JP2616691B2 - プレス成形用集合ブランクの製造方法および集合ブランク - Google Patents

プレス成形用集合ブランクの製造方法および集合ブランク

Info

Publication number
JP2616691B2
JP2616691B2 JP6069016A JP6901694A JP2616691B2 JP 2616691 B2 JP2616691 B2 JP 2616691B2 JP 6069016 A JP6069016 A JP 6069016A JP 6901694 A JP6901694 A JP 6901694A JP 2616691 B2 JP2616691 B2 JP 2616691B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
blank
collective
collective blank
butt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6069016A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07164145A (ja
Inventor
和男 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP6069016A priority Critical patent/JP2616691B2/ja
Publication of JPH07164145A publication Critical patent/JPH07164145A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2616691B2 publication Critical patent/JP2616691B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、プレス成形に用いる
集合ブランクを製造する方法およびこの方法により製造
した集合ブランクに関する。
【0002】
【従来技術】集合ブランクは、複数のブランク(鋼板)
を接合して製品形状に近似させたもので、材料歩留りの
向上に有用となるばかりか、部分的に板厚または材質を
変更したい場合に有用となり、一部、自動車ボデーのプ
レス成形に利用されている(例えば、実開昭61−24
277号公報参照)。
【0003】こゝで、自動車ボデーのサイドメンバーを
例にとって、そのプレス成形に用いる集合ブランクを説
明すると、図7に示すように、集合ブランク1は、鋼板
を外形抜きすることにより各独立に形成されたルーフサ
イドレール対応部2、ロッカ対応部3、フロントピラー
対応部4、センタピラー対応部5およびクォータピラー
対応部6等の分割要素(ブランク)を所定の配置で突合
せ、各突合せ部分を、例えばレーザ溶接にて接合して一
体化した構造となっている。なお、同図中、7a,7b …7f
は各突合せ部分に対応する溶接線を表わしている。この
ような集合ブランク1は、図8に示すように、そのまゝ
プレス加工によるサイドメンバーSの成形に供され、さ
らに不要部分が分断されて製品化される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記各分割
要素の接合端部、すなわち図9、10図に統括的に付し
た溶接線7(7a,7b …7f)の始端または終端を含む部分
には、溶接不安定に起因して、例えば溶け落ち部分8
(図9)や溶け込み不良部分9(図10)が生じ易く、
このような溶接欠陥があると、後のプレス成形に際し
て、この欠陥部分8、9を起点に成形品に割れが発生
し、歩留りの低下が避けられないようになる。
【0005】 本発明は、上記従来の問題を解決するこ
とを課題としてなされたもので、その目的とするところ
は、溶接始端または終端に生じ易い溶接欠陥を排除して
プレス成形性の向上を図った集合ブランクとその製造方
法を提供することにある。
【0006】 上記目的を達成するため、本発明にかゝ
集合ブランクの製造方法は、予め溶接線を延長する膨
出部が形成されたブランクを突合せて溶接を行い、溶接
後、少なくとも前記膨出部を含む接合端部を円弧状に
除するようにしたことを特徴とする。
【0007】 本発明の方法において、上記溶接は、ブ
ランクの膨出部を始端または終端として連続に行うもの
とする。したがって、前記膨出部は、溶け落ちや溶け込
み不良などの溶接欠陥が発生し易い範囲をカバーできる
大きさとする。
【0008】 また、本発明にかゝる集合ブランクは、
予め溶接線を延長する膨出部が形成されたブランクを突
合せ溶接して成り、接合端部に、前記膨出部を含む所定
範囲を円弧状に切除した切除部が形成されていることを
特徴とする。
【0009】 本発明の集合ブランクにおいて、その円
弧状に切除する範囲は、後のプレス成形で成形品に材料
不足を来さない範囲とする。
【0010】
【作用】上記のように構成した突合せ溶接方法において
は、ブランクの膨出部により溶接線が延長されるので、
溶け落ちや溶け込み不良などの溶接欠陥がこの膨出部内
に発生し、したがって、溶接後、この膨出部を切除する
ことにより、後のプレス成形に悪影響を及ぼす溶接欠陥
が排除されることになる。また、上記のように構成した
ブランクにおいては、突合せ面の一端側または両端側に
膨出部を部分的に設けるだけなので、材料取りを大きく
変更する必要がないばかりか、材料歩留りの悪化が最小
限に抑えられる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面にもとづい
て説明する。
【0012】図1〜3は、本発明の方法で製造した集合
ブランクを示したものである。なお、前出図7に示した
部分と同一部分には同一符号を付し、こゝではその説明
を省略する。本実施例においては、各分割要素(ブラン
ク)2〜6の突合せ部分(溶接線7a,7b …7fに対応)の
うちで、特に、後の成形量の多い部分、すなわちロッカ
対応部3とフロントピラー対応部4との突合せ部分の一
端11、およびロッカ対応部3とセンタピラー対応部5と
の突合せ部分の両端12,13 に、予め溶接線7を延長する
ようにリップ状膨出部14,15 を形成し(図2)、前記膨
出部14,15 を始端または終端として突合せ部分を連続溶
接した後、このリップ状膨出部14,15 を含む接合端部を
円弧に沿って切欠いて、該接合端部に切除部16を形成す
る(図3)。
【0013】 上記実施例においては、各分割要素に予
め形成したリップ状膨出部14,15を始端または終端
