JP2608457B2 - エンジンの排気系用ガスケット - Google Patents
エンジンの排気系用ガスケットInfo
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- Japan
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- fiber
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- Sealing Material Composition (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動車、トラック、船舶あるいはその他の
各種輸送手段のエンジンにおける排気系用のガスケット
に関する。
各種輸送手段のエンジンにおける排気系用のガスケット
に関する。
従来の技術 従来から自動車エンジンの排気マニホールド用ガスケ
ットとして、アスベストベースのものが使用されている
が、アスベストは人体に吸収されると肺癌を発生する危
険があることが指摘されるに至って、現在アスベストフ
リーのガスケットの開発が重要課題となっている。
ットとして、アスベストベースのものが使用されている
が、アスベストは人体に吸収されると肺癌を発生する危
険があることが指摘されるに至って、現在アスベストフ
リーのガスケットの開発が重要課題となっている。
ところで、エンジンの稼働中における排気ガスは600
〜1000℃にも達する高温度であるので、排気マニホール
ドのガスケットとしてはこのような高温度に長時間曝さ
れても所要のシール性を保持し得る耐熱性のものが要求
される。
〜1000℃にも達する高温度であるので、排気マニホール
ドのガスケットとしてはこのような高温度に長時間曝さ
れても所要のシール性を保持し得る耐熱性のものが要求
される。
解決を要すべき問題点 この要求に応えるために本発明者らは、先に耐熱性セ
ラミック繊維、無機質結合剤、有機高分子繊維、および
有機質結合剤とからなるセラミック繊維シートの層をフ
ック鉄板の片面または両面に有するガスケットを開発し
た。上記のセラミック繊維シートには有機質結合剤が含
有されているが有機質結合剤を含有させることにより該
シートの製造が容易となり、また得られたシート自体の
機械的強度も良好となってそれを用いてガスケットを製
造することも容易となる。しかしながら、それによって
得られたガスケットは、高温度に加熱されると含有有機
質結合剤が焼失するために焼け細りを起こして薄くな
り、シール性に不良を生じる場合がある。
ラミック繊維、無機質結合剤、有機高分子繊維、および
有機質結合剤とからなるセラミック繊維シートの層をフ
ック鉄板の片面または両面に有するガスケットを開発し
た。上記のセラミック繊維シートには有機質結合剤が含
有されているが有機質結合剤を含有させることにより該
シートの製造が容易となり、また得られたシート自体の
機械的強度も良好となってそれを用いてガスケットを製
造することも容易となる。しかしながら、それによって
得られたガスケットは、高温度に加熱されると含有有機
質結合剤が焼失するために焼け細りを起こして薄くな
り、シール性に不良を生じる場合がある。
以上の理由から、耐熱性、断熱性、並びに高温度での
シール性に優れた排気マニホールド用のガスケットの開
発が大きな問題点となっている。
シール性に優れた排気マニホールド用のガスケットの開
発が大きな問題点となっている。
問題点を解決するための手段 本発明は、上記の問題点を解決するための手段とし
て、 （１） 耐熱性セラミック繊維、無機質結合剤、および
有機高分子繊維とからなり、有機質結合剤の含有量が零
であるか、または10重量％以下であり、かつ坪量0.90kg
/m2以上であるセラミックス繊維シート層とフック鉄板
とからなることを特徴とするエンジンの排気系用ガスケ
ット、および、 （２） 耐熱性セラミック繊維、無機質結合剤、有機高
分子繊維、および有機質結合剤とからなり、有機高分子
繊維と有機質結合剤との合計量が10重量％以下であり、
かつ坪量0.90kg/m2以上であるセラミック繊維シート層
とフック鉄板とからなることを特徴とするエンジンの排
気系用ガスケット、などを提供しようとするものであ
る。
て、 （１） 耐熱性セラミック繊維、無機質結合剤、および
有機高分子繊維とからなり、有機質結合剤の含有量が零
であるか、または10重量％以下であり、かつ坪量0.90kg
