JP2616573B2 - 電圧検出回路 - Google Patents
電圧検出回路Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電圧検出回路に関し、特
に半導体基板上に構成されたマイクロコンピュータに内
蔵される電圧検出回路に関する。
に半導体基板上に構成されたマイクロコンピュータに内
蔵される電圧検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】電源電圧の動作範囲の広い電子機器、電
池を電源とする小型電子機器または携帯用電子機器に使
用されるマイクロコンピュータ(以下マイコンと略記)
においては、多くの場合、アプリケーションを制御する
ためのCPU(中央処理装置)処理能力を最大限に利用
すべくマイコンの動作速度を最大にする。この状態で電
源電圧が低下した場合、暴走等の予期せぬ動作を回避す
るために電源電圧の低下を検出してマイコンのCPUの
処理スピードを切替えたり、種々のデータを退避してバ
ックアップモードに移行することがしばしば要求され
る。
池を電源とする小型電子機器または携帯用電子機器に使
用されるマイクロコンピュータ(以下マイコンと略記)
においては、多くの場合、アプリケーションを制御する
ためのCPU(中央処理装置)処理能力を最大限に利用
すべくマイコンの動作速度を最大にする。この状態で電
源電圧が低下した場合、暴走等の予期せぬ動作を回避す
るために電源電圧の低下を検出してマイコンのCPUの
処理スピードを切替えたり、種々のデータを退避してバ
ックアップモードに移行することがしばしば要求され
る。
【0003】また一方で、上述の電子機器の小型化が進
む中でマイコンの周辺回路を同一基板上に取り込む傾向
にあり電源電圧検出回路を内蔵したマイコンも数多く存
在する。例えば、この種の電源電圧検出回路は特開平3
−20678号公報に開示されている。
む中でマイコンの周辺回路を同一基板上に取り込む傾向
にあり電源電圧検出回路を内蔵したマイコンも数多く存
在する。例えば、この種の電源電圧検出回路は特開平3
−20678号公報に開示されている。
【0004】この種のマイコンに内蔵される電源電圧検
出回路(以下検出回路と略記)について図面を参照して
以下に説明する。
出回路(以下検出回路と略記)について図面を参照して
以下に説明する。
【0005】図7は従来の検出回路のブロック図であ
る。
る。
【0006】図7を参照すると、従来の検出回路71は
電源電圧VDDと基準電圧VREFを入力とし、検出信
号72を検出する構成である。電源電圧VDDと基準電
圧VREFとを比較し、電源電圧VDDが所定の値以下
に低下すると検出信号72がアクティブとなる。検出信
号72の出力論理レベルはレジスタ73に記憶される。
CPU(図示してない)は、このレジスタ73の値を読
み出すことにより、現在の電源電圧VDDが所定の値を
下回っているか否かの判断を行なうことができる。また
場合によっては、検出信号72を割り込みユニット(図
示していない)への入力信号として利用することもでき
る。この場合は、割り込みユニットを介して電源電圧V
DDの低下を即座にCPUへ伝えられるので、直ちに適
切な処理に移行できる。
電源電圧VDDと基準電圧VREFを入力とし、検出信
号72を検出する構成である。電源電圧VDDと基準電
圧VREFとを比較し、電源電圧VDDが所定の値以下
に低下すると検出信号72がアクティブとなる。検出信
号72の出力論理レベルはレジスタ73に記憶される。
CPU(図示してない)は、このレジスタ73の値を読
み出すことにより、現在の電源電圧VDDが所定の値を
下回っているか否かの判断を行なうことができる。また
場合によっては、検出信号72を割り込みユニット(図
示していない)への入力信号として利用することもでき
る。この場合は、割り込みユニットを介して電源電圧V
DDの低下を即座にCPUへ伝えられるので、直ちに適
切な処理に移行できる。
【0007】図8は、検出回路71の具体的な回路構成
図である。
図である。
【0008】図8を参照すると、この検出回路71は、
直列接続された抵抗素子R1及びR2により電源電圧V
DDが分圧される構成で、得られた分圧電位節点75の
電位は、比較器74の非反転入力端子に印加され、基準
電圧VREFと比較される。
直列接続された抵抗素子R1及びR2により電源電圧V
DDが分圧される構成で、得られた分圧電位節点75の
電位は、比較器74の非反転入力端子に印加され、基準
電圧VREFと比較される。
