JP2613376B2 - 刺繍ミシンにおける糸切断装置 - Google Patents

刺繍ミシンにおける糸切断装置

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は刺繍ミシンにおい
て、刺繍縫いをする場所の大きな変更あるいは刺繍縫い
の終了の為に上糸及び下糸を切断したり、上記場所の小
さな変更或いは刺繍縫い用の上糸の色の変更などの為に
上糸のみを切断するようにした刺繍ミシンにおける糸切
断装置に関するものである。
(従来の技術) 従来の糸切断装置において、針板の下
面に沿って、かつ下糸が通過している針孔近くを移動さ
せる切断刃により下糸近くの上糸を切断したり、その切
断刃により下糸と、上糸の両方を切断したりするように
したものは知られている(例えば実開昭58−26472号、
実開昭58−84086号公報参照)。
(発明が解決しようとする問題点) このような構成によると、下糸を切りたくない場合、
例えば近い距離での刺繍場所の変更あるいは色の変更の
場合においても、第1に、切断刃の動作を極めて精度高
く設定しておかないと上糸切断の都度その近くに平行す
る下糸が誤って切断され、その切断された下糸の端が布
の裏面に多数残存する為、刺繍が完成した布の裏面は非
常に汚ない状態となる問題点があった。また第2に、上
糸は針に近い位置で切断されることになって針の側に残
る上糸が極めて短かくなり、その結果、針の上昇に伴な
って上糸が針から往々にして抜けてしまう問題点もあっ
た。
この発明は上記従来の問題点を除き、上糸のみの切断
の場合には、下糸や、針に連らなって針までの距離が短
い側の上糸を遠くに避けて切断することなく、布に近い
側の上糸のみを正確に切断できるようにして、針側に長
い状態で上糸を残し、しかも切断刃の動作精度が従来に
比べてラフであっても対象とする糸のみが正確に切断さ
れるようにし、一方上糸及び下糸の両方を切断したい場
合にはその要求にも応じて、下糸を切断すると共に、布
に近い側の上糸のみを正確に切断して針側に長い状態で
上糸を残すことができるようにした刺繍ミシンにおける
糸切断装置を提供しようとするものである。
(問題点を解決する為の手段) 本願発明の刺繍ミシン
における糸切断装置は、 針通し孔を有する針板の下方には釜を備える一方、上
記針板の上方には、上記針通し孔を通して上記釜に向け
下降し得るようにした上下動自在の針を備えて、上記針
を上下動させることによって、針を通して繰り出される
上糸と釜から繰り出される下糸とにより布に刺繍縫いを
施すようにしてある刺繍ミシンにおいて、上記針板の下
側においては、上記針通し孔と上記釜との間にある下糸
を切断刃の移動軌跡から外れる場所に払い退ける為の下
糸払い片を払い退け位置と退避位置との間において往復
移動と、退避位置での静止との選択作動を可能に配設す
ると共に、上記の上糸が釜をくぐり抜けた後にループ状
態で上方へ引き上げられる過程でその上糸のループ内に
位置するようにしてある上糸引掛片を、引掛位置と退避
位置との間において移動自在に配設し、しかも該上糸引
掛片は、ループ状態の上糸内に位置した状態において布
側上糸と針側上糸とが相互に離間されるよう幅広に形成
してあり、さらに上記下糸払い片の下糸払い退け位置
は、切断刃によって布側の上糸切断どきにその切断刃に
よって下糸が切断されることのないように上記ループ状
態の上糸における布側上糸より離れた側方位置に設定し
てあり、更に上記針板の下側においては、下糸払い片が
下糸を払い退け、かつ上糸のループ内に上糸引掛片が存
在する状態において、上記下糸払い片で払い退けられた
下糸の位置と、上記ループ状態の上糸における針側の上
糸の位置とを避け、かつ上記ループ状態の上糸における
布側の上糸位置にある上糸のみを切断するようにしてあ
ると共に、ループ状の上糸が上糸引掛片に引掛った状態
で、かつ上記下糸払い片を退避位置に静止させた状態に
おいて、上記ループ状の上糸における布側上糸の存在位
置及び下糸の存在位置を通ってそれら布側上糸及び下糸
の切断を可能に進行するようにした切断刃を備えさせた
のである。
(作用)上糸のみを切断する場合、下糸払い片が払い退
