JP2616416B2 - 位相シフトマスクの修正方法 - Google Patents

位相シフトマスクの修正方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位相シフタ−層の欠陥
修正方法に係る位相シフトマスクの修正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子製造方法におけるリソグラフ
ィ技術としては、一般に光リソグラフィが用いられてい
る。そして、半導体素子の高密度・高集積化のために、
光リソグラフィの技術分野においては、これまで主に露
光装置の高NA化、短波長化が進められ、より微細パタ
−ンの形成が可能となってきており、現在、最小寸法が
0.5μm以下の半導体素子の量産も光リソグラフィによ
り可能となっている。
【0003】しかし、露光装置の高NA化、短波長化に
より解像力は向上するものの、反対に焦点深度は減少し
てしまう。そのため、焦点深度の確保がより重要な問題
となってきた。この焦点深度の点から、これまでのよう
な単純な高NA化、短波長化による解像力の向上は困難
となってきた。
【0004】そこで近年、解像力及び焦点深度を向上さ
せ光リソグラフィの限界を延ばす方法として、位相シフ
ト法が注目されている。位相シフト法は、10年ほど前か
ら提案されていたが(例えば特開昭57−62052号公報参
照)、位相シフトマスクの製造方法が困難であったため
実用化が遅れていた。
【0005】この方法は、フォトマスク上の隣接する開
口の一方の上に透明膜を形成し、この透明膜の厚さtを
“t=λ/2(n−1)”とすることにより、透過する光
の位相を互いに180度異ならせるものである。ここに、
λは露光光の波長であり、nは透明膜の屈折率である。
【0006】ところで、位相シフト法を用いない場合、
隣接する開口の間隔が狭くなると、回折により開口間の
本来遮光部となる領域に光が漏れ、隣接する開口が分離
されなくなる。一方、位相シフトマスクでは、隣接する
開口を透過する光の位相が互いに180度異なっているた
め、隣接する開口間で漏れた光が打ち消し合い、遮光領
域を形成する。そのため、より微細な寸法まで分離して
解像することができる。
【0007】ここで、一般的な位相シフトマスクの製造
方法について、図面を用いて説明する。位相シフトマス
クの構造には主に2種類あるが、まず、位相シフタ−層
を遮光層の上に形成された、いわゆるシフタ−上置き型
の製造法について図5を参照して説明する(前記特開昭5
7−62052号公報参照)。
【0008】図5は、従来の位相シフトマスク(シフタ
−上置き型)の製造方法を示す工程A〜Eよりなる工程
順断面図である。まず図5工程Aに示すように、透明基
板1上にエッチングストッパ−層3と遮光層2を成膜し
たマスクブランクに感光性樹脂5を塗布し、所定の遮光
パタ−ンを描画する。
【0009】従来、フォトマスクでは、透明基板1の材
料としては、合成石英が用いられ、また、遮光膜2とし
ては、スパッタ法により成膜されるクロム及び酸化クロ
ムの多層膜が用いられており、位相シフトマスクにおい
ても同様にこれらの材料を使用している。
【0010】一方、エッチングストッパ−層3の材料と
しては、次の(1)〜(4)の条件を満たすことが要求され
る。 (1) 位相シフタ−層(SiO2)とのエッチングの選択比が10
以上であること。 (2) 光学定数(n,k)が石英及び位相シフタ−層(いず
れもSiO2)と近いこと(→透過率が高いこと)。 (3) 露光光により変質しないこと(→耐光性)。 (4) 酸及びアルカリにより変質しないこと(→耐薬品
性)。
【0011】上記(1)〜(4)の条件を満たす材料として、
ITO、酸化スズ、アルミナ等の金属酸化物あるいはポ
リシリコン、窒化シリコンなどが検討されている。ま
た、これらの材料は一般にスパッタ法により成膜され
る。
【0012】次に、図5工程Bに示すように、感光性樹
