JP2607249Y2 - 貯湯循環ユニット - Google Patents

貯湯循環ユニット

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JP2607249Y2 JP1992046176U JP4617692U JP2607249Y2 JP 2607249 Y2 JP2607249 Y2 JP 2607249Y2 JP 1992046176 U JP1992046176 U JP 1992046176U JP 4617692 U JP4617692 U JP 4617692U JP 2607249 Y2 JP2607249 Y2 JP 2607249Y2
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  • Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)
  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、理美容業等で使用さ
れる給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の給湯装置は、一般に、瞬間式と貯
湯式に分類される。
【0003】図3は、瞬間式給湯装置のシステム概略図
である。図に示すように、瞬間湯沸器18は、細いパイ
プ状になっている熱交換器19およびバーナー20を有
している。給水管2より流入した水は、瞬間湯沸器18
内で、熱交換器19を通過する際にバーナー20から発
生する高温の空気に触れて熱せられ、湯となってそのま
ま端末水栓11に送られる。
【0004】図4は、貯湯式給湯装置のシステム概略図
である。図に示すように、貯湯式給湯装置は、逃し弁9
およびバーナー21を有する貯湯タンク22と、この貯
湯タンク22の前に減圧弁8とを備えている。給水管2
より流入した水は、貯湯タンク22内で直接バーナー2
1により沸き上げられ、貯湯タンク22内に貯められた
湯が端末水栓11に送られる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】瞬間式給湯装置より供
給される湯の流量は、瞬間湯沸器のバーナーの熱出力に
より制限を受ける。このバーナーの熱出力は、供給ガス
量により制限を受ける。ガス配管の口径を大きくし、供
給ガス量を増やすことによって、バーナーの熱出力を増
加させ、出湯流量を多くすることができる。しかしなが
ら、ガスの配管の口径を大きいものに変えることは多く
のコストがかかり、さらに、ビルのテナント等では、ガ
スの配管等の変更は実際上ほとんど不可能である。ま
た、加熱される際細いパイプを通るため、水圧の損失が
大きい。これらのことから、瞬間式給湯装置より供給さ
れる湯の流量を多くすることは困難であった。
【0006】一方、貯湯式給湯装置より供給される湯の
流量は、上述のような制限を受けることはない。しかし
ながら、大容量の湯を貯めるための貯湯タンクは、圧力
容器の安全規則の適用を受け、タンク内圧力は1.0k
g/cm2 以下と制限されている。このため、貯湯タン
クの前に減圧弁を設け、その減圧弁を逃し弁の吹き止り
圧以下に設定しなくてはならない。このことから、貯湯
タンクから供給される湯の水圧は弱いものとなり、結果
として、貯湯式給湯装置より供給される湯の流量を多く
することは困難であった。
【0007】この考案の目的は、出湯流量の多い給湯シ
ステムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この考案に係る貯湯循環
ユニットは、1kg/cm2以上の圧力に設定した逃し
弁を有する貯湯タンクと、貯湯タンクに1kg/cm2
以上の圧力に設定した減圧弁を介して水を供給するため
の第1の配管系と、貯湯タンクに給湯するための、出湯
温度を所定の温度に加熱することができる瞬間湯沸器
と、第1配管系から分岐して、前記瞬間湯沸器に水を供
