JP2607051Y2 - マイクロ波回路 - Google Patents

マイクロ波回路

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JP2607051Y2
JP2607051Y2 JP1993032721U JP3272193U JP2607051Y2 JP 2607051 Y2 JP2607051 Y2 JP 2607051Y2 JP 1993032721 U JP1993032721 U JP 1993032721U JP 3272193 U JP3272193 U JP 3272193U JP 2607051 Y2 JP2607051 Y2 JP 2607051Y2
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conductor
dielectric substrate
microwave circuit
dielectric
center
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孝夫 岡田
悦子 金子
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Toshiba Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、マイクロストリップラ
イン構造、あるいは三導体ストリップライン構造を用い
たマイクロ波回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信量の増大に伴い、各種マイク
ロ波通信機器の小形化やユニット化が盛んに行われてい
る。そのため、これらマイクロ波通信機器に使用される
マイクロ波回路にも、より大きな集積度が求められてい
る。
【0003】ここで、マイクロストリップライン構造を
用いた従来のマイクロ波回路について、図5を参照して
説明する。なお、図5の(a)は断面図、(b)は斜視
図であり、誘電体基板51の一方の面には接地導体52
が形成され、他方の面には、信号伝送用のマイクロ波回
路パターンを構成する表面導体53が形成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記したマイクロスト
リップライン構造の場合、表面導体53から接地導体5
2へ向かう電気力線54が形成される。この電気力線5
4にはエッジ効果があり、図5(a)のように表面導体
53の縁で膨らみが生じる。したがって、マイクロスト
リップライン構造を用いる場合には、通常、誘電体基板
51の幅を表面導体の幅の3倍以上に選んでいる。
【0005】ところで、上記した構造のマイクロ波回路
で、その集積度を上げる場合、誘電体基板51上に高密
度なマイクロ波回路パターンを形成することが必要とな
る。マイクロ波回路パターンの集積度を上げるために
は、例えば図6に示すように表面導体53を誘電体基板
51表面の縁の近くか、または誘電体基板51の縁に接
して形成することが考えられる。
【0006】しかし、表面導体53を誘電体基板51の
縁の近くに設けると、図6(a)の点線のように電気力
線54が誘電体基板51外部の空間に漏れてしまう。こ
のため、誘電体基板の中央付近に表面導体を形成した場
合(図5)に比べて特性インピーダンスが高くなる。な
お、図6の(a)は断面図、(b)は斜視図を示し、図
5と同一部分には同一の符号を付している。
【0007】なお、図7は、図5や図6で示したマイク
ロ波回路の特性インピーダンスをスミスチャートで示し
たもので、曲線B(点線)は、誘電体基板の中央付近に
表面導体を形成した場合で、曲線C(一点鎖線)は、誘
電体基板の縁に表面導体を形成した場合である。
【0008】図7から分かるように、誘電体基板の縁に
表面導体を形成すると特性インピーダンスが大きくな
る。したがって、誘電体基板の中央付近に形成した場合
と同じ特性インピーダンスを得るためには、表面導体の
幅を広くしなければならない。このため、マイクロ波回
路パターンを高密度に形成できなくなり、マイクロ波回
路の集積度を向上できない。
【0009】本考案は、上記した欠点を解決するもの
で、マイクロ波回路パターンを高密度に形成できるマイ
クロ波回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、誘電体基板
と、この誘電体基板の一方の面に形成される接地導体
と、前記誘電体基板の他方の面に形成され、マイクロ波
回路パターンを構成する表面導体とを具備したマイクロ
ストリップライン構造のマイクロ波回路において、前記
