JP2610109B2 - 試料液体の分析装置および分析方法 - Google Patents
試料液体の分析装置および分析方法Info
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Description
ーならびに評価および表示デバイスを有する測定装置
と、テストエレメントがらせん状に配置されかつ個別に
密封されてなる、テストエレメントを保持するための保
管コンテナとからなる試料液体の分析装置に関する。
保管コンテナないしは保管容器、試料液体を分析する方
法、およびテープにより接続されたテストエレメントの
配置に関する。
明は、とくに体液の分析用に用いられる、試薬液を使用
しない試料液体の分析の分野に属する。血液中のグルコ
ースの定量(determination)用の様々な
システムが当該技術において知られており、これらのシ
ステムは単純で衛生的な操作を達成しようとしている。
テスト物質(test substances)を数回
にわたって連続的に定量することが可能な、試料適用の
ためのエレメントの保管コンテナを有するデバイスが、
ヨーロッパ特許出願公開No.A 0 373 629
や同No.A 0 373 413に記載されている。
試料適用のためのエレメントは血清中のセルや粒子を分
離するための薄膜を有している。薄膜を通過する血清中
の成分の濃度は電気センサを使用して決定される。原理
的には、試料適用のための保管容器の3つの異なる態様
が紹介されている。第1番目の態様では、エレメント
は、試料適用が予定されている位置まで連続的にエレメ
ントを移動するために回転される円盤上に配置されてい
る。第2番目の態様では、次々と上に重ねられたストリ
ップは、それぞれ試料適用のための薄膜を有し、保管容
器内に設置されている。ストリップは、前記保管容器か
ら試料適用位置まで移動可能である。第3番目の態様で
は、試料適用のための薄膜は、写真フィルムのように保
管容器の中に巻き上げられたフィルムストリップの上に
ある。前記態様のそれぞれにおいて、試料適用のための
エレメントは、試料液体の成分の濃度を信号に変換する
試薬を有しておらず、それゆえ定量されるべき成分を直
接検出するセンサが必要である。
薄膜を通過する血清と直接接触するという欠点がある。
このことは、測定結果の誤りをもたらすセンサの汚染
と、たとえばウィルスが当該薄膜に染み込むことが可能
であるばあいには、さらに衛生上の問題につながる。試
料適用のための使用済みエレメントがシステム中に残存
することも、衛生上の理由より、前述した従来技術では
欠点である。
量のために外部から補充することなくテストエレメント
を連続的に使用することができるように、分析を実施す
るための数個のテストエレメントがシステム中に存在す
る、試料液体の分析のための装置を提供することであ
る。衛生上の要求を満たし、テストエレメントの長期に
わたる安定性を通じて、一定の精度で何週間も期間をあ
けた定量を可能にする装置をつくり出すことも本発明の
目的の一つである。
ば、前述した目的は、試料液体の分析のための装置によ
り達成された。すなわち、発光源、受光レシーバー、な
らびに該受光レシーバーによって測定された放射からえ
られた分析結果を表示するための評価および表示デバイ
スを有する測定装置と、各々がテストゾーンを含むテス
トエレメントを保持するための、前記測定装置内へ挿入
可能な保管コンテナであって、前記テストエレメントは
互いに連結されるとともに1本のテープに固着され、か
つ該保管コンテナから出るテストエレメントがローラー
またはエッジにより前記テープから離され、それにより
テストエレメントのテストゾーンが試料液体の適用のた
めに使用することができるように、テストエレメントの
密封を開く保管コンテナとからなることを特徴とする装
置により達成された。本発明は、テストエレメントがら
せん状に配置されてなる保管コンテナと、本発明にかか
わる装置を用いた試料液体の分析方法も包含している。
は、分析を単純に実施できる装置の中に配置されてい
る。この装置は、テストエレメントを保管容器から試料
適用位置まで移動させることができるデバイスを有して
いる。このデバイスまたはその次のデバイスはテストエ
レメントを測定位置まで移動させることもできる。装置
の好ましい実施例においては、試料適用位置と測定位置
とは一致しており、余分な移動プロセスが必要でないた
めに装置の操作が単純化される。当該移動デバイスは、
