JP2618930B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2618930B2
JP2618930B2 JP62276257A JP27625787A JP2618930B2 JP 2618930 B2 JP2618930 B2 JP 2618930B2 JP 62276257 A JP62276257 A JP 62276257A JP 27625787 A JP27625787 A JP 27625787A JP 2618930 B2 JP2618930 B2 JP 2618930B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、たとえばレーザープリンタ等に適用し得る
画像形成装置に係わり、特に像担持体に対し現像工程と
清掃工程とを同時に同一装置により行なう画像形成装置
に関する。
(従来の技術) 従来の画像形成装置は、第11図に示すように、像担持
体としてドラム状感光体aの周囲に、該感光体aの回転
方向に沿って、コロナ帯電器b,レーザー露光手段c,現像
器d,転写チャージャe,剥離チャージャf,ブレード式清掃
装置(クリーナ)g,除電器h等を順次配置させた構成と
なっている。
さらに、転写チャージャeと感光体aとの間の画像転
写部iを通過する状態に記録媒体としての用紙Pを搬送
する用紙搬送路jが形成された状態となっている。kは
用紙搬送路jの画像転写部iよりやや上流側に設けられ
たアライニングローラ対である。
そして、上記感光体aは、帯電器bによて帯電された
後、レーザー露光手段cでのレーザービームlの照射に
より感光体a上に静電潜像が形成される。ついで、この
静電潜像は現像器dに対向することにより現像剤中の着
色粉(以後、トナーという)で現像され顕像化される。
一方、この現像剤像の形成動作に同期して給紙カセッ
トm,nおよび手差し給紙台0から取出された用紙Pがア
ライニングローラ対kを介して送り込まれ、予め感光体
a上に形成された上記現像剤が転写チャージャeの働き
により用紙Pに転写される。
ついで、用紙Pは用紙搬送路jを通過して定着器qに
送り込まれ、ここで、現像剤像が用紙Pに溶融定着され
た後、排紙ローラ対rを介して排紙部sに排出されるこ
とになる。
なお、用紙P上に現像剤像を転写した後、感光体a上
に残った残留現像剤は清掃装置gで清掃された後、除電
器hで潜像が消去されて1工程が終了し、次の画像形成
が可能な状態となる構成となっている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、従来においては、像転写後に感光体a
上に残留したトナーを清掃装置gの内部に回収するた
め、通常、2000〜3000枚の記録で清掃装置gがトナーで
満杯になり使用不能となってしまう。
なお、一部の機器では清掃装置gを感光体aと一緒に
廃棄してしまうものがあるが、消耗品コストが高くなる
上、プリンタのような使用頻度の高い機器には交換作業
中に使用不能となるので好まれない。
そこで、通常は、清掃装置g内に回収トナー搬出スク
リュー(トナーオーガ)tを設け、清掃装置gの外部に
設けられたトナー回収ボックス(図示せず)にトナーを
送り出し回収するようになっている。
しかしながら、上記回収ボックスは機器内の場所を専
有するため、大きなものが付けられず、数千枚の記録で
交換が必要となり好まくない。また、回収ボックスの取
外し時に、トナーの一部が零れ、交換者の手や衣類,床
等を汚すことがあるため好まれない。さらに、清掃装置
gは、ブレードuを感光体aの表面に当接されるため、
感光体aが傷付き易く、OPC感光体のような安全無害で
あるが、柔らかい感光体aは極端に寿命が縮むため、小
径の感光体aの場合には交換サイクルが短くなって好ま
しくなく、機器の小型化の障害となるという問題があ
る。
そこで、清掃装置gを除去したプロセスを構成するこ
とによって、上記問題点を解決しようとするものが開発
されつつあるが次の問題が発生し、実用化する上で大き
