JP2619005B2 - ゴム組成物 - Google Patents
ゴム組成物Info
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- JP2619005B2 JP2619005B2 JP63206255A JP20625588A JP2619005B2 JP 2619005 B2 JP2619005 B2 JP 2619005B2 JP 63206255 A JP63206255 A JP 63206255A JP 20625588 A JP20625588 A JP 20625588A JP 2619005 B2 JP2619005 B2 JP 2619005B2
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- rubber
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐摩耗性に優れ、濡れた路面での適切なス
キッド抵抗(ウェットスキッド性)を有し、走行中の転
がり抵抗の改良されたタイヤのトレッドゴム用として適
するゴム組成物に関するものである。
キッド抵抗(ウェットスキッド性)を有し、走行中の転
がり抵抗の改良されたタイヤのトレッドゴム用として適
するゴム組成物に関するものである。
(従来の技術) 従来、タイヤのトレッド用ゴム組成物の耐摩耗性を改
良する方法としては、小粒子径のカーボンブラックを多
量配合する方法、ガラス転移温度の低い重合体ゴムを使
用する方法、もしくは低ロス化剤を使用する方法が一般
的であった。
良する方法としては、小粒子径のカーボンブラックを多
量配合する方法、ガラス転移温度の低い重合体ゴムを使
用する方法、もしくは低ロス化剤を使用する方法が一般
的であった。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、小粒子径のカーボンブラックを多量配
合する方法は、耐摩耗性は向上するものの転がり抵抗が
著しく増大し、発熱性が低下するばかりでなく、押出物
の加工性も低下し、よってこの方法には限界があった。
また、ガラス転移温度の低い重合体ゴムを使用する方法
は、耐摩耗性が向上し、転がり抵抗も改善されるもの
の、濡れた路面上におけるスキッド抵抗が著しく低下す
るので、望ましくはない。また、特開昭60−82406号、
特開昭61−81445号公報などに示される如く、低ロス化
剤として特定の芳香族アミノ基或いはニトロソ基を有す
るゴム薬品を添加するとタイヤの転がり抵抗が改善され
ることが知られているものの、耐摩耗性が低下するとい
う欠点がある。
合する方法は、耐摩耗性は向上するものの転がり抵抗が
著しく増大し、発熱性が低下するばかりでなく、押出物
の加工性も低下し、よってこの方法には限界があった。
また、ガラス転移温度の低い重合体ゴムを使用する方法
は、耐摩耗性が向上し、転がり抵抗も改善されるもの
の、濡れた路面上におけるスキッド抵抗が著しく低下す
るので、望ましくはない。また、特開昭60−82406号、
特開昭61−81445号公報などに示される如く、低ロス化
剤として特定の芳香族アミノ基或いはニトロソ基を有す
るゴム薬品を添加するとタイヤの転がり抵抗が改善され
ることが知られているものの、耐摩耗性が低下するとい
う欠点がある。
更に、特開昭61−143454号公報には、粒子径の小さい
カラー用カーボンブラックをゴムに配合すると耐摩耗性
が改良され、濡れた路面でのスキッド抵抗が向上すると
あるが、この方法では汎用の炭化水素からなるジエン系
重合体を使用するため、この重合体とカラー用カーボン
ブラックとの相互作用に乏しく、ロスが下がらずに、転
がり抵抗が悪化するという問題がある。
カラー用カーボンブラックをゴムに配合すると耐摩耗性
が改良され、濡れた路面でのスキッド抵抗が向上すると
あるが、この方法では汎用の炭化水素からなるジエン系
重合体を使用するため、この重合体とカラー用カーボン
ブラックとの相互作用に乏しく、ロスが下がらずに、転
がり抵抗が悪化するという問題がある。
上述の如く従来の技術では、優れた耐摩耗性、濡れた