【0009】電源電圧VDDが低下して分圧電圧が基準
電圧VREFを下回ると、比較器74の出力が反転し検
出信号76を出力する。また、基準電圧VREFは、通
常マイコン内部で発生し、トランジスタの閾値電圧また
はダイオードの順方向立上り電圧等を利用して発生す
る。
電圧VREFを下回ると、比較器74の出力が反転し検
出信号76を出力する。また、基準電圧VREFは、通
常マイコン内部で発生し、トランジスタの閾値電圧また
はダイオードの順方向立上り電圧等を利用して発生す
る。
【0010】また、上述した電池を電源とする小型電子
機器等に使用されるマイコンは、長時間動作を確保する
ために低消費電流であることが要求される。図8に示す
検出回路では、電源端子から抵抗素子R1,R2を介し
て接地端子に向かって直流電流パスが存在するために定
常的に電流が流れてしまう。この問題を解決するための
検出回路として、例えば、前述の特開平3−20678
号公報に開示されているように、抵抗素子を用いず容量
素子を用いて分圧電圧を発生させ、分圧電圧を発生させ
るのに直流電流パスが定常的に形成されないよう改善が
成されている。
機器等に使用されるマイコンは、長時間動作を確保する
ために低消費電流であることが要求される。図8に示す
検出回路では、電源端子から抵抗素子R1,R2を介し
て接地端子に向かって直流電流パスが存在するために定
常的に電流が流れてしまう。この問題を解決するための
検出回路として、例えば、前述の特開平3−20678
号公報に開示されているように、抵抗素子を用いず容量
素子を用いて分圧電圧を発生させ、分圧電圧を発生させ
るのに直流電流パスが定常的に形成されないよう改善が
成されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の検出回路をマイコンに内蔵する場合には、いく
つかの問題点が存在する。先ず第一に分圧電圧を発生さ
せるための抵抗素子を半導体基板上に形成する場合、消
費電流を抑えるために抵抗値は100kΩ程度にする必
要があるが、トランジスタの微細化が進んでも抵抗素子
の実面積は小さくならない。従って、検出回路のチップ
面積に対する比率は、増加してしまう。このことは、分
圧電圧の発生源に容量素子を使用しても同じことが言え
る。特に容量素子を用いた場合には、浮遊容量及び回路
上の分布容量を無視できる範囲で形成しなければなら
ず、従って大幅な面積の増大を招く。
た従来の検出回路をマイコンに内蔵する場合には、いく
つかの問題点が存在する。先ず第一に分圧電圧を発生さ
せるための抵抗素子を半導体基板上に形成する場合、消
費電流を抑えるために抵抗値は100kΩ程度にする必
要があるが、トランジスタの微細化が進んでも抵抗素子
の実面積は小さくならない。従って、検出回路のチップ
面積に対する比率は、増加してしまう。このことは、分
圧電圧の発生源に容量素子を使用しても同じことが言え
る。特に容量素子を用いた場合には、浮遊容量及び回路
上の分布容量を無視できる範囲で形成しなければなら
ず、従って大幅な面積の増大を招く。
【0012】第二に、比較器74は、通常カレントミラ
ー型の差動検出回路及び差動検出信号の増幅回路より構
成されるが、この回路自体に直流電流パスが存在するた
め、分圧発生回路の直流電流パスをなくしても検出回路
全体の消費電流はさほど小さくならない。
ー型の差動検出回路及び差動検出信号の増幅回路より構
成されるが、この回路自体に直流電流パスが存在するた
め、分圧発生回路の直流電流パスをなくしても検出回路
全体の消費電流はさほど小さくならない。
【0013】第三に、従来の検出回路では、電源電圧V
DDの検出電圧がばらついてしまうために、電源電圧V
DDに対するマイコンの動作安全性を保証したことにな
らない。特に、検出電圧のばらつき要因としては、抵抗
または容量を形成する際の製造ばらつきによる分圧電圧
のばらつき、トランジスタまたはダイオードを形成する
際の製造ばらつきによる基準電圧VREFのばらつき及
び比較器の精度ばらつき等複数の要因が存在する。検出
電圧のばらつきのある程度まで抑えることは、技術的に
は可能であるが結果的にチップ面積の増大を招かざるを
得ない。したがって、本発明の目的は、消費電流の低減
及び占有面積の低減を図ると同時に、マイコンの動作安
全性をも保証し得る電圧検出回路を提供することにあ
る。
DDの検出電圧がばらついてしまうために、電源電圧V
DDに対するマイコンの動作安全性を保証したことにな
らない。特に、検出電圧のばらつき要因としては、抵抗