給するための第2の配管系と、瞬間湯沸器からの湯を、
貯湯タンクにおいて第1の配管系との接続部よりも上部
に供給するための第3の配管系と、貯湯タンクの頂部よ
り湯を外部へ供給するための第4の配管系と、貯湯タン
クの底部に貯留される水温を測定するための第1の温度
感知器と、第2の配管系に関連して設けられ、かつ温度
感知器からの情報に従って駆動される第1のポンプとを
備え、逃し弁の吹き始め圧力をkg/cm2で表した数
値と、貯湯タンクの容量をm3で表した数値との積が、
0.04を超えないことを特徴としている。
【0009】従って、この考案に係る貯湯循環ユニット
における貯湯タンクは、第一種圧力容器が適用されな
い。
【0010】また、上述のように構成される貯湯循環ユ
ニットにおいて、さらに、第4の配管系に接続され、か
つ当該第4の配管系を介して供給された湯の一部を貯湯
タンクへ戻すための第5の配管系と、第5の配管系を通
過する水温を測定するための第2の温度感知器と、第5
の配管系に関連して設けられ、かつ第2の温度感知器か
らの情報に従って駆動される第2のポンプとを備え、第
5の配管系の湯は、第2のポンプの駆動により貯湯タン
クへ送られることができるように構成されてもよい。
【0011】
【作用】この考案に係る貯湯循環ユニットは、次のよう
に機能する。
【0012】第4の配管系より湯が出湯されると、水が
補給される。補給される水は、第1の配管系を介してポ
ンプにより第2の配管系を通って、瞬間湯沸器に送られ
る。この瞬間湯沸器で、水は所定の温度に加熱されて湯
となり、第3の配管系を通って貯湯タンクに供給され
る。循環量を超えて供給された水は、第1の配管系を通
って貯湯タンクへ供給される。第1の配管系は第3の配
管系よりも下にあるから、第1の配管系より貯湯タンク
下部に流入した水は、第3の配管系より貯湯タンク上部
に流入した高温の湯と比重差のためすぐに混じることが
なく、高温の湯を押し上げていく。また、貯湯タンク内
の湯は、第4の配管系を通じて頂部から出湯される。し
たがって、貯湯タンク上部にある高温の湯を出湯するこ
とができる。
【0013】一方、貯湯タンクには逃し弁が設けられて
おり、所定の圧力以上の圧力が貯湯タンクにかからない
ようになっている。しかも、逃し弁の設定値は、吹き始
め圧力をkg/cm2 で表わした数値と貯湯タンクの容
量をm3 で表わした数値との積が0.04を超えないよ
うに設定されているため、貯湯タンクを第一種圧力容器
の範囲外にすることができる。
【0014】また一方、貯湯タンク内の湯は、次のよう
にして循環させることができる。貯湯タンク下部の湯
は、第1の配管系を介してポンプにより第2の配管系を
通り、再び瞬間湯沸器へ送られる。瞬間湯沸器で所定の
温度に加熱された湯は、第3の配管系を通じて貯湯タン
ク上部へ戻される。
【0015】さらに、この考案に係る貯湯循環ユニット
は、出湯温度を所定の温度に設定することができる瞬間
湯沸器を備えている。瞬間湯沸器の出湯温度を貯湯タン
ク内の貯湯温度と等しくなるように設定することによ
り、この瞬間湯沸器より補給される湯を、直ちに出湯さ
せることができる。このため、給湯能力を維持したまま
で、貯湯タンクの容量を小さくすることができる。貯湯
タンクの容量が小さくなれば、逃し弁設定圧を上げるこ
とができ、水供給のため第1の配管系に設けられる減圧
弁の設定値を高くとれるため、タンクから出る湯の圧力
を高くし、出湯流量を多くすることができる。
【0016】なお、第4の配管系中で、滞留等により湯
の温度が低下した場合は、温度の低下した湯は第5の配
管系を通じてポンプにより瞬間湯沸器へ再び送られるこ
ともできる。このシステムでは循環系の貯湯システムに
なっているので、温度の低下した湯が瞬間湯沸器に送ら
れることによって、第4の配管系には、貯湯タンクより
高温の湯が再び供給される。従って、捨て水をすること
なく、第4の配管系中の湯を保温することができる。
【0017】また、瞬間湯沸器へ水または湯を供給する
