JP2612327B2 - プロポキシベンゼン誘導体およびその製法 - Google Patents

プロポキシベンゼン誘導体およびその製法

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JP2612327B2 JP63325375A JP32537588A JP2612327B2 JP 2612327 B2 JP2612327 B2 JP 2612327B2 JP 63325375 A JP63325375 A JP 63325375A JP 32537588 A JP32537588 A JP 32537588A JP 2612327 B2 JP2612327 B2 JP 2612327B2
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敏洋 藤原
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の技術分野> 本発明は、抗菌性化合物の製造中間体に関するもので
ある。
<従来技術> オフロキサシン((±)−9−フルオロ−3−メチル
−10−(4−メチル−1−ピペラジニル)−7−オキソ
−2,3−ジヒドロ−7H−ピリド[1,2,3−de][1,4]ベ
ンゾオキサジン−6−カルボン酸:特開昭57−46986号
公報参照)およびその3−(S)−異性体(EP−A−0,
206,283および特開昭62−252790号公報参照)は優れた
合成抗菌剤として知られている。
本発明者は、オフロキサシンとその光学活性体の製造
に有用な中間体およびその製法を見出し本発明を完成し
た。
構 成 本発明は、式 (式中、Raはニトロ基、アミノ基、保護基を有するアミ
ノ基、または−NHCH=C(COO−低級アルキル)を意
味し、Rbは水素原子、水酸基の保護基または置換スルホ
ニル基を意味する。また、XaおよびXbは各々独立にハロ
ゲン原子を意味する。)で表わされる化合物およびその
製法に関する。
アミノ基の保護基としては、種々のものが適用できる
が、主なものとしては、アセチル基、クロロアセチル基
等のアシル基、トリフェニルメチル基、ジフェニルメチ
ル基、ベンジル基、p−メトキシベンジル基、p−ニト
ロベンジル基等のアラルキル基、第三級ブトキシカルボ
ニル基、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基、ベ
ンジルオキシカルボニル基、p−メトキシベンジルオキ
シカルボニル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル
基等のアルコキシカルボニル基等がある。
水酸基の保護基としても種々のものが適用できるが、
例えば、第三級ブチル基等のアルキル基、ホルミル基、
アセチル基、トリフルオロアセチル基、ベンジルオキシ
アセチル基等のアシル基、テトラヒドロピラニル基(以
下、THPと略する)、メトキシメチル基、ベンジルオキ
シメチル基、メトキシエトキシメチル基等のエーテル基
あるいはアルコキシアルキル基、トリフェニルメチル
基、ジフェニルメチル基、ベンジル基、p−メトキシベ
ンジル基、p−ニトロベンジル基等のアラルキル基等が
ある。
置換スルホニル基として一般的なものはパラトルエン
スルホニル基(以下、トシル基またはTsと略する)、メ
タンスルホニル基、トリフルオロメタンスルホニル基等
である。
次に、本発明の化合物の製造法の一例について説明す
る。なお反応式の例を最終頁に示す。
先ず、式I (式中、XaおよびXbは各々独立にハロゲン原子を、Rcは
水酸基の保護基を意味する)で表わされる3,4−ジハロ
ゲノ−6−ニトロプロポキシベンゼンの合成であるが、
式II (式中、Xa、XbおよびXcは各々独立にハロゲン原子を意
味する。)で表わされる2,3,4−トリハロゲノニトロベ
ンゼンに式III HOCH2CH(CH3)ORc III (式中、Rcは水酸基の保護基を意味する。)で表わされ
る1,2−プロパンジオール誘導体を反応させて実施する
か、あるいは式IV (式中、Xa、およびXbは前記の定義に同じ)で表わされ
る2,3−ジハロゲノ−6−ニトロフェノールに前記の式I
IIで表わされる化合または式V XdCH2CH(CH3)ORc V (式中、Rcは前記の定義に等しく、Xdはハロゲン原子又
は置換スルホニルオキシ基を意味する)で表わされる化
合物を反応させて実施される。
これらの化合物II又はIVは、EP−B−0,047,005ある
いは米国特許第4,382,398に記載の方法で合成できる。
化合物IIと化合物IIIの反応は通常は塩基存在下に実
施する。この塩基は無機塩基、有機塩基のいずれでもよ
いが、無機塩基としては水素化ナトリウム、水素化カル
シウム等の金属水素化物、水酸化リチウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム等の金属水酸化物、炭酸リチウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の金属炭酸塩類、
炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の金属炭酸水
素塩類を挙げることができる。
有機塩基としてはトリエチルアミン、トリブチルアミ
ン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等の三級アルキ
ルアミン類、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルア
ニリン等のジアルキルアニリン類、ピリジン、N,N−ジ
メチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン等の複素
環アミン類、ナトリウムメトキシサイド、ナトリウムエ
トキシサイド、ナトリウムイソプロポキサイド、カリウ
ム第三級ブトキサイド等の金属アルコキサイド等、この
他1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセン、N−ベン
ジルトリメチルアンモニウムハイドロキサイド等を例示
することができる。
化合物IIと化合物IIIの反応は、反応に対して不活性
な溶媒の存在下に実施してもよい。この様な溶媒の例と
しては、ベンゼン、トルエン、キシレン、n−ヘキサ
ン、サイクロヘキサン、n−ペンタン等の炭化水素類、
メタノール、エタノール、プロパノール類、ブタノール
類等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラハ
イドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等
のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン等のア
ミド類、ジメチルスルホキサイド、スルホラン等の非プ
ロトン性極性溶媒等を挙げることができる。
化合物IIと化合物IIIの割合はモル比で1:1から1:3の
範囲であれば充分であり、通常は1:1.1程度でよい。
化合物IIと化合物IIIの反応温度は、−78℃から150℃
の範囲でよい。また反応時間は10分から4日で完結す
る。
化合物IIと化合物IIIの反応において、光学活性な化
合物IIIを使用すると光学活性な化合物Iを合成するこ
とができる。化合物IIと化合物IIIの反応を塩基性条件
下で実施しても、化合物IIIにはラセミ化は起こらない
ことが確認されている。すなわち、化合物IIIはその不
斉炭素上の立体配置が変化することなく化合物IIに置換
する。化合物IIIの(R)−体を用いた場合には化合物
Iの(R)−体を、そして(S)−体を用いた場合には
化合物Iの(S)−体を、各々高い光学純度で得ること
ができる。
式Iの化合物の第二の合成法として2,3−ジハロゲノ
−6−ニトロフェノールIVを使用する方法がある。すな
わち、化合物IVに前記の化合物IIIもしくはVを反応さ
せてもよい。
化合物IVと化合物IIIの反応はミツノブ試薬(O.Mitsu
nobu,Synthesis,1−28(1981))の存在下で実施するこ
とができる。ミツノブ試薬はアゾジカルボン酸ジエステ
