガイド・切粉集塵装置 - Google Patents
ハンドドリル用垂直孔明けガイド・切粉集塵装置Info
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- JP2619785B2 JP2619785B2 JP5087872A JP8787293A JP2619785B2 JP 2619785 B2 JP2619785 B2 JP 2619785B2 JP 5087872 A JP5087872 A JP 5087872A JP 8787293 A JP8787293 A JP 8787293A JP 2619785 B2 JP2619785 B2 JP 2619785B2
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Description
される、複合材料で作られた板(以下、「複合材板」と
称する。)とアルミ板とを重ね合わせた板(以下、「重
ね板」と称する。)にハンドドリルで孔を明ける際、孔
が正確に明けられるようにすると同時に切粉を集めるた
めの装置に関する。
とき、図9に示すように、ガイド孔21の明いた裁頭円
錐形状のプラスチック製ガイド22を使用し、重ね板
(ワーク)Pに対して垂直に孔Hを明けていた。このと
き、先端が円錐状の普通のドリルD1で孔Hを明ける
と、図10に示すように、複合材板P1の繊維が孔H1
の周囲に「けば」24が生じることがある。このため、
図11に示す、チゼルポイントCとランドRがドリルD
2の先端の方に突出した特殊な形状のドリルD2が使用
されている。このドリルD2を使用すると、チゼルポイ
ントCで位置決めがされ、ランドRの部分で「けば」が
生じないように繊維を切断しながら孔H1を明けること
ができる。
ガイド22を使用して行われる孔明け作業は、作業員が
一方の手でハンドドリルHDを持ち、他方の手でガイド
22の保持部23を持って孔明けを行うため、ガイド2
2が「ぶれ」て、所定の位置に正確な寸法の孔を明ける
ことが出来ないという問題点を有している。
状のドリルD2を使用すると、そのドリルD2の研磨
は、一般のユーザで行うことができず、メーカに依頼し
なければならない。このため、複数本のドリルD2を用
意し交互に研磨に出さなければならず、余分なドリル
と、研磨費用を必要とし、結果的にコストが高くなると
いう問題点を有している。さらに、特殊な形状のドリル
D2は、重ね板Pのアルミ板P2を同時に孔明けするこ
とができないという問題点も有している。
め、孔明けによって微細繊維が周囲に飛散し、作業員の
呼吸器に侵入して作業員の健康を害するという問題点を
有している。
にドリルと平行に移動自在に設けられ弾性体によってワ
ークの方へ付勢されたパイプ状の切粉吸引シャフトと、
前記切粉吸引シャフトの先端に直角に設けられた垂直保
持板と、前記垂直保持板に取付けられドリルを案内する
ガイド孔が形成されたガイドブッシュと、前記ガイドブ
ッシュの先端に形成され前記ガイドブッシュの外径より
小径の突出部と、前記突出部が嵌合する孔が形成され前
記ワークの表面に密着させられるテンプレートと、前記
切粉吸引シャフトに設けられ前記垂直保持板と前記ガイ
ドブッシュを覆って前記テンプレート又は前記ワークに
圧接され且つ前記ドリルが貫通するドリル貫通孔が形成
された切粉飛散防止カバーと、前記切粉吸引シャフトに
接続され前記切粉飛散防止カバー内のエアとともに切粉
を吸引する切粉集塵手段とを有するハンドドリル用垂直
孔明けガイド・切粉集塵装置であって、前記ワークが複
合材で作られた板であり、前記ガイドブッシュの突出部
の突出長さが前記テンプレートの厚み寸法以上であるこ
とを特徴とする、ハンドドリル用垂直孔明けガイド・切
粉集塵装置により、前記課題を解決した。
ワークの孔明け位置にテンプレートの孔を一致させてテ
ンプレートを重ねる。次に、テンプレートの孔にガイド
ブッシュの突出部を挿入し、テンプレート又はワークに
切粉飛散防止カバーを密着させる。これによって、垂直
保持板はテンプレートとワークに対して平行になり、ガ
イド孔は、テンプレートとワークに対して垂直になる。
その後、ドリルを回転させながら、ハンドドリル全体を
弾性体に抗してワークの方へ押し付ける。
て、ワークに孔を明ける。孔明け中に発生する切粉は、
切粉飛散防止カバー内に飛散し、切粉シャフトから切粉
集塵手段によってエアとともに吸引され、所定の場所に
集められる。
いて説明する。垂直孔明けガイド・切粉集塵装置30
は、例えば、航空機に使用される複合材板P1とアルミ
板P2とを重ねた重ね板(ワーク)PにハンドドリルH
Dで孔H(図7参照)を明ける際、孔Hが正確に明けら
れるようにすると同時に切粉を集める装置である。
(図1参照)は、主に、切粉吸引シャフト31と、スプ
リング(弾性体)65と、垂直保持板32と、ガイドブ
ッシュ33と、テンプレート34と、切粉飛散防止カバ
ー35と、切粉集塵手段36とで構成されている。
されており、ハンドドリルHDに筒状のホルダー37に
よってドリルDと平行に移動自在で且つ回転自在に設け
られている。切粉吸引シャフト31には、抜け止め用の
ストッパ38,39が2つ設けられている。ストッパ3
8,39は取付け位置を調節することができるようにな
っている。又、切粉吸引シャフト31には、スプリング
65が遊嵌している。スプリング65は、一方のストッ
パ38とホルダー37との間に設けられている。切粉吸
引シャフト31の先端近くの脇には、横孔40が明いて
いる。
の先端にねじ込まれている。垂直保持板32には、図2
乃至図6に示すような形状のものがある。これ等の垂直
保持板32,41,42,43,44は、選択的に使用
