JP2609835B2 - 流体圧縮機 - Google Patents

流体圧縮機

Info

Publication number
JP2609835B2
JP2609835B2 JP7090741A JP9074195A JP2609835B2 JP 2609835 B2 JP2609835 B2 JP 2609835B2 JP 7090741 A JP7090741 A JP 7090741A JP 9074195 A JP9074195 A JP 9074195A JP 2609835 B2 JP2609835 B2 JP 2609835B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
piston
sliding portion
groove
rotational force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7090741A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07293462A (ja
Inventor
良訓 曽根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP7090741A priority Critical patent/JP2609835B2/ja
Publication of JPH07293462A publication Critical patent/JPH07293462A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2609835B2 publication Critical patent/JP2609835B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C17/00Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
    • F01C17/06Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
    • F01C17/066Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements with an intermediate piece sliding along perpendicular axes, e.g. Oldham coupling
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/08Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
    • F04C18/10Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth equivalents, e.g. rollers, than the inner member
    • F04C18/107Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth equivalents, e.g. rollers, than the inner member with helical teeth

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば冷凍サイクルの
冷媒ガスを圧縮する流体圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より圧縮機として、レシプロ方式、
ロータリ方式等、各種のものが知られている。しかし、
これらの圧縮機においては、回転力を圧縮機部に伝達す
るクランクシャフト等の駆動部や、圧縮部の構造が複雑
であり、部品点数も多い。
【0003】さらに、このような圧縮機では圧縮効率を
高めるために、吐出側に逆止弁を設ける必要があるが、
この逆止弁の両サイドの圧力差は非常に大きいため、逆
止弁からガスがリークし易く圧縮効率が低い。
【0004】そして、このような問題を解消するために
は各部品の寸法精度や組立精度を高める必要があり、製
造コストが高くなる。また、米国特許第2,401,1
89号明細書には、スクリューポンプが開示されてい
る。
【0005】このポンプによれば、スリーブ内に円柱形
状で外周面に螺旋状の溝が形成される回転体が配設され
る。上記溝には、螺旋状のブレードが摺動自在に嵌合さ
れている。
【0006】そして、回転体を回転駆動することによ
り、回転体の外周面とスリーブの内周面との間において
ブレードの隣接する2つの巻き間に閉じ込められた流体
をスリーブの一端側から他端側へ移送する。
【0007】つまり、上述のスクリューポンプは流体を
