JP2618107B2 - マトリクスアドレス生成装置およびそのアドレス生成装置を含む多値化階調処理装置 - Google Patents

マトリクスアドレス生成装置およびそのアドレス生成装置を含む多値化階調処理装置

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JP2618107B2
JP2618107B2 JP3073843A JP7384391A JP2618107B2 JP 2618107 B2 JP2618107 B2 JP 2618107B2 JP 3073843 A JP3073843 A JP 3073843A JP 7384391 A JP7384391 A JP 7384391A JP 2618107 B2 JP2618107 B2 JP 2618107B2
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朗 嶋谷
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • H04N1/4055Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a clustered dots or a size modulated halftone pattern
    • H04N1/4058Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a clustered dots or a size modulated halftone pattern with details for producing a halftone screen at an oblique angle

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置における
画像の多値化階調処理装置に関するものである。特に、
この発明は、ディザマトリクスメモリを用いて画像の多
値化階調処理を行う場合の、ディザマトリクスメモリの
メモリテーブルを指定するためのアドレスを生成するア
ドレス生成装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置における中間調画像の再現
手法としては、一般に、ディザ法、濃度パターン法ある
いはそれらを併用した面積階調法(以下、この手法を
「多値ディザ法」と呼ぶ)が用いられている。そして、
これら中間調画像の再現手法を活用することによって、
近年のディジタル複写機、ディジタルファクシミリ装
置、ディジタル印刷機等の各種ディジタル画像形成装置
は、良好な中間調画像の再現ができるように種々工夫さ
れている。
【0003】たとえば、この発明に興味深い従来技術の
1つが特開平1−288449号公報に開示されてい
る。この公報には、カラー記録処理を行う場合において
は、一般的に使用されている渦巻型ディザパターンを用
いるよりも、このディザパターンを90度回転させたデ
ィザパターンを用いた方が、カラー画像の再現時の色ず
れの面積が小さくなり、色再現性を向上できることが述
べられている。
【0004】また、特開平1−114159号公報に
は、ディザマトリクスを使用して2値中間調画像を生成
するための改良された処理方法が開示されている。開示
の処理方法によれば、正規の状態のパターンの第1ディ
ザマトリクスと、これを2行分ずらして形成したパター
ンの第2ディザマトリクスとをディザマトリクスメモリ
に記憶しておくことにより、主走査方向(横方向)にし
きい値を読み出す場合に、縦方向に2行ずれた第1ディ
ザマトリクスと第2ディザマトリクスとからしきい値を
読み出すため、そのしきい値に基づいて形成された中間
調画像は黒画素が所定の行に偏らずに分散し、高品質の
画像を得ることのできる旨説明されている。
【0005】さらに、特開平1−160258号公報に
も、ディザマトリクスを用いて2値中間調画像を生成す
る処理方法が開示されている。開示によれば、従来の処
理方法ではディザマトリクスから規則正しく繰返してし
きい値を読み出していたので、中間調画像は黒画素が偏
り、品質的に良好ではなかったとして、ディザマトリク
スから主走査方向(横方向)にしきい値を読み出す場合
に、ディザマトリクスを縦方向に順次ずらした状態でし
きい値を読み出すための方法が述べられている。この方
法では、しきい値を読み出すためにディザマトリクスの
アドレスを指定するのにカウンタが用いられていて、カ
ウンタのカウント開始値をラインごとに変えるという構
成が説明されている。そのため、具体的には、カウンタ
の初期設定値を(1)ソフトウェアによりプリロードす
る、(2)前ラインから次ラインの走査に移るときにカ
ウンタのクロックを空叩きして次ラインの初期値に一致
させる、(3)読み取り範囲に制限を加えて、次ライン
に移る時にカウンタの初期値を強制的に所定の値と一致
させる、等の方法が考えられると説明されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記3つの従来技術に
共通している点は、ディザ法を用いて中間調画像を生成
する場合に、ディザマトリクスメモリからのしきい値の
読出順位や読出方法に変化を持たせていることである。
そして、その結果として良好な中間調画像が得られてい
ることである。
【0007】ところが、特開平1−288449号公報
に開示の技術は、複数種類のディザパターンを発生でき
るわけではなく、したがって画像の色彩等に応じてしき
い値の読み出し順序を変更すること等はできない。一
方、特開平1−114159号公報または特開平1−1
60258号公報に開示の方法では、ディザマトリクス
からしきい値を読み出す際に、ディザマトリクスを縦方
向にずらした状態で使用するため、しきい値の読み出し
順位に変化を持たせられる点で優れている。しかしなが
ら、前者の特開平1−114159号公報の方法では、
しきい値の読み出し順位を画質等に応じて変えるために
は、大容量のディザマトリクスメモリまたは複数のディ
ザマトリクスメモリを準備し、第1ディザマトリクスと
第2ディザマトリクスとの縦方向のずらし量を種々変え
たものを記憶しておかなければならず、大容量のマトリ
クスメモリが必須になるという欠点がある。
【0008】これに対し、後者の特開平1−16025
8号公報の方法では、ディザマトリクスメモリに記憶し
ておくディザマトリクスは正規の状態のパターンのディ
ザマトリクス1つのみでよいけれども、開示されている
カウンタを用いたアドレス指定の仕方では、ディザマト
リクスを単に縦方向に順次ずらすようにしかアドレス指
定できず、アドレス指定の仕方という点で変化に乏しい
という欠点がある。
【0009】そこでこの発明は、ディザマトリクスメモ
リからしきい値を読み出す場合に、その読み出し方に変
化を持たせることによって中間調画像の再現性を向上さ
せることができるという点に着目し、ディザマトリクス
メモリのメモリテーブルを指定する際に、任意の指定順
序、任意の指定パターンで指定できるように、種々変化
に富んだメモリテーブル指定アドレスを生成できるアド
レス生成装置を提供することである。
【0010】また、この発明は、ディザマトリクスメモ
リからのしきい値の読み出し順位を任意の順序、任意の
パターンで行え良好な中間調画像を得られる画像の多値
化階調処理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、Xアドレス
とYアドレスとを生成するマトリクスアドレス生成装置
であって、与えられるXパルスを予め定める第1の計数
値範囲内で繰返して計数するドットカウント手段、与え
られるYパルスを予め定める第2の計数値範囲内で繰返
して計数し、その計数値をYアドレスとして出力するラ
インカウント手段、Xアドレスをシフトさせるためのシ
フトアドレスを所定の計数値範囲内で繰返して計数する
Xシフトアドレスカウント手段、およびドットカウント
手段の計数値とXシフトアドレスカウント手段の計数値
とをXパルスに同期させて加算し、加算値をXアドレス
として出力する加算手段、を含むことを特徴とするもの
である。
【0012】またこの発明は、マトリクスアドレス生成
装置であって、与えられるXパルスを予め定める第1の
計数値範囲内で繰返して計数し、その計数値をXアドレ
スとして出力するドットカウント手段、与えられるYパ
ルスを予め定める第2の計数値範囲内で繰返して計数す
るラインカウント手段、Yアドレスをシフトさせるため
のシフトアドレスを所定の計数値範囲内で繰返して計数
するYシフトアドレスカウント手段、およびラインカウ
ント手段の計数値とYシフトアドレスカウント手段の計
数値とをXパルスに同期させて加算し、加算値をYアド
レスとして出力する加算手段、を含むことを特徴とする
ものである。
【0013】さらにまたこの発明は、マトリクスアドレ
ス生成装置であって、与えられるXパルスを予め定める
第1の計数値範囲内で繰返して計数するドットカウント
手段、与えられるYパルスを予め定める第2の計数値範
囲内で繰返して計数するラインカウント手段、Xアドレ
スをシフトさせるためのシフトアドレスを所定の計数値
範囲内で繰返して計数するXシフトアドレスカウント手
段、Yアドレスをシフトさせるためのシフトアドレスを
所定の計数値範囲内で繰返して計数するYシフトアドレ
スカウント手段、Xシフトアドレスカウント手段または
Yシフトアドレスカウント手段を選択的に動作させるた
めの選択手段、選択手段によってXシフトアドレスカウ
ント手段が選択されたとき、Xシフトアドレスカウント
手段の計数値とドットカウント手段の計数値とをXパル
スに同期させて加算し、加算値をXアドレスとして出力
するXアドレス加算手段、および選択手段によってYシ
フトアドレスカウント手段が選択されたとき、Yシフト
アドレスカウント手段の計数値とラインカウント手段の
計数値とをXパルスに同期させて加算し、加算値をYア
ドレスとして出力するYアドレス加算手段、を含むこと
を特徴とするものである。
【0014】またこの発明は、前記マトリクスアドレス
生成装置において、ドットカウント手段は、予め定める
開始設定数のXパルスが与えられるまで計数開始動作を
遅らせる開始タイミングシフト手段を含むことを特徴と
するものである。さらにまたこの発明は、前記マトリク
スアドレス生成装置において、ラインカウント手段は、
予め定める開始設定数のYパルスが与えられるまで計数
開始動作を遅らせる開始タイミングシフト手段を含むこ
とを特徴とするものである。
【0015】またこの発明は、XアドレスとYアドレス
とを生成するマトリクスアドレス生成装置であって、与