路面での優れたスキッド抵抗および低転がり抵抗を同時
に満足し、あるいはいずれか一方の特性を損なうことな
く他の特性を改良することは困難であった。そこで、本
発明の目的は、かかる問題点を解決し、タイヤのトレッ
ドゴム用として適するゴム組成物を提供することにあ
る。
路面での優れたスキッド抵抗および低転がり抵抗を同時
に満足し、あるいはいずれか一方の特性を損なうことな
く他の特性を改良することは困難であった。そこで、本
発明の目的は、かかる問題点を解決し、タイヤのトレッ
ドゴム用として適するゴム組成物を提供することにあ
る。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結
果、本発明を完成するに至った。
果、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の構成は以下の通りである。
次式、 (式中、R1およびR2は炭素数1〜18のアルキル基、アラ
ルキル基またはアリール基、R3は水素原子または炭素数
1〜5のアルキル基、nは1〜10の整数である)で表わ
されるアクリレート誘導体、 または次式、 (式中、R1〜R3およびnは前記のものと同じものであ
る)で表わされるアクリルアミド誘導体、あるいは ピリジル基を有するビニルモノマーである第三級アミ
ノ基を有するビニルモノマー1〜20%と、スチレン0〜
60%と、ブタジエン20〜99%とから成る二元または三元
共重合体ゴムの単独或いは該ゴムを少なくとも30重量%
以上含有する他のジエン系ゴムとのブレンド100重量部
に対し、pH2〜6の範囲内にあるカーボンブラック15〜1
50重量部を配合して成ることを特徴とする。
ルキル基またはアリール基、R3は水素原子または炭素数
1〜5のアルキル基、nは1〜10の整数である)で表わ
されるアクリレート誘導体、 または次式、 (式中、R1〜R3およびnは前記のものと同じものであ
る)で表わされるアクリルアミド誘導体、あるいは ピリジル基を有するビニルモノマーである第三級アミ
ノ基を有するビニルモノマー1〜20%と、スチレン0〜
60%と、ブタジエン20〜99%とから成る二元または三元
共重合体ゴムの単独或いは該ゴムを少なくとも30重量%
以上含有する他のジエン系ゴムとのブレンド100重量部
に対し、pH2〜6の範囲内にあるカーボンブラック15〜1
50重量部を配合して成ることを特徴とする。
具体的には、アクリレート誘導体として、例えばジメ
チルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチル
アクリレート、ジオクチルアミノエチルアクリレートな
どを用いることができ、アクリルアミド誘導体として、
例えばジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ジエチ
ルアミノプロピルアクリルアミド、ジオクチルアミノプ
ロピルアクリルアミド、ジメチルアミノプロピルメタク
リルアミド、ジエチルアミノプロピルメタクリルアミ
ド、ジオクチルアミノプロピルメタクリルアミドなどを
用いることができ、またピリジル基を有するビニルモノ
マーとして、例えば次式、 で表わされる各種化合物を挙げることができる。これら
の他にも更にジメチルアミノエチルスチレン、ジエチル
アミノエチルスチレン、ジブチルアミノエチルスチレ
ン、ジオクチルアミノエチルスチレン、ジ−2−エチル
ヘキシルアミノエチルスチレン、ジオクタデシルアミノ
エチルスチレンなどを挙げることができる。
チルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチル
アクリレート、ジオクチルアミノエチルアクリレートな
どを用いることができ、アクリルアミド誘導体として、
例えばジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ジエチ
ルアミノプロピルアクリルアミド、ジオクチルアミノプ
ロピルアクリルアミド、ジメチルアミノプロピルメタク
リルアミド、ジエチルアミノプロピルメタクリルアミ