な障害となっている。
すなわち、現像時に電荷注入により発生する感光体a
上への逆極性のトナー付着、いわゆる非画像部への逆付
着が起こされた場合、転写時に転写されずにいるトナー
は次のサイクル時の露光においてフィルターとして機能
してしまい画像メモリとして発生し問題となることであ
る。
本発明は上記事情に基づきなされたもので、その目的
とするところは、像担持体に対し現像工程と清掃工程と
を同時に同一装置により行なう画像形成装置であって、
現像時の逆付着トナー(着色粉)を無くし画像メモリを
発生せず良好な画像形成が行なえるようにした画像形成
装置を提供しようとするものである。
[発明の構成] (問題点を解決する手段) 本発明は、上記問題点を解決するために、感光体を特
定の極性に帯電する帯電手段と、前記帯電手段にて帯電
された前記感光体に露光して静電潜像を形成する露光手
段と、前記感光体に、静的な体積固有抵抗値が3×1010
〜50×1010Ω・cmで前記特定の極性に帯電する現像剤を
供給する現像剤搬送部材、および、この現像剤搬送部材
に対し、前記感光体の未露光部に付着している残留現像
剤が前記現像剤搬送部材に向かい、前記感光体の露光部
に前記現像剤搬送部材から現像剤が向かう電界を前記現
像剤搬送部材と前記感光体との間に形成するべく、前記
感光体の帯電電位との差が100〜300vとなるバイアス電
圧を印加する電圧印加手段を有し、前記感光体の露光部
に前記現像剤搬送部材から前記現像剤を供給して前記静
電潜像を顕像化すると同時に前記感光体の未露光部に付
着している残留現像剤を前記現像剤搬送部材に回収する
反転現像方式の現像清掃手段と、前記現像清掃手段によ
り現像された前記感光体上の現像剤像を転写材に転写す
る転写手段と、前記転写手段にて前記転写材上に転写が
行われた後に前記感光体上に残留した残留現像剤を撹乱
するメモリ除去手段とを具備し、かつ前記感光体に対
し、前記帯電手段、前記露光手段、前記現像清掃手段、
前記転写手段、前記メモリ除去手段を動作させて一画像
形成プロセスとし、前記感光体の回転によりこの画像形
成プロセスを繰り返すとともに、前記メモリ除去手段に
て前記残留現像剤を撹乱した後、前記感光体の未露光部
に前記特定の極性と逆極性に帯電した現像剤が付着して
いる場合、この未露光部が次の画像形成プロセスにおい
て所定の電位に減衰するよう、前記感光体を電荷発生層
と、この電荷発生層上に設けられた透光性の電荷輸送層
とから構成したものである。
(作用) すなわち、本発明は、現像手段内に収容されている現
像剤中の着色粉として、静的な体積固有抵抗値が3×10
10Ω・cm〜50×1010Ω・cmの値を示すものを使用するよ
うにしたから、現像時に電荷注入より発生する像担持体
上への逆極性着色粉体の付着いわゆる非画像部への逆付
着が起こらず、また、画像濃度なども保てるため、次サ
イクル時への露光工程において逆付着した着色粉のフィ
ルター効果は除去でき、故に画像メモリ,ゴースト像等
を防ぐことが可能となる。また、本発明では、例え逆極
性トナーが感光体に付着することによりフィルタ効果が
発生したとしても、感光体が電荷発生層とこの電荷発生
層上に設けられた透光性の電荷輸送層とを有しているの
で、電荷輸送層中で発生する光の回折、反射により電荷
発生層に光が確実に到達し、露光不足を解消することが
可能となる。
(実施例) 以下、本発明を一実施例を第1図ないし第10図を参照
して説明する。
第2図は、半導体レーザーを用いた電子写真方式の画
像形成装置の全体構成を示し、第1図は、その主要部の
構成を示す。
この画像形成装置(レーザービームプリンタ)は、電
子計算機、ワードプロセッサなどの外部出力装置である
ホストシステム(図示しない)とインターフェース回路
等の伝送コントローラを介して結合された状態となって
いる。
そして、ホストシステムより印字開始信号を受けると
画像記録動作を開始し記録媒体としての用紙Pに記録し
て出力させるようになっている。
この画像形成装置は、次ぎのような構成となってい