使用済みテストエレメントを装置から取り出すためにも
使用することもできるが、取り出しのために追加のデバ
イスを設けるようにしてもよい。本発明の装置におい
て、テストエレメントがその上に並べられる1本のテー
プを使用して保管コンテナからテストエレメントが移動
される。試料適用位置または測定位置へのテストエレメ
ントのさらなる移動は、光学システムにも堅く接続され
ているスライドの助けにより実施される。
内に配置されている。本発明は、らせん状に配置したテ
ストエレメントを含み、本発明の装置において使用され
る保管容器にも関する。この保管コンテナは、高さ3〜
20mmの箱の形態をしているのが好ましい。この箱の
底面の表面は、ほぼ矩形であり、かつ、丸みを帯びてい
てもよい。テストエレメントの配置は保管容器の内部に
あるらせん通路により行なうこともできる。テストエレ
メントは、横の開口を通して装置から移動させることが
できる。大気中の湿気を防止するために、アルミニウム
で裏打ちしたポリエチレンの袋の中にヒートシールした
乾燥剤とともに保管コンテナをうるのが有利である。
器中に空間を節約するようにたくさんのテストエレメン
トを配置することを可能にする。この方法により、テス
トエレメントを連続的に取り出すこともでき、これによ
りテストエレメントは所定の向きでシステムから取り出
される。この配置は、テストエレメントがからまること
も防止する。
とができて適当な機械的安定性を有する材料から製造す
ることができる。考えられる材料としては、たとえばボ
ール紙、アルミニウムのような金属、ブリキ板、しんち
ゅうをあげることができるが、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレンのよ
うなプラスチックであるのが好ましい。保管コンテナ
は、それぞれの材料について当該技術分野で知られてい
るプロセスを使用して製造することができる。保管コン
テナは、一群の特定情報(batch−specifi
c informations)が機械読取可能な形態
で存在しているコードストリップを有するのが好まし
い。磁気コード、バーコードもしくは機械読み取り可能
ななま文(plain text)を、例として考える
ことができる。保管コンテナが測定装置の適当な部屋や
引き出しに挿入されると、マガジン上のコードは、装置
に設置された読み取り装置により自動的に読み取られ
る。
約2〜6mmで長さ約2〜15mmで、透明でほぼ円筒
形のプラスチックのピンを有する。プラスチックピン
は、前端部が自由になるようにして鞘に覆われている。
基本的に、光を通すどんな材料も透明ピンに対する材料
として適している。光学的に透明なプラスチックがとく
に申し分ないことがわかっている。ポリメチルメタクリ
レートやポリカーボネートが好ましい。相当するテスト
エレメントは、ドイツ特許出願No.P 422767
8.0とヨーロッパ特許出願公開No.A−05857
44の主題(subject matter)である。
ロピレンまたはポリビニリデンフッ化物のようなプラス
チックであることができる。透明ピンと鞘の屈折率が透
明ピンに入射する光に対して全反射条件が満たされるの
が有利であることがわかった。可能なピン/鞘の組み合
わせは、ポリカーボネート/ポリエチレンと、ポリメチ
ルメタクリレート/ポリビニリデンフッ化物である。透
明ピンは、蒸着された、たとえばアルミニウムの金属コ
ーティングにより覆うことができる。金属コーティング
は、ついでプラスチックの鞘によって覆うことができ
る。プラスチックピンを囲む鞘は、気体や液体を通さな
いのが好ましい。鞘は、プラスチックピンの前端部を越
えて突き出るのが好ましい。
が適用され、該試薬層は定量されるべき検体との反応に
より光学的に検出可能な信号を生じる。たとえばセルを
分離する層をさらに試薬層に適用することができる。試
薬層および追加の層の構成は、テストストリップに関す
る従来技術のものを用いることができる。好ましい具体
例では、蒸着により作成した金属コーティングが試薬層
および追加の層の上に配置されている。この金属コーテ
ィングは、周囲光や血液の赤色を遮断するという機能を
有している。アルミニウムであるのが好ましいが、厚さ
約70μmの金属層は、適当に光を通さないがしかも充
分に試料液体が浸透できるものである。試薬層の金属化
についての詳細な指示は、ドイツ特許出願No.P 4
227665.9やヨーロッパ特許出願公開No.A
0 584 721中に見られる。
側を、テストエレメントの突き出た鞘表面を使用して、
