JP2617154B2 - 亜鉛を含む溶融金属に対する耐腐食性材料およびその製造方法 - Google Patents

亜鉛を含む溶融金属に対する耐腐食性材料およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,耐腐食性材料に関し,
詳しくは,亜鉛溶融装置に用いられる亜鉛を含む溶融
金属に対する耐腐食性材料及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に,亜鉛精錬,亜鉛合金鋳造,亜鉛
メッキ等には,亜鉛を溶融する溶融装置が使用されてい
る。また,この種の溶融装置として,サブマージドメル
ティングシステム,ブリッジウオールメルティングシス
テム等が知られている。これらのシステムでは,溶融亜
鉛が均一な温度を保った状態で,槽内を循環するように
構成されており,システム内のポンプ,熱電対保護管,
ローラ軸受,板押さえの鋼板等の各種部品は溶融亜鉛に
接触乃至は溶融亜鉛に浸漬されることになる。
【0003】一方,このように,溶融亜鉛に接触浸漬さ
れる金属部品は,溶融亜鉛によって,腐食されることが
知られている。溶融亜鉛による腐食を防止するために,
例えば,ポンプをカーボンによって形成すると共に,熱
電対保護管,ローラ軸受をセラミックによって形成し,
鋼板にセラミックコーティングを施すことが,提案され
ている。
【0004】更に,このような溶融装置の部品を耐熱材
料で且つ硬質材料である(Mo)とタングステン(W)
との合金によって形成することも提案されている。従来
のこの種の合金は,重量で70%のMoを含み,残部が
Wである化学組成を有しており,真空アーク炉を用いた
溶解法によって生成されている。
【0005】しかしながら,セラミック及びカーボン
は,耐熱材料としては優れているが,機械的強度が小さ
く,耐衝撃性や耐磨耗性に乏しく,これらを材料とした
溶融装置部品は,短寿命であるという欠点がある。この
ことは,部品のコストを上昇させ,したがって,製品の
生産コストをも上昇させることになる。また,一般に,
機械的強度の大きな金属材料は,溶融亜鉛に著しく腐食
されるので溶融装置材料として不適当であり,溶融装置
や部品の材料としては,上記したMoとWとの合金のみ
が市販されているにすぎない。しかし,市販されている
MoとWとの合金材料は,溶融亜鉛に対して,他の金属
材料より優れた耐腐食性を示すが,セラミックス及びカ
ーボンに比べると耐腐食性が低いため,市販のMoとW
の合金材料をセラミック等の代わりに使用することは,
困難であった。
【0006】そこで,本発明者らは,耐腐食性材料とし
て,特定の混合比率からなるWとMoとの合金素材を,
約900℃〜1500℃で熱間圧延して板材とする技術
を提案した(特公平3−9177号公報,以下,参考文
献1と呼ぶ)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上述し
た参考文献1のWとMoとの合金において,例えば,メ
ッキ浴槽中の板押えの部材には,ローラが欠かせず,必
然的に軸部品としての耐腐食材料で,形状的には,リン
グ状のものが多く必要であり,このような軸部品,リン
グ状の部品を製造する場合,WとMoとの合金からなる
圧延材では,溶接加工ができず,又,たとえできたとし
ても,10〜20mm程の肉厚のある材料が必要にな
る。
【0008】更に,上記W及びMoの合金のみからなる
板材は,極めて加工性に劣り,無理な歪みを加えれば,
割れてしまう欠点を保有している。
【0009】一方,上記WとMoとの合金を粉末あるい
は,粒状にし,溶射により,所望する金属系母材に施す
ことも考えられる。しかし,このWとMoとの合金の膨
脹係数は,5〜5.5×10-6/℃であり,金属系母材
とは,膨脹率の違いによって,高温メッキ浴中で剥離の
不安が大きく,実用化は不可能であった。
【0010】そこで,本発明の第1の技術的課題は,表
層が耐腐食性を有するWとMoとの合金膜を有する複合