えられるXパルスを予め定める第1の計数値範囲内で繰
返して計数し、その計数値をXアドレスとして出力する
ドットカウント手段、与えられるYパルスを予め定める
第2の計数値範囲内で繰返して計数し、その計数値をY
アドレスとして出力するラインカウント手段、およびド
ットカウント手段の計数開始動作を予め定める開始設定
数のXパルスが与えられるまで遅らせるドットカウント
開始タイミングシフト手段、を含むことを特徴とするも
のである。
【0016】さらにまたこの発明は、XアドレスとYア
ドレスとを生成するマトリクスアドレス生成装置であっ
て、与えられるXパルスを予め定める第1の計数値範囲
内で繰返して計数し、その計数値をXアドレスとして出
力するドットカウント手段、与えられるYパルスを予め
定める第2の計数値範囲内で繰返して計数し、その計数
値をYアドレスとして出力するラインカウント手段、お
よびラインカウント手段の計数開始動作を予め定める開
始設定数のYパルスが与えられるまで遅らせるラインカ
ウント開始タイミングシフト手段、を含むことを特徴と
するものである。
【0017】またこの発明は、XアドレスとYアドレス
とを生成するマトリクスアドレス生成装置であって、与
えられるXパルスを予め定める第1の計数値範囲内で繰
返してダウンカウントし、その計数値をXアドレスとし
て出力するドットカウント手段、および与えられるYパ
ルスを予め定める第2の計数値範囲内で繰返してダウン
カウントし、その計数値をYアドレスとして出力するラ
インカウント手段、を含むことを特徴とするものであ
る。
【0018】またこの発明は、マトリクスアドレス生成
装置であって、与えられるXパルスを予め定める第1の
計数値範囲内で繰返して計数するドットカウント手段、
与えられるYパルスを予め定める第2の計数値範囲内で
繰返して計数するラインカウント手段、ドットカウント
手段の計数値とラインカウント手段の計数値とを交換し
て出力するためのアドレス交換手段、アドレス交換手段
で交換処理がされたラインカウント手段の計数値をXア
ドレスとして出力するXアドレス出力手段、およびアド
レス交換手段で交換処理がされたドットカウント手段の
計数値をYアドレスとして出力するYアドレス出力手
段、を含むことを特徴とするものである。
【0019】さらにまたこの発明は、前記マトリクスア
ドレス生成装置において、ドットカウント手段はアップ
カウントを行うものであることを特徴とする。さらにま
たこの発明は、前記マトリクスアドレス生成装置におい
て、ドットカウント手段はダウンカウントを行うもので
あることを特徴とする。またこの発明は、前記マトリク
スアドレス生成装置において、アドレス交換手段は、さ
らに、ドットカウント手段の計数値とラインカウント手
段の計数値とを交換して出力するか、交換しないで出力
するかを切換えるための交換切換手段を含むことを特徴
とする。
【0020】またこの発明は、XアドレスとYアドレス
とを生成するマトリクスアドレス生成装置であって、与
えられるXパルスを予め定める第1の計数値範囲内で繰
返して計数するドットカウント手段、与えられるYパル
スを予め定める第2の計数値範囲内で繰返して計数する
ラインカウント手段、Xアドレスをシフトさせるための
シフトアドレスを繰返して計数するXシフトアドレスカ
ウント手段、ドットカウント手段が第1の計数値範囲内
で繰返して計数を行う場合の繰返しタイミングおよびラ
インカウント手段が第2の計数値範囲内で繰返して計数
を行う場合の繰返しタイミングを検出し、ドットカウン
ト手段の繰返しタイミングまたはラインカウント手段の
繰返しタイミングのうちのいずれか一方の繰返しタイミ
ングをXシフトアドレスカウント手段に対して計数繰返
しタイミング信号として与える境界信号出力手段、ドッ
トカウント手段の計数値とラインカウント手段の計数値
とを交換して出力するためのアドレス交換手段、アドレ
ス交換手段で交換処理がされたドットカウント手段の計
数値をYアドレスとして出力するYアドレス出力手段、
アドレス交換手段で交換処理がされたラインカウント手
段の計数値をプレXアドレスとして出力するプレXアド
レス出力手段、ならびにプレXアドレス出力手段の計数
値とXシフトアドレスカウント手段の計数値とをXパル
スに同期させて加算し、加算値をXアドレスとして出力
する加算手段、を含むことを特徴とするものである。
【0021】またこの発明は、マトリクスアドレス生成
装置であって、与えられるXパルスを予め定める第1の
計数値範囲内で繰返して計数するドットカウント手段、
与えられるYパルスを予め定める第2の計数値範囲内で
繰返して計数するラインカウント手段、Yアドレスをシ
フトさせるためのシフトアドレスを繰返して計数するY
シフトアドレスカウント手段、ドットカウント手段が第
1の計数値範囲内で繰返して計数を行う場合の繰返しタ
イミングおよびラインカウント手段が第2の計数値範囲
内で繰返して計数を行う場合の繰返しタイミングを検出
し、ドットカウント手段の繰返しタイミングまたはライ
ンカウント手段の繰返しタイミングのうちのいずれか他
方の繰返しタイミングをYシフトアドレスカウント手段
に対して計数繰返しタイミング信号として与える境界信
号出力手段、ドットカウント手段の計数値とラインカウ
ント手段の計数値とを交換して出力するためのアドレス
交換手段、アドレス交換手段で交換処理がされたライン
カウント手段の計数値をXアドレスとして出力するXア
ドレス出力手段、アドレス交換手段で交換処理がされた
ドットカウント手段の計数値をプレYアドレスとして出
力するプレYアドレス出力手段、ならびにプレYアドレ
ス出力手段の計数値とYシフトアドレスカウント手段の
計数値とをXパルスに同期させて加算し、加算値をYア
ドレスとして出力する加算手段、を含むことを特徴とす
るものである。
【0022】さらにまたこの発明は、マトリクスアドレ
ス生成装置であって、与えられるXパルスを予め定める
第1の計数値範囲内で繰返して計数するドットカウント
手段、与えられるYパルスを予め定める第2の計数値範
囲内で繰返して計数するラインカウント手段、Xアドレ
スをシフトさせるためのシフトアドレスを繰返して計数
するXシフトアドレスカウント手段、Yアドレスをシフ
トさせるためのシフトアドレスを繰返して計数するYシ
フトアドレスカウント手段、ドットカウント手段が第1
の計数値範囲内で繰返して計数を行う場合の繰返しタイ
ミングおよびラインカウント手段が第2の計数値範囲内
で繰返して計数を行う場合の繰返しタイミングを検出
し、ドットカウント手段の繰返しタイミングまたはライ
ンカウント手段の繰返しタイミングのうちのいずれか一
方の繰返しタイミングをXシフトアドレスカウント手段
に対して計数繰返しタイミング信号として与え、ドット
カウント手段の繰返しタイミングまたはラインカウント
手段の繰返しタイミングのうちのいずれか他方の繰返し
タイミングをYシフトアドレスカウント手段に対して計
数繰返しタイミング信号として与える境界信号出力手
段、ドットカウント手段の計数値とラインカウント手段
の計数値とを交換して出力するためのアドレス交換手
段、アドレス交換手段で交換処理がされたラインカウン
ト手段の計数値をプレXアドレスとして出力するプレX
アドレス出力手段、アドレス交換手段で交換処理がされ
たドットカウント手段の計数値をプレYアドレスとして
出力するプレYアドレス出力手段、Xシフトアドレスカ
ウント手段またはYシフトアドレスカウント手段を選択
的に動作させるための選択手段、選択手段によってXシ
フトアドレスカウント手段が選択されたとき、Xシフト
アドレスカウント手段の計数値とプレXアドレス出力手
段の計数値とをXパルスに同期させて加算し、加算値を
Xアドレスとして出力するXアドレス加算手段、ならび
に選択手段によってYシフトアドレスカウント手段が選
択されたとき、Yシフトアドレスカウント手段の計数値
とプレYアドレス出力手段の計数値とをXパルスに同期
させて加算し、加算値をYアドレスとして出力するYア
ドレス加算手段、を含むことを特徴とするものである。
【0023】またこの発明は、前記マトリクスアドレス
生成装置において、アドレス交換手段は、さらに、ドッ
トカウント手段の計数値とラインカウント手段の計数値
とを交換して出力するか、交換しないで出力するかを切
換えるための交換切換手段を含むことを特徴とする。さ
らにまたこの発明は、前記マトリクスアドレス生成装置
において、境界信号出力手段は、ドットカウント手段の
繰返しタイミングをXシフトアドレスカウント手段に与
え、ラインカウント手段の繰返しタイミングをYシフト
アドレスカウント手段に対して与える状態と、その反対
にドットカウント手段の繰返しタイミングをYシフトア
ドレスカウント手段に対して与え、ラインカウント手段
の繰返しタイミングをXシフトアドレスカウント手段に
対して与える状態とに切換可能であり、境界信号出力手
段と交換切換手段とは、同一の切換信号に基づいて切換
動作を行うことを特徴とする。
【0024】この発明は、画像の多値化階調処理装置で
あって、複数のメモリテーブルを備え、複数のメモリテ
ーブルには、それぞれ多値化階調データが記憶されてお
り、複数のメモリテーブルはXアドレスとYアドレスと
によって選択することができる多値化階調データ記憶手
段、前記多値化階調データ記憶手段に対してXアドレス
およびYアドレスを出力する装置であって、当該装置は
請求項1ないし17のいずれかに記載の構成のマトリク
スアドレス生成装置、ならびに前記マトリクスアドレス
生成装置ら出力されるXアドレスおよびYアドレスによ
って選択されたメモリテーブルに記憶された多値化階調
データの内容に基づいて入力データを多値化階調処理す
る多値化処理手段、を含むことを特徴とするものであ
る。
【0025】
【作用】この発明の1つの態様によれば、Xアドレスを
シフトさせることができる。その場合、ドットカウント
手段によってXパルスが繰返して計数され、かつ、Xシ
フトアドレスカウント手段によってXアドレスをシフト
させるためのシフトアドレスが繰返して計数される。そ
して、ドットカウント手段の計数値とXシフトアドレス
カウント手段の計数値とをXパルスに同期させて加算す
ることにより、シフトされたXアドレスが順次出力され
る。 この発明の他の態様によれば、Yアドレスをシフ
トさせることができ、シフトさせるべきYアドレスは、
ラインカウント手段で計数される計数値と、Yシフトア
ドレスカウント手段で計数される計数値とをXパルスに
同期させて加算した加算値となる。
【0026】また、この発明の他の態様によれば、Xア
ドレスをシフトさせるか、Yアドレスをシフトさせるか
について、Xシフトアドレスカウント手段およびYシフ