脂5を現像し、遮光層2をエッチングする。この遮光層
2のエッチングは、従来ウエットエッチングが用いられ
てきたが、遮光層2のパタ−ンの寸法制御の要求が厳し
くなってきているため、Cl(塩素)系のガスを用いたド
ライエッチングが主に用いられるようになってきた。
【0013】次に、遮光層2の検査及び修正を行った
後、図5工程Cに示すように、SiO2等の材料を用いて位
相シフタ−層4を形成し、再び感光性樹脂5aを塗布
し、位相シフタ−のパタ−ン描画を行う。位相シフタ−
層4の形成方法としては、SiO2のスパッタあるいはCVD
のほか、SOGをスピンコ−トする方法も用いられる。
【0014】続いて、図5工程Dに示すように、感光性
樹脂5aを現像後、C(炭素)及びF(フッ素)を含むガス
を用いたドライエッチングにより、位相シフタ−層4を
パタ−ニングする。そして、感光性樹脂5aを剥離し、
図5工程Eに示すようなシフタ−上置き型の位相シフト
マスクが得られる。
【0015】位相シフトマスクには、上記シフタ−上置
き型の位相シフトマスク以外に、位相シフタ−を遮光パ
タ−ンの下に形成した、いわゆるシフタ−下置き型と呼
ばれる構造のものが知られている(例えば特開平2−1817
95号公報参照)。このシフタ−下置き型の位相シフトマ
スクの製造方法について図6を参照して説明する。
【0016】図6は、従来の位相シフトマスク(シフタ
−下置き型)の製造方法を示す工程A〜Eよりなる工程
順断面図である。まず図6工程Aに示すように、透明基
板1上にエッチングストッパ−層3、位相シフタ−層4
及び遮光膜2を順次成膜したマスクブランクを作製す
る。そして、感光性樹脂5を塗布し、遮光パタ−ンの描
画を行う。次に、図6工程Bに示すように、感光性樹脂
5を現像後、遮光膜2をエッチングする。
【0017】その後この感光性樹脂5を剥離し、続いて
図6工程Cに示すように、再び感光性樹脂5aを塗布し
てシフタ−パタ−ンの重ね合わせ描画を行う。そして、
図6工程Dに示すように、感光性樹脂5aを現像後、感
光性樹脂5a及び遮光層2をマスクに位相シフタ−層4
をエッチングする。
【0018】最後に感光性樹脂5aを剥離し、図6工程
Eに示すようなシフタ−下置き型の位相シフトマスクを
作製する。なお、このシフタ−下置き型の位相シフトマ
スクと類似した構造のマスクとして、特別な位相シフタ
−層を用いず、直接透明基板をエッチングする基板エッ
チング型の位相シフトマスクも提案されている。
【0019】次に、位相シフタ−層の欠陥修正について
説明する。位相シフタ−層の欠陥には、不要な部分に位
相シフタ−層が残ってしまった欠陥と必要な部分が欠け
た欠陥がある。
【0020】まず、不要な部分の位相シフタ−層が残っ
た場合、局所的にその部分をイオンビ−ムにより削る方
法が検討されている。イオンビ−ムの他には、レ−ザ−
光を用いる方法も提案されているが、位相シフタ−層が
透明であるため、レ−ザ−光を照射する前にレ−ザ−光
を吸収する色素を欠陥部分に付着させる等の処理が必要
となる。一方、必要な部分が欠けた欠陥についも、イオ
ンビ−ムを用いて透明材料を欠陥部分にデポさせる方法
が検討されている。
【0021】ところで、前記した従来の位相シフトマス
ク(シフタ−上置き型)においては、マスク面内の透過率
分布が一定にならない。
【0022】即ち、前記図5に示したシフタ−上置き型
の位相シフトマスクにおいては、遮光膜(遮光層2)のエ
ッチング時に(前記図5工程B参照)、その下のエッチン
グストッパ−層3も若干エッチングされてしまう。そし
て、この遮光層2のエッチングは、マスク面内において
エッチング速度のばらつきは10%程度とあまり均一性が
良くない。そのため、エッチングストッパ−層3のダメ
−ジ(エッチング深さ及び表面荒れ)もマスク面内で均一
にならず、透過率のばらつきを生じる問題があった。
【0023】また更に、遮光層2の修正には、通常、イ