材料からなりZnメッキ浴等の耐腐食性材料として有効
で,しかも,複合材料の表層の剥離不安を解消した亜鉛
を含む溶融金属に対する耐腐食性材料とその製造方法を
提供することにある。
【0011】また,本発明の第2の技術的課題は,前記
複合材料において,直接緻密な層を被覆生成し,且つか
なり薄い厚さでその耐腐食効果を期待できる亜鉛を含む
溶融 金属に対する耐腐食性材料とその製造方法を提供す
ることにある。
【0012】更に,本発明の第3の技術的課題は,耐腐
食性を付与するのに有効なタングステン・モリブデン合
金の組成を容易に調整することができる亜鉛を含む溶融
金属に対する耐腐食性材料とその製造方法を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,黒鉛か
らなる母材と,前記母材上に形成された炭化物相防止層
と,前記炭化物相防止層上に形成された5〜60wt%
のMo,残部がWの合金からなる防食層を有し,前記母
材と前記防食層との剥離強度が少なくとも20MPaで
ことを特徴とする亜鉛を含む溶融金属に対する耐腐
食性材料が得られる。
【0014】ここで,本発明において,MoとWとの合
金は,特公平3−9177号公報に示されているよう
に,溶融装置の部品の耐熱性を高め,機械的強度を増加
させ,且つ亜鉛等に対する耐腐食性に優れている5〜6
0wt%のMo,残部がWの合金からなり,MoとWと
の合金の耐食性はMoが55%前後で最も優れている。
また,本発明において,母材と防食層との剥離強度が少
なくとも20MPaであると限定したのは,20MPa
未満においては,CVD被覆加工後の仕上げ研磨等の機
械加工によって剥離が生じる可能性があり,材料として
使用できないからである。
【0015】本発明によれば,前記亜鉛を含む溶融金属
に対する耐腐食性材料において,前記炭化物相防止層
は,Re,Pd,Pt,Ruのうちから選択された少く
とも一種を含む金属又は合金からなることを特徴とする
亜鉛を含む溶融金属に対する耐腐食性材料が得られる。
ここで,本発明における炭化物相防止層を構成するR
e,Pd,Pt,Ru等の白金族元素を含む金属又は合
金は,W,Mo又はこれらの合金と密着性が優れてお
り,不活性金属であるので防食性を高めるとともに,直
に黒鉛母材に接触れないので,W,Mo又はこれらの合
金との炭化を防止することができる。
【0016】本発明によれば,母材を黒鉛とし,該母材
上にCVD法によって,炭化物相防止層を施した後,モ
リブデン・タングステン合金を含む防食層をCVD法に
よって被覆することを特徴とする亜鉛を含む溶融金属に
対する耐腐食性材料の製造方法が得られる。ここで,本
発明において,炭化物相防止層又は防食層にCVD法を
用いたのは,所望する組成を有するモリブデン・タング
ステン合金を形成することができるとともに,均一で緻
密な被膜が得られるからである。
【0017】本発明によれば,前記亜鉛を含む溶融金属
に対する耐腐食性材料の製造方法において,前記黒鉛
は,アルコール中で超音波洗浄したものであることを特
徴とする亜鉛を含む溶融金属に対する耐腐食性材料の製
造方法が得られる。
【0018】本発明によれば,前記亜鉛を含む溶融金属
に対する耐腐食性材料の製造方法において,前記炭化物
相防止層,前記防食層のうちの少なくとも一方は,金属
弗化物又は金属塩化物を用いて形成されていることを特
徴とする亜鉛を含む溶融金属に対する耐腐食性材料の製
造方法が得られる。
【0019】ここで,本発明において,金属弗化物を使
用する場合には,高圧容器に収容されたガスそのものを
基板のおかれた反応容器に導入する。また,金属塩化物
を使用する場合には,高温の反応管内に所望する金属塩
化物を構成する純金属を置き,塩素ガスを通じて純金属
と反応させることで金属塩化物を生成して,反応室内に
導入する。
【0020】
【実施例】以下,本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0021】図1は本発明の実施例に係る亜鉛を含む溶