トアドレスカウント手段の双方を設け、いずれか一方を
選択的に動作させることによっていずれかのアドレスを
シフトさせることができる。また、この発明の他の態様
によれば、マトリクスアドレスの回転が可能である。マ
トリクスアドレスの回転は、ドットカウント手段の計数
動作をアップカウントにするかまたはダウンカウントに
するか、ラインカウント手段の計数をアップカウントに
するかダウンカウントにするか、およびアドレス交換切
換手段によって、ドットカウント手段の計数値とライン
カウント手段の計数値とを交換するかしないかを組合わ
せることによって、たとえば90度刻みで所望の角度に
マトリクスを回転させることができる。
【0027】また、この発明のさらに他の態様によれ
ば、アドレスのシフトとマトリクスの回転とを組合わせ
たマトリクスアドレスを生成することができる。さらに
この発明の他の態様によれば、上述したいずれかのマト
リクスアドレス生成装置を用いて、多値化階調データ記
憶手段からメモリテーブルを選択することができる。
【0028】
【実施例】以下には、図面を参照して、この発明の一実
施例について詳細に説明をする。図1は、この発明の一
実施例にかかる画像の多値化階調処理装置の概略構成を
示すブロック図である。この装置には、多値化のための
階調データが記憶された記憶手段1が備えられている。
後に詳述するように、階調データ記憶手段1にはたとえ
ばm行n列(以下「m×n」という。また、mおよびn
が具体的な数値、たとえばm=3,n=2のときには
「3×2」と表現する。)のマトリクス状になるように
アドレスが割り当てられた複数のメモリテーブルが備え
られていて、各メモリテーブルごとに多値化階調データ
が記憶されている。そして、マトリクス状になるように
アドレスが割り当てられた複数のメモリテーブルは、水
平アドレスと垂直アドレスとが指定されることによって
選択することができ、選択されたメモリテーブルに記憶
されている多値化階調データに基づいて入力データの階
調処理が行われる。
【0029】この実施例の特徴は、階調データ記憶手段
1に水平アドレスと垂直アドレスとを与えるマトリクス
アドレス生成装置2の内容である。このマトリクスアド
レス生成装置2における水平アドレスおよび垂直アドレ
スの生成のさせ方等に関しては、後に詳細に説明をす
る。階調データ記憶手段1の出力データが与えられる多
値化手段3は、たとえばレーザビーム制御用のPWMデ
ータを作成するためのものであり、具体的には、1画素
あたりのレーザ点灯時間を決めるためのパルス幅データ
を作成する。作成されたパルスデータはビデオ信号とし
て図外のレーザ制御回路等へ与えられる。
【0030】図2、図3および図4は、図1における階
調データ記憶手段1に記憶されている階調データの内容
および水平アドレスと垂直アドレスとによってどのよう
にメモリテーブルを選択するのかを説明するための図で
ある。なお、図2ないし図4では、説明を容易にするた
めに、4つのメモリテーブルMT00,MT01,MT
10,MT11がマトリクス状になるようにアドレスが
付されている場合を例にとって説明する。
【0031】図2を参照して2×2ディザマトリクスに
よって1画素を3値化する場合を考える。1画素を3値
化するためには、2つのしきい値が必要である。すなわ
ち、与えられる入力データ(たとえばX)を2つのしき
い値(たとえば“1”と“5”)と比較することによっ
てデータの3値化が行える。たとえば入力データX=0
であれば、0<1<5であるから、3値化後の出力を2
ビットで表現すれば、出力データ“00”が得られる。
また、入力データX=3であれば、1<3<5であり、
出力データは“10”(または“01”でもよい)とな
る。さらに、入力データX=7であれば、1<5<7で
あり、出力データは“11”となる。
【0032】それゆえ、2×2ディザマトリクスによっ
て1画素を3値化するためには、第1ディザマトリクス
Aと第2ディザマトリクスBとの2つのディザマトリク
スが必要である。ところで、4つのメモリテーブルMT
00,MT01,MT10,MT11と第1ディザマト
リクスAと第2ディザマトリクスBとの関係は、図2に
示すようになっている。すなわち、メモリテーブルMT
00には、第1ディザマトリクスAのしきい値“1”と
第2ディザマトリクスBのしきい値“5”とに基づく階
調データが記憶されている。また、メモリテーブルMT
01には、第1ディザマトリクスAのしきい値“2”と
第2ディザマトリクスBのしきい値“6”とに基づく階
調データが記憶されている。同様に、メモリテーブルM
T10にはしきい値“3”としきい値“7”とに基づく
階調データが記憶され、メモリテーブルMT11にはし
きい値“4”としきい値“8”とに基づく階調データが
記憶されている。
【0033】そして、4つのメモリテーブルMT00〜
MT11は、水平アドレスと垂直アドレスとを与えるこ
とによって特定できるようになっている。すなわち、図
3に示すように、下位2ビットの水平アドレスと上位2
ビットの垂直アドレスとによって、メモリテーブルMT
00〜MT11を選択することができる。図4は、4つ
のメモリテーブルMT00〜MT11に記憶された階調
データと入力アドレスとの関係を説明するための図であ
る。各メモリテーブルMT00〜MT11には、図2を
参照して説明したように、第1ディザマトリクスAのし
きい値と第2ディザマトリクスBのしきい値とに基づく
階調データが記憶されているが、このデータは2つのし
きい値の値そのものではなく、入力データXを2つのし
きい値と比較することによって得られた結果データが記
憶されている。ここで、入力データXが3ビット構成の
データであるとすれば、X=000,001,010,
…,111の8種類の値をとり得る。このため、各メモ
リテーブルMT00〜MT11には、8種類の入力デー
タX=000〜111のそれぞれが2つのしきい値と比
較された結果得られるデータが、それぞれ記憶されてい
る。
【0034】図4から明らかなとおり、各メモリテーブ
ルMT00〜MT11に記憶された階調データは互いに
異なる2つのしきい値に基づくものであるから、各メモ
リテーブルMT00〜MT11ごとに、入力アドレス、
すなわち入力データXに対する階調データの内容が変化
している。なお、図4における入力アドレス“000”
〜“111”は、図3におけるアドレスとは異なる。図
3におけるアドレス(このアドレスは水平アドレスおよ
び垂直アドレスである)は4つのメモリテーブルMT0
0〜MT11のいずれかを特定するためのアドレスであ
り、図4におけるアドレスは特定されたメモリテーブル
に記憶された階調データのいずれかを指定するためのア
ドレスである。
【0035】この入力アドレスは、入力データとビット
数を合わせることによって、入力データをそのまま与え
ることができる。そして、それにより、入力データに応
じた階調データを読み出すことができる。以上が図1に
示すこの実施例の多値化階調処理装置の基本的な機能で
ある。次に、階調データ記憶手段1に備えられたメモリ
テーブルについてより具体的に説明をする。
【0036】図5は、4×4サイズのマトリクス状にな
るようにアドレス付けされたメモリテーブルマトリクス
であり、このマトリクスを構成する16のメモリテーブ
ルMT00〜MT33が階調データ記憶手段1(図1参
照)に設定されている。実際には、16のメモリテーブ
ルMT00〜MT33は、図6に示すようにマッピング
されていて、テーブルアドレスを決めることによって任
意のメモリテーブルを選択できるようになっている。
【0037】なお、図5ではテーブルアドレスは10進
表示されており、図6ではバイナリ表示されている。図
6における下位2ビットがX方向アドレス(水平アドレ
ス)であり、上位2ビットがY方向アドレス(垂直アド
レス)である。この実施例の特徴は、メモリテーブルを
選択するテーブルアドレスの発生のさせ方もしくは発生
順序にあり、それによって次に説明するように、任意の
メモリテーブルを任意の順序で、あるいは特定のメモリ
テーブル群を特定の規則に従って順次選択することがで
きるのである。
【0038】より具体的に説明すれば、図5に示す4×
4サイズのメモリテーブルマトリクスのうち、テーブル
アドレスの可変範囲を制限することによって、4×4サ
イズのマトリクスを、2×2サイズのマトリクス、2×
3サイズのマトリクス、2×4サイズのマトリクス、3
×2サイズのマトリクス、3×3サイズのマトリクス、
3×4サイズのマトリクスとして使用することができ
る。すなわち、使用するマトリクスサイズを可変するこ
とができる。
【0039】また、上述のように所望の使用マトリクス
サイズを決め、それを基本マトリクスとして主走査方向
(X方向またはライン方向)に繰返して使用する場合、
言換えれば基本マトリクスを主走査方向に並べる場合に
おいて、通常の並べ方は図7の(A)に示すようになる
が、これを図7の(B)に示すように、主走査方向隣に
並ぶマトリクスを副走査方向へ順次ずらしながら配列す
ることができる。副走査方向へのずらし量は、メモリテ
ーブル単位、すなわちライン単位で自由に決めることが
でき、基本マトリクスが4×4サイズの場合であれば、
最大3ライン分ずらすことができる。図7の(B)では
1ライン分ずらした例が示されている。
【0040】なお、このように基本マトリクスを主走査
方向に並べる場合に、副走査方向へずらしながら並べる
処理そのものについては、先に述べた従来技術の特開平
1−160258号公報に記載の処理と同様である。ま
た、基本マトリクスを副走査方向に順次使用する場合、
すなわち基本マトリクスを副走査方向に並べる場合にお
いて(図8の(A)参照)、副走査方向隣のマトリクス
を主走査方向へ順次ずらしながら並べることができる
(図8の(B)参照)。ずらし量は、メモリテーブル単
位、すなわち画素単位で自由に設定でき、基本マトリク
スが4×4サイズの場合、最大3画素分ずらすことがで
きる。図8の(B)では2画素分ずらした例が示されて
いる。
【0041】なお、この実施例においては、図7の
(B)に示す副走査方向へのずらし処理または図8の
(B)に示す主走査方向へのずらし処理は、いずれかの
処理が択一的に行えるだけであり、主走査方向および副
走査方向へのずらし処理が同時に行えるわけではない。
また、この実施例においては、図9に示すように、テー
ブルアドレス(図6参照)の指定の仕方によって、基本
マトリクスを回転させることができる。すなわち、0度
(回転なし)、90度、180度および270度と90
度単位で所望の角度に回転させたマトリクスを作ること
ができ、その回転させたマトリクスを順次使用すること
ができる。
