JP2613185B2 - カード式パチンコ装置 - Google Patents

カード式パチンコ装置

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JP2613185B2
JP2613185B2 JP31000194A JP31000194A JP2613185B2 JP 2613185 B2 JP2613185 B2 JP 2613185B2 JP 31000194 A JP31000194 A JP 31000194A JP 31000194 A JP31000194 A JP 31000194A JP 2613185 B2 JP2613185 B2 JP 2613185B2
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健吉 中島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は客と店との取引媒体にカ
ードが使用されたカード式パチンコ装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、客と店との取引媒体にパチンコ球
自体を使用していたが、パチンコ球の代りに磁気カード
を用いるものが種々開発されている (特開昭60−139273
号公報参照) 。このため遊技者はパチンコ機間の移動
時、賞品球の景品交換時にパチンコ球を直接取扱う必要
がなく、またパチンコ機の保守も容易になった。
【0003】このパチンコ機は所定数のパチンコ球が内
部に封入されており、必要に応じてパチンコ球がパチン
コ機に補給される。一方、前記磁気カードの書込部に
は、遊技に使用するために金額に応じて貸し出されたパ
チンコ球 (以下、貸出球) 数、貸出金額、および、不正
防止用のID符号 (IDー Indentification) の各デー
タが、球貸し器に相当するカード発行機によって書き込
まれている。
【0004】この磁気カードをパチンコ球の代りに客に
発行・貸出す一方、パチンコ機はこの磁気カードの各デ
ータを読み込み、ID符号をチェックして、真正であ
り、その他の不都合が無ければ遊技動作を可能にする。
【0005】遊技時には、まず遊技者はパチンコ機を操
作して所望金額に相当する数の貸出球をパチンコ機から
借りだす。このときパチンコ機は磁気カードの貸出金額
から、当該遊技のための貸出金額を減算し、その残数を
新たな貸出金額として金額球数などを表示部に表示し、
音声でも表わす。
【0006】また遊技中に打球された貸出球が入賞して
賞品球が払い出されたとき、パチンコ機はこの賞品球数
を磁気カードに書き込むのである。
【0007】ところで従来のカード式パチンコ装置は、
パチンコ機およびカード精算機は独立で、両者間でデー
タ交換されておらず、たとえば遊技者が食事などのため
に遊技を中断する場合、各パチンコ機に内蔵された遊技
中断用のタイマを作動させ、その特定の磁気カードと異
る他の磁気カードによる特定のパチンコ機の遊技を、I
D符号の真偽チェックに基づいて所定時間だけ無効にし
ていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが遊技中断中、
その遊技を中断させた特定の磁気カードを、遊技者の都
合で、他のパチンコ機に装着して新たに遊技を開始する
ことがあり、この場合、各機器間における相互のデータ
が交換されていないことから、遊技中断用のタイマがタ
イムアップする以前であれば、他の磁気カードによって
特定のパチンコ機を遊技できない。
【0009】いいかえれば1枚の磁気カードで複数のパ
チンコ機を順次、中断状態にしていけば、1人の遊技者
が、遊技中断用のタイマがタイムアップするまでの間、
複数台のパチンコ機を同時に占有できることになり、他
の遊技者に迷惑をかけることにもなる。
【0010】そこで本発明は複数台のパチンコ機を同時
に占有不能なカード式パチンコ装置の提供を目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、少なくとも遊技用パチンコ球の貸出金額と
真正を確認するためのID符号と貸出球数との各データ
を書き込むための書込部7を設けた磁気カード2と、磁
気カード2を着脱可能に設け、装着された磁気カード2
の書込部7に書き込まれている各データを読み込み、書
込部7の前記ID符号が真正であるときに遊技動作可能
になり、該遊技の進行に応じて前記貸出球数および貸出
金額の各データを書込部7に書き込むためのカード処理
装置70を設け、磁気カード2による遊技を中断するとと
もに装着中の磁気カード2を払い出すための中断スイッ
チ77を備えているパチンコ機5と、パチンコ機5に交信
可能に設けられ、中断スイッチ77の操作に基づいてパチ
ンコ機5に装着された磁気カード2とは異なる他の磁気
カード2による遊技を禁止するための中断信号をパチン
コ機5に入力し、中断スイッチ77の操作に基づきカード
処理装置70から払い出された磁気カード2による中断中
のパチンコ機5とは異なる他のパチンコ機5に磁気カー
ド2が装着された場合に前記中断信号の発生を停止させ
る演算処理装置4と、からなる構成にしている。
【0012】
【作用】本発明は上記のように構成したので、中断スイ
ッチ77を操作すると、演算処理装置4はパチンコ機5と
の交信に基づいて、そのパチンコ機7に中断信号を入力
し、これにより磁気カード2がカード処理装置70から払
い出されるとともに、他の磁気カード2の当該カード処
理装置70への装着によるパチンコ機5の遊技が不能にな
る一方、カード処理装置70から払い出された磁気カード
2を他のパチンコ機5に装着すると、その旨が上記交信
によって、演算処理装置4に検出され、演算処理装置4
は中断信号の発生を停止させることから、当該パチンコ
機5での遊技中断状態が解除される。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。図1において、カード式パチンコ装置
1は、貸出用のパチンコ球の代りに図2に示す磁気カー
ド2を貸出し、この磁気カード2を客と店との取引媒体
に使用する。
【0014】カード式パチンコ装置1は磁気カード2を
発行するためのカード発行機3と、複数のパチンコ機5
と、破線で示す演算処理装置4と、磁気カード2を精算
するためのカード精算機6とを主構成とする。
【0015】そしてこの演算処理装置4と、カード発行
機3、パチンコ機5およびカード精算機6とは交信可能
に接続され、互いに交信が可能になっている。またパチ
ンコ機5とカード発行機3とカード精算機6とには磁気
カード2の情報を書き込み、かつ、読み込む機能を有し
ている。
【0016】磁気カード2は極薄の紙または合成樹脂か