る。すなわち、図中1は装置本体であり、この装置本体
1内には、像担持体としてのドラム状感光体2が配置さ
れている。この感光体2の周囲には、その回転方向に沿
ってスコロトロンからなる帯電手段3,静電潜像形成手段
としての後述するレーザー露光手段4の露光部4a,現像
工程と清掃(クリーニング)工程とを同時に行なう装置
としての磁気ブラシ式の現像手段5,スコロトロンからな
る転写手段6,ブラシ部材からなるメモリー除去手段7が
順次配設されている。
また、装置本体1内下部には、給紙カセット9から給
紙手段10を介して給紙された記録媒体としての用紙Pを
前記感光体2と転写手段6との間の画像転写部11を経て
装置本体1の上面側に設けられた排紙トレイ12に導く用
紙搬送路15が形成されている。
また、この用紙搬送路15の画像転写部11の上流側には
アライニングローラ対16が配置され、下流側には定着装
置17および排紙ローラ対18が配置されている。
また、レーザー露光手段4は、図示しない半導体レー
ザー発振器、ポリゴンミラー20とミラーモータ21からな
るポリゴンスキャナ22、fΘレンズ23、補正レンズ24、
走査されたレーザー光を所定の位置へ走査するための反
射ミラー25,26等から構成されている。なお、第2図中2
7…は本装置を制御するための制御手段を構成する制御
基板である。
前記感光体2は、有機光導電体を用いており、第3図
に示すように外径30mm,肉厚0.8mmの両切りのアルミニュ
ームの筒30と、この筒30の表面に形成された電荷発生層
31と、この電荷発生層31を被覆する電荷輸送層32とを有
した構成となっている。
しかして、ホストシステムにより印字開始信号を受け
るとドラム状感光体2が回転するとともに、感光体2は
帯電手段3で帯電される。次にホストシステムよりのド
ットイメージデータを受けて変調されたレーザービーム
lをポリゴンミラースキャナ20を含むレーザー露光手段
4を用いて上記感光体2上を走査露光し、感光体2上に
画像信号に対応した静電潜像を形成する。
この感光体2上の静電潜像は、現像手段5によって現
像され顕像化される。
一方、この現像剤像の形成動作に同期して給紙カセッ
ト9から取出された用紙Pがアライニングローラ対16を
介して送り込まれ、予め感光体2上に形成された上記現
像剤像が転写手段6の働きにより用紙Pに転写される。
ついで、用紙Pは搬送路15を通過して定着手段17に送
り込まれ、ここで、現像剤像が用紙Pに溶融定着された
後、排紙ローラ対18を介して排紙トレイ12上に排出され
る。
なお、用紙P上に現像剤像を転写した後、感光体2上
に残った残留トナーは、導電性ブラシからなるメモリ除
去手段7により拡散されてメモリ除去がなされ、次ぎの
コピー動作が可能な状態となる。
また、前記現像手段5は、第1図に示すような構成と
なっている。図中35は内部に着色粉(以後、トナーと言
う)tと磁性粉(以後、キャリヤと言う)cとからなる
二成分現像剤Dを収容した現像剤収容部36を有したケー
シングである。このケーシング35内には、感光体2に対
向して現像ローラ37が設けられているとともに、この現
像ローラ37の表面に形成された現像剤磁気ブラシD′の
感光体2との摺接部、すなわち現像位置38よりも感光体
2の回転方向の上流側には現像剤磁気ブラシD′の厚み
を規制するドクタ39が設けられた状態となっている。さ
らに、現像剤収容部36には、第1,第2の現像剤撹拌体4
0,41が収容されている。
また、現像手段5には、トナー補給装置42が装着され
ていて現像剤収容部36にトナーtが適宜補給されるよう
になっている。
また、ケーシング35には、前記感光体2が内蔵された
構成となっているとともに、上記現像ローラ37は感光体
2の回転中心を通り水平線Lに対して角度α(約50゜)
となる線上に中心が位置するように設けられている。
現像ローラ37は、3つの磁極部45,46,47を有した磁気
ロール48と、この磁気ロール48に外嵌され図中反時計方
向に回転する非磁性のスリーブ49とから構成されてい
る。
