JP2616104B2 - 冷凍機の往復動圧縮機用防振装置 - Google Patents

冷凍機の往復動圧縮機用防振装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は冷凍機の往復動圧縮機用の防振装置に関す
る。
〔従来の技術〕
第3図は往復動式圧縮機を備えた、例えば、分離型ス
ターリングサイクル式冷凍機の断面図で、この往復動圧
縮機には公知の防振装置が設けられた場合を示してしい
る。10は作動媒体の膨張器,11は作動媒体の圧縮機であ
り、この間が接続管9によって連通して結合されてい
る。圧縮機11には公知の防振装置13が設けられるととも
に、弾性のある支持部材12により支持されている。
先ず、冷凍機の動作について説明する。7は圧縮シリ
ンダ、1は圧縮シリンダ内を往復動自在な圧縮ピスト
ン、101は膨張シリンダ、103は膨張シリンダ内を往復動
自在なディスプレーサである。膨張シリンダ101の一端
部は密閉され膨張空間105を形成している。ディスプレ
ーサ103の内部には、例えば、ステンレス鋼製の金網で
作られた蓄冷器102が設けられており、ディスプレーサ1
03の一端は膨張空間105に他端は接続管9にそれぞれ開
口している。このディスプレーサ103はばね104によって
膨張器の本体に連接されている。膨張シリンダ103と圧
縮シリンダ7とは接続管9を介して連通され、これらの
中に作動媒体、例えばヘリウムあるいはアルゴンなどが
封入される。
圧縮ピストン1はその一端に(第3図で左側の端に)
ソレノイドコイル5が取り付けられ、そのリード線51は
気密貫通端子52を通して電源に接続される。このソレノ
イドコイル5は環状間隙14内で圧縮ピストン1の軸方向
に往復動できる。この環状間隙14内には半径方向の磁界
が存在し、この磁界は、両端面に磁極をもつ筒形永久磁
石2,その一端面(第3図で右側の端面)に結合される継
鉄4(この継鉄4は圧縮機のフレームを兼ねている),
他端面に結合される継鉄3からなる磁気回路により形成
される。すなわち、ソレノイドコイル5,永久磁石2,継鉄
3,継鉄4によってリニアモータ式駆動装置15が構成さ
れ、気密貫通端子52に周波数f0の交流電源を接続する
と、圧縮ピストン1はソレノイドコイル5に流れる電流
と間隙14の磁界との間の電磁力により周波数f0で往復動
する。
圧縮ピストンの往復動によって、作動媒体は圧縮空間
8から接続管9を通り、蓄冷器102を通って膨張空間105
に流れる。蓄冷器13を通過するとき、その流体抵抗によ
って生じた力によって、ディスプレーサ103は駆動さ
れ、膨張シリンダ101内を往復動する。蓄冷器102を含む
ディスプレーサ103の質量,蓄冷器102の流体抵抗および
ばね104によって振動系が構成されており、圧縮ピスト
ン1の往復動周期を適当に選定することにより、ディス
プレーサ103と圧縮ピストン1とは相互に異なった位相
で周期的に往復駆動される。ディスプレーサ103と圧縮
ピストン1とが相互に異なった位相で同期的に往復動す
るとき、作動媒体は交互に圧縮と膨張を繰り返し、これ
によって膨張シリンダ101の膨張空間105に低温を発生す
る。これら一連の冷却作用については論文「フリーディ
スプレーサ冷凍」(低温工学の発展、14巻、1968年、36
1〜369頁)の中に見出すことができる。
次に、往復動圧縮機用防振装置について説明する。こ
の種の往復動圧縮機では圧縮ピストンが直線的に往復駆
動されることから運転に伴って脈動的な振動が発生し、
これがもとで騒音の発生、機械寿命の低下を来たす問題
がある。この振動を防止するため、従来は防振装置13を
設けるとともに、弾性のある支持部材12より支持するよ
うにしている。防振装置13は防振体131を圧縮ピストン
1と同軸上を往復動自在なようにその軸131Aおよび131B
を軸受133Aおよび133Bで支持するとともに、ばね132に
より、圧縮機の本体に連接する。弾性のある支持部材12
は圧縮機のほぼ重心部に取り付けるようにする。
この構成を模式図で表わしたのが第4図である。mは
圧縮機の質量(正確には防振体の質量を除く防振装置を
含む圧縮機の質量),mdは防振体の質量131,kは支持部材
12の駆動ピストン軸方向に対するばね常数(以下支持部
材のばね常数と称する),kdはばね132のばね常数,cは防
振体の往復動に対する粘性抵抗である。Posinwtは圧縮
ピストン1の往復動により、圧縮機本体に加わる力であ