一端側から他端側へ移送するだけのものであり、流体を
圧縮する機能は持っていない。そこで近時、上述のごと
き不具合を除去し、比較的簡単な構成によりシール性を
向上させて効率の良い圧縮ができるとともに、部品の製
造および組立が容易な流体圧縮機が提案されている。
【0008】これは、例えば図11ないし図13に示す
ようになっていて、例えば冷凍サイクルに使用する冷媒
ガス用の密閉型圧縮機として用いられる。この圧縮機本
体1は、密閉ケース2内に収容される電動要素3および
圧縮要素4とからなる。
【0009】上記電動要素3は、密閉ケース2の内面に
固定された環状のステータ5と、このステータ5の内側
に設けられた環状のロータ6とを有している。上記圧縮
要素4は、中空筒体からなるシリンダ7を有しており、
このシリンダ7の外周面に上記ロータ6が同軸に嵌着さ
れている。
【0010】上記シリンダ7の両端は、密閉ケース2の
内面に固定された主軸受8と弾性支持部材9aを介して
弾性的に押圧される副軸受9によって回転自在に支持さ
れ、かつこれら主、副軸受8,9でシリンダ7の両端は
気密的に閉塞されている。
【0011】なお副軸受9のみ、弾性支持部材9aによ
り弾性的に押圧支持されるので、この端部側におけるシ
リンダ7のある程度の位置の変動は自由である。上記シ
リンダ7の中空部には、円柱形状の回転体としてのピス
トン10が軸方向に沿って収容される。このピストン1
0は、中心軸Aがシリンダ7の中心軸Bに対して距離e
だけ偏心して配置されており、ピストン10の外周面の
一部はシリンダ7の内周面に接触している。
【0012】そして、ピストン10の両端部は上記主、
副軸受8,9にそれぞれ回転自在に支持されている。ま
た図11および図12に示すように、ピストン7の一端
部には周面から軸芯方向に向かって係合溝11が設けら
れており、この係合溝11には、シリンダ7の内周面か
ら突出した駆動ピン12がシリンダ7の径方向に沿って
進退自在に挿入されている。これら係合溝11と駆動ピ
ン12とで、回転力伝達機構Saが構成される。
【0013】上記ピストン10の外周面には、ピストン
10の両端間を延びる螺旋状の溝13が形成されてい
る。そして、この螺旋状の溝13のピッチは、両図中の
右側から左側、つまり、シリンダ7の吸込側から吐出側
に向かって徐々に小さく形成されている。
【0014】上記溝13には、図13に示す螺旋状のブ
レード14が嵌め込まれる。このブレード14はふっ素
樹脂材料からなるもので、適度な弾性を有している。こ
のブレード14の厚さtは、上記螺旋状の溝13の幅と
ほぼ一致しており、ブレード14の各部分は溝13に対
してピストン10の径方向に沿って進退自在であり、こ
の外周面はシリンダ7の内周面に密着した状態でスライ
ド可能である。なお上記ブレード14は、その弾性を利
用してねじ込むことにより上記溝13に装着される。
【0015】再び図11に示すように、シリンダ7の内
周面とピストン10の外周面との間の空間は、上記ブレ
ード14によって複数の作動室15…に仕切られてい
る。つまり、各作動室15はブレード14の隣合う2つ
の巻き間に形成されており、ブレード14に沿ってピス
トン10とシリンダ7の内周面との接触部から次の接触
部まで伸びたほぼ三日月状をなしている。そして作動室
15…の容積は、シリンダ7の吸込側から吐出側に行く
に従って徐々に小さくなっている。
【0016】上記シリンダ7の吸込側に位置する主軸受
8には、シリンダ7の軸方向に延びる吸込孔16が貫通
している。この吸込孔16の一端はシリンダ7の中に開
口しており、他端には冷凍サイクルの吸込チューブ17
が接続されている。
【0017】また、上記副軸受9近傍のシリンダ7には
吐出孔18が開口していて、この端部は吐出端側にな
る。図においてこの上方部位の密閉ケース2には吐出チ
ューブ19が挿嵌固着され、密閉ケース2内部を介して
上記吐出孔18と連通する。
【0018】このような流体圧縮機の動作について説明
すると、電動要素3に通電してロータ6を回転駆動する
と、シリンダ7が一体に回転する。上記シリンダ7の回
転は回転力伝達機構Saを介してピストン10に伝達さ
れ、これはその外周面の一部がシリンダ7の内周面に接
触した状態で回転駆動されるとともに、ブレード14も
一体に回転する。
【0019】上記ブレード14は、その外周面がシリン
ダ7の内周面に接触した状態で回転するため、ブレード
14の各部は、ピストン10の外周面とシリンダ7の内
周面との接触部に近づくに従って上記溝13に押込ま
れ、また、接触部から離れるに従って上記溝13から飛
出す方向に移動する。
【0020】一方、圧縮要素4が作動されると、吸込チ
ューブ17および吸込孔16を通してシリンダ7に冷媒
ガスが吸込まれる。そして吸込まれた冷媒ガスは、ブレ
ード14の巻き間の三日月状の作動室15に閉込められ
たまま、ピストン10の回転に伴って吐出側の作動室1
5に順次移送されるとともに圧縮される。
