JP2607892Y2 - 車両用連結幌における幌地の取付構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本考案は車両用連結幌における幌地の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄道車両に使用される連結幌として、一般に、図9に示すように、両端の幌金枠1,2間に中間幌骨3を複数並設し、この中間幌骨3の外周部を幌地4で被覆した幌がある。
【0003】
このような幌において、金属パイプや樹脂パイプ等によりエンドレスに形成した中間幌骨3に対し幌布4を固定する方法として、従来、図10に示すように、中間幌骨3に幌地4の一部を巻き付け、その巻き付け端部の両布相互をミシン縫い5で固定したものがある。
【0004】
更に、この縫製以外の固定方法として、接着剤や接着テープを使用する方法もある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来のように幌地4を中間幌骨3に対して縫製により固定するものにおいては、その幌地4にミシン針穴が生じるため、該針穴から風雨が浸入して気密、水密度が低下し、また、該針穴から幌地4が裂傷して破損を生じる虞れがある。
【0006】
また、縫製や接着剤、接着テープによる固定方法においては、その固定部において幌の外観を損害する上に、この固定方法は人手作業によることが多く、加工費のコストアップや、経験工、熟練工を必要とすることから近年、将来の作業者不足に対応しきれない問題もある。
【0007】
そこで本考案は、上記の各問題点を解消できる幌地の取付構造を提案することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は前記の課題を解決するために、渡り通路を囲む方形の中間幌骨(3)と、この中間幌骨の全周に沿った連続の方形状に形成した幌地を有する車輌用連結幌において、横断形状において背壁(10a)と、その前後に一体に形成した前後壁(10b)(10c)と、該両前後壁(10b)(10c)の先端に一体形成した内方へ若干向いた挟み部(10d)(10e)とから構成された幌押え金(10)を、その挟み部(10d)(10e)を、中間幌骨(3)の外周を包むように巻いた幌地(4)の外周に対して、かしめつけて設け、かつ、前記幌押え金(10)を、渡り通路を囲む方形の中間幌骨(3)の全周に沿った連続の方形状に形成し、その幌押え金(10)の四隅において、その前後壁(10b)(10c)を短尺又は欠除させたことを特徴とするものである。
【0009】
第2の考案は、前記幌押え金(10)を、渡り通路を囲む方形の中間幌骨(3)の全周に沿った連続の方形状に形成し、その幌押え金(10)の四隅において、その前後壁(10b)(10c)を短尺又は欠除させたものである。
【0010】
第3の考案は、幌押え金(10)を、渡り通路を囲む方形の中間幌骨(3)の四隅を除く他の部分に設けたものである。
【0011】
【実施例】
図1乃至図4に示す本考案の第1実施例について説明する。
1は幌金枠で、図9に示すように幌の端部に付設され、これを車両6に固定された幌取付枠7に締金によって離脱可能に固着されるようになっている。尚、図1において、その幌の左側端にも同様な幌金枠2(図示せず)が付設されている。
【0012】
4は幌地で、その両端が上記両幌金枠1,2にネジ8により固着されている。該幌地4に中間部には、中間幌骨3が所定間隔をおいて複数本並設され、それら各中間幌骨3は幌地4に保持されている。
【0013】
中間幌骨3は、アルミニウムパイプ、ステンレスパイプ、FRP丸棒等によりエンドレスに形成されている。
次に上記中間幌骨3と幌地4との連結について詳述する。
【0014】
10は幌押え金で、その正面からの形状は、図2に示すように、中間幌骨3に沿ったエンドレスの方形に形成されている。
該幌押え金10の横断面形状は、そのかしめ取付前である成型状態では、図3に示すような、一側部が拡開した略C型形状に形成されている。
【0015】
すなわち、背壁10aと、その前後に一体に形成した開き状態の前後壁10b,10cと、該両前後壁10b,10cの先端に一体形成した内方へ若干向いた挾み部10d,10eとから構成されている。
【0016】
また、両挾み部10d,10eが対向する開口部10fの内寸法D1 は、図4に示すように、中間幌骨3の外周に幌地4を巻いた状態でのその幌地4の外径寸法D2 より若干広い寸法に設定されている。
【0017】
該幌押え金10は、アルミニウムその他の塑性変形する金属材を使用し、また、その板厚はかしめ変形が可能でかつそのかしめ形態が保持されるように設定する。
【0018】
また、該幌押え金10は例えばアルミニウム押出成形による押出型材を用い、これを図2に示すように方形に折曲し、両端を溶接結合して形成する。
次に連結方法について述べる。
【0019】
先ず、中間幌骨3を幌地4の内面側において所定の位置にセットする。
次で、上記中間幌骨3に位置する幌地4の外周部に幌押え金10を位置させて、その中間幌骨3と共に幌地4を、開口部10fから幌押え金10内に図4(a)の如く挿入嵌合する。
【0020】
このとき、中間幌骨3と幌地4の上下、左右の内寸法は、幌押え金10における挾み部10d,10eにおける上下、左右の内寸法より若干大きいが、中間幌骨3と幌地4は弾性を有するため、これらを幌の中心側へ変形させることにより、これらの幌押え金10への挿入嵌合は容易に行える。
【0021】
次で、上記の嵌合状態から、幌押え金10の両挾み部10d,10eの近傍を、図4(a)の矢印イ,イで示すように外方から内方へ所定の圧力でかしめ、図4(b)のように両挟み部10d,10eを若干幌地4,4に喰い込むように折曲する。
【0022】
これにより、幌押え金10が図4(b)のような形態に塑性変形し、そのかしめ状態が維持され、幌地4が中間幌骨3に巻き付け状態に固定保持される。