表面導体を前記誘電体基板に形成し、前記接地導体は前
記表面導体の延長方向に沿った前記誘電体基板の側面ま
で延長している。また、誘電体基板と、この誘電体基板
の一方の面に形成される接地導体と、前記誘電体基板の
他方の面に形成され、マイクロ波回路パターンを構成す
る表面導体とを具備したマイクロストリップライン構造
のマイクロ波回路において、前記表面導体を前記誘電体
基板の縁に接して形成し、前記表面導体または前記接地
導体は前記表面導体の延長方向に沿った前記誘電体基板
の側面まで延長している。
【0011】また、2つの誘電体基板と、この2つの誘
電体基板に挟まれ、マイクロ波回路パターンを構成する
中心導体と、前記2つの誘電体基板のそれぞれ前記中心
導体と反対側の面に形成された接地導体とを具備した三
導体ストリップライン構造のマイクロ波回路において、
前記中心導体を2つの前記誘電体基板に挟んで形成し、
前記接地導体は前記中心導体の延長方向に沿った前記誘
電体基板の側面まで2つの前記誘電体基板間で間隔を空
けて延長している。また、2つの誘電体基板と、この2
つの誘電体基板に挟まれ、マイクロ波回路パターンを構
成する中心導体と、前記2つの誘電体基板のそれぞれ前
記中心導体と反対側の面に形成された接地導体とを具備
した三導体ストリップライン構造のマイクロ波回路にお
いて、前記中心導体を前記誘電体基板の縁に接して形成
し、前記中心導体または前記接地導体は前記中心導体の
延長方向に沿って前記誘電体基板の側面まで延長してい
る。
【0012】
【作用】上記の構成によれば、マイクロストリップライ
ン構造、あるいは三導体ストリップライン構造のマイク
ロ波回路において、表面導体または中心導体の一部を誘
電体基板の縁の近くに形成し、併せて、表面導体または
接地導体の一部を誘電体基板の側面まで延長している。
【0013】通常、表面導体や中心導体を誘電体基板の
縁の近くに形成すると、表面導体や中心導体から接地導
体へ向かう電気力線のエッジ効果により、特性インピー
ダンスが高くなる。特性インピーダンスを下げるために
は、表面導体や中心導体の線路幅を大きくしなければな
らず、回路パターンの集積度あげることができない。本
考案では、表面導体または接地導体の一部を誘電体基板
の側面まで延長させることによって、表面導体や中心導
体の線路幅を広くすることなく所望の特性インピーダン
スを得ている。したがって、表面導体あるいは中心導体
を誘電体基板の中央に形成した場合よりも、線路幅を小
さくすることができる。また、回路パターンを誘電体基
板の縁付近にまで形成でき、集積度が増し、小形のマイ
クロ波回路が実現できる。
【0014】
【実施例】以下、本考案の一実施例について、図1を参
照して説明する。
【0015】図1の(a)は断面図、(b)は斜視図
で、誘電体基板11の表面には、信号伝送用のマイクロ
波回路パターンを構成する表面導体12が形成されてい
る。なお、表面導体12は、誘電体基板11の縁の近
く、例えば縁に接して形成されている。また、表面導体
12の幅は、従来の技術で説明した表面導体の幅と同じ
大きさにしている。
【0016】また、誘電体基板11の裏面には接地導体
13が形成されている。なお、接地導体13は、表面導
体12が形成された側が誘電体基板11の側面まで延長
されている。その延長部分を符号13aで示す。
【0017】ここで、接地導体13を誘電体基板11の
側面まで延長した場合の特性インピーダンスを示すと、
の曲線A(実線)のようになる。図から分かるよ
うに、表面導体12の幅を広くしなくても、誘電体基板
の中央付近に表面導体を形成した場合と同等な特性イン
ピーダンスが得られている。これは、接地導体13を誘
電体基板11の側面まで延ばすことによって、電気力線
14が、誘電体基板11側面の接地導体13の延長部分
13aに集中し、誘電体基板11外部の空間にまで広が
らないことによるものである。
【0018】なお、図1は、接地導体13を誘電体基板
11の側面にまで延長した例であるが、図2に示すよう
に、誘電体基板11の表面に形成される表面導体12を
誘電体基板11の側面まで延長した場合でも、同様の効
果を得ることができる。なお、表面導体12の延長部分
を符号12aで示している。また、図2の(a)は断面
図、(b)は斜視図を示し、図1と同一部分には同一の
符号を付し、重複する説明は省略する。
【0019】上記した実施例はいずれも、マイクロ波回
路をマイクロストリップライン構造で形成した例である
が、三導体ストリップライン構造でも同様の効果が得ら
れる。
【0020】ここで、三導体ストリップライン構造でマ
イクロ波回路を形成した本考案の他の実施例について、
図3を参照して説明する。なお、図3の(a)は断面