または容量を形成する際の製造ばらつきによる分圧電圧
のばらつき、トランジスタまたはダイオードを形成する
際の製造ばらつきによる基準電圧VREFのばらつき及
び比較器の精度ばらつき等複数の要因が存在する。検出
電圧のばらつきのある程度まで抑えることは、技術的に
は可能であるが結果的にチップ面積の増大を招かざるを
得ない。したがって、本発明の目的は、消費電流の低減
及び占有面積の低減を図ると同時に、マイコンの動作安
全性をも保証し得る電圧検出回路を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の電圧検出回路
は、半導体基板上に構成されるトランジスタを含みシス
テムクロックを受けて動作するマイクロコンピュータの
CPUと、前記トランジスタと同一特性を有するトラン
ジスタで構成される信号遅延回路と、この信号遅延回路
に入力され前記信号遅延回路の出力を所定の期間サンプ
リングするためのクロック発生手段と、前記信号遅延回
路の出力をラッチするラッチ手段とを備え、前記信号遅
延回路および前記ラッチ手段のそれぞれが前記クロック
発生手段の出力を受けて動作し、前記所定の期間が前記
CPUの前記システムクロックの動作限界値に対応する
構成である。
は、半導体基板上に構成されるトランジスタを含みシス
テムクロックを受けて動作するマイクロコンピュータの
CPUと、前記トランジスタと同一特性を有するトラン
ジスタで構成される信号遅延回路と、この信号遅延回路
に入力され前記信号遅延回路の出力を所定の期間サンプ
リングするためのクロック発生手段と、前記信号遅延回
路の出力をラッチするラッチ手段とを備え、前記信号遅
延回路および前記ラッチ手段のそれぞれが前記クロック
発生手段の出力を受けて動作し、前記所定の期間が前記
CPUの前記システムクロックの動作限界値に対応する
構成である。
【0015】また本発明の電圧検出回路の前記クロック
発生手段は前記信号遅延回路を駆動する第1のクロック
信号と前記ラッチ手段を駆動する第2のクロック信号と
から成り、前記第1のクロック信号と前記第2のクロッ
ク信号との出力遅延差が前記所定の期間に対応する構成
とすることもできる。
発生手段は前記信号遅延回路を駆動する第1のクロック
信号と前記ラッチ手段を駆動する第2のクロック信号と
から成り、前記第1のクロック信号と前記第2のクロッ
ク信号との出力遅延差が前記所定の期間に対応する構成
とすることもできる。
【0016】さらにまた、本発明の電圧検出回路の前記
信号遅延回路は複数のトランスファーゲートを備える構
成とすることもできる。
信号遅延回路は複数のトランスファーゲートを備える構
成とすることもできる。
【0017】またさらに、本発明の電圧検出回路の前記
信号遅延回路は複数のインバータを備える構成とするこ
ともできる。
信号遅延回路は複数のインバータを備える構成とするこ
ともできる。
【0018】さらに、本発明の電圧検出回路の前記ラッ
チ手段はDタイプフリップフロップの構成とすることも
できる。
チ手段はDタイプフリップフロップの構成とすることも
できる。
【0019】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。図1は本発明の第1の実施例の電圧検出回路の構
成図である。
する。図1は本発明の第1の実施例の電圧検出回路の構
成図である。
【0020】図1を参照すると、この実施例の電圧検出
回路100は、システムクロックCLKがハイレベルの
期間に1単位の処理を行なうCPU24と、CPU24
の動作限界のクロック値26を受け非重複の2相クロッ
クCK1とクロックCK2とで所定のサンプリング期間
を設定するクロック発生手段25と、このサンプリング
期間中に動作する信号遅延回路6と、このサンプリング
期間のクロックCK2のタイミングで信号遅延回路6の
出力をラッチし検出信号2を出力するラッチ23とを備
える。
回路100は、システムクロックCLKがハイレベルの
期間に1単位の処理を行なうCPU24と、CPU24
の動作限界のクロック値26を受け非重複の2相クロッ
クCK1とクロックCK2とで所定のサンプリング期間
を設定するクロック発生手段25と、このサンプリング
期間中に動作する信号遅延回路6と、このサンプリング
期間のクロックCK2のタイミングで信号遅延回路6の
出力をラッチし検出信号2を出力するラッチ23とを備
える。
【0021】信号遅延回路6は、MOSFETより構成
され、その詳細図を図2に示す。
され、その詳細図を図2に示す。
【0022】図2を併せて参照すると、この遅延回路6
