JP2612346B2 - 低周波治療器 - Google Patents

低周波治療器

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JP2612346B2
JP2612346B2 JP1262803A JP26280389A JP2612346B2 JP 2612346 B2 JP2612346 B2 JP 2612346B2 JP 1262803 A JP1262803 A JP 1262803A JP 26280389 A JP26280389 A JP 26280389A JP 2612346 B2 JP2612346 B2 JP 2612346B2
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【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、制御用の回路にマイクロコンピュータを用
いた低周波治療器に関する。
(従来の技術) 従来の低周波治療器、たとえば家庭用電子マッサージ
ャにおける回路構成の一例を第5図を参照して説明す
る。
第5図において、1は高電圧発生蓄積回路で、この高
電圧発生蓄積回路1は、たとえば、DC−DCコンバータと
コンデンサとなどにより構成されており、人体に十分な
刺激を与え得る電圧を得るために、図示しない電池(起
電力VD)を電源として昇圧を行なうとともに、発生され
た高電圧を蓄積するものである。
そして、高電圧発生蓄積回路1の出力端が、pnp型の
トランジスタTr1を介して+極出力端子CN1に接続されて
いる。また、このトランジスタTr1のベースが抵抗R1お
よびnpn型のトランジスタTr2を介して電池の−極に接続
されている。さらに、このトランジスタTr2のベースが
抵抗R2を介してドライブパルスを出力する制御回路の出
力端Pに接続された構造になっている。なお、+極出力
端子CN1とともに人体に装着される−極出力端子CN2は、
たとえば抵抗R3を介して電池の−極に接続されている。
そうして、高電圧発生蓄積回路1により高電圧が発生
されて蓄積された後、制御回路の出力端Pが一時的にHI
GHになって、トランジスタTr1,Tr2がONになり、人体に
高電圧の治療用電気パルスが印加されて刺激が与えられ
る。
ところで、最近は、高電圧発生蓄積回路1および出力
段のトランジスタTr2を制御するための制御回路にマイ
クロコンピュータを用いた低周波治療器が多くなってき
ている。なお、この場合、制御回路の出力端Pは、マイ
クロコンピュータの出力ポートになる。
ところが、マイクロコンピュータは、このマイクロコ
ンピュータを駆動する電源である電池が消耗して、この
電池の電圧が低下してくると、誤動作するおそれがあ
る。そして、マイクロコンピュータが誤動作すると、治
療用電気パルスが不規則に発生したり、予期しない強い
治療用電気パルスが発生したりして、場合によっては、
人体に不快感を与えることがある。
ところで、電池の電圧が低下してくると、マイクロコ
ンピュータの出力ポートPのHIGH時の電圧も低下してく
るが、もしこの出力ポートPの電圧が十分に低下したと
すれば、トランジスタTr2のベース電流はほとんど流れ
なくなり、したがって、治療用電気パルスも人体へはほ
とんど出力されなくなる。しかし、従来のように、トラ
ンジスタTr2のベースが単に抵抗R2を直列に介してマイ
クロコンピュータの出力端Pに接続された構造になって
いると、一般的に、トランジスタTr2がONしなくなるほ
ど出力端Pの電圧が低下する前に、マイクロコンピュー
タは誤動作するようになる。そのため、マイクロコンピ
ュータの誤動作時にも、治療用電気パルスが人体へ出力
され、人体に不快感を与えるおそれがある。
そこで、従来、特開平1−147634号公報に記載されて
いるように、電源電圧の低下時にマイクロコンピュータ
をリセットしてそのままこのマイクロコンピュータの動
作を停止させるためのリセット回路を設けた構造も採ら