ル、例えばジエチルエステル、ジメチルエステル、ジプ
ロピルエステル、ジイソプロピルエステル、ジベンジル
エステル等とトリフェニルホスフィンまたはトリアルキ
ルホスフィンとから調製できる。ミツノブ試薬は水によ
って容易に分解される性質があるため、使用する直前に
無水条件下に調製するのが好ましい。
化合物IIIと化合物IVとをミツノブ試薬の存在下に反
応させる際、ジエチルエーテル、テトラハイドロフラ
ン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル
類系の溶媒の存在下で実施することもできる。
また、反応温度は0℃から50℃の範囲の温度でよい。
化合物IVを用いる他の合成法として化合物Vを反応さ
せる方法がある。この反応は塩基存在下に実施すればよ
く、この塩基は無機、有機の何れでもよい。無機塩基と
しては水素化ナトリムウ、水素化カリウム等の金属水素
化物、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム等の金属炭酸塩類、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸水素カリウム等の金属炭酸水素塩類を挙
げることができる。
有機塩基としてはトリエチルアミン、トリブチルアミ
ン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等の三級アルキ
ルアミン類、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルア
ニリン等のジアルキルアニリン類、ピリジン、N,N−ジ
メチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン等の複素
環アミン類、ナトリウムメトキサイド、ナトリウムエト
キサイド、ナトリウムイソプロポキサイド、カリウム第
三級ブトキサイド等の金属アルコキサイド等、この他1,
8−ジアジビシクロ[5,4,0]ウンデセン、N−ベンジル
トリメチルアンモニウムハイドロキサイド等を例示する
ことができる。
化合物IVと化合物Vの反応は、反応に対して不活性な
溶媒の存在下に実施してもよい。この様な溶媒の例とし
ては、ベンゼン、トルエン、キシレン、n−ヘキサン、
サイクロヘキサン、n−ペンタン等の炭化水素類、メタ
ノール、エタノール、プロパノール類、ブタノール類等
の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラハイド
ロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等のエ
ーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン等のアミド
類、ジメチルスルホキサイド、スルホラン等の非プロト
ン性極性溶媒等を挙げることができる。
化合物IVと化合物Vの割合はモル比で1:1から1:3の範
囲であれば充分であり、通常は1:1.1程度でよい。
反応は室温から使用する溶媒の沸点までの範囲の温度
で実施すればよい。
化合物IVと化合物Vとの縮合反応では、ヨウ化カリウ
ム、ヨウ化ナトリウム、クラウンエーテル等を化合物IV
に対し1/100〜1当量程度を反応促進剤として加えるの
が有効なことがある。
1,2−プロパンジオール誘導体IIIは、例えば、乳酸も
しくはそのエステル体からリチウムアルミニウムハイド
ライド(NiAlH4、参考文献:ザ・ジャーナル・オブ・ア
メリカン・ケミカル・ソサイエティー、1984年、第106
巻、4916〜22頁)、水素化ホウ素ナトリウム等のメタル
ハイドライドを用いる還元によって合成することができ
る。
この還元に際し、乳酸化合物の水酸基はあらかじめ適
当な保護基で保護しておくのが好ましい。この様な保護
基の例としてはテトラハイドロピラニル基、メトキシメ
チル基、ベンジル基、p−メトキシベンジル基、トリフ
ェニルメチル基等を挙げることができる。
乳酸もしくはそのエステル体はラセミ体だけでなく、
光学活性体も入手が容易であり、(R)−乳酸あるいは
そのエステル体からは(R)−1,2−プロパンジオール
誘導体を、(S)−乳酸あるいはそのエステル体からは
(S)−1,2−プロパンジオール誘導体を容易に得るこ
とができる。そして本発明の方法に従うことで、光学活
性な化合物Iが容易に合成可能となった。
この化合物Iに、a)ニトロ基の還元反応、b)メチ
レンマロネート化反応、c)保護基の除去反応(例え
ば、脱THP反応)、d)スルホニル化反応等を組合せて
種々のプロポキシベンゼン誘導体を製造することがで
き、さらにe)閉環反応によってベンゾオキサジン誘導
体XIVへ変換することができる。
各工程の生成物は一般的な方法で単離、精製すること
ができる。例えば、抽出、再結晶、シリカゲル等を担体
とするクロマトグラフィーまたはそれらの組合せ等であ
る。
以下にこれらの反応について述べる。
a)のニトロ基の還元反応は、ラネイニッケル、パラ
ジウム−炭素、白金等の触媒を用いる接触還元(常圧乃
至50kg/cm2)や、ハイドロサルファイトによる還元、水
素化ホウ素ナトリウムと金属塩化物の組合せによる還元
等で実施できる。
ニトロ基を還元して精製するアミノ基には適当な保護
基を導入してもよい。例えば、アセチルクロライド、無
水酢酸等によりアセチル基を、トリチルクロライドによ
りトリフェニルメチル基を、ジ第三級ジブチル・ジカー
ボネートにより第三級ブトキシカルボニル基を、ベンジ
ルオキシカルボニルクロライドによりベンジルオキシカ
ルボニル基を導入できる。これらの保護基は各々に対応
する一般的な方法で除去してアミノ基に戻すことができ
る。
h)のメチレンマロネート化反応は、その原料のアミ
ノ化合物、例えば化合物VI、IX、XII等に対して好まし
くは等モル以上の化合物XVI Y−CH=C(COO−低級アルキル) XVI (Yは低級アルコキシル基、ハロゲン原子、ジ低級アル
キルアミノ基等を意味する)を用い、無溶媒で両者を10
0〜180℃程度に加熱撹拌するか、適当な溶媒中で加熱還
流することによって実施できる。
この際の溶媒としては、反応に対して不活性ならば特
に限定されず、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、
n−ヘキサン、サイクロヘキサン、n−ペンタン等の炭
化水素類、メタノール、エタノール、プロパノール類、
ブタノール類等の低級アルコール類、ジエチルエーテ
ル、テトラハイドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメト
キシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピ
ロリドン等のアミド類、ジメチルスルホキサイド、スル
ホラン等の非プロトン性極性溶媒等を挙げることができ
る。
溶媒を使用する場合には、反応は溶媒の沸点以下の温
度で実施すればよい。
c)の脱保護反応は使用している保護基の一般的脱離
反応に従って実施すればよいが、例えば脱THP反応の場
合は酸性条件下で室温乃至100℃で処理することによっ
て行うことができる。この酸性条件としては例えば、ア
ルコール系溶媒中で塩化水素、臭化水素、または硫酸で
処理する方法、また、プロトン系溶媒中ピリジニウム・
パラトルエンスルホネートで処理する方法等を挙げるこ
とができる。
d)のスルホニル化反応は、塩基の存在下でパラトル
エンスルホニルクロライド(トシルクロライド)、メタ
ンスルホニルクロライド等の置換スルホニル塩化物ある
いは、無水トリフルオロメタンスルホン酸と、脱保護し
た化合物とを0乃至100℃程度の温度で処理すればよ
い。
置換スルホニル基としては、トシル基を用いるのが一
般的であるが、この他の例えばメタンスルホニル基(メ
シル基)を用いると反応時間が短縮される等、操作性が
改善される場合もあり、トシル基には限定されない。
このスルホニル化で使用する塩基としては、有機塩基
のトリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジイソ
プロピルエチルアミン等の三級アルキルアミン類、N,N