オンビ−ムが用いられるが、この際のイオンは、透明基
板1に比べてエッチングストッパ−層3に特に注入され
易く、そのためイオン注入部のエッチングストッパ−層
3の光学定数が変化し、局部的に透過率が低下してしま
う問題があった。
【0024】一方、前記図6に示したシフタ−下置き型
の位相シフトマスク(及びこれに類似した前記の基板エ
ッチング型の位相シフトマスク)においては、遮光層2
のパタ−ニング及び修正時のエッチングストッパ−層3
のダメ−ジはないものの、露光特性に致命的な問題があ
った。
【0025】この構造の位相シフトマスクは、遮光パタ
−ンと位相シフタ−のエッジが一致している部分ができ
る。そのため、このマスクを用いて感光性樹脂の塗布さ
れた基板上に投影露光を行うと、そのシフタ−エッジの
効果により、シフタ−をエッチングした部分とシフタ−
をエッチングしていない部分の感光性樹脂のパタ−ンに
大幅な寸法差が生じてしまう。従って、現実的にはこの
構造の位相シフトマスクは実用化されていなかった。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】従来の位相シフタ−層
の欠陥修正方法は、前記したとおり、すべて局所的な欠
陥修正方法であるので、欠陥の数が多くなると現実的に
は修正不可能となってしまうという欠点があった。例え
ば、ブラシ洗浄で位相シフタ−層が剥離してしまった場
合のように、マスク全面での位相シフタ−層の異常は、
従来の局所的な修正方法では対応できなかった。
【0027】そこで、本発明は、欠陥の数が多い場合や
マスク全面で異常が生じている場合にも修正することが
できる位相シフタ−層の欠陥修正方法(位相シフトマス
クの修正方法)を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の位相シフトマス
クの修正方法は、エッチングストッパ−層を一旦除去
し、その後再び成膜する工程を有する。そのため、位相
シフタ−の形成をやり直すことが可能であり、前記した
本発明の目的とする欠陥の数が多い場合やマスク全面で
異常が生じている場合にも修正することができる位相シ
フタ−層の欠陥修正方法を提供するものである。
【0029】即ち、本発明の位相シフトマスクの修正方
法は、「位相シフタ−層の下にエッチングストッパ−層
を有する位相シフトマスクの修正方法において、位相シ
フタ−層を除去し、エッチングストッパ−層を除去した
後、再びエッチングストッパ−層を成膜し、前記エッチ
ングストッパ−層上に再び位相シフタ−層を形成する工
程を有することを特徴とする位相シフトマスクの修正方
法。」を要旨とする。
【0030】
【実施例】次に、本発明について図1〜図4を参照して
説明する。なお、図1、図2及び図3は、位相シフトマ
スク及びその製造方法を説明するための図である。ま
た、図4は、本発明の位相シフトマスクの修正方法に係
る一実施例を説明するための図である。
【0031】図1は、位相シフトマスクを示す断面図で
ある。ここに示す位相シフトマスクは、図1に示すよう
に、透明基板1上に遮光層2による所定の遮光パタ−
ン、エッチングストッパ−層3及び位相シフタ−層4が
この順序で形成された構造からなる。
【0032】この構造の位相シフトマスクは、露光特性
上の問題のないシフタ−上置き型であり、特に遮光層2
による所定の遮光パタ−ン上にエッチングストッパ−層
3を形成している。そのため、遮光パタ−ンの形成及び
修正によるエッチングストッパ−層3のダメ−ジを防止
し、透過率のばらつきを防止できるものである。
【0033】次に、この位相シフトマスクの製造方法に
ついて図2を用いて説明する。図2は、前記図1の位相
シフトマスクの製造方法を示す工程A〜Eよりなる工程
順断面図である。
【0034】まず図2工程Aに示すように、透明基板1
上に遮光層2を成膜した後、感光性樹脂5を塗布し、所
定のパタ−ンの描画を行う。次に、図2工程Bに示すよ
