JP2615563B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2615563B2 JP61200303A JP20030386A JP2615563B2 JP 2615563 B2 JP2615563 B2 JP 2615563B2 JP 61200303 A JP61200303 A JP 61200303A JP 20030386 A JP20030386 A JP 20030386A JP 2615563 B2 JP2615563 B2 JP 2615563B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気記録再生装置の構造に関する。
〔従来の技術〕
従来の磁気記録再生装置は、第2図に示す様に、スピ
ンドルモータ13のモータスピンドル14にスピンドルハブ
17を直接固着している。このスピンドルハブ17には、デ
ィスクカートリッジ3の内部に構成した、磁気ディスク
1を貼付したディスクハブ2が磁気吸引力で当接される
ように構成されている。
この場合、ディスクハブ2の案内穴62に、モータスピ
ンドル14の係合部(先端部)を嵌合させることにより、
前記磁気ディスクの径方向の案内とする。また、スピン
ドルハブ17には駆動ピン21を設け、この駆動ピン21をデ
ィスクハブ2に嵌合させて前記磁気ディスク1を回転駆
動するように構成されている。この駆動ピン21は、前述
のモータスピンドル14の係合部の外径側に配置されてい
る。
このようにモータスピンドル14とスピンドルハブ17と
を磁気ディスク1に係合させた状態で、図示しないキャ
リッジに搭載されたヘッドをディスクカートリッジ3に
形成されたヘッドウィンドウを介して磁気ディスクの表
面に対向させ、磁気ディスクの記録面に対して記録再生
を行うように構成されている。
キャリッジには、ディスクカートリッジの上方に配置
される上キャリッジと、ディスクカートリッジの下方に
配置される下キャリッジとがディスクカートリッジの側
方において結合された形状に形成されている。上キャリ
ッジの先端部には上磁気ヘッドが搭載され、下キャリッ
ジの先端部には下磁気ヘッドが搭載されている。
キャリッジは、ディスクカートリッジ3を収容するカ
ートリッジホルダの最深部からディスクカートリッジ3
の取出方向へ上記上キャリッジ及び下キャリッジがディ
スクカートリッジ3の上下に伸びるように配置され、搭
載されている上磁気ヘッド及び下磁気ヘッドが磁気ディ
スク1の径方向に移動するように構成されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、従来の磁気記録再生装置では、キャリッジが
カートリッジホルダの最深部に配置され、キャリッジが
ディスクカートリッジ3の挿入・取出方向に移動するこ
とによって上磁気ヘッド及び下磁気ヘッドを磁気ディス
クの径方向に移動させるようにしているため、前記挿入
・取出方向にキャリッジの移動ストロークを確保する必
要があるとともに、キャリッジを駆動する駆動部(モー
タ、ギア、その他の駆動系)を収容する必要があり、デ
ィスクカートリッジ3の挿入・取出方向に、ディスクカ
ートリッジ3の大きさに加えてさらにある程度の容積を
確保しなければならなくなり、装置の小型化が困難であ
るという問題点があった。
そこで本発明はこのような問題点を解決するもので、
その課題は、キャリッジの駆動構造を改良することによ
り、小型化容易な磁気記録再生装置を提供するところに
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の磁気記録再生装置は、磁気ディスクが内蔵さ
れたディスクカートリッジを収納するカートリッジホル
ダと、前記ディスクカートリッジに設けられたヘッドウ
ィンドウを介して前記磁気ディスクと当接することによ
り、前記磁気ディスクに対してデータの書き込み或いは