−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン等のジア
ルキルアニリン類、ピリジン、N,N−ジメチルアミノピ
リジン、N−メチルモルホリン等の複素環アミン類等、
この他1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセン等を例
示することができる。
溶媒を使用する場合は、非プロトン系の溶媒が望まし
く、ジエチルエーテル、テトラハイドロフラン、ジオキ
サン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N
−メチル−2−ピロリドン等のアミド類、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等を例示する
ことができる。
e)の閉環反応であるが、本発明の化合物のうちの何
種類かは公知のベンゾオキサジン化合物XIVまたはXVに
導くことができる。
例えばスルホニルオキシ化合物XIIまたはXIIIは塩基
性条件下に処理して閉環することができる。この際の塩
基としては無機塩基、有機塩基の何れでもよく、無機塩
基としては水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等の金属水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム等の金属炭酸塩類、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素カリウム等の金属炭酸水素塩類を挙げる
ことができる。
有機塩基としてはトリエチルアミン、トリブチルアミ
ン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等の三級アルキ
ルアミン類、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルア
ニリン等のジアルキルアニリン類、ピリジン、N,N−ジ
メチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン等の複素
環アミン類、ナトリウムメトキサイド、ナトリウムエト
キサイド、ナトリウムイソプロポキサイド、カリウム第
三級ブトキサイド等の金属アルコキサイド等、この他1,
8−ジアジビシクロ[5,4,0]ウンデセン、N−ベンジル
トリメチルアンモニウムハイドロキサイド等を例示する
ことができる。
反応溶媒としてはメタノール、エタノール、プロパノ
ール類、ブタノール類等の低級アルコール類、ジエチル
イエーテル、テトラハイドロフラン、ジオキサン、1,2
−ジメトキシエタン、2−メトキシエチレーエリコール
・ジエチルエーテル等のエーテル類、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル
−2−ピロリドン等のアミド類、ジメチルスルホキサイ
ド、スルホラン等の非プロトン性極性溶媒等を挙げるこ
とができる。
反応温度は室温から150℃の範囲で実施すればよい。
また、この閉環反応では反応促進剤としてヨウ化カリ
ウム、ヨウ化ナトリウム、クラウンエーテル等をプロポ
キシベンゼン化合物に対して1/20当量またはそれ以上を
加えるのが有効なことがある。
化合物Xの様に水酸基を有するプロポキシベンゼン化
合物の場合は、塩化チオニル、三塩化リン、三臭化リン
等のハロゲン化剤によってハロゲン化した後に同様の塩
基性条件下に閉環させればよいが、また、1乃至1.5当
量程度のミチノブ試薬を用いて閉環させることもでき
る。この際の溶媒としては、通常、ジエチルエーテル、
テトラハイドロフラン、1,2−ジメトキシエタン等のエ
ーテル系溶媒を使用する。この反応温度は氷冷下乃至50
℃の範囲でよい。
プロポキシベンゼン誘導体のベンゾオキサジン化合物
への閉環反応ではプロポキシ部分の不斉炭素の立体配置
が反転する。すなわち、(R)−体のプロポキシベンゼ
ン誘導体からは(S)−体のベンゾオキサジン化合物が
生成し、(S)−体のプロポキシベンゼ誘導体からは
(R)−体のベンゾオキサジン化合物が生成する。
次に参考例と実施例により本発明を説明するが本発明
はこの実施例に限定されるものではない。なお、公開さ
れた文献及び特許においては、ベンゾオキサジン骨格
が、「2,3−ジヒドロ−4H−[1,4]−ベンゾオキサジ
ン」と表現されたものもあるが、本件では「3,4−ジヒ
ドロ−2H−[1,4]ベンゾオキサジン」と統一すること
とする。
1H−NMRスペクトルは、日本電子FX−90Qを用いて測定
した。
参考例A−1: A−1.1:O−(テトラヒドロピラン−2−イル)乳酸エ
チルエステル d1−乳酸エチル29.53g、2,3−ジヒドロピラン25.24g
およびd1−カンファ−10−スルホン酸2.9gを氷冷下で無
水ジエチルエーテル125mlに溶解し、室温で一夜撹拌し
た。反応後、ジエチルイエーテル約150mlを加え、エー
テル層を飽和重曹水、水、飽和塩化ナトリウム水の順に
洗い、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を減圧留
去して、標記の化合物を定量的に得た。
A−1.2:2−O−(テトラヒドロピラン−2−イル)プ
ロパン−1,2−ジオール(III、Rc=THP) 無水ジエチルエール500mlbにリチウムアルミニウムハ
イドライド10.04gを懸濁させ、氷冷撹拌しながらこれ
に、A−1.1で得たエステル52gを無水ジエチルエーテル
150mlに溶解した溶液を滴下し、室温で20分、加熱還流
しながら2時間、さらに室温で一夜撹拌した。次いで反
応混合物を氷冷し、撹拌下に水10.04ml、15%水酸化ナ
トリウム水溶液10.04ml及び水30.12mlをこの順に加え、
しばらく撹拌した後不溶物を濾去した。エーテルをほぼ
半量まで濃縮して無水硫酸マグネシウムで脱水し、エー
テルを減圧留去して標記の化合物を定量的に得た。さら
に減圧蒸留して次の反応に用いた。
沸点:108〜114℃(14mmHg)1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.13,1.22(total 3H,each d,J=6.5Hz), 1.30−1.94(6H,m),2.28(1H,dd,J=5.5,7Hz), 3.26−4.10(5H,m),4.48−4.78(1H,m) 以上は、J.Am.Chem.Soc.,106,4916−4922(1984)に
記載の方法に準じて合成した。
実施例1:2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−[[2−(テ
トラヒドロプラン−2−イル)オキシプロピル]オキ
シ]ベンゼン(I,Xa=Xb=F,Rc=THP) トリフェニルホスフィン2.04gを無水THF 10mlに溶解
し、氷冷撹拌下にアゾジカルボン酸ジエチル1.36gを滴
下し、同温で30分間撹拌した。次いで2,3−ジフルオロ
−6−ニトロフェノール(IV,Xa=Xb=F)、1.05gおよ
び参考例A−1.2で得た2−O−(テトラヒドロピラン
−2−イル)プロパン−1,2−ジオール(III、Rc=TH
P)、1.01gを無水THF、5mlに溶解した溶液を滴下し、室
温で一夜撹拌した。反応後、溶媒を減圧留去し、ベンゼ
ンと飽和重曹水を加えて振盪後、有機層を分離し、有機
層を水、飽和塩化ナトリウム水の準に洗った。無水硫酸
マグネシウムで乾燥後溶媒を減圧留去した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付して、標記の化合
物1.85gを油状物質として得た。
生成物はジアステレオマーの混合物であり、薄層クロ
マトグラフィーにて2個のスポット状に観察される。そ
のうちの主たるスポットの生成物の1H−NMRは以下の通
りであり、もう一方の生成物の1H−NMRもほとんど同一
であった。1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.18−1.84(9H,m),3.23−4,28(5H,m), 4.74(1H,br s),6.94(1H,ddd,J=5,7.5 and 9Hz),7.
