JP2610238B2 - 魚釣用リ−ルのドラッグ装置 - Google Patents

魚釣用リ−ルのドラッグ装置

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JP2610238B2
JP2610238B2 JP31147888A JP31147888A JP2610238B2 JP 2610238 B2 JP2610238 B2 JP 2610238B2 JP 31147888 A JP31147888 A JP 31147888A JP 31147888 A JP31147888 A JP 31147888A JP 2610238 B2 JP2610238 B2 JP 2610238B2
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gear
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Inventor
京市 金子
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ダイワ精工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は魚釣用リールのドラグ装置の改良に関するも
のである。
【従来の技術】
魚釣用リールのドラグ装置として実開昭61−12374号
公報に見られるようにハンドルを有する駆動軸上に設け
る方式、実開昭62−204476号公報に見られるようにスプ
ール軸上に設ける方式が知られている。
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の前者の方式はドラグ調節摘手が駆動軸と共
に回転するので釣糸捲取り中のドラグ調節ができないと
共にドラグ調節摘手の大きさも制約されることになり調
節操作も迅速かつ円滑にできない欠陥があり、また後者
の方式はこれらの欠陥は解消するがスプール軸が軸方向
に押圧されてその押圧力が軸受に加わった状態で回転す
るので回転が重くなると共にスプールもドラグ機構によ
って重くなりキャンスティング時の回転性能が劣り、し
かもドラグ機能とクラッチ機能を兼用した機構であるた
め、クラッチを独立させて機能させることができず、操
作性も悪い等の問題点がある。 そこでこれらの両者の欠陥を改善するためにハンドル
を有する駆動軸に釣糸捲取り時のみ駆動歯車を直結せし
めると共に駆動軸及びスプール軸とは別軸にドラグ装置
を設けてスプール軸のピニオンと歯車で連結しスプール
の逆転時のみ制動を行うようにすることが特開昭58−51
26号公報で知られている。 しかしながらこの方式は釣糸の捲取り中において設定
したドラグ力以上に魚が引いても捲取り作用が優先して
直結されるので、魚の引きによる張力に応じてドラグ作
用が働かず、釣糸が切断する問題点がある。 本発明はこれらの現状に鑑み、遊星歯車機構を利用し
て従来方式の欠陥を改善することはもとより、特に捲取
り操作時においても設定されたドラグ性能を充分に発揮
して捲取り中の釣糸の切断を確実に防止できるようにし
たドラグ装置を提供することを目的とするもである。
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、リール側板のフ
レームから外側に向け突設した支持軸に、遊星歯車を軸
支したハンドル回動筒を回動自在に嵌着し、スプール軸
のピニオンと噛合しかつ前記支持軸に回動可能に嵌着し
た駆動歯車に前記遊星歯車と噛合する太陽歯車を一体的
に設け、前記支持軸の回りにおいて回動するように設け
た内側歯歯車を前記遊星歯車に噛合せしめると共に前記
内側歯歯車の外周部に形成した外側歯をリール側板に支
持されかつドラグ調節摘手で制動力の調節自在な制動歯
車に噛合せしめ、更に前記ハンドル回動筒には逆転止め
機構を設けたものである。 前記外側歯を有する内側歯歯車は、リール側板又は駆
動歯車或はハンドル回動筒の何れかに回動自在に支持し
て支持軸の回りにおいて回動するように設けるものであ
る。
【作用】
本発明はハンドルによりハンドル回動筒を釣糸捲取り
方向に回転されると、内側歯歯車は制動歯車の予め設定
されたドラグ力により回動が阻止されているので遊星歯
車は釣糸捲取り方向に自転しながら公転して太陽歯車を
回転させ、該太陽歯車と一体的な駆動歯車を回転させて
これに噛合するピニオン、スプール軸を介してスプール
を回転させ釣糸をスプールに捲取る。 このような捲取り状態においてスプールの負荷が増大
して制動歯車に設定されたドラグ力を上回ると、駆動歯
車及びこれと一体的な太陽歯車は回転しない状態にな
り、ハンドル回動筒は捲取り方向に回転させているため
遊星歯車は釣糸捲取り方向に自転しながら公転して内側
歯歯車を釣糸捲取り方向に回動させ制動歯車をそのドラ
グ力に抗してスリップ回転させるのでハンドルを捲取り
操作してもドラグはスリップ状態となる。 またハンドルを捲取り操作しない状態において釣糸の
引出しによりスプールの負荷が制動歯車の設定されたド
ラグ力を上回ると、ピニオンを介して駆動歯車及びこれ
と一体的な太陽歯車が釣糸繰出し方向に逆転すると共に
ハンドル回動筒は逆転止め機構によりその逆転が阻止さ
れているので遊星歯車は公転しないで自転して噛合する
内側歯歯車を回転させ制動歯車をそのドラグ力に抗して
スリップ回転させスプールはドラグスリップ状態で釣糸
を繰出すものである。
【実施例】
本発明の実施例を図面について説明すると、リール側
板1・2に回転自在に支持されかつスペール3を固着し
たスプール軸4には公知のようにピニオン5が係脱自在
に設けられると共にリール側板1のフレーム6から外側
に向け支持軸7が固定又は回転自在に突設され、該支持
軸7にハンドル8を有するハンドル回動筒9と前記ピニ