ド、ジオクチルアミノプロピルメタクリルアミドなどを
用いることができ、またピリジル基を有するビニルモノ
マーとして、例えば次式、 で表わされる各種化合物を挙げることができる。これら
の他にも更にジメチルアミノエチルスチレン、ジエチル
アミノエチルスチレン、ジブチルアミノエチルスチレ
ン、ジオクチルアミノエチルスチレン、ジ−2−エチル
ヘキシルアミノエチルスチレン、ジオクタデシルアミノ
エチルスチレンなどを挙げることができる。
これらの第三級アミノ基を有するビニルモノマーのう
ち、特にジメチルアミノエチルアクリレート、4−ビニ
ルピリジン、2−ビニルピリジンが好ましい。
ち、特にジメチルアミノエチルアクリレート、4−ビニ
ルピリジン、2−ビニルピリジンが好ましい。
本発明において、ジエン系二元または三元共重合体ゴ
ム(以下、第三級アミノ基含有共重合体ゴムという)を
構成するモノマー単位のうち上記第三級アミノ基を有す
るビニルモノマーの含有量を1〜20%に限定したのは、
1%未満では後述のカーボンブラックに対する補強効果
が十分ではなく、耐摩耗性の改良効果が小さいからであ
り、一方20%を越えると転がり抵抗の改良効果はもはや
飽和に達しており、経済的にも不利となって好ましくな
いからである。かかる第三級アミノ基含有共重合体ゴム
は単独は勿論、該ゴムを少なくとも30重量%以上含有す
る他のジエン系ゴムとのブレンドであっても同様の効果
を奏する。
ム(以下、第三級アミノ基含有共重合体ゴムという)を
構成するモノマー単位のうち上記第三級アミノ基を有す
るビニルモノマーの含有量を1〜20%に限定したのは、
1%未満では後述のカーボンブラックに対する補強効果
が十分ではなく、耐摩耗性の改良効果が小さいからであ
り、一方20%を越えると転がり抵抗の改良効果はもはや
飽和に達しており、経済的にも不利となって好ましくな
いからである。かかる第三級アミノ基含有共重合体ゴム
は単独は勿論、該ゴムを少なくとも30重量%以上含有す
る他のジエン系ゴムとのブレンドであっても同様の効果
を奏する。
また、本発明で使用するカーボンブラックのpHを2〜
6の範囲内に限定したのは、pHが6を越えると前記第三
級アミノ基含有共重合体ゴムとの補強効果が現れないか
らであり、一方pHが2未満では加硫速度が著しく遅れる
ので好ましくないからである。かかるpHは、好ましくは
3〜5の範囲内とする。具体的に使用するカーボンブラ
ックとしては、チャンネルブラック、即ちEPC、MPC、HP
C、RCC,MCC、HCCなどを挙げることができる。好ましく
は、窒素吸着法比表面積(N2SA)が90m2/g以上でDBP吸
油量が90〜130ml/100gであるチャンネルブラックを使用
する。尚、一般的にチャンネルブラックは汎用のポリマ
ーに対する補強性がファーネスブラックのそれと比較す
ると弱く、耐摩耗性等の物性が良好でないために、タイ
ヤ用材料として使用されることは少なかった。
6の範囲内に限定したのは、pHが6を越えると前記第三
級アミノ基含有共重合体ゴムとの補強効果が現れないか
らであり、一方pHが2未満では加硫速度が著しく遅れる
ので好ましくないからである。かかるpHは、好ましくは
3〜5の範囲内とする。具体的に使用するカーボンブラ
ックとしては、チャンネルブラック、即ちEPC、MPC、HP
C、RCC,MCC、HCCなどを挙げることができる。好ましく
は、窒素吸着法比表面積(N2SA)が90m2/g以上でDBP吸
油量が90〜130ml/100gであるチャンネルブラックを使用
する。尚、一般的にチャンネルブラックは汎用のポリマ
ーに対する補強性がファーネスブラックのそれと比較す
ると弱く、耐摩耗性等の物性が良好でないために、タイ
ヤ用材料として使用されることは少なかった。
また、充填するカーボンブラックの量を本発明におい
ては15〜150重量部の範囲内とするが、この理由は、15
重量部未満ではタイヤ用ゴム組成物として十分な弾性率
が得られずに耐摩耗性が確保できず、一方150重量部を
越えると十分なカーボン分散が得られずに耐摩耗性が劣
るので好ましくないからである。
ては15〜150重量部の範囲内とするが、この理由は、15
