JP2614709B2 - ディスクカートリッジ - Google Patents
ディスクカートリッジInfo
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- JP2614709B2 JP2614709B2 JP16439596A JP16439596A JP2614709B2 JP 2614709 B2 JP2614709 B2 JP 2614709B2 JP 16439596 A JP16439596 A JP 16439596A JP 16439596 A JP16439596 A JP 16439596A JP 2614709 B2 JP2614709 B2 JP 2614709B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shutter
- slider
- disk
- cartridge
- case
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク、光ディ
スク等の情報記録ディスクが収納されたディスクカート
リッジに関する。 【0002】 【従来の技術】図7は、特開昭59−75467号公報
に記載されているディスクカートリッジ用シャッタを分
解した一部斜視図である。上,下板101、102は金
属板をプレス加工したもので、一端縁101a,102
aは相対向する方向に向けて直角に折り曲げられ、さら
にその先端部には係止部103,104が2個ずつ上,
下板101、102とは反対方向に折り曲げることによ
り形成されている。 【0003】この係止部103,104の折り曲げ基部
には第1長孔105,106が、さらに前記一端縁10
1a,102aの折り曲げ基部で前記第1長孔105,
106と対応する位置に第2長孔107,108が、そ
れぞれ2個ずつ並んで形成されている。 【0004】一方、連結板109は上,下板101、1
02の幅とほぼ同寸の長さを有する合成樹脂の成形体か
らなり、連結板109の内面には2個のL字部110が
2列に突設され、横に並んだL字部110とL字部11
0の間に長孔状の挿入孔111が2個形成されている。 【0005】そして連結板109の各L字部110を
上,下板101、102の第1長孔105,106から
第2長孔107,108にかけて個々に挿通するととも
に、上,下板101、102の係止部103,104を
連結板109の挿入孔111にそれぞれ挿入することに
より、上,下板101、102と連結板109が連結さ
れてシャッタを構成している。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところがこのディスク
カートリッジ用シャツタは、図7から明らかなように
上,下板101、102ならびに連結板109の形状が
複雑であり、シャッタの組み立てに際しては、連結板1
09の各L字部110を上,下板101、102の第1
長孔105,106から第2長孔107,108にかけ
て順次挿通するとともに、上,下板101、102の係
止部103,104を連結板109の挿入孔111にそ
れぞれ挿入することになり、そのためシャッタの自動組
立てが困難で、作業性が悪い。 【0007】また、上,下板101、102と連結板1
09の嵌合をスムーズにするためには、係止部103,
104、第1長孔105,106、第2長孔107,1
08、L字部110、挿入孔111の各嵌合部にある程
度のクリアランスを設ける必要があるが、組み立てが完
了するとこのクリアランスがあることから上,下板10
1、102と連結板109ががたつき易い。そのため
上,下板101、102とカートリッジケースの表面と
の密着が図れず、ゴミがカートリッジケース内に侵入す
ることがあり、さらにカートリッジケースに対するシャ
ッタの摺動性も悪いなどの欠点を有している。 【0008】本発明の目的は、このような従来技術の欠
点を解消し、組立て作業性が良好でしかも動作性に優れ
たディスクカートリッジを提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、内側にディスク収納空間を形成し、所定
の位置にヘッド挿入口を有するカートリッジケースと、
そのカートリッジケースのディスク収納空間に回転可能
に収納された情報記録ディスクと、そのカートリッジケ
ースの前面に沿って移動することにより前記ヘッド挿入
口を開閉するシャッタと、そのシャッタを常に閉成方向