ためのポンプは、第1および第2の温度感知器により、
ON−OFF制御されている。もし、第1または第2の
温度感知器における水温が設定値より低くなれば、ポン
プはONされる。第1および第2の温度感知器における
水温がともに設定値より高くなれば、ポンプはOFFさ
れる。
【0018】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して説明
する。
【0019】実施例1 図1は、本考案に係る、貯湯循環ユニットの一実施例の
システム概略図である。図1を参照して、この貯湯循環
ユニットは、以下のように構成されている。逃し弁9を
有する貯湯タンク1には配管26が接続され、この配管
26には給水逆止弁16を介して一次給水管2が接続さ
れる。さらにこの一次給水管2には、減圧逆止弁8が介
在され、この減圧逆止弁8の設定値は逃し弁9の吹き止
り設定圧以下とされる。配管26および一次給水管2は
配管27に接続され、この配管27には循環ポンプ10
が介在される。配管27は出湯温度一定型瞬間湯沸器7
に接続され、さらにこの出湯温度一定型瞬間湯沸器7と
貯湯タンク1は配管28により接続される。貯湯タンク
1の頂部には給湯往管4が接続され、この給湯往管4
は、一次給水管2に接続された給水往管3とともに、端
末水栓11に接続される。また、給湯往管4には給湯還
管25が接続され、この給湯還管25には循環ポンプ2
4が介在される。さらに、貯湯タンク1の下部には、タ
ンク温度感知器13が取付けられ、循環ポンプコントロ
ーラ23を介して循環ポンプ10に接続される。また、
給湯還管25には給湯還管温度感知器14が取付けら
れ、循環ポンプコントローラ29を介して循環ポンプ2
4に接続される。
【0020】このように構成される実施例1において、
水および湯の循環は、以下のように行なわれる。
【0021】端末水栓11を開けると、一次給水管2よ
り出湯量に等しい量の水道水が、減圧逆止弁8を通り、
この循環システムに流入する。流入した水は、いったん
配管26を通って貯湯タンク1の下部へ流入する。貯湯
タンク1の下部に取付けられたタンク温度感知器13が
低温の水の流入を感知すると、循環ポンプコントローラ
23の制御により、循環ポンプ10が運転を開始し、循
環システムが作動する。
【0022】出湯量が、この貯湯循環ユニットにおける
循環システムの循環量に等しい場合、一次給水管2より
流入した水はすべて、循環ポンプ10により配管27を
通って、出湯温度一定型瞬間湯沸器7に送られる。出湯
量が循環量を超えた場合は、流入した水のうち循環量に
等しい量の水は同様に出湯温度一定型瞬間湯沸器7に送
られる一方、過剰に流入した分の水は、配管26を通っ
て、貯湯タンク1の下部へ流入する。逆に、出湯量が循
環量未満の場合は、流入した水は同様にすべて出湯温度
一定型瞬間湯沸器7に送られる一方、貯湯タンク1の下
部に貯留している水が、配管26を通り、循環ポンプ1
0により配管27を通って、出湯温度一定型瞬間湯沸器
7に送られる。
【0023】出湯温度一定型瞬間湯沸器7は、循環の水
流を感知すると、燃焼量を制御することにより、常に一
定温度の湯を貯湯タンク1へ供給するような構成になっ
ている。なお、燃焼量に加えて循環流量を制御しても良
い。この出湯温度は、貯湯タンク1における貯湯温度と
等しくなるように設定される。
【0024】貯湯タンク1の上部にある高温の湯は、給
湯往管4を通って、給水往管3より供給される水と混合
させるようにしてもよい。
【0025】出湯を止めた状態で貯湯タンク1の湯温が
所定温度に達しておらずタンク温度感知器13が低温で
あることを感知すると、貯湯タンク1の湯は、配管26
を通り、循環ポンプ10により配管27を通って、出湯
温度一定型瞬間湯沸器7に送られ、貯湯温度に加熱され
た後、配管28を通って、再び貯湯タンク1の上部に供
給される。貯湯タンク1の湯の循環が十分に行なわれ、
高温の湯の層が貯湯タンク1の上部から下部へ到達した