融金属に対する耐腐食性材料を製造するためのCVD装
置の概要を示す図である。図1において,密封された箱
体からなる反応室10内に,試料片(基板)1が配置さ
れている。この試料片1は,反応室10の外部から内部
に貫通した試料回転軸11の一端に固定されている。こ
の軸11の反応室10の壁部は,密封ベアリングによっ
てシールされている。反応室10の上部には,反応ガス
を導入するための第1及び第2のノズル12及び13が
配置されている。第1のノズル12は,反応室10の壁
部を貫通して配管14に接続されている。配管14と反
応室10との壁部間はシールされている。この配管14
は,ノズル側から上流側で2本の配管15,16に分岐
され,夫々の配管15,16は,流量計17,18を介
して,H2 ガスボンベ19及びReF6 ガスボンベ20
に夫々接続されている。また,第2のノズル13は,配
管21を介して,塩化部30に接続されている。塩化部
30は,レニウム(Re)ペレット24が内部に配置さ
れた反応管23と,反応管23の周囲に配置され,反応
管23を加熱するための加熱コイル22とから構成され
ている。塩化部30の上流側には,配管25が設けら
れ,この配管25は更に上流に移動すると分岐して配管
26,27となり,夫々の配管26,27は,流量計2
8,29を介して,塩素ガスボンベ31とアルゴンガス
ボンベ32に夫々接続されている。
【0022】ここで,反応室10の説明にもどって,試
料片1の周囲には,加熱用の高周波コイル33が配置さ
れ,この高周波コイル33は反応室10の外部の高周波
電源34に電気接続されている。尚,符号35は,反応
室10の内部から反応室内の廃棄ガスを排出するための
排気系である。
【0023】このような構成の装置を用いて,耐腐食性
材料が次のように製造される。次の表1で示す組成の黒
鉛を,母材に用いる。
【0024】
【表1】
【0025】まず,母材を基板1の位置に配置して,回
転させながら,ボンベ20からのReF6 ガス及びボン
ベ19から供給される水素ガスを反応室10に導入し
て,水素還元CVD法により,金属Reの膜を母材表面
全体に析出させる。ReF6 のキャリアガス又は還元剤
としてH2 ガスを用い,母材の温度,即ち,基板温度を
250〜500℃として反応させる。特に,400℃以
下では,金属Re膜の緻密化層が得られやすい。この時
のガス組成比ReF6 :H2 は,1:20から1:5ま
での範囲内が望ましい。
【0026】尚,ReF6 は,高価で取扱いが若干面倒
なため,金属Reに塩素ガスを直接反応させることも考
え,実際に行いReCl6 を得た。
【0027】次に,基板として前述の黒鉛からなる母材
上に形成されたRe層上に,熱分解CVD法によって,
W,Mo又はこれらの合金膜を生成させる。この際のキ
ャリアガスとしては,アルゴンガス(Ar)を用い,母
材上に金属Re膜が形成される基板の温度は950℃〜
1400℃範囲内で,緻密結晶粒にするには高温程望ま
しい。また,この時の反応ガス組成比は,Cl2 :Ar
ベースで,1:10〜1:1が好ましい。また,これら
の金属Re膜,W,Mo又はこれらの合金膜のいずれに
おいても,母材からの剥離強度が問題であるが,図2
(a),(b)で示すような試験によって評価した。
【0028】図2(a)の右側は剥離強度試験法を説明
の供せられる側面図,左側は正面図をそれぞれ示してい
る。図2(a)において,試験片1母材における上方端
面がタングステン・モリブデン層あるいは,Reコート
層2であり,銀ろう等のろう材3によってM4ナット4
を接合し,図2(a)で右側の矢印5で示す様に,M4
ナット4を上方に引っ張ることによって,即ち,図2
(b)で示すように,係合部材7から引上げ具6で上方
に引っ張ることによって,M4ナット4と試験片1母材
との剥離を観察するものである。ここで,本発明の耐腐
食性材料においては,母材と防食層は,その間に炭化防