65(1H,ddd,J=2.5,5.5 and 9Hz) 実施例2:2,3−ジフルオロ−6−[[2−(テトラヒド
ロピラン−2−イル)オキシプロピル]オキシ]ベンゼ
ン(VI,Xa=Xb=F,Rc=THP) 実施例1で得た化合物1.82gをエタノール50mlに溶解
し、5%パラジウム−炭素、500mgを添加し、常圧で接
触還元に付した(1時間)。反応後、触媒を濾去し、溶
媒を留去して標記の化合物を得た。これを精製すること
無く次の反応に用いた。
実施例3:2,3−ジフルオロ−6−(2,2−ジエトキシカル
ボニルエテニル)アミノ−[(2−ヒドロキシプロピ
ル)オキシ]ベンゼン(X,Xa=Xb=F,R=Et) 実施例2で得た化合物およびジエチル・エトキシメチ
レンマロネート(XVI、Y=EtO、低級アルキル=Et、以
下、EMMEと略す)1.24gを無溶媒で145〜150℃に加熱し
ながら混合、撹拌した。1.5時間後、減圧とし、発生す
るエタノールを除去しながらさらに30分間撹拌した。反
応混合物を放冷後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
にて精製し、テトラヒドロピラニル基が脱離した標記の
化合物1.33gを得た。
さらにTHP基が残った化合物も580mg得られたが、ピリ
ジニウムトシレートで処理してTHP基を除去し、標記の
化合物に誘導した。
融点:52〜55℃,MS;m/e=373(M+) NMR(CDCl3)δ: 1.22−1.46(9H,m),3.55(1H,d,J=4.5Hz), 3.88−4.43(7H,m),6.75−7.08(2H,m), 8.48(1H,d,J=14.5Hz) 実施例4:ジエチル(7,8−ジフルオロ−3−メチル−3,4
−ジヒドロ−2H−[1,4]ベンゾオキサジン−4−イ
ル)メチレンマロネート(XV,Xa=Xb=F,R=Et) トリフェニルホスフィン341mgを無水THF、5mlに溶解
し、アゾジカルボン酸ジエチル226mgを加え、氷冷下20
分間撹拌した。次いで、実施例3で得た化合物を無水TH
F、3mlに溶解して加え、室温で一夜撹拌した。
反応後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付し、標記の化合物をほぼ定量的
に得た。物理定数は標品と一致した(特開昭60−126190
号公報)。
融点:68℃1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.20−1.41(9H,m),3.90−4.44(7H,m), 6.71−6.85(2H,m),7.76(1H,s) 実施例5:2,3−ジフルオロ−6−(2,2−ジエトキシカル
ボニルエテニル)アミノ−[(2−トシルオキシプロプ
ル)オキシ]ベンゼン(XIII,Xa=Xb=F、Rd=Ts、R
=Et) 実施例3で得た化合物747mgをピリジン2mlに溶解し、
トシルクロライド710mgを加え、氷冷下24時間、室温で
4時間撹拌した。反応後、酢酸エチルと1規定塩酸を加
えて振盪後、有機層を分離し、有機層をさらに水洗し
て、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮乾固した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィに付して精製し、
標記の化合物1.0gを得た。
融点:61〜62℃1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.34,1.36(each 3H,each t,J=7Hz), 1.50(3H,d,J=7Hz),2.40(3H,s), 4.12−4.40(6H,m),4.94(1H,sixtet−like), 6.83−6.97(2H,m),7.26,7.76(each 2H,each d,J=9H
z),8.34(1H,d,J=14Hz) 実施例6:ジエチル(7,8−ジフルオロ−3−メチル−3,4
−ジヒドロ−2H−[1,4]ベンゾオキサジン−4−イ
ル)メチレンマロネート(XV,Xa=Xb=F、R=Et) 実施例5で得た化合物791mgを無水DMF、5mlに溶解
し、炭酸カリウム207mg及び触媒量の18−クラウン−6
−エーテルを加え、80℃で8.5時間撹拌した。反応後、
酢酸エチルと水を加えて振盪後、有機層を分離し、有機
層を水洗した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮して
得た残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、標記
の化合物の結晶をほぼ定量的に得た。分離定数は標品と
一致した(特開昭60−126190号公報)。
実施例7:2,3−ジフルオロ−6−ニトロ[(2−ヒドロ
キシプロプル)オキシ]ベンゼン(VIII,Xa=Xb=F) 2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−[[2−(テトラヒ
ドロピラン−2−イル)オキシプロピル]オキシ]ベン
ゼン(I,Xa=Xb=F,Rc=THP)、6.35gを無水エタノール
60mlに溶解し、ピリジニウム・トシレート640mgを加え
て室温で一夜撹拌した後、1時間加熱還流した。反応後
エタノールを留去し、残渣に酢酸エチルと1規定塩酸を
加えて振盪後、有機層を分離した。有機層を飽和重曹水
および水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧留去して、油状の標記の化合物の粗体を得、精
製することなく次の反応に用いた。1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.25(3H,d,J=6Hz),3.00(1H,br d,J=2.5Hz), 3.99−4.43(H,m), 7.03(1H,ddd,J=7,9 and 9.5Hz) 7.74(1H,ddd,J=2.5,5.5 and 7Hz) 実施例8:2,3−ジフルオロ−6−(2,2−ジメトキシカル
ボニルエテニル)アミノ−[(2−ヒドロキシプロピ
ル)オキシ]ベンゼン(X,Xa=Xb=F,R=Me) 実施例7で得た化合物3.17gをエタノール45mlに溶解
し、5%パラジウム−炭素、780mgを加え、常温常圧下
で接触還元した。反応終了後、触媒を濾去して溶媒を減
圧留去し、残渣にジメチル・メトキシメチレンマロネー
ト2.44(XIVI,Y=OMe,低級アルキル=Me)を加え140℃
で常圧で1時間、減圧下で1時間、再度常圧で1時間加
熱撹拌した。放冷後、反応混合物をシリガゲルクロマト
グラフィーに付し、標題化合物4.0gを得た。
融点:107〜108℃1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.29(3H,d,J=6.5Hz),3.45(1H,d,J=4.5Hz), 3.80,3.88(each 3H,each s), 6.76−7.12(2H,m),8.53(1H,d,J=14.5Hz) 実施例9:2,3−ジフルオロ−6−(2,2−ジメトキシカル
ボニルエテニル)アミノ−[(2−トシルオキシプロピ
ル)オキシ]ベンゼン(XIII,Xa=Xb=F,Rd=Ts,R=M
e) 実施例8で得た化合物2.07gをピリジ4.2mlに溶解し、
トシルクロライド1.49gを加え、5℃前後の外温で2日
間撹拌した。反応後、酢酸エチルを加え、1規定塩酸、
飽和重曹水、水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧留去して得た残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィに付し、標記の化合物2.76gを得た。
融点:89〜90℃1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.50(3H,d,J=6.5Hz),2.40(3H,s), 3.80,3.85(each 3H,each s), 4.04−4.42(2H,m),4.80−5,14(1H,m), 6.76−7.12(2H,m),7.28,7.80(each 2H,each d,J=8H
z),8.41(1H,d,J=14Hz) 実施例10:ジメチル(7,8−ジフルオロ−3−メチル−3,
4−ジヒドロ−2H−[1,4]ベンゾオキサジン−4−イ
ル)メチレンマロネート(XV,Xa=Xb=F,R=Me) 実施例9で得た化合物749mgを無水DMF、5mlに溶解
し、炭酸カリウム207mgを加え、80℃で8時間撹拌し
た。反応後、酢酸エチルで希釈し、希釈液を水洗して無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得た残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、標記
の化合物455mgを得た。
融点:146〜147℃1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.32(3H,d,J=7Hz),3.81,3.85(each 3H,each s),3.
