JP2618652B2 - 写真現像機用送りロール - Google Patents

写真現像機用送りロール

Info

Publication number
JP2618652B2
JP2618652B2 JP62231771A JP23177187A JP2618652B2 JP 2618652 B2 JP2618652 B2 JP 2618652B2 JP 62231771 A JP62231771 A JP 62231771A JP 23177187 A JP23177187 A JP 23177187A JP 2618652 B2 JP2618652 B2 JP 2618652B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
feed roll
photographic
developing machine
average roughness
polyphenylene oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62231771A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6474314A (en
Inventor
勉 松谷
徹 有馬
正明 大辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP62231771A priority Critical patent/JP2618652B2/ja
Publication of JPS6474314A publication Critical patent/JPS6474314A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2618652B2 publication Critical patent/JP2618652B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、写真現像機用送りロールに関する。なお本
発明において写真現像機とは、白黒用やカラー用のフィ
ルム、印画紙等につき現像、停止、定着等のうちの少な
くとも1工程を行う装置を意味する。
〔従来の技術〕
現在、撮影済のフィルムを大量に現像する場合におい
てはフィルムの現像、停止、定着、水洗、および乾燥を
連続的に行う所謂自動現像機が用いられている。またフ
ィルムから印画紙写真を得る場合には印画紙の露光、現
像、停止、定着、水洗、および乾燥を連続的に行う所謂
ラボ、たとえばカラーラボが用いられている。自動現像
機にせよラボにせよ、フィルム、印画紙等を連続的に現
像液中、停止液中、及び定着液中を通過させるために多
数本のプラスチックス製送りロールが使用されている。
ところでそれらの液(以下該液を写真用薬液と称する)
就中現像液及び定着液は腐蝕性が強いので、それらの写
真用薬液と接触する送りロールは長期間使用するうちに
次第にその表面部分が腐蝕して粗面化し、ついにはフィ
ルムや印画紙に損傷を与えるようになる。
〔発明の目的並びにその概要〕
本発明者らはポリフェニレンオキサイドが各種の写真
用薬液に対して優れた耐食性を示すことに着目し、ポリ
フェニレンオキサイド製の写真現像機用送りロールの開
発研究を鋭意行って来たが、この開発研究に於いてポリ
フェニレンオキサイドと雖もその表面平滑度の程度によ
って写真用薬液に対する耐食性が大きく異なって、表面
が平均粗度が2μm以下の高平滑性を有する場合には特
に優れた耐食性を示すことを知り、ここに本発明を完成
するに至った。即ち本発明は、ポリフェニレンオキサイ
ドからなり、且つ写真用薬液と接触する送りロール表面
部分の平均粗度が2μm以下の高平滑性を有するもので
あることを特徴とする写真現像機用送りロールに係るも
のである。
〔発明の効果〕
一般に表面平滑性の優れたプラスチックスのロッドを
製造するには研磨や成形加工に手間を要してコストアッ
プとなり、また送りロールの耐食性と表面平滑度との関
係が知られていなかったためもあって、平均粗度が2μ
m以下の高平滑性を有する写真現像機用プラスチックス
製送りロールは従来知られていなかった。しかしなが
ら、本発明に於けるように送りロールをポリフェニレン
オキサイド製とし、しかもその表面部分の平均粗度が2
μm以下となる高平滑性とすることにより現像液、定着
液等の写真用薬液と長期間にわたって接触しても高度の
耐食性を示す。
〔発明の構成〕
以下、本発明を図面により詳細に説明する。第1図
は、本発明の写真現像機用送りロールの実施例の斜視図
であって、この実施例は写真用薬液と接触する表面2を
有するロール1と該ロールの両端に設けられた回転軸3
とからなっており、ロール1と回転軸3とは、いずれも
ポリフェニレンオキサイドにて形成されている。また、
表面2はその全長並びに全周にわたって平均粗度が2μ
m以下の高平滑性を有している。
なお本発明においては、平均粗度はJIS B0601に規定
される最大高さ(Rmax)として定義される値であり、そ
れはたとえば検出器移動法または触針移動法等の方法で
測定することができる。
実施例の送りロールは、たとえばポリフェニレンオキ
サイドから通常の押出加工やキャスティング法によりロ
ール17よりやや太めの所望長さのロッドを得、それを切
削加工してその両端に回転軸3を切り出し形成し、次い
で表面2に相当するロッド表面を所望の表面平滑度が得
られるまで丹念に研磨することにより製造することがで
きる。表面2は高度の平面平滑性を有しているほど耐食
性が優れており、従って平均粗度が1.5μm以下、特に
1.0μm以下であることが好ましい。
本発明において用いられるポリフェニレンオキサイド
としては、標準グレードの他、ポリスチレン等の他の有