本質的に水不透過性フォイル(たとえばアルミフォイル
またはアルミラミネート)の上に密封する。たとえば、
このような密封は溶融や接着により実施できる。この具
体例は、蒸気を通さないように周囲環境から試薬が密封
されているために、何週間にもわたって安定性が確保で
きることが有利である。あるテストエレメントの密封を
取り外しても、他のテストエレメントは密封が保たれて
いる。このタイプの密封を個別密封という。本発明にお
いて、テストエレメントを、当該テストエレメントの他
の側や位置を使用してテープやフォイルに取り付けても
よい。テープが密封機能をもたないばあい、取付位置を
比較的自由に選ぶことができる。
するように密封を施すことができる。しかしながら、テ
ストエレメントが機械的に連結されるように、2つまた
は数個のテストエレメントを水不透過性フォイルの異な
る位置の上に密封することが好ましい。フォイルがテー
プの形態をなすばあい、テストエレメントはこのテープ
を使用して巻きとることができる。テストエレメント
を、このテープにより移動させることもできる。
ープは、マガジンの中にらせん状に挿入されているのが
好ましい。測定装置中のテストエレメントの移動経路を
最短にするために、テストエレメントの向きをテープが
らせんの外側にあるように選択するのが好ましい。保管
コンテナの内部に支持用のらせんを導入することによ
り、密封したテストエレメントをからまることなく引き
出すことができる。
の導入部は、スプール(spool)の芯に取り付けら
れている。たとえばこのスプールの芯を歯車のような機
構により回転させる。こうして、マガジンからテストエ
レメントと一緒にテープが引き出される。
を引き離すことより該テストエレメントを開封する。こ
れは、ガイド機構によりテープの動きの方向を変化させ
ることによって達成するのが好ましい。たとえば、その
上をテープの走行ローラーまたはエッジを保管容器の出
口開口に置くことにより、これを達成することができ
る。
にもっていく。テストエレメントを試料適用位置に移動
するばあい、テストエレメントの鞘を取り巻く密封の中
へとテストエレメントを押すのが好ましい。このように
して、試料液体の、装置内部への侵入を防止する。試料
適用中にテストエレメントを保持しているソケットが空
の状態のときに、当該ソケットに塵、霧状の水などが侵
入するのをフラップによって防止するのが好ましい。こ
のようなフラップは、テストエレメントの挿入により押
し上げることができる。
定が、テストエレメントの試薬から離れた方を向いてい
る端部分で行なわれる。放射および信号読み取りは、と
もに透明ピンの下面に垂直に実施するのが好ましい。ト
ランスミッターとレシーバーのクロストークは、それら
のあいだに置いたスクリーンによって減衰させることが
できる。この配置により、小さい装置サイズと間隔をあ
けるための比較的大きな公差とがともに可能になる。本
発明のシステムに使用しているトランスミッターは、ス
ペクトルの光学部分において電磁波を放射するのが好ま
しい。サイズおよび電力消費が小さいので、光を放射す
る半導体ダイオードが、この目的にとくに適しているこ
とがわかっている。赤および赤外領域におけるダイオー
ドの使用は、本発明において好まれる再発光測定に有利
である。
バーに対向している試薬層の側から照射する放射を受け
る。レシーバーにより受けられる放射の周波数は、ほぼ
トランスミッターから放射した周波数であるのが好まし
い。しかしながら、たとえばもし試薬層で蛍光プロセス
が起こるばあい、トランスミッターより発した放射とレ
シーバーにより受けた放射が周波数領域において異なっ
てもよい。ホトダイオードまたはホトトランジスターの
ような半導体コンポーネントをレシーバーとして使用す
るのが好ましい。しかしながら、当該技術分野で知られ
ている他の電磁放射のレシーバーを使用することも可能
である。
テナに配置されているテストエレメントをもつ装置を使
用した以下の手順による試料液体の分析の方法も包含し
ている。すなわち、その手順とは保管容器からテープに
よりテストエレメントを移動し、テストエレメントのテ
ストゾーンがアクセス可能となるようにテストエレメン
トからテープを引き外すことによりテストエレメントを
開封し、テストエレメントに試料液体を適用し、テスト
エレメントに照射しかつ反射または透過した放射を測定
しつつ測定プロセスを実施し、測定値から分析結果を計
算し、装置から使用済みテストエレメントを取り出すこ