【0042】さらに、この実施例では、マトリクスの回
転処理とずらし処理とを同時に実行することができる。
回転処理とずらし処理とを同時に行う場合には、図10
に示すように基本マトリクスのずらし処理を行い(図1
0では2×3の基本マトリクスが主走査方向に1画素ず
らされている)、その後に図11に示すように基本マト
リクスの回転(図11では90度回転されている)が行
われることになる。さらにまた、この実施例では、マト
リクスアドレス生成装置2(図1参照)から出力する水
平アドレスおよび垂直アドレスの出力タイミングを画素
単位またはライン単位で遅らせることによって、処理の
開始位置を主走査方向または副走査方向に所定量遅らせ
ることができる。このように処理開始位置を遅らせるこ
とによって、後述するように、カラーコピーをする場合
において、イエローディザ処理開始位置、マゼンタディ
ザ処理開始位置、シアンディザ処理開始位置をそれぞれ
異なる開始位置とすることができ、配色の優れたコピー
を得ること等が可能になる。
【0043】以上のように、階調データ記憶手段1(図
1参照)に記憶されたm×nのメモリテーブルマトリク
スを水平アドレスと垂直アドレスとで選択する場合に、
基本となるマトリクスサイズの設定、主走査方向へのず
らし処理、副走査方向へのずらし処理、回転処理、ずら
し処理と回転処理との同時処理、および処理開始タイミ
ングの遅延が行えるので、それら処理を行った基本マト
リクスを用いて入力データの多値化階調処理を行うこと
により、入力データに対して多彩でかつ良好な階調処理
を施すことができる。特に、入力データの種類、色等に
応じて、それに合ったディザマトリクスパターンを設定
することができる。
【0044】次に、図5に示す4×4サイズのメモリテ
ーブルマトリクスを使用する場合の並べ方の具体例を図
12ないし図30に示す。図12ないし図30におい
て、マトリクスの上方に表示したEXCHANGE、
X.U/D、Y.U/D、X.SIZE、X.STAR
T、X.SIFT、Y.SIZE、Y.START、
Y.SIFTは、後述する図31ないし図37を参照し
て説明する具体的な構成回路における設定データ値を表
わしている。
【0045】図12は、4×4基本マトリクスをずらさ
ず、かつ回転させずに並べた通常の使用状態の図であ
る。図13は、4×4基本マトリクスを90度回転させ
て並べた状態の図である。図14は、4×4基本マトリ
クスを180度回転させて並べた状態の図である。
【0046】図15は、4×4基本マトリクスを270
度回転させて並べた状態の図である。図16は、4×4
基本マトリクスを副走査方向のマトリクス間で、主走査
方向に1画素ずらして並べた状態の図である。図17
は、4×4基本マトリクスを副走査方向のマトリクス間
で、主走査方向に2画素ずらして並べた状態の図であ
る。
【0047】図18は、4×4基本マトリクスを副走査
方向のマトリクス間で、主走査方向に3画素ずらして並
べた状態の図である。図19は、4×4基本マトリクス
を主走査方向のマトリクス間で、副走査方向に1画素
(1ライン)ずらして並べた状態の図である。図20
は、4×4基本マトリクスを主走査方向のマトリクス間
で、副走査方向に2画素(2ライン)ずらして並べた状
態の図である。
【0048】図21は、4×4基本マトリクスを主走査
方向のマトリクス間で、副走査方向に3画素(3ライ
ン)ずらして並べた状態の図である。図22は、4×4
基本マトリクスの処理開始位置を、主走査方向に1画素
遅らせて並べた状態の図である。図23は、4×4基本
マトリクスの処理開始位置を、主走査方向に2画素遅ら
せて並べた状態の図である。
【0049】図24は、4×4基本マトリクスの処理開
始位置を、主走査方向に3画素遅らせて並べた状態の図
である。図25は、4×4基本マトリクスの処理開始位
置を、副走査方向に1画素(1ライン)遅らせて並べた
状態の図である。図26は、4×4基本マトリクスの処
理開始位置を、副走査方向に2画素(2ライン)遅らせ
て並べた状態の図である。
【0050】図27は、4×4基本マトリクスの処理開
始位置を、副走査方向に3画素(3ライン)遅らせて並
べた状態の図である。図28は、4×4基本マトリクス
を、副走査方向のマトリクス間で、主走査方向に1画素
シフトし、かつ、それを90度回転させて並べた状態の
図である。図29は、4×4基本マトリクスを、副走査
方向のマトリクス間で、主走査方向に1画素シフトし、
かつそれを180度回転させて並べた状態の図である。
【0051】図30は、4×4基本マトリクスを、副走
査方向のマトリクス間で、主走査方向に1画素シフト
し、かつそれを270度回転させて並べた状態の図であ
る。以上の図12ないし図30の具体例から明らかなと
おり、マトリクスを並べる際のずらし、回転、遅らせま
たはずらしおよび回転の組合わせによって、メモリテー
ブルの配列を種々変えられることがわかる。そして、各
メモリテーブルには、先に述べたように異なるパターン
の階調データが記憶されているから、メモリテーブルの
配列が変われば多値化階調処理出力が変わり、多彩な階
調処理を行える。
【0052】次に、図1において述べたマトリクスアド
レス生成装置2の具体的な構成について詳細に説明をす
る。図31は、マトリクスアドレス生成装置2の構成例
を示す全体ブロック図である。図31に示すように、マ
トリクスアドレス生成装置2は、ドットカウント部2
1、ラインカウント部22、アドレス交換部23、境界
交換部24、主走査方向のためのマトリクス境界カウン
ト部25、副走査方向のためのマトリクス境界カウント
部26、主走査方向アドレス(Xアドレス)を合成する
ための加算部27および副走査方向アドレス(Yアドレ
ス)を合成するための加算部28を含む構成になってい
る。この構成において、各構成部へ与えられる信号線ま
たは各構成部から出力される信号線のうち、細線で表わ
した信号線は1ビットの信号線であり、太線で表わした
信号線は複数ビットからなるデータおよび/または信号
線である。
【0053】ドットカウント部21は、主走査時の画素
数をカウントするためのものであり、設定データによっ
て決められる第1の計数値範囲内で、具体的には、(主
走査方向のマトリクスサイズ−1)の範囲内でアップカ
ウントまたはダウンカウントを繰返す。カウントアップ
またはカウントダウンの切換えは、このドットカウント
部21に与えられるアップダウン切換信号(X.U/
D)に基づいてなされる。
【0054】ドットカウント部21における画素のカウ
ントは、具体的には、たとえば設定された基本のマトリ
クスサイズが3×3の場合、アップカウントでは、0→
1→2→0→1→2→0→…であり、ダウンカウントで
は、2→1→0→2→1→0→2→…である。ドットカ
ウント部21のカウント値は階調データ記憶手段1(図
1参照)に備えられたメモリテーブルを指定するための
水平アドレスの基礎となる。
【0055】ラインカウント部22は、副走査時におけ
る副走査方向の画素数(すなわちライン数)をカウント
するためのものであり、設定データによって決められる
第2の計数値範囲内、具体的には、(副走査方向のマト
リクスサイズ−1)の範囲内でアップカウントまたはダ
ウンカウントを繰返す。そして、その構成は、ドットカ
ウント部21と同じ構成であり、与えられる信号のみが
異なる。ラインカウント部22のカウントアップまたは
カウントダウンの切換は、アップダウン切換信号(Y.
U/D)によってなされる。
【0056】また、ドットカウント部21は、そのカウ
ント開始タイミングを変化させることによって、主走査
方向への処理開始位置を可変することも行っている。同
様に、ラインカウント部22も、そのカウント開始位置
を変化させることによって、副走査方向への処理開始位
置を可変にすることを行っている。マトリクス境界カウ
ント部25およびマトリクス境界カウント部26は、そ
れぞれ、マトリクスの境界信号HBまたはVB(この境
界信号HB,VBは、境界交換部24を経てカウント部
25,26へ与えられ、XBCLK,YBCLKで表わ
されている。)をカウントするためのものであり、設定
された基本のマトリクスサイズがたとえば3×3サイズ
で、副走査方向(縦方向)へのずれの設定量または主走
査方向(横方向)へのずれの設定量が2であれば、アッ
プカウントのときには、 0→2(=0+2)→1(=2+2−3)→0(=1+
2−3)→2(=0+2)→… というカウントを繰返し、またダウンカウントの場合に
は、 0→1(=0−2+3)→2(=1−2+3)→0(=
2−2)→1(=0−2+3)→… というカウントを繰返す。
【0057】なお、この例でも明らかなように、各ずれ
量を設定する場合においては、その設定量はマトリクス
サイズを超えてはならない。すなわち、ずれの設定量
は、マトリクスサイズがm×nの場合、縦方向のずれの
設定最大値はm−1であり、横方向へのずれの設定最大
値はn−1である。また、マトリクス境界カウント部2
5におけるカウントアップまたはカウントダウンの切換
は、ドットカウント部21と同様に、アップダウン切換
信号(X.U/D)によってなされる。また、マトリク
ス境界カウント部26におけるカウントアップまたはカ
ウントダウンの切換は、ラインカウント部22と同様
に、アップダウン交換信号(Y.U/D)によってなさ
れる。
【0058】マトリクス境界カウント部25,26にお
いても、カウントされる値は、0〜(マトリクスサイズ
−1)の範囲内で繰返される。アドレス交換部23およ
び境界交換部24は、それぞれ、交換信号(EXCHA
NGE)に基づいてドットアドレス(DOTADR)と
ラインアドレス(LINEADR)とを交換し、およ
び、X方向境界信号HBとY方向境界信号VBとを交換
するためのものである。
【0059】加算部27は、アドレス交換部23から出
力されるアドレス(NOMX)(このアドレスNOMX
は、アドレス交換が行われないときはドットカウント部
21でカウントされたドットアドレスであり、アドレス
交換がされた場合はラインカウント部22から出力され
るラインアドレスである。)と、マトリクス境界カウン
ト部25で生成される加減アドレス(ADDX)とを足
し合わせ、水平アドレス(ADDR.X)を生成するた
めのものである。同様に、加算部28は、アドレス交換
部23から出力されるアドレス(NOMY)(このアド
レスNOMYは、アドレス交換が行われないときはライ
ンカウント部22でカウントされたラインアドレスであ
り、アドレス交換がされた場合はドットカウント部21
から出力されるドットアドレスである。)とマトリクス
境界カウント部26でカウントされた加減アドレス(A
DDY)とを足し合わせて、垂直アドレス(ADDR.