ことを、貯湯タンク1の下部に取り付けられたタンク温
度感知器13が感知すると、循環ポンプコントローラ2
3の制御により、循環ポンプ10が運転を停止し、循環
が停止する。
【0026】貯湯タンク1の湯の大部分は、このように
循環するが、一方、一部の湯は、以下のような別の循環
を行なう。すなわち、給湯還管温度感知器14における
水温が設定温度以下になると、循環ポンプコントローラ
29の制御により循環ポンプ24が駆動し、給湯往管4
および給湯還管25内の湯は再びタンクに戻される。こ
れにより、給湯往管4および給湯還管25には貯湯タン
ク1より高温の湯が再び供給される。給湯還管温度感知
器14が高温の湯を感知すると、循環ポンプコントロー
ラ29の制御により、循環ポンプ24が運転を停止し、
この循環が停止する。この循環により、給湯往管4内で
滞留により温度の低下した湯を、捨て水せずに再び貯湯
タンク1へ戻し、給湯往管4内の湯の温度の低下を防い
でいる。
【0027】なお、この実施例において使用されている
貯湯タンク1は、容量が0.018m3 、逃し弁の吹き
始め圧力および吹き止り圧力の設定値がそれぞれ2.0
±0.2kg/cm2 、1.65kg/cm2 以上で第
一種圧力容器の範囲外である。また、減圧逆止弁8の設
定値は、1.2±0.15kg/cm2 である。
【0028】実施例2 図2は、本考案に係る貯湯循環ユニットの他の実施例の
システム概略図である。図2を参照して、この貯湯循環
ユニットは、以下のように構成されている。逃し弁9を
有する貯湯タンク1にはヘッダ連絡管17が接続され、
このヘッダ連絡管17はヘッダ6に接続される。ヘッダ
6には給水逆止弁16を介して一次給水管2が接続され
る。この一次給水管2には減圧逆止弁8が介在され、こ
の減圧逆止弁8の設定値は逃し弁9の吹き止り設定圧以
下とされる。さらに、ヘッダ6には、配管27が接続さ
れ、この配管27には循環ポンプ10が介在される。配
管27は出湯温度一定型瞬間湯沸器7に接続され、さら
にこの出湯温度一定型瞬間湯沸器7と貯湯タンク1は配
管28により接続される。貯湯タンク1の頂部には給湯
往管4が接続され、この給湯往管4は、一次給水管2に
接続された給水往管3とともに、端末水栓11に接続さ
れる。また、給湯往管4には、給湯還管5が接続され
る。この給湯還管5は、給湯還管逆止弁12を介してヘ
ッダ6に接続される。ヘッダ6は一次給水管2、給湯還
管5、ヘッダ連絡管17および配管27を接続するため
の容器であるが、これらの配管が接続できればヘッダで
なくてもよい。さらに、貯湯タンク1の下部にはタンク
温度感知器13が、給湯還管5には給湯還管温度感知器
14がそれぞれ取付けられ、ともに循環ポンプコントロ
ーラ15を介して循環ポンプ10に接続される。
【0029】このように構成される実施例2において、
水および湯の循環は、以下のように行なわれる。
【0030】端末水栓11を開けると、一次給水管2よ
り出湯量に等しい量の水道水が、減圧逆止弁8を通り、
この循環システムに流入する。流入した水は、給水逆止
弁16、ヘッダ6およびヘッダ連絡管17を通っていっ
たん貯湯タンク1の下部へ流入する。貯湯タンク1の下
部に取り付けられたタンク温度感知器13が低温の水の
流入を感知すると、循環ポンプコントローラ15の制御
により、循環ポンプ10が運転を開始し、循環システム
が作動する。
【0031】出湯量が、この貯湯循環ユニットにおける
循環システムの循環量に等しい場合、一次給水管2より
ヘッダ6に流入した水はすべて、循環ポンプ10により
配管27を通って、出湯温度一定型瞬間湯沸器7に送ら
れる。出湯量が循環量を超えた場合は、ヘッダ6に流入
した水のうち循環量に等しい量の水は、同様に出湯温度
一定型瞬間湯沸器7に送られる一方、過剰に流入した分
の水は、ヘッダ連絡管17を通って、貯湯タンク1の下
部へ流入する。逆に、出湯量が循環量未満の場合は、ヘ
ッダ6に流入した水は、同様にすべて出湯温度一定型瞬
