JP2607184Y2 - 微小径レンズ加工機 - Google Patents

微小径レンズ加工機

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JP2607184Y2
JP2607184Y2 JP1992092586U JP9258692U JP2607184Y2 JP 2607184 Y2 JP2607184 Y2 JP 2607184Y2 JP 1992092586 U JP1992092586 U JP 1992092586U JP 9258692 U JP9258692 U JP 9258692U JP 2607184 Y2 JP2607184 Y2 JP 2607184Y2
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JP
Japan
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cylinder
processing
shaft
spindle
unit
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JP1992092586U
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JPH0651248U (ja
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秀人 伊井島
英志 小山
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Olympus Corp
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Olympus Optic Co Ltd
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、球心加圧方式を用いた
微小径レンズ加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、微小径レンズを加工する場合、該
加工を目的としたレンズ加工機が無く、多くは技能者の
手作業で加工していた。または、例えば特開昭59−4
2256号公報にて開示されている球心加圧方式(加工
するレンズ球面または工具球面の曲率中心いわゆる球心
に向けて加工圧を付与する方式)の加工機等を代替え機
として用いて加工していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかるに、前記従来技
術には以下の様な欠点がある。すなわち、技能者の手作
業による加工では、高度な技能者を必要とし、低コスト
化が図れない欠点があった。また、特開昭59−422
56号公報記載の方法では、微小径レンズの加工を行う
場合の重要な要素である加圧の微小制御および高追従性
と高精度な球心揺動とが出来ない。
【0004】すなわち、加圧の微小制御および高追従性
に関しては、前記公報に記載されるエア−シリンダ−を
用いたリンク機構ではシリンダ−のシ−ルおよび各摺動
部の抵抗が大きく、また機構部の摺動抵抗も影響を及ぼ
す。加えて、シリンダ−の加圧点の位置および加圧方向
がワ−クへの加圧点にないため、微妙な圧力のコントロ
−ルが出来ない等により微小圧力制御および高追従性を
確保することが出来ない。
【0005】また、微小径レンズの加工ではワ−クの
と揺動中心とを高精度に一致させる必要があるが、前
記公報にて用いられている機構ではカンザシが球心を向
く点が一点しかなく、またカンザシの固定構造から球心
を高精度に一致させ、かつ安定して再現することが出来
ない。さらに、異なる曲率を有するレンズを加工する場
合、カンザシが常に球心を向くように調整し直すことが
大変煩わしい欠点があった。
【0006】因って、本考案は前記従来技術における欠
点に鑑みて開発されたもので、加圧の微小制御と高追従
性を確保し、安定して高精度な球心加圧を行うことがで
きることにより、微小径レンズの加工が容易に安定して
行える微小径レンズ加工機の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】 本考案の微小径レンズ
加工機は、加工部材または加工工具を一端部に保持して
回転駆動するスピンドルと、上記スピンドルをその軸方
向に移動させ、スピンドルに保持された加工部材または
加工工具の球心位置を調整する球心調整手段と、上記加
工部材または加工工具の球心を通る軸心を中心として揺
動する揺動軸と、上記揺動軸に取着した屈曲状の揺動ア
ームと、上記スピンドルと対向するように上記揺動アー
ムに備えられたシリンダーと、上記シリンダー内で摺動
可能に設けられ、上記スピンドルに保持された加工部材
または加工工具のもう一方を支持するシリンダー軸と、
上記シリンダー内に供給し、上記シリンダー軸を加圧方
向に移動させて上記加圧部材と加工工具との接触部に圧
力を与え、シリンダー軸とシリンダーとの摺動部から漏
れる流体と、上記シリンダー軸の自重をキャンセルする
ように、上記シリンダー軸を上記加圧方向とは逆方向に
付勢するスプリングと、を具備するものである。
【0008】
【作用】本考案では、加工部材を加工工具で加工すると
きに、加工部材の球心あるいは加工工具の球心とカンザ
シユニットの揺動中心とを一致させると共に、加工部材