に弾性付勢するためのばねとを備えたディスクカートリ
ッジを対象とするものである。 【0010】そして前記シャッタが一対の対向した平板
部と、その平板部の端部どうしを連結する端板部を有し
て断面形状がコ字状をしており、前記平板部の一部に前
記端板部側に向けて延びた舌片が形成され、この舌片の
先端部と前記端板部の内面の間で前記スライダの一部を
挟持することにより、シャッタとスライダが一体に連結
されていることを特徴とするものである。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
ディスクカートリッジを図に基づいて説明する。図1は
下ケース側の要部を示す平面図、図2は断面部分を含む
正面図、図3は断面部分を含む側面図、図4はシャッタ
が開かれた状態を示す要部平面図、図5はカートリッジ
ケースの展開図、図6はシャッタとスライダを分解した
一部斜視図である。 【0012】これらの図において、50は上ケース、5
1は下ケース、これらが重ね合わされて内部に図示しな
いディスク、例えば磁気ディスクが収納される収納空間
が形成される。上ケース50、下ケース51は図5にも
示すように、中央部にディスク駆動装置(図示せず)の
駆動軸が挿入される穴52,53を有し、ディスク収納
用の凹部54,55と、略長方形のヘッド挿入口56,
57を備え、外表面のヘッド挿入口56,57の近傍に
は凹部58,59が形成されている。 【0013】60はヘッド挿入口56,57を開閉する
シャッタで、図3に示すように、一対の対向した平板部
61,62と、その平板部61,62の端部どうしを連
結する端板部92を有して全体の基本的断面形状がコ字
状をしており、平板部61,62が上,下ケース50,
51の凹部58、59が摺動可能に装着される。シャッ
タ60は図1ならびに図6に示すように、ケース50,
51の前面50a,51aに位置する上下、左右部分に
舌片63を備えている。 【0014】64はケース50,51の前面50a,5
1aに沿う方向に摺動可能な帯板状のスライダで、ケー
ス50,51の前面壁90と、その前面壁90と対向し
て且つヘッド挿入口56,57の前方左右に突設された
立ち上り部81R,81Lとで構成されたスライダガイ
ド溝65,66に収納され、シャッタ60が装着されて
いる部分の断面の基本形状は上下方向に突出する突出部
67を有するT字形で、それ以外の部分の断面の基本形
状は矩形になっている。また図1に示す如く右方部分に
段部68を有し、図2に示すようにこの段部68が下ケ
ース51のスライダガイド溝66に形成された段部69
に係合可能になっている。 【0015】シャッタ60はスライダ64をケース5
0,51のスライダガイド溝65,66に収納した状態
で装着されるが、この場合スライダ64の突出部67を
このシャッタ60の平板部61,62が乗り越えるよう
にしてケース50,51の凹部58,59方向に押し込
まれ、舌片63が突出部67を乗り越えると装着が完了
する。このとき舌片63の先端面63aが突出部67に
当接してシャッタ60の抜け止めがなされ、ちょうどス
ライダ64の一部が舌片63の先端面63aと端板部9
2の内面92aの間で挟持される。またこれと同時に図
1ならびに図6に示すように、平板部61の端板部92
との付根部61aならびに平板部62の端板部92との
付根部62aがスライダ64の突出部67の端板部端縁
67aにそれぞれ当接して、シャッタ移動方向に対する
シャッタ60とスライダ64の位置決めがなされる。 【0016】70は下ケース51の前面角部のデットス
ペースに配置されシャッタ60と連動する方向変換部材
としてのレバーで、例えば下ケース51側に配置され、
一方の端部71がピン72によってスライダ64の段部
68近傍の端部73に回動可能に連結され、他方の端部
74に下ケース51の側面75によってケース51の内
方に入り込むことを防ぐように係止された操作部77を
備え、レバー70の中央部に突起78を有している。 【0017】79はばねで、レバー70の突起78に胴
部が保持され、一端がレバー70に係着され、他端が下
ケース51に設けられた突起80に係着され、レバー7
0が突起80と突起78間の一定距離をもって遊動し、
スライダ46を介してシャッタ60を閉じ方向(H方
向)に常時付勢するとともに、前記レバー70の他端
(操作部77)が常に下ケース51の側面75に当接し
て移動するように付勢している。 【0018】なお、下ケース51の溝66に形成する立