る。x1は圧縮機の変位,x2は防振体131の変位を示す。
ここで、圧縮機の変位x1,すなわち振動は次式で表わ
される。
x1=A1/k・Posin(wt−δ) ……(1) 但し ω=(k/m)1/2 ω=(kd/m)1/2 cc=2mdω R=md/m ν=ωd λ=ω/ω ζ=c/cc となる。
第5図は、(1)式をある条件で、例えば、R=1/2
0,ν=1,ζ=0の条件の特性計算結果でλ=1において
A1は零に近くなり、従ってx1は零に近くなる。このよう
に、圧縮機の質量mが決ったとき、支持部材12に対する
ばね常数k,防振体の質量md,ばね132のばね常数kdを適切
に選ぶことにより圧縮機の振動を微小に押えることがで
きる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前述の防振装置においては次のような
問題点がある。すなわち、防振装置は圧縮機の質量m,支
持部材のばね常数k,防振体の質量md,ばね常数kdの関係
を適切に選ぶことにより防振効果が得られるが、この中
に支持部材のばね常数kが入っている。このため、この
圧縮機の取り付けに大きく制約を受けてしまう。例え
ば、圧縮機で発生した熱を支持部材12を介して取付本体
へ熱伝導により伝達して冷却する場合、伝熱面積を確保
する面から支持部材12の構造を定めるとそのばね常数k
が適正値に合致しなくなる場合が多い。このことは、こ
の種の冷凍機が衛星搭載の赤外線センサ用に使用される
ことが多く、このため真空空間におかれ、冷却は支持部
材からの伝熱によらざるを得ないため、重大な問題とな
る。
本発明の問題は前述の問題点を解決して、支持部材の
ばね常数が防振特性に関連しない、すなわち、冷却特性
に影響を与えない汎用性のある冷凍機の往復動圧縮機用
防振装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前述の課題を解決するために、本発明においては、胴
内の一端部に作動媒体の圧縮空間を形成した圧縮シリン
ダと、このシリンダに対し前記圧縮空間を挟んで配置さ
れた圧縮ピストンと、この圧縮ピストンを周期的に往復
駆動するリニアモータ式駆動機構とを備え、前記圧縮空
間が作動媒体の膨張器に接続管により連通して結合され
る冷凍機の往復動圧縮機において、前記圧縮ピストンと
同軸上に軸方向に往復動自在に支持された防振体と、こ
の防振体を往復駆動するリニアモータ式駆動機構と、こ
の駆動機構に駆動電力を供給するパワー増幅器と、前記
圧縮ピストンに結合されその位置を検出する圧縮ピスト
ン位置検出器と、前記防振体に結合されその位置を検出
する防振体位置検出器とからなり、圧縮ピストン位置検
出器の信号出力の大きさと防振体位置検出器の信号出力
の大きさの比を圧縮ピストンの可動部質量と防振体の可
動部質量の逆比と等しくなるように設定し、かつ、これ
らの信号出力の間の位相差を180゜になるように設定
し、これら設定された圧縮ピストン位置検出器の信号出
力の大きさと防振体位置検出器の信号出力の大きさを比
較し、この両者の差が0になるようパワー増幅器を介し
て防振体用のリニアモータ式駆動機構を往復駆動し、前
記圧縮ピストンと前記防振体とを互いに対向して往復動
させ、それらの可動部質量の動きで生じる起振力を互に
打ち消し合うようにする。あるいは、前記圧縮ピストン
と同軸上に軸方向に往復動自在に支持されその一端がば
ねによって圧縮機の本体に連接された防振体と、この防
振体を往復駆動するリニアモータ式駆動機構と、この駆
動機構に駆動電力を供給するパワー増幅器と、前記圧縮
ピストンに結合されその位置を検出する圧縮ピストン位
置検出器とからなり、前記防振体の可動部質量と前記ば
ねによって構成される振動系の共振周波数を前記圧縮ピ
ストンの往復動周波数と等しくし、前記圧縮ピストン位
置検出器の信号出力の位相を90゜遅らせるとともに、圧
縮ピストンの往復動振幅と防振体の往復動振幅との比が
圧縮ピストンの可動部質量と防振体の可動部質量との逆
比になるよう、防振体の往復動振幅を前記パワー増幅器
の増幅率設定により定め、前記圧縮ピストンと前記防振
体とを互いに対向して往復動させ、それらの可動部質量
の動きで生じる起振力を互に打ち消すようにする。
〔作用〕
本発明の往復動圧縮機用防振装置は、圧縮ピストンと
同軸上に軸方向に往復動自在に支持された防振体とこの
防振体を往復駆動するリニアモータ式駆動機構を備え、
圧縮ピストンと防振体の往復動が同期的に互に180゜の