重量部未満ではタイヤ用ゴム組成物として十分な弾性率
が得られずに耐摩耗性が確保できず、一方150重量部を
越えると十分なカーボン分散が得られずに耐摩耗性が劣
るので好ましくないからである。
本発明においては、pH2〜6の範囲内にあるカーボン
ブラック、例えばチャンネルブラックは、必要があれば
通常のタイヤ用ゴム組成物に使用されるファーネスブラ
ック、例えばHAF、HSHAF、ISAF、SAF等と併用すること
ができるが、その際、pH2〜6の範囲内のカーボンブラ
ックの合計重量部は前記の理由から15〜150重量部の範
囲内になくてはならない。
ブラック、例えばチャンネルブラックは、必要があれば
通常のタイヤ用ゴム組成物に使用されるファーネスブラ
ック、例えばHAF、HSHAF、ISAF、SAF等と併用すること
ができるが、その際、pH2〜6の範囲内のカーボンブラ
ックの合計重量部は前記の理由から15〜150重量部の範
囲内になくてはならない。
チャンネルブラックの表面官能基をファーネスブラッ
クのそれと比較すると下記の第1表のようになる。
クのそれと比較すると下記の第1表のようになる。
第1表中、強酸性度は−COOH基を表わし、弱酸性度は
−OH基を表わすと考えられ、いずれの表面官能基につい
てもチャンネルブラックの方がファーネスブラックより
も数倍多く、活性に富んでいる。かかる−COOH基、−OH
基と反応する官能基は数多く考えられるが、本発明者ら
は鋭意検討の結果、第三級アミノ基含有共重合体のアミ
ノ基が−COOH、−OH基に富んだカーボンブラックと該共
重合体との相互作用を最大にすることを見い出した。即
ち、カーボンブラックと重合体との相互作用によりロス
が低減し、当該相互作用による補強効果のために耐摩耗
性が向上するのである。
−OH基を表わすと考えられ、いずれの表面官能基につい
てもチャンネルブラックの方がファーネスブラックより
も数倍多く、活性に富んでいる。かかる−COOH基、−OH
基と反応する官能基は数多く考えられるが、本発明者ら
は鋭意検討の結果、第三級アミノ基含有共重合体のアミ
ノ基が−COOH、−OH基に富んだカーボンブラックと該共
重合体との相互作用を最大にすることを見い出した。即
ち、カーボンブラックと重合体との相互作用によりロス
が低減し、当該相互作用による補強効果のために耐摩耗
性が向上するのである。
尚、本出願人は、共役オレフィンあるいは共役ジオレ
フィンとビニル芳香族炭化水素を重合して得られた重合
体であって、重合体鎖中に第三級アミノ基を有する化合
物を1〜20重量%導入してなるジエン系重合体ゴムを10
重量%以上含み、かつシリカを該ゴム成分100重量部当
たり5〜200重量部含有するゴム組成物によりタイヤの
耐摩耗性、耐カット性、発熱性などのタイヤ性能が改良
され得るとして先に特許出願を行っているが(特願昭62
−257378号)、この時点ではカーボンブラックのpHの影
響についての認識はなされていなかった。
フィンとビニル芳香族炭化水素を重合して得られた重合
体であって、重合体鎖中に第三級アミノ基を有する化合
物を1〜20重量%導入してなるジエン系重合体ゴムを10
重量%以上含み、かつシリカを該ゴム成分100重量部当
たり5〜200重量部含有するゴム組成物によりタイヤの
耐摩耗性、耐カット性、発熱性などのタイヤ性能が改良
され得るとして先に特許出願を行っているが(特願昭62
−257378号)、この時点ではカーボンブラックのpHの影
響についての認識はなされていなかった。
(実施例) 以下、本発明を実施例を挙げてさらに具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例
に何ら制約されるものではない。
るが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例
に何ら制約されるものではない。
尚、実施例中の各種の測定は下記の方法に拠った。
即ち、重合体中の第三級アミノ基を有する化合物の結
合量は重合体を一旦溶解し、メタノールで再沈精製した
サンプルのNMR測定で求めた。
合量は重合体を一旦溶解し、メタノールで再沈精製した