されるものであり、重ね板Pの表面に突起物(図示省
略)がある場合、その突起物を避けて孔Hを明けること
ができるようになっている。垂直保持板32,41,4
2,43,44には、各々、切粉吸引シャフト31がね
じ込まれる雌ねじ45,46,47,48,49と、ガ
イドブッシュ33が装着される保持孔50,51,5
2,53,54とが形成され、さらに、保持孔50,5
1,52,53,54に装着されたガイドブッシュ33
を固定する小ねじ55,56,57,58,59がねじ
込まれている。
じ55,56,57,58,59(図2乃至図6参照)
によって垂直保持板32,41,42,43,44に着
脱自在に設けられている。ガイドブッシュ33(図7参
照)の中心にはドリルDを案内するガイド孔60が形成
され、先端にはガイドブッシュ33の鍔61の外径Aよ
り小径の突出部62が形成されている。突出部62の突
出長さ寸法(L)はテンプレート34の厚み寸法(T)
より多少長くなっている。なお、種々のドリルDの径に
対応できるように、ガイド孔60の径と突出部62の外
径とが異なるガイドブッシュ33が数種類用意されてい
る(図示省略)。
Pの表面に重ね合わされるようになっている。テンプレ
ート34には、ガイドブッシュ33の突出部62が挿入
される孔63,66,67が形成されている。孔63,
66,67(図1参照)は、突出部62の径に対応する
ため、径がそれぞれ異なっている。切粉飛散防止カバー
35(図1参照)は、樹脂製であり、切粉吸引シャフト
31に設けられている。又、切粉飛散防止カバー35に
は、ドリルDが貫通するドリル貫通孔64が形成されて
いる。
切粉吸引シャフト31の後端に設けられた可撓性を有す
るホース70と、このホース70の一端に着脱自在に設
けられた網状の集塵袋71と、この集塵袋71の一部分
を覆うカバー72と、このカバー72に接続され集塵袋
71に送り込まれてくる圧縮エアを受ける排気ホース7
3とで構成されている。ホース70の中間部分には、圧
縮エアが送り込まれる高圧エアパイプ74が設けられて
いる。高圧エアパイプ74(図8参照)はL字状に曲が
っており、その先端は、集塵袋71の方に向いている。
用したハンドドリルHDによる孔明け作業は、次のよう
にして行われる。先ず、重ね板Pの孔明け位置にテンプ
レート34の孔63を一致させてテンプレート34を重
ねる。次に、テンプレート34の孔63にガイドブッシ
ュ33の突出部62を挿入し、テンプレート34に切粉
飛散防止カバー35を密着させる。テンプレート34が
小さい場合には、切粉飛散防止カバー35は重ね板Pに
密着される。これによって、垂直保持板32はテンプレ
ート34と重ね板Pに対して平行になり、ガイド孔60
は、テンプレート34と重ね板Pに対して垂直になる。
ドドリルHD全体を重ね板Pの方へ押し付ける。ガイド
ブッシュ33、テンプレート34、切粉吸引シャフト3
1は移動しないため、ホルダー37はスプリング65を
圧縮する。圧縮されたスプリング65は、垂直保持板3
2を介してガイドブッシュ33の突出部62の先端を複
合材板P1に押圧させる。
厚みTより長いため、突出部62の先端がテンプレート
34よりその分だけ突出する。ドリルDは、回転しなが
ら、ガイド孔60に進入し、案内されて、重ね板Pに孔
を明ける。
ト34で孔の位置決めが行われ、突出部62とテンプレ
ート34が複合材板P1に密着させられた状態で行われ
る。孔明け中に複合材板P1の孔H1の入口に「けば立
ち」が生じても、「けば」はガイドブッシュ33のガイ
ド孔60の先端83とドリルDの間に挟まれて切断され
る。従って、孔H1の入口に「けば立ち」が生じるよう
なことがない。
ドリルDは、続いてアルミ板P2にも孔H2を明ける。
このとき、複合材板P1の孔H2の出口の「けば」は、
一体となっているアルミ板P2に明けられた孔H2とド
リルDとの間に挟まれて切断される。仮に、複合材板P
1のみに孔明けを行うときには、アルミ板P2の替わり
に、ガイド孔81(図7参照)の明いたガイド82又は
板(図示省略)を当てがうことによって、孔H2の出口
に「けば立ち」が生じないようにすることができる。
細な繊維とアルミの粉とからなる切粉Wは、切粉飛散防
止カバー35内に飛散する。集塵袋71内には、図8に
示すように、高圧エアパイプ74から圧縮エアが常時送
り込まれている。このため、圧縮エアの流れによって切
粉飛散防止カバー35内のエアが切粉吸引シャフト31
の先端と横孔40とから吸引される。又、切粉飛散防止
カバー35内を飛散している切粉Wもエアと一緒に吸引
される。
飛散防止カバ−35内のエアは、集塵袋71の網目から
外部に流出するか、又は、排気ホース73に流れ込む。
しかし、切粉Wは、集塵袋71の網目に引っ掛かり、集
塵袋71内に集められる。このようにして、重ね板Pの
孔明けと、切粉Wの集塵とが同時に行われる。
置は次の効果を奏する。 (1)垂直保持板、ガイドブッシュ、切粉飛散防止カバ
ー等は、切粉吸引シャフトに支持されているため、作業
員は両手でハンドドリルを確実に保持し、手振れの生じ
ない状態で正確な孔明け作業を行うことができる。 (2)ドリルは、テンプレートと垂直保持板とによって
ワークに対して垂直に保持されたブッシュをガイドにし
て孔を明けるため、ワークに対して垂直な孔を明けるこ
とができる。 (3)切粉は孔明けと同時に集められるため、作業場を
常時清潔に保つことができる。 (4)複合板で作られた板であるワークの孔明けのため
に、ガイドブッシュの突出部の突出長さをテンプレート
の厚み寸法以上に設定してあるため、上記板に「けば立
ち」のない孔を明けることができる。 (5)特殊なドリルを使用することなく、上記板に孔を
