JP2614156B2 - 積層物品の梱包方法 - Google Patents

積層物品の梱包方法

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浩 高橋
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株式会社淀川製鋼所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の物品を搬送する
際などにこれが疵つかないよう、物品に特殊な弾性緩衝
材を付設、この弾性緩衝材を介して物品どうしを積層
状態に荷作りする梱包方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば組立物置、組立車庫、組立倉庫な
どの組立家屋では、部材点数が多いので、一般にいくつ
かの部材を数個まとめて集積結束して梱包している。そ
こでは、各梱包体において積層した部材どうしが擦れ合
い、衝突などで疵付くのを防止するために、積層面間に
各種の弾性緩衝材を介在させている。大型の部材を単品
で搬送する場合にも、その外周に弾性緩衝材を付設して
いる。各種物品の表面保護のために、スポンジ状の弾性
緩衝材を粘着剤を介して物品の表面に剥離可能に貼り付
けることが公知である(文献不詳)。そこでの弾性緩衝
材は一般にテープ状ないしシート状であり、梱包に際し
て必要長さにカットして用いていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のテープ
状ないしシート状の粘着剤付き緩衝材では、これを必要
長さにカットするのに大変な手間を要する。カッターに
粘着剤が付着するなどの面倒な問題が生じる。汎用のテ
ープ状の場合はテープ幅の異なるものを多種類要する。
しかも剥離性を有する粘着剤で貼合してはいるが、現実
に部材どうしを後からバンド掛けして結束するなどし
て、緩衝材が強い圧着力を受けると、その裏面の粘着剤
のために次に緩衝材を剥離するのが困難になるうえに、
粘着剤が応々にして部材の表面に転着したままとなり、
この粘着剤をこすり取る際に部材表面を疵付けることも
少なくなかった。部材表面に固着の粘着剤に塵埃が付着
して、こすり取ろうとしても汚れとして残りやすくもあ
った。ことに塗装鋼板において、ミクロンオーダーの塗
膜表面に粘着剤が固着すると、こすり取る際に塗膜が容
易に疵つき、下塗り塗膜やめっき層が露出して発錆の原
因となる。更にそれらの疵は、例えば組立家屋などの場
合、解梱して組立作業に入る段階で初めて発見されるこ
とが多く、部品の取替のための再送、ひいては組立納期
の遅延などを招き、まさに保管・運送段階での致命傷に
なっていた。
【0004】何よりも、前出の組立家屋の類では部品点
数が多いので、従来の貼合式の弾性緩衝材では使用量が
膨大となり、その都度緩衝材を別に用意して貼合作業を
しながら荷造りするのは作業性の点でも得策ではなかっ
た。そこで本発明は、剥離性に優れた弾性緩衝材を物品
の表面に予め直接に塗布して付設しておき、荷造りに人
手を要しないようにして従来の貼合形式が持つ不具合を
一掃するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガンから発泡
性ホットメルト接着剤を個々の物品の表面の長手方向に
間隔をおく複数箇所に吹き付け塗布して前記発泡性ホッ
トメルト接着剤による非粘着性の弾性緩衝材を所定幅お
よび所定厚さでビード状ないし帯状に形成し、次いで、
この複数の物品どうしをこの重合面間に前記弾性緩衝材
が介在して隙間ができるように積層してバンドで結束す
る積層物品の梱包方法である。対象の物品としては、組
立家屋の柱材、壁材などを広く含み、塗装鋼板製、合成
樹脂材製、木材、ガラス製のものなど材質を問わない。
弾性緩衝材は従来の粘着剤のごとき粘着性を持たず、僅
かに物品の表面に対して付着性を発揮する程度のもので
ある。
【0006】
【0007】
【作用】物品の表面の長手方向に間隔をおく複数箇所に
塗布形成した弾性緩衝材は、発泡性ホットメルト接着剤
からなるので、多孔質に仕上がって豊かな弾力性を有す
る。従って、互いに積層される物品の重合面間に弾性緩
衝材を介在させたとき、物品どうしの重合面間に僅かな
隙間を形成しながらずれ動きを規制する。弾性緩衝材は
物品表面に対する僅かな付着力を有するのみで、非粘着