94−4.63(3H,m), 4.80−5.14(1H,m),6.80(2H,q−like), 7.82(1H,s) 実施例11:2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−(2−トシル
オコシプロピル)オキシベンゼン(XI,Xa=Xb=F,Rd=T
s) 実施例7で得た化合物4.5gをピリジン8.6mlに溶解
し、トシルクロライド6gを加え、氷冷下4時間、室温で
4時間撹拌した。反応後、酢酸エチルと1規定塩酸を加
えて振盪後、有機層を分離し、有機層を水洗して無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得た残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィに付して精製
し、標記の化合物6.52gを得た。
融点:67〜69℃1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.44(3H,d,J=6Hz),2.41(3H,s), 4.08−4.40(2H,m),4.76−5.08(1H,m), 7.30(1H,sixtet−like), 7.67(1H,ddd,J=2.5,5.5,8.5Hz), 7.32,7.80(each 2H,each d,J=8Hz) 実施例12:2,3−ジフルオロ−6−アミノ−[(2−トシ
ルオキシプロピル)オキシ]ベンゼン(XII,Xa=Xb=F,
Rd=Ts) 実施例11で得た化合物2.32gをエタノール50mlに溶解
し、5%パラジウム−炭素、1gを加え、常温常圧で接触
還元した(約1時間)。触媒を濾去し、エタノールを留
去して標記の化合物を得た。これをそのまま次の反応に
用いた。
実施例13:2,3−ジフルオロ−6−(2,2−ジエトキシカ
ルボニルエテニル)アミノ−[(2−トシルオキシプロ
ピル)オキシ]ベンゼン(XIII,Xa=Xb=F,Rd=Ts,R=E
t) 実施例12で得た化合物にEMME、1.30gを加え145〜150
℃で常圧下1時間、減圧下1時間加熱撹拌した。次い
で、反応混合物をシリガゲルカラムクロマトグラフィに
付して標記の化合物1.64gを得た。この化合物は先に実
施例5で得た化合物と一致した。
実施例14:7,8−ジフルオロ−3,4−ジヒドロ−3−メチ
ル−2H−[1,4]ベンゾオキサジン(XIV,Xa=Xb=F) 実施例12と同様にして得た化合物720mgを無水DMF 5ml
に溶解し、炭酸カリウム276mgおよび触媒量の18−クラ
ウン−6−エーテルを加え、80℃で一夜加熱撹拌した。
反応後、酢酸エチルと水を加えて振盪後、有機層を分離
し、有機層をさらに水洗した。無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を濃縮乾固して得た残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィに付し。標記の化合物267mgを得
た。物理定数は標品のそれと一致した(日本特許第1,44
4,043号、米国特許第4,382,892号)。
融点:52℃ 参考例A−2 A−2.1:O−(テトラヒドロピラン−2−イル)−
(S)−乳酸エチルエステル (S)−(−)−乳酸エチル59.06g、2,3−ジヒドロ
ピラン50.48g及びカンファ−10−スルホン酸5.8gを無水
ジエチルエーテル250mlに溶解し、氷冷下30分、室温で
一夜撹拌した。反応後、ジエチルエーテル300mlを加
え、飽和重曹水および飽和塩化ナトリウム水で洗い、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮乾固して、標記の化合
物を定量的に得た。
A−2.2:2−O−(テトラヒドピラン−2−イル)−
(S)−プロパン−1,2−ジオール(III−S,Rc=THP) 無水ジエチルイエーテル1にリチウムアルミニウム
ハイドライド20.1gを懸濁させ、氷冷、撹拌下に先に得
たO−(テトラヒドロピラン−2−イル)−(S)−乳
酸エチルを無水ジエチリエーテル200mlに溶解し滴下し
た。次いで室温で1時間撹拌し、さらに2時間加熱還流
した。一夜室温で静置後氷冷し、水20.1ml、15%水酸化
ナトリウム水溶液20.1ml、水61.5mlの順に加えた。不溶
物を濾去し、濾液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮
した。得られた残渣を減圧蒸留し、標記の化合物をジア
ステレオマーの混合物として得た。
本留;沸点:88〜93℃(5mmHg)63.13g、初後留:10.53
g、1H−NMRは本留、初後留ともほぼ同じであった。1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.13,1.22(total 3H,each d,J=6.5Hz), 1.36−1.96(6H,m),3.30−4.12(5H,m), 4.50−4.60,4.68−4.80(1H,m) 実施例15:2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−[[(S)−
2−(テトラヒドロピラン−2−イル)オキシプロピ
ル]オキシ]ベンゼン(I−S,Xa=Xb=F,Rc=THP) 実施例1に準じ、2,3−ジフルオロ−6−ニトロフェ
ノール(IV,Xa=Xb=F)、12.26g、2−O−(テトラ
ヒドロピラン−2−イル)−(S)−プロパン−1,2−
ジオール(III−S,Rc=THP)、11.78gおよびフェノール
に対し1.3当量のミツノブ試薬より、油状の標記合号物2
0.4gをジアステレオマーの混合物として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.28,1.32(total 3H,each d,J=6Hz), 1.40−1.86(6H,m),3.36−4.42(5H,m), 4.68−4.86(1H,m),7.00(1H,ddd,J=7,9 and 9.5H
z),7.68(1H,ddd,J=2.5,5.5 and 7Hz) 実施例16:2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−[[(S)−
2−ヒドロキシプロピル]オキシ]ベンゼン(VIII−S,
Xa=Xb=F) 実施例15で得た化合物6.35gおよびピリジニウム・ト
シレート640mgを用いて、実施例7の方法に準じ脱THP化
し標記の化合物を得た。油状物質(未精製)。1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.26(3H,d,J=6Hz),2.88(1H,d,J=2.5Hz), 3.96−4.44(3H,m),7.03(1H,ddd,J=7,9 and 9.5H
z),7.75(1H,ddd,J=2.5,5.5 and 7Hz) 実施例17:2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−[[(S)−
2−トシルオキシプロピル]オキシ]ベンゼン(XI−S,
Xa=Xb=F,Rd=Ts) 実施例16で得た化合物4.35gを実施例11の方法に準じ
て、ピリジン8mlおよびトシルクロライド4.27gでトシル
化し、標記の化合物6.98gを得た。
融点:68〜69.5℃1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.44(3H,d,J=6Hz),2.42(3H,s), 4.08−4.40(2H,m),4.76−5.08(1H,m), 7.03(1H,ddd,J=7,9 and 9.5Hz), 7.68(1H,ddd,J=2.5,5.5 and 7Hz) 実施例18および実施例19:(R)−(+)−7,8−ジフル
オロ−3,4−ジヒドロ−3−メチル−2H−[1,4]ベンゾ
オキサジン(XIV−R,Xa=Xb=F)の合成 実施例12および実施例14に準じ、2,3−ジフルオロ−
6−ニトロ−[[(S)−2−トシルオキシプロピル]
−オキシ]ベンゼン(XI−S,Xa=Xb=F,Rd=Ts)775mg
より標記の化合物を280mg得た。機器データは標品と一
致(AgricBiolChem.,51,(5),1265−1270(198
7))。
参考例A−3 A−3.1:O−(テトラヒドピラン−2−イル)−(R)
−乳酸メチルエステル (R)−(+)−乳酸メチル(ダイセル株式会社製)
31.23g、2,3−ジヒドロピラン30.28gおよびカンファ−1
0−スルホン酸3.48gを無水ジエチルエーテル150mlに溶
解し、氷冷下30分、室温で一夜撹拌した。反応後、ジエ
チルエーテル180mlを加え、飽和重曹水、水、飽和塩化
ナトリウム水の順に洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後溶媒を留去して、標記の化合物を定量滴に得た。油状
物質。1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.20,1.26(totaq 3H,d,J=6.5Hz), 1.36−2.02(6H,m),3.74(3H,s), 3.32−4.02(2H,m),4.22,4.44(total 1H,each q,J=7
Hz),4.64−4.78,4.90−5.02(total 1H,m) A−3.2:2−O−(テトラヒドロピラン−2−イル)−
(R)−プロパン−1,2−ジオール(III−R,Rc=THP) 無水ジエチルエーテル800mlにリチウムアルミニウム
ハイドライド25.7gを懸濁させ、氷冷撹拌下に、A−3.1
で得た化合物57.09gを無水ジエチルエーテル200mlに溶
解した溶液を滴下した。次いで室温で1時間撹拌し、さ
らに2時間加熱還流した。室温で一夜静置後、再度氷冷
し、水25.7ml、15水酸化ナトリウム水溶液25.7ml、水7
7.1mlの順に加えた。不溶物を濾去し、濾液を無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して得た残渣を
減圧蒸留し、標記の化合物をジアステレオマーの混合物
として得た。
本留;沸点:86〜90.5℃(4.5〜5mmHg)40.21g、初後留