れている。
しかし、このようなリセット回路は、複雑なものであ
り、高価である。たとえば、特開平1−147634号公報に
記載のリセット回路は、電源電圧を検出してリセット信
号を出力するICと、電源電圧の低下を電源投入時の電源
電圧の立ち上がりから区別するための時定数回路となど
から構成されている。
(発明が解決しようとする課題) 上述のように、従来の低周波治療器では、電池などか
らなる電源の電圧が低下することによりマイクロコンピ
ュータが誤動作するようになったときにも、治療用電気
パルスが人体に出力されるため、人体に不快感を与える
おそれがある。
また、電源電圧の低下時にマイクロコンピュータの動
作を停止させるためのリセット回路を設けた低周波治療
器では、高価になる問題を有している。
本発明は、上述のような問題点を解決しようとするも
ので、複雑なリセット回路をもっていなくとも、電源電
圧の低下によりマイクロコンピュータが誤動作するよう
になったとき、人体に不快感を与えることを防止できる
低周波治療器を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 請求項1記載の低周波治療器は、電源と、この電源に
より駆動され出力ポートより出力するマイクロコンピュ
ータと、治療用電気パルスを発生する治療用電気パルス
発生手段と、前記マイクロコンピュータの出力ポートに
ベースが接続され前記出力ポートからの出力により制御
され前記治療用電気パルス発生手段からの治療用電気パ
ルスをON・OFF制御するトランジスタと、このトランジ
スタにより発生された治療用電気パルスを出力する出力
電極と、このトランジスタのベースおよびエミッタ間に
接続された抵抗とを具備したものである。
請求項2記載の低周波治療器は、電源と、この電源に
より駆動され出力ポートより出力するマイクロコンピュ
ータと、治療用電気パルスを発生する治療用電気パルス
発生手段と、エミッタが接地されるとともに前記マイク
ロコンピュータの出力ポートにベースが接続され前記出
力ポートからの出力により制御され前記治療用電気パル
ス発生手段からの治療用電気パルスをON・OFF制御する
トランジスタと、このトランジスタにより発生された治
療用電気パルスを出力する出力電極と、前記トランジス
タのベースおよびエミッタに対して直列に前記出力ポー
トおよび前記接地間に接続されたダイオードとを具備し
たものである。
(作用) 請求項1記載の低周波治療器は、マイクロコンピュー
タにより制御されつつ治療用電気パルス発生手段が発生
させた治療用電気パルスが、人体に装着された出力電極
を介して人体へ出力されることにより、この人体に刺激
が与えられて治療が行なわれる。このとき、出力電源へ
の治療用電気パルスの出力のON・OFFは、マイクロコン
ピュータの出力ポートにベースが接続されたトランジス
タのON・OFFによってなされ、出力ポートからの出力に
応じて、出力電極へ治療用電気パルスが出力される。ベ
ースおよびエミッタ間に接続された抵抗により、マイク
ロコンピュータを駆動する電源の電圧が低下していくと
き、トランジスタのベースおよびエミッタ間の電圧はこ
のエミッタおよび出力ポート間の電圧よりも低いレベル
で低下していく。これによって、マイクロコンピュータ
が誤動作するまで電源電圧が低下したとき、トランジス
タのベースおよびエミッタ間の電圧がベース電流のほと
んど流れなくなる電圧を下回るようにすることができ、
通常時には治療用電気パルスのON・OFFを制御するトラ
ンジスタにより、出力電極への治療用電気パルスの出力
自体を遮断し、構成も複雑にならない。
請求項2の低周波治療器は、マイクロコンピュータに
より制御されつつ治療用電気パルス発生手段が発生させ
た治療用電気パルスが、人体に装着された出力電極を介
して人体へ出力されることにより、この人体に刺激が与
えられて治療が行なわれる。このとき、出力電極への治
療用電気パルスの出力をON・OFFするトランジスタのベ