として突合せ溶接を行っているので、溶け落ちや溶け込
み不良などの溶接欠陥がこの膨出部14,15内に発生
し、したがって、溶接後、この膨出部14,15を切除
すれば、後のプレス成形に悪影響を及ぼす溶接欠陥が排
除されることになる。また、切除部16の切除跡を円弧
状としているので、切除部16内に応力集中となる切欠
き(エッジ)が形成されず、切除部16がプレス割れの
原因になることはない。
【0014】こゝで、上記リップ状膨出部14,15 の、各
分割要素3、4の側面3a,4a からの最大突出代l1 (図
2)は3〜4mm程度であり、一方、このリップ状膨出部
14,15 の先端からの最大切欠き代l2 (図3)は3〜5
mm程度となっている。これにより、切除部16を形成する
切欠き跡は、各分割要素の側面3a,4a と同じ面上に位置
するか、それよりわずか(1mm程度)内方へ食い込むだ
けとなり、したがって、各分割要素の材料取りを大きく
変更する必要がなく、また材料歩留りの悪化も最小限に
抑えられる。
【0015】次に、上記のように製造した集合ブランク
1について成形性の評価試験を行ったので、図4〜6に
もとづいてその結果を説明する。
【0016】成形性の評価試験は、図4の左側に示すよ
うに中心部に円形の孔21を有する円盤状の試験片22を用
い、これを図5に示す穴拡げ試験装置に供して、図4の
右側に示すようにカップ状の成形体23を成形し、割れ限
界となる伸びフランジ率λを求める方法によった。試験
片22は、図4に示すように、突合せ面の長手方向中央に
半円形の凹溝を有する2枚の半円板23a,23b を用意し、
各半円板23a,23b の突合せ面の凹溝側端部に、上記実施
例で述べた膨出部(14,15 )と同様の膨出部を予め形成
し、この2枚の半円板23a,23b を突合せて溶接した後、
孔21内に臨む溶接線24の端部を上記実施例の要領で切欠
いて切除部(16)となす方法により製作した。また、穴
拡げ試験装置としては、図5に示すように、前記試験片
22の周部を挟持する上・下一対のダイ25と該ダイ25の透
孔内に配されたポンチ26とを備えたものを用いた。
【0017】試験に際しては、試験片22を一対のダイ25
で挟持した後、ポンチ26の上端に設けた突起26a を試験
片22の孔21に挿入し、そのまゝポンチ26を上動させて成
形体23を成形し、この成形体23に割れが発生するまでポ
ンチ26を上動させた。伸びフランジ率λは、試験片22に
おける孔21の径をd0 (こゝでは、14mm)、成形体23
における孔21の径をd1 とすれば、下記式で求められ
る。 λ={(d1 −d0 )/d0 }×100(%)
【0018】なお、比較のため、突合せ溶接を行うこと
なく一枚板から製作した試験片(一枚板品)、および本
実施例のように膨出部を形成することなく、単に2枚の
半円板を突合せ溶接した試験片(従来品)についても、
上記同様の成形性の評価試験に供し、上記したと同様に
限界伸びフランジ率λを求めた。
【0019】図6は、上記成形性の評価試験結果を示し
たものである。これより、本実施例品の伸びフランジ率
λは約55%であり、約75%の伸びフランジ率λを有
する一枚板品に比して劣るものの、従来品の伸びフラン
ジ率λ約25%と比べれば、ほゞ2倍以上の高値となっ
ている。すなわち、予め膨出部を設けて、溶接後にこの
膨出部を切除することが、成形性の向上に大きく寄与す
ることが確認できた。
【0020】
【発明の効果】 以上、説明したように、本発明にかゝ
集合ブランクとその製造方法によれば、予めブランク
に溶接線を延長する膨出部を形成して、溶接後、この膨
出部を含む接合端部を切除するようにしたので、後のプ
レス成形に悪影響を及ぼす溶接欠陥が排除され、しかも
この膨出部を含む接合端部を円弧状に切除するので、切
除跡に応力集中となるエッジが形成されることもなくな
り、プレス成形性に優れた集合ブランクを安定して製造
しかつ提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかゝる突合せ溶接方法により製造され
る集合ブランクの形状を示す平面図である。
【図2】図1のA部拡大断面図である。
【図3】本発明の方法により得た集合ブランクの最終形
状を示す、図2と同様部分の拡大断面図である。
【図4】評価試験方法の概略を示す模式図である。
【図5】評価試験に用いる装置の断面図である。
【図6】評価試験結果を示すグラフである。
【図7】自動車のサイドメンバに適用する集合ブランク
の形状を示す平面図である。
【図8】図7に示した集合ブランクと成形品との関係を
示す模式図である。
【図9】従来の突合せ溶接に際しての溶接欠陥の一例を
示す断面図である。
【図10】従来の突合せ溶接に際しての溶接欠陥の他の
例を示す断面図である。
【符号の説明】
2〜6 分割要素(ブランク) 7 溶接線 14 膨出部 15 膨出部 16 切除部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め溶接線を延長する膨出部が形成され
    たブランクを突合せて溶接を行い、溶接後、少なくとも
    前記膨出部を含む接合端部を円弧状に切除することを特
    徴とするプレス成形用集合ブランクの製造方法
  2. 【請求項2】 予め溶接線を延長する膨出部が形成され
    たブランクを突合せ溶接して成り、接合端部に、前記膨
    出部を含む所定範囲を円弧状に切除した切除部が形成さ
    れていることを特徴とするプレス成形用集合ブランク
JP6069016A 1994-03-14 1994-03-14 プレス成形用集合ブランクの製造方法および集合ブランク Expired - Lifetime JP2616691B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6069016A JP2616691B2 (ja) 1994-03-14 1994-03-14 プレス成形用集合ブランクの製造方法および集合ブランク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6069016A JP2616691B2 (ja) 1994-03-14 1994-03-14 プレス成形用集合ブランクの製造方法および集合ブランク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07164145A JPH07164145A (ja) 1995-06-27
JP2616691B2 true JP2616691B2 (ja) 1997-06-04