4.45g。1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.13,1.22(total 3H,d,J=6.5Hz), 1.33−1.97(6H,m),2.21(1H,t−like,J=5.5Hz),3.2
8−4.13(5H,m), 4.48−4.81(1H,m) 実施例20:2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−[[(R)−
2−(テトラヒドロピラン−2−イル)オキシプロピ
ル]オキシ]ベンゼン(I−R,Xa=Xb=F,R=THP) 実施例1に準じ、2,3−ジフルオロ−6−ニトロフェ
ノール(IV,Xa=Xb=F)、12.21g、2−O−(テトラ
ヒドロピラン−2−イル)−(R)−プロパン−1,2−
ジオール(III−R,Rc=THP)、11.78gおよびフェノール
に対し1.3当量のミツノブ試薬より20.49gの標記化合物
を得た。油状物質。1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.28,1.32(total 3H,d,J=6Hz), 1.40−1.94(6H,m),3.34−4.44(5H,m), 4.68−4.86(1H,m),7.00(1H,ddd,J=7,9 and 9.5H
z),7.68(1H,ddd,J=2.5,5.5 and 7Hz) 実施例21:2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−[[(R)−
2−ヒドロキシプロピル]オキシ]ベンゼン(VIII−R,
Xa=Xb=F) 実施例20で得た化合物6.35gから、実施例7の方法に
準じて箒の化合物4.62gを得た。油状物質。1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.26(3H,d,J=6Hz),2.89(1H,d,J=2.5Hz), 3.95−4.46(3H,m),7.03(1H,ddd,J=7,9 and 9.5H
z),7.75(1H,ddd,J=2.5,5.5 and 7Hz) 実施例22:2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−[[(R)−
2−トシルオキシプロピル]オキシ]ベンゼン(XI−R,
Xa=Xb=F,Rd=Ts) 実施例21で得た化合物4.62gを実施例11の方法に準じ
て、ピリジン21ml中トシルクロライド4.53gを用いてト
シル化し、標記化合物6.74gを得た。
融点:67.5〜68℃1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.43(3H,d,J=6Hz),2.41(3H,s), 4.08−4.40(2H,m),4.76−5.08(1H,m), 7.04(1H,ddd,J=7,9 and 9.5Hz), 7.32,7.80(each 2H,each d,J=8.5Hz) 実施例23:2,3−ジフルオロ−6−アミノ−[[(R)−
2−トシルオキシプロピル]オキシ]ベンゼン(XII−
R,Xa=Xb=F,Rd=Ts) 実施例22得た化合物581mgをエタノール20mlに溶解
し、5%パラジウム−炭素、200mgを加え、常温常圧で
接触還元した。論理量の水素の吸収を確認した後、触媒
を濾去し溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィに付し、標記の化合物520mg
を得た。
融点:37〜38℃1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.34(3H,d,J=6.5Hz),2.44(3H,s), 3.50(2H,br s),4.02−4.14(2H,m), 4.02−4.14(2H,m),4.80−5.14(1H,m), 6.38(1H,ddd,J=7,9 and 9.5Hz), 7.35,7.85(each 2H,each d,J=8.5Hz) 実施例24:(S)−(−)−7.8−ジフルオロ−3,4−ジ
ヒドロ−3−メチル−2H−[1,4]ベンズオキサジン(X
IV−S,Xa=Xb=F) 実施例23及び実施例14の方法に従い、775mgの2,3−ジ
フルオロ−6−ニトロ−[[(R)−(2−パラトルエ
ンスルホニルオキシブロピル)]オキシ]ベンゼン(XI
−R,Xa=Xb=F,Rd=Ts)から標記の化合物262mgを得
た。物理定数は標品のそれと一致した。
AgricBiolChem.,51,(5),1265−1270(198
7)、EP−A−0,206,283) 実施例25:2,3−ジフルオロ−6−アミノ−[[(R)−
2−(テトラヒドロピラン−2−イル)オキシプロピ
ル]オキシ]ベンゼン(VI−R,Xa=Xb=F,Rc=THP) 2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−[[(R)−2−
(テトラヒドロピラン−2−イル)オキシプロピル]オ
キシ]−ベンゼン(I−R,Xa=Xb=F,Rc=THP)、476mg
をエタノール20mlに溶解し、5%パラジウム−炭素200m
gを添加し、常温常圧で接触還元する。理論量の水素の
吸収を確認した後、触媒を濾去し、溶媒を減圧留去して
得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製し
て標記の化合物385mgをジアステレオマーの混合物とし
て得た。油状物質。1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.23,1.33(total 3H,each d,J=6Hz), 1.36−1.98(6H,m),3.36−4.32(5H,m), 4.70−4.90(1H,m),6.39(1H,ddd,J=2.5,5.5 and 7H
z),6.72(1H,ddd,J=7,9 and 9.5Hz) 実施例26:2,3−ジフルオロ−6−(2,2−ジエトキシカ
ルボニルエテニル)アミノ−[[(R)−2−ヒドロキ
シプロピル]オキシ]ベンゼン(X−R,Xa=Xb=F,R=E
t) 実施例25と同様に処理して6.35gの2,3−ジフルオロ−
6−ニトロ−[[(R)−2−(テトラハイドロピラン
−2−イル)プロピル]オキシ]ベンゼン(I−R,Xa=
Xb=F,Rc=THP)から得た2,3−ジフルオロ−6−アミノ
−[[(R)−2−(テトラハイドロピラン−2−イ
ル)プロピル]オキシ]ベンゼン(VI−R,Xa=Xb=F,Rc
=THP)を精製せずに用い、これにEMME、4.37gを加え、
常圧で150℃に加熱しながら1.5時間撹拌した。さらに減
圧下同温で30分加熱した後、無水エタノール60ml及びピ
リジニウム・トシレート640mgを加えて室温で一夜撹拌
した。エタノールを留去し残渣を酢酸エチルに溶解し
て、1規定塩酸、飽和重曹水、及び飽和塩化ナトリウム
水の準に洗った。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、濃縮乾固して得た残渣をシリカゲルカラムクロマト
ラフィに付し、標記の化合物5.56gを得た。
融点:88〜90℃1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.25−1.45(9H,m),3.54(1H,d,J=4.5Hz), 3.86−4.46(7H,m),6.76−7.10(2H,m), 8.49(1H,d,J=1.45Hz) 実施例27:(S)−ジエチル(7,8−ジフルオロ−3−メ
チル−3,4−ジヒドロ−2H−[1,4]ベンゾオキサジン−
4−イル)メチレンマロネート(XV−S,Xa=Xb=F,R=E
t) 実施例26で得た化合物560mgを、実施例4の方法に準
じ、1.3当量のミツノブ試薬を用いて閉環反応に付し、
標記の化合物をほぼ定量的に得た。1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.22−1.42(9H,m),3.90−4.44(7H,m), 6.74−6.88(2H,m),7.78(1H,s) 実施例28:2,3−ジフルオロ−6−(2,2−ジエトキシカ
ルボニルエテニル)アミノ−[[(R)−2−トシルオ
キシプロピル]オキシ]ベンゼン(XIII−R,Xa=Xb=F,
R=Et) 実施例26で得た化合物2.43gを実施例5の方法に準
じ、ピリジン4.5mlに溶解して、トシルクロライド1.49g
を用いてトシル化し、標記の化合物3.26gを得た。
融点:68〜69℃1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.33,1.36(each 3H,each t,J=7Hz), 1.50(3H,d,J=7Hz),2.40(3H,s), 4.02−4.42(6H,m),4.96(1H,sixtet−like), 6.85−7.00(2H,m),7.28,7.79(each 2H,each d,J=8.
5Hz),8.37(1H,d,J=14.5Hz) 実施例29:(S)−ジエチル(7,8−ジフルオロ−3−メ
チル−3,4−ジヒドロ−2H−[1,4]ベンゾオキサジン−
4−イル)メチレンマロネート(XV−S,Xa=Xb=F,R=E
t) 実施例28で得た化合物791mgを炭酸カリウム207mg及び
触媒量の18−クラウン−6−エーテルを用いて実施例6
に準じた方法で閉環反応に付し、標記の化合物を定量的
に得た。油状物質。
実施例30:2,3−ジフルオロ−6−アミノ−[[(R)−
2−ヒドロキシプロピル]オキシ]ベンゼン(IX−R,Xa
=Xb=F) 2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−[[(R)−2−ヒ
ドロキシプロピル]オキシ]ベンゼン(XIII−R,Xa=Xb
=F)、3.1gをエタノール50mlに溶解し、5%パラジウ
ム−炭素500mgを添加し、常温常圧で接触還元した。反
応終了後、触媒を濾去し溶媒を留去して得た残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィで精製し、標記の化合2.