上り部81にはスライダ64の端部73側に位置する部
分に高さの低い部分82を有し、レバー70の端部71
がこの部分82を越えてスライダ64の端部73に連結
される。 【0019】図1、図4の二点鎖線で示す83はディス
ク駆動装置に設けられた案内部材、84は案内部材83
の一部を切り起こして形成され、レバー70の操作部7
7に係合する係止部材である。また下ケース51の図面
に向かって右側角部側面には、ディスクカートリッジの
挿入方向Aに延びた凹部91が形成され、レバー70の
操作部77がこの凹部91内に臨んでいる。 【0020】この実施の形態ではスライダ64、レバー
70、ばね79等を下ケース51に組み込み、下ケース
51の凹部55にディスクを収納し、上ケース50を下
ケース51に組み合せ、シャッタ60を装着し、ねじ等
により上ケース50、下ケース51を締結して一体化し
ている。 【0021】ディスクカートリッジの不使用時には、図
1に示すようにばね79の付勢力によりレバー70を介
してスライダ64の段部68が下ケース51の段部69
と係合し、スライダ64と連結しているシャッタ60は
ヘッド挿入口56、57を閉塞している。 【0022】この状態からディスクカートリッジをディ
スク駆動装置の案内部材83に沿って図1の矢印A方向
に挿入すると、係止部材84が凹部91内に挿入されて
レバー70の操作部77と当接し、引き続いてディスク
カートリッジを押し込むことによりレバー70がばねの
力に抗して矢印Bの方向に移動し、これによりスライダ
64が矢印C方向に摺動し、シャッタ60も矢印D方向
に摺動して、ディスクカートリッジの挿入終了時点では
図4のようにヘッド挿入口56,57が開放する。この
開放状態においても、スライダ64は前面壁90と左右
の立上り部81R,81Lと係合している。 【0023】そしてヘッド挿入口56あるいはヘッド挿
入口57を通して磁気ヘッドがディスクカートリッジ内
に進入して磁気ディスクと接触し、所望の記録再生がな
される。 【0024】ディスクカートリッジを図4のE方向に移
動させてディスク駆動装置から取り出すと、係止部材8
4と係合している操作部77はばね79の力によってケ
ース50,51の突起部76,側面75に沿って移動を
始め、レバー70が矢印F方向に、スライダ64が矢印
G方向に摺動し、シャッタ60が矢印H方向に移動して
ヘッド挿入口56,57が閉塞される。 【0025】この実施の形態では組み立てに際し、下ケ
ース51にスライダ64、レバー70、ばね79等を装
着して、次の組み込み工程に送られてディスクの収納、
上ケース50の重ね合わせ等が行われるが、スライダ6
4は直線的な摺動操作を行うので可撓性である必要はな
い。 【0026】また、スライダ64は長い帯板状であるた
め摺動動作が安定し、シャッタ60の安定した開閉動作
が行われる。 【0027】また、ディスク駆動装置の係止部材84は
磁気ヘッド装置から十分に離れた位置に設けることがで
き、従って部品配置に対する制約が緩和され、ディスク
駆動装置の構造が簡単になる。 【0028】 【発明の効果】本発明は前述のように、内側にディスク
収納空間を形成し、所定の位置にヘッド挿入口を有する
カートリッジケースと、そのカートリッジケースのディ
スク収納空間に回転可能に収納された情報記録ディスク
と、そのカートリッジケースの前面に沿って移動するこ
とにより前記ヘッド挿入口を開閉するシャッタと、その
シャッタを常に閉成方向に弾性付勢するためのばねと、
前記シャッタの移動方向に延びて、カートリッジケース
の前面付近にシャッタと同じ方向に移動可能に配置され
たスライダとを備えたディスクカートリッジにおいて、
前記シャッタが一対の対向した平板部と、その平板部の
端部どうしを連結する端板部を有して断面形状がコ字状
をしており、前記平板部の一部に前記端板部側に向けて
延びた舌片が形成され、この舌片の先端部と前記端板部
の内面の間で前記スライダの一部を挟持することによ
り、シャッタとスライダが一体に連結されている。 【0029】従って、シャッタならびにスライダの形状
が図7に示す従来のものに比べて簡単であり、スライダ
に対してシャッタを一方向に押し込むだけでシャッタと
スライダが連結できるから自動組み立てが容易であり、
作業性の向上が図れる。 【0030】またシャッタは一対の平板部と端板部によ
り連続したコ字状になっており、そのシャッタの端板部
の内側に抱持するようにスライダが連結されているか