位相差を有し、かつ、それらの振幅の比を圧縮ピストン
の可動部質量と防振体の可動部質量の逆比となるように
制御したので、圧縮ピストンと防振体の可動部質量によ
る起振力はほぼ等しく、その方向は逆になり互に打ち消
し合うよう作用する。
あるいは、圧縮ピストンと同軸上に軸方向に往復動自
在に支持され、その一端がばねで往復動圧縮機の本体に
連接された防振体とこの防振体を往復駆動するリニアモ
ータ式駆動機構を備え、前記防振体とばねで構成される
振動系の共振周波数を、前記圧縮ピストンの往復動周波
数と等しくし、圧縮ピストンと防振体の往復動が互に18
0゜の位相差を有し、かつ、それらの振幅を圧縮ピスト
ンの可動部質量と防振体の可動部質量の逆比になるよう
に制御したので、圧縮ピストンと防振体の起振力はほぼ
等しく、その方向は逆になり互に打ち消し合うよう作用
する。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例の防振装置を備えた冷凍機
の往復動圧縮機20を示し、圧縮ピストン1はその一端
(第1図で左側の端)にソレノイドコイル5が取り付け
られ、そのリード線51は気密貫通端子52を通して電源に
接続される。このソレノイドコイル5は環状間隙14内で
圧縮ピストン1の軸方向に往復動できる。この環状間隙
14内には半径方向の磁界が存在し、この磁界は、両端面
に磁極をもつ筒形永久磁石2,その一端面(第1図で右側
の端面)に結合される継鉄4(この継鉄4は圧縮機のフ
レームを兼ねている),その他端面に結合される継鉄3
からなる磁気回路により形成される。すなわち、ソレノ
イドコイル5,永久磁石2,継鉄3,継鉄4によってリニアモ
ータ式駆動装置15が構成され、気密貫通端子52に周波数
f0の交流電源を接続すると、圧縮ピストン1はソレノイ
ドコイル5に流れる電流と間隙14の磁界との間の電磁力
により周波数f0で往復動する。圧縮ピストンの往復動に
よって作動媒体は圧縮空間8から接続管9により連通し
て結合された図示しない膨張器に送られ、低温を発生す
る。
30は防振装置で、前記圧縮ピストン1と同軸上に往復
動自在に支持された防振体とこの防振体を往復駆動する
リニアモータ式駆動機構315と、この駆動機構に駆動電
力を供給するパワー増幅器45と、前記圧縮ピストン1の
一端(第1図で左側の端)に結合され、その位置を検出
する圧縮ピストン位置検出器201と、前記防振体301の一
端(第1図で右側の端)に結合され、その位置を検出す
る防振体位置検出器309と、前記圧縮ピストン位置検出
器201に接続され、その信号出力40の位相ならびに出力
の大きさを変換する設定器41とからなっている。防振体
を往復駆動するリニアモータ式駆動機構315は、圧縮シ
リンダを往復駆動するリニアモータ式駆動機構と同様
で、ソレノイドコイル305,永久磁石302,継鉄303,継鉄30
4によって構成されている。圧縮ピストン位置検出器201
および防振体位置検出器309の位置検出部は、例えば、
被検出体の圧縮ピストンあるいは防振体に結合されたコ
アー201Aあるいは309Aと本体のフレームに固定されたコ
イル201Bあるいは309Bで構成される差動トランスであ
る。
気密貫通端子52に周波数f0の交流電源に接続すると、
圧縮ピストン1は周波数f0で往復動するが、このピスト
ン1の位置、すなわち、このピストンの動きを圧縮ピス
トン位置検出器201で検出し、その信号出力40を設定器4
1に与える。設定器41は、信号出力の位相を180゜変換す
るとともに、その出力の大きさが〔防振体を含む可動部
分の質量(以下、防振体の可動部質量と称する)/駆動
ピストンを含む可動部分の質量(以下、駆動ピストンの
可動部質量と称する)〕の比を掛けた値になるよう増幅
率を設定し、出力41Aを出力する。一方、防振体位置検
出器309で防振体301の位置、すなわち、この防振体の動
きを検出し、その信号出力42を出力する。設定器の出力
41Aの大きさと防振体位置検出器309の信号出力42とを比
較し、その差出力44をパワー増幅器45に加える。パワー
増幅器45は、その差出力44が常に0になるようリニアモ
ータ式駆動ソレノイド315を往復駆動する。このように
すると圧縮ピストン1と防振体301の往復動は同期的で
互いに180゜の位相差を有し、かつ、それらの振幅の比
は圧縮ピストンの可動部質量と防振体の可動部質量との
逆比例となり、従って、圧縮ピストン1と防振体301の
可動部質量による起振力はほぼ等しく、その方向は逆に
