JP2615287B2 - ゴルフクラブ - Google Patents

ゴルフクラブ

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JP2615287B2
JP2615287B2 JP3240650A JP24065091A JP2615287B2 JP 2615287 B2 JP2615287 B2 JP 2615287B2 JP 3240650 A JP3240650 A JP 3240650A JP 24065091 A JP24065091 A JP 24065091A JP 2615287 B2 JP2615287 B2 JP 2615287B2
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B2209/00Characteristics of used materials
    • A63B2209/02Characteristics of used materials with reinforcing fibres, e.g. carbon, polyamide fibres

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  • Golf Clubs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は軽量でかつ剛性の高いゴ
ルフクラブに関するものである。
【0002】
【従来技術及びその問題点】近年、炭素繊維強化プラス
チックからなるシャフト(CFRPシャフト)が軽量で
かつ打球の飛距離も大きいことから広く普及している。
CFRPシャフトにおいて、曲げ剛性及びねじれ剛性に
すぐれたものとして、炭素繊維をシャフトの軸方向に対
し±25゜〜±65゜に配向させた強化プラスチック層
を内層とし、±15゜以内に配向させた強化プラスチッ
ク層を外層とするものは知られている(特公昭60−3
9388号)。
【0003】しかし、このようなCFRPシャフトの場
合でも、その曲げ剛性は未だ不十分で、ヘッドスピード
の速いゴルファー、いわゆるハードヒッターにとっては
不満足のものであった。即ち、剛性が不十分であるシャ
フトをハードヒッターが使用すると、トップ及びダウン
スインクにおけるシャフトのぶれ及びインパクト時にお
けるシャフトのしなりにより、ヘッドの追隨が遅れるた
めイメージしたボールコントロールができないという問
題がある。シャフトの剛性を高めるには、シャフトの肉
厚を大きくすればよいが、この場合には、シャフトの重
量が重くなり、ゴルフクラブを振りづらくなり、スウィ
ングにおけるヘッドスピードが遅くなる。以上のよう
に、CFRPシャフトにおいて、ハードヒッターに適し
た軽量でかつ高剛性のものは、未だ提案されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ハードヒッ
ターの使用に好適な軽量でかつ高剛性のCFRPシャフ
トを用いたゴルフクラブを提供することをその課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、炭素繊維強化プラス
チックからなるゴルフクラブシャフトの先端にヘッドを
装着したゴルフクラブにおいて、該シャフトの45イン
チ長さ換算の重量が63g以下であり、該シャフトのネ
ジレ角度が3〜15度の範囲にあり、かつ該シャフトが
炭素繊維をシャフトの軸方向に対して±30゜〜±80
゜の範囲内の角度に配向させた炭素繊維強化プラスチッ
ク層を内層(A)とし、炭素繊維をシャフトの軸方向に
対して±15゜以内の角度で配向させた炭素繊維強化プ
ラスチック層を外層(B)とし、かつシャフトのチップ
部及びグリップ部に補強層(C)を有する炭素繊維強化
プラスチックゴルフシャフトであって、該外層(B)を
2層構造に形成し、その内側層(a)に高弾性高強度炭
素繊維及びその外側層(b)に高強度炭素繊維を各使用
し、該内側層(a)の重量割合が全外層(B)の重量の
15〜50重量%であり、かつ内層(A)及び外層
(B)の炭素繊維含有率が各73重量%以上であること