47gを得た。
融点:47〜48℃1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.21(3H,d,J=6.5Hz),3.25−4.30(6H,m), 6.43(1H,ddd,J=2.5,5.5 and 7Hz), 7.76(1H,ddd,J=7,9 and 9.5Hz) 実施例31:2,3−ジフルオロ−6−(2,2−ジメトキシカ
ルボニルエテニル)アミノ−[[(R)−2−ヒドロキ
シプロピル]オキシ]ベンゼン(X−R,Xa=Xb=F,R=M
e) 実施例21で得た化合物9.30gより実施例8の方法に準
じて、標題化合物11.92gを得た。
融点:104〜105℃1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.28(3H,d,J=6.5Hz),3.44(1H,d,J=4.5Hz), 3.79,3.87(each 3H,each s), 6.76−7.11(2H,m),8.52(1H,d,J=14.5Hz) 実施例32:2,3−ジフルオロ−6−(2,2−ジメトキシカ
ルボニルエテニル)アミノ−[[(R)−2−(トシル
オキシプロピル)オキシ]ベンゼン(XIII−R,Xa=Xb=
F,Rd=Ts,R=Me) 実施例31で得た化合物10.36gより、実施例5に準じた
方法によって、標記の化合物13.52gを得た。
融点:92〜93℃1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.51(3H,d,J=6.5Hz),2.41(3H,s), 3.82,3.88(each 3H,each s), 4.07−4.44(2H,m),4.83−5.16(1H,m), 6.80−7.15(2H,m),7.32,7.85(each 2H,each d,J=8H
z),8.46(1H,d,J=14Hz) 実施例33:(S)−ジメチル(7,8−ジフルオロ−3−メ
チル−3,4−ジヒドロ−2H−[1,4]ベンゾオキサジン−
4−イル)メチレンマロネート(XV−S,Xa=Xb=F,R=M
e) 実施例32で得た化合物4.99gより実施例6の方法に準
じて、標記の化合物を3.12g得た。
融点:108〜109℃1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.32(3H,d,J=7Hz),3.81,3.85(each 3H,each s),3.
94−4.63(3H,m), 6.80(2H,q−like),7.82(1H,s) 実施例34:2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−[(2−ヒド
ロキシプロプル)オキシ]ベンゼン(VIII,Xa=Xb=
F) 水素化ナトリウム(60%)207mgを脱脂して無水トル
エン4mlに懸濁し、氷冷撹拌下にこの懸濁液に2−O−
テトラヒドロピラニルプロパン−1,2−ジオール793mgを
無水トルエン3mlに溶解した溶液を滴下し、同温度にて3
0分間撹拌した。次いで、2,3,4−トリフルオロニトロベ
ンゼン(II,Xa=Xb=Xc=F)793mgを無水トルエン3ml
に溶解した溶液を氷冷撹拌下に滴下し、約5℃の外温で
24時間撹拌した。反応後、氷冷と酢酸エチルを加えて振
盪し有機層を分離した。有機層を無水硫酸マグネシウム
にて乾燥して溶媒を留去し、2,3−ジフルオロ−6−ニ
トロ−[[2−(テトラヒドロピラン−2−イル)オキ
シプロピル]オキシ]ベンゼン(I,Xa=Xb=F,Rc=TH
P)の粗体を定量的に得た。これは精製すること無く無
水エタノール13.5mlに溶解し、ピリジニウムトシレート
145mgを加え室温で24時間撹拌した後、1時間加熱還流
した。反応後、エタノールを留去し、残留物を酢酸エチ
ルに溶解して1規定塩酸、5%重曹水および水で洗浄し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減
圧留去して得た残留物をシリカゲルラムクロマトグラフ
ィーにて精製し、標題化合物902mgを油状物質として得
た。1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.25(3H,d,J=6Hz),3.00(1H,br d,J=2.5Hz),3.99
−4.43(3H,m), 7.03(1H,ddd,J=7,9 and 9.5), 7.74(1H,ddd,J=2.5,5.5 and 7Hz) 実施例35:2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−[[(R)−
2−ヒドロキシプロピル]オキシ]ベンゼン(VIII−R,
Xa=Xb=F) 水素化ナトリウム720mgを無水トルエン12mlに懸濁
し、この懸濁液に2−O−テトラヒドロピラニル−
(R)−プロパン−1,2−ジオール(III−R,Rc=TH
P)、2.88gを無水トルエン12mlに溶解した溶液を氷冷撹
拌下に滴下し、氷冷下で30分間、室温で10分間撹拌し
た。この溶液を、2,3,4−トリフルオロニトロベンゼン
(II、Xa=Xb=Xc=F)、2.66gを無水トルエン12mlに
溶解した溶液中に氷冷下で撹拌しながら滴下し、約5℃
で一夜撹拌した。反応後、氷水とベンゼンを加え振盪後
有機層を分離した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて
乾燥し、溶媒を減圧留去して、2,3−ジフルオロ−6−
ニトロ−[[(R)−2−(テトラヒドロピラン−2−
イル)オキシプロピル]オキシ]ベンゼン(I−R,Xa=
Xb=F,Rc=THP)の粗体をて定量的に得た。これは精製
すること無く、無水エタノール38mlに溶解し、ピリジニ
ウムトシレート450mgを加え1時間化熱還流した。反応
後、エタノールを留去し、残留物を酢酸エチルに溶解
し、1規定塩酸、5%重曹水および水で洗浄した。これ
を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後溶媒を減圧留去して
得た残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し、油状物質の標題化合物3.20gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.26(3H,d,J=6Hz),2.89(1H,br d,J=2.5Hz), 3.95−4.46(3H,m),7.03(1H,ddd,J=7.9 and 9.5),
7.75(1H,ddd,J=2.5,5.5 and 7Hz), 実施例36:2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−[[(S)−
2−ヒドロキシプロピル)オキシ]ベンゼン(VIII−S,
Xa=Xb=F) 実施例35の方法に準じて2−O−テトラヒドロピラニ
ル−(S)−プロパン−1,2−ジオール(III−S,Rc=TH
P)、2.88g及び2,3,4−トリフルオロニトロベンゼン(I
I、Xa=Xb=Xc=F)、2.66gとから油状の標題化合物3.
03gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.26(3H,d,J=6Hz),2.88(1H,d,J=2.5Hz), 3.96−4.44(H,m),7.03(1H,ddd,J=7.9 and 9.5),7.