ースおよびエミッタにダイオードを直列に挿入している
ので、このダイオード自体の電圧降下により、トランジ
スタに十分なベース電流が供給されるのに必要なマイク
ロコンピュータの出力ポートおよびダイオードを含めた
トランジスタのエミッタ間の電圧は、ダイオードがない
場合よりも高くなる。これによって、マイクロコンピュ
ータが誤動作するまで電源電圧が低下したとき、出力ポ
ートおよびエミッタ間の電圧がベース電流のほとんど流
れなくなる電圧を下回るようにすることができ、出力電
圧への治療用電気パルスの出力自体をより確実に遮断す
る。
(実施例) 以下、本発明の低周波治療器の一実施例について、第
1図を参照して説明する。
第1図において、Eは直流電源であるリチウム電池な
どの電池(起電力VDは、たとえば3V)である。この電池
Eには電解コンデンサC11が並列に接続されている。ま
た、MCは電池Eを駆動電源とするCMOSマイクロコンピュ
ータ(たとえば、NEC製μPD7554Gなど)である。そし
て、電池Eの+極が電源スイッチSW11の接点S1に接続さ
れており、この接点S1に選択的に接続される3つの接点
T1,O1,M1のうち接点T1,M1がマイクロコンピュータMCの
+極電源端子10に接続されている。一方、マイクロコン
ピュータMCの−極電源端子20は、電池Eの−極に接続さ
れて接地されている。
また、電源スイッチSW11の接点S1と連動する接点S
2が、マイクロコンピュータMCの出力ポート15に接続さ
れているとともに、抵抗R11を介して接地されている。
そして、接点S2に選択的に接続される3つの接点T2,O2,
M2のうち接点O2が、接点T1,M1に抵抗R12を介して接続さ
れている。また、接点M2が、マイクロコンピュータMCの
入力ポート16に接続されているとともに、抵抗R13を介
して接地されている。さらに、マイクロコンピュータMC
の入力ポート18が抵抗R14を介して接地されている。
さらに、電源スイッチSW11の接点T1,M1に、マイクロ
コンピュータMCの入力ポート1,2がタクトスイッチSW12
を介して接続されている。また、マイクロコンピュータ
MCのクロック端子8,9間に抵抗R15および可変抵抗VR11が
直列に接続されている。さらに、マイクロコンピュータ
MCのリセット端子11がコンデンサC12を介して電源スイ
ッチSW11の接点T1,M1に接続されている。なお、マイク
ロコンピュータMCのポート3,17,19は接地されている。
そして、電源スイッチSW11の接点T1,M1に可変抵抗VR1
2を介して、コイルL11,L12の一端が接続されており、こ
れらコイルL11,L12の他端がそれぞれnpn型のトランジス
タTr11,Tr12のコレクタに接続されている。これらトラ
ンジスタTr11,Tr12のエミッタはそれぞれ接地されてい
る。また、これらトランジスタTr11,Tr12のベースは、
それぞれ抵抗R16,R17を介して発振器となるマイクロコ
ンピュータMCの出力ポート5,6に接続されている。さら
に、抵抗R16,R17に、それぞれコンデンサC13,C14および
抵抗R18,R19の直列回路が並列に接続されている。
そして、コイルL11,L12およびトランジスタTr11,Tr12
の接続点が、それぞれダイオードD11,D12を介してコン
デンサC15の一端に接続されており、このコンデンサC15
の他端が接地されている。
また、これらダイオードD11,D12およびコンデンサC15
の接続点が、抵抗R20およびnpn型のトランジスタTr13を
介して接地されている。そして、このトランジスタTr13
のベースは、抵抗R21を介してマイクロコンピュータMC
の出力ポート12に接続されている。
さらに、同じダイオードD11,D12およびコンデンサC15
の接続点が治療用電気パルス発生手段としての機能を有
するpnp型のトランジスタTr14のエミッタに接続されて
おり、このトランジスタTr14のコレクタが+極出力電極
CN11に接続されている。また、このトランジスタTr14の