性のものであるから、物品表面からは弾性緩衝材を容易
に剥ぎ取れる。
【0008】
【発明の効果】本発明方法によれば、物品表面の必要な
部位にのみ面積や重量に応じて弾性緩衝材を直接に塗布
形式で一体に付設することになる。しかも弾性緩衝材の
幅および厚さはガンからの発泡性ホットメルト接着剤の
吐出を制御することにより所望通りに無駄なく制御でき
る。従って、荷造りに際してその都度、人手で別に用意
した弾性緩衝材をいちいち貼合していた従来形式に比べ
て、面倒な手間を要さず省力化を図れるとともに、無駄
が省けるので画一化した物品を多量に荷造りするのに極
めて経済的である。
【0009】発泡性ホットメルト接着剤による弾性緩衝
材は、文字通り柔軟な弾性を具備して良好な緩衝作用を
発揮するとともに、必要最小限の粘着性を有する。従っ
、この弾性緩衝材を物品どうしの重合面間にその長手
方向に間隔をおいて複数箇所に介在させておけば、互い
に接触しない隙間を形成しながら、これ自体が持つ付着
力で物品どうしのずれ動きによる擦り疵などもよく防止
できる。その結果、以後の結束バンドなどによる梱包も
手軽に行える。
【0010】発泡性ホットメルト接着剤としては、一般
に合成ゴム系の非粘着性のものをガンから吐出してガス
発泡させるが、その際のホットメルト温度は通常130
〜140℃程度で発泡するので、塗装鋼板製などの物品
表面を変質・形状変化させることはない。しかも発泡性
のために垂れ流れることがなく、立体的な物品表面にも
容易に塗布でき、塗布直後に物品どうしを積層しても何
等支障がない。
【0011】この種の弾性緩衝材は非粘着性のもので僅
かに付着力を有するのみであるから、現場に搬送したの
ち容易に剥離でき解梱作業も手軽に行える。しかも、積
層物品の重合面間に弾性緩衝材を介在させて強くバンド
の類で結束しても、弾性緩衝材が物品表面上に転着して
残ることがないので、剥ぎ取り時に物品表面を疵付ける
こともない利点を有する。従って、組立家屋や各種のキ
ャビネットなどの構成部材では、金属板の表面に塗膜を
形成した塗装鋼板を曲げ加工して成形しているが、これ
ら構成部材の積層梱包、その後の保管、運搬、解梱時に
おける塗膜の疵つきをよく防止できることになり、実用
的効果が大である。
【0012】
【実施例】図1および図2は組立物置などの組立家屋に
みられる塗装鋼板製の中空の柱材を対象物品とした本発
明方法の実施例を示す。図1において、長尺の柱材1に
は1本ごとに長手方向の両端に近い外周にガンのノズル
からガス発泡性ホットメルト接着剤を吐出してエンドレ
スの周回状に塗布して直接に弾性緩衝材2を付設してい
る。
【0013】そこでのガス発泡性ホットメルト接着剤
は、固体のホットメルト剤にN2 ないしCO2 のガスを
混入して加熱溶融させてフォーム化し、ガンのノズルか
ら吐出する。具体的には合成ゴム系の非粘着性ホットメ
ルト接着剤(積水化学工業社製9108Y)を用い、ホ
ットメルト温度135℃で塗装鋼板製の柱材1の表面に
吐き付け塗布し、固化後の弾性緩衝材2を幅5〜50m
m、厚さ5〜10mmに形成した。実際には、柱材1側を
回しながら、固定のガンから上記のホットメルト接着剤
を吐出して該柱材1に塗布した。尤も、ガン側を動かし
て柱材1に弾性緩衝材2を塗布形成することもできる。
【0014】固化後の弾性緩衝材2は、独立気泡を有す
る多孔質に仕上がって適度の弾性を有し、押圧力を受け
ると厚みが1/2〜1/3程度までになる圧縮性を示し
た。ここで注目すべきは、弾性緩衝材2が柱材1ないし
他物に対して極めて僅かな付着力を持つが、従来の粘着
剤との比較では実質的に非粘着性のものである点にあ
る。
【0015】かくして弾性緩衝材2を一体に付設した柱
材1は、これ単品で搬送されることもある。その場合に
も床面などの置面に対して柱材1は弾性緩衝材2を介し
て僅かな隙間をもって載置され、直に他物と接触するこ
とはないので疵付きが防止される。
【0016】尤も、多くの場合は図2に示すごとく手荷
役可能な範囲内の重量で搬送できるよう、数個の柱材1
をひとまとめに梱包する。その場合は数本の柱材1を積
層してその外周をバンド3で集積結束する。このとき、
図3に示すごとく柱材1どうしの重合面間には弾性緩衝
材2が介在して僅かな隙間gを保持しながら互いに非接
触状態下にある。柱材1どうしを重ねたとき、弾性緩衝
材1は非粘着性のものではあっても僅かな付着力はもっ
ているので、柱材1どうしのずれ動きを規制する作用を