ら、図7に示す従来のもののように部品間にがたつきが
なく、よってシャッタならびにスライダの摺動性が良好
である。
スク等の情報記録ディスクが収納されたディスクカート
リッジに関する。 【0002】 【従来の技術】図7は、特開昭59−75467号公報
に記載されているディスクカートリッジ用シャッタを分
解した一部斜視図である。上,下板101、102は金
属板をプレス加工したもので、一端縁101a,102
aは相対向する方向に向けて直角に折り曲げられ、さら
にその先端部には係止部103,104が2個ずつ上,
下板101、102とは反対方向に折り曲げることによ
り形成されている。 【0003】この係止部103,104の折り曲げ基部
には第1長孔105,106が、さらに前記一端縁10
1a,102aの折り曲げ基部で前記第1長孔105,
106と対応する位置に第2長孔107,108が、そ
れぞれ2個ずつ並んで形成されている。 【0004】一方、連結板109は上,下板101、1
02の幅とほぼ同寸の長さを有する合成樹脂の成形体か
らなり、連結板109の内面には2個のL字部110が
2列に突設され、横に並んだL字部110とL字部11
0の間に長孔状の挿入孔111が2個形成されている。 【0005】そして連結板109の各L字部110を
上,下板101、102の第1長孔105,106から
第2長孔107,108にかけて個々に挿通するととも
に、上,下板101、102の係止部103,104を
連結板109の挿入孔111にそれぞれ挿入することに
より、上,下板101、102と連結板109が連結さ
れてシャッタを構成している。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところがこのディスク
カートリッジ用シャツタは、図7から明らかなように
上,下板101、102ならびに連結板109の形状が
複雑であり、シャッタの組み立てに際しては、連結板1
09の各L字部110を上,下板101、102の第1
長孔105,106から第2長孔107,108にかけ
て順次挿通するとともに、上,下板101、102の係
止部103,104を連結板109の挿入孔111にそ
れぞれ挿入することになり、そのためシャッタの自動組
立てが困難で、作業性が悪い。 【0007】また、上,下板101、102と連結板1
09の嵌合をスムーズにするためには、係止部103,
104、第1長孔105,106、第2長孔107,1
08、L字部110、挿入孔111の各嵌合部にある程
度のクリアランスを設ける必要があるが、組み立てが完
了するとこのクリアランスがあることから上,下板10
1、102と連結板109ががたつき易い。そのため
上,下板101、102とカートリッジケースの表面と
の密着が図れず、ゴミがカートリッジケース内に侵入す
ることがあり、さらにカートリッジケースに対するシャ
ッタの摺動性も悪いなどの欠点を有している。 【0008】本発明の目的は、このような従来技術の欠
点を解消し、組立て作業性が良好でしかも動作性に優れ
たディスクカートリッジを提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、内側にディスク収納空間を形成し、所定
の位置にヘッド挿入口を有するカートリッジケースと、
そのカートリッジケースのディスク収納空間に回転可能
に収納された情報記録ディスクと、そのカートリッジケ
ースの前面に沿って移動することにより前記ヘッド挿入
口を開閉するシャッタと、そのシャッタを常に閉成方向
に弾性付勢するためのばねとを備えたディスクカートリ
ッジを対象とするものである。 【0010】そして前記シャッタが一対の対向した平板
部と、その平板部の端部どうしを連結する端板部を有し
て断面形状がコ字状をしており、前記平板部の一部に前
記端板部側に向けて延びた舌片が形成され、この舌片の
先端部と前記端板部の内面の間で前記スライダの一部を
挟持することにより、シャッタとスライダが一体に連結
されていることを特徴とするものである。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
ディスクカートリッジを図に基づいて説明する。図1は
下ケース側の要部を示す平面図、図2は断面部分を含む
正面図、図3は断面部分を含む側面図、図4はシャッタ
が開かれた状態を示す要部平面図、図5はカートリッジ
ケースの展開図、図6はシャッタとスライダを分解した
一部斜視図である。 【0012】これらの図において、50は上ケース、5