間湯沸器7に送られる一方、貯湯タンク1の下部に貯留
している水が、ヘッダ連絡管17を通ってヘッダ6に流
入し、さらに循環ポンプ10により配管27を通って、
出湯温度一定型瞬間湯沸器7に送られる。
【0032】出湯温度一定型瞬間湯沸器7は、循環の水
流を感知すると、燃焼量を制御することにより、常に一
定温度の湯を貯湯タンク1へ供給するような構成になっ
ている。なお、燃焼量に加えて循環流量を制御しても良
い。この出湯温度は、貯湯タンク1における貯湯温度と
等しくなるように設定される。
【0033】貯湯タンク1の上部にある高温の湯は、給
湯往管4を通って、給水往管3より供給される水と混合
された後、端末水栓11より出湯される。
【0034】出湯を止めた状態で貯湯タンク1の湯温が
所定温度に達しておらずタンク温度感知器13が低温で
あることを感知すると、貯湯タンク1の湯は、ヘッダ連
絡管17を通ってヘッダ6に流入し、さらに循環ポンプ
10により配管27を通って、出湯温度一定型瞬間湯沸
器7に送られ、貯湯温度に加熱された後、配管28を通
って、再び貯湯タンク1の上部に供給される。貯湯タン
ク1の湯の大部分は、このように循環するが、一方、一
部の湯は、以下のような別の循環を行なう。すなわち、
貯湯タンク1の上部から、給湯往管4を通り、給湯還管
5を経てヘッダ6に流入し、さらに配管27を通って、
瞬間湯沸器7へ送られる。この循環により、給湯往管4
内で滞留により温度の低下した湯を、捨て水せずに再び
瞬間湯沸器7へ送り、給湯往管4内の湯の温度の低下を
防いでいる。
【0035】貯湯タンク1への湯の循環が十分に行なわ
れ、高温の湯の層が貯湯タンク1の上部から下部へ到達
したことを、貯湯タンク1の下部に取付けられたタンク
温度感知器13が感知するとともに、高温の湯が給湯往
管4および給湯還管5を経て給湯還管温度感知器14ま
で到達したことを、給湯還管温度感知器14が感知する
と、循環ポンプコントローラ15の制御により、循環ポ
ンプ10が運転を停止し、循環が停止する。また、タン
ク温度感知器13、給湯還管温度感知器14のいずれか
一方における水温が設定温度以下になると、循環ポンプ
コントローラ15の制御により、循環ポンプ10が再び
運転を開始し、循環システムが作動する。
【0036】なお、この実施例において使用されている
貯湯タンク1は、容量が0.018m、逃し弁の吹き
始め圧力および吹き止り圧力の設定値がそれぞれ2.0
±0.2kg/cm、1.65kg/cm以上で第
一種圧力容器の範囲外である。また、減圧逆止弁8の設
定値は、1.2±0.15kg/cmである。また、
この実施例の貯湯循環ユニットの設置スペースは、幅が
350mmで、奥行きが250mmである。このように
構成される本願考案による実施例2の貯湯循環ユニット
について、その効果を確認するため、従来品との出湯流
量の比較を行なった。なお、従来品としては、図4に示
すような貯湯式給湯装置を用いた。この従来品において
使用されている貯湯タンクは、容量が0.085m
あり、逃し弁の設定値は0.85kg/cmであっ
た。また、この従来品の設置スペースは、幅が489m
mで、奥行きが555mmであった。これら2種類の貯
湯循環ユニットを、理容および美容において、それぞれ
1台〜4台まで同時使用した際の、各出湯流量(L/
分)を測定した。その結果を表1に示す。
【表1】 表1より明らかなように、本考案品および従来品のいず
れにおいても、同時に使用する貯湯循環ユニットの数が
増大するほど、出湯流量は低下する。しかしながら、本
願考案によれば、従来品と比較して、狭い設置スペース
で、高い出湯流量が得られることがわかる。
【0037】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係る貯湯
循環ユニットは、従来の瞬間式給湯装置と比較して、水
道圧力の損失が少ない。また、従来の貯湯式給湯装置と
比較して、減圧弁の設定値を高くとることができる。従
って、従来の給湯装置よりも出湯流量を多くすることが