Y)を生成するためのものである。
【0060】なお、各加算部27,28においては、そ
の加算結果である出力アドレスが(マトリクスサイズ−
1)を超えたときには、マトリクスサイズを減算する。
図32の(A)(B)は、マトリクスアドレス生成装置
2に与えられる基本信号相互間のタイミングチャートで
あり、(A)は垂直同期信号(VSYNC反転信号)お
よび水平同期信号(HSYNC反転信号)相互間のタイ
ミングを表わしており、(B)は水平同期信号およびク
ロック(CLK)相互間のタイミングを表わしている。
垂直同期信号は、垂直方向(副走査方向またはY方向)
の処理開始タイミングを与えるとともに、副走査方向の
処理可能な期間を定めるものである。すなわち、垂直同
期信号がハイレベルの期間中、副走査方向の処理が可能
である。水平同期信号は、水平方向(主走査方向または
X方向)の処理開始タイミングを与えるとともに、主走
査方向の処理可能な期間を定める信号である。すなわ
ち、水平同期信号がハイレベルの期間中が主走査方向の
処理が可能な期間である。クロックは、マトリクスアド
レス生成装置2の各構成部に対して基本動作タイミング
を与える信号であり、画素と同期している。マトリクス
アドレス生成装置2の各構成部は、このクロックに同期
して画素単位の処理を行う。
【0061】次に、図31で説明したマトリクスアドレ
ス生成装置2の各構成部についてさらに詳細に説明をす
る。図33は、ドットカウント部21およびラインカウ
ント部22の具体的な構成例を示すブロック図である。
図33に示すように、ドットカウント部21とラインカ
ウント部22とは同じ構成になっていて、ただ与えられ
る信号の種類が異なるだけである。図33の回路がドッ
トカウント部21として動作する場合には括弧を付さな
い信号が当該回路に与えられ、この回路がラインカウン
ト部22として動作する場合には括弧を付した信号が与
えられることになる。
【0062】また、図33において、細線および太線
は、図31と同様に、それぞれ、1ビットの信号線およ
び複数ビットからなるデータおよび/または信号線であ
る。さらに、中抜き矢印は、各パラメータの設定データ
を表わしている。この設定データは、実際には、図外の
CPUから与えられる設定データであり、通常はCPU
から直接与えられるのではなく、一旦設定レジスタに書
き込まれ、そのレジスタから与えられるレジスタ出力で
ある。したがって、中抜き矢印で表わす設定データは、
必要があればCPUによって設定し直すことができるか
ら、オペレータ操作やソフトウェア処理によって任意の
設定データとすることができるものである。この設定デ
ータは、具体的には、前述した図12ないし図30のマ
トリクス上方に記載したデータ値であり、基本マトリク
スサイズの指定や処理開始位置のずらし量やマトリクス
の回転角度の指定を行っている。
【0063】ドットカウント部21(ラインカウント部
22)は、前述したように、主にドットごと(ラインご
と)にアドレスをアップカウントまたはダウンカウント
することと、処理開始位置を可変することを行う回路部
である。このカウント部は、図33に示すように、アド
レスをアップカウントまたはダウンカウントするための
アップダウンカウンタ211、設定されているマトリク
スサイズのXサイズまたはYサイズを選択するためのセ
レクタ212、マトリクスの最大サイズまたは“0”を
検知するための検知回路213、処理開始位置になるま
で信号をシフトするためのシフトレジスタ214、処理
開始位置の設定データが与えられるセレクタ215およ
びマトリクスの境界信号を保持出力するためのフリップ
フロップ216を含む構成である。
【0064】次に、図33の回路がドットカウント部2
1の場合を例にとってその動作を説明する。アップダウ
ンカウンタ211におけるアップカウントまたはダウン
カウントの切換は、アップダウン切換信号(X.U/
D)によってなされる。また、このアップダウン切換信
号は検知回路213にも与えられているので、検知回路
213ではアップカウントのときには“0”を検知し、
ダウンカウントのときにはセレクタ212から与えられ
るマトリクスの最大サイズを検知する。
【0065】そして、カウントアップ動作時には、アッ
プダウンカウンタ211はアンドゲート217(このア
ンドゲート217は複数のアンドゲートが並列接続され
た構成になっている。)の出力値“0”をロードした
後、クロック(CLK)の入力に応じてカウントアップ
を行う。検知回路213では、カウンタ211の出力値
(DOTADR)がセレクタ212より与えられる設定
サイズデータ(X.SIZE)と等しいことを検知した
とき“ロー”を出力する。この検知回路213の出力
は、アンドゲート218を介してアップダウンカウンタ
211のLOAD制御端子に接続されているため、アッ
プダウンカウンタ211は再度アンドゲート217の出
力値“0”をロードし、カウントアップを繰返す。
【0066】一方、カウントダウン時においては、アッ
プダウンカウンタ211はセレクタ212からアンドゲ
ート217を介して与えられる設定サイズデータ(X.
SIZE)をロードした後、クロック(CLK)の入力
に応じてカウントダウンを行う。検知回路213では、
カウンタ211の出力値(DOTADR)が“0”であ
ることを検知したとき、“ロー”を出力する。この検知
回路213の出力は、アンドゲート218を介してアッ
プダウンカウンタ211のLOAD制御端子に接続され
ているため、アップダウンカウンタ211は、再度セレ
クタ212からアンドゲート217を介して与えられる
設定サイズデータ(X.SIZE)をロードし、カウン
トダウンを繰返す。
【0067】そして、アップダウンカウンタ211のカ
ウント値はドットアドレス(DOTADR)として出力
される。なお、セレクタ212に交換信号(EXCHA
NGE)が与えられた場合には、サイズデータは(X.
SIZE)と(Y.SIZE)とが切換わる。ここに、
セレクタ212に与えられる設定データ(X.SIZ
E)(Y.SIZE)は、マトリクスサイズそのもので
はなく、アドレスの最大値、すなわち(マトリクスサイ
ズ−1)である。
【0068】また、処理開始位置は、設定データ(X.
START)によってセレクタ215の選択が変わるこ
とによってなされる。具体的には、シフトレジスタ21
4は水平同期信号(SHYNC反転信号)の立上がりに
よって動作を開始し、クロック(CLK)が与えられる
ごとにシフト処理を行い、処理された複数のシフト値が
セレクタ215に与えられる。セレクタ215は、設定
データ(X.START)に基づいていずれかのシフト
値を選択し、それを処理開始信号として出力する。セレ
クタ215から処理開始信号が出力されるまでは、アッ
プダウンカウンタ211のロードが制御され、処理開始
位置になるまではアップダウンカウンタ211は初期値
をロードしたままで、アップカウントまたはダウンカウ
ントを行えない。
【0069】さらに、セレクタ215から処理開始信号
が出力された後に、検知回路213の出力がたとえば
“ロー”になり、そのときにクロック(CLK)が与え
られるとフリップフロップ216はセットされ、マトリ
クスの主走査方向の境界が検出されて境界信号(HB)
が出力される。また、境界信号(HB)は、検知回路2
13の出力がたとえば“ハイ”になり、そのときにクロ
ック(CLK)が与えられるとフリップフロップ216
はリセットとなるので出力されなくなる。
【0070】図34は、アドレス交換部23の具体的な
構成例を示す回路ブロック図である。なお、この図にお
いても、細線は1ビットの信号線であり、太線は複数ビ
ットからなるデータおよび/または信号線になってい
る。アドレス交換部23は、図示のように、並列に接続
された2つのセレクタ231,232を含む回路構成に
なっている。与えられるドットアドレス(DOTAD
R)およびラインアドレス(LINEADR)は、それ
ぞれ、セレクタ231および232へ与えられて、いず
れか一方のアドレスが選択される。セレクタ231,2
32は交換信号(EXCHANGE)によって互いに相
反する一方のアドレスを選択する。したがって、交換信
号がたとえばローのとき、セレクタ231の出力アドレ
ス(NOMX)はドットアドレスであり、セレクタ23
2の出力アドレス(NOMY)はラインアドレスとな
る。また、交換信号がハイでは、セレクタ231,23
2の選択がそれぞれ逆転して、セレクタ231の出力ア
ドレス(NOMX)はラインアドレスとなり、セレクタ
232の出力アドレス(NOMY)はドットアドレスと
なる。
【0071】ここで、マトリクスの回転を指定する場合
における各設定信号の内容について簡単に述べておく。
マトリクスを回転させない場合には、ドットカウント部
21およびラインカウント部22(図31参照)は共に
カウントアップするようにアップダウン切換信号(X.
U/D)(Y.U/D)をローに設定し、アドレス交換
部23においてアドレス交換が行われないように、交換
信号(EXCHANGE)をローにする。
【0072】一方、マトリクスを90度回転させる場合
には、図13にも示すように、ラインカウント部22が
ダウンカウントをするようにアップダウン切換信号
(Y.U/D)をハイにし、かつ、アドレス交換部23
でアドレス交換がなされるように交換信号をハイにす
る。また、マトリクスを180度回転する場合には、ド
ットカウント部21およびラインカウント部22のそれ
ぞれにおいてダウンカウントがされるように、アップダ
ウン切換信号(X.U/D)および(Y.U/D)をハ
イにする。また、アドレス交換部23ではアドレス交換
がされないよう、交換信号はローにする(図14参
照)。
【0073】さらに、マトリクスを270度回転させる
場合には、図15にも示すように、ドットカウント部2
1がダウンカウントをするようにアップダウン切換信号
(X.U/D)をハイにし、ラインカウント部22はア
ップカウントをするようにアップダウン切換信号(Y.