らなり、図2に示すように磁気ストライプの書込部7が
設けてあり、廃棄された磁気カード2は再利用される。
この書込部7は主に、カード発行機3に投入された貸出
金額、磁気カード2の使用回数、パチンコ球数および磁
気カード2の真正を確認して不正行為を防止するための
ID符号の各データを書き込むためのものである。
【0017】また書込部7には必要に応じて、磁気カー
ド2のシリアル番号、発行日、発行時刻、磁気カード2
を発行したカード発行機3の機番などのデータを書き込
むことができる。
【0018】なおパチンコ球数とは遊技の際の賞品球数
と、所望金額が単位金額当りの貸出球数 (後述) に応じ
変換された貸出球数とを合せたものである。ただし貸出
球数は貸出金額に変換されることはない。また使用回数
とは、パチンコ機5およびカード精算機6に磁気カード
2を投入した回数である。
【0019】図3ないし図6は磁気カード2を発行する
カード発行機3を示すもので、図3に示す正面には上方
から下方にかけて、販売ランプ8、終了ランプ9、金額
表示部10、紙幣挿入口11、硬貨投入口12、販売選択スイ
ッチ (ランプ内蔵) 13、紙幣および硬貨の返却スイッチ
14,15紙幣および硬貨の返却口16、磁気カード2の取出
口17が設けている。
【0020】図4にはカード発行機3の内部に設けられ
た硬貨識別機18、同背面に設けられた硬貨収容部19、カ
ード発行機3の下方に配置された発行部20が示されてい
る。図5に示すようにカード収納器21、搬送位置検出用
のセンサ22、搬送ローラ23、無端の搬送ベルト24、搬送
モータ25,26リードおよびライト用のヘッド27、磁気カ
ード2のリードライト位置検出用のセンサ28、廃棄カー
ドの収容器29、磁気カード2の取出口17における取出位
置を検出するためのセンサ30を備えている。
【0021】カード収納器21には素材用の未使用の磁気
カード2および再使用するための磁気カード2を多数枚
積み重ねた状態で収納している。
【0022】そしてカード収納器21下方には磁気カード
2をカード収納器21の下方から1枚づつ引き出すため
に、搬送モータ25の回転軸と搬送ローラ23との間に搬送
ベルト24aを掛渡して設けている。なお搬送モータ25の
回転軸は、図5中、反時計方向に回転する。
【0023】搬送モータ26の回転軸は双方向に回転し、
搬送モータ26の回転軸と搬送ローラ23との間には無端の
搬送ベルト24bが掛渡され、搬送ベルト24bは搬送ベル
ト24aより低い位置に配設され、段差を設けている。29
は搬送ベルト24a、搬送ベルト24b間に配置した不良な
磁気カード2の収容器である。
【0024】カード発行機3の制御部は、図6に示すよ
うにMPU31、ROM32およびRAM33は、バスライ
ン、インターフェイスを介してカード発行機3の各部
と、演算処理装置4とに接続されている。ROM32には
MPU31を働かせるためのプログラムが格納されてい
る。RAM33は種々のデータを一時保存するためのもの
である。
【0025】DA変換器 (デジタルーアナログレベル変
換器) 34は、MPU31とヘッド27との間にインターフェ
イスとともに設けられ、両者27,32間でなされる信号送
受の整合を図っている。
【0026】DA変換器34には搬送モータ26の回転速度
に比例したパルスを出力するためのタイミング信号発生
器35の出力が入力され、磁気カード2の搬送速度に適し
たデータの読み込み・書き込みが行われる。36は搬送モ
ータ26の回転方向を切替えるための回路である。
【0027】センサ28とセンサ30とは、MPU31のバス
ラインに夫々インターフェイスを介して接続されてお
り、センサ28は磁気カード2をヘッド27によって読み込
み書き込むときの位置出しを、そしてセンサ30は磁気カ
ード2を取出口17に排出するときに位置出しを行うため
のものである。
【0028】硬貨識別機18に設けられた硬貨返却ソレノ
イド37は投入された硬貨を返却口16に落下させるための
もので、カード終了スイッチ38は、カード収納器21の磁
気カード2の供給が終了したことを検出する。
【0029】紙幣識別機39は紙幣挿入口から挿入された
紙幣の金額と真偽とを識別し、その紙幣に不都合が有る
場合には紙幣挿入口から返却するためのものである。こ
のように構成したカード発行機3の動作を以下に説明す
る (図7参照) 。
【0030】まず電源を投入するとMPU31はROMの
プログラムを読み取ったのち、各センサ22,28,30とカ
ード終了スイッチ38とからの信号を読み取る。
【0031】そして磁気カード2が取出口17および搬送
ベルト上にないことと、カード収納器21に磁気カード2
が収納されていることとを確認したのち、販売ランプを
点灯させる。またこのとき磁気カード2がカード収納器
21に収納されていないときには終了ランプを点灯させ
る。
【0032】ついでMPU31は金額表示器の表示を零に
させ、遊技者が貨幣を紙幣または硬貨の投入口に投入し
たのち(s100)、紙幣識別機または硬貨識別機を作動させ
る。そしてMPU31はその金額を読み取り金額表示器に
表示するとともに、この貨幣は図示を省略した収納部に
収納される。
【0033】つぎに販売選択スイッチがオンされると(s
101)、MPU31はオンされた販売選択スイッチに相当す
る金額を演算し、その金額をRAMに読み込むと同時
に、紙幣識別機および硬貨識別機への新たな貨幣の投入
を禁止する。
【0034】このとき紙幣識別機および硬貨識別機は投
入された貨幣が取扱い不能である場合には、MPU31は
紙幣識別機または硬貨ソレノイドを作動させてこの貨幣
を返却口16に返却させる(s102)。
【0035】また貨幣が投入されたのち前記収納部に収
納される前に返却スイッチをオンした場合には、上記同
様にその貨幣を返却口16に返却させる。
【0036】そしてMPU31は搬送モータ25,26の回転
軸をともに図5中、反時計方向に回転作動させると、素
材用の磁気カード2が搬送ベルト24aによりカード収納
器21から1枚引き出され、この磁気カード2は搬送ベル
ト24bまで導かれる(s103)。しかるのち磁気カード2は
搬送ベルト24bによってセンサ28に検知され、センサ28
はこの検知信号をMPU31に入力する(s104)。
【0037】しかるのちMPU31は搬送モータ25,26を
ともに停止させたのち、ヘッド27から磁気カード2の書
込部7の使用回数を読み込み、この使用回数と予め演算
処理装置4に設定され、カード発行機3に入力された使
用限度回数 (後述) とを比較する。
【0038】そして磁気カード2の使用回数が、使用限
度回数より小さい場合および磁気カード2にデータが何
も書き込まれていない、すなわち未使用の磁気カード2
である場合には、MPU31は磁気カード2を発行 (貸