あるいは加工工具を流体によって加圧するため、微小加
圧制御を行うことができ、微小経レンズの加工を効率良
く、容易に安定して行える。
【0009】
【実施例1】図1〜図4は本実施例を示し、図1は一部
を断面した正面図、図2はシリンダ−ユニットの側面
図、図3は揺動リンクの動作図、図4はフロ−チャ−ト
である。高精度ベアリングにより回転可能に保持される
高精度に加工されたスピンドル28は、その一端へ高精
度に加工されたチャック7が固定され、他端には回転を
伝えるスピンドルプ−リ−13が固定されており、下軸
ユニット1に回転可能に取り付けられている。
【0010】下軸ユニット1には、その上端に研削液が
飛散しない様にタライ22が固着され、下端にはモータ
ーベース24を介して無段階に回転数を制御可能な下軸
モー夕ー12が固着されている。下軸モーター12のモー
ター軸にはモータープーリー14が固着され、モーター
プーリー14とスピンドルプーリー13とに張架された
ベルト15を介してスピンドル28に回転を伝える。下
軸ユニット1はスライドユニット16を介してフレーム
11へ上下摺動可能に取り付けられている。一方、フレ
ーム11に固着された調整ネジ10は下軸ユニット1に
連結され、スライドユニット16を介して下軸ユニット
1を上下方向に摺動させる。
【0011】フレ−ム11の上端にはカンザシユニット
2が固着されている。カンザシユニット2にはベアリン
グケ−ス25が回転可能に組付けられている。ベアリン
グケ−ス25には高精度ベアリングを介して揺動軸23
が回転可能に取り付けられ、その一端には揺動ア−ム3
0が取着されている。ベアリングケ−ス25は、ベアリ
ングケ−ス25に固定されたウォ−ムホイ−ル26と、
カンザシユニット2へ回転可能に取り付けられて一端に
斜軸ツマミ17を固着させたウォ−ム27との組み合わ
せにより、揺動軸23と同心上で回転可能に構成されて
いる。
【0012】揺動ア−ム30には図2に示すシリンダ−
ユニット3が固着されている。シリンダ−ユニット3は
シリンダ−4とシリンダ−軸6とスプリング5とから構
成されている。シリンダ−軸6はシリンダ−4へ高精度
に嵌合され、スム−ズに摺動する様に組み立てられてい
る。スプリング5はバランスリング29によってシリン
ダ−軸6の自重をキャンセルする様に調整されている。
【0013】シリンダ−軸6はシリンダ−4を介してA
部より供給されるエア−圧によって下降し、ワ−ク9を
加圧する。この時、シリンダ−4とシリンダ−軸6との
摺動抵抗は嵌合部より僅かに漏れるエア−が潤滑作用と
なって低下する。この作用によってシリンダ−軸6は追
従性の高い微小加圧が可能となり、微小レンズ加工に必
要な加圧を実現している。
【0014】揺動軸23の他端には揺動リンク18が固
着され、揺動リンク18には連結ア−ム19が回転可能
に取り付けられている。連結ア−ム19の他端は回転可
能に偏芯板20へ接続され、偏芯板20は揺動モ−タ−
21の軸に固着されている。揺動モ−タ−21は偏芯板
20および連結ア−ム19を介して回転運動を揺動運動
に換え、揺動リンク18を図3に示す様に揺動させる。
【0015】揺動リンク18に伝達された揺動運動は揺
動軸23を介して揺動ア−ム30に伝達され、揺動軸2
3中心を回転中心としてシリンダ−ユニット3を球心
動させる。カンザシユニット2はフレ−ム11に、下軸
ユニット1のスピンドル28の回転軸心と揺動軸23の
回転軸心とシリンダ−軸6の軸心とが一点に高精度で交
差する様に固着されている。
【0016】以上の構成から成る装置を用いて、下軸ユ
ニット1のスピンドル28の回転軸心と揺動軸23の回
転軸心とシリンダー軸6の軸心との交点を被加工物の球
心として加工する。この球心は、工具8の加工面の曲率
中心と一致する点である。まず、球心の調整は、下軸ユ
ニット1のチャック7に工具8を取り付け、シリンダー
軸6にワーク9を回転可能に保持し、調整ネジ10で下
軸ユニット1のスピンドル28を介して工具8の曲率中
心をスピンドル8の軸方向に移動することで工具8の球
心を高精度に調整し、シリンダーユニット3で高追従
性,微小加圧制御を行う。次に、カンザシユニット2で
スムーズな球心揺動をさせるとともに、下軸ユニット1
で高精度,低振動な加工回転を発生させて微小レンズ加
工に必要な条件を実現する。
【0017】また、斜軸ツマミ17を回転させて図1の
表裏方向へ揺動ア−ム30の揺動中心位置を移動し、ワ
−ク9と工具8とが接する加工面における任意の点のそ
れぞれの相対速度をほぼ等しいものとすることで、より
良い加工精度を確保する。
【0018】実際の加工時においては、加工品質をより
良くするために図4に示す様な加工制御を行い効率を向
上させている。すなわち、加工スタ−トすると1次加工
条件に従って加工する。この時、1次加工は加工量を多
くするため加圧を高く、回転を速くして加工する。1次
加工が終了すると、自動的に2次加工が始まる。2次加
工は精度を確保するため、低加圧,低速回転にて加工す
る。
【0019】本実施例によれば、微小径レンズを高精度
に加工することができる。また、異なる曲率のレンズを
加工する際、シリンダー軸6を常に加工レンズの球心
向かせるための調整は、調整ネジによって下軸ユニット
の工具をその軸方向に移動させるだけでよく、上記調整
を容易に行うことができ、多種少量生産に効率良く対応
することができる。
【0020】