ベースは抵抗R22を介してnpn型のトランジスタTr15のコ
レクタに接続されており、このトランジスタTr15のエミ
ッタは接地されている。そして、このトランジスタTr15
のベースは抵抗R23を介してマイクロコンピュータMCの
出力ポート7に接続されている。さらに、トランジスタ
Tr15のエミッタおよびベース間に抵抗R24が接続されて
いる。
一方、−極の出力電極CN12は、抵抗R25,R26の直列回
路を介してnpn型のトランジスタTr16のベースに接続さ
れており、両抵抗R25,R26の接続点がツェナダイオードZ
Dを介して接地されている。また、トランジスタTr16の
コレクタが、抵抗R27を介して電源スイッチSW11の接点T
1,M1に接続されているとともに、マイクロコンピュータ
MCの入力ポート4に接続されている。一方、トランジス
タTr16のエミッタが接地されている。なお、このトラン
ジスタTr16のエミッタおよびベース間には抵抗R28が接
続されている。さらに、トランジスタTr16のコレクタ
は、コンデンサC16を介して接地されている。
なお、出力電極CN11,CN12は、人体に着脱自在に装着
されるものである。
そして、上述のように説明した第1図(c)に示す回
路が、マイクロコンピュータMCにより制御され治療用電
気パルスを発生させる電子回路であり、とくに、その出
力段のトランジスタTr14,Tr15は、出力電極CN11,CN12へ
の治療用電気パルスの出力をON・OFFするものである。
さらに、トランジスタTr15のベースに接続された第1の
抵抗R23および第2の抵抗R24の抵抗値は、電源である電
池Eの電圧が低下していくとき、この電圧がたとえば2V
程度のある設定値を下回ると、接続点に対する両抵抗R2
3,R24の接続点の電圧が、トランジスタTr15のコレクタ
の開放時のベースおよびエミッタ間電圧VBEO以下になる
ように設定されている。設定値は、電源電圧がそれ以下
では、マイクロコンピュータMCが誤動作するような値で
ある。
つぎに、上記実施例の作用について説明する。
まず、上述の低周波治療器の使用方法の概略を説明す
る。
電源スイッチSW11は、使用者により操作されるもので
あるが、不使用時にはOFFにしておく。そして、使用時
には、電源スイッチSW11を操作してONにする。このと
き、人体に出力される治療用電気パルスの波形も合わせ
て選択する。つぎに、一対の出力電極CN11,CN12を人体
の患部に装着する。これとともに、タクトスイッチSW12
を押圧操作することにより、出力電極CN11,CN12からの
治療用電気パルスの出力が始まる。そして、この治療用
電気パルスの人体への印加により、人体に電流が流れて
刺激が与えられ、肩凝りや筋肉痛などの治療が行なわれ
る。このとき、タクトスイッチSW12を操作することによ
り、治療用電気パルスの強さを調整することができる。
すなわち、治療用電気パルスの出力開始時には、治療用
電気パルスの強さは最弱になっているが、使用者がタク
トスイッチSW12を操作してONさせるごとに、治療用電気
パルスの強さが段階的に強くなっていく。
なお、この強さが最大になった後は、タクトスイッチ
SW12がONしても、治療用電気パルスの強さは変わらな
い。
つぎに、電気回路の作動について、詳しく説明する。
電源スイッチSW11は、接点S1,O1が接しているときOFF
状態である。また、接点S1,T1が接しているときは、波
形として「たたき」が選択された状態であり、接点S1,M
1が接しているときは、波形として「もみ」が選択され
た状態である。「たたき」が選択された状態では、接点
S2,T2が接し、「もみ」が選択された状態では、接点S2,
M2が接する。マイクロコンピュータMCの出力ポート15か
らは常時信号が出ており、接点S2,T2が接していれば、
入力ポート16がLOWであることにより、マイクロコンピ
ュータMCは「たたき」が選択されていると判断し、接点
S2,M2が接していれば、入力ポート16はHIGHであること