【0021】この圧縮された冷媒ガスは、副軸受9近傍
に設けられた吐出孔18から密閉ケース2の内部空間内
に吐出され、更に、吐出チューブ19を通して冷凍サイ
クル中に戻される。
【0022】このように作動する流体圧縮機によれば、
冷媒ガスは作動室15内に閉込められた状態で移送かつ
圧縮されるため、圧縮機の吐出側に吐出弁が不要である
にも拘らずガスを効率良く圧縮でき、圧縮機の構成の簡
略化および部品点数の削減を図れる。
【0023】また、電動要素3のロータ6は圧縮要素4
のシリンダ7に嵌着されることから、ロータ6を支持す
るための専用の回転軸や軸受等を設ける必要がなく、圧
縮機の構成をより一層簡略化することができ、部品点数
の削減が可能になる。
【0024】上記螺旋状のブレード14は十分な弾性を
有し、上記螺旋状の溝13を出入しても、ブレード14
に局部的な変形力が加わることがなく、上記溝13をス
ムーズに出入する。
【0025】また、ブレード14をふっ素樹脂材料から
形成したので、高圧な環境下におかれることで十分な熱
膨張が生じ、上記溝13およびこれに嵌め込まれたブレ
ード14との隙間が埋められる。したがって、ガスのリ
ークが低減し、性能が向上するとともに冷媒にさらされ
てもその性質は劣化し難く、耐摩耗性、耐熱性、耐冷媒
性等に優れて、圧縮機の性能および信頼性が大幅に向上
する。
【0026】さらに、シリンダ7とピストン10とは、
互いに同一方向に回転した状態で互いに接触している。
このため、これらの部材間の摩擦は小さく、それぞれが
円滑に回転できるので、振動や騒音が少なく、効率の高
い圧縮機を実現することができる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】このようにして種々の
利点を備えた流体圧縮機であるが、その反面、改良すべ
き点が考えられる。その一つが、上記回転力伝達機構S
aである。すなわちこの回転力伝達機構Saは、シリン
ダ7の内周壁に突設した駆動ピン12と、上記ピストン
10に設けられる係合溝11とからなる。
【0028】この組立にあたっては、シリンダ7内にブ
レード14を巻装したピストン10を挿入し、シリンダ
7に上記駆動ピン12を挿嵌するために設けられた取付
用孔12aと上記係合溝11を対向し、そのシリンダ7
の位置を保持する。
【0029】ついで、上記取付用孔12aに駆動ピン1
2を挿入し、かつその先端部を上記係合溝11に挿入し
て駆動ピン12をシリンダ7に固着する作業となる。こ
のように回転力伝達機構Saの組立にあたっては、非常
に面倒である。すなわち、比較的小さな直径のシリンダ
7の取付用孔12aを見ながらピストン10を回動して
係合溝11の位置を合せるのが面倒であり、せっかく合
ってもその位置を保持するのが容易でない。
【0030】また、上記駆動ピン12のシリンダ7内突
出長さの設定が難しい。すなわち、組立時にはシリンダ
7内が見えないから、駆動ピン12の挿入量がわからな
い。基本的には、図11の状態からシリンダ7およびピ
ストン10が180°回転して駆動ピン12の位置が図
における下部側にあるとき、駆動ピン12は係合溝11
内に最も深く挿入するので、この状態を基準に挿入量を
設定する。
【0031】しかしながら、上述したようにシリンダ7
内が見えず、駆動ピン12が係合溝11端部に当接して
ピストン10を押上げてもわからない。そのまま駆動ピ
ン12を固着すると、今度は主軸受8に支持できなくな
る。
【0032】また、作動室15のスペース的な条件か
ら、駆動ピン12の直径を太くすることができず比較的
細い直径であるから、折損の恐れがあり信頼性に欠け
る。そして駆動ピン12をシリンダ7に固着するのに、
例えば銀ロー付け加工をしなければならず手間がかか
り、かつ駆動ピン12の直径が細いから熱影響でシリン
ダ7の軸方向に対する直角度が損なわれる恐れがある。
この場合には、上記ピストン10の円滑な回転が望めな
いとともに駆動ピン12に無理な負荷がかかって折損に
至る。
【0033】本発明はこのような事情によりなされたも
のであり、その目的とするところは、特に回転力伝達機
構を比較的簡単な構成にして、その組立作業性の向上を
図るとともに、無理な負荷を受けずに確実な駆動力の伝
達を図り、信頼性の向上化を得る流体圧縮機を提供する
ことにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、請求項1として、中空からなるシリンダ内に
ピストンを偏心配置し、上記ピストンに不等ピッチから
なる螺旋状の溝を形成し、この溝にブレードを嵌め込ん
でピストンとシリンダとの間に複数の作動室を区画形成
し、シリンダとピストンとを相対的に回転させる回転力
伝達機構を備え、回転力伝達機構は、ピストンの一端側
に形成されるスライド部とシリンダとの間に介在すると
ともにスライド部を互いに直交する径方向に移動自在に
支持する第一の摺動部および第二の摺動部を形成するオ