なり互いに打ち消し合うようになる。なお、圧縮ピスト
ンの可動部質量と防振体の可動部質量とが等しい場合に
は、設定器41も取り除き、圧縮ピストン位置検出器の信
号出力40の極性を反転して接続することで実施が可能で
ある。
次に、同じ第1図によって本発明の異なる実施例につ
いて説明する。本実施例では、設定器41で信号出力40の
位相を90゜遅らせるとともに、例えば、パワー増幅器45
を調整して防振体位置検出器309の信号出力42の位相を
設定器41の出力41Aに対して90゜遅らせるようにする。
またこの設定器41の増幅率を、その出力41Aの大きさが
信号出力40(すなわち設定器41の入力)に〔防振体の可
動部質量/駆動ピストン可動部質量〕を掛けた値になる
よう設定する。設定器41としては、積分回路(RC積分
器)を用いると好適である。
このように構成することにより、パワー増幅器45の出
力45Aの電圧(リニアモータ式駆動装置315の印加電圧)
とリニアモータ式駆動装置315の逆起電圧との位相差が1
80゜になり、このためリニアモータ式駆動装置の入力VA
を小さくすることができ、リニアモータ式駆動装置は小
形化され、かつ、効率よく運転することができる。
第2図は本発明の更に異なる実施例を示す。本実施例
においては、防振体308はばね60で往復動圧縮機の本体
に連接され、防振体308の可動部質量とばね60で振動系
を形成している。この振動系の共振周波数は冷凍機の運
転周波数、すなわち、圧縮ピストン1の往復動周波数に
一致するよう、防振体の可動部質量あるいはばね60のば
ね常数を定める。圧縮ピストン位置検出器201の信号出
力40は設定器41に与えられ、その出力41Aはパワー増幅
器45に与えられ、パワー増幅器45の出力45Aはリニアモ
ータ式駆動装置315を往復駆動する。ここで、設定器41
により信号出力40の位相を90゜遅らせるとともに、圧縮
ピストンの往復動振幅と防振体の往復動振幅との比が圧
縮ピストンの可動部質量と防振体の可動部質量との逆比
となるよう、防振体の往復動振幅をパワー増幅器45を調
整して定める。これにより、圧縮ピストンと防振体とは
互いに対向して往復動し、それらの可動部質量の動きで
生じる起振力が互いに打ち消し合うようになる。なお、
パワー増幅器45の調整は、この往復動圧縮機を実際に運
転してその振動が最小になるように定めればよく、極め
て実際的である。
前述したように、防振体301は共振状態であるので、
防振体301の変位はパワー増幅器45の出力45〔リニアモ
ータ式駆動装置315の印加電圧)に対して位相が90゜遅
れた状態となる。従って、圧縮ピストン1と防振体301
との位相差は180゜となり対向して動作し、それらの可
動部質量の動きによって生じる起振力は互いに打ち消し
合い、防振が達成される。この実施例では防振体301の
往復動はばね60との間の共振によって行われ、リニアモ
ータ式駆動装置からはその運動にともなう、所謂、摩擦
抵抗分を供給すればよく消費電力の非常に少ない防振装
置が得られる。
なお、前記の説明は冷凍機の往復動圧縮機について行
ったが、ディスプレーサが往復動する膨張器について
も、同様な方法で防振を行うことができる。また、冷凍
機以外の往復動装置についても同様な方法で防振できる
ことは勿論である。
〔発明の効果〕
本発明の往復動圧縮機用防振装置においては、圧縮ピ
ストンと同軸上に軸方向に往復動自在に支持された防振
体とこの防振体を往復駆動するリニアモータ式駆動機構
を備え、圧縮ピストンと防振体の往復動が過大にその可
動部質量の動きによって生じる起振力を打ち消し合うよ
う往復駆動したので、従来のように往復動圧縮機の支持
部材のばね常数に影響されることなく圧縮機自体で防振
が達成される。これによって、取り付け方法に対して裕
度の高い汎用性のある冷凍機の往復動圧縮機用防振装置
が得られる。このことは、特に、この冷凍機が衛星搭載
の赤外線センサ用に使用される場合は、周囲は真空空間
であり、冷却は支持部材からの伝熱によらざるを得ない
ので、その効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による防振装置が備えられた
往復動圧縮機の断面図、第2図は本発明の異なる実施例
による防振装置が備えられた往復動圧縮機の断面図、第
3図は往復動圧縮機に公知の防振装置を備えた冷凍機の
断面図、第4図は第3図の公知の防振装置の動作を説明
するための振動系の模式図、第5図は第4図の振動系の