出) 可能であることを判定する。
【0039】さらに磁気カード2が再使用のものである
ときには、ID符号を読み込んで、予め演算処理装置4
に設定され、カード発行機3に入力 (後述) された照合
符号によって、その真正を確認(s105)したのち、良好な
もののみ発行可能であると判定する。
【0040】他方、ID符号が良好ではないものと、I
D符号は良好であるが磁気カード2の使用回数が使用限
度回数に達している場合、MPU31は磁気カード2を発
行不能と判定する(s105)。
【0041】そして搬送モータ26の回転軸を図5中、時
計方向に回転させる。これにより磁気カード2は搬送ベ
ルト24bにより搬送ベルト24a側に移動され、やがて磁
気カード2は両搬送ベルト24a,24b間の段差によって
収容器29に落下収容される(s106)。
【0042】つぎにカード発行機3は発行可能と判定さ
れた磁気カード2に、ヘッド27によって前記使用回数、
ID符号、および、貸出金額の各データを (所望により
貸出球数のデータとともに) 書き込む(s107)。
【0043】そしてカード発行機3はこの書き込み内容
が正しく書き込まれたか否かを判定したのち(s108)、正
しい場合には書込部7に書き込まれた内容を演算処理装
置4に入力登録する(s109)。この書き込み内容が正しく
ない場合には、書込部7に再度の書き込みを行う。
【0044】しかるのちカード発行機3はつり銭が有る
か否かを演算し(s110)、つり銭が有る場合にはつり銭を
排出して(s111)、そののちカード発行機3はMPU31に
よってモータ26を操作して、搬送ベルト24bを取出口17
の方に移動させることにより、磁気カード2はセンサ30
の方に導かれる。
【0045】そしてセンサ30は磁気カード2の検知信号
をMPU31に入力すると、MPU31は磁気カード2を取
出口17の所定位置に払い出された状態になるようにモー
タ26を停止させる(s112)。
【0046】なお再使用された磁気カード2に各データ
を書き込むには、まずこの磁気カード2の旧データを消
去する代りに零を書き込み、しかるのち所定のデータを
書き込むようにしている。
【0047】図8ないし図12はパチンコ機5を示すもの
で、図8に示す40はフレーム、41は遊技盤である。パチ
ンコ機5には遊技盤41内にパチンコ球を導く誘導レール
42が設けてあり、パチンコ球は、図9に示す直進ソレノ
イド43によって遊技盤41に発射される。直進ソレノイド
43はハンドル50を操作することによって作動する。
【0048】また遊技盤41には複数のセーフ孔44と、ア
ウト孔45とが設けられている。また遊技盤41の裏側に
は、セーフ球ケース46とアウト球ケース47とが形成され
ており、全てのセーフ孔44の出口はセーフ球ケース46内
に臨んでおり、アウト孔45の出口はアウト球ケース47に
臨んでいる。
【0049】セーフ球ケース46から導出されたセーフ球
通路48およびアウト球ケース47から導出されたアウト球
通路49には、セーフ球およびアウト球が必ず別々に通過
するようになっている。
【0050】発射レール50の上端部と誘導レール42の下
端部とは、ファウル球逃がし部51を形成しており、ファ
ウル球逃がし部51にはファウル球通路52が連結されてい
る。待機球用樋53はパチンコ球を待機させる。セーフ球
通路48、アウト球通路49およびファウル球通路52の出口
は、全て打球循環通路54に連結されている。
【0051】そして打球循環通路54の下端部はこれらの
パチンコ球の出口になり、この下端部は待機球用樋53の
上端部に連結されている。これによりセーフ球、アウト
球およびファウル球の全てのパチンコ球は待機球用樋53
に集合し、下端部に流下する。
【0052】待機球用樋53の下端部は発射レール50の下
端近傍部に臨み、かつ、待機球用樋53の下端部には軸55
を中心に回動駆動する球送りレバー56の球送り部57が臨
んでいる。
【0053】球送りレバーは待機球用樋53内のパチンコ
球を1つづつ発射レール50に順次送り込むもので、直進
ソレノイド43に同期するように制御されている。直進ソ
レノイド43の作動部先端には打球槌58が取付けられてい
る。
【0054】これにより待機球用樋53から順次送り込ま
れるパチンコ球は、打球槌58に叩かれたのち、発射レー
ル50、誘導レール42を経て遊技盤41内に打ち込まれる。
59は、待機球用樋53から発射レール50への入口である。
【0055】60,61は待機球用樋53内のパチンコ球を抜
き取るための球抜レバーで、外部からの操作はできない
ようにしている。
【0056】セーフ球通路48、ファウル球通路52および
発射レール50の下端には各通路48,49,50内を通過する
パチンコ球を検知するための球センサ62,62,62が配設
され、各球センサ62,62,62の検知信号は後述のMPU
84に入力される。
【0057】パチンコ機5の (図8参照) 上方左側には
打止めを表示するための打止めランプ63、同右側にはパ
チンコ機5の遊技の中断を表示するための中断表示ラン
プ64が設けている。
【0058】遊技盤41の上方右側には打球されたパチン
コ球が入賞したこと、または賞品球の払出を表示するた
めの入賞表示ランプ65が設けている。
【0059】フレーム40に扉のように開閉可能に取付け
られた窓枠66の遊技盤41を被り窓部67の下方部には、LC
D、LED などの表示素子からなる表示部68が設けている。
【0060】この表示部68は、後述のカード処理装置70
が読み込んだ情報、演算処理装置4およびパチンコ機5
の各種処理内容、遊技場からの告知などを表示するため
のものである。
【0061】また表示部68は遊技者が表示内容を見易い
ように傾斜を設けて取付けてあり、LCD を使用する場合
にはバックライトを内蔵しうるようにしている。
【0062】これらの表示は音声合成などにより遊技者
に告知しても良いし、表示素子と音声表示とを同時に使
用してもよい。71は待機球用樋53内のパチンコ球を目視
する窓、72は待機球用樋53内のパチンコ球取出し用の取
出孔、73は効果音などを発生するスピーカ、74は灰皿で
ある。
【0063】カード処理装置70は正面に磁気カード2の
投入口69、磁気カード2に格納された貸出金額を貸出球
数に変換する変換スイッチ75、遊技を終了するととも
に、装着中の磁気カード2をカード処理装置70から払い
出すための終了スイッチ76、遊技中を所定時間中断する
とともに、装着中の磁気カード2をカード処理装置70か
ら払い出すための中断スイッチ77を設けている。
【0064】カード処理装置70の内部には、図11に示す
ように双方向に回転するモータ78と、搬送ベルト79とに
よって回転駆動する搬送ローラ80と、読み込み・書み込