【実施例2】図5および図6は本実施例を示し、図5は
正面図、図6は制御例のブロック図である。本実施例
は、前記実施例1と基本構成が同様であり、同一構成部
分には同一番号を付してその説明を省略し、異なる部分
のみ述べる。
【0021】本実施例では、より自動化を行うため前記
実施例1の調整ネジ10を廃止し、代わりにサ−ボ機能
を具備した球心調整モ−タ−31をフレ−ム11へ取り
付けるとともに、球心調整モ−タ31を下軸ユニット1
と螺合した調整ネジ32にカップリング33を介して接
続する。
【0022】また、前記実施例1の揺動リンク18,連
結ア−ム19,偏心板20および揺動モ−タ21を廃止
し、代わりに揺動軸23へサ−ボ制御可能なモ−タ−3
4をカップリング35を介して接続する。
【0023】上記構成の装置は、球心の調整はデ−タ−
入力により調整ネジ32に接続された球心調整モ−タ−
31を回転させて自動球心補正を行う。また、サ−ボ制
御可能なモ−タ−34をサ−ボコントロ−ルして揺動軸
23を揺動運動させる。
【0024】本実施例によれば、前記実施例1と同様な
効果が得られるとともに、自動化することができる。
【0025】尚、本実施例の装置36(ユニット)を4
つ用いて加工する際の制御例を図6に示す。各ユニット
36は制御ユニット37によりユニット36ごと独立し
て制御されている。それぞれの制御ユニット37はシス
テムコントロ−ラ−38によって集中管理され、加工条
件デ−タ−はこのシステムコントロ−ラ−38より入力
し、各制御ユニット37に指令をダウンロ−ドして加工
を行う分散制御方式をとっている。これにより、自動化
が容易に行える。
【0026】
【考案の効果】以上説明した様に、本考案に係る微小径
レンズ加工機によれば、従来高技能が必要で機械加工が
困難であった微小径レンズの加工を効率良く、容易に安
定して行うことができる。また、微小径レンズのみでは
なく、中小径レンズの加工,ファイバ−の先端のR加
工,セラミック加工,および金型研磨等にも応用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す一部を断面した正面図である。
【図2】実施例1を示すシリンダ−ユニットの側面図で
ある。
【図3】実施例1を示す揺動リンクの動作図である。
【図4】実施例1を示すフロ−チャ−トである。
【図5】実施例2を示す正面図である。
【図6】実施例2の制御例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 下軸ユニット 2 カンザシユニット 3 シリンダ−ユット 4 シリンダ− 5 スプリング 6 シリンダ−軸 7 チャック 8 工具 9 ワ−ク 10 調整ネジ 11 フレ−ム 12 下軸モ−タ− 16 スライドユニット 17 斜軸ツマミ 21 揺動モ−タ− 22 タライ 23 揺動軸 25 ベアリングケ−ス 28 スピンドル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−156658(JP,A) 特開 平4−135154(JP,A) 特開 昭58−102662(JP,A) 特開 昭58−177257(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 13/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工部材または加工工具を一端部に保持
    して回転駆動するスピンドルと、 上記スピンドルをその軸方向に移動させ、スピンドルに
    保持された加工部材または加工工具の球心位置を調整す
    る球心調整手段と、 上記加工部材または加工工具の球心を通る軸心を中心と
    して揺動する揺動軸と、 上記揺動軸に取着した屈曲状の揺動アームと、 上記スピンドルと対向するように上記揺動アームに備え
    られたシリンダーと、 上記シリンダー内で摺動可能に設けられ、上記スピンド
    ルに保持された加工部材または加工工具のもう一方を支
    持するシリンダー軸と、 上記シリンダー内に供給し、上記シリンダー軸を加圧方
    向に移動させて上記加圧部材と加工工具との接触部に圧
    力を与え、シリンダー軸とシリンダーとの摺動部から漏
    れる流体と、 上記シリンダー軸の自重をキャンセルするように、上記
    シリンダー軸を上記加圧方向とは逆方向に付勢するスプ
    リングと、 を具備することを特徴とする微小径レンズ加工機。
JP1992092586U 1992-12-24 1992-12-24 微小径レンズ加工機 Expired - Lifetime JP2607184Y2 (ja)

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JPH0651248U JPH0651248U (ja) 1994-07-12
JP2607184Y2 true JP2607184Y2 (ja) 2001-04-16

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002233940A (ja) * 2001-02-02 2002-08-20 Koyo Seiko Co Ltd 超仕上げ装置

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