は、N−ch及びP−chのMOSFETで構成されて
おり、N−chMOSFET(以下N−chTrと略
記)7とP−chMOSFET(以下P−chTrと略
記)8とを並列接続するトランスファーゲート22を直
列に多段接続する構成である。さらに、これらのトラン
スファーゲート22を構成するN−chTr7のゲート
は電源電圧VDDに接続され、P−chTr8のゲート
は接地されている。
は、N−ch及びP−chのMOSFETで構成されて
おり、N−chMOSFET(以下N−chTrと略
記)7とP−chMOSFET(以下P−chTrと略
記)8とを並列接続するトランスファーゲート22を直
列に多段接続する構成である。さらに、これらのトラン
スファーゲート22を構成するN−chTr7のゲート
は電源電圧VDDに接続され、P−chTr8のゲート
は接地されている。
【0023】また、各々のトランスファーゲート22の
節点(9〜13)には、クロックCK1をゲート入力と
するN−chTr(15〜19)が接続されている。
節点(9〜13)には、クロックCK1をゲート入力と
するN−chTr(15〜19)が接続されている。
【0024】この信号遅延信号6は、クロックCK1が
ハイレベルにあるとき、P−chTr21はオフし、N
−chTr(15〜19)が全てオンするので、節点
(9〜13)はGND電位となり、出力信号OUTはハ
イレベルになる。次にクロックCK1がロウレベルにな
ると、N−chTr(15〜19)は全てオフし、P−
chTr21がオンするので、節点(9〜13)はP−
chTr21に近い側より順次電源電圧VDDまで充電
され、一定時間の遅延をもって出力信号OUTがハイレ
ベルからロウレベルに変化する。
ハイレベルにあるとき、P−chTr21はオフし、N
−chTr(15〜19)が全てオンするので、節点
(9〜13)はGND電位となり、出力信号OUTはハ
イレベルになる。次にクロックCK1がロウレベルにな
ると、N−chTr(15〜19)は全てオフし、P−
chTr21がオンするので、節点(9〜13)はP−
chTr21に近い側より順次電源電圧VDDまで充電
され、一定時間の遅延をもって出力信号OUTがハイレ
ベルからロウレベルに変化する。
【0025】この信号回路6の遅延時間は、主にトラン
ジスタの抵抗成分及び容量成分により決定されるが、抵
抗成分は電源電圧VDDと強い相関があり、より単純化
したトランジスタモデルにおいては、抵抗成分は電源電
圧VDDのほぼ逆数に比例する。このことにより、この
遅延回路6は電源電圧VDDの動作依存度を遅延時間に
換算したものと見なすことができる。
ジスタの抵抗成分及び容量成分により決定されるが、抵
抗成分は電源電圧VDDと強い相関があり、より単純化
したトランジスタモデルにおいては、抵抗成分は電源電
圧VDDのほぼ逆数に比例する。このことにより、この
遅延回路6は電源電圧VDDの動作依存度を遅延時間に
換算したものと見なすことができる。
【0026】次に図1と図3を参照して本発明の第1の
実施例の検出回路の動作を説明する。
実施例の検出回路の動作を説明する。
【0027】クロックCK1がハイレベル時、遅延回路
6の出力信号OUTはハイレベルとなっており、謂わば
リセット状態となっている。クロックCK1がロウレベ
ルになると、P−chTr21がオンし節点9及至節点
13はP−chTr21に近い側より順次電源電圧VD
Dまで充電される。その後、遅延回路6の出力信号OU
Tの論理レベルは、クロックCK2の立ち上がりでラッ
チされる。
6の出力信号OUTはハイレベルとなっており、謂わば
リセット状態となっている。クロックCK1がロウレベ
ルになると、P−chTr21がオンし節点9及至節点
13はP−chTr21に近い側より順次電源電圧VD
Dまで充電される。その後、遅延回路6の出力信号OU
Tの論理レベルは、クロックCK2の立ち上がりでラッ
チされる。
【0028】さらに、マイコン内のCPU24も遅延回
路6と同種のトランジスタで半導体基板上に構成されて
いるのでマイコンの動作限界周波数に対応する信号の遅
延時間の電源電圧依存性は、遅延回路6の電源電圧依存
性と同等になる(図4参照)。この遅延回路6における
遅延時間は、マイコンの動作可能周波数の逆数(すなわ
ちクロックCK1およびCK2の各々のハイレベル幅)
より長めに設定される。
路6と同種のトランジスタで半導体基板上に構成されて
いるのでマイコンの動作限界周波数に対応する信号の遅
延時間の電源電圧依存性は、遅延回路6の電源電圧依存