75(1H,ddd,J=2.5,5.5 and 7Hz) なお、実施例35及び36で得た化合物についてはピリジ
ン中で3,5−ジニトロベンゾイル化後、ダイセル社のキ
ラルセル・OD・カラムを使用し、エタノールを溶出溶媒
とする高速液体カラムクロマトグラフィーにて各々が単
一ピークとして観測され、ラセミ化していないことを確
認した。
参考例A−4 A−4.1:O−(テトラヒドピラン−2−イル)−(R)
−乳酸メチルエステル (R)−(+)−乳酸メチル(ダイセル株式会社
製)、156.15g、2,3−ジヒドラピラン151.42gおよびカ
ンファ−10−スルホン酸17.42gを無水1,2−ジクロロエ
タン750mlに氷冷下に溶解し、同温度で一夜撹拌した。
反応後、1,2−ジクロロエタン900mlを加え、飽和重曹
水、水、飽和塩化ナトリウム水の順に洗い、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して、標記の化
合物を定量的に得た。油状物質。
A−4.2:2−O−(テトラヒドロピラン−2−イル)−
(R)−プロパン−1,2−ジオール(III−R,Rc=THP) 無水1,2−ジクロロエタン750mlに水素化ホウ素ナトリ
ウム85.12gを懸濁させ、撹拌下に、A−4.1で得た化合
物をメタノール243mlに溶解した溶液を内温30℃以下に
保って滴下した。次いで同温度でメタノール122mlを滴
下した。室温で1時間撹拌し、反応液に水2200mlを加え
しばらく撹拌後、有機層を分離した。水槽を1,2−ジク
ロロエタンで抽出して、有機層を合した。有機層を飽和
塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
にて乾燥した。溶媒を減圧留去して、残渣を減圧蒸留し
て標記の化合物174gを得た。
いずれも、各種機器データは参考例A−3にて得られ
たものに一致した。
実施例37:2,3−ジフルオロ−6−(2,2−ジエトキシカ
ルボニルエテニル)アミノ−[(R)−2−(メタンス
ルホニルオキシプロピル)オキシ]ベンゼン(XIII−R,
Xa=Xb=F、Rd=CH3SO2−、R=Et) 実施例26と同様にして得た化合物(X−R,Xa=Xb=F,
R=Et)、3.00gをピリジン15mlに溶解し、氷冷撹拌下に
メタンスルホニルクロライド1.01gを加え、室温で2時
間撹拌した。溶媒を減圧留去し、残渣を1,2−ジクロロ
エタンにて抽出した。抽出液を、1N塩酸、5%炭酸水素
ナトリウム水溶液、水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。乾燥した有機層にシリカゲル1.5gを加え、
30分撹拌した後、不溶物を濾去した。溶媒を減圧留去
し、残渣をジイソプロピルエーテルで結晶化させた後集
めた。標記の化合物3.21gを得た。
融点:77〜80℃1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.22−1.47(6H,m),1.58(3H,d,J=7Hz), 1.50(3H,d,J=7Hz),3.13(3H,s), 3.98−4.60(6H,m),4.95−5.35(1H,m), 6.79−7.14(2H,m),8.41(1H,d,J=13.5Hz) 元素分析(%):C18H23NO8SF2として 計算値 C 47.89 H 5.13 N 3.10 測定値 C 47.84 H 4.97 N 3.02 実施例38:2,3−ジフルオロ−6−(2,2−ジエトキシカ
ルボニルエテニル)アミノ−[(R)−2−(メタンス
ルホニルオキシプロピル)オキシ]ベンゼン(XIII−R,
Xa=Xb=F、Rd=CH3SO2−、R=Et) 実施例26と同様にして得た化合物(X−R,Xa=Xb=F,
R=Et)、3.00gを1,2−ジクロロエタン30mlに溶解し、
氷冷撹拌下にトリエチルアミン0.98gを加え、さらに同
温度でメタンスルホニルクロライド1.01gを撹拌下に加
えた。室温で2時間撹拌して不溶物を濾去した。濾液を
1,2−ジクロロエタンにて希釈し水洗後無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。乾燥した有機層にシリカゲル1.5gを
加え、30分間撹拌した後、不溶物を濾去した。溶媒を減
圧留去し、残渣をジイソプロピルエーテルより結晶化後
濾取した。標記の化合物3.27gを得た。融点、1H−NMRの
データは実施例37のそれと一致した。
実施例39:(S)−ジエチル(7,8−ジフルオロ−3−メ
チル−3,4−ジヒドロ−2H−[1,4]ベンゾオキサジン−
4−イル)メチレンマロネート(XV−S,Xa=Xb=F,R=E
t) 実施例37と同様にして得た化合物3.00gを無水DMF、15
mlに溶解し、炭酸カリウム0.92gを加え、80℃で2時間
撹拌した。溶媒を減圧留去し、残渣を酢酸エチルで抽出
し、抽出液を水洗して無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧留去して得た残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し、標記の化合物2.14gを得た。
機器データは標品のそれと一致した。
実施例40:(S)−ジエチル(7,8−ジフルオロ−3−メ
チル−3,4−ジヒドロ−2H−[1,4]ベンゾオキサジン−
4−イル)メチレンマロネート(XV−S,Xa=Xb=F,R=E
t) 実施例37と同様にして得た化合物3.09g、イソプロパ
ノール30ml、炭酸カリウム0.95gの混合物を4時間加熱
還流した。溶媒を減圧留去し、残渣を1,2−ジクロロエ
タンで抽出し、抽出液を水洗して無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を減圧留去して得た残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、標記の化合物2.17g
を得た。機器データは標品のそれと一致した。
実施例41:2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−[(R)−2
−メタンスルホニルオキシプロピル]オキシベンゼン
(XI−R,Xa=Xb=F,Rd=CH3SO2−) 2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−[[(R)−2−ヒ
ドロキシプロピル]オキシ]ベンゼン(VIII−R,Xa=Xb
=F)、10.00gをピリジン27mlに溶解し、氷冷撹拌下に
メタンスルホニルクロライド5.41gを4分で滴下し、同
温で2分撹拌後、室温で70分撹拌した。溶媒を減圧留去
し、残渣を1,2−ジクロロエタン(180ml)にて抽出し
た。抽出液を、希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、水(いずれも90mlで、各々2回宛)で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィに付して
精製し、油状の標記の化合物12.4gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.50(3H,d,J=6.4Hz),3.00(3H,s), 4.35(2H,m),5.10(1H,m), 7.05(1H,ddd,J=7.0,9.0 and 9.3Hz) 7.70(1H,ddd,J=2.4,5.4,9.3Hz), 実施例42:(S)−(−)−7,8−ジフルオロ−3,4−ジ
ヒドロ−3−メチル−2H−[1,4]ベンズオキサジン(X
IV−S,Xa=Xb=F) 実施例41で得た化合物1.56gをイソプロピルアルコー
ルと酢酸エチルの1:1の混合溶媒30mlに溶解し、5%パ
ラジウム−炭素520mgを添加し、常温常圧で接触還元し
た。反応終了後、触媒を濾去し溶媒を減圧留去して、2,
3−ジフルオロ−6−アミノ−[(R)−2−メタンス
ルホニルオキシプロピル]−オキシベンゼンの粗体を得
る。このものをジメチルアセトアミド15mlに溶解し、炭
酸カリウム690mgを加え80℃で48時間撹拌した。溶媒を
減圧留去し、残渣を酢酸エチル(100ml)で抽出し、抽
出液を水洗して(30mlで3回)無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧留去して得た残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、標記の化合物759mgを
得た。機器データは標品のそれと一致した。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 (式中、Raはニトロ基、アミノ基、保護基を有するアミ
    ノ基、または−NHCH=C(COO−低級アルキル)を意
    味し、Rbは水素原子、水酸基の保護基または置換スルホ
    ニル基を意味する。XaおよびXbは各々独立にハロゲン原
    子を意味する。) で表わされる化合物
  2. 【請求項2】ラセミ体または光学活性体である請求項1
    に記載の化合物
  3. 【請求項3】光学活性体が(R)−体である請求項2に
    記載の化合物
  4. 【請求項4】Raが−NHC=C(COOC2H5である請求項
    1、2または3に記載の化合物
  5. 【請求項5】Raが−NHC=C(COOCH3である請求項
    1、2または3に記載の化合物
  6. 【請求項6】Rbがパラトルエンスルホニル基である請求
    項1、2、3、4または5に記載の化合物
  7. 【請求項7】Rbがメタンスルホニル基である請求項請求
    項1、2、3、4または5に記載の化合物
  8. 【請求項8】XaおよびXbがともにフッ素原子である請求
    項1、2、3、4、5、6または7に記載の化合物
  9. 【請求項9】式II (式中、Xa、Xb、およびXcは各々独立にハロゲン原子を
    意味する。) で表わされる化合物に式III HOCH2CH(CH3)ORc III (式中、Rcは水酸基の保護基を意味する。) で表わされる1,2−プロパンジオール誘導体を反応させ
    ることを特徴とする式I (式中、Rc、XaおよびXbは各々独立にハロゲン原子を意
    味する。) で表わされる化合物の製法
  10. 【請求項10】式IV (式中、XaおよびXbは各々独立にハロゲン原子を意味す
    る。) で表わされる化合物に式 XfCH2CH(CH3)ORc V (式中、Rcは水酸基の保護基を意味し、Xfは水酸基、ハ
    ロゲン原子または置換スルホニルオキシ基を意味する) で表わされる化合物を反応させることを特徴とする式I (式中、Rc、XaおよびXbは前記の定義に同じ) で表わされる化合物の製法
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