止層を挟み連続的に構成されている。母材と防食層との
剥離強度は,母材と炭化防止層あるいは炭化防止層と防
食層のどちらか一方の剥離強度が他方より低い場合,他
方の剥離強度がいくら高くても,結果的に炭化防止層を
含む母材と防食層全体の剥離強度は低い方の値をとる。
従って,炭化防止層が存在しても,耐腐食性材料の剥離
強度に関しては,母材と炭化防止層および炭化防止層そ
れぞれの剥離強度について評価する必要はなく,母材と
防食層全体で剥離強度を評価すれば良いことになる。
【0029】次に,本発明の実施例をさらに具体的に説
明する。
【0030】(実施例1) 十分Ar置換された反応槽又はその後減圧にされた反応
槽に,H2 500cc/min,ReF6 50cc
/minを同時に導入した。ここで用いた母材は,機械
加工された後,アルコール中で超音波洗浄後乾燥した黒
鉛試片を高周波加熱によって300℃に加熱し,反応蒸
着させた。金属Re膜は,約7μmに被覆され,破面の
組織は柱状晶であった。また,Re被覆した黒鉛の上に
MoF6とWF6 を夫々200cc/min及び60c
c/minの割合で同時に流し,さらにはH2 は500
cc/minを導入した。基板温度400℃の条件によ
り被覆されたものの剥離テストしたのが次表2である。
この表2で黒鉛/Wは,比較例で黒鉛に直接WF6 から
W膜を生成させただけのものである。
【0031】
【表2】
【0032】表2中に示すように,「黒鉛/W又はMo
合金(Re有り)」で示される本発明の実施例1に係る
黒鉛母材中にRe膜を介在させてW又はMo合金を形成
した試料片は,剥離強度は23.5MPaと大きい。し
かし,表2中で,「黒鉛/W」で示される黒鉛に金属R
e膜を施さないで,W膜を形成したものは,4MPaで
あった。また,本発明の実施例1に係る加工試料片を擦
りあわせても,目視で判る傷は付かなかった。
【0033】(実施例2) 市販の金属レニウム(Re)粉をバインダー無しで直径
が5〜7mm,厚さが2〜8mmのペレットにプレス加
工し,Re(被覆)反応槽の直前の900℃に加熱され
た反応管24にてCl2 ガスとの反応により,ReCl
6 を生成した(反応式:Re+3Cl2 =ReC
6 )。この時のReCl6 発生は,Cl2 ガスの量で
決まり,所定の条件下では,Cl2 の1/3容でReC
6 ガスが得られる。
【0034】充分にArガス置換された反応槽にCl2
300cc/min,Ar1000cc/minを同時
に導入し,実施例1に用いたものと同様の黒鉛母材料試
料片にガスが均一に吹き付けられるように位置させ,高
周波によって,基板1を1350℃に保持しつつ被覆反
応させた。金属Re膜は母材上に約5μm被覆され,波
面の組織は緻密な等軸晶であった。MoとWは,実施例
1と同様な条件で被覆させた。剥離テストを実施例1と
同様に行った結果を下表3に示す。
【0035】
【表3】
【0036】このようにしてできた膜でのタングステン
とモリブデンは概ね1200℃程度で加熱すると合金化
する。また,タングステンとモリブデンとの合金の夫々
組成比は,WF6 及びMoF6 のガスの組成比で決め得
ることができる。表3で示すように,本発明の実施例2
に係る方法によって得た被覆膜は,剥離強度が31.5
MPaと大きく,母材表面における剥離も見られず,チ
ッピングもなかった。これに対して,黒鉛/Wで示され
る比較例に係るW膜を形成した黒鉛では,剥離強度が7
MPaと小さかった。また,本発明の実施例2に係る加
工試片を擦りあわせても,目視で判る傷は付かなかっ
た。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように,本発明では,黒鉛
母材の表面に,その母材と熱膨張のマッチングするタン
グステン・モリブデン合金を含む防食層をCVD法によ
り被覆したので,Znメッキ浴等の耐腐食性材料として
供し得る。しかも,下地層の中間相に炭化相防止のため