け位置に移動すると、その下糸払い片によって針通し孔
と釜との間の下糸が切断刃の移動軌跡の外に払い退けら
れる。また上糸引掛片を引掛位置に移動した状態では、
針によって下降され釜をくぐった上糸が釜から上方へ外
れるときに上糸引掛片にループ状に引掛かって布側上糸
に分けられる。その後、切断刃が進行し、上記布側上糸
のみを切断する。一方上糸と下糸の両方を切断する場合
は、下糸払い片を退避位置に保持させる。すると上記切
断刃によってループ状態の上糸における布側の上糸位置
にある上糸と下糸の両方が切断される。
(実施例)以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。1は針通し孔1aを有する針板、2は針板1の下方に
位置されている釜で、矢印方向へ回転されるようにして
ある外釜3と、外釜3内に収容されかつ釜止め(図示省
略)によって回り止めされている内釜5とで周知のよう
に構成されている。なお、上記内釜5内には下糸用ボビ
ンのボビンケースが収納されている。6は糸ガイドを示
す。7は針板1の上方に配設されている針で、周知のよ
うに針通し孔1aを通して下降し得るように上下動自在に
構成されている。
次に、8は針板1に枢軸13を介して枢支されている下
糸払い片で、作動機構9により針通し孔1aと釜2との間
の下糸通路を横切って第1図に示す退避位置と第14図に
示す払い退け位置とに移動され、払い退け位置では下糸
aを糸引掛部8aに引掛けて後述の切断刃の移動軌跡から
外れる場所に払い退けるようにしてある。上記作動機構
9において、10はフレームFに回動自在に軸支されてい
る回動軸、11は回動軸10に止着されている作動腕で、係
合溝11aが形成され、その係合溝11aには下糸払い片8の
下面に突設してある係合ピン8bが係合されている。12は
回動軸10に止着されている回動腕で、先端部には第5図
に示すように連結体43がボルト44を介して回動自在に取
付けられている。13は上記連結体43に止着されている駆
動ロッドで、これには駆動手段50が連結してある。該駆
動手段50において、51は正逆回転可能なモータで、その
回転軸51aに取付けられた腕52の先端部に連結具53を用
いて前記ロッド13が枢着してある。従って該駆動手段50
の腕52が矢印のように往復動することによって、下糸払
い片8が第1図の状態と第14図の状態との間で往復動す
ることになっている。
次に、40はフレームFに止着されているロータリーソ
レノイドで次に述べる上糸引掛片14の駆動手段として例
示するものである。、41はロータリーソレノイド40の回
動軸40aに止着されている揺動腕、42は揺動腕41に止着
してある作動腕である。14は上記作動腕42の先端部に設
けられている上糸引掛片で、第1図に示すように釜2か
ら離れている退避位置と第6図に示すように釜2内に臨
んでいる引掛位置との間において移動自在に配設され、
引掛位置では釜2をくぐり抜けたループ状の上糸bをそ
の上糸bが上方へ引き上げられる過程で引掛けるように
してある。また、上記上糸引掛片14は水平方向へ広い幅
広に形成され、自体に引掛かったループ状の上糸bにお
ける布側上糸b1(布15に繋がっている側の上糸b1を意味
する)と針側上糸b2(針7に繋がっている側の上糸b2を
意味する)とを相互に離間させるようにしてある。
次に、16は針板1に枢軸17を介して枢支されている糸
切断用の作動腕で、先端部には切断刃を構成する可動刃
18が設けられている。この作動腕16は後述の作動機構19
によって所要時に所定量回動され、上記可動刃18を第1
図に示すように釜2から離れている退避位置と第10図に
示す作動位置とに移動させるようにしてある。上記可動
刃18において、20は作動位置に向けての回動方向へ鋭が
っている糸引掛部で、前端部から後方に行くにつれて回
動中心から遠ざかるように形成してある糸案内部20a
と、糸案内部20aの後端部から回動中心側へ落ち込んで
いる引掛凹部20bを備えている。21は糸引掛部20の前端
近くに形成してある切断孔、22は切断孔21の前端側上縁
に形成してある切刃部で、切断孔21の前端側周辺に球面
状の膨出部23を設けることによって形成してある。24は