み可能なヘッド81と、磁気カード2の読み込み・書み込
みおよび投入取出用の位置出し用センサ82と、磁気カー
ド2に書き込まれた貸出金額および貸出球数がともに零
になった磁気カード2を収容するためのカード収納器83
とが設けている。
【0065】図12はパチンコ機5の制御部を含む回路構
成を示し、パチンコ機5の各部はインターフェイスを介
し、MPU84のバスラインに接続されている。そしてこ
のバスラインはインターフェイスを介して演算処理装置
4に接続されている。
【0066】85はMPU84を働かせるプログラムを格納
したROM、86は各種データを一時格納するためのRA
Mである。
【0067】ヘッド81はDA変換器87に接続されてお
り、このDA変換器87にはモータ78の回転速度に比例し
たパルスを出力するタイミング信号発生器88の出力信号
が入力されている。
【0068】これによりヘッド81は磁気カード2の搬送
速度に応じて、各種データを書き込み・読み取ることが
できる。89はモータ78の回転方向を切り替えるための回
路である。
【0069】MPU84は演算処理装置4からのデータお
よび各パチンコ機5各部からのデータをRAM86に格納
し、これらのデータは以下のように処理される。後述の
照合符号設定手段91に設定された照合符号は磁気カード
2から読み込んだID符号とを比較するためのものであ
る。
【0070】これらの両符号が一致したときには磁気カ
ード2は公正なものと判定され、一致しないときには不
正なものと判定される。これにより磁気カード2の真正
が確認されることになる。
【0071】後述の賞品球数設定手段93に設定された1
入賞球当りに払出す賞品球数は、所定の入賞条件に応じ
賞品球数を設定するためのものである。
【0072】後述の金額球数設定手段95に設定されたレ
ート (単位金額当りの貸球数) は、遊技者の所望により
磁気カード2の貸出金額をパチンコ球に交換する (貸し
出す) ためのものである。
【0073】また図中、中断スイッチ77は図示を省略し
た接点を閉じることによって演算処理装置4に中断信号
を発生させるための信号を入力し、後述の中断信号発生
手段97に予め設定した条件に応じて中断信号をMPU84
にフィードバックさせる。
【0074】ついでこのように構成したパチンコ機5の
動作を、図13ないし図15に基づいて以下に説明する。
【0075】まずカード発行機3によって発行された磁
気カード2が投入口69に投入または装着されると (s20
0) 、センサ82が磁気カード2の投入を検知してこの検
知信号をMPU84に入力する。
【0076】つぎにMPU84はモータ78の回転軸を回転
させて磁気カード2を、読み込み・書み込み可能位置ま
で搬送する(s201)。
【0077】ついでヘッド81は磁気カード2の書込部7
の磁気カード2が有する固有データを読み取り(s202)、
読み取られたデータはつぎにMPU84に入力される。そ
してMPU84はID符号をRAM86に入力して、磁気カ
ード2の真正をチェックする(s203)。
【0078】この真正チェックにより磁気カード2が不
正なものであると判定された場合、MPU84はその旨を
アラーム、ランプなどで表示したのち(s208)、モータ78
の回転軸を回転させて磁気カード2を投入口69から遊技
者に返却するとともに遊技を不能にし、かつ、磁気カー
ド2が不正なものである旨を演算処理装置4に入力する
(s209)。
【0079】他方、磁気カード2が公正なものであると
判定された場合、MPU84は磁気カード2の使用回数を
RAM87に一時格納したのち、後述の使用限度回数と比
較する(s204)。
【0080】そして磁気カード2の使用回数が使用限度
回数に達しているときには使用不能であると判定し、表
示部68にその旨を表示しカウンタなどで同一内容のコピ
ーカードを作製する機能を有している。
【0081】また磁気カード2の使用回数が使用限度回
数に達していないときには使用可能であると判定し、し
かるのちMPU84は使用回数に「1」を加算して(s20
5)、磁気カード2にこの数値を新たな使用回数として書
き込むとともに、磁気カード2の各データを演算処理装
置4に入力格納させる(s206)。
【0082】ついでMPU84は磁気カード2の各データ
と演算処理装置4に格納したものとが一致したときに、
パチンコ機5の遊技動作を可能にし (s207) 、貸出球数
が零か否かを判別する(s210)。また両者が一致しないと
き、MPU84は前記(s208)を実行する。
【0083】しかるのちMPU84は磁気カード2の貸出
球数が零であるとき、その旨を表示器68に表示するとと
もに、貸出金額表示とパチンコ球に変換するか否かの表
示とをする(s211)。このとき、MPU84は直進ソレノイ
ド43を打球不能状態にしている。
【0084】そして遊技者が磁気カード2の貸出金額を
パチンコ球に変換するときには、変換スイッチ75を閉じ
ることによりMPU84に信号を入力する。これによりM
PU84は変換スイッチ75を閉じる度に、貸出金額から前
記所定の単位金額づつ減算し、同時に減算した金額を前
記レートに基づいて貸出球数を演算する(s212)。
【0085】そしてMPU84は演算処理装置4に前記減
算した金額に応じた貸出球数と、新たな貸出金額である
この減算された後の貸出金額 (残額) とを演算処理装置
4に入力し(s213)、かつ、直進ソレノイド43を打球可能
にする。
【0086】他方、遊技者が磁気カード2の貸出金額を
パチンコ球に変換しないとき、MPU84は終了スイッチ
76を閉じたか否かを検知し(s214)終了スイッチ76が開い
ているとき、MPU84は前記(s211)を実行する。
【0087】そして終了スイッチ76が閉じられていると
き、MPU84は前記(s206)でRAM86に読み込んだ磁気
カード2の各データを、新たなデータとして、磁気カー
ド2の書込部7に書き込む(s215)。そしてMPU84は前
記(s207)と同様に、この書き込み内容を確認する(s21
6)。
【0088】つぎにMPU84は磁気カード2のデータを
演算処理装置4に入力したのち(s217)、モータ79の回転
軸を回転させ、磁気カード2を遊技者に返却する。この
とき、磁気カード2のデータをプリンタでプリントアウ
トしても良い。
【0089】ところで、前記(s210)で、磁気カード2の
貸出球数が零ではないとき、MPU84は直進ソレノイド
43を打球可能状態にする (図14参照〜s219) とともに、
遊技を可能にする(s220)。
【0090】そしてMPU84は演算処理装置4に遊技動
作開始を表わす信号を入力し、MPU84は遊技中の発射
球を「−1」、賞品球を「+N」 (後述) 、ファウル球
を「+1」に夫々演算し、この演算結果を新たな貸出球