により、マイクロコンピュータMCは「もみ」が選択され
ていると判断する。
なお、電源スイッチSW11をONしたとき、瞬間的にコン
デンサC12に電流が流れてリセット端子11がHIGHになる
ことにより、マイクロコンピュータMCがリセットされ
る。
そして、出力電極CN11,CN12が人体に装着された状態
で、タクトスイッチSW12がONされることにより入力ポー
ト1がHIGHになると、マイクロコンピュータMCは、治療
用電気パルスの出力動作を始める。
まず、マイクロコンピュータMCの出力ポート5,6のい
ずれか一方または両方から高周波パルスが何回かトラン
ジスタTr11,Tr12のベースへ出力される。出力ポート5,6
の出力がHIGHになったとき、トランジスタTr11,Tr12がO
Nし、これらを介して電池EからコイルL11,L12に電流が
流れる。その後、出力ポート5,6の出力がLOWになり、ト
ランジスタTr11,Tr12がOFFし、コイルL11,L12に流れる
電流が断たれたとき、このコイルL11,L12に逆起電力に
より高電圧が生じる。この高電圧がコンデンサC15に繰
り返し充電されることにより、このコンデンサC15の充
電電圧が十分に高められる。
なお、マイクロコンピュータMCは、タクトスイッチSW
12がONされることにより入力ポート1がHIGHになると、
出力ポート5,6からの高周波パルスの出力回数を切替え
る。これによって、コンデンサC15の充電電圧が可変設
定され、治療用電気パルスの強さを調節できる。
そして、コンデンサC15の充電が終了した後、それま
でLOWになっていた出力ポート7が一時的にHIGHにな
る。これによって、トランジスタTr15がONするととも
に、トランジスタTr14がONし、コンデンサC15に充電さ
れた電圧が治療用電気パルスとして出力電極CN11,CN12
から人体に出力される。なお、「たたき」が選択されて
いるときには、出力ポート7は一回だけHIGHになり、
「もみ」が選択されているときには、出力ポート7は何
回か続けてHIGHになる。
ついで、それまでLOWになっていた出力ポート12が一
時的にHIGHになる。これによって、トランジスタTr13が
ONし、コンデンサC15の充電電圧が0Vになるまで、この
コンデンサC15が放電させられる。
その後、上述のようにして、再びコンデンサC15の充
電が始まる。
こうして、上述の一連の動作が一定周期で繰り返され
ることにより、人体へ治療用電気パルスが低周波で出力
される。
なお、出力電極CN11,CN12へパルスが出力されると
き、もし出力電極CN11,CN12が人体に装着されていなけ
れば、これら出力電極CN11,CN12間に電流が流れないの
で、トランジスタTr16にもベース電流は流れず、このト
ランジスタTr16はOFF状態になっている。したがって、
マイクロコンピュータMCの入力ポート4がHIGHになって
いるが、これにより、マイクロコンピュータMCは、出力
電極CN11,CN12が人体に装着されていないと判断する。
この場合、マイクロコンピュータMCは、出力ポート5,6
からの出力などを停止し、治療用電気パルスの出力動作
を停止する。
一方、出力電極CN11,CN12が人体に装着されていれ
ば、これら出力電極CN11,CN12間に電流が流れ、トラン
ジスタTr16にもベース電流が流れるので、このトランジ
スタTr16はONになる。したがって、入力ポート4がLOW
になるが、これにより、マイクロコンピュータMCは、出
力電極CN11,CN12が人体に装着されていると判断する。
この場合、出力電極CN11,CN12へのパルス出力が続く。
この人体検知は、パルスの出力ごとに行なわれる。
なお、タクトスイッチSW12がONされて入力ポート1が
HIGHになってからたとえば2秒間は、無条件に必ず出力
電極CN11,CN12へパルスが出力される。これは、もちろ
ん、治療用電気パルスの出力動作の起動のためである。
ところで、第1図(c)に示す電子回路の出力段にお