上記引掛凹部20bから切断孔21に亘って形成してある糸
案内溝である。
上記作動機構19において、25はフレームFに回動自在
に軸支されている回動軸、26は回動軸25に止着されてい
る作動腕で、係合溝26aが形成され、その係合溝26aには
作動腕16の下面に突設してある係合ピン16aが係合され
ている。27は回動腕25に止着されている回動腕で、先端
部には第4図に示すように連結体29がボルト45を介して
回動自在に取付けられている。28は上記連結体29に止着
されている駆動ロッドで、その一端には駆動手段60が連
結してある。該駆動手段60は前記駆動手段50と均等の構
成である為、各部材には駆動手段50と同一の符号を付し
て重複する説明を省略する。
次に、30,31は針板1に止着してある上下一対の刃収
容腕で、先端部には第3図に示すように両者間に退避位
置の可動刃18を収容する収容空間32を形成している。33
は上記上側の刃収容腕30に形成してある固定刃で、入口
側縁部に上記可動刃18の切刃部22と協働して糸切断する
ようにした切刃部34を備えている。55は各駆動手段50、
60のモータ51や、ロータリーソレノイド40に作動指令を
与える制御装置である。
上記構成のものにあっては、上糸aを針7の孔に通
し、下糸bのボビンをボビンケースにセットして刺繍ミ
シンを運転させると、針7が針通し孔1aを通して昇降す
ると共に外釜3が矢印方向へ回転することによって布に
周知のように刺繍縫いを施すことができる。
次に、一つの模様の刺繍縫いを終えた後他の模様の刺
繍縫いに移るとき等に上糸bの布側上糸b1と下糸aとの
両方を切断する場合には、各部材が第6図〜第13図に示
すように作動する。この場合、駆動手段50には指令が与
えられず、下糸払い片8は退避位置に静止したままであ
る。
先ず、第13図に示すサイクル角度0度の(イ)時点に
おいては天秤が水平位置にあり、針7の針先は上死点に
位置されており、また下糸払い片8と上糸引掛片14は第
1図に示す退避位置に位置されている。次にサイクル角
度25度の(ロ)時点になると、針7が下降を開始すると
共に外釜3の剣先3aが真上側に位置される。
次に、サイクル角度120度の(ハ)時点になると、針
7の針先が針通し孔1aに入り、外釜3の剣先3aが真下側
に位置される。次に、サイクル角度180度の(ニ)時点
になると、針7の針先が下死点に位置され、その後サイ
クル角度205度の(ホ)時点になると、針先は僅かに上
昇を開始すると共に外釜3の剣先3aが再び真上側に位置
され、この時点で上記針7によって繰り出された上糸b
を外釜3の剣先3aが引掛ける。その後ロータリーソレノ
イド40に通電され、その結果揺動腕41及び作動腕42が揺
動されて上糸引掛片14を第6図、第7図に示す引掛位置
に移動させる。これにより、上記上糸引掛片14の先端部
は第6図に示すように釜2内に入り込む。次に、サイク
ル角度290度の(ヘ)時点になると、針7の針先が上昇
端近くに上昇されると共に外釜3の剣先3aが再び真下側
へ回動され、その結果剣先3aが上糸bを引掛けて移送す
る。この過程で上糸bの布側上糸b1は上糸引掛片14に接
触し、また上糸bは内釜5をくぐる。その後、サイクル
角度353度の(ト)時点になると、上糸bは内釜5をく
ぐり抜け終えると共に、剣先3aが先横側へ回動されて上
向きとなり、この時点で上糸bが剣先3aから外れて上方
へ引上げ(天秤により)られる。その結果上糸bの針側
上糸b2が上糸引掛片14に引掛かり、上糸bが第7図に示
すように針通し孔1aと上糸引掛片14との間で三角形状に
なる。
また上記(ト)時点において駆動ロッド28が駆動手段
60により第1図の左方へ移動され始める。これにより回
動腕27及び作動腕26が揺動されて可動刃18は第1図の退
避位置から第10図に示す作動位置に向けて揺動され始め
る。上記可動刃18が作動位置に向けて揺動されると、先
ず(チ)時点においては第8図に示すように糸引掛部20
の先端が上糸bの布側上糸b1と針側上糸b2との間に入り
込み、その後の(リ)時点においては可動刃18の揺動に
よって糸案内部20aが第9図に示すように布側上糸b1と