読み取りを行うヘッドと、前記ヘッドが搭載され、前記
磁気ディスクの径方向に移送可能であり、前記カートリ
ッジホルダに沿って配置されたキャリッジとを具備した
磁気記録再生装置であって、前記キャリッジは、前記磁
気ディスクの第1の面の側に配置された第1キャリッジ
部と前記磁気ディスクの第2の面の側に配置された第2
キャリッジ部とが前記磁気ディスクの外側で結合してな
り、前記第1キャリッジ部と前記第2キャリッジ部の結
合部と前記ヘッドとを結ぶ方向が前記キャリッジの移送
方向と概ね直交するように配置されていることを特徴と
する。
〔作用〕
上記手段によれば、第1キャリッジ部と第2キャリッ
ジ部の結合部とヘッドとを結ぶ方向がキャリッジの移送
方向と概ね直交するように配置されているので、キャリ
ッジの移送動作によって、キャリッジがディスクカート
リッジの外側に大きくはみ出すことがなくなり、シーク
動作に必要なキャリッジの移送ストロークを確保するた
めにディスクカートリッジの外側に大きな空間を設ける
必要がなくなるから、装置の小型化を図ることができ
る。
〔実施例〕
第1図は本発明における磁気記録再生装置の実施例に
おける断面図、第9図はその説明図であり、1は磁気デ
ィスク、2は磁気ディスク1をスピンドルハブ17にマグ
ネット18の磁力で装着するための磁性材料からなるメデ
ィアハブ、3は磁気ディスク1等を収納するディスクカ
ートリッジ、4はスピンドル17に対してメディアハブを
径方向に位置決めするセンターコア、5aは磁気ディスク
1の表面を除塵するライナを押圧するための上クリーニ
ングプレート、5bは上クリーニングプレート5aと磁気デ
ィスク1に対して対向する位置にあり、プレート位置決
め部47に当接する下クリーニングプレート、11はディス
クカートリッジを保持するカートリッジホルダ、12は押
えばね部52に装着され上クリーニングプレートを押圧す
る加圧接点、13はベルト16とモータープーリ15とモータ
ースピンドル14を介してスピンドルハブ17を駆動するス
ピンドルモータ、19はスピンドルハブ17に内装されスピ
ンドル25の軸方向に可動な駆動ピン21を押し上げる弾性
力を与える駆動ピンばね、20は駆動ピンばね19を固定す
るばね押え、23は筐体24に一体または別対で固定された
磁性材料からなり、スピンドルハブに内装されたスラス
トマグネット22を図の下方に引きつけるスラストヨー
ク、26はスピンドルハブ17と嵌合したスピンドル25を回
転自在かつ軸方向に移動自在に支持する軸受、27は筐体
24とねじ山で係合し、スピンドル25の位置を軸方向に調
整する調整ねじ、42は磁気ヘッドを摺動させるスライド
軸、43はスライド軸42を押える加圧ばね、44は加圧ばね
43を固定するばね固定ねじである。
このような構成において、調整ねじ27を回すと調整ね
じ27が上下し、一方スピンドルハブ17と嵌合したスピン
ドル25はスラストマグネット22によって下方に引張られ
て調整ねじ27と当接しているため、スピンドル25は調整
ねじ27に従って上下に動く。その結果、磁気ディスク1
はスピンドルハブ17に装着されているので、例えば、調
整ねじ27を下げた分だけ磁気ディスク1も下がる。
第5図は本発明の磁気記録再生装置に用いる磁気ディ
スク体の構成を示す斜視図であり、1は表面に磁性体を
添付したフイルム状の磁気ディスク、2は磁気ディスク
1を磁気記録再生装置のスピンドルハブ17に磁力で装着
するための磁性体材料からなるメディアハブ、4はセン
ターコア、5aは磁気ディスク1の表面を除塵するライナ
6aを押圧するクリーニングプレートであり、磁気ディス
ク1を挟んで下方にも同様にライナ5b、クリーニングプ
レート6bが設けられている。7は誤消去防止のための誤
消去防止スイツチ、8は磁気ヘッドがアクセスするため
に設けられたヘッドウィンドウを通して露出する磁気デ
ィスク1の表面を保護するためのシヤツター、9aはディ
スクカートリッジ3を磁気記録再生装置に位置決めする