このようなかしめは、幌押え金10の全長に亘って行う。また、プレスかしめ方式により機械的に全長を連続的にかしめることができる。
【0023】
次に図5及び図6に示す本考案の第2実施例について説明する。
本実施例は、幌押え金10の四隅であるコーナ部11a〜11dにおける前後壁10b,10cを短尺にし、かつ両挾み部10d,10eを欠除したものである。すなわち、背壁10aを残し、前後壁10b,10cを中間幌骨3の中心位置までの長さとしたものである。
【0024】
本第2実施例によれば、車両が渡り線やS曲線軌道を通過するときに幌に横ズレ偏倚が発生し、その幌地4の四隅に大きな応力が作用した場合、その幌地4のコーナ部の動きに自由性が増す。すなわち、上記第1実施例のように、中間幌骨3の略全周を包むような両側壁10b,10c及び両挟み部10d,10eを有するものに比べて幌ひだの自由性が増し、幌の偏倚に対する順応性が増して、幌地の寿命を長くすることができる。
【0025】
図7は本考案の第3実施例を示すもので、上記コーナ部11a〜11dを単に背壁10aのみとしたものである。この実施例によれば、更にコーナ部11a〜11dにおける幌地の自由性が増す。
【0026】
次に図8に示す本考案の第4実施例について説明する。
本実施例は、中間幌骨3の四隅部を除く部分にのみ幌押え金を設けたものである。
【0027】
すなわち、幌押え金を、上記実施例のように中間幌骨3の全長に亘る連続した方形にすることなく、不連続状態に部分的に設けたものである。
本実施例では、幌押え金10を、中間幌骨3の上下、左右の直線部に嵌合するように4分割されている。
【0028】
尚、上記実施例は、図1に示すように、渡り通路12側(内側)へ幌ひだを突出させた幌に対して、幌押え金10を幌の外面側から取付けるようにしたものであるが、渡り通路12とは反対の外側13へ幌ひだを突出させた幌に対して、幌押え金10を幌の渡り通路12側(内側)から取付けるようにしても良い。また、この場合においても、幌押え金10を、上記第1、第2及び第3実施例のように形成しても良い。
【0029】
また、幌地4としては、防水布にゴムスポンジを複合的に貼り合せた比較的厚目の幌地や、ジャージー布にゴムスポンジを複合的に貼り合せた伸縮可能な幌地などを使用できる。
【0030】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、従来のミシン縫製によるミシン針穴等の幌地を貫通するものがない。そのため、幌地部において風雨の浸入が発生せず、渡り通路の水密、気密度が一段と向上し、更に従来のようなミシン針穴から幌地が裂傷して破損することを防止できる。
【0031】
また、幌押え金が幌地と中間幌骨との固定部の外面を被覆するため、従来のミシン縫製や接着テープによる固定に比べて外観が良い。
更に、幌地が、防水布にゴムスポンジを複合的に貼り合せたもの等の厚地のものであっても、幌地と中間幌骨との固定が容易かつ確実に行える。
【0032】
更に上記の固定作業が、プレスかしめ方式で機械的に行えるため、加工費の高騰防止と作業者不足の解消が可能になる。
また、幌押え金を、中間幌骨に沿った連続の方形に形成したものにおいては、幌押え金が、その取付後において、中間幌骨の軸芯を中心としてみだりに回動せず、幌地のひだ形状が乱れて外観を損ねる等のことがない。
【0033】
更に、幌押え金の前後壁を、方形の中間幌骨の四隅において短尺にしたり欠除したもの、或いは、中間幌骨の四隅を除く部分に幌押え金を設けたものにおいては、その幌地のコーナ部の自由性が増し、幌の横ズレ偏倚時等において、その幌地の偏倚順応性が増し、幌地の寿命を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す要部の平断面図で、図2におけるA−A線拡大断面である。
【図2】幌押え金を嵌合した幌の正断面略図。
【図3】幌押え金の拡大平断面図で、かしめ前の状態を示す。
【図4】幌押え金のかしめ作業状態を示すもので、(a)はかしめ前の平断面図、(b)はかしめ後の平断面図。
【図5】本考案の第2実施例を示す幌押え金の正面図。
【図6】図5におけるB−B線拡大断面図。
【図7】本考案の第3実施例を示すもので、図5におけるB−B線に該当する部分の断面図。
【図8】本考案の第4実施例を示すもので、幌押え金を嵌合した幌の正断面略図。
【図9】幌の側面図。
【図10】従来の固定構造を示す平断面図。
【符号の説明】
3 中間幌骨
4 幌地
10 幌押え金
10b,10c 前後壁
10f 開口部
11a〜11c 四隅部
Claims (1)
- 渡り通路を囲む方形の中間幌骨(3)と、この中間幌骨の全周に沿った連続の方形状に形成した幌地を有する車輌用連結幌において、横断形状において背壁(10a)と、その前後に一体に形成した前後壁(10b)(10c)と、該両前後壁(10b)(10c)の先端に一体形成した内方へ若干向いた挟み部(10d)(10e)とから構成された幌押え金(10)を、その挟み部(10d)(10e)を、中間幌骨(3)の外周を包むように巻いた幌地(4)の外周に対して、かしめつけて設け、かつ、前記幌押え金(10)を、渡り通路を囲む方形の中間幌骨(3)の全周に沿った連続の方形状に形成し、その幌押え金(10)の四隅において、その前後壁(10b)(10c)を短尺又は欠除させたことを特徴とする車両用連結幌における幌地の取付構造。
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JP2000006499U JP2607892Y2 (ja) | 2000-09-07 | 2000-09-07 | 車両用連結幌における幌地の取付構造 |
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JP2001000011U JP2001000011U (ja) | 2001-03-30 |
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