下糸aとを可動刃18の回動中心から遠ざかる方向へ変移
させる。その後、(ヌ)時点において可動刃18が第10図
に示すように作動位置に至ると、上記布側上糸b1と下糸
aが糸案内部20aから外れて引掛凹部20bに入り込む。そ
の後可動刃18が退避位置に向けて復帰揺動されると、
(ル)時点において第11図に示すように引掛凹部20bが
布側上糸b1と下糸aを引掛けて移動させ、このき両糸b
1,aは糸案内溝24に入り込む。その後、可動刃18が刃収
容腕30,31内に収容されると、第12図に示すように可動
刃18の切刃部22と固定刃33の切刃部34が上記両糸b1,aを
挟み切断する。上記ロータリーソレノイド40への通電は
上記布側上糸b1と下糸aが切断された後の時点において
停止され、上糸引掛片14が退避位置に復帰される。その
後布が横移動されて、その布における新たな箇所で刺繍
縫いを開始するが、この場合針側上糸b2が切断されてお
らず針7の下側には充分な長さの糸が連なっている為、
上記縫製開始時における針7からの上糸bの抜けを防止
できて刺繍縫を事故なく開始することができる。
次に、一つの模様を刺繍縫いを終えた後他の模様の刺
繍縫いに移るときに上糸bの布側上糸b1のみを切断した
い場合には、第14図〜第20図に示すように作動して布側
上糸b1のみを切断する。この場合には、先ず、(ロ)時
点付近において駆動ロッド13が駆動手段50により第1図
において左方へゆっくり移動され、これにより回動腕12
及び作動腕11が揺動されて下糸払い片8を退避位置から
払い退け位置へゆっくり揺動させる。これにより下糸払
い片8の糸引掛部8aが下糸aを引掛け、糸切断しないよ
うにゆっくり側方へ移動させ、(ハ)時点付近では第14
図に示すように針通し孔1aと釜2間の下糸aを作動位置
の上糸引掛片14側へ変移させる。その後は上記両糸b1,a
切断の場合と同様に作動し、(ト)時点においては第15
図の如く上糸引掛片14に上糸bを引掛け、(チ)時点に
おいては第16図の如く可動刃18の先端が上記側方へ変移
されている下糸aと布側上糸b1間に入り込む。従って、
(リ)時点においては第17図に示すように糸案内部20a
が布側上糸b1のみを案内し、(ヌ)時点においては第18
9図の如く布側上糸b1のみ引掛凹部20bに入り込む。そし
て、(ル)時点においては第19図に示すように布側上糸
b1のみ切断される。上記下糸払い片8は上記布側上糸b1
が切断された後の時点に退避位置に復帰される。
なお、上記第13図と第20図に示す両作動において、上
糸引掛片の退避位置から作動位置への移動はAで示され
る範囲内のいずれにおいて行っても良い。また可動刃18
の動きを二点鎖線で示すように変更すると、可動刃18を
ゆっくり動かすことができ、速く動くことによる糸の誤
切断を防ぐことができる。更に、駆動手段50における腕
52はそれに手動操作用の摘みを付して、その摘みの操作
により第1図の実線位置と2点鎖線位置とに位置替えさ
せて下糸払い片を退避位置と払い退け位置とに位置替え
させたり、実線位置に静止させて退避位置に静止させる
ようにしても良い。
(発明の効果) 以上のように本発明にあっては、一つ
の模様の刺繍縫いを終えた後、そこから近い位置での他
の模様の刺繍縫いに移ろうとする場合において上糸bの
みを切断したい場合、針板1の下側において、下糸払い
片8でもって下糸aを切断刃の移動軌跡から積極的に払
い退け、かつ上糸引掛片14でもって布側上糸b1と針側上
糸bdとを相互に離間させ、その状態でもって切断刃18を
進行させるものであるから、下糸aや針側上糸b2を切る
ことなく正確に布側上糸b1のみを切断刃18で切ることの
できる特長がある。特に下糸aを切断刃18の移動軌跡か
ら積極的に払い退け、かつ上人引掛片14でもって布側上
糸b1と針側上糸b2とを相互に離間させるので、切断刃24
の動作を大きく、ラフに動作させることができ、大きく
動作させても下糸aや針側上糸b2を切ることなく正確に
布側の上糸b1のみを切断でき、しかも布側の上糸b1を切
るから針の下側に残る糸を充分に長くすることのできる
効果があり、従来の問題点の解決に役立つ効果がある。
しかも上記の場合、仮に縫製スピード、下糸のテンシ