ルダムリングを備えたことを特徴とする。
【0035】請求項2として、請求項1記載のオルダム
リングに形成された第一の摺動部は、ピストンのスライ
ド部の一対の摺接面と摺動自在に係合する長孔状のガイ
ド口であり、第二の摺動部は第一の摺動部とは直交する
径方向に形成され、シリンダのキー溝と摺動自在に係合
するリングピンであることを特徴とする。
【0036】
【作用】上記回転力伝達機構の組立にあたって、全てシ
リンダの端部において組立作業が可能であり、しかも面
倒な位置決め等が不要で、非常に作業し易い。回転力伝
達機構における、シリンダおよび回転体との係合部の直
径をより大に形成できるから、強度上の不安が全くな
い。動作的には、回転体のムダな動きを規制して、効率
のよい圧縮作用が得られる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図9に
基づいて説明するに、後述する回転力伝達機構Sを除い
て、他の構成部品は先に図11ないし図13で説明した
ものと全く同一でよいので、同番号を付して新たな説明
は省略する。
【0038】上記回転力伝達機構Sは、このようなケー
ス内高圧型のものではシリンダ7の吐出側端に設けられ
ていて、オルダムリング20とスリーブ21からなり、
シリンダ7の吸込端側と、ピストン10の一方のシャフ
ト部10aおよび副軸受22は新たに成形される。
【0039】すなわち、図2(A)および(B)に示す
ように、シリンダ7の端面から軸方向に沿って一対のキ
ー溝23,23が設けられる。シリンダ7の内径寸法を
φd1 、この肉厚をt1 としたとき、これらキー溝2
3,23の深さ寸法をL1 、幅寸法をh1 とする。
【0040】なお、肉厚t1 は上記偏心量eの2倍より
も充分大きくして上記オルダムリング20が後述するよ
うに正しく動作できるようにする。図3(A)および
(B)に示すように、上記スリーブ21が形成される。
これは上記シリンダ7に挿嵌する直径φd2 の円筒状の
嵌合部21aと、この嵌合部21aの端部周面に一体に
設けられるフランジ部21bおよびこのフランジ部21
bの相対向する部位から嵌合部21aの周面に沿って一
体に設けられる押え部21cとからなる。
【0041】上記フランジ部21bの端面から押え部2
1cの長さ寸法L2 は、嵌合部21aの長さ寸法L3
りもわずかに長くして、押え部21cの端部を嵌合部2
1a端面から突出させる。なお押え部21cの幅寸法h
2 は上記キー溝23に挿入可能なように設定する。
【0042】図4(A)および(B)に示すように、上
記オルダムリング20が形成される。これは上記シリン
ダ7内に充分な余裕をもって挿入できる円形板20a
と、この円形板20aの周面に相対向して突設される第
2の摺動部である一対のリングピン20b,20bとか
らなる。
【0043】上記円形板20aの中央部には、上記リン
グピン20b,20bとは直交する径方向に第一の摺動
部であるX方向に長い矩形状のガイド口24が設けられ
る。上記リングピン20b,20bは例えば断面円形の
ピンであり、その直径寸法φd4 は上記キー溝23の幅
寸法h1 よりもわずかに小さく、ここに着脱自在に係合
可能である。
【0044】そしてまた、リングピン20bの直径寸法
φd4 =キー溝23の長さ寸法L1−上記スリーブ21
の長さ寸法L2 の関係を保つようにする。その結果、オ
ルダムリング20はキー溝23内においてリングピン2
0b,20bの軸方向、すなわちY−Y方向に移動し易
いクリアランスが保持されることとなる。
【0045】図5(A)および(B)に示すように、上
記副軸受22は先に説明したものよりもその肉厚が薄く
なり、したがって軸受ロスが少なくてすむ。その外径寸
法φd5 は、上記スリーブ21の嵌合部21a内径寸法
φd3 と略同一もしくはわずかに大にしてここに圧入可
能とする。
【0046】そして、その内径部は偏心量e分だけ偏心
していて、上記ピストン10の一端側のシャフト部10
aを回転自在に枢支できるようになっている。図6
(A)および(B)に示すように、上記ピストン10の
一端側のシャフト部10aのみ、その基端は断面正四角
形状に形成されるスライド部25となっていて、上記オ
ルダムリング20のガイド口24に長手方向、すなわち
X−X方向にスライド自在に嵌合可能である。
【0047】このような構成部品からなる回転力伝達機
構Sを組立るには、図7に示すように行う。例えば、シ
リンダ7端部のキー溝23,23にオルダムリング20
のリングピン20b,20bを挿入する。
【0048】このオルダムリング20はキー溝23,2
3方向に沿って移動可能であるが、挿入時の位置は適宜
でよい。ついで、スリーブ21の押え部21c,21c
を上記キー溝23,23に挿嵌して、スリーブ21をシ
リンダ7端部に嵌合する。
【0049】この状態で押え部21c,21cの端面と
キー溝23の最深部端面との間には、オルダムリング2