数としてRAM86に書き込むとともに、演算処理装置4
に入力して賞品球数 (出玉数) を管理し、演算処理装置
4はこの球数が所定数に達したときにはパチンコ機5に
打止処理を施す。
【0091】つぎにMPU84は中断スイッチ77が閉じて
いるか否かを検出したのち、中断スイッチ75が開いてい
るとき(s236)、MPU84は前記新たな貸出球数を各打球
毎に検出する(s221)。
【0092】この貸出球数が零になったとき、MPU84
は直進ソレノイド43を打球不能状態にして(s222)、磁気
カード2の貸出金額が零か否かを検出する(s223)。そし
て貸出金額が零であるとき、MPU84はその旨を演算処
理装置4に入力したのち(s224)、MPU84はモータの回
転軸を図中反時計方向に回転させて、磁気カード2をカ
ード収納器87に落下回収し(s225)、これらの回収された
磁気カード2をカード発行機3のカード収納器21に収納
(再使用) する。
【0093】他方、磁気カード2の貸出金額が零ではな
いとき、遊技者が変換スイッチ75を閉じたか否かを検出
し(s226)、MPU84は変換スイッチ75を閉じる度に、貸
出金額から前記所定の単位金額づつ減算し、同時に減算
した金額を前記レートに基づいて貸出球数を演算する(s
227)。
【0094】そしてMPU84はこの減算された後の貸出
金額 (残額) を新たな貸出金額として表示部68に表示す
るとともに演算処理装置4にこの新たな貸出金額と減算
した金額に応じた貸出球数を入力し(s228)、同時に直進
ソレノイド43を打球可能状態にする。
【0095】またMPU84は変換スイッチ75が開いてい
るときに終了スイッチ76が閉じているか否かを検出し(s
229)、終了スイッチ76が開いているときにはし(s226)を
実行する。
【0096】他方、MPU84は終了スイッチ76が閉じて
いるときに、前記(s206)でRAM86に読み込んだ磁気カ
ード2の各データを新たなデータとして磁気カード2の
書込部7に書き込むし(s230)。そしてMPU84は前記(s
207)と同様にこの書き込み内容を確認する(s231)。
【0097】つぎにMPU84は磁気カード2のデータを
演算処理装置4に入力したのち(s232)、モータ79の回転
軸を図中時計方向に回転させ、磁気カード2を遊技者に
返却する(s233)。
【0098】前記(s221)において、磁気カード2の貸出
球数が零ではないとき、MPU84はこの貸出球数と予め
設定された打止め数とが一致したか否かを検出する(s23
4)。そしてこの貸出球数と打止め数とが一致した場合、
MPU84は直進ソレノイド43を打球不能状態にして遊技
を停止させたのち(s235)、前記(s230)を実行する。
【0099】また、この貸出球数が打止め数に一致しな
い場合、MPU84は終了スイッチ76が閉じているか否か
を検出する (s234´) 。そして終了スイッチ76が開いて
いるとき、MPU84は前記(s220)を実行する。他方、終
了スイッチ76が閉じているとき、MPU84は前記(s235)
を実行する。
【0100】前記図14(s236)で、中断スイッチ77が閉じ
ているとき、MPU84は演算処理装置4に中断信号を発
生させるための信号を入力したのち、磁気カード2を、
上述した終了スイッチ76の操作時と同様、磁気カード2
に各データを書き込んだのちに、モータ79を含む駆動系
で、カード処理装置70内から投入口68に払い出す。
【0101】そののち、演算処理装置4は中断信号発生
手段97に中断信号を発生させ、演算処理装置4に内蔵さ
れた中断タイマ (図示省略) をスタートさせる (図15の
s237) 。
【0102】なお上記中断タイマが作動したとき、カー
ド処理装置70内に装着されている磁気カード2を以下、
特定の磁気カード2、また特定の磁気カード2が装着さ
れていたパチンコ機5を以下、特定のパチンコ機5とい
い、さらに特定の磁気カード2とは異なる磁気カード2
は、以下、他の磁気カード2、特定のパチンコ機5とは
異なるパチンコ機5は以下、他のパチンコ機5という。
【0103】また演算処理装置4、パチンコ機5および
およびカード精算機6とは、特定の磁気カード2と、他
の磁気カードとの各ID符号の違いによって両者2,2
を識別する。
【0104】そして、この中断信号をMPU84に入力す
ると、MPU84は、この中断タイマが作動している間、
特定のパチンコ機5の遊技を中断すると同時に、MPU
84は他の磁気カード2による特定のパチンコ機5の遊技
を禁止し、かつ、その旨を前記中断タイマの残り時間と
ともに表示部68に表示する。
【0105】しかるのちMPU84は中断信号が発生して
いるか否かを常時検出する(s238)。そして前記中断タイ
マがタイムアップしたとき、MPU84は演算処理装置4
に中断信号の発生を停止させる信号を入力したのち、演
算処理装置4は中断信号発生手段97に中断信号発生を停
止させる。
【0106】これによりMPU84は他の磁気カード2に
よる遊技の禁止を解除したのち(s239)、MPU84は特定
のパチンコ機5の各部を初期の状態に復帰させる(s24
0)。これにより特定のパチンコ機5は、他の磁気カード
2の遊技が可能になる。
【0107】他方、前記中断タイマが作動している間、
MPU84は特定の磁気カード2が特定のパチンコ機5に
投入されたか否かを、演算処理装置4との交信によって
検出する(s241)。
【0108】そして中断タイマが作動して、中断時間を
計測している間に特定の磁気カード2がカード処理装置
70に投入されたとき、演算処理装置4は中断信号発生手
段97に中断信号の発生を停止させる。これによりMPU
84は前記中断タイマをリセットしたのち(s242)、パチン
コ機5の各部を初期の状態に復帰させ、遊技を再開させ
る(s243)。
【0109】また特定の磁気カード2がカード処理装置
70に投入されないとき、演算処理装置4は特定の磁気カ
ード2が他のパチンコ機5に投入された否かを、各パチ
ンコ機5から磁気カード2投入時のID符号に相当する
信号で検出する(s244)。
【0110】しかるのち演算処理装置4は特定の磁気カ
ード2が他のパチンコ機5に投入されていないとき、前
記(s238)を実行する。そして特定の磁気カード2が他の
パチンコ機5に投入されているとき、演算処理装置4は
中断信号発生手段97に中断信号の発生を停止させ、同時
に前記中断タイマをリセットする(s245)。
【0111】そしてMPU84は他の磁気カード2による
遊技の禁止を解除し(s246)、ついでMPU84はパチンコ
機5の各部を初期状態に復帰させるので(s247)、特定の
パチンコ機5は他の磁気カード2の遊技を可能にする。
【0112】さらに中断信号が発生している間に特定の