を特徴とするゴルフクラブが提供される。
【0006】本発明のゴルフクラブに用いるシャフト
は、ハードヒッターの使用に適するように、軽量でかつ
高剛性であることを特徴とする。即ち、本発明のシャフ
トは、45インチ長さの換算のシャフト重量が63g以
下であり、かつ剛性を示す振動数値が通常、220〜2
40CPMを示すものでである。本明細書において、4
5インチ長さ換算のシャフト重量は、そのシャフトのチ
ップ側先端からグリップ側先端への距離をX(インチ)
とし、その距離に対応する長さのシャフトの重量をY
(g)としてXとYとの関係をグラフ化した時に、その
距離Xが45インチの時のシャフト重量Yを意味するも
のである。従って、シャフト長さが45インチでない場
合には、そのグラフに示されたXとYの関係により、X
が45インチにおけるYの値を算出し、その値をシャフ
ト重量とする。なお、本発明でいう、振動数値CPMと
は、シャフト長さ1143mmでグリップ側83mmを
固定し、285gの重量を有するモデルヘッドをチップ
側先端細径部に取り付け、Brunswick社製振動
測定機(PrecisionFM)を用いて1分間にお
ける自由振動の振動数を意味する(単位:サイクル/
分)。
【0007】本発明による軽量でかつ剛性にすぐれたシ
ャフトにおける具体的構成例について以下に示す。本発
明で用いるCFRPシャフトにおいて、その内層(A)
を構成する炭素繊維強化プラスチック層に含まれる繊維
配向は、シャフトの軸方向に対し±30゜〜±80゜、
好ましくは、±40゜〜±70゜の角度である。内層
(A)に用いる炭素繊維は、高強度炭素繊維及び/又は
高弾性炭素繊維が用いられる。一般的には、弾性率が2
3000kg/mm〜65000kg/mmの炭素
繊維が用いられる。内層(A)における炭素繊維含有率
は73重量%以上、好ましくは75〜77重量%であ
る。また、その炭素繊維の容積含有率は、65容積%以
上、好ましくは67〜70容積%である。
【0008】本発明で用いるシャフトの外層(B)を構
成する炭素繊維強化プラスチックに含まれる繊維配向
は、シャフトの軸方向に対し、±15゜以内の角度であ
る。本発明においては、この外層(B)は、2種類の異
った炭素繊維を用いて構成される。即ち、その1つのも
のは、高弾性高強度炭素繊維(弾性率:35000kg
/mm以上、引張強度:400kg/mm以上)で
あり、他のものは、高強度炭素繊維(弾性率:2300
0〜30000kg/mm、引張強度:400kg/
mm以上)である。前記高弾性高強度炭素繊維として
は、例えば、東レ(株)社品:M35J,M40J,M
46J,M50J,M55Jや、東邦レーヨン(株)社
品:HMS−40、HMS−46、HMS−55、HM
S−63等の市販品を用いることができる。一方、高強
度炭素繊維としては、例えば、東レ(株)社品:T70
0S,T400,T800,M30,M30S等や、東
邦レーヨン(株)社品:ST−3,IM−400,IM
−500等の市販品を用いることができる。本発明のシ
ャフトにおける外層(B)は、これらの2種類の炭素繊
維を用いるとともに、その外層構造を2層構造とし、そ
内側層(a)を高弾性高強度炭素繊維で構成し、その
外側層(b)を高強度炭素繊維で構成する。全外層
(B)における炭素繊維含有率は73重量%以上、好ま
しくは75〜77重量%である。また、その炭素繊維の
含有率は65容積%以上、好ましくは67〜70容積%
である。外層(B)における内側層(a)に含まれる炭
素繊維重量は、外層(B)全体に含まれる炭素繊維重量
の15〜50重量%、好ましくは20〜40重量%に規
定するのがよい。内側層(a)に含まれる炭素繊維が前
記範囲より大きくなると、シャフトの強度が低下し、一
方、前記範囲より小さくなると、シャフトの重量が増加
する。
【0009】本発明で用いるシャフトにおいて、内層
(A)と、外層(B)との重量比は、内層(A)の重量
比が30〜60重量%、好ましくは40〜50重量%の
範囲になる割合である。内層(A)の重量比がこの範囲
より大きくなると、シャフトの重量が増加し、一方、こ
の範囲より小さくなると剛性及び座屈強度が低下するよ
うになる。本発明で用いるシャフトは、前記した内層