有し、従ってバンド3で結束するときの作業性は良好に
確保できる。
【0017】非粘着性の弾性緩衝材2は梱包を解く際
に、柱材1をひとつずつ元の図1の状態に容易に分離で
きる。そして、柱材1の外表面から弾性緩衝材2をこれ
が柱材1側に残って転着することなく手軽に剥ぎ取れ
た。因みに、複数の柱材1を集積結束した梱包体4は、
これ自体の外周にも弾性緩衝材2が露出している。従っ
て梱包体4を床面などに置いたり、更に他の梱包体4と
積層する場合にも、他材との接触で疵付きを受けること
がない。なお、この梱包体4はダンボール箱などに納め
ることもある。
【0018】図4ないし図6は、組立家屋における塗装
鋼板製の壁材を対象物品として、本発明をそれに適用し
た実施例を示す。この場合は平板状の壁材1aの長手方
向の両端近くとその中央の3箇所に弾性緩衝材2を塗布
形成してある。そこでの弾性緩衝材2の形成方法は柱材
1の場合と実質的に同じである。この場合もいくつかの
壁材1aをバンド3で集積結束して、図6に示すごとく
ひとつの梱包体4aを構成している。なお、この壁材1
aは概ね図5に示す断面形状、すなわち主面板1bの四
方にフランジ1cを曲げ加工したものであり、2個の壁
材1a・1aは内面側が対向するよう互い違い状に重ね
て梱包している。因にこの場合は、壁材1aの主面板1
bから対向するフランジ1c・1cの外表面にわたって
弾性緩衝材2を点描で示すごとく塗布形成し、弾性緩衝
材2の両端をフランジ1c・1cの内面側にまで回り込
ませてある。本発明において、周回状に弾性緩衝材2を
塗布形成するとは、かかる形態も含む概念である。もち
ろん、図5の仮想線で示すごとく弾性緩衝材2を主面板
1bの内面にまで回り込ませて正しくエンドレスに塗布
形成してあってもよいことは言うまでもない。
【0019】図7は、先の柱材1の梱包体4および壁材
1aの梱包体4a、それに他の梱包体を更にひとまとめ
にして運送用車両に積層する際の集合梱包体4bと化し
た例を示している。この集合梱包体4bにおいては、下
面にフォークリフト用の脚台5を有し、全体を防塵用フ
ィルム6でカバーして、外周を集合用バンド3aで結束
している。クレーンで吊り上げる形態にする場合もあ
る。集合梱包体4bにおいて大きな凹みがあるような場
合には、この凹みを埋める緩衝用のレベル調整材などを
介在させることになる。
【0020】なお本発明方法は、物品表面に弾性緩衝材
2を線状ないし帯状に塗布する場合にもこれを断続的に
形成ことができる。とくに積層する物品の重合面間に弾
性緩衝材2を介在させる場合などは、図8に示すごとく
対象の物品1の外表面に点在状つまりビード状に例えば
直径が5〜10mmの範囲内で前述の弾性緩衝材2を塗布
形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】柱材の単品を示す斜視図である。
【図2】柱材の梱包体を示す斜視図である。
【図3】柱材の梱包体における要部の縦断面図である。
【図4】壁材の単品を示す斜視図である。
【図5】壁材の概略断面図である。
【図6】壁材の梱包体を示す斜視図である。
【図7】各種の梱包体を集合した集合梱包体を説明する
概略正面図である。
【図8】本発明方法の別実施例を示す要部の平面図であ
る。
【符号の説明】
1 柱材 1a 壁材 2 弾性緩衝材 3 バンド 4 梱包体 5 脚台 6 防塵用フィルム

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガンから発泡性ホットメルト接着剤を
    々の物品の表面の長手方向に間隔をおく複数箇所に吹き
    付け塗布して前記発泡性ホットメルト接着剤による非粘
    着性の弾性緩衝材を所定幅および所定厚さでビード状な
    いし帯状に形成し、次いで、この複数の物品どうしをこ
    の重合面間に前記弾性緩衝材が介在して隙間ができるよ
    うに積層してバンドで結束する積層物品の梱包方法
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WO2001025114A1 (en) * 1999-10-06 2001-04-12 Osram Sylvania, Inc. Overpack carton

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