ョンあるいは下糸そのものの性質によって下糸にたるみ
が生じ、そのたるみによって下糸aが切断刃18の移動軌
跡に入り込むことが起こり得る事態となっても、その下
糸aを上記の如く下糸払い片8でもって積極的に払い退
けるから、下糸を切断する恐れはなく、布側上糸b1のみ
の正確な切断効果を保持できる特長もある。
一方、上記刺繍縫いの場所が大きくとぶ場合や刺繍縫
いを終える場合など、上糸bも下糸aも共に切断したい
場合には、上記下糸払い片8を退避位置での静止の状態
にすることによって上記切断刃により両糸b2、aを共
に、しかも針の下側に残る糸を充分に長くし、下糸aは
短くなる位置で切断できる特長もある。このことは布の
下面に上糸のみでなく長い下糸が残ることも防止できて
刺繍布の仕上がりを綺麗なものにできる利点がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本願の実施例を示すもので、第1図は刺繍ミシン
の要部の平面図、第1の2図はI−I線断面図、第2図
は第1図の一部を断面にして示す正面図、第3図はIII
−III線断面図、第4図はIV−IV線断面図、第5図はV
−V線断面図、第6図は上糸引掛片の作動を示す平面
図、第7図は同じく正面図、第8図〜第11図は布側上糸
と下糸との両糸切断の作動を示す作動説明図、第12図は
切断刃の作動を示す断面図、第13図は両糸切断の為の作
動を示すタイムチャート図、第14図〜第19図は布側上糸
のみの切断の為の作動を示す作動説明図、第20図は同じ
くタイムチャート図。1……針板、1a……針通し孔、a
……下糸、b……上糸、b1……布側上糸、b2……針側上
糸、8……下糸払い片、14……上糸引掛片、18……可動
刃(切断刃)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】針通し孔を有する針板の下方には釜を備え
    る一方、上記針板の上方には、上記針通し孔を通して上
    記釜に向け下降し得るようにした上下動自在の針を備え
    て、上記針を上下動させることによって、針を通して繰
    り出される上糸と釜から繰り出される下糸とにより布に
    刺繍縫いを施すようにしてある刺繍ミシンにおいて、上
    記針板の下側においては、上記針通し孔と上記釜との間
    にある下糸を切断刃の移動軌跡から外れる場所に払い退
    ける為の下糸払い片を払い退け位置と退避位置との間に
    おいて往復移動と、退避位置での静止との選択作動を可
    能に配設すると共に、上記の上糸が釜をくぐり抜けた後
    にループ状態で上方へ引き上げられる過程でその上糸の
    ループ内に位置するようにしてある上糸引掛片を、引掛
    位置と退避位置との間において移動自在に配設し、しか
    も該上糸引掛片は、ループ状態の上糸内に位置した状態
    において布側上糸と針側上糸とが相互に離間されるよう
    幅広に形成してあり、さらに上記下糸払い片の下糸払い
    退け位置は、切断刃によって布側の上糸切断どきにその
    切断刃によって下糸が切断されることのないように上記
    ループ状態の上糸における布側上糸より離れた側方位置
    に設定してあり、更に上記針板の下側においては、下糸
    払い片が下糸を払い退け、かつ上糸のループ内に上糸引
    掛片が存在する状態において、上記下糸払い片で払い退
    けられた下糸の位置と、上記ループ状態の上糸における
    針側の上糸の位置とを避け、かつ上記ループ状態の上糸
    における布側の上糸位置にある上糸のみを切断するよう
    にしてあると共に、ループ状の上糸が上糸引掛片に引掛
    った状態で、かつ上記下糸払い片を退避位置に静止させ
    た状態において、上記ループ状の上糸における布側上糸
    の存在位置及び下糸の存在位置を通ってそれら布側上糸
    及び下糸の切断を可能に進行するようにした切断刃を備
    えさせたことを特徴とする刺繍ミシンにおける糸切断装
    置。
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