/m2以上であるセラミックス繊維シート層とフック鉄板
とからなることを特徴とするエンジンの排気系用ガスケ
ット、および、 （２） 耐熱性セラミック繊維、無機質結合剤、有機高
分子繊維、および有機質結合剤とからなり、有機高分子
繊維と有機質結合剤との合計量が10重量％以下であり、
かつ坪量0.90kg/m2以上であるセラミック繊維シート層
とフック鉄板とからなることを特徴とするエンジンの排
気系用ガスケット、などを提供しようとするものであ
る。
発明の作用 本発明のガスケットは、有機質結合剤のガスケット中
における含有量が零であるか、または10重量％以下と少
なく、かつセラミック繊維シート層の坪量が0.90以上と
大きい２点の特長を有する。この結果、高温度に加燃さ
れても焼け細りを起し難く、したがって高温度でのシー
ル性が頗る安定している。
における含有量が零であるか、または10重量％以下と少
なく、かつセラミック繊維シート層の坪量が0.90以上と
大きい２点の特長を有する。この結果、高温度に加燃さ
れても焼け細りを起し難く、したがって高温度でのシー
ル性が頗る安定している。
以下、実施例により本発明を一層詳細に説明する。第
１図は本発明の１実施例の断面図であり、第２図は本発
明の他の実施例の断面図である。
１図は本発明の１実施例の断面図であり、第２図は本発
明の他の実施例の断面図である。
第１図および第２図において、１はフック鉄板であ
り、２はセラミック繊維シート層である。第１図に示す
実施例は、所謂スチールベストタイプのものであって、
両面にフックを有するフック鉄板１の両面にセラミック
繊維シート層２が設けられている。第２図に示す実施例
は、所謂パワーベストタイプのものであって、片面のみ
にフックを有するフック鉄板１の２枚の間にセラミック
繊維シート層２が設けられている。
り、２はセラミック繊維シート層である。第１図に示す
実施例は、所謂スチールベストタイプのものであって、
両面にフックを有するフック鉄板１の両面にセラミック
繊維シート層２が設けられている。第２図に示す実施例
は、所謂パワーベストタイプのものであって、片面のみ
にフックを有するフック鉄板１の２枚の間にセラミック
繊維シート層２が設けられている。
フック鉄板１としては、スチールベストやパワーベス
ト用として従来から周知のものを使用することができ
る。
ト用として従来から周知のものを使用することができ
る。
セラミック繊維シート層２は、耐熱性セラミックス繊
維、無機質結合剤、および有機高分子繊維とからなり、
場合によっては少量の有機質結合剤が含有される。
維、無機質結合剤、および有機高分子繊維とからなり、
場合によっては少量の有機質結合剤が含有される。
耐熱性セラミック繊維としては、アルミナシリカ繊
維、ジルコニヤ繊維、アルミナ繊維、シリカ繊維、各種
組成のガラスの繊維、ロックウールなど少なくとも600
℃以上の耐熱性を有するもの１種または２種以上が用い
られる。好ましくはアルミナシリカ繊維、ジルコニヤ繊
維、ガラス繊維などであるが、アルミナシリカ繊維、ジ
ルコニヤ繊維、アルミナ繊維などの非ガラス系繊維の１
種または２種以上と１種または２種以上のガラス繊維と
を併用することが好ましい。その場合、非ガラス系繊維
100重量部あたりガラスの繊維は10〜100重量部程度が適
当である。
維、ジルコニヤ繊維、アルミナ繊維、シリカ繊維、各種
組成のガラスの繊維、ロックウールなど少なくとも600
℃以上の耐熱性を有するもの１種または２種以上が用い
られる。好ましくはアルミナシリカ繊維、ジルコニヤ繊
維、ガラス繊維などであるが、アルミナシリカ繊維、ジ
ルコニヤ繊維、アルミナ繊維などの非ガラス系繊維の１
種または２種以上と１種または２種以上のガラス繊維と
を併用することが好ましい。その場合、非ガラス系繊維
100重量部あたりガラスの繊維は10〜100重量部程度が適
当である。
セラミックス繊維の太さは0.1〜50μｍ、特に１〜30
μｍ、長さは１〜150mm、特に５〜100mm程度が好まし
い。
μｍ、長さは１〜150mm、特に５〜100mm程度が好まし
い。
無機質結合剤としては、未硬化状態あるいは半硬化状
態において無機質であるものは勿論のこと、それらの状
態でたとえ有機質であっても結合剤として実質的に作用
する状態においては本質的に無機質であるものが用いら
れる。しかして本発明において用いられる無機結合剤と
しては、各種のセラミック化シリコン、（たとえば、関
西ペイント社製CELA400やトーレ・シリコーン社製AY49