現像ローラ37の3つの磁極部45,46,47の内、現像位置
38に対向する磁極部46はN極であり、他の磁極部45,47
はS極となっている。また、磁極部45と磁極部46との間
の角度Θは150゜、磁極部46と磁極部47との間の角度
Θは120゜に設定されている。
ところで、本発明においては、電子写真方式のプロセ
スの簡素化を行なうために、反転現像法を採用し、か
つ、転写残りトナーtの除去を現像と同時に行なう方法
を採用した。この際、感光体2の表面電位の変化および
感光体2上のトナー状況等は第4図および第5図に示す
如くである。
すなわち、感光体2は第4図(a)および第5図
(a)に示すように帯電手段3により、例えば、−600V
に帯電される。この時、前回の画像形成動作で転写しき
れなかった感光体2上のトナーtも同時に帯電されると
ともに、トナーtの下の感光体2も帯電される。このこ
とは、トナーtをウレタンブレードなどで除去しても、
感光体2の表面電位が80〜90%程度保持されているとい
う実験結果から判明している。
本実施例の装置では、転写手段3としてスコロトロン
チャージャを用いて表面電位を均一化しているため、ト
ナーtの下の感光体2の部分の電位は上で述べたように
トナーtが内部分に比べ若干低くなっているが、この電
位差は実用上全く問題にならない。
また、上記感光体2は、先に述べたようにホストシス
テムよりのドットイメージデータを受けて変調されたレ
ーザ光学手段4により、走査されたレーザビームlを受
けて表面電位が減衰され、第4図(b)および第5図
(b)に示すように、静電潜像を形成する。
この静電潜像は現像手段5によって現像されるわけで
あるが、このとき、転写残りとして感光体2上に付着し
てきた画像にとって不要なトナーtは同時に現像手段5
によって清掃される。また、感光体2上の静電潜像は現
像手段5によってトナーtが供給されて顕像化された
後、第4図(d),第5図(d)に示すように用紙P上
に転写手段6の働きで転写される。
転写手段6には、マイナス帯電しているトナーtとは
逆極性の高電圧が印加され、プラスのコロナ放電を用紙
Pの裏から行ない、用紙Pを正帯電させ、マイナスのト
ナーtを用紙Pに引き付ける役をしている。このように
して、画像が転写された後、第4図(e),第5図
(e)に示すように、感光体2上に残留しているトナー
tはブラシからなるメモリ除去手段7にてトナーtの拡
散が行われることになる。
つぎに、実験データを含めて原理,条件等を説明す
る。
本発明の清掃と現像とを同時に行なうプロセス(CD
P)は、反転現像で行なうところにポイントがある。そ
れは、トナーtの極性と帯電の極性が同じであるため、
帯電手段3によるトナーtの極性が反転することがない
からである。
しかしながら、本方式CDPでは、良好な画質を得るた
めには、一定のプロセス条件が必要である。
第6図は、ここで用いる用語の説明図で、感光体2が
帯電手段3で帯電され未露光のまま現像位置に達した時
の電位を帯電電位V0とし、レーザ露光手段4により露光
されて減衰した電位を露光後電位Ver、現像手段5の現
像ローラ37に印加される電位を現像バイアスVb、露光後
電位Verと現像バイアスVbとの差を清掃電位(クリーニ
ング電位)Vc l=V0−Vbとする。本実施例では、感光体
2は負帯電用のOPCを用いたが、正帯電タイプも考慮し
てV0,Vb,Ver,Vb−Ver,V0−Vbは絶対値とする。
第7図は、横軸に現像バイアス,縦軸に感光体帯電電
位を取り測定データをプロットしたものであるが、清掃
電位Vc lは100V以上必要であり、この値以下であれば電
位差が大きくとれないため清掃不良となり次サイクルの
画像メモリとして発生し易く、また、帯電電位の変動マ
ージンから帯電むら,かぶり等の発生を起こし易くな
る。
逆に清掃電位を300V以上にするとトナーtに現像ロー
ラ37から電荷が逆注入してしまい転写不能な逆極性の注
入トナーtが現像時に発生し、後述する画像メモリとし
て発生し、また、キャリアc付着等の諸問題も発生して
好ましくない。
