JP2615586B2 - 自動焦点調節装置のレンズ駆動制御方法 - Google Patents

自動焦点調節装置のレンズ駆動制御方法

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JP2615586B2
JP2615586B2 JP62032634A JP3263487A JP2615586B2 JP 2615586 B2 JP2615586 B2 JP 2615586B2 JP 62032634 A JP62032634 A JP 62032634A JP 3263487 A JP3263487 A JP 3263487A JP 2615586 B2 JP2615586 B2 JP 2615586B2
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省三 山野
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動焦点調節装置の検出信号に基づいて合
焦状態に撮影レンズを駆動させる駆動モータの制御方法
に関する。
〔従来の技術〕
レンズ交換可能なオートフォーカスシステムは種々提
案されているが、その中でも、一般に実施されている構
成例を第3図に示す。第3図に於いて、蓄積型受光セン
サは、少なくとも一対のイメージセンサであり、その各
々の出力は被写体像の焦点面でのズレ量を演算する像ズ
レ演算回路に入力される。センサ各々の出力の相互の像
のズレ量が、図示しない光学系により、定まった値によ
って、現在のレンズ位置が合焦よりどれだけズレている
か示すものであり、像ズレ演算回路は、撮影レンズのレ
ンズ位置が合焦よりどれだけズレているかを示すズレ
量、ズレ方向すなわちデフォーカス量Dを出力する。こ
のデフォーカス量Dに基づいて、レンズを所定量くり出
し合焦点まで駆動するが、くり出し量の検出にはモータ
駆動量に対応してパルスを発生するエンコーダが用いら
れるのが一般であり、この所望駆動量はエンコーダのパ
ルス数をNとすれば次の関係により求められる。
N=C×L×γ×K×D ………(イ) ここで G:エンコーダ〜合焦光学系までのギア比 L:合焦光学系の単位移動量当りの回転量(rev/mm) γ:合焦光学系移動量/像面移動量(mm/mm) K:エンコーダ軸1回転当りのエンコーダパルス数(1/re
v) D:デフォーカス量(mm) である。G、L、γ、Kは、系の固有の値であり、駆動
データ発生回路に電気的に相当する値で格納される、上
式の演算は、駆動データ発生回路の出力に基づき、デフ
ォーカスパルス変換演算回路により、撮影レンズの合焦
までの目標の移動量をパルス数として求めることができ
る。このパルス数を駆動量モニタであるエンコーダの出
力と比較回路で比較し、目標の駆動量だけ駆動したら、
駆動制御回路を介して駆動回路でモータを停止させ、合
焦動作を終える。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このようなシステムに於いて、倍率βのリアコンバー
タを挿入した場合式(イ)は式(ロ)のようにN=G×
L×γ×K×l/β×Dとなりその像面移動量はエンコ
ーダパルス1発当り、挿入しない場合と比べてβ倍に
なる。β>1の場合、このことはエンコーダパルス当り
の像面移動量の分解能が悪くなることであるが、この点
以外にも、レンズを駆動しながら蓄積動作を行ない合焦
位置を捜すいわゆるスキャン動作に入った場合や、オー
バラップサーボ動作時には、モータの駆動速度に対する
像面の移動速度が大きくなっている為、蓄積型センサで
は、捕そくできず焦点位置を通りすぎてしまうという欠
点があった。
〔問題点を解決する為の手段〕
本発明ではこの点に鑑みて、像面移動速度に関する検
出回路と像面移動速度に関する量が、所定量以上か否か
を判別する回路とを持ち、所定量以上の時にはモータの
駆動速度を制限して、像面移動速度が必要以上に速くな
らないようにした。
〔実施例〕
以下図面を参照してこの発明の実施例を説明する。
第1図に於いて、一対のイメージセンサーである焦点
検出用センサ(1)の光電出力は像ズレ量演算回路
(2)に入力され、像ズレ量演算回路により演算された
デフォーカス量(像面ズレ量及びズレ方向)出力はデフ
ォーカスパルス変換演算回路(3)に入力される一方、
駆動データ発生回路(4)より、前述のG、L、γ、K
に相当するデータ発生回路(4)の出力もデフォーカス
パルス変換演算回路(3)に入力される。デフォーカス
パルス変換演算回路(3)によりデフォーカス量がパル
ス数に変換されて、その目標パルス数の出力は比較回路
(5)に入力される。比較回路(5)の他の入力には、
エンコーダ(9)からエンコーダパルス(撮影レンズの
実際の繰出し量に対応するモニタパルス数)が入力され
る。比較回路(5)は、目標パルス数とエンコーダパル
ス数とを比較して、その比較出力が駆動制御回路(6)
へ入力される。駆動制御回路(6)の出力は駆動回路
(7)を介してモータ(8)へつながれている。モータ
の出力にはその駆動量を検出する為のパルス発生用エン
コーダ(9)が取付けられていて、かつその出力は機械
的伝達手段により、合焦光学系を移動できるように構成
されている。又、駆動データ発生回路(4)の出力は、
像面移動速度検出回路(10)に入力され、パルス発生用
エンコーダ(9)の出力もまた像面移動速度検出回路
(10)に入力されている。像面移動速度検出回路(10)
の出力は、判別回路(11)に入力され、判別回路(11)
の出力は駆動制御回路(6)へ入力される。そしてこれ
らの一連の動作は中央制御回路(12)によってその動作
がつかさどられる。このように構成された実施例の動作
を第4図のフローチャートをもとに、説明する。
中央制御回路(12)から、蓄積型センサ(1)に蓄積