サンプルのNMR測定で求めた。
ムーニー粘度は、予熱1分、測定4分、温度100℃で
測定した。
測定した。
ブタジエン部のミクロ構造は、赤外吸収スペクトル法
(モレロ法)によって求めた。スチレン含量は、699cm
-1のフエニル基の吸収に基づいた赤外線吸収スペクトル
により、予め求めておいた検量線により測定した。
(モレロ法)によって求めた。スチレン含量は、699cm
-1のフエニル基の吸収に基づいた赤外線吸収スペクトル
により、予め求めておいた検量線により測定した。
加硫物性は、JIS K6301に従って測定した。
耐摩耗試験であるランボーン摩耗指数は、ランボーン
摩耗法により測定した。測定条件は、負荷荷重が4.5k
g、砥石の表面速度が100m/分、試験片速度が130m/分、
スリップ率が30%、落砂量が20g/分、また測定温度は室
温とした。
摩耗法により測定した。測定条件は、負荷荷重が4.5k
g、砥石の表面速度が100m/分、試験片速度が130m/分、
スリップ率が30%、落砂量が20g/分、また測定温度は室
温とした。
ランボーン摩耗指数は、SBR#1500(日本合成ゴム
(株)製#1500)+HAFカーボンブラックを100として示
した。数値の大きいほど、耐摩耗性が良好である。
(株)製#1500)+HAFカーボンブラックを100として示
した。数値の大きいほど、耐摩耗性が良好である。
内部損失(tanδ)は、岩本製作所(株)製の粘弾性
スペクトロメーターを使用し、引っ張りの動歪1%、周
波数10Hz、50℃の条件で測定した。尚、試験片は、厚さ
約2mm、幅5mmのスラブシートを用い、資料挟み間距離2c
mとして初期過重を100gとした。
スペクトロメーターを使用し、引っ張りの動歪1%、周
波数10Hz、50℃の条件で測定した。尚、試験片は、厚さ
約2mm、幅5mmのスラブシートを用い、資料挟み間距離2c
mとして初期過重を100gとした。
転がり抵抗指数は、外径1.7mのドラム上に、タイヤを
接触させてドラムを回転させ、一定速度まで上昇後、ド
ラムを惰行させて所定速度の慣性モーメントから算出し
た値から、下式によって評価した。
接触させてドラムを回転させ、一定速度まで上昇後、ド
ラムを惰行させて所定速度の慣性モーメントから算出し
た値から、下式によって評価した。
湿潤路面のスキッド抵抗(ウエットスキッド性)は、
水深3mmの湿潤コンクリート路面において、80km/hの速
度から急制動し車輪がロックされてから停止するまでの
距離を測定し、下式によって試験タイヤのスキッド抵抗
を評価した。
水深3mmの湿潤コンクリート路面において、80km/hの速
度から急制動し車輪がロックされてから停止するまでの
距離を測定し、下式によって試験タイヤのスキッド抵抗
を評価した。
実施例1〜4、比較例1〜6 下記の第2表に示すモノマー組成(重量%で示す)で
重合を行った。
重合を行った。
以下に試験例の詳細について説明する。
試験例1 第3表に示す基本的な乳化重合処方に従い、容量100
の重合反応容器に68部の1,3−ブタジエンと27部のエ
チレンと5部のジメチルアミノエチルアクリレートと0.
08部のt−ドデシルメルカプタンとを添加した。反応器
温度を7℃とし、パラメンタンハイドロパーオキサイド
0.10部を添加して重合を開始した。転化率が60%に達し
た時点でジエチルヒドロキシルアミン0.15部を添加して
反応を停止させた。次いで、常法に従って未反応モノマ
ーを回収し、硫酸と食塩により凝固させてクラムとした
後、脱水・乾燥してゴムを得た。
の重合反応容器に68部の1,3−ブタジエンと27部のエ
チレンと5部のジメチルアミノエチルアクリレートと0.
08部のt−ドデシルメルカプタンとを添加した。反応器
温度を7℃とし、パラメンタンハイドロパーオキサイド
0.10部を添加して重合を開始した。転化率が60%に達し
た時点でジエチルヒドロキシルアミン0.15部を添加して
反応を停止させた。次いで、常法に従って未反応モノマ
ーを回収し、硫酸と食塩により凝固させてクラムとした
後、脱水・乾燥してゴムを得た。
試験例2 1,3−ブタジエン添加量を70部、スチレン添加量を26.