とである。
エレメントの移動は、テストエレメントをつないでいる
テープ上の未使用テストエレメントを機構により引き出
し、ついで試料適用位置に押すことにより達成できる。
引き出しは、たとえば保管コンテナのスプールの芯を回
転することまたはテストエレメントをつなぐテープを引
っ張ることにより達成できる。フォイルがテストエレメ
ントから分離して、このテストエレメントに試料液体が
適用できるように、テストエレメントを密封しているフ
ォイル状のテープが、エッジや小さな直径のローラーを
越えて引っ張られるのが好ましい。しかしながら、テス
トエレメントの分離や密封の開放は手動で実施すること
もできる。テストエレメントの試料適用位置への移動は
機械的に実施されるのが好ましい。この移動プロセス
を、保管コンテナからの引出プロセスのようにテストエ
レメントの密封の開放と連結させてもよい。装置の汚染
を高い確率で防止するように、テストエレメントは装置
の露出位置にあるのが好ましいので、試料液体のテスト
エレメントへの適用は通常手動で実施される。
においては異なっていてもよい。このときテストエレメ
ントの移動が必要となる。
位置への移動は、機械的に実施するのが好ましい。測定
が試料適用位置で直接実施できる配置が、とくに好まれ
る。たとえば、装置にスイッチが入っているとき試料適
用を検出する一定周期の測定を実施することによって、
試料適用により測定が開始される。使用するテストエレ
メントや実施する分析に依存するある時間が経過したの
ちに、引き続いて試薬から再放射した放射の測定を実施
するのが好ましい。間隔をおいて測定を実施し、時間の
経過に伴う測定信号の変化を保存することもできる。こ
のようなプロセスを使用して、分析結果の計算の最適な
時間とともに、検出反応のカイネティクス(kinet
ics)、すなわち時間の経過に伴う検出反応の変化を
決定できる。
により、測定値から分析結果の計算を実施することがで
きる。測定した信号から濃度を定量することができる割
振(allocation)を、装置に保管できる。保
管コンテナ中に存在しているテストエレメントの測定の
較正が可能なデータが存在すれば好ましい。これらのデ
ータを、すでに記述した態様における保管容器の中にす
でに保管してもよいし、または分離して存在せしめても
よい。それぞれのばあいに使用するテストエレメントに
対するデータと装置に永久に保管されているデータの連
結は、測定の評価にとってとくに好ましい。
るディスプレイのひとつによってユーザーに表示でき
る。前記分析結果をたとえば日付のような付録のデータ
とともに表示することもできる。こうしてユーザーが分
析結果の変化を理解できる。患者がこうして自分のグル
コースのレベルを監視できるので、これはグルコース定
量の分野ではとくに有利である。
が取り出せることは本発明の装置の重要な特徴である。
この取り出しは、手動により、またはたとえば測定位置
へ移動させるスライドによりテストエレメントを機械抵
抗を越えて動かすことにより好ましくは機械的に実施す
ることができる。
ムをこえるいくつかの利点を提供している。保管コンテ
ナと測定装置とを組み合せることにより、外部から個別
のテストエレメントを補給することなく多数の分析が実
施できるようになる。移動と位置付けが装置中のデバイ
スにより予め決められているということによって、本発
明の装置の操作は簡単になっており、このため操作エラ
ーは最小限度にまで減少している。使用済みテストエレ
メントの取り出しは、衛生上の要求を満たすとともにと
くに間違った測定につながるような装置の汚染の危険性
が減少する。本発明における移動テープは、単純でかつ
効果的な方法により、テストエレメントの個別密封とテ
ストエレメントの移動とを組み合わせており、装置の動
作が単純化される。本発明におけるテストエレメントの
個別密封により、同じ保管コンテナでもって、かつ一定
の精度をもって何週間もの期間にわたってシステムの分
析定量が実施できるようになる。
実施例によりさらに詳細に特徴づけられる。
メントの保管コンテナの説明図、図2はテストエレメン
トの保存容器の説明図、図3はテストエレメントの説明
図、図4は保管コンテナから試料適用位置へのテストエ
レメントの移動のプロセスの説明図である。
装置1と付随するテストエレメントのための保管コンテ
ナ2を示している。装置1は、上部3と下部4からなる
2つに分離するハウジングを有している。引き出し5
は、装置の保管コンテナ2が挿入される側に配置されて
いる。挿入に伴い、装置内のバーコードリーダーにより
保管コンテナ2の上面にあるバーコード6が読みとられ
る。バーコード6の形で保管されているデータは、テス
トエレメントの満期日や装置1の較正のための一群の特
定情報に関連している。試料適用のあいだテストエレメ
ント20を受けとめる役目をする突出コーン7が、装置
に配置されている。この設計は、ペンに似て、装置の他
の部分が血液と接触することなく、装置を血液滴に向け
ることができる。分析結果を表示するために装置1の上
面に液晶ディスプレイ8が配置されている。
ンテナ2の2つの概略説明図である。図2(A)は、保
管コンテナの上部に平行な断面を示している。保管コン
テナの内部にあるらせん15は、図2Bに示されるよう
にテストエレメントの二次元的ならせんコイルを安定化
させる。テストエレメントを機械的に連結するとともに
密封する役目をする1本のテープ16も示されている。
この実施例のばあい、アルミフォイルがテープ16とし
て使用されている。テープ16は、スプール17の芯に
通されている。スプール17の芯が回されると、保管コ
ンテナ2の開口9に向かってテストエレメントの配置を
移動させたり、保管コンテナの開口9を通過するテスト
エレメント20からテープ16を離す小さな直径のロー
ラー18を越えるようにテープ16が引っ張られる。
レメント20を示している。透明ピン21はポリカーボ
ネートで構成され、ピンの注入成形の間に形成されるフ
ィン22を有している。製造プロセスによるプラスチッ
クの構造の不完全が、確実にこの領域にシフトしてかつ
光路から離れるので、このフィン22は透明ピン21の
本発明による機能のために非常に重要である。透明ピン
21は、ポリエチレンの鞘23により覆われており、こ
の鞘23は透明ピン21のテープ16に向いている側に
おいて、透明ピン21から突き出ている。ポリカーボネ
ートとポリエチレンの屈折率はかなり異なっているの
で、界面において全反射条件を満たす。試料液体を適用
するテストゾーン24は、透明ピン21の上に配置され
ている。テストゾーン24と透明ピン21の鞘の表面
は、約70μmの薄いアルミニウム層でコーティングさ
れている。テストゾーン上部の空間は、水や蒸気を通さ
ないようにアルミフォイル16によって周囲から密封し
てある。それゆえに、テストゾーン24の試薬層は大気
中の湿気と直接接触しない。
へのテストエレメント20の移動の説明図である。最初
に、下部4と上部3を約30mm引き離す(図4(A)
参照)。数mm引き離すと装置のスイッチが入る。表示
デバイスは保管してあるテストエレメントの数、最後の
測定値または動作のためのプロンプト(prompt)
を示すようになっている。この位置において、メモリー
キーを操作することにより以前の結果をメモリーから呼
び出し、表示できる。約10mmスライドさせると、逆
動作を阻止する休止点を通過する。この休止点から全分
析プロセスが行なわれなければならない。
置された光学システム25もまたマガジンに沿って、光
学システム25の上端がテストエレメントの下端より低
くなるまで動く(図4(B)参照)。
プールの芯17がラック歯車のかみあわせにより回転
し、これによりテストエレメントがマガジンから引き出
るまでテープが巻かれる。このプロセスにより、テスト
エレメントはローラー18により密封を外される。
る。
の上端によってコーン7の中に露出したテストエレメン
トが押し込まれる(図4(C)参照)。
ン7はダストガードが畳み込まれるか、または横に押し
やられるように設計されている。試料適用位置に達する
と、テストエレメント20の上端部が装置から約2.0
〜2.5mm突き出る。コーン7により、テストエレメ
ントの表面は装置の主な輪郭から8〜12mm突き出て
いる。
次のテストエレメントが3mm程度、所定の初期位置へ
と押し戻される。そのあいだ、すでに巻きとられている
アルミフォイルが巻き戻される。巻き直径が増加するに
伴って巻き取り距離が僅かに違ってくることに起因する
位置決めの問題は確実に解消する。
ると、10分の数秒の遅れで空測定(blank me
asurment)、すなわち未使用テストエレメント
の反射測定(reflection mesureme
nt)を実施する。試料適用のためのプロンプトが液晶
ディスプレイ8に現れる。
る。テストエレメントの鞘としてポリプロピレン(P
P)またはポリエチレン(PE)を、コーン7としてP
Pやポリビニリデンフッ化物(PVDF)のような疎水
性プラスチックを選択することで、装置試薬層24を越
えて装置に血液が拡がることがなくなる。一方、試料を
多く供給すると、検出ゾーンの上に小さな球形の滴を形
成するが、大部分は患者の皮膚に残る。出血多量の患者
のばあい、もし試料適用位置の上に血液が自由落下で落
ちてきたら、疎水物質により血液が装置の中へ染み込み
汚染する危険が減少する。汚染に対する安全性は、しっ
かりと装着することにより、かつもし必要ならコーン7
の上の密封洗浄器によりさらに増加させることができ
る。万一清掃が必要なばあい、コーン7が取り外しでき
る態様にしておくと清掃が容易になる。
メントの光学特性の変化により検出できる。音声信号を
伴う測定値の表示も可能である。
ユーザーは使用済みテストエレメントを取り出すように
表示ならびに音声信号により促される。取り出すために
は、障壁を越えたのちにさらに2.5mmハウジングを
押しつける。ばねによって初期状態へ戻すことができ
る。
る。装置にスイッチが入っているあいだに何の機能も操
作されなければ、音声警告が約3分の待ち時間ののちに
起こり、それから自動的にスイッチが切れる。使用済み
テストエレメントを取り外したのちにのみ、新しくスタ
ートできる。
れば、外部から補充することなくテストエレメントを連
続的に使用することができる。また、衛生上の要求を満
たし、テストエレメントの長期にわたる安定性を通し
て、一定の精度で何週間も期間をあけた定量が可能とな
る。
管コンテナの説明図である。
メントの移動のプロセスの説明図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 発光源、受光レシーバー、ならびに該受
光レシーバーによって測定された放射からえられた分析
結果を表示するための評価および表示デバイスを有する
測定装置(1)と、各々がテストゾーン(24)を含む テストエレメントを
保持するための、前記測定装置内へ挿入可能な保管コン
テナ(2)であって、前記テストエレメントは互いに連
結されるとともに1本のテープ(16)に固着され、か
つ該保管コンテナから出るテストエレメントがローラー
(18)またはエッジにより前記テープ(16)から離
され、それによりテストエレメントのテストゾーン(2
4)が試料液体の適用のために使用することができるよ
うに、テストエレメントの密封を開く保管コンテナ
(2) とからなることを特徴とする試料液体の分析装置。 - 【請求項2】 テストエレメントが1本のテープ(1
6)により連結されており、前記1本のテープをスプー
ルの芯(17)に巻き取ることによって保管コンテナ
(2)を通ってテストエレメントが移動し、保管コンテ
ナから出たテストエレメントはローラー(18)または
エッジによりテープ(16)から離されるデバイス(1
7、18)を有してなる請求項1記載の装置。 - 【請求項3】 各々がテストゾーン(24)を含むテス
トエレメントを保持するための、前記測定装置内へ挿入
可能な保管コンテナ(2)であって、前記テストエレメ
ントは互いに連結されるとともに1本のテープ(16)
に固着され、かつ該保管コンテナから出るテストエレメ
ントがローラー(18)またはエッジにより前記テープ
(16)から離され、それによりテストエレメントのテ
ストゾーン(24)が試料液体の適用のために使用する
ことができるように、テストエレメントの密封を開く保
管コンテナ(2)。 - 【請求項4】 内部にテストエレメントのらせん配置を
安定化する二次元的ならせん(15)を有してなる請求
項3記載の保管コンテナ(2)。 - 【請求項5】 大気中の湿気の侵入に対する、各テスト
エレメントのテストゾーン(24)のための密封を形成
する1本のテープにより連結され、かつ、保管コンテナ
内に配置されたテストエレメントを有する装置を使用す
る、試料液体の分析方法であって、(a)テープ(1
6)により保管コンテナからテストエレメントを移動
し、(b)テストエレメントのテストゾーンが使用でき
るようにテストエレメントからテープ(16)を引き離
すことによりテストエレメントの密封を開放し、(c)
テストエレメントの上に試料液体を適用し、(d)テス
トエレメントに照射し、反射または透過した放射を測定
しつつ測定プロセスを実施し、(e)測定から分析結果
を計算し、(f)システムから使用済みテストエレメン
トを取り出す工程を含むことを特徴とする試料液体の分
析方法。
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