したがって、100V<Vc l<300Vの関係が本プロセスで
は必要である。
ここで、逆極性のトナーtが画像メモリーとして発生
する概略を説明する。
第8図および第9図を参照して説明すると、図中
(a)では非画像部の転写されずに残留したトナー、す
なわち、逆付着トナーt′は画像部の転写残留トナーt
に比べ多く付着しているが、帯電時に負コロナにて負帯
電トナーとなる。
さらに、(b)では、レーザ露光により次サイクルの
ドットイメージが書き込まれて潜像を形成する。ここ
で、転写残留トナーtは先に述べたように絶対量が少な
くメモリ除去手段7にて前サイクルのドットイメージな
る転写残留像は拡散されているため問題とならないが、
逆付着トナーt′はメモリ除去手段7にても拡散されず
残留しており、この露光時に転写残留トナー部より強く
レーザ光lをフィルタリングしてしまう為、転写残留ト
ナー部の感光体電位が低く逆付着トナー部が高い潜像パ
ターンを(b)で示すように形成してしまう。
この潜像は、図中(c)で示される現像に進むと転写
残留トナー部は、高濃度に現像し、さらに、逆付着トナ
ー部に低濃度に、その現像電位関係から現像してしま
う。
この時、現像時には、感光体2の帯電電位部のトナー
tは清掃されるが同時にこの帯電電位部に逆付着トナー
t′が付着される。
これら逆付着トナーt′は、感光体2の帯電電位と現
像バイアス電圧との電位差から現像ローラ37より正電荷
が注入された正極性トナーである。
したがって、図中(d)で示される転写工程において
も転写されずに感光体2に残留することとなる。
以上のプロセスから、逆付着トナーt′が発生した場
合、その光フィルタとしての効果から画像メモリとして
発生してしまう。
これらの問題点を除去するため、次の実験を行なっ
た。トナーtの体積固有抵抗Rtを変化させ、この逆付着
特性を検討した。なお、逆付着濃度は後述するメンディ
ングテープ法によるプロセス条件として感光体2の帯電
電位V0=−500v,現像バイアスVb=−300Vにて行ない、
現像剤D中のキャリヤcは最大磁化が80emu/gのもので
平均粒子径が100μm程度を用い現像ローラ37の主磁極
部46の磁束密度1000ガウスを使用した。トナーの物性は
表1の通りである。
トナー体液固有抵抗は、0.1のトナーを500kg加圧し、
面積1.33cm2,厚さ0.8〜1.0mm程度の錠剤を成形したもの
を市販の誘電体損測定器(TR−C型安藤電気株式会社
製)で測定し、これから体積固有抵抗値を算出した。
第10図は、トナーの体積固有抵抗値を横軸にとり、縦
軸に逆付着反射濃度,画像反射濃度をとったグラフ示
す。
トナーcの体積固有抵抗値が3×1010Ω・cm以下にな
ると逆付着の反射濃度は増加して行き、実際に画像上で
は前のサイクルの画像メモリが発生する。一方、逆に50
×1010Ω・cm以上になると満足な画像濃度が得られなく
なる。したがって、画像濃度,逆付着の関係から3×10
10Ω・cm〜50×1010Ω・cmの範囲でなければ本プロセス
による清掃手段(クリーナ)を除去したプロセスには合
致しないことがわかる。
なお、この時の感光体2と現像ローラ37のスリーブ49
との間の間隙(Dr−Sl),ドクタ39とスリーブ49との間
の間隙(Dc−Sl)は0<(Dr−Sl)−(Dc−Sl)<0.3
の関係を満足させていれば大きな変化はない。
なお、ここで、使用したトナーtの組成の一例として
樹脂はスチレン−n−ブチルメタアクリレート共重合体
(三洋化成:ハイマーSBM−73)、また、カーボンブラ
ック(三菱化成:MA−100)、水性コロイダルシリカ(日
本フェロジル:R972)、荷電制御剤等のより構成されて
いる。
抵抗を変化させた一例としてカーボンブラックの配合
比やトナーtの混練変化等によって抵抗値を選択した。
なお、キャリアcは、Cu−Znフェライト,Mu−Cu−Zn
フェライト,Znフェライト等のフェライトキャリアやマ
グネットキャリアに場合によってはアクリルの樹脂被膜
を施したキャリアを主に用いた。
一方、現像同時清掃方式は、トナーtの特性が影響さ
れる。ここで、トナーtの特性を調べるため、次のよう
な実験を行なった。
まず、トナーtの付着していない感光体2上に、帯
電,露光を行ない静電潜像を形成し、これに、反転現像
を施し画像を形成させる。
この時の感光体2上のトナー像をメンディングテープ
(3M社製)に取り、白紙に貼り反射濃度を測定し、これ
をDdとする。
次に、上記と同様に感光体2上に画像形成させ、転写
をせず、光除電をし、再帯電する。そして、露光をせ
ず、現像手段5を通過させた後、トナー像をメンディン
グテープ(3M社製)に取り、白紙上で濃度を取る。この
ときの濃度をDc lとする。すると、清掃効率ξは、 ξ=1−Dc l/Dd と表わせる。
通常、転写残りトナーtの多い場合というのは、画像
濃度が高い場合で、大体転写濃度1.6位のときである。
そして、転写効率は75〜90%程度である。ここで、転写
効率を低い方の値75%とすると、感光体2上に残る未転
写トナー濃度(メンディングテープ法)は次式、 Dp/(Dd+Dp)=η 1,6/(Dd+1.6)=0.75 (Dp:転写濃度、Dd:転写残り濃度、η:転写効率) より、約0.53となる。これだけの量が感光体2上にあれ
ば、清掃しなければメモリとなるが、感光体2上で、Dc
lを0.1まで現像同時清掃で減少させられれば転写画像
上では全く問題とならない。
ここで、清掃効率ξの式にDc l=0.1,Dd=0.53を代入
すると、 ξ=1−Dc l/Dd 1−0.1/0.53≒0.81 となり、大体80%以上の清掃効率があれば良いことがわ
かる。
また、転写残留トナーは、再帯電前に設置されたメモ
リ除去手段7としての導電性ブラシ(103Ω・cm程度)
により拡散されるため、現像同時清掃の問題なく行なえ
ることになる。
また、本プロセスでは、第3図を参照して前述したよ
うに、両切りのアルミニュームの筒30と、この筒30の表
面に形成された電荷発生層31と、この電荷発生層31の表
面に塗布された電荷輸送層32とによって構成された、機
能分離型の有機光導電体を使用している。
これは、電荷輸送層32が透光性で電荷発生層31の上部
にあるため、感光体2が露光された時には回折光あるい
は反射散乱光によって露光不足が減少し易いという特長
を持っている他に、トナーtの製造上の問題から正極性
トナーは多湿環境下において吸湿し易く体積固有抵抗が
変化するため前述した逆付着が発生し易くなる。
したがって、安定性に優れた負帯電トナーを用いる必
要があり、反転現像を行なう場合には負帯電コロナが必
要のため前述の有機光導電体を使用する必要がある。
なお、本発明は要旨を変えない範囲で種々変形実施可
能なことは勿論である。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、像担持体上に
残留する着色粉を現像手段により現像と同時に電気的に
吸引除去するから、従来のように独立した清掃手段や回
収ボックスを必要とすることがなく、小型,軽量,低コ
スト化が可能となるとともに、汚れを生じる虞れもな
く、さらに、像担持体に清掃ブレードを当接させないた
め、像担持体の寿命も長くできる。また、現像手段内に
収容されている現像剤中の着色粉として3×1010Ω・cm
〜50×1010Ω・cmの値のものを使用するようにしたか
ら、現像時に電荷注入より発生する像担持体上への逆極
性着色粉の付着、いわゆる非画像部への逆付着が起こら
ず、また、画像濃度なども保てるため、次サイクル時へ
の露光工程において逆付着の着色粉によるフィルター効
果を除去でき、画像メモリ,ゴースト像等のない良好な
画質が得られるといった効果を奏する。また、例え逆極
性トナーが感光体に付着することによりフィルタ効果が
発生しても、感光体が電荷発生層とこの電荷発生層上に
設けられた透光性の電荷輸送層とを有しているので、電
荷輸送層中で発生する光の回折、反射により電荷発生層
に光が確実に到達し、露光不足を解消することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第10図は本発明の一実施例を示すもので、
第1図は要部の構成を概略的に示す図、第2図は全体構
成を概略的に示す縦断側面図、第3図は感光体の構成を
示す図、第4図は画像形成プロセスを示す説明図、第5
図は画像形成プロセス時における感光体の表面電位の変
化を示す説明図、第6図は各種の電位を示す図、第7図
は感光体帯電電位と現像バイアスの関係を示す図、第8
図は逆付着トナーが発生した場合の画像形成プロセスを
示す説明図、第9図は逆付着トナーが発生した場合の画
像形成プロセス時における感光体の表面電位の変化を示
す説明図、第10図はトナーの体積固有抵抗値を変化させ
た場合の逆付着特性と画像特性を示す図、第11図は従来
例を示す概略的構成図である。 2……像担持体(感光体)、3……帯電手段、4……レ
ーザー露光手段、5……現像手段、6……転写手段、7
……メモリ除去手段、P……用紙、D……現像剤、t…
…着色粉(トナー)、c……磁性粉(キャリヤ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 勝英 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝自 動機器エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−133573(JP,A) 特開 昭58−186765(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体を特定の極性に帯電する帯電手段
    と、 前記帯電手段にて帯電された前記感光体に露光して静電
    潜像を形成する露光手段と、 前記感光体に、静的な体積固有抵抗値が3×1010〜50×
    1010Ω・cmで前記特定の極性に帯電する現像剤を供給す
    る現像剤搬送部材、および、この現像剤搬送部材に対
    し、前記感光体の未露光部に付着している残留現像剤が
    前記現像剤搬送部材に向かい、前記感光体の露光部に前
    記現像剤搬送部材から現像剤が向かう電界を前記現像剤
    搬送部材と前記感光体との間に形成するべく、前記感光
    体の帯電電位との差が100〜300vとなるバイアス電圧を
    印加する電圧印加手段を有し、前記感光体の露光部に前
    記現像剤搬送部材から前記現像剤を供給して前記静電潜
    像を顕像化すると同時に前記感光体の未露光部に付着し
    ている残留現像剤を前記現像剤搬送部材に回収する反転
    現像方式の現像清掃手段と、 前記現像清掃手段により現像された前記感光体上の現像
    剤像を転写材に転写する転写手段と、 前記転写手段にて前記転写材上に転写が行われた後に前
    記感光体上に残留した残留現像剤を撹乱するメモリ除去
    手段とを具備し、かつ 前記感光体に対し、前記帯電手段、前記露光手段、前記
    現像清掃手段、前記転写手段、前記メモリ除去手段を動
    作させて一画像形成プロセスとし、前記感光体の回転に
    よりこの画像形成プロセスを繰り返すとともに、 前記メモリ除去手段にて前記残留現像剤を撹乱した後、
    前記感光体の未露光部に前記特定の極性と逆極性に帯電
    した現像剤が付着している場合、この未露光部が次の画
    像形成プロセスにおいて所定の電位に減衰するよう、前
    記感光体を電荷発生層と、この電荷発生層上に設けられ
    た透光性の電荷輸送層とから構成したことを特徴とする
    画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58186765A (ja) * 1982-04-26 1983-10-31 Hitachi Metals Ltd 現像方法
JPH0677166B2 (ja) * 1983-01-20 1994-09-28 株式会社東芝 画像形成装置

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