5部とし、ジメチルアミノエチルアクリレートの代わり
に4−ビニルピリジン3.5部を添加した以外は試験例1
に準じた。
5部とし、ジメチルアミノエチルアクリレートの代わり
に4−ビニルピリジン3.5部を添加した以外は試験例1
に準じた。
試験例3 1,3−ブタジエン添加量を70.5部、スチレン添加量を2
9部、ジメチルアミノエチルアクリレート添加量を0.5部
とした以外は試験例1に準じた。
9部、ジメチルアミノエチルアクリレート添加量を0.5部
とした以外は試験例1に準じた。
試験例4 1,3−ブタジエン添加量を57部、スチレン添加量を18
部、ジメチルアミノエチルアクリレート添加量を25部と
した以外は試験例1に準じた。
部、ジメチルアミノエチルアクリレート添加量を25部と
した以外は試験例1に準じた。
得られた重合体の分析結果を第2表に併記する。
尚、本重合体の合成はラジカル発生剤を用いての乳化
重合に拠ったので、ブタジエン部のミクロ構造は日本合
成ゴム社製のスチレン−ブタジエンゴム(SBR#1500)
と同じであった。
重合に拠ったので、ブタジエン部のミクロ構造は日本合
成ゴム社製のスチレン−ブタジエンゴム(SBR#1500)
と同じであった。
次に、下記の第4表に示す配合処方(重量部)に基づ
き各種供試ゴム組成物を作成した。
き各種供試ゴム組成物を作成した。
尚、使用したカーボンブラックはHAFとCK3(EPC)
で、夫々のN2SA値、DBP吸油量およびpH値は下記の第5
表に示す通りである。
で、夫々のN2SA値、DBP吸油量およびpH値は下記の第5
表に示す通りである。
各種供試ゴム組成物およびこれらゴム組成物をトレッ
ドゴムに用いた空気入りタイヤの試験結果を下記の第6
表に示す。
ドゴムに用いた空気入りタイヤの試験結果を下記の第6
表に示す。
第6表から明らかなように、第三級アミノ基含有ビニ
ルモノマーを含むSBR三元共重合体の単独或いはブレン
ドゴムと、pH2〜6のチャンネルブラックの単独或いは
ファーネスブラックとのブレンドとの組み合わせは補強
効果が著しく、従来のタイヤ用ゴム組成物の比較例1に
比べ耐摩耗性、濡れた路面でのスキッド抵抗および転が
り抵抗が同時に改良されている。
ルモノマーを含むSBR三元共重合体の単独或いはブレン
ドゴムと、pH2〜6のチャンネルブラックの単独或いは
ファーネスブラックとのブレンドとの組み合わせは補強
効果が著しく、従来のタイヤ用ゴム組成物の比較例1に
比べ耐摩耗性、濡れた路面でのスキッド抵抗および転が
り抵抗が同時に改良されている。
(発明の効果) 以上説明したように本発明は、カーボンブラックの表
面官能基と第三級アミノ基含有共重合体の該アミノ基と
の相互作用を利用して、従来技術では困難とされた空気
入りタイヤの耐摩耗性、濡れた路面でのスキッド抵抗、
転がり抵抗などのタイヤ性能を同時に改良をすることが
できるという効果が得られる。
面官能基と第三級アミノ基含有共重合体の該アミノ基と
の相互作用を利用して、従来技術では困難とされた空気
入りタイヤの耐摩耗性、濡れた路面でのスキッド抵抗、
転がり抵抗などのタイヤ性能を同時に改良をすることが
できるという効果が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 理 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−154742(JP,A) 特開 昭59−500567(JP,A) 特開 昭49−131235(JP,A) 特開 昭63−168402(JP,A) 特開 平1−101344(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】次式、 (式中、R1およびR2は炭素数1〜18のアルキル基、アラ
ルキル基またはアリール基、R3は水素原子または炭素数
1〜5のアルキル基、nは1〜10の整数である)で表わ
されるアクリレート誘導体、 または次式、 (式中、R1〜R3およびnは前記のものと同じものであ
る)で表わされるアクリルアミド誘導体、あるいは ピリジル基を有するビニルモノマーである第三級アミノ
基を有するビニルモノマー1〜20%と、スチレン0〜60
%と、ブタジエン20〜99%とから成る二元または三元共
重合体ゴムの単独或いは該ゴムを少なくとも30重量%以
上含有する他のジエン系ゴムとのブレンド100重量部に
対し、pH2〜6の範囲内にあるカーボンブラック15〜150
重量部を配合して成ることを特徴とするゴム組成物。 - 【請求項2】カーボンブラックとして、窒素吸着法比表
面積が90m2/g以上、DBP吸油量が90〜130ml/100gである
チャンネルブラックを使用する請求項1記載のゴム組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63206255A JP2619005B2 (ja) | 1988-08-22 | 1988-08-22 | ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63206255A JP2619005B2 (ja) | 1988-08-22 | 1988-08-22 | ゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0255747A JPH0255747A (ja) | 1990-02-26 |
JP2619005B2 true JP2619005B2 (ja) | 1997-06-11 |
Family
ID=16520304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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