うに、感光性樹脂5を現像し、遮光層2をCl(塩素)を
用いたドライエッチングによりパタ−ニングして所定の
遮光パタ−ンを形成し、続いて、感光性樹脂5を剥離
し、洗浄を行った後、形成した遮光パタ−ンの検査を行
い、その欠陥の修正を行う。
【0035】次に、図2工程Cに示すように、Al2O3(10
0オングストロ−ム)をエッチングストッパ−層3として
マスク全面に成膜する。その後、図2工程Dに示すよう
に、SOG(3900オングストロ−ム)をスピン・コ−トして
位相シフタ−層4を形成する。そして、再び感光性樹脂
5aを塗布し、シフタ−パタ−ンの描画を行う。
【0036】次に、図2工程Eに示すように、感光性樹
脂5aを現像し、位相シフタ−層4をCHF3を用いたドラ
イエッチングによりパタ−ニングする。そして、最後に
感光性樹脂5aを剥離し、洗浄及び欠陥検査を行い、前
記図1に示した位相シフトマスクを作製する。
【0037】上記欠陥検査により位相シフタ−に欠陥が
発見された場合、位相シフタ−層4及びエッチングスト
ッパ−層3を除去し、前記図1工程Cにおけるエッチン
グストッパ−層3の成膜から製造をやり直すことができ
る。
【0038】ここに示した方法では、位相シフタ−層4
はフッ酸により除去でき(SOGと合成石英は、フッ酸によ
り100以上の選択比でエッチングできるので、透明基板
1の保護膜は特に必要ない)、一方、エッチングストッ
パ−層3(Al2O3)は、アルカリ水溶液等で容易に除去で
きる。
【0039】一般に、エッチングストッパ−層3の膜厚
は、透過率を確保するために極薄く設定されているの
で、複数回の位相シフタ−層4のエッチングには耐えら
れなかった。そのため、従来の位相シフトマスクにおい
ては、このようにマスク全面の位相シフタ−層4を一旦
除去し、製造をやり直すことが不可能であった。
【0040】これに対して、本発明においては、遮光層
2の上にエッチングストッパ−層3が形成されているの
で、容易にエッチングストッパ−層3が除去でき、位相
シフタ−層4に欠陥が生じてしまった場合にも、位相シ
フタ−層4の形成をやり直すことが可能となっている。
【0041】図3は、他の位相シフトマスクの製造方法
を示す工程A〜Gよりなる工程順断面図である。本実施
例2では、図3工程Aに示すように、透明基板1上にSn
O2(100オングストロ−ム)をエッチングストッパ−層3
aとして成膜し、その上にクロム(700オングストロ−
ム)及び酸化クロム(300オングストロ−ム)を遮光層2と
して成膜したマスクブランク上に感光性樹脂5を塗布
し、遮光パタ−ンの描画を行う。
【0042】次に、図3工程Bに示すように、感光性樹
脂5を現像後、遮光層2をエッチングし遮光パタ−ンを
形成する。そして、感光性樹脂5を剥離し、遮光層2の
検査を行う。ここで、遮光層2に欠陥が発見されたもの
とする。まず黒欠陥の場合、レ−ザ−光線により不要な
部分の遮光膜2を飛ばすことにより修正する。
【0043】ところで、上記の位相シフトマスクにおい
ては、遮光層2の下にエッチングトストッパ−層3aが
存在するため、エッチングトストッパ−層3aも遮光膜
2と一緒にレ−ザ−により除去されてしまう。また、白
欠陥の修正は、その欠陥部分にイオンビ−ムにより炭素
を堆積させ遮光領域を形成する。この際にエッチングス
トッパ−層3aがイオンビ−ムによりダメ−ジを受け
る。
【0044】そのため、本方法においては、図3工程C
に示すように、遮光層2の修正によりダメ−ジを受けた
エッチングストッパ−層3aを一旦剥離する。
【0045】次に、図3工程Dに示すように、再びエッ
チングストッパ−層3bを成膜し、続いて、図3工程E
に示すように、位相シフタ−層4を成膜し、感光性樹脂
5aを塗布し、シフタ−パタ−ンの描画を行う。その
後、図3工程Fに示すように、感光性樹脂5aを現像し
た後、位相シフタ−層4をエッチングする。そして、感
光性樹脂5aを剥離し、図3工程Gに示す位相シフトマ