−208など）、シリカ系溶液（たとえば朝日化学工業社
製スミセラムPN2010など）などが例示される。無機結合
剤の使用量は、セラミック繊維100重量部あたり20〜300
重量部、好ましくは30〜200重量部程度である。
態において無機質であるものは勿論のこと、それらの状
態でたとえ有機質であっても結合剤として実質的に作用
する状態においては本質的に無機質であるものが用いら
れる。しかして本発明において用いられる無機結合剤と
しては、各種のセラミック化シリコン、（たとえば、関
西ペイント社製CELA400やトーレ・シリコーン社製AY49
−208など）、シリカ系溶液（たとえば朝日化学工業社
製スミセラムPN2010など）などが例示される。無機結合
剤の使用量は、セラミック繊維100重量部あたり20〜300
重量部、好ましくは30〜200重量部程度である。
有機質結合剤としては、たとえばNBRエマルジョン、
アクリルエマルジョン、ポリビニルアルコール水溶液な
どが例示されるが、前記した通り本発明においてはそれ
を全く使用しないか、あるいは使用するとしてもその使
用量はセラミック繊維シート層中における含有量が10重
量％以下、好ましくは７重量％以下となる少量にとどめ
られる。
アクリルエマルジョン、ポリビニルアルコール水溶液な
どが例示されるが、前記した通り本発明においてはそれ
を全く使用しないか、あるいは使用するとしてもその使
用量はセラミック繊維シート層中における含有量が10重
量％以下、好ましくは７重量％以下となる少量にとどめ
られる。
有機高分子繊維としては、ポリアミド、芳香族ポリア
ミド、ポリエステル、フェノール樹脂あるいはその他の
熱可塑性有機高分子や熱硬化性有機高分子の繊維および
クラフトパルプなどの天然有機繊維を使用することがで
きる。市販品では、デュポン社製の商品名ケブラー、テ
イジン社製の商品名テクノーラ、日本カイノール社製の
商品名カイノールなどが例示される。有機高分子繊維の
太さは0.1〜100μｍ、特に１〜50μｍ、長さは１〜300m
m、特に２〜50mm程度が好ましい。有機高分子繊維の使
用量は、セラミック繊維100重量部あたり１〜30重量部
程度である。なお有機高分子繊維は、前記有機質結合剤
程ではないにしても、本発明のガスケットが高温度に加
熱された場合の焼け細りの原因となる。したがって本発
明においては、有機高分子繊維の使用量はセラミック繊
維シート層中における含有量が10重量％以下、好ましく
は８重量％以下となる少量とすることが好ましく、さら
にはセラミック繊維シート層中における有機高分子繊維
と有機質結合剤との合計量が10重量％以下であることが
特に好ましい。
ミド、ポリエステル、フェノール樹脂あるいはその他の
熱可塑性有機高分子や熱硬化性有機高分子の繊維および
クラフトパルプなどの天然有機繊維を使用することがで
きる。市販品では、デュポン社製の商品名ケブラー、テ
イジン社製の商品名テクノーラ、日本カイノール社製の
商品名カイノールなどが例示される。有機高分子繊維の
太さは0.1〜100μｍ、特に１〜50μｍ、長さは１〜300m
m、特に２〜50mm程度が好ましい。有機高分子繊維の使
用量は、セラミック繊維100重量部あたり１〜30重量部
程度である。なお有機高分子繊維は、前記有機質結合剤
程ではないにしても、本発明のガスケットが高温度に加
熱された場合の焼け細りの原因となる。したがって本発
明においては、有機高分子繊維の使用量はセラミック繊
維シート層中における含有量が10重量％以下、好ましく
は８重量％以下となる少量とすることが好ましく、さら
にはセラミック繊維シート層中における有機高分子繊維
と有機質結合剤との合計量が10重量％以下であることが
特に好ましい。
セラミック繊維シートは、上記したセラミック繊維、
無機結合剤、有機高分子繊維、さらには必要に応じて少
量用いられる有機質結合剤とを予め均一に混合した組成
物、あるは粥状物を用いて製造してもよく、また先にセ
ラミック繊維と有機高分子繊維とのみでシートを作製
し、ついで該シートに無機結合剤を塗布、含浸などして
添加するようにしてもよい。
無機結合剤、有機高分子繊維、さらには必要に応じて少
量用いられる有機質結合剤とを予め均一に混合した組成
物、あるは粥状物を用いて製造してもよく、また先にセ
ラミック繊維と有機高分子繊維とのみでシートを作製
し、ついで該シートに無機結合剤を塗布、含浸などして
添加するようにしてもよい。
セラミックス繊維シート層の坪量は、それが小さいと