性と同等になる(図4参照)。この遅延回路6における
遅延時間は、マイコンの動作可能周波数の逆数(すなわ
ちクロックCK1およびCK2の各々のハイレベル幅)
より長めに設定される。
【0029】従って、クロックCK1の立ち下がりから
クロックCK2の立ち下がりまでをサンプリング期間と
して、クロックCK2の立ち下がり時にラッチ23がロ
ウレベルをラッチしたならば遅延回路6における遅延時
間は、サンプリング時間よりも短かったことになる。逆
に、もしCK2の立ち下がり時にラッチ23がハイレベ
ルをラッチしたならば、遅延回路6における遅延時間
は、サンプリング時間よりも長かったことになる。
クロックCK2の立ち下がりまでをサンプリング期間と
して、クロックCK2の立ち下がり時にラッチ23がロ
ウレベルをラッチしたならば遅延回路6における遅延時
間は、サンプリング時間よりも短かったことになる。逆
に、もしCK2の立ち下がり時にラッチ23がハイレベ
ルをラッチしたならば、遅延回路6における遅延時間
は、サンプリング時間よりも長かったことになる。
【0030】例えば、クロックCK1およびCK2のそ
れぞれによるハイレベル幅は100(ns)で、電源電
圧VDDがb(V)とc(V)の間にある時は、マイコ
ンは電源電圧VDDに対して安定動作をしている。この
時、遅延回路6の遅延時間よりもサンプリング時間の方
が長いので、Dラッチ23はロウレベルをラッチする。
一方、電源電圧VDDが更に低下しa(V)とb(V)
の間になると、遅延回路6の遅延時間はもはやサンプリ
ング時間を越えてしまい、ラッチ23はロウレベルをラ
ッチすることができずハイレベルをラッチする。この電
圧範囲は、マイコンの安定動作に対しクリティカルな領
域であり、ラッチ23の出力である検出信号2がハイレ
ベルになったことをCPU24が読み出すことにより、
電源電圧が低下したことのを判定でき、マイコンの暴走
等予期せぬ状態に陥る事無く適切な処置に移行できる。
れぞれによるハイレベル幅は100(ns)で、電源電
圧VDDがb(V)とc(V)の間にある時は、マイコ
ンは電源電圧VDDに対して安定動作をしている。この
時、遅延回路6の遅延時間よりもサンプリング時間の方
が長いので、Dラッチ23はロウレベルをラッチする。
一方、電源電圧VDDが更に低下しa(V)とb(V)
の間になると、遅延回路6の遅延時間はもはやサンプリ
ング時間を越えてしまい、ラッチ23はロウレベルをラ
ッチすることができずハイレベルをラッチする。この電
圧範囲は、マイコンの安定動作に対しクリティカルな領
域であり、ラッチ23の出力である検出信号2がハイレ
ベルになったことをCPU24が読み出すことにより、
電源電圧が低下したことのを判定でき、マイコンの暴走
等予期せぬ状態に陥る事無く適切な処置に移行できる。
【0031】次に、本発明の第2の実施例の電圧検出回
路について説明する。
路について説明する。
【0032】図5は、本発明の第2の実施例の電圧検出
回路の遅延回路の構成を示す図である。
回路の遅延回路の構成を示す図である。
【0033】この実施例は、第1の実施例の電圧検出回
路100の遅延回路6の回路構成のトランスファーゲー
ト22をインバータ31に置き換えて偶数段直列接続
し、インバータ31のゲート遅延を利用して遅延回路を
構成する以外は、第1の実施例の電圧検出回路と同じ構
成要素を有しその構成要素には同一参照符号を付して図
示してある。
路100の遅延回路6の回路構成のトランスファーゲー
ト22をインバータ31に置き換えて偶数段直列接続
し、インバータ31のゲート遅延を利用して遅延回路を
構成する以外は、第1の実施例の電圧検出回路と同じ構
成要素を有しその構成要素には同一参照符号を付して図
示してある。
【0034】インバータ31はその構成要素のP−ch
TrおよびN−chTrも第1の実施例のマイコンのC
PUと同じトランジスタにより構成されているので、こ
の遅延回路も第1の実施例にて説明した様にマイコン内
部の信号遅延時間の電源電圧依存性を正確に反映してい
る。
TrおよびN−chTrも第1の実施例のマイコンのC
PUと同じトランジスタにより構成されているので、こ
の遅延回路も第1の実施例にて説明した様にマイコン内
部の信号遅延時間の電源電圧依存性を正確に反映してい
る。
【0035】図6は、図5に示す第2の実施例の電圧検
出回路の動作を示すタイミング図である。
出回路の動作を示すタイミング図である。
【0036】クロックCK1の立ち下がりからクロック
CK2の立ち下がりまでをサンプリング期間とし、出力