模式図における振動特性の一例を示す特性図である。 1:圧縮ピストン、7:圧縮シリンダ、8:圧縮空間(作動媒
体の)、9:接続管、15,315:リニアモータ式駆動装置、2
0:往復動圧縮機、30:防振装置、40:信号出力(圧縮ピス
トン位置検出器201の)、42:信号出力(防振体位置検出
器309の)、45:パワー増幅器、201:圧縮ピストン位置検
出器、309:防振体位置検出器、301:防振体、60:ばね。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】胴内の一端部に作動媒体の圧縮空間を形成
    した圧縮シリンダと、このシリンダに対し前記圧縮空間
    を挟んで配置された圧縮ピストンと、この圧縮ピストン
    を周期的に往復駆動するリニアモータ式駆動機構とを備
    え、前記圧縮空間が作動媒体の膨張器に接続管により連
    通して結合される冷凍機の往復動圧縮機において、 前記圧縮ピストンと同軸上に軸方向に往復動自在に支持
    された防振体と、この防振体を往復駆動するリニアモー
    タ式駆動機構と、この駆動機構に駆動電力を供給するパ
    ワー増幅器と、前記圧縮ピストンに結合されその位置を
    検出する圧縮ピストン位置検出器と、前記防振体に結合
    されその位置を検出する防振体位置検出器とからなり、
    圧縮ピストン位置検出器の信号出力の大きさと防振体位
    置検出器の信号出力の大きさの比を圧縮ピストンの可動
    部質量と防振体の可動部質量の逆比と等しくなるよう設
    定し、かつ、これらの信号出力の間の位相差を180゜に
    なるように設定し、これら設定された圧縮ピストン位置
    検出器の信号出力の大きさと防振体位置検出器の信号出
    力の大きさを比較し、この両者の差が0になるようパワ
    ー増幅器を介して防振体用のリニアモータ式駆動機構を
    往復駆動し、前記圧縮ピストンと前記防振体とを互いに
    対向して往復動させ、それらの可動部質量の動きで生じ
    る起振力を互いに打ち消し合うようにしたことを特徴と
    する冷凍機の往復動圧縮機用防振装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の冷凍機の往復動圧縮機用防
    振装置において、 圧縮ピストン位置検出器の出力の位相を90゜遅らせ、こ
    の出力の位相に対し防振体位置検出器の出力の位相を90
    ゜遅らせ、これらの信号出力間の位相差を180゜になる
    よう設定したことを特徴とする冷凍機の往復動圧縮機用
    防振装置。
  3. 【請求項3】胴内の一端部に作動媒体の圧縮空間を形成
    した圧縮シリンダと、このシリンダに対し前記圧縮空間
    を挟んで配置された圧縮ピストンと、この圧縮ピストン
    を周期的に往復駆動するリニアモータ式駆動機構とを備
    え、前記圧縮空間が作動媒体の膨張器に接続管により連
    通して結合される冷凍機の往復動圧縮機において、 前記圧縮ピストンと同軸上に軸方向に往復動自在に支持
    されその一端がばねによって圧縮機の本体に連接された
    防振体と、この防振体を往復駆動するリニアモータ式駆
    動機構と、この駆動機構に駆動電力を供給するパワー増
    幅器と、前記圧縮ピストンに結合されその位置を検出す
    る圧縮ピストン位置検出器とからなり、前記防振体の可
    動部質量と前記ばねによって構成される振動系の共振周
    波数を前記圧縮ピストンの往復動周波数と等しくし、前
    記圧縮ピストン位置検出器の信号出力の位相を90゜遅ら
    せるとともに、圧縮ピストンの往復動振幅と防振体の往
    復動振幅との比が圧縮ピストンの可動部質量と防振体の
    可動部質量との逆比になるよう、防振体の往復動振幅を
    前記パワー増幅器の調整により定め、前記圧縮ピストン
    と前記防振体とを互いに対向して往復動させ、それらの
    可動部質量の動きで生じる起振力を互いに打ち消し合う
    ようにしたことを特徴とする冷凍機の往復動圧縮機用防
    振装置。
JP4981190A 1990-03-01 1990-03-01 冷凍機の往復動圧縮機用防振装置 Expired - Fee Related JP2616104B2 (ja)

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