0のリングピン20b,20bが介在することになる。
さらにスリーブ21に副軸受22を嵌合してからピスト
ン10の一端シャフト部10aをオルダムリング20,
スリーブ21を介して上記副軸受22に挿嵌する。
【0050】このとき、シャフト部10aの基端に設け
たスライド部25が断面正四角形状であるから、オルダ
ムリング20の矩形状のガイド口24との向きが一致し
ないと副軸受22に所定量挿嵌できない。したがってピ
ストン10を回動して向きを合せる必要があるが、いず
れも矩形状であるから最大90°回動すればすむ。
【0051】結局、図1および図8に示すように、シリ
ンダ7に対し回転力伝達機構Sを介してピストン10を
支持できる。全ての構成部品をシリンダ7の端部で組立
でき、しかも先に説明したような構成のごとき手探り的
作業がないので作業し易いとともに、組立精度を確保で
きる。
【0052】しかして、このような回転力伝達機構Sを
有する圧縮機は、先に第11図で示した圧縮機と回転力
伝達動作を除いて全く同様の動作をなすので、ここでは
新たな説明は省略する。
【0053】図9に示すように、上記回転力伝達機構S
は、シリンダ7の回転力をキー溝23,23からオルダ
ムリング20の第二の摺動部であるリングピン20b,
20bおよび第一の摺動部であるガイド口24からスラ
イド部25を介してピストン10に伝達し、円滑な相対
運動をなす。
【0054】そしてこのような構成上、ピストン10は
シリンダ7の回転とはずれたタイミングで自転し、揺動
しようとするが、オルダムリング20がガイド口24の
長手方向であるX−X方向およびリングピン20b,2
0bの軸方向であるY−Y方向にスライドし、ピストン
10の揺動を吸収する。
【0055】その結果、シリンダ7に対するピストン1
0の位置が常に正確であり、上記各作動室15の容量の
変動がなくて圧縮効率の向上を得る。またオルダムリン
グ20はシリンダ7の中空部内に収容されるので、この
スライドにともなう騒音発生があっても外部には放散し
ない。
【0056】なお図10に示すような、端部7aを備え
たシリンダ7Aであってもよい。すなわち、キー溝23
A,23Aが設けられる端部7aのみ極めて厚い肉厚寸
法t2 とし、他の部分はこれまでと同様の肉厚寸法t1
とする。
【0057】これにより、ここでは図示しないスリーブ
の押え部が長くなり、オルダムリングのリングピンが浮
き上がらないように確実に押えられる。また、上記実施
例のごときケース内高圧タイプの圧縮機においては、上
記回転力伝達機構Sをシリンダ7の吐出端側に設けるこ
とにより、シリンダ7の回転に摩擦がなく円滑となる。
したがって、逆に、ケース内低圧タイプのごとき圧縮機
では、上記回転力伝達機構Sをシリンダ7の吸込端側に
設ける必要がある。また、本発明の圧縮機は、冷凍サイ
クルに限らず、他の圧縮機にも適応することができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、オルダムリングを
備えた回転力伝達機構は、比較的簡単な構成でありなが
ら、その組立作業がシリンダ端部ですみ、組立性の向上
を図るとともに、実際の作動では回転力伝達機構は無理
な負荷を受けずに確実な駆動力の伝達を図り、信頼性の
向上化を得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、流体圧縮機の縦断面
図。
【図2】(A)は同実施例の、シリンダ端部の正面図。
(B)はその側面図。
【図3】(A)は同実施例の、スリーブの正面図。
(B)はその側面図。
【図4】(A)は同実施例の、オルダムリングの正面
図。(B)はその側面図。
【図5】(A)は同実施例の、副軸受の正面図。(B)
はその側面図。
【図6】(A)は同実施例の、ピストンシャフト部の横
断面図。(B)はその側面図。
【図7】同実施例の、回転力伝達機構の組立を説明する
図。
【図8】同実施例の、回転力伝達機構の組立図。
【図9】同実施例の、回転力伝達機構の横断平面図。
【図10】本発明の他の実施例を示す、シリンダ端部の
側面図。
【図11】本発明の従来例を示す、流体圧縮機の縦断側
面図。
【図12】同従来例の、ピストンの側面図。
【図13】同従来例の、ブレードの側面図。
【符号の説明】
7…シリンダ、13…溝、10…ピストン、15…作動
室、14…ブレード、S…回転力伝達機構、25…スラ
イド部、24…第一の摺動部(ガイド口)、20b…第
二の摺動部(リングピン)、23…キー溝、20…オル
ダムリング。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空からなるシリンダ7と、 このシリンダ7内に偏心配置されたピストン10と、 このピストン10に形成された不等ピッチからなる螺旋
    状の溝11と、 この溝11に嵌め込まれ上記ピストン10と上記シリン
    ダ7との間に複数の作動室を区画形成するブレード14