可能となる。
【0038】一方、従来の貯湯式給湯装置と比較して、
同じ給湯能力を維持しながら、貯湯タンク容量が小さく
なっている。このため、本考案に係る貯湯循環ユニット
は、従来の貯湯式給湯装置よりも設置スペースが小さ
い。
【0039】また、実施例1のように、貯湯タンクより
湯を供給するための配管系に貯留した湯を、再び貯湯タ
ンクへ戻すような循環システムを設けることにより、捨
て水をせずにこの配管系内の湯を保温することができ
る。
【0040】さらに、実施例2のように、貯湯タンク下
部より瞬間湯沸器への水の供給を行なうためのポンプ
と、貯湯タンクより湯を供給するための配管系の湯を再
び瞬間湯沸器へ送るためのポンプを、1台で兼用するこ
とにより、よりコンパクトなシステムにすることも可能
となる。
【0041】理美容業でのシャンプーの際に使用される
給湯装置は、出湯量の多いことが要求される。また、ビ
ルのテナント等では、給湯装置の設置スペースが小さい
場合が多い。従って、この考案に係る貯湯循環ユニット
は、特にこのような業界での利用が効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に従う、貯湯循環ユニットの一例のシス
テム概略図である。
【図2】本考案に従う、貯湯循環ユニットの他の例のシ
ステム概略図である。
【図3】従来の瞬間式給湯装置の一例のシステム概略図
である。
【図4】従来の貯湯式給湯装置の一例のシステム概略図
である。
【符号の説明】
1 貯湯タンク 2 一次給水管 3 給水往管 4 給湯往管 5 給湯還管 6 ヘッダ 7 出湯温度一定型瞬間湯沸器 8 減圧逆止弁 9 逃し弁 10 循環ポンプ 11 端末水栓 12 給湯還管逆止弁 13 タンク温度感知器 14 給湯還管温度感知器 15 循環ポンプコントローラ 16 給水逆止弁 17 ヘッダ連絡管 23 循環ポンプコントローラ 24 循環ポンプ 25 給湯還管 26 配管 27 配管 28 配管 29 循環ポンプコントローラ なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1kg/cm2以上の圧力に設定した逃
    し弁を有する貯湯タンクと、 前記貯湯タンクに1kg/cm2以上の圧力に設定した
    減圧弁を介して水を供給するための第1の配管系と、 前記貯湯タンクに給湯するための、出湯温度を所定の温
    度に加熱することができる瞬間湯沸器と、 前記第1配管系から分岐して、前記瞬間湯沸器に水を供
    給するための第2の配管系と、 前記瞬間湯沸器からの湯を、前記貯湯タンクにおいて前
    記第1の配管系との接続部よりも上部に供給するための
    第3の配管系と、 前記貯湯タンクの頂部より湯を外部へ供給するための第
    4の配管系と、 前記貯湯タンクの底部に貯留される水温を測定するため
    の第1の温度感知器と、 前記第2の配管系に関連して設けられ、かつ前記温度感
    知器からの情報に従って駆動される第1のポンプとを備
    え、 前記逃し弁の吹き始め圧力をkg/cm2で表した数値
    と、前記貯湯タンクの容量をm3で表した数値との積
    が、0.04を超えないことを特徴とする貯湯循環ユニ
    ット。
  2. 【請求項2】 前記第4の配管系に接続され、かつ当該
    第4の配管系を介して供給された湯の一部を貯湯タンク
    戻すための第5の配管系と、 前記第5の配管系を通過する水温を測定するための第2
    の温度感知器と、 前記第5の配管系に関連して設けられ、かつ前記第2の
    温度感知器からの情報に従って駆動される第2のポンプ
    とを備え、 前記第5の配管系の湯は、前記第2のポンプの駆動によ
    り前記貯湯タンク へ送られることができる、請求項1記
    載の貯湯循環ユニット。
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