ガスケットの高温シール性が不満足となるので、0.90kg
/m2以上であることを必須とし、特に0.92kg/m2以上、さ
らに0.93〜1.5kg/m2であることが好ましい。かかる高坪
量のシートは、たとえば上記の乾式法または湿式法で製
造したシートを常温乃至170℃でプレス加工することに
よって得ることができる。セラミック繊維シート層の厚
さは、0.5〜1.5mm程度である。
ガスケットの高温シール性が不満足となるので、0.90kg
/m2以上であることを必須とし、特に0.92kg/m2以上、さ
らに0.93〜1.5kg/m2であることが好ましい。かかる高坪
量のシートは、たとえば上記の乾式法または湿式法で製
造したシートを常温乃至170℃でプレス加工することに
よって得ることができる。セラミック繊維シート層の厚
さは、0.5〜1.5mm程度である。
セラミック繊維シート層は、上記した諸成分の他に、
未膨張ひる石、膨張ひる石、タルク、クレー、マイカな
どの無機充填剤を５〜50重量％程度含有していてもよ
い。
未膨張ひる石、膨張ひる石、タルク、クレー、マイカな
どの無機充填剤を５〜50重量％程度含有していてもよ
い。
発明の効果 本発明のガスケッは、断熱性に優れておりしかも高温
度に加熱されても焼き細りを起し難く、したがって高温
度でのシール性が頗る安定している。したがって、各種
エンジンの排気マニホールド用のガスケットとして頗る
高性能を発揮する。
度に加熱されても焼き細りを起し難く、したがって高温
度でのシール性が頗る安定している。したがって、各種
エンジンの排気マニホールド用のガスケットとして頗る
高性能を発揮する。
実施例 以下、実施例および比較例により本発明を一層詳細に
説明する。
説明する。
実施例１ 耐熱性のセラミック繊維としてアルミナシリカ繊維
（太さ:1.9μｍ、平均長さ:70mm、イビデン（株）社製
の商品名イビウールＪ）を63重量部、ガラス繊維（太
さ:11μｍ、平均長さ:13mm、富士ファイバーグラス
（株）社製の商品名FES−13）27重量部、クラフトパル
プ（太さ：約50μｍ、平均長さ:2.0mm）を７重量部、膨
張したひる石（平均粒径：約0.5mm、ヒルイシ化学工業
（株）社製ヒルコンＳ＃80）を40重量部、NBRエマルジ
ョンをその固形分量にして５重量部、５重量％明ばん水
溶液40重量部とからなる粥状組成物（固形分142重量
部）を抄造してシールを得、ついでかくして得たシート
を常温で予備プレス後、120℃でプレス加工して平均厚
さ1.0mm、坪量0.93kg/m2の高坪量のセラミック繊維シー
トとした。ついで該高坪量シート２枚を両面にフックを
有するフック鉄板（厚さ0.2mm）の両面にそれぞれ施し
てスチールベストタイプのガスケット用シート材（厚さ
1.5mm）を得、最後に各セラミック繊維シートの表面か
ら無機結合剤としてのシリカエマルジョン（横浜ゴム
（株）社製の商品名ハマセラコン384）をスプレイング
して固形分にして約20重量部含浸させた。
（太さ:1.9μｍ、平均長さ:70mm、イビデン（株）社製
の商品名イビウールＪ）を63重量部、ガラス繊維（太
さ:11μｍ、平均長さ:13mm、富士ファイバーグラス
（株）社製の商品名FES−13）27重量部、クラフトパル
プ（太さ：約50μｍ、平均長さ:2.0mm）を７重量部、膨
張したひる石（平均粒径：約0.5mm、ヒルイシ化学工業
（株）社製ヒルコンＳ＃80）を40重量部、NBRエマルジ
ョンをその固形分量にして５重量部、５重量％明ばん水
溶液40重量部とからなる粥状組成物（固形分142重量
部）を抄造してシールを得、ついでかくして得たシート
を常温で予備プレス後、120℃でプレス加工して平均厚
さ1.0mm、坪量0.93kg/m2の高坪量のセラミック繊維シー
トとした。ついで該高坪量シート２枚を両面にフックを
有するフック鉄板（厚さ0.2mm）の両面にそれぞれ施し
てスチールベストタイプのガスケット用シート材（厚さ
1.5mm）を得、最後に各セラミック繊維シートの表面か
ら無機結合剤としてのシリカエマルジョン（横浜ゴム
（株）社製の商品名ハマセラコン384）をスプレイング
して固形分にして約20重量部含浸させた。
実施例２ クラフトパルプの使用量を４重量部、NBRエマルジョ
ンをその固形分量にして４重量部とし、平均厚さ1.0m
m、坪量0.95kg/m2の高坪量のセラミック繊維シート（朝
日化学工業社製のスミセラムPN2010に浸漬して得たも
の、同物質の固形濃度約20重量％）を得たことを除いて