スクを製造する。
【0046】この方法においては、透明基板上にエッチ
ングストッパ−層と遮光膜が順次成膜された従来の位相
シフトマスク用ブランク(前記図5工程Aにおける“透
明基板1、エッチングストッパ−層3及び遮光層2より
なるマスクブランク”参照)を用いることができるとい
う利点がある。
【0047】図4は、本発明の位相シフトマスクの修正
方法に係る実施例を説明するための図であって、修正工
程順“(B)〜(G)”に示す断面図である。本実施例で
は、従来の透明基板上にエッチングストッパ−層と遮光
膜が順次成膜されたマスクブランク(前記図5参照)を用
いて製造された位相シフトマスクのシフタ−の欠陥の修
正方法について、上記図4を参照して説明する。
【0048】ここで、図4(A)に示す透明基板1上にエ
ッチングストッパ−層3a、遮光層2による所定の遮光
パタ−ン及び位相シフタ−層4がこの順序で形成された
構造からなる位相シフトマスクについて、この位相シフ
トマスクの使用中に、不慮の物理的打撃により位相シフ
タ−層4に同図(A)に示したような欠陥6が発生したと
する。この場合、まず図4(B)に示すように、マスク全
面の位相シフタ−層4を一旦除去する。
【0049】次に、図4(C)に示すように、遮光層2に
覆われていない部分のエッチングストッパ−層3aを除
去し、続いて、図4(D)に示すように、マスク全面にエ
ッチングストッパ−層3bを成膜する。次に、図4(E)
に示すように、位相シフタ−層4を成膜し、感光性樹脂
5を塗布し、シフタ−パタ−ンを描画する。
【0050】次に、図4(F)に示すように、感光性樹脂
5を現像後、位相シフタ−層4をエッチングする。そし
て、この感光性樹脂5を剥離して、図4(G)に示す欠陥
の修正された位相シフトマスクを得ることができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の位相シフ
タ−の欠陥修正方法は、欠陥のある位相シフタ−を除去
した後、エッチングストッパ−層も除去する。そして、
エッチングストッパ−層を再び成膜することにより、そ
の上に新たに位相シフタ−を形成し直すことができると
いう効果が生じる。従って、本発明の修正方法によれ
ば、欠陥の数が多い場合及びマスク全面で異常が生じて
いる場合にも修正することができる効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】位相シフトマスクを示す断面図。
【図2】図1の位相シフトマスクの製造方法を示す工程
A〜Eよりなる工程順断面図。
【図3】位相シフトマスクの製造方法を示す工程A〜G
よりなる工程順断面図。
【図4】本発明の位相シフトマスクの修正方法に係る一
実施例を説明するための図であって、(A)は、欠陥のあ
る位相シフタ−層を有する位相シフトマスクの断面図で
あり、(B)〜(G)は、これを修正する工程順断面図。
【図5】従来の位相シフトマスク(シフタ−上置き型)の
製造方法を示す工程A〜Eよりなる工程順断面図。
【図6】従来の位相シフトマスク(シフタ−下置き型)の
製造方法を示す工程A〜Eよりなる工程順断面図。
【符号の説明】
1 透明基板 2 遮光層 3,3a,3b エッチングストッパ−層 4 位相シフタ−層 5,5a 感光性樹脂 6 欠陥

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相シフタ−層の下にエッチングストッ
    パ−層を有する位相シフトマスクの修正方法において、
    位相シフタ−層を除去し、エッチングストッパ−層を除
    去した後、再びエッチングストッパ−層を成膜し、前記
    エッチングストッパ−層上に再び位相シフタ−層を形成
    する工程を有することを特徴とする位相シフトマスクの
    修正方法。
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