1は下ケース、これらが重ね合わされて内部に図示しな
いディスク、例えば磁気ディスクが収納される収納空間
が形成される。上ケース50、下ケース51は図5にも
示すように、中央部にディスク駆動装置(図示せず)の
駆動軸が挿入される穴52,53を有し、ディスク収納
用の凹部54,55と、略長方形のヘッド挿入口56,
57を備え、外表面のヘッド挿入口56,57の近傍に
は凹部58,59が形成されている。 【0013】60はヘッド挿入口56,57を開閉する
シャッタで、図3に示すように、一対の対向した平板部
61,62と、その平板部61,62の端部どうしを連
結する端板部92を有して全体の基本的断面形状がコ字
状をしており、平板部61,62が上,下ケース50,
51の凹部58、59が摺動可能に装着される。シャッ
タ60は図1ならびに図6に示すように、ケース50,
51の前面50a,51aに位置する上下、左右部分に
舌片63を備えている。 【0014】64はケース50,51の前面50a,5
1aに沿う方向に摺動可能な帯板状のスライダで、ケー
ス50,51の前面壁90と、その前面壁90と対向し
て且つヘッド挿入口56,57の前方左右に突設された
立ち上り部81R,81Lとで構成されたスライダガイ
ド溝65,66に収納され、シャッタ60が装着されて
いる部分の断面の基本形状は上下方向に突出する突出部
67を有するT字形で、それ以外の部分の断面の基本形
状は矩形になっている。また図1に示す如く右方部分に
段部68を有し、図2に示すようにこの段部68が下ケ
ース51のスライダガイド溝66に形成された段部69
に係合可能になっている。 【0015】シャッタ60はスライダ64をケース5
0,51のスライダガイド溝65,66に収納した状態
で装着されるが、この場合スライダ64の突出部67を
このシャッタ60の平板部61,62が乗り越えるよう
にしてケース50,51の凹部58,59方向に押し込
まれ、舌片63が突出部67を乗り越えると装着が完了
する。このとき舌片63の先端面63aが突出部67に
当接してシャッタ60の抜け止めがなされ、ちょうどス
ライダ64の一部が舌片63の先端面63aと端板部9
2の内面92aの間で挟持される。またこれと同時に図
1ならびに図6に示すように、平板部61の端板部92
との付根部61aならびに平板部62の端板部92との
付根部62aがスライダ64の突出部67の端板部端縁
67aにそれぞれ当接して、シャッタ移動方向に対する
シャッタ60とスライダ64の位置決めがなされる。 【0016】70は下ケース51の前面角部のデットス
ペースに配置されシャッタ60と連動する方向変換部材
としてのレバーで、例えば下ケース51側に配置され、
一方の端部71がピン72によってスライダ64の段部
68近傍の端部73に回動可能に連結され、他方の端部
74に下ケース51の側面75によってケース51の内
方に入り込むことを防ぐように係止された操作部77を
備え、レバー70の中央部に突起78を有している。 【0017】79はばねで、レバー70の突起78に胴
部が保持され、一端がレバー70に係着され、他端が下
ケース51に設けられた突起80に係着され、レバー7
0が突起80と突起78間の一定距離をもって遊動し、
スライダ46を介してシャッタ60を閉じ方向(H方
向)に常時付勢するとともに、前記レバー70の他端
(操作部77)が常に下ケース51の側面75に当接し
て移動するように付勢している。 【0018】なお、下ケース51の溝66に形成する立
上り部81にはスライダ64の端部73側に位置する部
分に高さの低い部分82を有し、レバー70の端部71
がこの部分82を越えてスライダ64の端部73に連結
される。 【0019】図1、図4の二点鎖線で示す83はディス
ク駆動装置に設けられた案内部材、84は案内部材83
の一部を切り起こして形成され、レバー70の操作部7
7に係合する係止部材である。また下ケース51の図面
に向かって右側角部側面には、ディスクカートリッジの
挿入方向Aに延びた凹部91が形成され、レバー70の
操作部77がこの凹部91内に臨んでいる。 【0020】この実施の形態ではスライダ64、レバー
70、ばね79等を下ケース51に組み込み、下ケース
51の凹部55にディスクを収納し、上ケース50を下
ケース51に組み合せ、シャッタ60を装着し、ねじ等
により上ケース50、下ケース51を締結して一体化し
ている。 【0021】ディスクカートリッジの不使用時には、図