いては、マイクロコンピュータMCの出力ポート7とトラ
ンジスタTr15のエミッタすなわち電池Eの−極の間の電
圧がこれらの間に直列に挿入された一対の抵抗R23,R24
により分圧される。したがって、電池Eが消耗して電源
電圧が低下するのに伴って、接地点に対するHIGH時の出
力ポート7の電圧が低下していくとき、この電圧よりも
低いレベルで、両抵抗R23,R24の接続点の電圧は低下し
ていく。この電圧は、このトランジスタTr15のベースお
よびエミッタ間の電圧となるので、電源電圧が低下して
いくとき、抵抗R24がない場合よりも早く、ベースおよ
びエミッタ間の電圧はトランジスタTr15のVBEOを下回
り、このトランジスタTr15がカットオフに追いやられる
ことになる。
すなわち、電源電圧が低下していき、出力ポート7の
HIGH時の両抵抗R23,R24の接続点の電圧がVBEOに等しく
なると、トランジスタTr15のコレクタ電流が流れなくな
る。このコレクタ電流はトランジスタTr14のベース電流
であるから、ベース電流が流れないことにより、このト
ランジスタTr14および出力電極CN11,CN12を介して人体
に流れる電流が少なくなり、人体への出力電圧も下が
る。そして、最終的には、電源電圧がある一定値以下に
なると、トランジスタTr14,Tr15はOFF状態になり、人体
には電流が流れなくなる。
第2図に電源電圧と出力電極CN11,CN12からの出力電
圧との関係を一例を示してある。
この第2図に実線で示すように、上記実施例の場合、
定格電圧が3Vの電池Eからなる電源の電圧が低下してい
くとき、最初は出力電圧が徐々に低下していくが、電源
電圧が2V付近まで低下すると、出力電圧は急激に低下し
始め、電源電圧が約1.8Vになると、出力電圧はほとんど
0Vになる。これに対して、この第2図に破線で示すよう
に、抵抗R24がない場合には、電源電圧が2V以下まで低
下したときにも、出力電圧はなお徐々にしか低下してい
かない。
そして、電源電圧がマイクロコンピュータMCが誤動作
するまで低下する前に、両抵抗R23,R24の接続点の電圧
が、トランジスタTr15のVBEO以下になるようになってい
るので、電源電圧の低下によりマイクロコンピュータMC
が誤動作して暴走するおそれが生じたときには、出力電
極CN11,CN12への治療用電気パルスの出力自体が断たれ
る。したがって、不規則に発生する治療用電気パルスが
人体に出力されるようなことがなく、人体に悪影響を及
ぼすことを防止でき、安全である。
しかも、人体に悪影響を及ぼすことを防止するため
に、複雑なリセット回路を使う必要がないので、安価に
できる。
第3図は本発明の他の実施例を示すもので、この実施
例では、出力段のnpn型のトランジスタTr15のベースお
よびエミッタ間に抵抗R24を接続する代わりに、npn型の
トランジスタTr15のエミッタをダイオードD13を順方向
に介して接地させている。
この構成によれば、ダイオードD13自体の起電力によ
り、このダイオードD13を含めたトランジスタTr15のV
BEO自体が上がることになる。すなわち、このトランジ
スタTr15に十分なベース電流が供給されるのに必要なマ
イクロコンピュータMCの出力ポート7の最低電圧は、ダ
イオードD13がない場合よりも高くなる。これによっ
て、マイクロコンピュータMCが誤動作するまで電源電圧
が低下したとき、出力ポート7の電圧がトランジスタTr
15にベース電流のほとんど流れなくなる電圧を下回るよ
うにすることができ、出力電極CN11,CN12への治療用電
気パルスの出力自体を遮断することができる。
なお、第4図に示すように、トランジスタTr15のベー
スと第1の抵抗R23との間にダイオードD14を順方向に接
続しても、同様の作用効果が得られる。
ただし、ダイオードは一般的に高価なので、第1図
(c)に示す実施例のように抵抗R24を用いた方が安価
にできる。
〔発明の効果〕
請求項1記載の低周波治療器によれば、マイクロコン