磁気カード2の貸出金額および貸出球数の全てがカード
精算機6によって精算された場合、カード精算機6は演
算処理装置4に特定の磁気カード2による中断信号の発
生を停止させるための信号を入力する。
【0113】これにより演算処理装置4は中断信号発生
手段97に中断信号の発生を停止させるとともに前記(s24
5)ないし(s247)を実行するので、特定のパチンコ機5は
他の磁気カード2の遊技が可能になる。
【0114】さらに磁気カード2の返却時にはパチンコ
機5本体にプリンタ129 を設けて書き込み内容を排出口
130 からプリントアウトしても良い。なお、132 は中断
信号の発生を示す中断信号発生ランプである。
【0115】図16および図17はカード精算機6を示すも
ので、このカード精算機6は磁気カード2の真正がID
符号によって確認されたとき、磁気カード2に書き込ま
れた前記各データの精算取引が可能になるものである。
【0116】カード精算機6の正面には中央部に配置さ
れた投入口98と、同機6の上部に配置されている投入口
98から投入された磁気カード2の貸出金額を表示するた
めの貸出金額表示器99と、同貸出球数を表示するための
貸出球数表示器100 とが設けられている。
【0117】そして投入された磁気カード2のID符号
と照合符号とが一致したときには一致表示ランプ101 に
よって点灯表示され、投入された磁気カード2の真正が
確認されなかったときには、エラー表示ランプ102 によ
って点灯表示される。
【0118】また信号線でカード精算機6に接続された
バーコードリーダ103 と、図16中の中央部下方に設けら
れたキースイッチ104 とは、磁気カード2の貸出球数を
景品に交換するときなどに用いるもので、景品に張付さ
れたバーコードのデータを読込み、景品の数量を適宜四
則演算して精算する。
【0119】なおキースイッチ104 は四則演算のみにも
使用でき演算内容は貸出金額表示器99または貸出球数表
示器100 に表示される。
【0120】さらに同図中の下方には磁気カード2の貸
出金額のみを精算するための残金払出スイッチ105 、磁
気カード2の貸出球数のみを精算するための景品交換ス
イッチ106 、磁気カード2の貸出球数が少ないときに磁
気カード2の貸出金額を貸出球数に変換して景品交換ま
たは貸出球数データに書き替えるための換球スイッチ10
7 および磁気カード2の貸出球数の一部を精算するため
の再発行スイッチ108が配置されている。同右方には硬
貨払出口109 、紙幣払出口110 が設けられている。
【0121】カード精算機6の内部には図17に示すよう
に投入を検出するためのセンサ111、投入された磁気カ
ード2を取り込むためのモータ112 およびローラ113 、
磁気カード2の各データを読込み、かつ、書込ヘッド11
4 、およびヘッド114 の読み込み書き込み位置を検出す
るためのセンサ115 が設けられている。116 は精算後に
回収された磁気カード2の収納器である。
【0122】図18はカード精算機6の制御部を含む回路
構成を示すもので、上記カード精算機6の各部はインタ
ーフェイスを介してMPU117 のバスラインに接続され
ている。
【0123】118 はMPU117 のプログラムが格納され
たROM、119 はデータを一時格納するためのRAM、
120はDA変換器でヘッド114 はDA変換器120 に接続
されており、このDA変換器120 にはモータ112 の回転
速度に比例したパルスを出力するタイミング信号発生器
121 の出力信号が入力されている。
【0124】これによりヘッド114 は磁気カード2の搬
送速度に応じて各種データを書き込み読み取ることがで
きる。122 はモータの回転方向を変えるための制御回
路、123 は釣銭払出機でインターフェイスを介してMP
U117 のバスラインに接続されている。
【0125】つぎにカード精算機6の動作を図19および
図20に基いて以下に説明する。まず、カード発行機3に
発行された磁気カード2が投入口98に投入されると(s30
0)、センサ111 が磁気カード2の投入を検知してこの検
知信号をMPU117 に入力する。
【0126】つぎにMPU117 はモータ112 の回転軸を
図17中、反時計方向に回転させ磁気カード2を、書き込
み読込み可能位置まで搬送する(s301)。
【0127】ついでヘッド113 は磁気カード2の書込部
7のデータ(s302)、読み取られたデータはつぎにMPU
117 に入力される。そしてMPU117 はID符号と演算
処理装置4から入力されRAM119 格納した照合符号と
を比較して、磁気カード2の真正をチェックする(s30
3)。
【0128】この真正チェックにより磁気カード2が不
正なものであると判定された場合、MPU117 はその旨
をアラーム、ランプなどで表示したのち(s304)、モータ
112の回転軸を図17中、時計方向に回転させて磁気カー
ド2を投入口98から遊技者に返却する(s305)。
【0129】他方、磁気カード2が公正なものであると
判定された場合、MPU117 は磁気カード2のデータを
演算処理装置4に入力し(s306)、演算処理装置4はこの
入力データと、磁気カード2が使用されたパチンコ機5
のデータとを比較する(s307)。
【0130】そして両データが一致しないとき、MPU
117 はこの磁気カード2を不正なものと判定して、前記
(s304)を実行する。
【0131】他方、両データが一致したとき、MPU11
7 は磁気カード2の貸出球数が零であるか否かを判定し
たのち(s308)、貸出球数が零でないことが確認されたと
きMPU117 は景品交換スイッチ106 が閉じているか否
かを判定し(s309)、そして景品交換スイッチ106 が閉じ
ているときバーコードリーダ103 とキースイッチ104と
によって景品交換がなされる(s310)。
【0132】また、この景品交換後、前記(s308)で磁気
カード2の貸出球数が零であるとき、および(s309)景品
交換スイッチ106 が閉じているときにMPU117 は磁気
カード2の貸出金額が零であるか否かを判定し(s311)、
この貸出金額が零であるとき、貸出球数が零か否かを判
定して(s312)、貸出球数が零であるとき貸出金額と貸出
球数とが零であることを演算処理装置4に入力したのち
(s313)、磁気カード2の使用回数をRAM119 に一時格
納し、かつ、後述の使用限度回数と比較する(s314)。
【0133】そして磁気カード2の使用回数が使用限度
回数に達しているときには使用不能であると判定し、M
PU117 はモータ112 の回転軸を図17中、反時計方向に
回転させて磁気カード2をカード収納器119 に落下廃棄
する(s315)。そしてMPU117 は演算処理装置4に廃棄
