JP2007238787A - シール部材及び該シール部材の成形方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】樹脂成分41にセラミックス成分42a,42bが添加された複合材料43からなるシール部材21において、前記セラミックス成分42a,42bを、シール部材21の表面の被シール体との当接部分21aでは、焼結状態42aで前記樹脂成分41中に分散させ、その他の本体部分21bでは、未焼結状態42bで前記樹脂成分41中に分散させる。又は、本体部分21bでは、セラミックス成分42a,42bを、樹脂成分41中に存在させなくてもよい。
【選択図】図4
Description
本発明の第1の実施の形態においては、本発明は、図1に示すロータリーエンジン10のロータ20の頂点に配設されたアペックスシール21…21に適用されている。このアペックスシール21は、図2に示すように、サイドピース31と合せて用いられる2分割構造で、シールスプリング32の付勢力とロータ20の回転による遠心力とによりロータハウジング11のトロコイド面12に押し付けられ、隣接する作動室間の気密を保ちながら摺動する。ロータ20には、アペックスシール21…21の他、サイドハウジング60(図6参照)との気密を保つためのサイドシール22…22、アペックスシール21とサイドシール22との連結部の気密を保つためのコーナシール23…23、及び、ロータ20の軸受部の潤滑油が作動室に混入するのを防ぐためのオイルシール24,24等がさらに具備されている。
本発明の第2の実施の形態においては、本発明は、図1に示すロータリーエンジン10のロータ20の側面に配設されたオイルシール24,24に適用されている。このオイルシール24は、図6に示すように、シールスプリング33の付勢力によりサイドハウジング60の摺動面に押し付けられ、ロータ20の軸受部の潤滑油が作動室に混入するのを防ぎながら摺動する。
本発明の第3の実施の形態においては、本発明は、図7に示すレシプロエンジンのピストン70の頭部に嵌着された第1コンプレッションリング71に適用されている。この第1コンプレッションリング71は、自己の拡径方向の弾性復元力によりシリンダボアの壁面80に押し付けられ、燃焼室の気密を保ちながら上下に摺動する。
図8は、本発明の第4の実施の形態に係るエンジン1の排気系統1aの構成を示す平面図である。このエンジン1の排気系統1aには、上流側から、エキゾーストマニホールド2、触媒コンバータ3、ミドルパイプ4及びサイレンサ5,5が直列に並んでいる。そして、エキゾーストマニホールド2と触媒コンバータ3とは、前者の集合管2aと後者の上流管3aとが結合されて連結されており(結合部A)、ミドルパイプ4とサイレンサ5,5とは、前者の分岐管4a,4aと後者の上流管5a,5aとが結合されて連結されている(結合部B,B)。
図11(a)は、本発明の第5の実施の形態に係るアペックスシール21の側面図、及び図11(b)は、本発明の第6の実施の形態に係るアペックスシール21の側面図である。一般に、ロータハウジング内を摺動するアペックスシールは、エンジンの燃焼工程で直火に曝されることとなるが、次の瞬間には水冷されているロータハウジング内を摺動することにより直ちに冷却される。しかし、アペックスシールを構成する主材料の樹脂は相対的に熱伝導性が低いため、アペックスシールが蓄熱する可能性があり、蓄熱が過ぎると、アペックスシールが溶解する可能性も生じる。そこで、本発明の第5実施形態においては、図11(a)に例示したように、アペックスシール21の下縁部を波形状部25として表面積を増やし、放熱し易い形状としたものである。また、本発明の第6実施形態においては、図11(b)に例示したように、アペックスシール21とシールスプリングとを一体成形して、アペックスシール21全体の体積を増やし、アペックスシール21に蓄積した熱をシールスプリング部34にも伝導させて冷却し易い形状としたものである。なお、状況に応じて、この構成を、第2実施形態のオイルシール24、第3実施形態のコンプレッションリング71及び第4実施形態のガスケット90等にも採用して構わない。
1a 排気系統
2a エキゾーストマニホールドの集合管
