JP2608564B2 - スイッチ操作装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、たとえばデジタル時計における通常送りや
早送りができる時刻合わせ装置のように、２段階の動作
を行えるスイツチ操作装置に関するものである。

従来の技術 従来のこの種のスイツチ操作装置としては、第３図お
よび第４図に示すように、キヤビネツト21に弾性的に支
持された操作つまみ22と、この操作つまみ22の近傍に並
べて設けられた３個のタツチスイツチ23,24,25とにより
構成されたものがある。つまり、操作つまみ22は、キヤ
ビネツト21のガイドリブ21aに嵌合支持された支持部26
と、この支持部26から３つに分かれて上方に延びかつ弾
性を有する第１〜第３のヒンジ部27A,27B,27Cと、これ
らの第１〜第３ヒンジ部27A,27B,27Cに設けられてキヤ
ビネツト21に形成された窓に臨む第１〜第３の操作部28
A,28B,28Cと、これらの第１〜第３の操作部28A,28B,28C
からそれぞれ後方に延びる第１〜第３のリブ29A,29B,29
Cとからなり、第１〜第３のリブ29A,29B,29Cの先端部の
それぞれ下方に第１〜第３のタツチスイツチ23,24,25が
配設されている。そして、いずれかの操作部28A,28B,28
Cが押されることにより、これらに対応すリブ29A,29B,2
9Cの端部がタツチスイツチ23,24,25に当接して、タツチ
スイツチ23,24,25を動作させる。操作後、操作部28A,28
B,28Cはそのヒンジ部27A,27B,27Cの弾性により元の状態
に復帰する。ここで、第１操作部28Aは時刻合わせの正
送り用、第２操作部28Bは早送り用、第３操作部28Cは逆
送り用として使用する。

発明が解決しようとする問題点 ところが、このようなスイツチ操作装置においては、
早送り時には、正送り用の第１操作部28Aと早送り用の
第２操作部28B、または逆送り用の第３操作部28Cと早送
り用の第２操作部28Bの２箇所を同時に操作しなければ
ならず、面倒である。

本発明は上記問題点を解決するもので、２段階の動作
を簡単な操作で行えるスイツチ操作装置を提供すること
を目的とするものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明は、所定の範囲で
正逆回転自在な操作軸と、上記操作軸を中立位置に戻す
方向に付勢するばねと、上記操作軸に一体に取付けられ
て上記操作軸に直交する方向で軸両側に延びる弾性を有
する第１および第２のレバーと、これら第１および第２
のレバーの中間位置で操作軸に固定されたカム体と、上
記操作軸の所定角度の正逆回転により上記第１のレバー
および第２のレバーにそれぞれ当接して動作せしめられ
る第１および第２のタツチスイツチと、上記操作軸の上
記所定角度以上の回転により上記カム体に当接して動作
せしめられる第３のタツチスイツチとを備えたものであ
る。

作用 上記構成により、操作軸を中立位置から正方向に回転
させると、まず第１レバーが第１のタツチスイツチに当
接してこの第１のタツチスイツチが動作し、操作軸をさ
らに正方向回転させると、カム体が第３のタツチスイツ
チに当接して第３のタツチスイツチも動作する。また操
作軸を中立位置から逆方向に回転させると、上記と同様
な動作により、まず第２のスイツチが動作し、さらに逆
方向に回転させると第３のスイツチも動作する。このよ
うに１つの操作軸を回転させるだけで２段階の動作を行
わせることができる。