明けることができ、コストを低くすることができる。 (6)孔明けの際に発生する複合材で作られた板の細か
い繊維は、集塵手段によって集められるため、作業員の
健康を害するようなことがなくなる。
が取付けられたハンドドリルの正面図であり、一部分断
面で表わした図である。
シュ周辺の詳細図であり、ドリルに沿った断面図であ
る。
イプに沿った断面図である。
いる概略図である。
れ、孔の入り口に「けば立ち」が生じている状態の図で
ある。
る状態の図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ハンドドリルにドリルと平行に移動自在
に設けられ弾性体によってワークの方へ付勢されたパイ
プ状の切粉吸引シャフトと、前記切粉吸引シャフトの先
端に直角に設けられた垂直保持板と、前記垂直保持板に
取付けられドリルを案内するガイド孔が形成されたガイ
ドブッシュと、前記ガイドブッシュの先端に形成され前
記ガイドブッシュの外径より小径の突出部と、前記突出
部が嵌合する孔が形成され前記ワークの表面に密着させ
られるテンプレートと、前記切粉吸引シャフトに設けら
れ前記垂直保持板と前記ガイドブッシュを覆って前記テ
ンプレート又は前記ワークに圧接され且つ前記ドリルが
貫通するドリル貫通孔が形成された切粉飛散防止カバー
と、前記切粉吸引シャフトに接続され前記切粉飛散防止
カバ一内のエアとともに切粉を吸引する切粉集塵手段と
を有するハンドドリル用垂直孔明けガイド・切粉集塵装
置であって、前記ワークが複合材で作られた板であり、
前記ガイドブッシュの突出部の突出長さが前記テンプレ
ートの厚み寸法以上であることを特徴とする、ハンドド
リル用垂直孔明けガイド・切粉集塵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5087872A JP2619785B2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | ハンドドリル用垂直孔明けガイド・切粉集塵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5087872A JP2619785B2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | ハンドドリル用垂直孔明けガイド・切粉集塵装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06270005A JPH06270005A (ja) | 1994-09-27 |
JP2619785B2 true JP2619785B2 (ja) | 1997-06-11 |
Family
ID=13926966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5087872A Expired - Lifetime JP2619785B2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | ハンドドリル用垂直孔明けガイド・切粉集塵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2619785B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
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US6905291B2 (en) * | 2002-05-30 | 2005-06-14 | The Boeing Company | Apparatus and method for drilling holes and optionally inserting fasteners |
KR100499778B1 (ko) * | 2002-11-25 | 2005-07-07 | 현대모비스 주식회사 | 드릴 작업용 지그 |
DE102005023186A1 (de) * | 2005-05-19 | 2006-11-23 | Robert Bosch Gmbh | Staubfangvorrichtung |
JP6154202B2 (ja) * | 2013-06-10 | 2017-06-28 | 株式会社Subaru | 穿孔治具、穿孔ユニット及び穿孔方法 |
CN105364581A (zh) * | 2015-12-07 | 2016-03-02 | 吴中区光福华宇钣金厂 | 一种管类加工气动夹具 |
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JPS54149789U (ja) * | 1978-04-11 | 1979-10-18 | ||
JPH0164316U (ja) * | 1987-10-19 | 1989-04-25 | ||
JPH0166914U (ja) * | 1987-10-26 | 1989-04-28 | ||
JPH02212007A (ja) * | 1989-02-13 | 1990-08-23 | Suzuki Motor Co Ltd | 孔加工機 |
-
1993
- 1993-03-24 JP JP5087872A patent/JP2619785B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06270005A (ja) | 1994-09-27 |
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