は実施例１と同様にしてスチールベストタイプのガスケ
ット用シート材（厚さ1.5mm）を得た。
ンをその固形分量にして４重量部とし、平均厚さ1.0m
m、坪量0.95kg/m2の高坪量のセラミック繊維シート（朝
日化学工業社製のスミセラムPN2010に浸漬して得たも
の、同物質の固形濃度約20重量％）を得たことを除いて
は実施例１と同様にしてスチールベストタイプのガスケ
ット用シート材（厚さ1.5mm）を得た。
実施例３ NBRエマルジョンを全く使用せず、クラフトパルプの
使用量を15重量部として平均厚さ1.0mm、坪量0.97kg/m2
の高坪量のセラミック繊維シートを得たことを除いては
実施例１と同様にしてスチールベストタイプのガスケッ
ト用シート材（厚さ1.5mm）を得た。
使用量を15重量部として平均厚さ1.0mm、坪量0.97kg/m2
の高坪量のセラミック繊維シートを得たことを除いては
実施例１と同様にしてスチールベストタイプのガスケッ
ト用シート材（厚さ1.5mm）を得た。
実施例４〜８ アルミナシリカ繊維、ガラス繊維、クラフトパルプ、
クラフトパルプに代わる有機高分子繊維としてのカイノ
ール、膨張したひる石、NBRエマルジョン（固定分量の
使用量（重量部）、無機結合剤の種類（量はすべて20重
量部）を下表の通りに変えて実施例１と同様にして（但
し無機結合剤としてスミセラムPN2010を使用した場合は
浸漬法にて施与）、いずれも平均厚さ1.0mm、坪量0.93k
g/m2の高坪量のセラミック繊維シートとした。ついで各
高坪量シート２枚を両面にフックを有するフック鉄板
（厚さ0.2mm）の両面にそれぞれ施してスチールベスト
タイプのガスケット用シート材（厚さ1.5mm）を得た。
クラフトパルプに代わる有機高分子繊維としてのカイノ
ール、膨張したひる石、NBRエマルジョン（固定分量の
使用量（重量部）、無機結合剤の種類（量はすべて20重
量部）を下表の通りに変えて実施例１と同様にして（但
し無機結合剤としてスミセラムPN2010を使用した場合は
浸漬法にて施与）、いずれも平均厚さ1.0mm、坪量0.93k
g/m2の高坪量のセラミック繊維シートとした。ついで各
高坪量シート２枚を両面にフックを有するフック鉄板
（厚さ0.2mm）の両面にそれぞれ施してスチールベスト
タイプのガスケット用シート材（厚さ1.5mm）を得た。
比較例１ 実施例１とは、NBRエマルジョンをその固形分量にし
て20重量部使用し、平均厚さ1.0mm、坪量0.95kg/m2の高
坪量のセラミック繊維シートを得たことを除いては実施
例１と同様にしてスチールベストタイプのガスケット用
シート材（厚さ1.5mm）を得た。
て20重量部使用し、平均厚さ1.0mm、坪量0.95kg/m2の高
坪量のセラミック繊維シートを得たことを除いては実施
例１と同様にしてスチールベストタイプのガスケット用
シート材（厚さ1.5mm）を得た。
比較例２ 実施例１とは、NBRエマルジョンをその固形分量にし
て５重量部使用し、平均厚さ1.0mm、坪量0.85kg/m2の低
坪量のセラミック繊維シートを得たことを除いては実施
例１と同様にしてスチールベストタイプのガスケット用
シート材（厚さ1.5mm）を得た。
て５重量部使用し、平均厚さ1.0mm、坪量0.85kg/m2の低
坪量のセラミック繊維シートを得たことを除いては実施
例１と同様にしてスチールベストタイプのガスケット用
シート材（厚さ1.5mm）を得た。
実施例１〜８および比較例１〜２の各ガスケット用シ
ートを対象として下記の条件でシール性の比較試験を行
った。その結果を下表に示す。
ートを対象として下記の条件でシール性の比較試験を行
った。その結果を下表に示す。
シール性試験法：外径90mmφ、内径74mmφのドーナッ
ツ状サンプルを各シートより打抜き、300kg/cm2の圧力
で両側からステンレスフランチで締付け、その状態でス
テンレスフランヂごと600℃で22時間加熱し、その後常
温にもどして該フランヂ内の空間に空気を送込んでその
内圧を0.5kg/cm2に保持してフランヂ合わせ面からの空
気リーク量（cc/分）を測定した。
ツ状サンプルを各シートより打抜き、300kg/cm2の圧力
で両側からステンレスフランチで締付け、その状態でス
テンレスフランヂごと600℃で22時間加熱し、その後常
温にもどして該フランヂ内の空間に空気を送込んでその
内圧を0.5kg/cm2に保持してフランヂ合わせ面からの空
気リーク量（cc/分）を測定した。