実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の一実施例を示すスイツチ操作装置の
斜視図である。第１図において、１はキヤビネツト２と
一体の軸受2aに回転自在に支持された操作軸で、一端は
断面Ｄ形状に一部カツトされてここに操作つまみ３が嵌
合固定され、他端にはばね体としての板ばね４が軸方向
に一体的に形成され、この板ばね４の端部はキヤビネツ
ト２に設けられたボス部2bにねじ５により固定されてい
る。また、操作軸１にはその軸心に対して直交する方向
で軸両側の斜め下方に延びる弾性を有する第１レバー６
および第２レバー７が一体に固定して設けられており、
これら第１レバー６と第２レバー７との間の中間位置
に、ほぼ台形状のカム体８が操作軸１に固定されてい
る。また、キヤビネツト２に配置されたプリント配線基
板９の上には、第１レバー６および第２レバー７の端部
に対応する下方位置に所定間隔をあけて第１および第２
のタツチスイツチ10,11が配設され、台形のカム体８に
対応する中央下方位置に所定間隔をあけて第３のタツチ
スイツチ12が配設されている。また、操作軸１にはキヤ
ビネツト２の軸受部近傍箇所に所定箇所だけが切欠かれ
たリング状ストツパ13が一体的に形成され、このリング
状ストツパ13の切欠き内に位置してリブ2cがキヤビネツ
ト２の軸受部2aに一体的に設けられている。これによ
り、操作軸１が回転して第１レバー６または第２レバー
７が第１のタツチスイツチ10または第２のタツチスイツ
チ11に当接し、さらに回転してカム体８が第３のタツチ
スイツチ12に当接したときに、リング状ストツパ13の切
欠き端はリブに当接して操作軸１のそれ以上の回転は規
制される。

上記構成において、第２図（ａ）に示すように、操作
つまみ３により操作軸１を中立位置から板ばね４に抗し
てＡ方向に正回転させると、まず第１レバー６の端部は
第１のタツチスイツチ10に当接して、この第１のタツチ
スイツチ10を動作させる。さらに、第２図（ｂ）に示す
ようにレバー６をたわませつつ、操作軸１をＡ方向に正
回転させると、第１のタツチスイツチ10を動作させ続け
た状態で、カム体８が第３のタツチスイツチ12に当接し
て、この第３のタツチスイツチ12をも動作させる。な
お、さらに操作軸をＡ方向に正回転させると、操作軸１
に取付けたストツパ13の切欠き端がリブ2cに当接して操
作軸１の回転は規制され、これにより板ばね４は過度に
曲げられることなく保護される。操作後、操作軸１は板
ばね４の弾性により中立位置に復帰する。また、操作軸
１をＢ方向に回転させてゆくと、上記の場合と同様に、
まず第２レバー７の端部は第２のタツチスイツチ11に当
接して動作させ、さらにカム体８が第３のタツチスイツ
チ12に当接して同時に操作させる。

発明の効果 以上のように、本発明のスイツチ操作によれば、単一
の操作軸の回転方向、回転角に応じて１個または同時に
２個のタツチスイツチを動作させることができるため、
操作が簡単となり、実用上きわめて有利である。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例を示すスイツチ操作装置の斜
視図、第２図（ａ）および（ｂ）は同一スイツチ操作装
置の作用を説明する概略図、第３図および第４図は従来
のスイツチ操作装置の断面側面図および断面背面図であ
る。 １……操作軸、２……キヤビネツト、2a……軸受、2b…
…ボス部、2c……リブ、３……操作つまみ、４……板ば
ね、6,7……第１および第２レバー、８……カム体、10
〜12……第１〜第３のタツチスイツチ、13……リング状
ストツパ。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】所定の範囲で正逆回転自在な操作軸と、上
   記操作軸を中立位置に戻す方向に付勢するばね体と、上
   記操作軸に一体に取付けられて上記操作軸に直交する方
   向で軸両側に延びる弾性を有する第１および第２のレバ
   ーと、これら第１および第２のレバーの中間位置で操作
   軸に固定されたカム体と、上記操作軸の所定角度の正逆
   回転により上記第１のレバーおよび第２のレバーにそれ
   ぞれ当接して動作せしめられる第１および第２のタツチ
   スイツチと、上記操作軸の上記所定角度以上の回転によ
   り上記カム体に当接して動作せしめられる第３のタツチ
   スイツチとを備えたスイツチ操作装置。
2. 【請求項２】ばね体は操作軸端部に一体的に設けられて
   装置本体に固定された板ばねである特許請求の範囲第１
   項記載のスイツチ操作装置。