の金属Re層を施し,剥離不安を解消した亜鉛を含む溶
融金属に対する耐腐食性材料及びその製造方法を提供す
ることができる。
【0038】また,本発明では,Re源としては市販の
ReF6 ガスでも良いし,ReCl6 でも良い。また,
金属ReとCl2 ガスの反応で得られたReCl6 ガス
によることもできる。いずれもCVDにより,直接緻密
な層を被覆生成し,且つかなり薄い厚さでその耐腐食効
果を期待できる。
【0039】本発明では,耐腐食性に有効なタングステ
ン・モリブデン合金を含む防食層は,WF6 ,MoF6
のガス組成を調整することで,例えば,Moが60wt
%から5wt%で残部がWからなるものを形成すること
ができる亜鉛を含む溶融金属に対する耐腐食性材料とそ
の製造方法とを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る亜鉛を含む溶融金属に対
する耐腐食性材料を製造するためのCVD装置の概略的
構成を示す図である。
【図2】(a)及び(b)は耐腐食性材料の剥離強度試
験法を概略的に示す図である。
【符号の説明】
1 試料片(基板) 10 反応室 11 試料回転軸 12 第1のノズル 13 第2のノズル 14,15,16,21,25,26,27 配管 17,18,28,29 流量計 19 H2 ガスボンベ 20 ReF6 ガスボンベ 22 加熱コイル 23 反応管 24 Reペレット 30 塩化部 31 塩素ガスボンベ 32 アルゴンガスボンベ 33 高周波コイル 34 高周波電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−82765(JP,A) 特開 平1−279744(JP,A) 特開 昭62−50073(JP,A) 特開 平4−188551(JP,A) 特公 昭60−8575(JP,B2) 特公 昭56−28351(JP,B2)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 黒鉛からなる母材と,前記母材上に形成
    された炭化物相防止層と,前記炭化物相防止層上に形成
    された5〜60wt%のMo,残部がWの合金からなる
    防食層を有し,前記母材と前記防食層との剥離強度が少
    なくとも20MPaであることを特徴とする亜鉛を含む
    溶融金属に対する耐腐食性材料。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の亜鉛を含む溶融金属に対
    する耐腐食性材料において,前記炭化物相防止層は,R
    e,Pd,Pt,Ruのうちから選択された少くとも一
    種を含む金属又は合金からなることを特徴とする亜鉛を
    含む溶融金属に対する耐腐食性材料。
  3. 【請求項3】 母材を黒鉛とし,該母材上にCVD法に
    よって,炭化物相防止層を施した後,モリブデン・タン
    グステン合金を含む防食層をCVD法によって被覆する
    ことを特徴とする亜鉛を含む溶融金属に対する耐腐食性
    材料の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の亜鉛を含む溶融金属に対
    する耐腐食性材料の製造方法において,前記黒鉛は,ア
    ルコール中で超音波洗浄したものであることを特徴とす
    亜鉛を含む溶融金属に対する耐腐食性材料の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の亜鉛を含む溶融金属に対
    する耐腐食性材料の製造方法において,前記炭化物相防
    止層,前記防食層のうちの少なくとも一方は,金属弗化
    物又は金属塩化物を用いて形成されていることを特徴と
    する亜鉛を含む溶融金属に対する耐腐食性材料の製造方
    法。
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