ための案内孔であり、対称位置にもう一つの案内孔9bが
構成されている。10は磁気ディスク1とメディアハブ2
を駆動すると共にセンターコア4をスピンドルコアに押
しつける力を発生させる位置決めホールである。3aは上
ディスクカートリッジ、3bは下ディスクカートリッジで
あり、磁気ディスク1等を挿入した上で一体化されディ
スクカートリッジ3になる。
このような構成において磁気ディスク1が回転してい
る時に、クリーニングプレート5a,5bを押圧する事によ
り磁気ディスク1の表面が除塵されると共に、ディスク
の面振れが抑制される。
第13図は本発明の実施例における磁気ディスク体のセ
ンターコア部を説明する下面図であり、1は磁気ディス
ク、2は磁気ディスク1が貼付され、磁力で一点鎖線で
示したスピンドルハブ17に吸着させるために磁性材料か
らなるメディアハブ、4はスピンドルハブ17の側面を案
内する位置決め面4a,4bを構成するセンターコア、57は
メディアハブ2を位置決めし駆動する位置決めホールで
あり、位置決め面4a,4bの中線58に対して磁気ディスク
の回転中心58aからほぼ90゜の方向に直線部57aを有して
いる。なお、位置決めホール57は直線部57aを有してい
れば良く、それ以外の部分の形状は任意である。
このような構成において、磁気ディスク1が回転する
時には負荷トルクがあるため、直線部57aに駆動力が加
わり、その反力Fを利用して位置決め面4a,4bをスピン
ドルハブ17に押圧している。従って位置決め面4a,4bの
中線と直線部57aが90゜になる点が最も効率よく押圧、
位置決めできる。
第12図は第13図における断面図であり、磁気ディスク
1とメディアハブ2は接着剤や両面接着テープなどの薄
い層59を介して貼着されており、センターコア4はメデ
ィアハブ2にアウトサートや接着等で固着されている。
メディアハブ2は磁性材料からなり、スピンドルハブ17
に磁力で吸引されると共に磁気ディスク1への貼付面が
スピンドルハブ17に当接する高さ基準面2aになつてい
る。
第6図は本発明の磁気記録再生装置の実施例における
メディアハブ部とスピンドルハブ部の断面的な係合状態
を示す断面図、第7図は平面図である。
21はスピンドルハブ17の内部において上下動可能に内
装されメディアハブ2の位置決めホール10の直線部57a
と係合する駆動ピン、19は駆動ピン21を上方に加圧する
駆動ピンばね、20は駆動ピンばね19をスピンドルハブ17
に固定するばね押え、2aはスピンドルハブ17の上面に接
する高さ基準面、60は駆動ピン21とメディアハブ2の接
触によつて高さ基準面2aに生じるかえりによる当接高さ
の変化を防ぐための逃げ部、4はセンターコアであり、
第13図に示す位置決め面4a,4bにスピンドルハブ17がく
さび状に係合する事によつて側方の位置決めをしてい
る。61は磁気ディスク体を装着する時にスピンドルハブ
17とセンターコア4を係合しやすくする為に設けたカツ
ト部である。なお、逃げ部60やカツト部61の大きさは本
実施例に示すものに限定されるものではなく、ある部分
のみに構成しても良い。
このような構成において駆動ピン21は、一点鎖線で示
す様に磁気ディスク1の装着時に高さ基準面2aに押圧さ
れて駆動ピンばね19の弾性変形により、スピンドル17の
内部に収納される。そして、位置決めホール57に係合す
るまで高さ基準面2aを滑走し、係合すると弾性力で駆動
ピン21が上昇してもとの位置に複帰し、断面的な係合が
完了する。
この時、メディアハブ2から上に突出する駆動ピン21
の先端は径が細いためわずかであり、クリアランスが少
なくてすむので薄型化が容易である。また、駆動ピンば
ね19の押し上げ力はスピンドルハブ17との摩擦力と重量
により3g以上必要であり、不足すると滑走速度に対して
充分な上昇速度が得られず、上昇する前に再び押圧され
て係合する事ができない。また、駆動ピン21は直径が2.
1〜2.9インチの磁気ディスクを駆動する場合には強度的
に0.4mm以上の直径が必要であり、また2mm以上の直径で
は全体的に大型化してしまい無意味である。
また、スピンドルハブ17は高さと側方の位置決めの基
準になり、位置決め面4a,4bの接触面積を増して安定化
させるためには径が大きいほど良いが、充分な記憶容量
を確保するには径が小さいほど良い。したがつてスピン
ドルハブ17の直径は10.5〜11.5mmに設定する事が適当で
ある。
さらに、マグネット18の吸着力は、磁気ヘッドやクリ
ーニングプレートとスピンドルハブの高さが異なつてい
る時にも磁気ディスクをなじませると共に駆動ピンを押
し下げる為に10g以上必要である。一方、吸着力の最大
値は2.1〜2.9インチの直径の磁気ディスクを用いる場合
は次の如く制約される。
スピンドルハブ17とメディアハブ2が位置決めされる
までの滑りトルクAはスピンドルハブ17とメディアハブ
2の等価接触半径をRH、摩擦係数をμH、マグネット18
とメディアハブ2の吸着力をFHとするとA≒RH×FH×μ
Hで与えられる。一方、磁気ヘッドによる滑りトルクB
とライナがクリーニングプレートによつて磁気ディスク
に押圧される事によつて生ずる滑りトルクCは、磁気デ
ィスクと磁気ヘッドの等価接触半径をRD、摩擦係数をμ
D、圧接力をFDとし、磁気ディスクとクリーニングプレ
ート下のライナの等価接触半径をRP、摩擦係数をμP、
加圧接点により押圧される力をFPとすると、B=RD×FD
×μD,C=RP×FP×μPで与えられる。ここでメディア
ハブとスピンドルハブが滑り、駆動ピンが滑走するため
にはA<B+Cである必要がある。したがって具体的な
数値を代入すると、RH=4〜6mm,μH=0.2〜0.5,RD=1
7〜27mm,FD=7〜30g,μD=0.3〜0.8RP=20〜30mm、FP
=0.5〜10g,μP=0.2〜0.6である。これらの条件を考
え、また、磁力が強いと磁気記録再生特性に悪影響を与
えるのでマグネット18の吸着力は300g以下が好ましい。
以上のように、磁気ディスクをスピンドルハブの上面
と側面で位置決めし、側面の案内部より内径側に駆動ピ
ンを設ける事により側面の案内部はスピンドルの径に影
響されず小型化できる。
第14図は上キャリッジ体の一実施例における平面図で
あり、第15図はその側面図である。34aは上磁気ヘッ
ド、35aはヘッドコア、33は上キャリッジ、33aは上磁気
ヘッド34aを一点鎖線の様に弾性変形可能に取付けるた
めの上ジンバル部、39は上キャリッジ33を固定する為の
固定穴、40は上キャリッジを弾性支持するサスペンショ
ン、41は磁気ヘッドに圧接力を与えるばね部、36a,36b
は上キャリッジ33における所要の部分以外を変形させな
い為のサポータ、36cは上磁気ヘッド34aを点で支持し一
点鎖線の様な回動は許しても上下の変位を防ぐためのピ
ボットである。
この様な構成においては、通常別体であるサスベンシ
ョンとばね部とジンバル部が一体で構成される。
第16図は磁気ヘッド部の一実施例を示す平面図であ
り、第17図は側面図である。ここで、34bは下磁気ヘッ
ド、36bはヘッドコア、48は下ジンバル、48aはタイバー
部であり、下磁気ヘッド34bは第17図の一点鎖線の如く
変位しうる。
第18図と第19図は本発明の磁気記録再生装置の実施例
におけるスピンドルハブの高さの調整効果を示す説明図
であり、第18図はスピンドルハブの調整前を示し、第19
図は調整後を示す。1は磁気ディスク、2はメディアハ
ブ、5a,5bはクリーニングプレート、6a,6bは磁気ディス
ク1の表面をクリーニングプレート5a,5bの押圧によつ
て除塵するライナ、33aは上ジンバル部、63は磁気ヘッ
ドを不動とする固定された固定下ジンバル、34aは上磁
気ヘッド、34bは下磁気ヘッドである。
この様な構成においてクリーニングプレート5a,5bと
スピンドルハブに装着されたメディアハブ2と下磁気ヘ
ッドの高さが固定、上磁気ヘッドのみ可動であり、それ
らの高さが異なると、メディアハブ2の作る面と、クリ
ーニングプレート5a,5bが作る面と下磁気ヘッド34bが作
る面とはそれぞれ異なるため、クリーニングプレート5
a,5bの押圧力FPと、磁気ヘッドの圧接力FDを強くし、磁
気ディスクを撓ませて当接しなければならない。
しかし、それでも下磁気ヘッド34bは第18図に示す如
くわずかな量gだけ離れてしまう事があり、スペーシン
グロスによつて磁気記録再生特性に悪影響を与えてい
た。また強制的に当接させるためのスピンドルモータの
駆動トルクを多く必要とするばかりか磁気ディスク1の
表面を傷つけたり、急激な変曲点62が生じてメディアハ
ブ2との貼付状態に悪影響を与える事があつた。したが
つて前述の様に低コスト化の妨げになつていた。
第19図は第18図においてメディアハブ2の位置を下げ
た場合の説明図であり、クリーニングプレート5a,5bの
作る面とメディアハブ2の作る面とが等しく、上磁気ヘ
ッド34aと下磁気ヘッド34bが磁気ディスク1に馴染んで
良好なヘッドコンタクトになっている。
またこの時本発明によれば、メディアハブが小型化さ
れているのでメディアハブと磁気ヘッドの間隙が長くと
れ、磁気ディスクが見かけ上軟かく作用するのでさらに
良好なヘッドコンタクトが得られる。
なお、本実施例においてはクリーニングプレート5a,5
bを有し、下ジンバル48が可動な場合について述べた
が、下ジンバル48のかわりに不動な固定下ジンバル63で
あつてもほぼ良好なヘッドコンタクトが得られ、クリー
ニングプレート5a,5bがない場合にも規制する面が減る
事になるので良好なヘッドコンタクトが得られる。
第3図は本発明における磁気記録再生装置の実施例に
おける上面図であり、第4図は下面図である。ここで、
矢印rは磁気ディスク1の回転方向、矢印sは下キャリ
ッジ32と上キャリッジ33等のシーク方向、28は下キャリ
ッジ32に構成されたラツク45をピニオン30でシークさせ
るステッピングモータ、29はステッピングモータ28の固
定ねじ、42はシークの摺動軸であるスライド軸、43は42
を押さえる加圧ばね、44は加圧ばね43を固定するばね固
定ねじ、37は上キャリッジ33のばね部41を懸架する下キ
ャリッジ32の突起部、38は上キャリッジを下キャリッジ
に装着する止めねじ、46a,46bは筐体24に固定された位
置決めピンである。
この実施例においては、スピンドルモータ13とステッ
ピングモータ28がディスクカートリッジ3の下方に位置
し、上キャリッジ33と下キャリッジ32の結合部がスライ
ド軸42の側方にある事により、非常に小型化されてい
る。すなわち、上キャリッジ33と下キャリッジ32が止め
ねじ38のある双方の結合部から上磁気ヘッド34a及び下
磁気ヘッド34bに伸びる方向と、キャリッジの移動方向
すなわちシーク方向sとが、相互に概略直交しているた
め、キャリッジのシーク動作を可能にするための移動ス
トロークを確保するスペースをディスクカートリッジ3
の外部に確保する必要がなくなるから、ディスクカート
リッジ3の周囲外側に広がる部分を極力低減することが
でき、小型化が可能になっている。しかも、キャリッジ
を駆動するステッピングモータ28もディスクカートリッ
ジ3の設置面内に収容されているため、さらに小型化が
容易になっている。
第8図は本発明における磁気記録再生装置の実施例に
おける他の断面図である。ここで、ステッピングモータ
28、ピニオン30、ラツク45、位置決めピン46a,46b、上
磁気ヘッド34a、下磁気ヘッド34b、上キャリッジ33、下
キャリッジ32等の関係を示した。位置決めピン46a,46b
はホルダのピン穴51a,51bを介し、案内孔9a,9bに係合し
接点11a,11bに加圧され位置決めされている。
第10図は本発明の磁気記録再生装置の実施例における
斜視図であり、カートリッジホルダ11においては、加圧
接点12を別体あるいは一体で有する押えばね部52と、デ
ィスクカートリッジ3を位置決めピン46a,46bとスペー
サ49a,49bに押しつけるホルダ押えばね部とを一体に構
成している。50a,50bはスペーサ49a,49bとホルダ押えば
ね部53a,53bを筐体24に固定するためのスペーサ固定穴
であり、磁気ディスク1等を有するディスクカートリッ
ジは、カートリッジホルダ11の窓部64に挿入される。
第11図は本発明の磁気記録再生装置の他の実施例を示
す断面図であり、ころがり軸受56とスピンドルハブ17の
間にスラストばね54を装着しスピンドルハブ17に嵌合し
たスピンドル25を引き上げており、一方、他の端にねじ
部58を構成し、予圧ナツト55で位置決めしている。スラ
ストばね54はさらばね形状が適当であり、その一部を片
持ちばね部54aとして張り出させて駆動ピンばねの役割
を兼ねると共に、ころがり軸受56の予圧の役割も兼ねて
いる。
このような構成においてはスラストマグネットを用い
た場合の磁界による弊害や慣性の増加による回転精度特
性への悪影を防ぐ事ができる。
第20図は本発明の磁気記録再生装置の他の実施例の下
面図であり、下キャリッジ32等の駆動はリードスクリュ
ー31によつて行なわれる。この様な構成においては外部
からの力に対して下キャリッジ32等が動きにくく、オフ
トラックしにくいという長所がある。
第21図は本発明の磁気記録再生装置における他の実施
例の断面図であり、含油軸受やメタル軸受等からなる軸
受27に直接ねじ山を構成し、調整ねじ27を取り付けてい
る。
この様な方法によれば、筐体24にねじ部を構成しなく
ても良いので省スペース化が可能である。
第22図は本発明の磁気記録再生装置における他の実施
例の断面図であり、第23図はスラストマグネット部の説
明図である。22は磁気ディスク1を装着したスピンドル
ハブ17を筐体24に対して一体又は別体で添付されたスラ
ストヨーク23を磁気吸引力で吸引するスラストマグネッ
ト、65は磁気吸引力を発生するメイン磁化パターン、66
はスラストマグネット22を収納したスピンドルハブ17の
回転数を検出する為にメイン磁化パターンの一部に構成
したFG磁化パターン、67はFG磁化パターン66から漏れる
磁束を検出して回転数を検出する磁気検出体である。な
お、第23図においてはN極とS極の着磁の境界を破線で
示した。
この様な構成において、FG磁化パターン66はメイン磁
化パターン65の一部に構成しているので磁気吸引力にほ
とんど影響を与えずに、磁気検出体67によつてスピンド
ルハブ17の回転数を検出できると共に、一体化ができる
ので小型、低コスト化が容易である。
なお、本案施例における磁化パターンはその一例を示
したものであり、形状、配置、分割数等について何ら規
定するものではなく、磁気検出体もホール素子、磁気抵
抗素子、コイル等各種の検出素子が利用できる。
以上、本発明の磁気記録再生装置についての実施例や
動作についての説明をしてきたが、本発明の意図はキャ
リッジの延伸方向をシーク方向に対して概略直交させた
ことにあるので、上記実施の形態の説明中に述べた他の
部分の内容に何ら限定されるものではない。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、第1キャリッジ部
と第2キャリッジ部の結合部とヘッドとを結ぶ方向がキ
ャリッジの移送方向と概ね直交するように配置されてい
るので、シーク動作に必要なキャリッジの移送ストロー
クを確保するためにディスクカートリッジの外側に大き
な空間を設ける必要がなくなるから、磁気記録再生装置
を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の磁気記録再生装置の実施例における
縦断面図。 第2図は、従来の磁気記録再生装置の断面図。 第3図は、本発明の磁気記録再生装置の実施例における
上面図。 第4図は、本発明の磁気記録再生装置の実施例における
下面図。 第5図は、本発明の磁気記録再生装置に用いる磁気ディ
スク体の構成を示す斜視図。 第6図は、本発明の磁気記録再生装置の実施例における
メディアハブ部とスピンドルハブ部の係合状態を示す断
面図。 第7図は、第6図における平面図。 第8図は、本発明の磁気記録再生装置の実施例における
他の断面図。 第9図は、本発明の磁気記録再生装置の実施例における
動作を示す説明図。 第10図は、本発明の磁気記録再生装置の実施例における
斜視図。 第11図は、本発明の磁気記録再生装置の他の実施例を示
す断面図。 第12図は、第13図の断面図。 第13図は、本発明の磁気記録再生装置のメディアハブ部
の構成を示す下面図。第14図は、本発明の磁気記録再生
装置の実施例における上キャリッジの平面図。 第15図は、第14図の側面図。 第16図は、本発明の磁気記録再生装置の実施例における
下ジンバル部の平面図。 第17図は、第16図の側面図。 第18図は、本発明の磁気記録再生装置の実施例における
効果を示す説明図。 第19図は、本発明の磁気記録再生装置の実施例における
効果を示す説明図。 第20図は、本発明の磁気記録再生装置の他の実施例にお
ける下面図。 第21図は、本発明の磁気記録再生装置の他の実施例にお
ける断面図。 第22図は、本発明の磁気記録再生装置の他の実施例にお
ける断面図。 第23図は、第22図におけるスラストマグネットの磁化状
態を示す説明図。 1……磁気ディスク、2……メディアハブ 3……ディスクカートリッジ、4……センターコア 4a,4b……位置決め面 5a,5b……クリーニングプレート 6a,6b……ライナー、9a,9b……案内孔 10……位置決めホール、11……ホルダ 12……加圧接点、13……スピンドルモータ 14……モータスピンドル、15……モータープーリ 16……ベルト、17……スピンドルハブ 18……マグネット、19……駆動ピンばね 21……駆動ピン、22……スラストマグネット 23……スラストヨーク、24……筐体 25……スピンドル、26……軸受 27……調整ねじ、28……ステッピングモータ 30……ピニオン、31……リードスクリュー 32……下キャリッジ、33……上キャリッジ 34a……上磁気ヘッド、34……下磁気ヘッド 41……ばね部、42……スライド軸 45……ラツク 46a,46b……位置決めピン 47……プレート位置決め部 48……下ジンバル、51a,52b……ピン穴 52……押えばね部 53a,53b……ホルダ押えばね部 54……スラストばね、55……予圧ナツト 56……転がり軸受、57……位置決めホール 57……直線部、58……中線 59……薄い層、60……逃げ部 61……カツト部、63……固定下ジンバル 64……窓部、65……メイン磁化パターン 66……FG磁化パターン、67……磁気検出体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ディスクが内蔵されたディスクカート
    リッジを収納するカートリッジホルダと、前記ディスク
    カートリッジに設けられたヘッドウィンドウを介して前
    記磁気ディスクと当接することにより、前記磁気ディス
    クに対してデータの書き込み或いは読み取りを行うヘッ
    ドと、前記ヘッドが搭載され、前記磁気ディスクの径方
    向に移送可能であり、前記カートリッジホルダに沿って
    配置されたキャリッジとを具備した磁気記録再生装置で
    あって、 前記キャリッジは、前記磁気ディスクの第1の面の側に
    配置された第1キャリッジ部と前記磁気ディスクの第2
    の面の側に配置された第2キャリッジ部とが前記磁気デ
    ィスクの外側で結合してなり、 前記第1キャリッジ部と前記第2キャリッジ部の結合部
    と前記ヘッドとを結ぶ方向が前記キャリッジの移送方向
    と概ね直交するように配置されていることを特徴とする
    磁気記録再生装置。
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