第１図は本発明の１実施例の断面図であり、第２図は本
発明の他の実施例の断面図である。 第１図および第２図において、１はフック鉄板であり、
２はセラミック繊維シート層である。
発明の他の実施例の断面図である。 第１図および第２図において、１はフック鉄板であり、
２はセラミック繊維シート層である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 嘉彦 神奈川県大和市深見西１丁目５番２号 日本ラインツ株式会社内 (72)発明者 中尾 貞夫 神奈川県大和市深見西１丁目５番２号 日本ラインツ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−179990（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−203760（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−58077（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−229091（ＪＰ，Ａ)
Claims (2)
- 【請求項１】耐熱性セラミック繊維、無機質結合剤、お
よび有機高分子繊維とからなり、有機質結合剤の含有量
が零であるか、または10重量％以下であり、かつ坪量0.
90kg/m2以上であるセラミックス繊維シート層とフック
鉄板とからなることを特徴とするエンジンの排気系用ガ
スケット。 - 【請求項２】耐熱性セラミック繊維、無機質結合剤、有
機高分子繊維、および有機質結合剤とからなり、有機高
分子繊維と有機質結合剤との合計量が10重量％以下であ
り、かつ坪量0.90kg/m2以上であるセラミック繊維シー
ト層とフック鉄板とからなることを特徴とするエンジン
の排気系用ガスケット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10939588A JP2608457B2 (ja) | 1988-05-02 | 1988-05-02 | エンジンの排気系用ガスケット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10939588A JP2608457B2 (ja) | 1988-05-02 | 1988-05-02 | エンジンの排気系用ガスケット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01279170A JPH01279170A (ja) | 1989-11-09 |
| JP2608457B2 true JP2608457B2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=14509154
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10939588A Expired - Fee Related JP2608457B2 (ja) | 1988-05-02 | 1988-05-02 | エンジンの排気系用ガスケット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2608457B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4745691B2 (ja) * | 1997-05-21 | 2011-08-10 | フレキシタリック インベストメンツ インコーポレイテッド | ガスケット |
| WO1998053022A1 (en) * | 1997-05-21 | 1998-11-26 | Flexitallic Investments Incorporated | Gaskets |
| JP2007238787A (ja) * | 2006-03-09 | 2007-09-20 | Mazda Motor Corp | シール部材及び該シール部材の成形方法 |
-
1988
- 1988-05-02 JP JP10939588A patent/JP2608457B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01279170A (ja) | 1989-11-09 |
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