U/D)をローにし、かつ、アドレス交換部23におい
てアドレス交換がされるように、交換信号をハイにす
る。
【0074】図35は、境界交換部24の具体的な回路
構成例を示すブロック図である。境界交換部24は、垂
直同期信号(VSYNC反転信号)および水平同期信号
(HSYNC反転信号)をそれぞれ選択するための1対
のセレクタ241,242と、マトリクスの副走査方向
の境界信号(VB)およびマトリクスの主走査方向の境
界信号(HB)のいずれかの境界信号をそれぞれ選択す
るための1対のセレクタ243,244とを含む構成で
ある。
【0075】4つのセレクタ241,242,243,
244は、交換信号(EXCHANGE)によって連動
的に切換えられる。セレクタ241,242は、交換信
号によって互いに相反的に選択を行い、たとえば交換信
号がローレベルでは、セレクタ241は出力(XCLR
反転信号)として垂直同期信号を選択し、セレクタ24
2は出力(YCLR反転信号)として水平同期信号を選
択する。交換信号がハイレベルになると、セレクタ24
1,242の選択が逆転し、出力が反対になる。
【0076】同様に、セレクタ243は交換信号がロー
レベルでは出力信号XBCLKとして副走査方向の境界
信号(VB)を選択し、セレクタ244は出力信号YB
CLKとして主走査方向の境界信号(HB)を選択す
る。交換信号がハイレベルになると、セレクタ243,
244の選択は反対になり、各セレクタ243,244
から出力される出力信号も反対になる。
【0077】図36は、マトリクス境界カウント部25
および26の具体的な回路構成例を示すブロック図であ
る。この図から明らかなとおり、マトリクス境界カウン
ト部25,26は、同一の回路構成になっており、マト
リクス境界カウント部25として機能する場合には、図
中の括弧を付さない信号が与えられ、または括弧を付さ
ない信号が出力される。一方、マトリクス境界カウント
部26として機能する場合には、図中の括弧を付した信
号が与えられまたは出力される。
【0078】このマトリクス境界カウント部25,26
は、前述したように、ディザ処理をするために使用する
メモリテーブルを順々にシフトさせるため、通常のマト
リクスアドレスに加減するための加減アドレスを生成す
るための回路である。次に、図36の構成および動作
を、主走査方向のマトリクスの境界をカウントするマト
リクス境界カウント部25として説明をする。
【0079】この境界カウント部25には、主走査方向
ずれ量の設定データ(X.SIFT)をそのまま出力す
るか、反転させて出力するかを選択するためのセレクタ
251と、加減アドレス(ADDX)とセレクタ251
の出力とを加算するための加算器252と、加算器25
2の出力を保持するためのフリップフロップ253と、
設定された主走査方向マトリクスサイズ(X.SIZ
E)(このサイズは、実際のマトリクスサイズ−1の値
である。)をそのまま出力するか反転させて出力するか
を切換えるためのセレクタ254と、フリップフロップ
253の出力とセレクタ254の出力とを加算するため
の加算器255と、フリップフロップ253の出力を主
走査方向マトリクスサイズ(X.SIZE)と比較し
て、フリップフロップ253の出力が主走査方向マトリ
クスサイズ(X.SIZE)よりも大きくなった場合に
出力を導出するコンパレータ256と、フリップフロッ
プ253の出力を加減アドレス(ADDX)として出力
するか、加算器255の出力を加減アドレス(ADD
X)として出力するかを選択するためのセレクタ257
とが含まれている。
【0080】この回路も、先に説明した各回路と同様、
図中の細線は1ビットの信号線、太線は複数ビットから
なるデータおよび/または信号線、中抜き矢印は各パラ
メータの設定データを表わしている。この回路の動作
は、アップダウン切換信号(X.U/D)が“0”の場
合(アップカウントの場合)と、“1”の場合(ダウン
カウントの場合)とで大きく変化する。
【0081】そこで、まず、アップダウン切換信号
(X.U/D)が“0”のアップカウントの場合につい
て説明する。この場合、主走査方向へのずれ量を設定す
る設定データ(X.SIFT)がそのままセレクタ25
1から出力されて加算器252へ与えられる。加算器2
52では、境界交換部24(図31参照)からの境界検
出クロック(XBCLK)が与えられるごとに、セレク
タ257から出力される加減アドレス(ADDX)とセ
レクタ251の出力とを加算する。なお、セレクタ25
7から出力される加減アドレス(ADDX)は、処理開
始前は“0”である。
【0082】フリップフロップ253は加算器252の
出力を保持し、それをセレクタ257、加算器255お
よびコンパレータ256へ与える。コンパレータ256
では、フリップフロップ253から与えられるデータを
主走査方向マトリクスサイズ(X.SIZE)と比較
し、回路上取扱えるデータの上限になったとき、すなわ
ちフリップフロップ253の出力が主走査方向マトリク
スサイズ(X.SIZE)よりも大きくなった場合に
は、加算器255において、フリップフロップ253の
出力と、セレクタ254によって出力されるマトリクス
サイズ(X.SIZE)(実際のマトリクスサイズ−
1)の反転出力とが加算される。すなわち、フリップフ
ロップ253の出力から実際のマトリクスサイズ(X.
SIZE+1)が減算される。そして、セレクタ257
では、かかる場合は加算器255の出力を選択する。
【0083】一方、アップダウン切換信号(X.U/
D)が“1”のダウンカウントの場合には、主走査方向
へのずらし量である設定データ(X.SIFT)は反転
されたマイナスの値として加算器252へ与えられる。
そして、主走査方向境界検出クロック(XBCLK)が
与えられるごとに、セレクタ257の出力が加算器25
2へ与えられ、加算器252において、加減アドレス
(ADDX)から設定データ(X.SIFT)が減算さ
れる。
【0084】そして、加算器252の出力はフリップフ
ロップ253で保持され、加算器255、セレクタ25
7およびコンパレータ256へ与えられる。このダウン
カウントの場合においても、回路上取扱えるデータには
限界があるため、加算器252によって計算された結果
が負の値になった場合には、加算器252のキャリー出
力で検出され、かかる場合は加算器255において、フ
リップフロップ253から与えられる負の値に対してセ
レクタ254から出力されるX.SIZEが加算され、
さらに加算器255のキャリー入力によって“1”が加
算される。つまり、フリップフロップ253の負の出力
に実際のマトリクスサイズ(X.SIZE+1)が加算
される。そして、セレクタ257は、フリップフロップ
253の出力または加算器255の出力を選択するの
で、セレクタ257から負の値が出力されることはな
い。
【0085】以上の動作によって、このマトリクス境界
カウント部25から出力される加減アドレス(ADD
X)は、“0”から主走査方向マトリクスサイズ(X.
SIZE)までのアドレスが出力される。図37は、加
算部27および28の具体的な回路構成を示すブロック
図である。図37から明らかなとおり、加算部27と2
8とは、同一の回路構成であり、図中の括弧を付さない
信号が与えられ、または出力される場合が加算部27で
あり、図中の括弧を付した信号が与えられ、または出力
される場合が加算部28である。
【0086】また、この回路においても、前述の各回路
と同様、細線は1ビットの信号線、太線は複数ビットか
らなるデータおよび/または信号線、中抜き矢印は各パ
ラメータの設定データを表わしている。次いで、図37
の回路が加算部27である場合を代表として、回路構成
および動作について説明をする。
【0087】加算部27は、ドットカウント部21また
はラインカウント部22(図31参照)により生成され
たアドレス、すなわちアドレス交換部23から出力され
るアドレス(NOMX)と、マトリクス境界カウント部
25で生成された加減アドレス(ADDX)とを足し合
わせ、主走査方向のマトリクスアドレス(ADDR.