(A)と外層(B)からなるが、本発明のシャフトは、
軽量になるように構成されていることから、そのシャフ
トのチップ側(先端側)とグリップ側(バット側)に
は、補強層(C)を設けるのが好ましい。チップ側の補
強層(C(t))においては、炭素繊維としては、各種
のものが使用され、その種類は特に限定されないが、好
ましくは高強度炭素繊維が用いられる。また、その補強
層(C(t))は、シャフト先端から50〜500m
m、好ましくは100〜300mmの距離までのシャフ
ト部分に対して配設するのがよい。この補強層(C
(t))における炭素繊維の配向角度は、シャフトの軸
方向に対して、0〜15度、好ましくは0〜5度であ
る。また、その炭素繊維含有率は63〜76重量%、好
ましくは66〜72重量%である。また、その炭素繊維
の容積含有率は52〜70容積%、好ましくは57〜6
3容積%である。このチップ側の補強層(C(t))
は、シャフトの曲げ強度及び衝撃強度を向上させる。グ
リップ側の補強層(C(g))においては、炭素繊維と
しては各種のものが用いられ、その種類は特に限定され
ないが、好ましくは高強度炭素繊維が用いられる。ま
た、その補強層(C(g))は、シャフトのグリップ側
先端から100〜800mm、好ましくは250〜70
0mmの距離までのシャフト部分に対して配設するのが
よい。この補強層(C(g))における炭素繊維の配向
角度は、シャフトの軸方向に対して、80〜100度、
好ましくは85〜95である。また、その炭素繊維含有
率は63〜76重量%、好ましくは66〜72重量%で
ある。また、その炭素繊維の容積含有率は52〜70容
積%、好ましくは57〜63容積%である。このグリッ
プ側の補強層(C(g))は、シャフトのグリップ側の
座屈強度を向上させる。前記したチップ側及びグリップ
側の補強層(C)の形成は、本発明による内層(A)及
び外層(B)の形成に先立って行われ、内層(A)の下
層に配設される。また、本発明の補強層(C)は、内層
(A)の下層に配設し得る他、内層(A)と外層(B)
との間に配設することもできる。
【0010】本発明で用いるシャフトにおいて、内層
(A)及び外層(B)の合計重量は、全シャフト重量の
75重量%以上、好ましくは75〜90重量%であり、
全補強層(C)の重量は、全シャフト重量の25重量%
以下、好ましくは10〜25重量%である。シャフト全
体に対する全炭素繊維の容積含有率は65容積%以上、
好ましくは65〜70容積%である。
【0011】内層(A)、外層(B)及び補強層(C)
を構成する樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂等の熱硬化性樹脂が用いられるが、一般に
は、エポキシ樹脂が好ましく用いられる。また、それら
の各層を形成する方法としては、従来公知の方法、例え
ば、フィラメントワインディング法や、シートワインデ
ィング法が単独又は組合せて用いられる。本発明で用い
るシャフトにおいては、内層(A)及び外層(B)はシ
ャフト全長にわたって形成され、補強層(C)は、シャ
フト先端部及びグリップ部のみに形成される。シャフト
の横断面の内外形は、実質的に真円である。
【0012】本発明で用いるシャフトにおいて、そのネ
ジレ角度は、3〜15度である。シャフトのネジレ角度
は、内層Aに使用する炭素繊維の弾性率や、内層Aの巻
き角度、内層Aの炭素繊維体積含有率等により調節する
ことができる。また、本発明でいう、ネジレ角度とはシ
ャフトのチップ側先端より、1インチと40インチの2
点をつかみ、シャフトのチップ側つかみ位置に13.8
3kg・cm(1ft.1b)のトルクを与えたときの
その点のねじれる角度を測定した値を意味する。
【0013】本発明で用いるシャフトは、軽量でかつ剛
性にすぐれたもので、その長さは41〜46インチであ
り、その重量は、45インチ換算重量で、63g以下、
好ましくは53〜63gである。また、チップ側先端部
の内径は2〜6mm、好ましくは3〜5mmであり、そ
のチップ側先端部の肉厚は1.2〜3.2mm、好まし
くは1.7〜2.7mmである。一方、グリップ側先端
部の内径は11.5〜14.5mm、好ましくは12.