3a 触媒コンバータの上流管
4a ミドルパイプの分岐管
4b 分岐管のフランジ部
4c 分岐管の合せ面
5a サイレンサの上流管
5b 上流管のフランジ部
5c 上流管の合せ面
10 ロータリーエンジン
11 ロータハウジング
12 トロコイド面
20 ロータ
21 アペックスシール
21a,24a,71a,90a 当接部分
21b,24b,71b,90b 本体部分
24 オイルシール
41 樹脂成分
42a 焼結状態のセラミックス成分
42b 未焼結状態のセラミックス成分
43 複合材料
60 サイドハウジング
70 ピストン
71 コンプレッションリング
80 シリンダボア壁面
90 ガスケット
Claims (13)
- 樹脂成分にセラミックス成分が添加された複合材料からなるシール部材であって、
前記セラミックス成分が、シール部材の表面の被シール体との当接部分では、焼結状態で前記樹脂成分中に分散し、その他の本体部分では、未焼結状態で前記樹脂成分中に分散していることを特徴とするシール部材。 - 前記請求項1に記載のシール部材であって、
内燃機関の燃焼室の気密を保つためのものであることを特徴とするシール部材。 - 前記請求項2に記載のシール部材であって、
内燃機関の運転に伴い前記当接部分が被シール体との摺接により摩耗するものであることを特徴とするシール部材。 - 樹脂成分にセラミックス成分が添加された複合材料からなるシール部材であって、
前記セラミックス成分が、シール部材の表面の被シール体との当接部分では、焼結状態で前記樹脂成分中に分散し、その他の本体部分では、前記樹脂成分中に分散していないことを特徴とするシール部材。 - 前記請求項1から4のいずれかに記載のシール部材であって、
前記セラミックス成分は、繊維状及びウィスカー状の少なくとも一方であることを特徴とするシール部材。 - 前記請求項1から5のいずれかに記載のシール部材であって、
前記樹脂成分は、熱可塑性樹脂であることを特徴とするシール部材。 - 前記請求項1から6のいずれかに記載のシール部材であって、
前記複合材料は、焼結助剤を含有していることを特徴とするシール部材。 - 樹脂成分にセラミックス成分が添加された複合材料からなるシール部材の成形方法であって、
シール部材の表面の被シール体との当接部分及びその他の本体部分で、前記樹脂成分中に未焼結状態のセラミックス成分を分散させ、又は、前記当接部分でのみ、前記樹脂成分中に未焼結状態のセラミックス成分を分散させ、
次に、前記当接部分を加熱して、該当接部分の未焼結状態のセラミックス成分を焼結状態とすることを特徴とするシール部材の成形方法。 - 前記請求項8に記載のシール部材の成形方法であって、
樹脂成分中に未焼結状態のセラミックス成分を分散させた後、シール部材を内燃機関におけるシール部材配設位置に組み付け、
次に、前記内燃機関を運転することにより、前記当接部分を加熱して、該当接部分の未焼結状態のセラミックス成分を焼結状態とすることを特徴とするシール部材の成形方法。 - 前記請求項9に記載のシール部材の成形方法であって、
樹脂成分中に未焼結状態のセラミックス成分を分散させた後、シール部材を内燃機関の燃焼室内に組み付け、
次に、前記内燃機関を運転することにより、前記当接部分を混合気の燃焼熱で加熱して、該当接部分の未焼結状態のセラミックス成分を焼結状態とすることを特徴とするシール部材の成形方法。 - 前記請求項8から10のいずれかに記載のシール部材の成形方法であって、
前記セラミックス成分は、繊維状及びウィスカー状の少なくとも一方であることを特徴とするシール部材の成形方法。 - 前記請求項8から11のいずれかに記載のシール部材の成形方法であって、
前記樹脂成分は、熱可塑性樹脂であることを特徴とするシール部材の成形方法。 - 前記請求項8から12のいずれかに記載のシール部材の成形方法であって、
前記複合材料は、焼結助剤を含有していることを特徴とするシール部材の成形方法。
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2006
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