機ポリマーをブレンドしたもの、あるいはそのような有
機ポリマーあるいはそのモノマーやオリゴマーをグラフ
トしたもの等の種々のものが用いられる。市販品ではエ
ンジニアリングプラスチック社製のノリル731J(商品
名)旭化成工業社製のザイロン500H(商品名)等が例示
できる。
ポリフェニレンオキサイドはそれ単独で用いてもよい
が、必要に応じて酸化防止剤、顔料、補強材等を配合し
て用いてもよい。補強材としては、フェノール繊維、セ
ラミック繊維、カーボン繊維等の繊維、クレー、二硫化
モリブデン、グラファイト、石英ガラス粉等の無機粉
末、チタン酸カリ等のウィスカ、真鍮、ステンレス、銅
等の金属の粉末等が例示できる。
〔実施例〕
以下に実施例を示して本発明をより具体的に説明す
る。但し下記例において部とあるいは重量部を示すもの
とする。
実施例1 ポリフェニレンオキサイド(エンジニアリングプラス
チックス社製のノリル731J、ガラス転移点:220℃)を28
0℃で押出成形し、押出された溶融ロッドを加圧下で徐
冷して外径30mmのロッドを得た。ついでこのロッドから
長さ40cmのロッド片を得、その両端に切削加工を施して
長さ5cm、外径10mmの回転軸を切り出し、最後にロッド
を該回転軸を利用して回転しながら研磨して平滑表面と
して写真現像機用送りロールを得た。該平滑表面の平均
粗度は触針移動法で測定して1.0μmであった。
実施例2 実施例1で用いたポリフェニレンオキサイドを超精密
押出加工して平均粗度1.8μm、長さ40cmのロッド片を
得、その両端に切削加工を施して長さ5cm、外径10mmの
回転を切り出して写真現像機用送りロールを得た。
実施例3 ポリフェニレンオキサイド(旭化成工業社製のザイロ
ン500H)を260℃で押出成形し、押出された溶融ロッド
を加圧下で徐冷して外径50mmのロッドを得た。ついでこ
のロッドから長さ50cmのロッド片を得、その両端に切削
加工を施して長さ5cm、外径20mmの回転軸を切り出し、
最後にロッドを該回転軸を利用して回転しながら研磨し
て平滑表面として写真現像機用送りロールを得た。該平
滑表面の平均粗度は触針移動法で測定して1.0μmであ
った。
比較例1 実施例1で用いたポリフェニレンオキサイドを通常の
押出加工法により平均粗度15μm、長さ40cmのロッド片
を得、その両端に切削加工を施して長さ5cm、外径10mm
の回転軸を切り出して写真現像機用送りロールを得た。
比較例2 平滑表面の平均粗度が8.0μmであったことを除いて
は実施例3と全く同様の方法で写真現像機用送りロール
を得た。
比較例3 押出成形により作成されたフェノール樹脂の母材(三
井東圧化学社製“フェノール樹脂製ロール”)に、切削
加工を施こして、長さ5cm、外径10mmの回転軸を作成
し、更にその表面に研磨を施こして平均粗度1.0μmの
写真現像機用送りロールを得た。
次に実施例1〜3並びに比較例1〜3で得た各写真現
像機用送りロールの写真用薬液に対する耐食性を第1表
に示す。同表中、各ロールの耐食性は、表示の写真用薬
液に3ケ月浸漬した後における平均粗度を示す。
なお第1表で用いた各写真用薬液の詳細は、次に示す
通りである。
現像液−1:硫酸−p−メチルアミノフェノールを現像主
薬とする硬調現像液。
現像液−2:p−フェニレンジアミンを現像主薬とする微
粒子現像液。
現像液−3:ハイドロキノンと硫酸−p−メチルアミノフ
ェノールとを現像主薬とする一般現像液。
定着液−1:チオ硫酸ナトリウムを主薬とする酸性定着
液。
定着液−2:チオ硫酸ナトリウムを主薬とする印画紙用定
着液。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の写真現像機用送りロールの実施例の
斜視図である。 1:ロール 2:ロール1の表面 3:回転軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−231958(JP,A) 特開 昭58−209767(JP,A) 実開 昭58−65042(JP,U) 実開 昭58−159540(JP,U) 特公 昭48−32132(JP,B1)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリフェニレンオキサイドからなり、且つ
    写真用薬液と接触する送りロール表面部分の平均粗度が
    2μm以下の高平滑性を有するものであることを特徴と
    する写真用現像機用送りロール。
  2. 【請求項2】写真用薬液が現像液である特許請求の範囲
    第1項に記載の写真現像機用送りロール。
  3. 【請求項3】写真用薬液が停止液である特許請求の範囲
    第1項に記載の写真現像機用送りロール。
  4. 【請求項4】写真用薬液が定着液である特許請求の範囲
    第1項に記載の写真現像機用送りロール。
JP62231771A 1987-09-16 1987-09-16 写真現像機用送りロール Expired - Fee Related JP2618652B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62231771A JP2618652B2 (ja) 1987-09-16 1987-09-16 写真現像機用送りロール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62231771A JP2618652B2 (ja) 1987-09-16 1987-09-16 写真現像機用送りロール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6474314A JPS6474314A (en) 1989-03-20
JP2618652B2 true JP2618652B2 (ja) 1997-06-11