したことに相当する信号を入力する。
【0134】また、この使用回数が使用限度回数に達し
ていないとき、MPU117 は当該使用回数に「1」を加
算して磁気カード2にこの数値を新たな使用回数として
書き込むとともに磁気カード2の各データを演算処理装
置4に入力格納させる (s316) 。
【0135】つぎにMPU117 は前記同様にモータ112
を操作して磁気カード2をカード収納器116 に取り込み
(s317)、磁気カード2は再使用される。なお、再使用さ
れる磁気カード2は前記廃棄される磁気カード2とは異
るカード収納器116 の所定箇所に収容される。
【0136】前記(s312)において、バーコードリーダ10
3 およびキースイッチ 104の操作で景品交換したのち、
前記貸出球数が零でないとき、MPU117 は再発行スイ
ッチ108 が閉じているか否かを判定する(s318)。
【0137】そして再発行スイッチ108 が閉じていると
きには、磁気カード2には精算処理後の貸出金額または
貸出球数のデータがMPU117 によって書き込まれる(s
319)。
【0138】ついでMPU117 は書き込み内容が正しい
か否かをチェックし(s320)、MPU117 はこの磁気カー
ド2の書き込みデータを演算処理装置4に入力する(s32
1)。そしてMPU117 は(s322)でモータ112 を操作して
遊技者に磁気カード2を再発行する (払い出す) 。
【0139】また前記(s311)で貸出金額が零ではないと
き、MPU117 は残金払出スイッチ105 が閉じているか
否かを判定し(s323)、残金払出スイッチ105 が閉じてい
るとき磁気カード2の貸出金額を精算したのち(s324)、
MPU117 は前記(s312)を実行する。
【0140】他方、残金払出スイッチ105 が開いている
とき、MPU117 は再発行スイッチ108 が閉じているか
否かを判定する(s325)。
【0141】そして再発行スイッチ108 が閉じていると
きには、磁気カード2には前記投入金額に相当する貸出
金額または貸出球数のデータがMPU117 によって書き
込まれる(s326)。
【0142】こののち、MPU117 は書き込み内容が正
しいか否かチェックし(s327)、MPU117 はこの磁気カ
ード2の書き込みデータを演算処理装置4に入力し(s32
8)、(s329)でモータ112 を操作し遊技者に磁気カード2
を再発行する。
【0143】なおパチンコ機5に前記中断信号を発生中
させている間に当該磁気カードを全て精算した場合、M
PU117 は演算処理装置4に、その旨を示す信号を入力
するので、前記中断信号の発生は停止される (パチンコ
機5の項〜前記s237ないしs247参照) 。
【0144】図1は演算処理装置4の構成を示してお
り、演算処理装置4は前記照合符号と、1入賞当りの賞
品球数と、単位金額当りの貸出球数と、中断信号とに基
いて、カード発行機3、パチンコ機5、およびカード精
算機6に交信する機能と、前記中断信号発生中に磁気カ
ード5の精算時および、パチンコ機5と異るパチンコ機
5での遊技時に当該中断信号の発生を停止するものであ
る。
【0145】演算処理装置4は時計およびカレンダ機能
を有するので、各パチンコ機5の賞品球数、貸出金額な
どのデータを時刻および日付とともに処理する。この時
計およびカレンダの設定はキーボードからなる入力装置
131 によって行われ、入力装置131 の操作内容を確認す
るための表示装置は図示を省略している。
【0146】また演算処理装置4には副演算処理装置12
9 が接続され、副演算処理装置129は演算処理装置4の
監視と各種データのバックアップとに使用される。そし
て演算処理装置4の事故発生時には副演算処理装置129
を演算処理装置4の代用機に使用する。
【0147】演算処理装置4には照合符号設定手段91と
賞品球数設定手段93と金額球数設定手段95と中断信号発
生手段97とが接続され、またデータを一時的に格納し、
かつ、プログラムを格納したメモリ (図示省略) が設け
られている。
【0148】さらに演算処理装置4には使用限度回数を
設定するための使用可能回数設定手段90と、磁気カード
2の貸出金額および貸出球数が零で、かつ、使用限度回
数に達していない場合に磁気カード2を再発行をするた
めの信号を所定に機器に出力する再発行手段92と、磁気
カード2の貸出金額および貸出球数のうち少なくともど
ちらかが零ではなく、かつ、使用限度回数に達してる場
合にそのデータを使用限度回数に達していない磁気カー
ド2にコピーするための信号を所定に機器に出力するコ
ピー信号発生手段94と、大役発生中に磁気カード2の貸
出金額および貸出球数が零になり遊技不能になったとき
に当該大役を所定時間中断させるための大役停止信号発
生手段96と、磁気カード2の貸出球数が零に近づいたと
きに貸出球数が充分な磁気カード2を取り込むとともに
充分な貸出球数を有する磁気カード2の投入によって当
該遊技を継続させるための信号を発生させる継続信号発
生手段128 とが設けられている。
【0149】照合符号設定手段91は磁気カード2の固有
データを設定するもので、前記店番号日付などのデータ
の他にこれらのデータに基いて乱数を発生させ、この乱
数を照合符号として各パチンコ機5のRAM86と、カー
ド発行機3のRAM33と、カード精算機6のRAM119
とに入力する。
【0150】賞品球数設定手段93は遊技中に発生する所
定の入賞条件に応じた入賞球数を複数種設定することが
でき、この設定入賞球数を各パチンコ機5のRAM86に
入力する。
【0151】金額球数設定手段95はレートを設定すると
ともに各パチンコ機5のRAM86と、カード発行機3の
RAM33とにこのレートを設定入力するものである。
【0152】中断信号発生手段97はパチンコ機5の中断
スイッチ77を閉じることにより発生する信号が入力され
ることにより、磁気カード2のID符号と中断信号とを
パチンコ機5およびパチンコ機5以外のパチンコ機5
と、カード発行機3およびカード精算機6との各RAM
33,86,119 に入力またはフィードバックするものであ
る。
【0153】本発明によるカード式パチンコ機システム
1によって遊技を行うには、まず、照合符号設定手段91
により照合符号を、賞品球数設定手段93によりパチンコ
機5の1入賞球当りの賞品球数を、金額球数設定手段95
により単位金額当りの貸出球数を夫々演算処理装置4に
設定する。
【0154】ついで演算処理装置4は照合符号と単位金
額当りの貸出球数とをカード発行機3、パチンコ機5お
よびカード精算機6に入力するとともに1入賞球当りの
賞品球数を各パチンコ機5に入力する。
【0155】そして各機器3,5,6は照合符号をID