図、(b)は一部を切り欠いて示した斜視図である。
【0021】21a、21bは誘電体基板で、マイクロ
波回路パターンを構成する中心導体22は、誘電体基板
21a、21bに挟まれ、そして誘電体基板21a、2
1bの縁に接して設けられている。また、中心導体22
が配置されていない誘電体基板21a、21bの外側の
面には、接地導体23a、23bが形成されている。そ
して、中心導体22に近い側の接地導体23a、23b
は、誘電体基板21a、21bの側面まで延長され、2
つの誘電体基板21a、21b間で間隔を空けている。
なお、接間地導体23a、23bの延長部分をそれぞれ
符号A、Bで示している。
【0022】また、本考案の他の実施例として、本考案
をマイクロストリップライン構造のサーキュレータに応
用した例について、図4で説明する。
【0023】31は、例えばフェライトからなる誘電体
基板で、誘電体基板31の表面には、3方向の分岐線路
を構成する表面導体32が形成されている。表面導体3
2は、サーキュレータの共振器部分32a、外部回路
(図示せず)との接続用端子32b、そして共振器部分
32aと外部回路とのインピーダンス整合回路32cの
各部分から構成されている。なお、インピーダンス整合
回路32c部分は、誘電体基板31の円周部の縁に接す
るように形成されている。
【0024】また、誘電体基板31の裏面には接地導体
33が設けられ、この接地導体33は例えばインピーダ
ンス整合回路32cの延長方向に沿った部分で、誘電体
基板31の側面まで延長されている。接地導体33の延
長部分を符号33aで示している。なお、図4では、誘
電体基板31を磁化する磁石は省略している。この実施
例では、インピーダンス整合回路32c部分の表面導体
の幅を、従来の場合より狭く形成することができ、サー
キュレータ全体の形状を小形にできる。
【0025】なお、上記した各実施例では、表面導体や
中心導体を誘電体基板の縁に接して形成しているが、必
ずしも接する必要はなく、縁部分から少し距離をおいて
形成してもよい。
【0026】
【考案の効果】本考案によれば、回路パターンを構成す
る線路幅を小さくでき、また、回路パターンを誘電体基
板の縁付近に形成できるので、回路パターンの集積度が
向上でき、小形のマイクロ波回路が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す図である。
【図4】本考案の他の実施例を示す図である。
【図5】従来の例を示す図である。
【図6】従来の例を示す図である。
【図7】マイクロ波回路の特性を説明する図である。
【符号の説明】
11…誘電体基板 12…表面導体 13…接地導体 13a…接地導体の延長部分 14…電気力線

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体基板と、この誘電体基板の一方の
    面に形成される接地導体と、前記誘電体基板の他方の面
    に形成され、マイクロ波回路パターンを構成する表面導
    体とを具備したマイクロストリップライン構造のマイク
    ロ波回路において、前記表面導体を前記誘電体基板の縁
    に接して形成し、前記表面導体または前記接地導体は前
    記表面導体の延長方向に沿った前記誘電体基板の側面ま
    で延長したことを特徴とするマイクロ波回路。
  2. 【請求項2】 2つの誘電体基板と、この2つの誘電体
    基板に挟まれ、マイクロ波回路パターンを構成する中心
    導体と、前記2つの誘電体基板のそれぞれ前記中心導体
    と反対側の面に形成された接地導体とを具備した三導体
    ストリップライン構造のマイクロ波回路において、前記
    中心導体を2つの前記誘電体基板に挟んで形成し、前記
    接地導体は前記中心導体の延長方向に沿った前記誘電体
    基板の側面まで2つの前記誘電体基板間で間隔を空けて
    延長したことを特徴とするマイクロ波回路。
  3. 【請求項3】 2つの誘電体基板と、この2つの誘電体
    基板に挟まれ、マイクロ波回路パターンを構成する中心
    導体と、前記2つの誘電体基板のそれぞれ前記中心導体
    と反対側の面に形成された接地導体とを具備した三導体
    ストリップライン構造のマイクロ波回路において、前記
    中心導体を前記誘電体基板の縁に接して形成し、前記中
    心導体または前記接地導体は前記中心導体の延長方向に
    沿って前記誘電体基板の側面まで延長したことを特徴と
    するマイクロ波回路。
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