オン5に噛合しかつ太陽歯車10を一体的に設けた駆動歯
車11とが夫々回動自在に嵌着され、更にハンドル回動筒
9にはストッパー爪12が係合する爪車13が固着されハン
ドル回動筒9の逆転を阻止している。 また前記ハンドル回動筒9の先端には遊星歯車14・14
…が軸支され、該遊星歯車14・14…は前記太陽歯車10と
リール側板1に回動自在に支持された内側歯歯車15とに
夫々噛合され、前記内側歯歯車15の外周部には外側歯16
が形成されている。 前記リール側板1のフレーム6には先端部を小径螺子
部17′に形成した断面欠円状の制動軸17が外側に向け突
設され、該制動軸17には凹陥部18を有しかつ前記外側歯
16と噛合する制動歯車19が回動自在に嵌合すると共に前
記凹陥部18には前記制動歯車19を圧接する摩擦制動板20
が設けられ、前記小径螺子部17′に螺着したドラグ調節
摘手21により制動歯車19のドラグ力を調節できるように
構成さる。 従って釣糸を捲取る場合はハンドル8でハンドル回動
筒9を第3図実線矢印の如く時計回り方向に回転する
と、これに支持された遊星歯車14・14は同方向に公転す
ると共に内側歯歯車15はその外側歯車16が制動歯車19に
噛合してその設定されたドラグ力に応じて回り止めされ
ているので、遊星歯車14・14…は同時に反時計回り方向
に自転して太陽歯車10を時計廻り方向に回転させ、これ
と一体的の駆動歯車11はピニオン5、スプール軸4を介
してスプール3を回転し釣糸を捲取る。 しかしてこの捲取り状態においてスプールの負荷が増
大して制動歯車19に設定されたドラグ力を上回ると、ピ
ニオン5に噛合している駆動歯車11は固定状態に保持さ
れ、遊星歯車14・14はハンドル回転筒9の回動により時
計廻り方向に回転しながら公転して内側歯歯車15を回転
させて制動歯車19をそのドラグ力に抗してスリップ回転
させるので、ハンドル捲取り操作中でもドラグスリップ
状態となる。 またハンドル捲取り操作をしない状態においてスプー
ル3に制動歯車19に設定されたドラグ力より大きい負荷
が作用すると、ハンドル回動筒9は爪車13がストッパー
12で逆転止めされているので、ハンドル回動筒9は逆転
せず駆動歯車11が第3図鎖線矢印の如く反時計廻り方向
に回転しこれと一体的の太陽歯車10の逆転により遊星歯
車14・14は時計廻り方向に自転だけして内内側歯歯車15
を時計廻り方向に回転し制動歯車19をそのドラグ力に抗
して回転せしめドラグスリップ状態となりスプール3は
逆転し釣糸は繰出される。 第5図に示す実施例は内側歯歯車15を駆動歯車11に、
また第6図に示す実施例は内側歯歯車15をハンドル回動
筒9に夫々回動するように支持した場合であり、また制
動歯車19のドラグ力を調節する手段は前記実施例に限定
されるものではない。
【発明の効果】
本発明のドラグ装置は遊星歯車機構の利用によりスプ
ールの逆転時はもとより特に釣糸の捲取り操作時におい
ても設定されたドラグ性能を充分に発揮してドラグスリ
ップ状態とすることができ、従って魚釣操作中の釣糸の
切断を確実に防止できると共に魚釣り操作を容易かつ円
滑に行うことができ、また従来の方式のようにハンドル
操作が重くなったり、キャスティング性能が低下したり
することがなく、また魚釣り中のドラグ調節操作も容易
である。 また本発明は釣糸の捲取りギャ比を高速捲取りに適す
ように形成できると共に制動歯車のドラグ作用はギャ比
を小さくできるので、制動部材の発熱が少なく耐摩耗性
に優れたドラグ制動装置を提供できる優れた特徴を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一部切欠平面図、第2図は同側面図、
第3図は第1図A〜A線断面図、第4図は第1図B〜B
線断面図、第5図及び第6図は夫々別実施例の縦断正面
図である。 3……スプール、4……スプール軸、5……ピニオン、 6……フレーム、7……支持軸、8……ハンドル、 9……ハンドル回動筒、10……太陽歯車、 11……駆動歯車、12……ストッパー爪、 13……爪車、14……遊星歯車、15……内側歯歯車、 16……外側歯、19……制動歯車、20……制動板、 21……ドラグ調節摘手。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リール側板のフレームから外側に向け突設
    した支持軸に、遊星歯車を軸支したハンドル回動筒を回
    動自在に嵌着し、スプール軸のピニオンと噛合しかつ前
    記支持軸に回動可能に嵌着した駆動歯車に前記遊星歯車
    と噛合する太陽歯車を一体的に設け、前記支持軸の回り
    において回動するように設けた内側歯歯車を前記遊星歯
    車に噛合せしめると共に前記内側歯歯車の外周部に形成
    した外側歯をリール側板に支持されかつドラグ調節摘手
    で制動力の調節自在な制動歯車に噛合せしめ、更に前記
    ハンドル回動筒には逆転止め機構を設けた魚釣用リール
    のドラグ装置。
JP31147888A 1988-08-19 1988-12-09 魚釣用リ−ルのドラッグ装置 Expired - Lifetime JP2610238B2 (ja)

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US07/381,342 US5035374A (en) 1988-08-19 1989-07-18 Drag device for fishing reels

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JPH02156843A JPH02156843A (ja) 1990-06-15
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