ピュータにより制御され治療用電気パルスを発生させる
トランジスタにあって、マイクロコンピュータの出力ポ
ートにベースが接続され出力電極への治療用電気パルス
の出力をON・OFFするトランジスタのベースとエミッタ
との間に抵抗を接続したので、マイクロコンピュータが
誤動作するまで電源電圧が低下する前に、トランジスタ
にほとんどベース電流が流れなくなるようにして、出力
電極への治療用電気パルスの出力自体を遮断することが
でき、したがって、マイクロコンピュータの誤動作によ
り人体に悪影響を及ぼすことを防止できて、安全性を高
めることができ、しかも、通常は治療用電気パルスをON
・OFF制御するトランジスタを用いているので、そのた
めに複雑なリセット回路を必要とせず、安価にできる。
請求項2記載の低周波治療器によれば、マイクロコン
ピュータにより制御され治療用電気パルスを発生させる
トランジスタにあって、マイクロコンピュータの出力ポ
ートにベースが接続され出力電極への治療用電気パルス
の出力をON・OFFするトランジスタのベースおよびエミ
ッタに対してダイオードを直列に接続したので、マイク
ロコンピュータが誤動作するまで電源電圧が低下する前
に、トランジスタにほとんどベース電流が流れなくなる
ようにして、出力電極への治療用電気パルスの出力自体
を遮断することができ、したがって、マイクロコンピュ
ータの誤動作により人体に悪影響を及ぼすことを防止で
きて、安全性を高めることができ、しかも、通常は治療
用電気パルスをON・OFF制御するトランジスタを用いて
いるので、そのために複雑なリセット回路を必要とせ
ず、安価にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)(b)(c)は本発明の低周波治療器の一
実施例を示す回路図、第2図は同上電源電圧対出力電圧
の特性を示すグラフ、第3図は本発明の他の実施例を示
す回路図、第4図は本発明のさらに他の実施例を示す回
路図、第5図は従来例の低周波治療器を示す回路図であ
る。 E……直流電源である電池、MC……マイクロコンピュー
タ、7……出力ポート、CN11,CN12……出力電極、Tr14
……治療用電気パルス発生手段としての機能を有するト
ランジスタ、Tr15……トランジスタ、R23,R24……抵
抗、D13,D14……ダイオード。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源と、 この電源により駆動され出力ポートより出力するマイク
    ロコンピュータと、 治療用電気パルスを発生する治療用電気パルス発生手段
    と、 前記マイクロコンピュータの出力ポートにベースが接続
    され前記出力ポートからの出力により制御され前記治療
    用電気パルス発生手段からの治療用電気パルスをON・OF
    F制御するトランジスタと、 このトランジスタにより発生された治療用電気パルスを
    出力する出力電極と、 このトランジスタのベースおよびエミッタ間に接続され
    た抵抗と を具備したことを特徴とする低周波治療器。
  2. 【請求項2】電源と、 この電源により駆動され出力ポートより出力するマイク
    ロコンピュータと、 治療用電気パルスを発生する治療用電気パルス発生手段
    と、 エミッタが接地されるとともに前記マイクロコンピュー
    タの出力ポートにベースが接続され前記出力ポートから
    の出力により制御され前記治療用電気パルス発生手段か
    らの治療用電気パルスをON・OFF制御するトランジスタ
    と、 このトランジスタにより発生された治療用電気パルスを
    出力する出力電極と、 前記トランジスタのベースおよびエミッタに対して直列
    に前記出力ポートおよび前記接地間に接続されたダイオ
    ードと を具備したことを特徴とする低周波治療器。
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