開始指令が出され、焦点検出動作のスタートがなされる
(#1)。所定時間経過後センサ出力は読み出され(#
2)、像ズレ量演算がなされる(#3)。像ズレ量演算
回路(2)で、合焦位置検出ができると、即ちデフォー
カス量Dが求められると、駆動データ発生回路(4)の
出力(G、L、γ、K、β)を用いて、モータ目標回転
数(エンコーダパルス数)Nを求める(#4)。モータ
目標回転数Nが求まると、モータ駆動スタート(#5)
させ、モータ駆動量NPと目標量Nを比較し(#6)、目
標量まで駆動したらモータを止める(#7)。像ズレ量
演算回路(3)で像ズレ量が求まらない場合には、セン
サの蓄積動作を開始させ(#8)、次にモータ駆動を開
始する(#9)。次に、像面移動速度検出回路(10)
は、エンコーダ(9)から所定時間当たりのエンコーダ
パルス数ΔNpを読みとり、又駆動データ発生回路(4)
の出力より、駆動系データを読みとり像面移動速度に対
応するΔD=ΔNp/G・L・γ・K・l/βを算出する
(#11)。求められたΔDと所定量Qとを判別回路(1
1)で比較(#12)、所定量以上だったら、駆動制御回
路(6)へ、駆動速度が減速されるように制御を与える
(#13)。所定量以下なら、そのままの駆動を続ける。
又、他の別の実施例を第2図に示した。この例では、
像面移動速度検出回路への入力を駆動データ発生回路の
みと簡略化した例であり、例えばモータの駆動電圧が安
定化されている。モータの負荷条件が一定しているなど
の場合には、駆動データ発生回路でのデータに基づい
て、像面移動速度を判断するように為してもよい。この
ような場合のフローチャートを第5図に示す。
第5図に於いて(#7)までは前出の実施例と同じな
ので省略する。像ズレ量演算回路(3)で像ズレ量が求
まらない場合には、センサの蓄積動作を開始させ(#
8)次にモータ駆動を開始する(#9)。次に、駆動デ
ータ発生回路(4)の出力より、像面移動速度に関した
量、 を算出する。(#10)この算出された と所定量Qとを比較し(#11)、所定量以上だったら、
駆動制御回路(6)へ、駆動速度が減速されるように制
御を与える(#12)。所定量以下だったらそのまま駆動
を続ける。ここで、第4図の実施例では、 を、第5図の実施例では を所定量との比較としたが、固定の値ならば所定量をそ
の分始めから、補正を為した形式としてもよい。又、本
発明の実施例はリアコンバータを挿入した場合を例にと
ったが、挿入しない場合式(ロ)のβ=1でも例えば可
変焦点レンズで、γが大きく変化する場合にも同様な効
果となる。
〔発明の効果〕
以上の様に本発明によれば、蓄積型焦点検出素子を用
いたレンズ駆動制御に於いて、蓄積中にレンズを駆動す
る場合に、レンズの移動による像面移動速度に関する量
を検出して所定値以上か否かを判別して、所定値以上の
場合には、レンズの駆動速度が必要以上に速くならない
ように減速するような構成としたので従来よりの問題点
であった、合焦点を捕捉できず、通りすぎてしまうこと
がなくなるという多大な効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例である駆動制御回路のブロ
ック図、第2図は他の実施例である駆動制御回路のブロ
ック図を示す。 第3図は従来の従来例の駆動制御回路のブロック図を示
す。 第4図、第5図は第1、第2実施例に対応したフローチ
ャート図である。 (主要部分の符号の説明) 1……イメージセンサー 3……デフォーカスパルス変換回路 4……駆動データ発生回路 5……比較回路 6……駆動制御回路 8……モータ 9……エンコーダ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−182405(JP,A) 特開 昭58−194005(JP,A) 特開 昭58−205135(JP,A) 特開 昭59−26709(JP,A) 特開 昭60−12526(JP,A) 特開 昭57−119310(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対物レンズを介した被写体像を受光する一
    対の光電変換手段と、前記一対の光電変換手段からの光
    電出力により、前記被写体像の相対的なズレを求めて前
    記対物レンズの焦点位置を検出する焦点検出手段と、前
    記焦点検出手段からの出力に基づき前記対物レンズを焦
    点調節する駆動手段とを有し、該駆動手段による前記対
    物レンズの移動中に前記焦点位置の検出を行う自動焦点
    調節装置のレンズ駆動制御方法において、 前記対物レンズの移動中に前記対物レンズの焦点面にお
    ける被写体像面の移動速度に関する値を検出し、 前記像面の移動速度に関する値が基準値より大きいか否
    かを判別し、 前記基準値より大きいと判断された時には前記駆動手段
    による前記対物レンズの移動速度を減速させるように成
    したことを特徴とする自動焦点調節装置のレンズ駆動制
    御方法。
  2. 【請求項2】前記被写体像面の移動速度に関する値は、
    前記自動焦点調節装置の固有値と前記駆動手段による前
    記対物レンズの移動量に関する値とから検出されること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の自動焦点調節
    装置のレンズ駆動制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5926709A (ja) * 1982-08-04 1984-02-13 Minolta Camera Co Ltd 自動焦点調節式カメラのレンズ駆動制御装置

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