Family

ID=13390378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6069016A Expired - Lifetime JP2616691B2 (ja) 1994-03-14 1994-03-14 プレス成形用集合ブランクの製造方法および集合ブランク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2616691B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4987560A (ja) * 1972-10-20 1974-08-21
JPS53103969A (en) * 1977-02-23 1978-09-09 Mannesmann Ag Prevention of terminal end defficiency formed during welding pipe joint portion by plural welding bars
JPS54112746A (en) * 1978-02-24 1979-09-03 Hitachi Ltd Welding method
JPS56155850A (en) * 1980-04-24 1981-12-02 Toshiba Corp Urine inspecting device

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4987560A (ja) * 1972-10-20 1974-08-21
JPS53103969A (en) * 1977-02-23 1978-09-09 Mannesmann Ag Prevention of terminal end defficiency formed during welding pipe joint portion by plural welding bars
JPS54112746A (en) * 1978-02-24 1979-09-03 Hitachi Ltd Welding method
JPS56155850A (en) * 1980-04-24 1981-12-02 Toshiba Corp Urine inspecting device

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07164145A (ja) 1995-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10329503A (ja) アクスルケースの製造方法およびアクスルケース
JP2616691B2 (ja) プレス成形用集合ブランクの製造方法および集合ブランク
JP4786401B2 (ja) 突合せ溶接金属板の製造方法
JP2000071022A (ja) 集合ブランクおよび集合ブランクのプレス加工方法
JPH06218440A (ja) 集合ブランク部材の成形方法および装置
JPH06226479A (ja) 集合ブランク部材およびその製造方法
JP7063930B2 (ja) 成形品の製造方法及び成形品
JPS606273A (ja) 連続処理用鋼帯の製造方法
JP7244192B2 (ja) 筒状部品およびその製造方法
JP4415729B2 (ja) プレス成形方法およびプレス成形装置
JPH0947887A (ja) 筒形巻き金具の製造方法
JP2528214Y2 (ja) パネル部材のプレス成形型具
JPH06218542A (ja) 集合ブランク部材
JP2741828B2 (ja) 集合ブランク部材
US1987164A (en) Method of preparing sheet metal to be welded
US2771735A (en) Method of welding the ends of a chain link wherein initial point contact is obtained between the ends
JP2703857B2 (ja) 集合ブランク部材
JP2000167673A (ja) テーラードブランク材およびその製造方法
JP7414374B2 (ja) プレス成形方法
JP7234639B2 (ja) フランジ付き板巻きレーザー溶接鋼管及びフランジ付き板巻きレーザー溶接鋼管の製造方法
WO2022208670A1 (ja) ブランク、ブランクの製造方法及び部材
KR100265135B1 (ko) 수류탄 내피의 제조방법 및 그 제품
JPH11104844A (ja) フラッシュバット溶接機用溶接チャックおよびその組合せ構造
JP2519643B2 (ja) 曲尺の製造方法
JP2020078822A (ja) 車両構成部材

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100311

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100311

Year of fee payment: 13