符号にとして格納する。同時に前記使用限度回数を使用
可能回数設定手段90に設定する。これにより演算処理装
置4は各機器3,5,6に使用限度回数を入力する。
【0156】つぎに遊技者はカード発行機3に所望額の
貨幣を投入したのち、カード発行機3を操作して、当該
投入金額に応じた貸出金額、および前記ID符号 (すな
わち、照合符号) の各データが書込部7に書き込まれた
磁気カード2を借受ける。
【0157】しかるのち遊技者はこの磁気カード2を所
望のパチンコ機5に投入すると、パチンコ機5は磁気カ
ード2のID符号と照合符号とが一致したときに磁気カ
ード2を公正なものであると判定する。
【0158】ついでパチンコ機5は磁気カード2の貸出
金額が零でないことを確認して遊技動作を可能にする。
【0159】他方、パチンコ機5は磁気カード2のID
符号と照合符号とが一致しないときに不正なものである
と判定する。ついで、磁気カード2を遊技者に返却する
とともに遊技を不能にし、かつ、磁気カード2が不正な
ものである旨を演算処理装置4に入力する。
【0160】しかるのち遊技者はパチンコ機5の操作に
より所望金額に相当する数のパチンコ球を借り出して遊
技を開始するとともに遊技開始に相当する信号を演算処
理装置4に入力する。
【0161】このとき、磁気カード2の貸出金額は借り
出した分づつ減算され、パチンコ機5はその度に新たな
貸出金額のデータを書込部7に書き込むとともにこの新
たな貸出金額のデータを演算処理装置4に入力する。
【0162】そしてパチンコ機5は遊技中の賞品球およ
び金額を表示部68に表示するとともに演算処理装置4に
セーフ球、ファウル球および発射球のデータを入力す
る。
【0163】当該遊技中に遊技者が食事などのために遊
技を中断する場合には、パチンコ機5を操作して中断信
号を発生させるための信号を演算処理装置4に入力す
る。このため演算処理装置4は中断信号発生手段に中断
信号を所定の時間発生させるとともに、中断信号をパチ
ンコ機5とカード精算機6とに入力する。
【0164】このとき演算処理装置4と特定のパチンコ
機5とカード精算機6とには、特定の磁気カード2のI
D符号が格納される。
【0165】つぎに特定のパチンコ機5は中断信号が発
生している間、他の磁気カード2による遊技を禁止し、
中断信号が発生している間に特定のパチンコ機5以外の
パチンコ機5に特定の磁気カード2を使用した場合、お
よび、磁気カード2を全部精算した場合には、このパチ
ンコ機5およびカード精算機6は磁気カード2のID符
号を演算処理装置4に入力する。
【0166】つぎに演算処理装置4は、そのID符号に
基づいて遊技中断中の特定のパチンコ機5の遊技を再開
させるため、中断信号発生手段97に中断信号の発生を停
止させ、他の磁気カード2によるパチンコ機5の遊技を
可能にする。
【0167】さらに照合符号またはID符号と1入賞球
当りに払出す賞品球数と単位金額当りの貸出球数とを再
設定するときには、前記同様に各データを演算処理装置
4に設定すればよい。
【0168】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、中断スイ
ッチを操作すると、演算処理装置はパチンコ機に中断信
号を入力し、これにより他の磁気カードの当該カード処
理装置への装着によるパチンコ機の遊技が不能になる一
方、磁気カードを他のパチンコ機に装着すると、その旨
が演算処理装置は中断信号の発生を停止させることか
ら、当該パチンコ機での遊技中断状態が解除され、他の
磁気カードによる遊技を可能にする。
【0169】このため遊技を中断させた磁気カードを遊
技者の都合で、他のパチンコ機に装着して新たに遊技を
開始しても、1枚の磁気カードで複数のパチンコ機を順
次、中断状態にできず、1人の遊技者が複数台のパチン
コ機を同時に占有できないため、この種のトラブルを皆
無にせしめ、これに起因した遊技意欲の減退を抑止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の磁気カードの平面図である。
【図3】図1のカード発行機の正面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】図4の断面図である。
【図6】図3の構成を示すブロック図である。
【図7】図6のMPUが実行するための流れ図である。
【図8】図1のパチンコ機の正面図である。
【図9】図8の打球部を示す断面図である。
【図10】図8の背面図である。
【図11】図8のカード処理装置を示す断面図である。
【図12】図8の構成を示すブロック図である。
【図13】図12のMPUが実行するための流れ図である。
【図14】図12のMPUが実行するための流れ図である。
【図15】図12のMPUが実行するための流れ図である。
【図16】図1のカード精算機の正面図である。
【図17】図15のカード処理装置を示す断面図である。
【図18】図15の構成を示すブロック図である。
【図19】図17のMPUが実行するための流れ図である。
【図20】図17のMPUが実行するための流れ図である。
【符号の説明】
1 カード式パチンコ装置 2 磁気カード 4 演算処理装置 5 パチンコ機 6 カード精算機 7 書込部 70 カード処理装置 77 中断スイッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも遊技用パチンコ球の貸出金額
    と真正を確認するためのID符号と貸出球数との各デー
    タを書き込むための書込部を設けた磁気カードと、 該磁気カードを着脱可能に設け、装着された前記磁気カ
    ードの前記書込部に書き込まれている各データを読み込
    み、前記書込部の前記ID符号が真正であるときに遊技
    動作可能になり、該遊技の進行に応じて前記貸出球数お
    よび貸出金額の各データを前記書込部に書き込むための
    カード処理装置を設け、前記磁気カードによる遊技を中
    断するとともに装着中の前記磁気カードを払い出すため
    の中断スイッチを備えているパチンコ機と、 前記パチンコ機に交信可能に設けられ、前記中断スイッ
    チの操作に基づいて前記パチンコ機に装着された前記磁
    気カードとは異なる他の磁気カードによる遊技を禁止す
    るための中断信号を前記パチンコ機に入力し、前記中断
    スイッチの操作に基づき前記カード処理装置から払い出
    された前記磁気カードによる中断中のパチンコ機とは異
    なる他のパチンコ機に前記磁気カードが装着された場合
    に前記中断信号の発生を停止させる演算処理装置と、 からなるカード式パチンコ装置。
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