1に示すようにばね79の付勢力によりレバー70を介
してスライダ64の段部68が下ケース51の段部69
と係合し、スライダ64と連結しているシャッタ60は
ヘッド挿入口56、57を閉塞している。 【0022】この状態からディスクカートリッジをディ
スク駆動装置の案内部材83に沿って図1の矢印A方向
に挿入すると、係止部材84が凹部91内に挿入されて
レバー70の操作部77と当接し、引き続いてディスク
カートリッジを押し込むことによりレバー70がばねの
力に抗して矢印Bの方向に移動し、これによりスライダ
64が矢印C方向に摺動し、シャッタ60も矢印D方向
に摺動して、ディスクカートリッジの挿入終了時点では
図4のようにヘッド挿入口56,57が開放する。この
開放状態においても、スライダ64は前面壁90と左右
の立上り部81R,81Lと係合している。 【0023】そしてヘッド挿入口56あるいはヘッド挿
入口57を通して磁気ヘッドがディスクカートリッジ内
に進入して磁気ディスクと接触し、所望の記録再生がな
される。 【0024】ディスクカートリッジを図4のE方向に移
動させてディスク駆動装置から取り出すと、係止部材8
4と係合している操作部77はばね79の力によってケ
ース50,51の突起部76,側面75に沿って移動を
始め、レバー70が矢印F方向に、スライダ64が矢印
G方向に摺動し、シャッタ60が矢印H方向に移動して
ヘッド挿入口56,57が閉塞される。 【0025】この実施の形態では組み立てに際し、下ケ
ース51にスライダ64、レバー70、ばね79等を装
着して、次の組み込み工程に送られてディスクの収納、
上ケース50の重ね合わせ等が行われるが、スライダ6
4は直線的な摺動操作を行うので可撓性である必要はな
い。 【0026】また、スライダ64は長い帯板状であるた
め摺動動作が安定し、シャッタ60の安定した開閉動作
が行われる。 【0027】また、ディスク駆動装置の係止部材84は
磁気ヘッド装置から十分に離れた位置に設けることがで
き、従って部品配置に対する制約が緩和され、ディスク
駆動装置の構造が簡単になる。 【0028】 【発明の効果】本発明は前述のように、内側にディスク
収納空間を形成し、所定の位置にヘッド挿入口を有する
カートリッジケースと、そのカートリッジケースのディ
スク収納空間に回転可能に収納された情報記録ディスク
と、そのカートリッジケースの前面に沿って移動するこ
とにより前記ヘッド挿入口を開閉するシャッタと、その
シャッタを常に閉成方向に弾性付勢するためのばねと、
前記シャッタの移動方向に延びて、カートリッジケース
の前面付近にシャッタと同じ方向に移動可能に配置され
たスライダとを備えたディスクカートリッジにおいて、
前記シャッタが一対の対向した平板部と、その平板部の
端部どうしを連結する端板部を有して断面形状がコ字状
をしており、前記平板部の一部に前記端板部側に向けて
延びた舌片が形成され、この舌片の先端部と前記端板部
の内面の間で前記スライダの一部を挟持することによ
り、シャッタとスライダが一体に連結されている。 【0029】従って、シャッタならびにスライダの形状
が図7に示す従来のものに比べて簡単であり、スライダ
に対してシャッタを一方向に押し込むだけでシャッタと
スライダが連結できるから自動組み立てが容易であり、
作業性の向上が図れる。 【0030】またシャッタは一対の平板部と端板部によ
り連続したコ字状になっており、そのシャッタの端板部
の内側に抱持するようにスライダが連結されているか
ら、図7に示す従来のもののように部品間にがたつきが
なく、よってシャッタならびにスライダの摺動性が良好
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジの下ケース側の要部を示す平面図である。 【図2】そのディスクカートリッジの断面部分を含む正
面図である。 【図3】そのディスクカートリッジの断面部分を含む側
面図である。 【図4】そのディスクカートリッジのシャッタが開かれ
た状態を示す下ケース側の要部を示す平面図である。 【図5】そのディスクカートリッジにおける上,下ケー
スの展開図である。 【図6】そのディスクカートリッジにおけるシャッタと
スライダを分解した一部斜視図である。 【図7】従来提案されたディスクカートリッジ用シャッ
タを分解した一部斜視図である。 【符号の説明】 50 上ケース 51 下ケース 50a,50b 前面 56,57 ヘッド挿入口 60 シャッタ 61,62 平板部 63 舌片 64 スライダ 65,66 溝 67 突出部 68,69 段部 79 ばね 81R,81L 立上り部 90 前面壁 92 端板部