信号OUTをクロックCK2の立ち下がりでラッチする
のは、前述した第1の実施例と同様である。この実施例
においても、クロックCK2の立ち下がり時に出力信号
OUTの論理レベルがハイレベルであった場合、前述し
た第1の実施例と同じ理由で電源電圧VDDが低下して
いると判断することができる。本実施例によれば、図2
に示す第1の実施例と比較して、より少ない素子数で構
成でき更に回路面積を縮少することができる。
CK2の立ち下がりまでをサンプリング期間とし、出力
信号OUTをクロックCK2の立ち下がりでラッチする
のは、前述した第1の実施例と同様である。この実施例
においても、クロックCK2の立ち下がり時に出力信号
OUTの論理レベルがハイレベルであった場合、前述し
た第1の実施例と同じ理由で電源電圧VDDが低下して
いると判断することができる。本実施例によれば、図2
に示す第1の実施例と比較して、より少ない素子数で構
成でき更に回路面積を縮少することができる。
【0037】尚、第1の実施例および第2の実施例のそ
れぞれにおいて検出信号2を割り込みユニットへの入力
信号として利用することができる。この場合は、割り込
みユニットを介して電源電圧VDDの低下を即座にCP
Uへ伝えられるので、直ちに適切な処置に移行できる。
れぞれにおいて検出信号2を割り込みユニットへの入力
信号として利用することができる。この場合は、割り込
みユニットを介して電源電圧VDDの低下を即座にCP
Uへ伝えられるので、直ちに適切な処置に移行できる。
【0038】また、これらの実施例ではシステムクロッ
クとして非重複の2相クロックを例に取り説明したが、
2相以外のクロックを有するCPUの場合でも本発明の
本質を何ら損なうものではない事は明らかである。
クとして非重複の2相クロックを例に取り説明したが、
2相以外のクロックを有するCPUの場合でも本発明の
本質を何ら損なうものではない事は明らかである。
【0039】
【発明の効果】本願における発明のうち代表的なものに
よって得られる効果を説明すれば、下記のとうりであ
る。
よって得られる効果を説明すれば、下記のとうりであ
る。
【0040】すなわち、抵抗素子または容量素子を使用
していないために、実面積が非常に小さく微細加工技術
の進歩に伴うチップ面積の縮少化の妨げにならない。特
に、図8における比較器74のような複雑な回路を使用
しないので、従来の検出回路と比べ、5分の1程度のチ
ップ占有面積で実現できる効果を有する。
していないために、実面積が非常に小さく微細加工技術
の進歩に伴うチップ面積の縮少化の妨げにならない。特
に、図8における比較器74のような複雑な回路を使用
しないので、従来の検出回路と比べ、5分の1程度のチ
ップ占有面積で実現できる効果を有する。
【0041】また、直流電流パスを持たないために、検
出回路全体の消費電流がなく回路の消費電力を減少させ
る効果もある。
出回路全体の消費電流がなく回路の消費電力を減少させ
る効果もある。
【0042】さらにまた、本検出回路内の遅延回路によ
り得られる遅延時間の電源電圧依存性は、本検出回路を
内蔵するマイコン内部の信号遅延時間の電源電圧依存性
と同等であり、このことは言い替えると、製造プロセス
のばらつき等によるマイコン個々の限界動作周波数ばら
つきを自動的に合わせ込んでいることになる。従って、
電源電圧低下によるマイコンの動作安定性を完全に保証
することが可能となる効果をも有する。
り得られる遅延時間の電源電圧依存性は、本検出回路を
内蔵するマイコン内部の信号遅延時間の電源電圧依存性
と同等であり、このことは言い替えると、製造プロセス
のばらつき等によるマイコン個々の限界動作周波数ばら
つきを自動的に合わせ込んでいることになる。従って、
電源電圧低下によるマイコンの動作安定性を完全に保証
することが可能となる効果をも有する。
【図1】本発明の第1の実施例の電圧検出回路の構成図
である。
である。
【図2】本発明の第1の実施例の電圧検出回路の信号遅
延回路の回路構成図である。
延回路の回路構成図である。
【図3】本発明の第1の実施例の動作を説明するための
タイミング図である。
タイミング図である。
【図4】本発明の第1の実施例の動作説明するための特
性図である。
性図である。
【図5】本発明の第2の実施例の電圧検出回路の信号遅
延回路の回路構成図である。
延回路の回路構成図である。
【図6】本発明の第2の実施例の動作を説明するための
タイミング図である。
タイミング図である。
【図7】従来の電源電圧検出回路の構成図である。
【図8】検出回路71の具体的な回路構成図である。