5〜13.5mmであり、そのグリップ側先端部の肉厚
は0.5〜2.0mm、好ましくは0.7〜1.5mm
である。シャフトの剛性は、振動数値で表わして220
〜240CPMの値を有するものである。このような軽
量性と剛性を同時に有するシャフトは、従来は認だ開発
されていない。
【0014】本発明のゴルフクラブは、前記したシャフ
トに対し、ヘッドを装着して得ることができる。この場
合、ヘッドとしては、従来公知の各種のものを使用でき
るが、本発明の場合、シャフトが軽量かつ剛性の高いも
のであることから、ヘッドの重心が、ヘッドの中心水平
面より下方に位置し、かつヘッドの中心垂直面より後方
に位置するものの使用が好ましい。この場合、ヘッドフ
ェースをやや膨らみのあるように形成したセンタリング
特性を有するヘッドの使用が好ましく、特に、その曲線
半径Rが1番ウッドの場合、8〜9インチ、2番ウッド
で10〜11インチ、3番ウッドで10〜11インチに
なる程度に膨らみを持たせたヘッドの使用が有利であ
る。このようなセンタリング特性を保持するように設計
されたヘッドを前記シャフトに装着したクラブは、その
シャフトの特性と、クラブヘッドの特性により、センタ
リング特性の向上したものとなる。ヘッドの重量は、例
えば、長さ43インチの1番ウッドクラブで、195〜
240gであり、シャフトが軽量でかつ剛性の高いもの
であることから、従来のクラブより重いヘッドを装着す
ることができる。
【0015】
【発明の効果】本発明のゴルフクラブは、そのシャフト
が軽量でかつ剛性の高いものであることから、ヘッドス
ピードの速いハードヒッター用として好適のものであ
る。しかも、本発明のゴルフクラブの場合、軽量でかつ
剛性の高いシャフトを用いたことから、クラブを振る場
合のヘッドスピードを速めることが容易で、打球飛距離
も増加する。さらに、本発明のゴルフクラブにおいて、
センタリング特性を保持するように計設されたヘッドを
装着したものはそのシャフトが軽量でかつ剛性が高く、
センタリング特性の改善されたクラブとして用いること
ができる。
【0016】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。なお、シャフトの内層、外層及び補強層を形成さ
せるために、以下に示すプリプレグシートを用いた。
【0017】(1) 内層形成用シートA 多数の高弾性炭素繊維(東レ製、M40J、弾性率40
000kg/mm、張引強度400kg/mm、伸
度1.0%)を一方向に引き揃えたものに、半固型状の
フェノールノボラック型エポキシ樹脂と液状及び固体状
のビスフェノールA型エポキシ樹脂との混合物に硬化剤
を配合したエポキシ樹脂組成物を溶剤を用いて含浸後、
半硬化させた、炭素繊維重量含有率76%、炭素繊維容
積含有率68.4%、厚さ0.06mmのプリプレグシ
ート。 (2) 外層形成用シートB(1) 多数の高弾性高強度炭素繊維(東レ製、M46J、弾性
率(46000kg/mm、引張強度430kg/m
、伸度0.9%)を一方向に引き揃えたものに、シ
ートAで用いたものと同じエポキシ樹脂組成物を溶剤を
用いて含浸後、半硬化させた、炭素繊維重量含有率76
%、炭素繊維容積含有率67.5%、厚さ0.12mm
のプリプレグシート。 (3) 外層形成用シートB(2) 多数の中弾性高強度炭素繊維(東レ製、M30S、弾性
率30000kg/mm、引張強度530kg/mm
、伸度1.8%)を一方向に引き揃えたものに、シー
トAで用いたものと同じエポキシ樹脂組成物を溶剤を用
いて含浸後、半硬化させた、炭素繊維重量含有率76
%、炭素繊維容積含有率68.9%、厚さ0.17mm
のプリプレグシート。 (4) 前記と同様にして、外層形成用シートB(3)
〜B(14)を得た。 前記外層シートB(1)〜B(14)の性状を後記表1
に示す。 (5) チップ側補強シートC(t−1) 多数の高強度高耐衝撃性炭素繊維(東レ製、T700
S、弾性率235000kg/mm、引張強度500
kg/mm、伸度2.1%)を一方向に引き揃えたも
のに、シートAで用いたものと同じエポキシ樹脂組成物
を溶剤を用いて含浸後、半硬化させた、炭素繊維重量含
有率67.0%、炭素繊維容積含有率57.8%、厚さ
0.14mmのプリプレグシート。 (6) チップ側補強シートC(t−2) 前記チップ側補強シートC(t−1)と同じものを用い
た。 (7) グリップ側補強シートC(g) 多数の高強度炭素繊維(東レ製、T700S、弾性率2
3500kg/mm、引張強度500kg/mm
伸度2.1%)を一方向に引き揃えたものに、シートA
で用いたものと同じエポキシ樹脂組成物を溶剤を用いて
含浸後、半硬化させた、炭素繊維重量含有率67%、炭
素繊維容積含有率57.8%、厚さ0.1mmのプリプ
レグシート。
【0018】
【表1】
【0019】また、以下において示すシャフトの性能評
価項目の測定法は、以下の通りである。 (1) ネジレ角度 (ウッドシャフトの場合) シャフトのチップ側先端より、1インチと40インチの
2点をつかみ、シャフトのチップ側つかみ位置に13.
83kg・cm(1ft.1b)のトルクを与えたとき
のその点のねじれる角度を測定。 (2) シャフトの剛性(振動数)測定 シャフト長さ1143mmでグリップ側83mmを固定
し、285gの重量を有するモデルヘッドをチップ側先
端細径部に取り付けて、自由振動の振動数として測定す
る。測定装置としては、Brunswick社製振動測
定機(Precision FM)を用いて行った。
(単位:サイクル/分=略記号 CPM) (3) 3点曲げ試験 シャフトのチップ側先端から200mmの位置をカット
し、スパン120mmで支持し、その試験片の中間点の
位置を破壊させたときの最大破壊荷重を測定。 (4) 片持ち曲げ破壊テスト シャフトのチップ側先端より、1.5インチをヘッドホ
ーゼルに差し込み、差し込み口より、4インチの位置に
荷重をかけて破壊するまでの荷重を測定する。 (5) 衝撃破壊試験 アイゾット衝撃試験機にて、シャフトのチップ側先端か
ら60mmの位置をカットし、試験片の中間点30mm
で、最大破壊エネルギー240kg・cmのハンマーに
て衝撃破壊させ、その時の衝撃吸収エネルギーを測定。
【0020】実施例1 一端の直径4.3mm、他端の直径13.3mm、長さ
120cmのスチール製マンドレルの表面にシリコーン
離型剤を塗布した。このマンドレルに対し、先ず、チッ
プ側補強シートC(t−1)を、マンドレルに対する繊
維配向角度(以下、単に巻角度という)が0゜になるよ
うに、かつシャフトのチップ側先端から300mmまで
の部分がこの補強シートで補強されるように、4回巻成
固定化して補強層(C(t−1))を形成した。この補
強層の厚さは0.56mmであり、その重量は3.0g
であった。次に、前記チップ側補強層を形成したマンド
レルに対して、グリップ側補強シートC(g)を、巻角
度が90゜になるように、かつシャフトのグリップ側先
端から500mmまで部分がこの補強シートで補強され
るように、1回巻成固定化して補強層C(g)を形成し
た。この補強層の厚さは0.1mmであり、その重量は
4.8gであった。次に、前記2種類の補強層を形成し
たマンドレルに対し、内層形成用シートAを、その各補
強層を含む全長にわたって、巻角度±45゜で3回巻成
固定化して内層Aを形成した。この内層の厚さは0.3
6mmであり、その重量は20.3gであっ.た。次
に、前記内層を形成したマンドレルに対して、チップ側
補強シートC(t−2)を、巻角度0゜で、シャフトの
チップ側先端から200mmまでの部分が補強されるよ
うに7回巻成固定化して補強層C(t−2)を形成し
た。この補強層の厚さは0.98mmであり、その重量
は4.2gであった。次に、前記補強層C(t−2)形
成したマンドレルに対して、その補強層C(t−2)及
び内層Aを含む全長にわたって、外層形成用シートB
(1)を、巻角度0゜で1回巻成固定化して外層Bの
側層B(a)を形成した。この内側層B(a)の厚さは
0.12mmであり、その重量は8.0gであった。次
に、前記外層Bの内側層B(a)を形成したマンドレル
に、外層形成用シートB(2)を、巻角度0゜で2回巻
成固定化して外層Bの外側層B(b)を形成した。この
外側層B(b)の厚さは0.34mmであり、その重量
は21.9gであった。 次いで全体を合成樹脂テープ
で巻いて変形を防止したのち、熱風炉に挿入し、完全に
加熱硬化させる。この硬化物からマンドレルを引き抜
き、細径端を1cm、太径端を1cm切り落し、長さ約
114cm(45インチ)とし、さらにシャフトの周面
を削って断面が円形のウッド用シャフトを製造した。こ
のシャフトはチップ先端の外径8.5mm、内径4.3
5mm、グリップ側先端の外径15.1mm、内径1
3.3mmを有し、全重量59.5g、内層Aと外層B
との重量比43:57、外層Bにおける内側層B(a)
外側層B(b)の重量比は30:70であった。ま
た、外層Bの層構成を表2に示すように種々変化させた
以外は同様にしてゴルフシャフトを得た。前記のように
して得た各ゴルフシャフトの外層Bの層構成とシャフト
重量を表2にまとめて示す。
【0021】
【表2】
【0022】比較例1 実施例1において、外層Bを表3に示す構成にして比較
用のシャフトを得た。なお、表3に示したシャフトにお
いて、No8のシャフトは、表2に示したNo3のシャ
フトにおいて、外層Bの内側層B(1)外側層B
(2)を入れ換えたもので、外層Bの外側層B(b)
高弾性繊維プリプレグシートB(1)を用いたものであ
る。
【0023】
【表3】
【0024】次に、前記実施例1及び比較例1で得たシ
ャフトの性能評価結果を表4にまとめて示す。なお、シ
ャフト性能において、その3点曲げ最大荷重は、100
kg以上あれば合格で、片持ち曲げ最大荷重は35kg
以上であれば合格で、衝撃破壊衝撃値は100kg・c
m以上であれば合格である。
【0025】
【表4】
【0026】表4に示したシャフトにおいて、本発明の
No2〜No5のシャフトは、軽量性、剛性及び強度に
おいてすぐれたものである。これに対して、比較品であ
るNo6〜No9のシャフトは、強度の点で問題があ
り、No1及びNo10のシャフトは重量が大きすぎて
問題がある。
【0027】実施例2 実施例1において、外層BをシャフトNo3と同一と
し、内層の構成を表5のように種々変化させた以外は同
様にしてゴルフシャフトを得るとともに、そのシャフト
の性能評価を行った。その結果を表5に示す。
【0028】
【表5】
【0029】表5に示した内層形成用シートの内容は以
下の通りである。 (1)内層形成用シートA(1) 多数の高弾性炭素繊維(東レ社製、M40J、弾性率4
0,000kg/mm、引張強度400kg/m
、伸度1.0%)を一方向に引き揃えたものな、半
固形状フェノールノベラック型エポキシ樹脂と液状及び
固体状のビスフェノールA型エポキシ樹脂との混合物に
硬化剤を配合したエポキシ樹脂組成物を溶剤にて溶解し
た溶液を用いて含浸後加熱乾燥して半硬化させた、炭素
繊維重量含有率76%、炭素繊維容積含有率68.4
%、厚さ0.06mmのプリプレグシート。 (2)内層形成用シートA(2) 多数の中弾性高強度炭素繊維(東レ社製、M30S、弾
性率30000kg/mm、引張強度53kg/mm
、伸度1.8%)を一方向に引き揃えたものに、シー
トA(1)で用いたものと同じエポキシ樹脂組成物を同
様にして含浸後加熱乾燥して半硬化させた、炭素繊維重
量含有率76%、炭素繊維容積含有率68%、厚さ0.
13mmのプリプレグシート。 (3)内層形成用シートA(3) 多数の高強度炭素繊維(東レ社製、T700S、弾性率
23500kg/mm、引張強度500kg/mm
伸度2.1%)を一方向に引き揃えたものに、シートA
(1)で用いたものと同じエポキシ樹脂組成物を同様に
して含浸後加熱乾燥して半硬化させた、炭素繊維重量含
有率76%、炭素繊維容積含有率68.0、厚さ0.1
3mmのプリプレグシート。 (4)内層形成用シートA(4) 多数の高弾性炭素繊維(東邦レーヨン社製、HMS−6
3、弾性率61300kg/mm、引張り強度410
kg/mm、伸度0.7%)を一方向に引揃えたもの
に、シートA(1)で用いたものと同じエポキシ樹脂組
成物を同様にして含浸後加熱乾燥して半硬化させた。炭
素繊維重量含有率76%、炭素繊維容積含有率66.4
%、厚さ0.06mmのプリプレグシート。
【0030】実施例3 市販のステンレス製メタルヘッド(重量220g、ロフ
ト角10.5度、ライ角55度)を、前記表1に示した
No3のシャフト(長さ45インチ、重量59.3g、
振動数値232CPM、ネジレ角度5.5度)のチップ
側に装着し、クラブ長さが43インチになるようにグリ
ップ側を切断し、さらにグリップ(プレシジョンジャパ
ン製、「ロイヤルグリップ」、重量52g)を装着し
て、長さ43.0インチのゴルフクラブを作製した。こ
のゴルフクラブの性能評価を行うために、このクラブを
用いてロボットにより下記の条件で試打させ、その打球
性状を解析装置(ブリジストン社製、「サンエンスア
イ」)を用いて解析した。
【0031】(試打条件) (1)ボール ブリジストン社製、「アルタスプロ500」 (2)ヘッドスピード クラブヘッドスピードは、45m/sに固定した。 (3)ボールがヘットフェース当る打点位置 (i)試打方法A ヘッドフェースの中心点から0.5インチだけフェース
の先端側(TOE側)を打点とし、かつ、球の打出し角
度をセンターラインから右方向に4±1度とする。 (ii)試打方法B ヘッドフェースの中心点を打点とし、かつ打出し角度を
センターライン方向に0±1度とする。 (iii)試打方法C ヘッドフェースの中心点から0.5インチ手前側(HE
EL側)を打点とし、かつ球の打出角度をセントライン
から左側に4±1度とする。前記のようにして試打を行
ない、その打球の解析結果を表6に示す。また、比較の
ために、従来の炭素繊維強化樹脂シャフト(ソマール社
製、長さ45インチ、重量90g、振動数値232CP
M、ネジレ角度5.5度)を用い、そのチップ側にヘッ
ドを装着し、クラブ長さが43インチになるようにグリ
ップ側を切断し、さらにグリップを装着して長さ43.
0インチのゴルフクラブを作製し、このゴルフクラブに
ついても、前記と同様にしてその性能を評価した。その
結果を表6に示す。なお、表6において、打球の全飛距
離はキャリー距離とラン(ころがり)の距離を含めた距
離である。また、打球着地点は、センターラインを中心
として表示した。
【0032】
【表6】
【0033】前記表6に示した結果からわかるように、
本発明のクラブの場合、比較のクラブより軽量であるに
もかかわらず、打球の飛距離が長い。このことは、実際
にゴルファーが球を打つときには、本発明クラブは比較
用のクラブより軽量であり、比較用クラブよりヘッド速
度を速くして球を打つのが容易あることから、打球の飛
距離は比較用クラブよりもさらに長くなることを意味す
る。また、本発明のクラブは、その方向性においても、
比較用クラブよりも改善されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−164482(JP,A) 特開 昭53−61440(JP,A) 特公 昭60−39388(JP,B2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素繊維強化プラスチックからなるゴル
    フクラブシャフトの先端にヘッドを装着したゴルフクラ
    ブにおいて、該シャフトの45インチ長さ換算の重量が
    63g以下であり、該シャフトのネジレ角度が3〜15
    度の範囲にあり、かつ該シャフトが炭素繊維をシャフト
    の軸方向に対して±30゜〜±80゜の範囲内の角度に
    配向させた炭素繊維強化プラスチック層を内層(A)と
    し、炭素繊維をシャフトの軸方向に対して±15゜以内
    の角度で配向させた炭素繊維強化プラスチック層を外層
    (B)とし、かつシャフトのチップ部及びグリップ部に
    補強層(C)を有する炭素繊維強化プラスチックゴルフ
    シャフトであって、該外層(B)を2層構造に形成し、
    その内側層(a)に高弾性高強度炭素繊維及びその外側
    層(b)に高強度炭素繊維を各使用し、該内側層(a)
    の重量割合が全外層(B)の重量の15〜50重量%で
    あり、かつ内層(A)及び外層(B)の炭素繊維含有率
    が各73重量%以上であることを特徴とするゴルフクラ
    ブ。
  2. 【請求項2】 該シャフト長が40〜45インチで該ヘ
    ッド重量が195〜240gである請求項1のゴルフク
    ラブ。
  3. 【請求項3】 シャフトの剛性が振動数値で表わして2
    20〜240CPMである請求項1又は2のゴルフクラ
    ブ。
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