X)を生成している。
【0088】そのために、この回路には、アドレス(N
OMX)と加減アドレス(ADDX)とを加算するため
の加算器271と、加算器271の出力とマトリクスサ
イズデータ(X.SIZE)の反転値とを加算するため
の加算器272と、加算器271の出力アドレスがマト
リクスサイズデータ(X.SIZE)よりも大きくなっ
たか否かを検出するためのコンパレータ273と、加算
器271の出力をそのまま出力するか、加算器272の
加算結果を出力するかを選択するためのセレクタ274
と、クロック(CLK)に同期して出力を保持導出する
ためのフリップフロップ275とが備えられている。こ
の加算部27においては、まず、加算器271におい
て、アドレス(NOMX)と加減アドレス(ADDX)
とが加算される。加算器271の加算結果はコンパレー
タ273において主走査方向マトリクスサイズ(X.S
IZE)と比較され、マトリクスサイズよりも大きけれ
ば、加算器272において、加算器271の加算結果か
ら実際のマトリクスサイズ(X.SIZE+1)が減算
される。
【0089】また、セレクタ274において、加算器2
71の出力または加算器272の出力が選択され、選択
出力はマトリクスサイズ以上にならないようにされてい
る。そして最後に、フリップフロップ275において、
クロック(CLK)に同期させて、マトリクスアドレス
(ADDR.X)が出力される。以上説明したこの実施
例にかかる装置においては、カラー画像データを処理す
る場合に、処理開始位置をたとえば主走査方向に所望の
画素分だけ遅らせることができるから、それによって、
カラー画像データ処理時に、たとえばイエローデータを
ディザ処理する処理開始位置、マゼンタデータをディザ
処理する処理開始位置、およびシアンデータをディザ処
理する処理開始位置のそれぞれの処理開始位置を、色ご
とに異ならせることが可能である。たとえば、図38に
示すように、イエローデータのディザ処理開始位置、マ
ゼンタデータのディザ処理開始位置およびシアンデータ
のディザ処理開始位置を、それぞれ、主走査方向に1画
素ずつずらすことも可能である。このようにディザ処理
開始位置を色データごとにずらせば、より豊かでかつ滑
らかに色変化をする中間調画像を得ることができる。
【0090】この発明にかかるマトリクスアドレス生成
装置は、以上説明した具体的なハードウェア構成の実施
例に限られるものではなく、この発明の範囲内において
種々変更可能である。たとえば、この発明にかかるマト
リクスアドレス生成装置は、図1に示すような階調デー
タ記憶手段1のメモリテーブルを指定するための水平ア
ドレスおよび垂直アドレスを発生するだけではなく、た
とえば図39に示すような使用の仕方もできる。すなわ
ち、1つまたは複数のディザしきい値マトリクスメモリ
4,5,…のアドレスを指定して、その指定されたアド
レスのしきい値がディザ処理時に入力データと比較され
るような構成にしてもよい。
【0091】また、この発明にかかるマトリクスアドレ
ス生成装置は、多値ディザ処理の場合のみならず、2値
化ディザ処理の場合にも利用できることはもちろんであ
る。
【0092】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてお
り、比較的簡単な回路構成によってディザ法による良好
な中間調表現の再現を行うことができる。また、この発
明にかかるマトリクスアドレス生成装置により、アドレ
ス生成順序やアドレス生成パターンを種々変化させるこ
とによって、ディザマトリクスパターンに所望のスクリ
ーン角を付けたり、ディザマトリクスパターンを回転さ
せたりすることが自由に行える。それゆえ、入力画像デ
ータがカラー画像データ、白黒画像データ、写真データ
等種々変化しても、入力画像データの種類に応じたディ
ザマトリクスパターンを作り出すことができ、良好に中
間調画像の再現を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる画像の多値化階調
処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】階調データ記憶手段に備えられているメモリテ
ーブルの内容を説明するための図解図である。
【図3】階調データ記憶手段のメモリマップの概要を説
明するための図解図である。
【図4】図3に示すメモリテーブルに記憶されている出
力データの内容と入力アドレスとの関係を説明すための
図である。
【図5】この発明の一実施例にかかる階調データ記憶手
段に備えられたメモリテーブルマトリクスを表わす図で
ある。
【図6】図5に示すメモリテーブルマトリクスのメモリ
マップを表わす図である。
【図7】この発明の一実施例の基本機能の1つを説明す
るための図であり、マトリクスを縦方向へずらす場合の
説明図である。
【図8】この発明の一実施例の基本機能の1つを説明す
るための図であり、基本マトリクスを並べる場合に横方
向へずらす配列を説明するための図である。
【図9】この発明の一実施例の基本機能の1つを説明す
るための図であり、基本マトリクスの回転とその種類と
を表わす図である。
【図10】この発明の一実施例の基本機能の1つを説明
するための図であり、マトリクスの回転処理とずらし処
理とを同時に実行するときの仕方を説明するための図で
ある。
【図11】この発明の一実施例の基本機能の1つを説明
するための図であり、マトリクスの回転処理とずらし処
理とを同時に実行するときの仕方を説明するための図で
ある。
【図12】4×4基本マトリクスをずらさず、かつ回転
させずに並べた通常の使用状態の図である。
【図13】4×4基本マトリクスを90度回転させて並
べた状態の図である。
【図14】4×4基本マトリクスを180度回転させて
並べた状態の図である。
【図15】4×4基本マトリクスを270度回転させて
並べた状態の図である。
【図16】4×4基本マトリクスを副走査方向のマトリ
クス間で、反主走査方向に1画素ずらして並べた状態の
図である。
【図17】4×4基本マトリクスを副走査方向のマトリ
クス間で、反主走査方向に2画素ずらして並べた状態の
図である。
【図18】4×4基本マトリクスを副走査方向のマトリ
クス間で、反主走査方向に3画素ずらして並べた状態の
図である。
【図19】4×4基本マトリクスを主走査方向のマトリ
クス間で、反副走査方向に1画素(1ライン)ずらして
並べた状態の図である。
【図20】4×4基本マトリクスを主走査方向のマトリ
クス間で、反副走査方向に2画素(2ライン)ずらして
並べた状態の図である。
【図21】4×4基本マトリクスを主走査方向のマトリ
クス間で、反副走査方向に3画素(3ライン)ずらして
並べた状態の図である。
【図22】4×4基本マトリクスの処理開始位置を、主
走査方向に1画素遅らせて並べた状態の図である。
【図23】4×4基本マトリクスの処理開始位置を、主
走査方向に2画素遅らせて並べた状態の図である。
【図24】4×4基本マトリクスの処理開始位置を、主
走査方向に3画素遅らせて並べた状態の図である。
【図25】4×4基本マトリクスの処理開始位置を、副
走査方向に1画素(1ライン)遅らせて並べた状態の図
である。
【図26】4×4基本マトリクスの処理開始位置を、副
走査方向に2画素(2ライン)遅らせて並べた状態の図
である。
【図27】4×4基本マトリクスの処理開始位置を、副
走査方向に3画素(3ライン)遅らせて並べた状態の図
である。
【図28】4×4基本マトリクスを、副走査方向のマト
リクス間で、主走査方向に1画素シフトし、かつ、それ
を90度回転させて並べた状態の図である。
【図29】4×4基本マトリクスを、副走査方向のマト
リクス間で、主走査方向に1画素シフトし、かつそれを
180度回転させて並べた状態の図である。
【図30】4×4基本マトリクスを、副走査方向のマト
リクス間で、主走査方向に1画素シフトし、かつそれを
270度回転させて並べた状態の図である。
【図31】この発明の一実施例にかかるマトリクスアド
レス生成装置の回路構成例を示すブロック図である。
【図32】マトリクスアドレス生成装置の基本信号波形
のタイミングチャートである。
【図33】ドットカウント部およびラインカウント部の
具体的な回路構成例を示すブロック図である。
【図34】アドレス交換部の具体的な回路構成例を示す
ブロック図である。
【図35】境界交換部の具体的な回路構成例を示すブロ
ック図である。
【図36】マトリクス境界カウント部の具体的な回路構
成例を示す図である。
【図37】加算部の具体的な回路構成例を示すブロック
図である。
【図38】カラー画像処理時における各色成分の処理開
始位置を異ならせる場合の説明図である。
【図39】この発明の一実施例にかかるマトリクスアド
レス生成装置の他の利用例を表わす概略図である。
【符号の説明】
1 階調データ記憶手段 2 マトリクスアドレス生成装置 3 多値化手段 21 ドットカウント部 22 ラインカウント部 23 アドレス交換部 24 境界交換部 25,26 マトリクス境界カウント部 27,28 加算部

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】XアドレスとYアドレスとを生成するマト
    リクスアドレス生成装置であって、与えられるXパルス
    を予め定める第1の計数値範囲内で繰返して計数するド
    ットカウント手段、与えられるYパルスを予め定める第
    2の計数値範囲内で繰返して計数し、その計数値をYア
    ドレスとして出力するラインカウント手段、Xアドレス
    をシフトさせるためのシフトアドレスを所定の計数値範
    囲内で繰返して計数するXシフトアドレスカウント手
    段、およびドットカウント手段の計数値とXシフトアド
    レスカウント手段の計数値とをXパルスに同期させて加
    算し、加算値をXアドレスとして出力する加算手段、を
    含むことを特徴とするマトリクスアドレス生成装置。
  2. 【請求項2】XアドレスとYアドレスとを生成するマト
    リクスアドレス生成装置であって、与えられるXパルス
    を予め定める第1の計数値範囲内で繰返して計数し、そ
    の計数値をXアドレスとして出力するドットカウント手
    段、与えられるYパルスを予め定める第2の計数値範囲
    内で繰返して計数するラインカウント手段、Yアドレス
    をシフトさせるためのシフトアドレスを所定の計数値範
    囲内で繰返して計数するYシフトアドレスカウント手
    段、およびラインカウント手段の計数値とYシフトアド
    レスカウント手段の計数値とをXパルスに同期させて加
    算し、加算値をYアドレスとして出力する加算手段、を
    含むことを特徴とするマトリクスアドレス生成装置。
  3. 【請求項3】XアドレスとYアドレスとを生成するマト
    リクスアドレス生成装置であって、与えられるXパルス
    を予め定める第1の計数値範囲内で繰返して計数するド
    ットカウント手段、与えられるYパルスを予め定める第
    2の計数値範囲内で繰返して計数するラインカウント手
    段、Xアドレスをシフトさせるためのシフトアドレスを
    所定の計数値範囲内で繰返して計数するXシフトアドレ
    スカウント手段、Yアドレスをシフトさせるためのシフ
    トアドレスを所定の計数値範囲内で繰返して計数するY
    シフトアドレスカウント手段、Xシフトアドレスカウン
    ト手段またはYシフトアドレスカウント手段を選択的に
    動作させるための選択手段、選択手段によってXシフト
    アドレスカウント手段が選択されたとき、Xシフトアド
    レスカウント手段の計数値とドットカウント手段の計数
    値とをXパルスに同期させて加算し、加算値をXアドレ
    スとして出力するXアドレス加算手段、および選択手段
    によってYシフトアドレスカウント手段が選択されたと
    き、Yシフトアドレスカウント手段の計数値とラインカ
    ウント手段の計数値とをXパルスに同期させて加算し、
    加算値をYアドレスとして出力するYアドレス加算手
    段、を含むことを特徴とするマトリクスアドレス生成装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1または3記載のマトリクスアドレ
    ス生成装置において、ドットカウント手段は、予め定め