2,72,76 検出信号 9〜13 節点 6 遅延回路 7,15〜19 N−chMOSFET 8,21 P−chMOSFET 22 トランスファーゲート 23 ラッチ 24 CPU 25 クロック発生手段 26 システムクロック 27 CPUの動作限界値 30 NORゲート 31 インバータ 71,100 電圧検出回路 73 レジスタ 74 比較器 75 節点 77 基準電圧発生器 R1,R2 抵抗素子 VDD 電源電圧 VREF 基準電圧 CK1,CK2 クロック
Claims (5)
- 【請求項1】 半導体基板上に構成されるトランジスタ
を含みシステムクロックを受けて動作するマイクロコン
ピュータのCPUと、前記トランジスタと同一特性を有
するトランジスタで構成される信号遅延回路と、この信
号遅延回路に入力され前記信号遅延回路の出力を所定の
期間サンプリングするためのクロック発生手段と、前記
信号遅延回路の出力をラッチするラッチ手段とを備え、
前記信号遅延回路および前記ラッチ手段のそれぞれが前
記クロック発生手段の出力を受けて動作し、前記所定の
期間が前記CPUの前記システムクロックの動作限界値
に対応することを特徴とする電圧検出回路。 - 【請求項2】 前記クロック発生手段は前記信号遅延回
路を駆動する第1のクロック信号と前記ラッチ手段を駆
動する第2のクロック信号とから成り、前記第1のクロ
ック信号と前記第2のクロック信号との出力遅延差が前
記所定の期間に対応することを特徴とする請求項1記載
の電圧検出回路。 - 【請求項3】 前記信号遅延回路は複数のトランスファ
ーゲートを備える請求項1または2記載の電圧検出回
路。 - 【請求項4】 前記信号遅延回路は複数のインバータを
備える請求項1または2記載の電圧検出回路。 - 【請求項5】 前記ラッチ手段はDタイプフリップフロ
ップである請求項1,2,3または4記載の電圧検出回
路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7075116A JP2616573B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 電圧検出回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7075116A JP2616573B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 電圧検出回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08272491A JPH08272491A (ja) | 1996-10-18 |
JP2616573B2 true JP2616573B2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=13566906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7075116A Expired - Fee Related JP2616573B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 電圧検出回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2616573B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6291831B2 (ja) | 2013-12-16 | 2018-03-14 | 富士通株式会社 | 半導体装置 |
CN103825594B (zh) * | 2014-03-27 | 2016-11-23 | 广东九博电子科技有限公司 | 基于fpga网管系统的掉电检测电路及检测方法 |
CN118641989A (zh) * | 2023-03-13 | 2024-09-13 | 北京有竹居网络技术有限公司 | 用于监测电子电路的电源电压的装置、方法和电子电路 |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP7075116A patent/JP2616573B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08272491A (ja) | 1996-10-18 |
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