    と、 上記シリンダ7と上記ピストン10とを相対的に回転さ
    せるための回転力伝達機構Sとを備え、 この回転力伝達機構Sは、 上記ピストン10の一端側に形成されるスライド部25
    と上記シリンダ7との間に介在するとともに、上記ピス
    トンのスライド部25を互いに直交する径方向に移動自
    在に支持する第一の摺動部および第二の摺動部を形成し
    たオルダムリング20を具備したことを特徴とする流体
    圧縮機。
  2. 【請求項2】上記オルダムリング20に形成された第一
    の摺動部は、ピストンのスライド部25の一対の摺接面
    と摺動自在に係合する長孔状のガイド口24であり、 第二の摺動部は、第一の摺動部とは直交する径方向に形
    成され、シリンダのキー溝23と摺動自在に係合するリ
    ングピン20bであることを特徴とする請求項1記載の
    流体圧縮機。
JP7090741A 1995-04-17 1995-04-17 流体圧縮機 Expired - Lifetime JP2609835B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7090741A JP2609835B2 (ja) 1995-04-17 1995-04-17 流体圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7090741A JP2609835B2 (ja) 1995-04-17 1995-04-17 流体圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07293462A JPH07293462A (ja) 1995-11-07
JP2609835B2 true JP2609835B2 (ja) 1997-05-14

Family

ID=14007016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7090741A Expired - Lifetime JP2609835B2 (ja) 1995-04-17 1995-04-17 流体圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2609835B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19914269A1 (de) * 1999-03-29 2000-10-19 Bosch Gmbh Robert Kupplung und Kraftstoffförderpumpe mit Kupplung
CN106704181B (zh) * 2015-08-07 2018-12-07 珠海格力电器股份有限公司 流体机械、换热设备和流体机械的运行方法
CN108194357B (zh) * 2017-12-11 2019-06-21 东南大学 一种气缸随转子转动的滑片式压缩机

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07293462A (ja) 1995-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2829017B2 (ja) 流体圧縮機
JP2609835B2 (ja) 流体圧縮機
KR930004662B1 (ko) 유체 압축기
JPH041489A (ja) 流体圧縮機
JP2001304141A (ja) スクロール型変圧装置
JP2825236B2 (ja) 流体圧縮機
JP3212674B2 (ja) 流体圧縮機
JP2807247B2 (ja) 流体圧縮機
JP2880771B2 (ja) 流体圧縮機
JPH0219685A (ja) 流体圧縮機
JPH051663A (ja) 流体圧縮機
KR930006372B1 (ko) 유체 압축기
JPH0732951Y2 (ja) 流体圧縮機
JP2829019B2 (ja) 流体圧縮機
JP2839563B2 (ja) コンプレッサー
JPH07107392B2 (ja) 流体圧縮機
JP2898710B2 (ja) 流体圧縮機
JP2859279B2 (ja) 流体圧縮機
JPH05172072A (ja) 流体圧縮機
JP2598033B2 (ja) 流体圧縮機
JP2829018B2 (ja) 流体圧縮機
JP3140119B2 (ja) 流体圧縮機
JP3290207B2 (ja) 流体圧縮機
JPH0374593A (ja) ロータリ式圧縮機
JP3302239B2 (ja) 流体圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080213

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term