    る開始設定数のXパルスが与えられるまで計数開始動作
    を遅らせる開始タイミングシフト手段を含むことを特徴
    とするものである。
  5. 【請求項5】請求項2または3記載のマトリクスアドレ
    ス生成装置において、ラインカウント手段は、予め定め
    る開始設定数のYパルスが与えられるまで計数開始動作
    を遅らせる開始タイミングシフト手段を含むことを特徴
    とするものである。
  6. 【請求項6】XアドレスとYアドレスとを生成するマト
    リクスアドレス生成装置であって、与えられるXパルス
    を予め定める第1の計数値範囲内で繰返して計数し、そ
    の計数値をXアドレスとして出力するドットカウント手
    段、与えられるYパルスを予め定める第2の計数値範囲
    内で繰返して計数し、その計数値をYアドレスとして出
    力するラインカウント手段、およびドットカウント手段
    の計数開始動作を予め定める開始設定数のXパルスが与
    えられるまで遅らせるドットカウント開始タイミングシ
    フト手段、を含むことを特徴とするマトリクスアドレス
    生成装置。
  7. 【請求項7】XアドレスとYアドレスとを生成するマト
    リクスアドレス生成装置であって、与えられるXパルス
    を予め定める第1の計数値範囲内で繰返して計数し、そ
    の計数値をXアドレスとして出力するドットカウント手
    段、与えられるYパルスを予め定める第2の計数値範囲
    内で繰返して計数し、その計数値をYアドレスとして出
    力するラインカウント手段、およびラインカウント手段
    の計数開始動作を予め定める開始設定数のYパルスが与
    えられるまで遅らせるラインカウント開始タイミングシ
    フト手段、を含むことを特徴とするマトリクスアドレス
    生成装置。
  8. 【請求項8】XアドレスとYアドレスとを生成するマト
    リクスアドレス生成装置であって、与えられるXパルス
    を予め定める第1の計数値範囲内で繰返してダウンカウ
    ントし、その計数値をXアドレスとして出力するドット
    カウント手段、および与えられるYパルスを予め定める
    第2の計数値範囲内で繰返してダウンカウントし、その
    計数値をYアドレスとして出力するラインカウント手
    段、を含むことを特徴とするマトリクスアドレス生成装
    置。
  9. 【請求項9】XアドレスとYアドレスとを生成するマト
    リクスアドレス生成装置であって、与えられるXパルス
    を予め定める第1の計数値範囲内で繰返して計数するド
    ットカウント手段、与えられるYパルスを予め定める第
    2の計数値範囲内で繰返して計数するラインカウント手
    段、ドットカウント手段の計数値とラインカウント手段
    の計数値とを交換して出力するためのアドレス交換手
    段、アドレス交換手段で交換処理がされたラインカウン
    ト手段の計数値をXアドレスとして出力するXアドレス
    出力手段、およびアドレス交換手段で交換処理がされた
    ドットカウント手段の計数値をYアドレスとして出力す
    るYアドレス出力手段、を含むことを特徴とするマトリ
    クスアドレス生成装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載のマトリクスアドレス生成
    装置において、ドットカウント手段はアップカウントを
    行うものであり、ラインカウント手段はダウンカウント
    を行うものであることを特徴とする。
  11. 【請求項11】請求項9記載のマトリクスアドレス生成
    装置において、ドットカウント手段はダウンカウントを
    行うものであり、ラインカウント手段はアップカウント
    を行うものであることを特徴とする。
  12. 【請求項12】請求項9記載のマトリクスアドレス生成
    装置において、アドレス交換手段は、さらに、ドットカ
    ウント手段の計数値とラインカウント手段の計数値とを
    交換して出力するか、交換しないで出力するかを切換え
    るための交換切換手段を含むことを特徴とする。
  13. 【請求項13】XアドレスとYアドレスとを生成するマ
    トリクスアドレス生成装置であって、与えられるXパル
    スを予め定める第1の計数値範囲内で繰返して計数する
    ドットカウント手段、与えられるYパルスを予め定める
    第2の計数値範囲内で繰返して計数するラインカウント
    手段、Xアドレスをシフトさせるためのシフトアドレス
    を繰返して計数するXシフトアドレスカウント手段、ド
    ットカウント手段が第1の計数値範囲内で繰返して計数
    を行う場合の繰返しタイミングおよびラインカウント手
    段が第2の計数値範囲内で繰返して計数を行う場合の繰
    返しタイミングを検出し、ドットカウント手段の繰返し
    タイミングまたはラインカウント手段の繰返しタイミン
    グのうちのいずれか一方の繰返しタイミングをXシフト
    アドレスカウント手段に対して計数繰返しタイミング信
    号として与える境界信号出力手段、ドットカウント手段
    の計数値とラインカウント手段の計数値とを交換して出
    力するためのアドレス交換手段、アドレス交換手段で交
    換処理がされたドットカウント手段の計数値をYアドレ
    スとして出力するYアドレス出力手段、アドレス交換手
    段で交換処理がされたラインカウント手段の計数値をプ
    レXアドレスとして出力するプレXアドレス出力手段、
    ならびにプレXアドレス出力手段の計数値とXシフトア
    ドレスカウント手段の計数値とをXパルスに同期させて
    加算し、加算値をXアドレスとして出力する加算手段、
    を含むことを特徴とするマトリクスアドレス生成装置。
  14. 【請求項14】XアドレスとYアドレスとを生成するマ
    トリクスアドレス生成装置であって、与えられるXパル
    スを予め定める第1の計数値範囲内で繰返して計数する
    ドットカウント手段、与えられるYパルスを予め定める
    第2の計数値範囲内で繰返して計数するラインカウント
    手段、Yアドレスをシフトさせるためのシフトアドレス
    を繰返して計数するYシフトアドレスカウント手段、ド
    ットカウント手段が第1の計数値範囲内で繰返して計数
    を行う場合の繰返しタイミングおよびラインカウント手
    段が第2の計数値範囲内で繰返して計数を行う場合の繰
    返しタイミングを検出し、ドットカウント手段の繰返し
    タイミングまたはラインカウント手段の繰返しタイミン
    グのうちのいずれか他方の繰返しタイミングをYシフト
    アドレスカウント手段に対して計数繰返しタイミング信
    号として与える境界信号出力手段、ドットカウント手段
    の計数値とラインカウント手段の計数値とを交換して出
    力するためのアドレス交換手段、アドレス交換手段で交
    換処理がされたラインカウント手段の計数値をXアドレ
    スとして出力しするXアドレス出力手段、アドレス交換
    手段で交換処理がされたドットカウント手段の計数値を
    プレYアドレスとして出力するプレYアドレス出力手
    段、ならびにプレYアドレス出力手段の計数値とYシフ
    トアドレスカウント手段の計数値とをXパルスに同期さ
    せて加算し、加算値をYアドレスとして出力する加算手
    段、を含むことを特徴とするマトリクスアドレス生成装
    置。
  15. 【請求項15】XアドレスとYアドレスとを生成するマ
    トリクスアドレス生成装置であって、与えられるXパル
    スを予め定める第1の計数値範囲内で繰返して計数する
    ドットカウント手段、与えられるYパルスを予め定める
    第2の計数値範囲内で繰返して計数するラインカウント
    手段、Xアドレスをシフトさせるためのシフトアドレス
    を繰返して計数するXシフトアドレスカウント手段、Y
    アドレスをシフトさせるためのシフトアドレスを繰返し
    て計数するYシフトアドレスカウント手段、ドットカウ
    ント手段が第1の計数値範囲内で繰返して計数を行う場
    合の繰返しタイミングおよびラインカウント手段が第2
    の計数値範囲内で繰返して計数を行う場合の繰返しタイ
    ミングを検出し、ドットカウント手段の繰返しタイミン
    グまたはラインカウント手段の繰返しタイミングのうち
    のいずれか一方の繰返しタイミングをXシフトアドレス
    カウント手段に対して計数繰返しタイミング信号として
    与え、ドットカウント手段の繰返しタイミングまたはラ
    インカウント手段の繰返しタイミングのうちのいずれか
    他方の繰返しタイミングをYシフトアドレスカウント手
    段に対して計数繰返しタイミング信号として与える境界
    信号出力手段、ドットカウント手段の計数値とラインカ
    ウント手段の計数値とを交換して出力するためのアドレ
    ス交換手段、アドレス交換手段で交換処理がされたライ
    ンカウント手段の計数値をプレXアドレスとして出力す
    るプレXアドレス出力手段、アドレス交換手段で交換処
    理がされたドットカウント手段の計数値をプレYアドレ
    スとして出力するプレYアドレス出力手段、Xシフトア
    ドレスカウント手段またはYシフトアドレスカウント手
    段を選択的に動作させるための選択手段、選択手段によ
    ってXシフトアドレスカウント手段が選択されたとき、
    Xシフトアドレスカウント手段の計数値とプレXアドレ
    ス出力手段の計数値とをXパルスに同期させて加算し、
    加算値をXアドレスとして出力するXアドレス加算手
    段、ならびに選択手段によってYシフトアドレスカウン
    ト手段が選択されたとき、Yシフトアドレスカウント手
    段の計数値とプレYアドレス出力手段の計数値とをXパ
    ルスに同期させて加算し、加算値をYアドレスとして出
    力するYアドレス加算手段、を含むことを特徴とするマ
    トリクスアドレス生成装置。
  16. 【請求項16】請求項13,14または15に記載のマ
    トリクスアドレス生成装置において、アドレス交換手段
    は、さらに、ドットカウント手段の計数値とラインカウ
    ント手段の計数値とを交換して出力するか、交換しない
    で出力するかを切換えるための交換切換手段を含むこと
    を特徴とする。
  17. 【請求項17】請求項16記載のマトリクスアドレス生
    成装置において、境界信号出力手段は、ドットカウント
    手段の繰返しタイミングをXシフトアドレスカウント手
    段に与え、ラインカウント手段の繰返しタイミングをY
    シフトアドレスカウント手段に対して与える状態と、そ
    の反対にドットカウント手段の繰返しタイミングをYシ
    フトアドレスカウント手段に対して与え、ラインカウン
    ト手段の繰返しタイミングをXシフトアドレスカウント
    手段に対して与える状態とに切換可能であり、境界信号
    出力手段と交換切換手段とは、同一の切換信号に基づい
    て切換動作を行うことを特徴とする。
  18. 【請求項18】画像の多値化階調処理装置であって、複
    数のメモリテーブルを備え、複数のメモリテーブルに
    は、それぞれ多値化階調データが記憶されており、複数
    のメモリテーブルはXアドレスとYアドレスとによって
    選択することができる多値化階調データ記憶手段、前記
    多値化階調データ記憶手段に対してXアドレスおよびY
    アドレスを出力する装置であって、当該装置は請求項1
    ないし17のいずれかに記載の構成のマトリクスアドレ
    ス生成装置、ならびに前記マトリクスアドレス生成装置
    ら出力されるXアドレスおよびYアドレスによって選択
    されたメモリテーブルに記憶された多値化階調データの
    内容に基づいて入力データを多値化階調処理する多値化
    処理手段、を含むことを特徴とする画像の多値化階調処
    理装置。
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