Family

ID=16928773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62231771A Expired - Fee Related JP2618652B2 (ja) 1987-09-16 1987-09-16 写真現像機用送りロール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2618652B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0730611Y2 (ja) * 1989-05-30 1995-07-12 三菱電線工業株式会社 写真現像機用送りロール

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5116461B2 (ja) * 1971-08-31 1976-05-24
JPS5865042U (ja) * 1981-10-27 1983-05-02 三菱製紙株式会社 現像機の感材送り込み装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6474314A (en) 1989-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2986806B2 (ja) 静電写真に有用なロール
JP2726720B2 (ja) 感光性ハロゲン化銀写真材料
US4352847A (en) Transfer film for use in electrophotographic copiers
JPH0798551A (ja) ふっ素エラストマーで表面被覆された融着ロール
CA2058838A1 (en) Light-sensitive silver halide photographic material
JP2618652B2 (ja) 写真現像機用送りロール
JPH0792616A (ja) 維持された帯電防止性を有する写真感光性材料
JP2001310313A (ja) 離型ポリエステルフィルム
JP2618651B2 (ja) 写真現像機用送りロール
JP2003254324A (ja) フッ素樹脂チューブ状物
JPH0546862B2 (ja)
US3283714A (en) Rollers carrying surface designs for use in printing, embossing and the like
JPH1124428A (ja) 電子写真用プラスチック無端ベルト
JPH03130765A (ja) 写真現像機用送りロール
JP2009116079A (ja) ワーク搬送用パレット及び電子写真感光体の製造方法
JP3261166B2 (ja) トナー定着装置
JPH06222539A (ja) 粒子転写ローラー及びその使用方法
JP2001356627A (ja) 表面平滑性フッ素系樹脂チューブ及び加圧ローラ
JP2001253950A (ja) 樹脂パイプ、及び該樹脂パイプを用いた感光ドラム
JP2001252945A (ja) 樹脂パイプの製造方法
JP3347955B2 (ja) フッ素樹脂組成物、フッ素樹脂チューブ、フッ素樹脂フィルムおよびローラ
JP3083740B2 (ja) 写真感光材料用ポリエチレン―2,6―ナフタレートフイルムの製造方法
JP3409509B2 (ja) 自動現像機用ローラー及びその製造方法
JP2984409B2 (ja) トナー定着装置
JPH08292541A (ja) ゴムローラー

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees