JP2615420B2 - ポリシラン類の製造法 - Google Patents

ポリシラン類の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭化ケイ素系セラミッ
クス類や光電子材料としての用途が期待されているポリ
シラン類の製造方法に関し、より詳しくは、溶媒に可溶
性で高分子量のクロロポリシラン類およびアルキルポリ
シラン類の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリシラン類の製造方法としては、従来
より、 1)ジクロロシラン類をアルカリ金属と反応させて重縮
合させる方法(Wurtz反応) 2)トリヒドロシラン類をIVa族金属錯体または希土類
金属錯体を触媒として脱水素縮合させる方法 等の方法が知られている[例えばR.D.Mille
r,J.Michl, Chem.Rev.,89,1
359(1989)]。
【0003】これらの方法では、一部環状構造を含むも
のと考えられているが、おもに一次元の直鎖ポリシラン
が生成するとされている。
【0004】さらに、前記1)の方法において、トリク
ロロシランを原料に用いると、ネットワーク構造のポリ
シランが生成すると考えられている[例えばP.A.B
ianconi,T.D.Weidman, J.A
m.Chem.Soc.,110,2342(198
8)]。
【0005】一方、ケイ素原子上の置換基がケイ素また
はメチル基のみからなるメチルポリシラン類は、炭化ケ
イ素系セラミックスの原料として近年注目されている。
しかし、通常用いられる、ジメチルジクロロシランをW
urtz反応に従って縮合させる方法によって得られる
ポリジメチルシラン類は、分子量が1500を越える
と、通常の条件では溶媒に不溶となる。そのため、熱処
理して炭化ケイ素にする前に加工できないという難点が
あった[例えば、J.P.Wesson,T.C.Wi
lliams,J.Polym.Sci.,Poly
m.Chem.,17,2833(1979)]。
【0006】これに対し、メチルジクロロシランを前記
1)のWurtz反応に従って縮合させるか、あるい
は、メチルシランを前記2)の脱水素縮合させることに
よって得られるポリメチルシラン類は、溶媒に可溶であ
る。しかしながら、これらのポリメチルシラン類は、反
応性の高いSi−H結合を有するために空気中で極めて
酸化され易く、工業的に使用するには問題があった。一
方、Si−H結合を有さず、重量平均分子量が1500
より大きく、通常の溶媒に可溶なメチルポリシラン類
は、これまで知られていなかった。
【0007】ポリシラン類を種々の材料を製造するため
の素材として考えた場合には、溶解性、安定性の点で上
記の問題を有さないポリシラン類が望まれ、前記Wur
tz反応を利用する方法や脱水素縮合法とは異なる新し
い製造方法の開発が切望されている。
【0008】カルシウムジシリサイドは、CaSi2
組成を持ち、ケイ素原子が6員環の縮環した平面を形成
した層状構造を有することが知られている物質である。
カルシウムジシリサイドと一塩化ヨウ素の反応は、He
nggeらによって報告されている[E.Henng
e,G.Scheffler, Monatsh.Ch
em.,95,1450(1964)]。しかしなが
ら、不溶性の塩化物と、それらをメチルリチウムで処理
した不溶性のメチル化物が得られたことが記載されてい
るのみであり、可溶性のものが得られたという記載はな
い。また、Bonitzらは[DB1132901(1
962)]、カルシウムジシリサイドを、金属存在下、
塩素で処理することにより、ケイ素原子が10個のもの
を中心とするクロロオリゴシランが得られたと報告して
いるが、これは、取扱いに難点のある塩素ガスを使用す
る方法であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、塩素ガスに
比べて取扱いの容易な塩素化剤を用いて、可溶性で高分
子量のクロロポリシラン類を製造し、さらに可溶性で高
分子量のアルキルポリシラン類を製造する新しい方法を
提供することを目的とする
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、カルシウムジシ
リサイドCaSi2 を出発原料として、これに、塩素ガ
スに比べて取扱いが容易な一塩化ヨウ素を反応させるこ
とにより、可溶性で高分子量のクロロポリシラン類が得
られること、さらにこれを金属アルキル化物と反応させ
ることで、可溶性で高分子量のアルキルポリシラン類が
得られることを見い出した。本発明はこれらの知見に基
づき完成されるに至ったものである。
【0011】すなわち本発明は、 (1)カルシウムジシリサイドと一塩化ヨウ素を反応さ
せることを特徴とする可溶性クロロポリシラン類の製造
方法、 (2)カルシウムジシリサイドと一塩化ヨウ素との反応
を、一種または二種以上の遷移金属の共存下に行うこと
を特徴とする(1)項記載の方法、 (3)遷移金属が銅またはニッケルである(2)項記載
の方法、 (4)カルシウムジシリサイドと一塩化ヨウ素との反応
を、反応温度40℃以上および/または反応時間3時間
を越える時間で行うことを特徴とする(1)、(2)ま
たは(3)項記載の方法、 (5)(1)、(2)、(3)または(4)項記載の方
法で製造したクロロポリシラン類を、さらに金属アルキ
ル化物と反応させることを特徴とする可溶性アルキルポ
リシラン類の製造方法、及び (6)金属アルキル化物がメチルリチウム、メチルグリ
ニャール試薬類またはメチルアルミニウム類である
(5)項記載の方を提供するものである。
【0012】本発明においてカルシウムジシリサイドに
一塩化ヨウ素を反応させることにより可溶性のクロロポ
リシラン類が得られる。本発明において一塩化ヨウ素の
使用量は、一塩化ヨウ素のカルシウムジシリサイドに対
する比率として、ClのSiに対する原子比が2を越え
る量であれば特に制限はない。さらに、収率、反応時
間、生成物の分子量等を考慮すれば、Cl/Si(原子
比)=2.1〜10程度とする量が望ましい。本発明に
おいて一塩化ヨウ素とカルシウムジシリサイドを反応さ
せる際の反応温度には特に制限はない。収率、反応時
間、生成物の分子量等を考慮すれば、反応温度は、通常
40℃程度で十分であるが、好ましくは40℃以上、特
に好ましくは40〜100℃である。当該反応における
反応時間にも特に制限はなく、収率、生成物の分子量等
を考慮すれば、通常3時間程度で十分であるが、3時間
以上の反応時間が好ましい。この反応は、通常、例えば
窒素などの不活性雰囲気下で行なわれる。
【0013】本発明において、前記カルシウムジシリサ
イドと一塩化ヨウ素との反応は、特に触媒を用いなくて
も行わせることができるが、触媒として遷移金属を共存
させてこの反応を行うこともできる。共存させる遷移金
属としては、種々のものを用いることができるが、例と
してニッケル、銅等を挙げることができる。例えば、こ
れらの遷移金属は、カルシウムジシリサイドを粉砕する
際にその粉末を混合し、共に粉砕することでカルシウム
ジシリサイドと共存させればよい。また、本発明で用い
られる遷移金属の使用量には特に制限はないが、触媒効
率等を考慮すれば、遷移金属のカルシウムジシリサイド
に対する比率として1〜50重量%程度が好ましい。前
記遷移金属を用いる場合の反応条件は、これを用いない
場合と同様である。本発明においてこのように遷移金属
を用いることにより、収率を高めることができ(例えば
ニッケル、銅の場合)、生成するクロロポリシランをよ
り高分子とすることができる(例えば銅の場合)。
【0014】前記カルシウムジシリサイドと一塩化ヨウ
素との反応は、通常、溶媒を用いて行われる。ここで溶
媒としては、通常のハロゲン化反応に用いられる溶媒の
うち、カルシウムジシリサイドやハロシラン類に不活性
なものが用いられる。溶媒を具体的に例示すれば、四塩
化炭素、四塩化ケイ素等を挙げることができる。
【0015】クロロポリシラン類の単離は、カルシウム
ジシリサイドと一塩化ヨウ素との反応の後、反応液から
不溶物をろ別し、ろ液から溶媒、過剰の一塩化ヨウ素、
副生したヨウ素、低沸点のクロロシラン類などを減圧で
除去することにより、あるいは、反応液から溶媒、一塩
化ヨウ素、ヨウ素、低沸点のクロロシラン類などを減圧
で除去した後、溶媒抽出、ろ過、濃縮することにより行
なわれる。
【0016】こうして得られたクロロポリシラン類はS
iCl3 、SiCl2 およびSiClの各単位を有し、
通常、重量平均分子量300〜1000000、好まし
くは500〜300000、より好ましくは700〜1
00000である。このクロロポリシラン類は種々の溶
媒に可溶であり、また、Si−Cl結合を利用して官能
基変換が可能である。
【0017】具体的には、このクロロポリシラン類を金
属アルキル化物と反応させることにより、アルキルポリ
シラン類を得ることができる。その金属アルキル化物の
クロロポリシラン類に対する使用量は、ケイ素1原子に
対して、通常1当量から10当量、好ましくは1当量か
ら5当量、より好ましくは1当量から3当量である。
【0018】ここで用いられる金属アルキル化物として
は、通常用いられる種々のものを用いることができる
が、これを例示すれば、メチルリチウム、ブチルリチウ
ム等のアルキルリチウム試薬類、臭化メチルマグネシウ
ム等のグリニャール試薬類、トリメチルアルミニウム等
のアルキルアルミニウム類(塩化亜鉛等の添加剤を共存
させるのが望ましい)等を挙げることができる。
【0019】金属アルキル化物との反応においては、反
応時間及び反応温度に特に制限はなく、十分に反応が進
む時間と温度であればよい。例えば0℃から室温で一晩
反応させるなどの、金属アルキル化物を用いる通常の反
応条件とすることができる。金属アルキル化物との反応
においては、これらの反応に用いられる通常の溶媒を用
いることができる。これらを例示すれば、エーテル、T
HF、ベンゼン、トルエン等の溶媒またはそれらの混合
溶媒が挙げられる。
【0020】反応後のアルキルポリシラン類の単離は、
過剰の金属アルキル化物試薬を系内で分解するなどの処
理を行なった後、溶媒抽出によって、さらに必要により
再沈することによって、容易に行うことができる。
【0021】こうして得られたアルキルポリシラン類
は、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジエチ
ルエーテル、THF、ジオキサン等のエーテル類、クロ
ロホルム、四塩化炭素、塩化メチレン等のハロゲン化物
などの種々の溶媒に可溶であり、500から数十万程度
の平均分子量を有するものである。このアルキルポリシ
ラン類は重量平均分子量500以上であり、より好まし
くは1500〜100000である。
【0022】本発明においては、アルキルポリシラン類
は好ましくはメチルポリシラン類であり、前記金属アル
キル化物としてメチルリチウムや、臭化メチルマグネシ
ウム等のメチルグリニャール試薬類、またはトリメチル
アルミニウム等のメチルアルミニウム類を用いることに
より、クロロポリシラン類から、メチル化されたメチル
ポリシラン類を得ることができる。このメチルポリシラ
ン類は、Si(CH33 、Si(CH32 、SiC
3 の3種類の単位を有し、Si−H結合を有さないも
のであって、重量平均分子量が500を越えて数万程度
にも達するものであるにもかかわらず、種々の溶媒に可
溶である。また、蛍光を示すことに加え、不活性ガス中
で熱処理することにより炭化ケイ素系セラミックスを与
えるものである。
【0023】
【実施例】次に実施例に基づいて本発明をさらに詳細に
説明するが、もとより本発明は、これらの実施例に限定
されるものではない。
【0024】実施例1 カルシウムジシリサイド2.0gを粉砕し、乾燥した四
塩化炭素85mlに懸濁させた。これを、窒素雰囲気
下、40℃の油浴中で撹拌しながら、これに一塩化ヨウ
素33.7gの四塩化炭素(15ml)溶液を30分か
けて滴下した。40℃で24時間撹拌した後、反応液を
濃縮し、さらにヨウ素を昇華させて除去した。四塩化炭
素で抽出、ろ過し、ろ液を濃縮して赤褐色樹脂状のクロ
ロポリシラン2.4g(SiCl2 として収率57%)
を得た。このものの重量平均分子量は、最も高分子量の
ものが67000、次に高分子量のものが4600、低
分子量のものは1300であり、四塩化炭素のほか、エ
ーテル、ベンゼン、トルエン等に可溶であった。
【0025】実施例2 実施例1で得られたクロロポリシランの全量を、エーテ
ル40mlに溶解し、氷水浴で冷却しながらメチルリチ
ウムのエーテル溶液(1.4M)1.5当量分を滴下し
た。室温で一晩撹拌した後、メタノール10mlを適下
して過剰のメチルリチウムを分解し、溶媒とメタノール
を減圧で除去した後、四塩化炭素で抽出した。溶媒濃縮
後、赤橙色樹脂状メチルポリシラン0.9g(Me2
iとして収率38%)を得た。トルエン/メタノールで
再沈し、オレンジ色の粉末(0.43g)を得た。この
ものは、これまで知られていない、下記の性質を有す
る、溶媒に可溶で高分子量のメチルポリシランであっ
て、四塩化炭素、トルエンのほか、クロロホルム、ベン
ゼン、エーテル、THF、ジオキサン等に可溶であっ
た。
【0026】前記の得られたメチルポリシランのIRス
ペクトルは1247cmー1にSiMeに特有の吸収を示
した。ベンゼン−d6 溶液の1 H−NMRスペクトル
は、0.15〜0.80ppmにケイ素上のメチル基に
帰属されるシグナルを示した。しかし、Si−Hに特徴
的な、IRスペクトルでの2000cm-1付近の吸収
や、1 H−NMRスペクトルでの3〜6ppm付近のシ
グナルは、認められなかった。29Si−NMRスペクト
ル(INEPT)は、−8〜−15ppm、−30〜−
45ppm、−69〜−84ppmの領域に、それぞれ
Si(CH33 、Si(CH32 、SiCH3 のシ
グナル群を示した。また、このメチルポリシランのGP
Cプロファイルは再沈前は3ピークからなり、最も高分
子量のピークが、Mw 39000、次に高分子量のピー
クがMw 2700、低分子量のピークがMw 770であ
ったが、再沈後は低分子量成分がほとんど消失し、全体
のMwは19000程度であった。再沈後のメチルポリ
シランのGPCプロファイルを図1に示した。元素分析
によれば、CH3 /Si=1.80であった。
【0027】実施例3 カルシウムジシリサイドを粉砕する際に銅粉0.2gを
混合したほかは、実施例1と同様に反応、後処理し、ク
ロロポリシラン2.7g(収率65%)を得た。このも
のは重量平均分子量が、高分子量側は110000と4
400であった。
【0028】実施例4 実施例3で得たクロロポリシランの全量を実施例2と同
様にメチル化し、メチルポリシラン1.2g(収率50
%)を得た。GPC分析によれば、高分子量側のピーク
のMw は、67000と2600であった。
【0029】実施例5 カルシウムジシリサイドを粉砕する際にニッケル粉0.
2gを混合したほかは、実施例1と同様に反応、後処理
し、クロロポリシラン3.9g(収率93%)を得た。
このものの重量平均分子量は、高分子量側は63000
と4800であった。
【0030】実施例6 実施例5で得たクロロポリシランの全量を実施例2と同
様にメチル化し、メチルポリシラン1.2g(収率49
%)を得た。高分子量側のGPCピークはMw3700
0とMw 2800であった。
【0031】実施例7 カルシウムジシリサイド18gを粉砕し、乾燥四塩化炭
素300mlに懸濁させた。窒素雰囲気下、40℃の油
浴中で撹拌しながら、これに一塩化ヨウ素303gの四
塩化炭素(80ml)溶液を30分かけて滴下した。や
がて自発的にリフラックスが起こり、約1時間でおさま
った。さらに40℃で23時間撹拌した。反応液をろ過
後、ろ液を濃縮し、ヨウ素を昇華で除去した。赤褐色樹
脂状物32.8g(88%)を得た。このものの重量平
均分子量は1100であった。
【0032】実施例8 実施例7で得られたクロロポリシランの全量をエーテル
200mlに溶解し、メチルリチウムのエーテル溶液
(1.4M)1.5当量分を氷水浴で冷却しながら4時
間かけて滴下した。室温で42時間撹拌した後、メタノ
ール50mlを滴下して過剰のメチルリチウムを分解
し、溶媒とメタノールを減圧で除去した後、抽出、濃縮
し、橙色オイル状のメチルポリシラン10.0g(46
%)を得た。このものの重量平均分子量は630であっ
た。
【0033】参考例1 実施例1で得たメチルポリシランをヘリウム中で900
℃まで熱処理を行ったところ、セラミックス収率は43
%であった。
【0034】参考例2 実施例1で得たメチルポリシランをジオキサン溶液と
し、UV−Visスペクトルを測定すると、400nm
付近まで延びた吸収が認められた。また331.5nm
の光で励起すると390nm付近に蛍光が認められた。
【0035】
【発明の効果】本発明方法によれば、溶媒に可溶性の、
高分子量クロロポリシラン類および高分子量アルキルポ
リシラン類を、容易に製造することができる。またこの
方法により、これまで知られていない、Si(CH3
3 、Si(CH32 、SiCH3 の3種類の構成単位
を有し、Si−H結合を有さず、溶媒に可溶な高分子量
メチルポリシラン類が得られる。この本発明のメチルポ
リシラン類は、蛍光を示すとともに、炭化ケイ素系セラ
ミックスの原料となり、その工業的意義は多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2で得られた再沈後のメチルポリシラン
のGPCプロファイルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−86199(JP,A) 特開 昭53−101099(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルシウムジシリサイドと一塩化ヨウ素
    を反応させることを特徴とする可溶性クロロポリシラン
    類の製造方法。
  2. 【請求項2】 カルシウムジシリサイドと一塩化ヨウ素
    との反応を、一種または二種以上の遷移金属の共存下に
    行うことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 遷移金属が銅またはニッケルである請求
    項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 カルシウムジシリサイドと一塩化ヨウ素
    との反応を、反応温度40℃以上および/または反応時
    間3時間を越える時間で行うことを特徴とする請求項
    1、2または3記載の方法。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載の方法で
    製造したクロロポリシラン類を、さらに金属アルキル化
    物と反応させることを特徴とする可溶性アルキルポリシ
    ラン類の製造方法。
  6. 【請求項6】 金属アルキル化物がメチルリチウム、メ
    チルグリニャール試薬類またはメチルアルミニウム類で
    ある請求項5記載の方法
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