JPH0133494Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、建築合板等の板材を複数枚積み重
ねて梱包する際に用いる周面保護材に関する。

〈従来の技術〉 この種板材の梱包は、第３図に示す如く、複数
枚の板材１を積層し、積層板材１の外周面へ、無
端状の弾性保護材５を嵌装し、弾性保護材５を含
む板材１の全体をシユリンク包装している。

〈考案が解決しようとする問題点〉 ところが、上記の梱包では、弾性保護材５の両
側辺５１，５１を板材１の上周面および下周面に
位置させており、この側辺５１，５１の幅が長手
方向に大小ずれを生じて包装荷姿が悪くなると共
に、特に、梱包物の複数を積み重ねたとき、保護
材側辺５１によつて嵩張り、しかも全体のシユリ
ンク包装のため、シユリンクフイルムの使用量が
増すという問題点があつた。

この考案は極めて簡単な構成によつて上記の問
題点を解消し、包装作業の簡易化、包装美感を向
上すると共に、資材の節減に効果を発揮する新規
な保護材を提供することを目的とする。

〈問題点を解決するための手段〉 上記の目的を達成するための、この考案の手段
を説明すると、この考案は複数の板材を積層梱包
する際の周面保護材であつて、積層板材の積層厚
に一致した幅の帯状基材の内面に、積層端面に接
着する粘着層が形成され、帯状基材の外面には、
積層板材の上周面および下周面に密着する極薄の
帯状フイルムを貼設してなるものである。

〈作用〉 上記構成の保護材にて積層板材を梱包するに
は、板材外周の積層端面に帯状基材の粘着層を貼
着した後、帯状基材に貼設された帯状フイルムを
積層板材の上周面、および下周面に面接合するこ
とにより、板材の上面および下面に位置するフイ
ルム幅は一定幅となり、且つ、積層板は、外周面
が帯状基材に保護され、且つ、この積層板を更に
上下に積み重ねたとき、その間にはフイルムが介
在するだけのため、嵩張らないという考案目的を
達成した実用上の効果を奏する。

〈実施例〉 図面はこの考案の一実施例にかかる板材梱包用
周面保護材の使用状況を示す。

該周面保護材２は、積層板材１の積層厚と一致
する幅を有す帯状基材３の内面に、積層端面に接
着する粘着層３２が形成され、帯状基材３の外面
には、積層板材１の上周面および下周面に密着す
る極薄フイルムからなる帯状フイルム４を貼設し
てなるものである。

前記帯状基材３は、合成樹脂発泡材等の弾性材
であつて、外周面には会社名、商品名、品番等
（図示せず）を表示する。この場合、帯状フイル
ム４は透明フイルムを用いる。この帯状フイルム
４の表面に会社名等を表示するも可い。

〈考案の効果〉 この考案は上記の如く、板材の積層厚と一致す
る幅の帯状基材の内面に粘着層を設け、外面に極
薄の帯状フイルムを貼設したから、帯状基材の粘
着層を積層板の積層端面に貼着し、フイルムを板
材の上周面および下周面に面接合させることによ
り、板材の表面、裏面には全周に亘り一定幅のフ
イルムが位置し、従来のようなずれによる美感低
下の問題がない。しかも、積層板材の外周は帯状
基材にて保護され、フイルムの板表面に対する密
着により基材が板材端面から剥離することがな
い。しかも、フイルムによつて帯状基材の粘着層
が密封状態となり、従つて、塵埃の侵入が防止さ
れ粘着力が長期に亘り保持される。

しかも、フイルムは薄いため、積層梱包物を更
に積み重ねても嵩張らず、且つ従来のシユリンク
包装に比べて資材の大幅な節減、作業の省力化が
利く等、構成簡易にして考案目的を達成した効果
を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例にかかる板材梱包
用周面保護材の使用状況を示す斜視図、第２図は
第１図中Ａ−Ａ線に沿う拡大断面図、第３図は従
来例を示す斜視図である。 １……積層板材、２……周面保護材、３……帯
状基材、４……帯状フイルム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の板材を積層梱包する際の周面保護材であ
   つて、積層板材の積層厚に一致した幅の帯状基材
   の内面に、板材端面に接着する粘着層が形成さ
   れ、帯状基材の外面には、両側辺が帯状基材より
   一定等幅臨出した極薄帯状フイルムを貼設して成
   る板材梱包用周面保護材。