ジの下ケース側の要部を示す平面図である。 【図2】そのディスクカートリッジの断面部分を含む正
面図である。 【図3】そのディスクカートリッジの断面部分を含む側
面図である。 【図4】そのディスクカートリッジのシャッタが開かれ
た状態を示す下ケース側の要部を示す平面図である。 【図5】そのディスクカートリッジにおける上,下ケー
スの展開図である。 【図6】そのディスクカートリッジにおけるシャッタと
スライダを分解した一部斜視図である。 【図7】従来提案されたディスクカートリッジ用シャッ
タを分解した一部斜視図である。 【符号の説明】 50 上ケース 51 下ケース 50a,50b 前面 56,57 ヘッド挿入口 60 シャッタ 61,62 平板部 63 舌片 64 スライダ 65,66 溝 67 突出部 68,69 段部 79 ばね 81R,81L 立上り部 90 前面壁 92 端板部
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 内側にディスク収納空間を形成し、所定の位置にヘッド
挿入口を有するカートリッジケースと、 そのカートリッジケースのディスク収納空間に回転可能
に収納された情報記録ディスクと、 そのカートリッジケースの前面に沿って移動することに
より前記ヘッド挿入口を開閉するシャッタと、 そのシャッタを常に閉成方向に弾性付勢するためのばね
と、 前記シャッタの移動方向に延びて、カートリッジケース
の前面付近にシャッタと同じ方向に移動可能に配置され
たスライダとを備えたディスクカートリッジにおいて、 前記シャッタが一対の対向した平板部と、その平板部の
端部どうしを連結する端板部を有して断面形状がコ字状
をしており、 前記平板部の一部に前記端板部側に向けて延びた舌片が
形成され、この舌片の先端部と前記端板部の内面の間で
前記スライダの一部を挟持することにより、シャッタと
スライダが一体に連結されていることを特徴とするディ
スクカートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16439596A JP2614709B2 (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | ディスクカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16439596A JP2614709B2 (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | ディスクカートリッジ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59235962A Division JPH0770188B2 (ja) | 1984-11-10 | 1984-11-10 | デイスクカ−トリツジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08306150A JPH08306150A (ja) | 1996-11-22 |
JP2614709B2 true JP2614709B2 (ja) | 1997-05-28 |
Family
ID=15792320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16439596A Expired - Lifetime JP2614709B2 (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | ディスクカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2614709B2 (ja) |
-
1996
- 1996-06-25 JP JP16439596A patent/JP2614709B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08306150A (ja) | 1996-11-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970114 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |